新型コロナウイルスの感染拡大により生活に様々な影響が出ており、多くのお子さんが不安やストレスを感じています。「最近、子どもの様子がおかしいな・・・」と感じたら、それは子どもからのSOSかもしれません。子どものSOSに気付き、適切に対応することで、子どもたちの「こころの健康」を守りましょう。
子どもたちは強いストレスにさらされると、大人とは少し違った反応を見せます。特に子どもの年齢が低いほど、自分の中で何が起こっているのかわからなかったり、気持ちをうまく伝えられず、からだや行動で表現することが多くなります。
【からだの不調】
・元気がない、体がだるそう、疲れている、顔色が悪い、食欲がない
・頭痛、腹痛、めまい、吐き気
・不眠、夜間に起きる
・夜尿(おねしょ)、お漏らし
【行動の変化】
・落ち着きがない
・いつもよりワガママになる
・赤ちゃん返りをしたり、甘えた言動が多くなる
・イライラしていたり、ケンカが増える
・新型コロナウイルスに関する遊びをする(ぬいぐるみにマスクをつける等)
上記のような変化の背景には不安が隠れていることを理解することが大切です。大人が子どものSOSを冷たく突き放すと、不安はもっと大きくなってしまいます。
たったの10分でも良いです。子どもと向き合う時間を作ることで、子どもたちは愛情を感じ、安心し、自分自身を大切な存在だと感じることができます。
一緒に時間を過ごす間は、テレビや携帯の電源を切り、ウイルスのことを忘れる時間を作りましょう。
子どもが困らせるようなことをする時、つい「やめなさい!」と言ってしまいがちです。しかし、子どもは、肯定的な指示(「~してほしいな」)を出したり、うまくできた時に褒めてあげたりするほうが、親を困らせるような態度は取らなくなっていきます。
子どもが良いことをした時は、しっかり褒めましょう。あなたがしっかり見ていて気にかけてくれていることが子どもの安心につながります。
新型コロナウイルスによって、仕事、家庭、学校の日常が奪われてしまいました。これは子どもにも大人にもとても厳しい現実です。新しく、家での日課を作ってみてはいかがでしょうか。
1日の終わりに、その日を振り返る時間を作りましょう。
子どもの良かったことや、楽しかったことを伝えましょう。
今日も頑張った子どもや自分自身のことを褒めましょう。
子どもは誰しも悪い行いをしてしまう日もあります。そのような時は、叩いたり怒鳴ったりするのではなく、落ち着いて対応しましょう。
子どもの落ち着きがなくなってきたら、楽しいことに興味を向けて気をそらしましょう。
子どもを叱る前に、10秒間止まって考えてみましょう。ゆっくり深呼吸を5回します。そして落ち着いて対応しましょう。
子どもに責任を自覚してもらうために約束を決めるのもよいでしょう。自制心を持つことにも役立ちます。
今はとてもストレスが溜まりやすい時期です。子どものサポートができるように、まずは自分を大事にしましょう。
規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動を心掛け、「こころ」と「からだ」のバランスを整えましょう。
子どもが話しやすい環境を作り、しっかり聞きましょう。
いつでも正直に子どもの質問に答えましょう。
子どもが怖がっていたり、混乱していたら、あなたがいつでもそばにいることを教えてあげましょう。
感染した人や看病している人たちに、思いやりを持つことを伝えましょう。
新型コロナウイルス感染症について~感染対策~(12月8日更新)
不安やストレスを抱えているのはみんな同じです。つらいと感じたら、ひとりで悩まずに下記相談機関へご相談ください。
知立市保健センター 電話0566-82-8211
衣浦東部保健所 電話0566-21-9337
愛知県精神保健福祉センター 電話052-962-5377
あいちこころのほっとライン365 電話052-951-2881
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