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平成29年度 施政方針

平成29年知立市議会3月定例会において

はじめに

本議会は、平成29年度の当初予算案を審議していただく議会でもありますので、私の所信の一端を申し述べます。

本年は酉年であります。12年前の酉年である平成17年に市民協働のまちづくりを明文化した『知立市まちづくり基本条例』を全国に先駆けて制定いたしました。

その前文には、次のように謳われています。

『私たちは、先人が築いた地域資源や文化を引き継ぎ、より暮らしやすくするとともに、豊かで潤いのある未来を次の世代に繋げるために、ともに力をあわせていかなければなりません。そのためには、市民が、市民の手で、市民の責任で主体的にまちづくりに取組むことが大切です…』

知立に住む、知立に集う、全ての方々が、それぞれの立場で、市民が、市民の手で、主体的にまちづくりに、より良い自分の家庭をつくるように携わっていただく、自助・共助・公助が息づく協働のまちとすることで、第6次知立市総合計画が目指す『輝くまち みんなの知立』になっていくものと確信をしております。

市民参加のまちづくり

昨年の暮れ、「知立の山車文楽とからくり」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
山車の上で文楽やからくりによる物語が上演されることは、全国でも大変珍しく、平成2年に国の重要無形民俗文化財に指定され、昨年のユネスコ登録に繋がったものであります。
これは、長きに渡って、地域の皆様方が伝統文化を継承してきてくださったことが世界に評価されたものであり、まさに市民の力・自助力・共助力の賜物であります。

(写真)ユネスコ無形文化遺産登録記念万歳会

(ユネスコ無形文化遺産登録記念万歳会)

また、現在、高齢者サロンが、市内20箇所で開設されています。いずれも、地域の皆様方が中心となって行っていただいており、サロンで催される踊りや演奏などもボランティア団体の皆様方が披露してくださっている他、毎朝開催されているラジオ体操においても、市民有志の方が身近な公園などを活用し、会場が現在8箇所にもなりました。

また、実行委員会の皆様方が企画運営をしてくださっている、「ちりゅうこどもフェスティバル」や「知立ドリームイルミネーション」も、子どもから大人まで多くの方々に感動を提供していただいております。また、まちの科学館設置を目指す市民団体「ナスもル知立」主催の「1日まちのふれあい科学館」なども、着実に定着してきています。

また、防犯パトロールや環境ボランティア、子どもたちの登下校におけるスクールガードや、公園や道路の愛護会の皆様など、様々な分野で、市民が、市民の手で、主体的により住み良い知立市のためにご尽力をいただいています。

(写真)シルバー人材センター防犯パトロール

(防犯パトロール)

ボランティア団体につきましては、ボランティア・市民活動センターへの登録団体だけでも120を超え、生涯学習地域推進委員などが運営されている地域生涯学習に活動していらっしゃる方々も、年間で延べ約14,000人となり、健康づくりや仲間づくり、生きがいづくり、そして知立市の活力づくりに大きく貢献していただいているところであります。

本年も、自助・共助・公助が息づく協働のまちづくりのため、家庭のように家族のように、『輝くまち みんなの知立』にするべく、よろしくお願いいたします。
以降、個別の課題への取り組みについて申し上げます。

安全で安心できるまちづくり

まずは、安全で安心できるまちづくりに向けての取組みであります。

犯罪発生件数が2009年は1,882件で、犯罪率が愛知県でワースト1位でしたが、昨年は676件と1,000件余減となり、着実に減少してきています。
本年も引き続き、犯罪を無くすため、毎日の日中・夜間の防犯パトロールや、防犯灯の増設、防犯カメラの公共施設への設置、民間駐車場への設置補助などを行ってまいります。

また、交通事故撲滅に向けて、年間を通じての様々な啓発活動を引き続き行う他、路側帯の明瞭化や反射鏡などの交通安全施設の設置、また高齢者の運転免許証の自主返納事業の周知・促進など進めていきます。併せて、75歳以上の皆様方におけるミニバス運賃を無料化し、高齢者ドライバーによる交通事故防止を図ってまいります。

(写真)ミニバス

 

次に、防災対策についてです。

東日本大震災においては、今なお多くの方々がご苦労されています。知立市といたしましては、本年も引き続き、被災地への職員派遣などの支援を行ってまいります。また、名古屋大学減災連携研究センターへ研究員として職員派遣を行うなどし、防災に関しての研鑽を積んでまいります。
この地域にも、いつか大きな地震が発生するかも知れません。業務継続計画(BCP)をもとに、訓練・検証を行ってまいります。
本年には、医師会の皆様のご協力をいただき、「災害医療を考える会」を開催いたしました。今後、更に連携を深め、防災訓練において、より良いトリアージ訓練などを実施できればと考えております。
知立市でも南海トラフの地震が発生しますと、約4,300棟の家屋が倒壊し、約200名の方が亡くなるという数値が出ています。
家屋の耐震化や家具の転倒防止の取り付け等の啓発を行っていく他、重要給水管の整備促進や橋梁の耐震化、同報無線の機器更新、防災ラジオ購入補助なども引き続き行い、新たに防災士養成への支援事業も行ってまいります。

また、本年も、各自主防災会や消防団の更なる活性化が図られるよう努めてまいります。

知立市は、県外6自治体と災害時相互応援協定の提携に加え、市内民間宿泊事業所とは「大災害時における宿泊等確保に関する協定」、各福祉関連施設とは「災害発生時における福祉避難所の設置運営に関する協定」を締結しています。
本年も防災協定自治体との連携強化をより一層努める他、大災害時に備えての支援体制確保のため、様々な視点で更なる民間事業者などと提携・協定を行なっていくなどをし、大災害が発生しても知立市からは犠牲者を一人も出さない、そんな取組みを自助・共助の重要性を申し上げながら、市民の皆様方と共に進めてまいります。

(写真)災害における食料品・生活必需品の供給協力に関する協定

(災害時における食料品・生活必需品の供給協力に関する協定)

(写真)行政書士会碧海支部 災害時における被災者支援協定締結式

(災害時における被災者支援協定締結式)

子育て支援に関しての取組み

次に、子育て支援に関しての取組みであります。

本年も引き続き、『次代を担う子どもを豊かに育むまちづくり』、子どもや子育て世帯の暮らしやすさの向上に取り組んでまいります。

私たちは、子どもたちに未来を託すわけであります。
政治・経済・文化・芸術・スポーツ・科学など、一人ひとりの子どもには、無限の可能性があると同時に、それぞれの特性があります。
エジソンもアインシュタインもレオナルド・ダ・ヴィンチも、その才能を見出したのは、学校の先生と言われています。
学校の先生方には、一人ひとりの子どもにしっかり心配りをし、寄り添っていただきながら、その特性を見つけ、そして、その良さを伸ばしていっていただくことを期待するところであります。

(写真)授業の様子

昨年は、少人数学級を小学校6年生まで拡大しました。
以前、保護者アンケートを行ったところ、過去との比較において、少人数学級の満足度の上昇と併せ、学力水準、思いやり、体力づくり、教員の資質・指導力への満足度がいずれも上昇しており、引き続き、きめ細やかな教員配置を行ってまいります。

また、子どもサポート教員を全小中学校に配置している他、先生方の事務の軽減のため、校務支援ソフトの導入などの支援を図り、魅力ある学校設計事業やちりゅうこどもフェスティバルへの支援を行ってまいります。

子どもたちの放課後が更なる安心・安全・快適な居場所となるよう、昨年は花山児童クラブの環境改善を行い、本年は来迎寺小学校区の児童クラブ・放課後子ども教室の建設事業を行っていく他、妊婦さんが子どもを生み、育てやすい環境づくりとして、産後ケア事業や母子保健支援相談員の配置など「にじいろニコニコ事業」を着実に取り組み、「子どもを生み、育てるならば知立」と、多くの方に評価していただける環境づくりをしてまいります。

福祉への取組み

次に福祉への取組みについてであります。

一人ひとりの尊厳を重んじ、人と人とのつながりを基本として、困った時に助け合う「顔の見える関係」づくり、またお互いを認め合い支えあう「共に生きる社会」づくりのための仕組みをつくるため、様々な施策を推進してまいります。

例えば、「福祉を育む意識づくり」であります。
「福祉健康まつり」の実施や、地域活動団体を通じた広報・啓発、学校教育・生涯学習において、福祉意識の醸成などに引き続き取り組んでいく他、職員が高齢者や障がい者の方々に、より的確に対応するため福祉関連の職員研修も引き続き行ってまいります。

また、障がい者の方々が気軽に集うことができるよう、ボランティアの皆様方にご支援いただき、引き続きサロンの開設を推進していく他、新たに障がい者相談員を1名増員して全体で6名体制とし、より丁寧に障がい者の皆様方の相談を受けることができるようにしてまいります。併せて、成年後見制度を引き続き周知してまいります。

 

一方、高齢社会に向けての取組みであります。

本年4月より、介護予防・日常生活支援総合事業が始まります。訪問介護事業や通所介護事業等による多様なサービスを提供すると共に、市民の皆様方が、要介護状態とならないように介護予防事業に更に努めてまいります。

その他、認知症サポーター養成講座開催の普及促進や、メール配信を通じて地域の皆様にも、徘徊者を捜していただくシステム「いまどこネット」をより多くの方にご登録いただけるよう啓発をしていくと共に、認知症カフェや地域でのサロン事業が、より一層の拡大・充実化が図られるよう努めてまいります。
併せて、75歳以上の皆様方におけるミニバス運賃の無料化により、外出支援を図ってまいります。

また、とりわけ高齢化比率と外国人比率が非常に高くなっている昭和地区において、より良いコミュニティづくりに観点を置く昭和未来会議を、本年も引き続き行ってまいります。

(写真)認知症サポーターオレンジリング

(認知症サポーター オレンジリング)

(写真)昭和未来会議

(昭和未来会議)

生活困窮者に対しましては、一人でもより良い環境をつくることができるよう、引き続き生活困窮者自立支援事業を全庁あげて取り組んでいく他、生活困窮世帯を対象とした子どもの学習支援を行ってまいります。
東京大学名誉教授の神野直彦氏は、『生活困窮は低所得だけで生じるわけでな く、「あたたかい手と手をつなぐ」人間関係に包まれなくなった時に生じる。』と仰っています。
知立市を家族のように家庭のように感じることのできる心の通う温かいまちをつくるため、引き続き施策に取り組んでまいります。

本年3月19日に文化会館のかきつばたホールで開催されます、知立障がいフォーラム「リングC」主催の「ハートフルコンサート」、ぜひたくさんの方々にお越しいただきますよう、よろしくお願いします。

環境に関しての取組み

次に、環境施策に関しての取組みであります。

知立市は、環境美化推進条例を施行しており、ポイ捨て、犬の糞放置の禁止事項を罰則規定と共に定めております。
環境美化指導員や環境美化推進委員の啓発・指導などにより、着実に効果は出てきております。更に効果を上げるべく、引き続き糞公害撲滅のためのイエローカード作戦や、「愛犬マナー宣言」をしていただいた方への「愛犬マナーポーチ」配布事業、また、移動可能な不法投棄監視カメラを重点地区に随時設置してまいります。

環境施策につきましては、そうした身近な課題への対応と併せ、地球レベルでの環境施策についても、引き続き講じていくところであります。
知立市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)に基づき、省エネ活動、再生可能エネルギーの導入・支援、緑化の推進、廃棄物の削減、環境教育を行ってまいります。
太陽光・太陽熱発電設備設置補助、家庭用エネルギー管理システムや家庭用燃料電池、蓄電池などへの補助制度を引き続き行っていく他、本年、新たに電気自動車や燃料電池車など次世代自動車の購入補助の追加、公用車としてプラグインハイブリッド車の購入など、本年1月に設置しました電気自動車充電スタンドと共にその普及・促進を図ってまいります。

(写真)電気自動車充電スタンド

(電気自動車充電スタンド)

昨年、岡崎・豊田・安城・みよしの各市長と共に、名古屋大学のご指導のもと、環境に関しての日本版「首長誓約」を結び、本年3月12日には『5市からはじめる!シン・エコアクション』と題してシンポジウムを開催します。

環境問題は、広域行政での取組みがより効果的であると考えており、全国でも手本となるような環境先進地域となるよう、これからもしっかりと連携して取り組んでまいります。

(写真)5市からはじめる!エコアクションシンポジウム

(「5市からはじめる!シン・エコアクション」シンポジウム)

健康に関しての取組み

次に、健康づくりに関しての取組みであります。

健康であることは、全ての皆様方の願いであります。引き続き、妊産婦・乳児健診事業、がん検診事業、インフルエンザ予防接種事業、高齢者肺炎球菌ワクチン接種事業等を行ってまいります。
糖尿病重症化プログラム事業として、国保加入者の方で糖尿病の方の健康指導と追跡健康チェックを行い、人工透析患者とならないような取組みを引き続き行っていく他、健康推進の更なる促進のための健康マイレージ事業の普及・促進に努めてまいります。

(写真)健康マイレージ事業

(健康マイレージ事業)

また、福祉体育館や身近な公園・散歩道の整備、地域に開放されている学校グラウンド・体育館など学校施設の整備などを引き続き行っていく他、各種スポーツ教室の開催や高齢者スポーツへの支援、ラジオ体操の普及・促進など「いつでも どこでも いつまでも」スポーツに親しんでいただける環境づくりに努めてまいります。

WHO(世界保健機関)で定義している健康は、すなわち『身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態である』ことであります。

様々な検診や予防接種を受けていただくことと併せ、自分を取り巻く地域社会を自分の家庭のように家族のように感じていただけることが、より『身体的、精神的、社会的』な健康状態になっていくものと思っております。いろいろな関係や絆づくりにもなる、様々な生涯学習活動、市民活動、ボランティア活動をしていただけるような環境・雰囲気づくり、自助・共助・公助が息づく協働のまちづくりをこれからも推進していくところでありますので、よろしくお願いいたします。

まちの活力づくり

次に、まちの活力づくりであります。

知立市は、現在100年に一度のまちづくりとして、知立駅の高架事業や街路事業、土地区画整理事業、再開発事業などの知立駅周辺整備事業を推進しております。

いよいよ、来年度の平成30年度に駅北に再開発ビルが完成し、平成32年頃には三河知立新駅が完成し、平成35<年には知立駅が高架になるなど、これからの知立駅周辺は、人の成長、子どもの成長と共に、更に目に見えて変わってまいります。

知立駅周辺整備の事業効果が、知立市内全域に最大限波及されていくよう、活力づくり、賑わいづくり、定住人口、交流人口をより増大させるべく、また、経済効果・税収効果を最大限に発揮させるべく、丁寧に着実に進めてまいります。

(イメージ画像)知立駅鉄道高架

(知立駅鉄道高架イメージ図)

また、市内の中小企業者が元気であることは、まちの活力にも大いに関係するところであります。
市内中小企業者を市民みんなで応援していこう、そんな目的を持った中小企業振興条例に基づき、各種商工事業者への支援の他、愛知県と協力し中小企業再投資促進補助事業を引き続き推進していくなど、従来の商工事業費における諸事業に観光事業なども絡み合わせながら、まちの賑わいづくりを皆様方と共に推進していくところであります。

昨年、「知立の山車文楽とからくり」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
行政としましても、関係者の皆様方と協力して伝統文化の継承と山車文楽と山車からくりを全国・世界に発信すべく、お手伝いをさせていただくことを考えています。
奇しくも、ユネスコに登録された日が12月1日という知立市制施行と同日であることもあり、その頃に地域の皆様方と相談させていただきながら、記念事業が開催できればと考えています。

また、後継者育成の一環として、本年より義太夫教室を開催します。義太夫は、知立のみならず全国的にも人手不足であることから、将来的には『義太夫なら知立に頼もう・・・』と、全国に評価されるようになれば・・と夢を描いているところであります。

(写真)知立まつり 山車

そして、本年、東海道沿いに観光施設の拠点施設の整備を考えています。
観光案内所機能や休憩所機能と共に土産物販売、そして、定期的に文楽公演を開催していただけないかと、まつり関係者の皆様方にご相談させていただきます。
併せて、ちりゅっぴグッズの販売や定期的にちりゅっぴとツーショット写真を撮ることができるなど『ちりゅっぴの家』のような機能も考えていきます。

今後、かきつばた、知立公園の花しょうぶ、松並木、弘法さん、知立まつり、ちりゅっぴなど、知立市の観光・産業振興が計画的・機動的に図られていくよう、知立市観光事業推進計画の着実な実行とともに、観光協会のあり方についても、引き続き検討を行ってまいります。併せて、日本遺産登録に向け、歴史文化基本構想を策定してまいります。

(写真)かきつばた

(かきつばた)

(写真)花しょうぶ

(花しょうぶ)

より効率的、効果的な行政運営

次に、より効率的、効果的な行政運営について申し上げます。

多様化する行政課題、厳しい財政運営などを鑑み、本年もモッタイナイ意識を徹底、民間活力の活用や広域行政の推進を図るなどをし、最小の経費で最大の効果が発揮できるよう、より効率的で効果的な行財政運営を行ってまいります。

知立市は、現在、ごみ処理については刈谷市と、消防行政については碧南市・刈谷市・安城市・高浜市と一緒に行っています。他には、定住自立圏の枠組み、環境においては岡崎市・豊田市・安城市・みよし市と共に首長誓約をするなど、様々な行政課題を多様な枠組みの中で広域行政として行なっているところであり、本年も、他自治体と連携しながら行政施策を推進していくところであります。

また、より良い住環境づくりと併せ、税収確保の視点からも、引き続き知立駅周辺や山町山の土地区画整理事業の推進を始め、鳥居地区、蔵福寺地区における土地区画整理事業を推進していく他、再開発事業として駅北再開発事業と共に、西新地の再開発事業も推進してまいります。
工業誘致についても、上重原北部地区、西町本田地区など、引き続き検討してまいります。

国の補助金や交付金など特定財源については、本年も情報を的確かつ迅速に把握し、可能な限り各種事業に充当していくよう、全庁的に取り組んでいく他、ふるさと応援寄附金制度や行政財産の有効活用を図るなど、税以外の財源確保にも、引き続き努めてまいります。

その他、コンビニエンスストアで住民票の写しや印鑑証明、戸籍謄本・抄本の発行が可能となるように、着実に整備を進めてまいります。

おわりに

24年前の酉年であります平成5年の国会において、『地方分権の推進に関する決議』がなされました。
その際の国会決議では、『国民が等しくゆとりと豊かさを実感できる社会を実現していくために、中央集権的行政の有り方を問い直し、地方分権のより一層の推進を望む声は大きな流れとなっている』と述べており、その背景には『成長優先の政策と共に、国民を大切にする政策』の必要性などが謳われておりました。

以前、定住自立圏の講演会で講師の方が、『スターバックスの人気の要因は、コーヒーそのものより、贅沢感や安らぎを感じることのできる雰囲気にある』と仰っていました。

また、社会貢献などでご活躍されたヘレン・ケラーは、『本当に大切なもの、本当に素晴らしいものは、目に見えたり、触ったりすることはできない。心で感じるもの』と仰っています。

我々、市役所職員も住民票の発行や道路の修繕など、目に見える形の有るサービスをしっかり行うことは当然でありますが、市民の皆様方に丁寧な対応や明るいあいさつを行うなど、目に見えないサービスや安心感、信頼感など、心で感じていただけるサービスの提供をこれからも続けていくところであります。

『目指すべきは、「自分の完全性」と「他人の幸福」。 相手の幸せを祈りつつ、自らは鍛えと向上の日々を歩みぬく生き方。 逆だと悲劇になる。』
哲学者カントの言葉であります。

本年も、私ども行政は常に自分自身を律し、誠実に着実に行政改革の不断の実行や情報公開を行いながら、知立市民、知立に集う皆様方に、それぞれ幸せや喜びを見つけていただける環境づくりのために、諸施策を推進してまいる所存でありますので、よろしくお願い申し上げ、施政方針とさせていただきます。

 

知立市長  林    郁  夫

(イラスト)ちりゅっぴお辞儀