ロタウイルス

更新日:2023年08月29日

 

ロタウイルス接種詳細表

  ロタリックス  ロタテック
標準的な接種年齢

生後2か月から

生後2か月から

 有効期間 出生6週0日後~24週0日後まで 出生6週0日後~32週0日後まで
 回数と間隔

27日以上の間隔をおいて2回経口投与

27日以上の間隔をおいて3回経口投与
 通知対象者 「こんにちは赤ちゃん訪問」でお知らせ  左に同じ
 接種場所  個別予防接種医療機関で個別接種  左に同じ


初回接種は出生14週6日後までに接種してください。

病気の説明

ロタウイルス


ロタウイルスは、世界のどこでもみられる。主に5歳未満の乳幼児に多くみられる急性胃腸炎の原因ウイルスです。主な症状は下痢・嘔吐・発熱などで、ときに脱水、けいれん、肝機能異常、腎不全を、稀ですが急性脳症等を合併することがあります。年齢にかかわらず何度でも感染発病しますが、乳児期での初感染が最も重症で、その後感染を繰り返すにつれて軽症化していきます。

ロタウイルスワクチン(生ワクチン)

ロタウイルスワクチンには、ヒトロタウイルスを弱毒化した経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(以下、1価ワクチン(ロタリックス))とウシ-ヒトロタウイルスを再集合(リアソータント)させた5価経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン(以下、5価ワクチン(ロタテック))があります。両ワクチンとも、ロタウイルス感染による胃腸炎を約80%予防し、重症ロタウイルス感染症の約95%を予防する効果があります。

ロタウイルス感染症は年齢にかかわらず何度でも感染発病しますが、乳児期での初感染が最も重症で、その後感染を繰り返すについて軽症化していくので、この最初の感染を防ぐことを最大の目的として、乳児早期にワクチン接種を行います。

かつてのロタウイルスワクチンは、乳幼児にとって重症である腸重積症が副反応として多く生じることがわかり、この製品は販売中止となっています。現在、世界で使用されている2種類のロタウイルスワクチンはいずれも大規模な臨床試験によって、腸重積を発症するリスクはかつてのロタウイルスワクチンよりはるかに低いことが確認されています。

ロタウイルスワクチンを1回目接種後1週間以内には、ワクチン接種後に腸重積を発症するリスクが、ワクチンを接種しなくても腸重積が発症するリスクをやや上回ります。

しかし、ワクチン接種後に発症する腸重積は、ワクチンを接種しないのに自然に発症する腸重積よりも、重症例(死亡・後遺症)や手術を要する症例の割合がはるかに低くなります。

ロタウイルスワクチン接種によるリスク(腸重積症の発症)とベネフィット(重症ロタウイルス感染症の予防)を比較し、ロタウイルス感染症を防ぐ方が子供たちにとって有利であると考えられ、世界中でロタウイルスワクチンを導入する国が増えています。

ロタウイルスワクチン接種後に、周期的な不機嫌、腹痛、反復性の嘔吐や激しく泣き、血便が出たようなときは、腸重積症の可能性を考え、速やかに医師の診察を受けるようにしてください。

令和2(2020)年10月1日から、ロタウイルスワクチンは定期接種になりました。定期接種の対象は、令和2(2020)年8月1日以降に生まれたお子さんです。接種週齢と接種回数は、1価ワクチン(ロタリックス)は出生6週0日後から出生24週0日後までの間にあるお子さんに27日以上の間隔をあけて2回、5価ワクチン(ロタテック)は出生6週0日後から出生32週0日後までの間にあるお子さんに27日以上の間隔をあけて3回です。なお、初回接種は、腸重積症の好発時期を避けるために、出生14週6日後までに完了することが望ましいとされています。

ワクチンの副反応(予防接種と子どもの健康から引用)

平成25(2013)年4月1日~令和2年(2020)年2月29日までに医療機関から副反応の疑い例(有害事象)として報告されたうちの重篤症例(報告者が重篤として判断するもの)の発生頻度は、1価ワクチン(ロタリックス)は10万接種当たり3.3、5価ワクチン(ロタテック)は10万接種当たり1.8となっています。(令和2年(2020)年5月第47回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料から。)

万一、定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合は、予防接種法に基づく救済制度により給付を受けることができます。給付申請の必要が生じた場合は診察した医師、または保健センターへご相談ください。

お問い合わせ先
健康増進課 母子保健係
〒472-0031
愛知県知立市桜木町桜木11-2
知立市保健センター
電話:0566-82-8211
ファックス:0566-83-6591

メールフォームでのお問い合わせはこちら