子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)

更新日:2023年04月01日

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について

定期接種で使用できるHPVワクチンに「9価」ワクチンが加わりました。

令和5年4月1日より、定期接種で使用できるHPVワクチンに9価HPVワクチンが加わりました。以前より使用している2価、4価HPVワクチンも引き続き定期接種として使用できます。

 

予診票発送対象者

平成22年4月2日~平成23年4月1日生まれの女子

 

※ 平成9年4月2日~平成22年4月1日生まれの女子は、令和4年度に2価、4価HPVワクチンの予診票を発送済みです。

HPVワクチンの接種は、原則、同じ種類のワクチンで実施します。

9価ワクチンの接種を希望される方は予診票を発行しますので、保健センターへ申請をお願いいたします。

<持ち物>

・母子手帳(またはHPVワクチン接種済証)

・予防接種手帳・宛名シール(すでに送付済みの方)

 

HPVワクチンの一般的な接種スケジュール

2価ワクチン(サーバリックス)

中学1年生の間に、1か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回の接種を行います。

ただし、当該方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて1回の接種を行います。

4価ワクチン(ガーダシル)

中学1年生の間に、2か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回の接種を行います。

ただし、当該方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回接種を行った後、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて1回の接種を行います。

9価ワクチン(シルガード9)

シルガード9で初回接種をされる15歳未満の方は、6か月以上の間隔をおいて2回接種が可能です。

15歳以上の方は、2か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回の接種を行います。

ただし、当該方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回接種を行った後、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて1回の接種を行います。

 

交互接種について

HPVワクチンは、いずれも同じワクチンを3回続けて接種することが原則となっています。しかし、サーバリックスまたはガーダシルを3回接種未完了の方がシルガード9を希望される場合、医師とよく相談の上、保護者の判断で残りの回数を接種することも可能です。

 

HPVワクチンの効果

HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあります。HPVワクチンはこのうち一部の感染を防ぐことができます。

現在日本において受けられるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。

サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。

シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

また、HPVワクチンで、がんになる手前の状態(前がん病変)が減るとともに、 がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。

 

HPVワクチンのリスク

筋肉注射という方法で注射します。

接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。

ワクチンの接種を受けた後に、まれですが、重い症状(呼吸困難やじんましん、手足の力が入りにくい、頭痛・嘔吐・意識低下)が起こることがあります。また、広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)といった多様な症状が報告されています。

ワクチンが原因となったものかどうかわからないものを含めて、接種後に重篤な症状として報告があったのは、ワクチンを受けた一万人当たり約5~7人です。

接種するワクチンや年齢によって、合計2回または3回接種しますが、接種した際に気になる症状が現れたら、それ以降の接種をやめることができます。

接種後に気になる症状が出たときは、まずはお医者さんや周りの大人に相談してください。

 

病気の説明

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特殊なウイルスではなく、多くのヒトが感染し、そしてその一部が子宮頸がん等を発症します。100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%は、HPV16 ,18型感染が原因とされています。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年~十数年かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは国内では年間約10,000人が発症し、年間約2,700人が死亡すると推定されています。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期治療することで、子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。

その他

ワクチンを受けた場合でも、免疫が不十分である場合や、ワクチンに含まれている型以外の型による子宮頸がんの可能性はあり得るので、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

 

保護者同意書(保護者が同伴しない場合)

13歳以上16歳未満の方で、あらかじめ同意書と予診票に保護者の署名があれば、保護者同伴なしで接種可能です。

同意書はこちらからダウンロードできます

同意書

 

厚生労働省

厚生労働省ホームページ

 

お問い合わせ先
健康増進課 母子保健係
〒472-0031
愛知県知立市桜木町桜木11-2
知立市保健センター
電話:0566-82-8211
ファックス:0566-83-6591

メールフォームでのお問い合わせはこちら