ごあいさつ

　暖かな日差しが眩しく、彩り豊かな花々が咲き誇り、春本番の中、新しい年度が始まりました。新たな環境で、はじめの一歩を踏み出される方もいらっしゃることと存じます。
　昨年度を振り返りますと、私たちの日常にさまざまな制約を与えていた新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが5類へ移行したことから、これまで中止や規模の縮小を余儀なくされていた各種イベント、会合が徐々に再開され、まちに活気や賑わいが戻ってまいりました。3年余りにわたるコロナ禍によって停滞していた社会経済活動が少しずつ以前の姿を取り戻しつつあります。

　今年度は知立市のまちづくりの全体方針を定めている、「第6次知立市総合計画」の最終年度となっております。現計画の進捗状況を踏まえつつ、時代の要求するものを的確に反映させながら、知立に住む、知立に集う、お一人お一人が自分らしく生き、そして、様々な立場や役割の中で、知立のまちづくりに関与し、参画などしていただくことで、知立市全体が大きな輝きを放つことができる新たな計画を策定してまいります。　

　広域的な交通結節性を最大限に活用した都市づくりを進めるため、引き続き、知立駅周辺の土地区画整理事業、西新地地区の再開発事業を推進していくほか、蔵福寺地区や鳥居地区の土地区画整理事業も併せて実施することによりコンパクトシティを目指してまいるとともに、企業誘致も着実に進めてまいります。
　併せて、知立駅周辺の賑わいづくり・魅力づくりでは、現在仮設の人工芝でのイベント広場を整備させていただいております。昨年は、マルシェなど様々に活用いただきましたが、本年度も引き続き様々なイベントを実施してまいります。また、今年度は知立まつりが2年に1度の本祭りにあたることから、新たな試みとして、駅前の知立駅前暫定広場にビジョンカーを配車し、山車文楽・からくり等を、パブリック・ビューイングできる環境を整備することも考えております。

　知立市LINE公式アカウントは、クーポン事業の効果もあり、現時点、直近数値で、7万人を超える方にご登録いただき、知立市の貴重な財産となっております。日常における様々な行政情報を始め、災害時においては避難所などの情報を発信するほか、市の施策をよりよくするためのオンラインによるアンケートなど、様々な活用をしてまいります。
　令和6年度におきましても、「持続可能な社会」、「誰一人取り残さない社会」をつくるため、また、「知立市に住みたい」、「住み続けたい」と多くの皆様方に思っていただけるまちをつくるため、私ども職員一同、全力を尽くして市政に邁進してまいる所存でありますので、ご支援・ご指導を賜りますようお願いいたします。