○議長(嶋ア康治)
 これで3番 加藤議員の一般質問を終わります。
 次に、13番 三浦議員の一般質問を許します。
〔13番 三浦康司登壇〕
○13番(三浦康司)
 通告に従い、順次質問をさせていただきます。
 文部科学省が先月、新学習指導要領のもとで、初めて教育課程実施状況調査、いわゆる全国学力調査が行われました。全国の小学5年から中学3年を対象に調査された結果を見ますと、全般に考える力や表現力が低下している傾向が浮き彫りになっているとしています。
 つい数カ月前に発表した文部科学省の教育白書では、児童生徒の学習状況については、全体としてはおおむね良好としていました。実際の現場では、新学習指導要領に基づくゆとり教育が果たして豊かな思考力や表現力を伸ばすとは一概には言えなくなった傾向にあるのかもしれません。
 総合学習の持つ意味も大変重要になってきたと思われます。子供に自分で考えさせ、それを具体化させ、教師がそれをいかに学習内容に結びつけるかが今後の課題になると思われます。
 前教育長は、総合的な学習に大変力を注がれたと思います。新しく教育長になられた石原教育長に総合的な学習をはじめとする教育方針をお伺いするとともに、当市の第5次知立市総合計画に織り込まれた個性と能力を生かした教育の推進、子供たちの居場所づくりに書かれた具体的な幾つかの質問をさせていただきます。
 石原教育長におかれまして、初めての議会であり、市民そして私たちも大変期待しているところであります。教育長のえがく教育方針を含め御自分の言葉で御回答をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 はじめに、教育体制の充実として少人数授業の推進をうたっていますが、今後の計画をお伺いいたします。
 次に、特殊学級を2006年以降に2校設置とありますが、具体的な計画があればお伺いをいたします。
 次に、地域に開かれた学校運営推進として、学校評議員制度の導入として2005年までに検討、実施とありますが、どのような形で予定をされているのかお伺いをいたします。
 次に、国際理解教育の推進に関し、英語指導助手の増員に努めるとありますが、具体的な計画は、また、姉妹都市ウインダムへの中学生派遣を進めるとありますが、派遣学生の増員の考えはあるのか、お伺いをいたします。
 次に、学校給食センターの改築を2008年までに行うとありますが、その計画と教育長のお考えをお伺いいたします。
 次に、地域における活動機会の拡充に関し、青少年体験学習の実施、スポーツクラブ活動の支援、文化事業の鑑賞の機会の提供、自然科学体験学習やトンボ池の造成など、地域の文化や人々との交流の機会が多く盛り込まれていますが、具体的な内容をお伺いをいたします。
 次に、さまざまな教育環境に関し、同じく新教育長に取り組みと見解をお伺いいたします。
 はじめに、ADHD、注意欠陥多動性障害についてお伺いいたします。
 今、教育現場では、授業中一部の生徒に落ち着きがない、我慢できない、集中できない、黙って教室を出ていってしまうなどのADHDの症状があり、授業に支障が出ているとお聞きします。この近郊の学校でも、ADHDによる授業に影響が出て、教師もその対応に苦慮しているとお聞きします。当市において、ADHDの実例はあるのか、また、学校及び教師の対応などを考えているのかお伺いをいたします。
 次に、2学期制の導入に関してお伺いいたします。
 従来の3学期制を改め、2学期制を導入する小中学校がふえ、2003年度は35都道府県の120市区町村が一部または全部の学校で実施することが明らかになりました。学校5日制で減った授業時間を確保する上で有効な手段とされ、学力低下の防止などにも効果的であるといわれています。始業式、終業式などの行事を減らすことにより、子供にゆとりを持たせるとともに、教師にとっても通知表を作成する負担が軽減されるなどメリットも大きいといわれています。先議会で奥村前教育長にお伺いしたところ、2学期制の導入は、そんなに難しくはないが、中学の場合、進学において時期的な問題もあり、研究が必要。校長や教育委員会とよく話し合って考えていきたいと答えられました。2学期制の導入と加えて学校選択性についても新教育長のお考えをお伺いいたします。
 次に、住宅地に隣接する学校施設の屋外運動場の砂じん対策についてお伺いいたします。
 住宅環境の変化により郊外型小中学校も住宅地の真ん中に位置する状況に変化してきました。風の強い日や突風などにより運動場の砂が巻き上がり、隣接する住宅や自家用車にしばしば影響が出ていると思われます。他市においては対応も考えられていると思われますが、当市の対策をお伺いいたします。
 最後に、子供議会の開催についてお伺いいたします。
 子供議会を開催する意義は、未来を担う生徒児童の新鮮な発想を取り入れるとともに、児童生徒に議場を使用してもらうことにより議会の仕組みと、その運営についての体験を通し、民主的な政治がどのように進められているのかについて理解を深めることができると思います。再度子供議会の開催を提案するものでありますが、新教育長の見解をお伺いして第1回の質問とさせていただきます。
〔13番 三浦康司降壇〕
○議長(嶋ア康治)
 石原教育長。
○教育長(石原克己)
 三浦議員の御質問にお答えいたします。
 まず、総合的な学習の時間をはじめとする教育方針について述べさせていただきます。
 御承知のように、平成14年度から新学習指導要領が全面実施になると同時に完全学校週5日制が実施されました。新学習指導要領は、完全学校週5日制のもと、各学校がゆとりの中で特色ある教育を展開し、子供たちに学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容を確実に身につけさせることはもとより、みずから学び、みずから考える力などをはぐくむことを基本的なねらいとしております。
 そして、それは生きる力という言葉であらわされておりますが、この生きる力をはぐくむためのキーワードは、確かな学力と豊かな心の育成、さらに豊かに生きる体力、この3つであると考えております。
 確かな学力というのは、知識、技能はもちろん重要でありますが、知識の量のみではなく、学ぶ意欲、思考力、判断力、表現力などを含めての学力であります。この確かな学力、豊かな心、豊かに生きる体力の育成、すなわち生きる力の育成が変化の激しい21世紀に生きる子供たちにとって大切であると考えております。
 こうした中で、総合的な学習の時間がねらいとするところは、一つは、みずから課題を見つけ、みずから学び、みずから考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てるということであります。もう一つは、学び方やものの考え方を身につけ、問題の解決や追求活動に主体的・創造的に取り組む態度を育て、自己の生きる力を考えることができるようにするということであります。こうしたねらいを持つ総合的な学習の時間は、生きる力をはぐくむものであり、極めて大切なものであると考えております。今後も一層充実させていきたいと思います。
 また、学校と家庭や地域社会の連携をこれまで以上に大切にしていきたいと思っております。後で述べますが、学校評議員制度の導入をはじめ市内各小中学校が、より開かれた学校となり、また、より地域から信頼される学校になるよう努めてまいりたいと思います。さらに、教育は教師の力量に負うところが大きく、1人1人の教師の資質の向上が重要であると考えております。教師の力量を高める研修の一層の充実を図ってまいりたいと思います。
 それでは、第5次知立市総合計画による教育指導方針についての御質問にお答えいたします。
 まず、少人数授業の今後の計画についてのお尋ねでございますが、本年度は、本市では少人数指導として県費負担の常勤講師が小学校で8名、中学校で6名、合わせて14名が配当されております。また、非常勤講師は小学校で1名、中学校で3名、合わせて4名が配当されております。したがいまして、本年度は常勤と非常勤を合わせて18名が加配されており、各学校の状況に応じて少人数授業を行っております。
 昨年度は常勤講師が小中学校で11名、非常勤講師が小中学校で2名で、常勤と非常勤を合わせて13名の加配でしたので、本年度は昨年度と比べて5名の増員となっております。少人数指導のための教員の増員につきまして、今後も県教育委員会へ、より一層の増加をお願いしてまいりたいと思います。
 次に、特殊学級の2校設置についての具体的な計画についてでございますが、御承知のように、現在は小学校で3校、中学校で2校に知的障害学級及び情緒障害学級が設置されており、小学校に31名、中学校に15名が在籍しております。児童生徒の居住している学区と通学している学校が一致していない児童生徒を見てみますと、小学校で14名、中学校で1名おります。また、来年度以降の見通しとして、特殊学級が設置されていない竜北中学校区に居住する児童生徒が増加していくことが見込まれています。
 こうした状況を踏まえて、未設置の学校に特殊学級を設置し、居住している学区の小学校に通学できるようにするという方向で計画を立てたわけでございます。特殊学級の設置基準が小学校で2名、中学校で3名となっていますので、児童生徒及び保護者の意向を十分に受けとめながら、設置基準を満たした学校について県教育委員会へ設置の申請をしてまいりたいと思っております。
 続いて、学校評議員制度の導入の予定についての質問でございますが、御指摘のように学校評議員制度の導入により、保護者や地域の方々の意見を幅広く校長が聞くことができ、地域社会に開かれた学校づくりを一層推進し、学校と家庭や地域社会が一体となって教育活動を展開する上で大変有効であると考えております。
 本市においては、昨年6月1日に学校評議員設置要綱を施行いたしました。しかし、昨年度中に学校評議員会を発足させた学校はありませんでした。本年度の4月の第1回定例校長会において、各学校の実情に応じ、できれば本年度中に学校評議員会を立ち上げるよう各小中学校長に指示したところでございます。各学校におきましては、積極的に取り組んでいただいており、2学期開催に向けて既に評議員の人選に入っている学校もございます。
 次に、英語指導助手の増員についての具体的な計画はという御質問についてでございますが、本市では、平成2年度から英語指導助手を1名採用し現在に至っております。職務としましては、市内3中学校を巡回し、英語のアシスタントティーチャーとして授業に参加したり英語教材の作成、協力をしたりしております。また、小学校からの希望があれば中学校での授業に支障がないときに小学校へ派遣しています。
 さて、増員の具体的な計画ということですが、中学校からの要望はないことから、中学校での増員の計画は、今のところ考えておりません。しかしながら、今後、小学校の総合的な学習の時間で国際理解教育として英語指導を取り上げる学校が出てきますと、小学校を対象とした配置が必要となってまいります。各小学校の計画希望を把握しながら、配置のための努力をしてまいりたいと思います。
 次に、姉妹都市ウインダムへの派遣中学生の増員の考えはあるかということでございますが、中学生海外派遣は、平成2年度に始まり、本年度で第14回目を迎えております。残念ながら本年度は、サーズの関係で延期しているところですが、一刻も早くサーズが沈静し、派遣が実施できる日の来ることを願っております。これまで127名の中学生が派遣されましたが、私も平成8年度に団長として引率に当たりました。数日のホームステイでありましたが、生徒にとって、本当に貴重な経験であると実感をさせられました。知立市国際交流協会の御理解のもとで今後も継続して実施していきたいと思います。
 さて、御質問の派遣生の増員ということですが、増員のためには2つの方法が考えられます。1つは、予算の増額であります。もう一つは、現在の予算の中で、1人当たりの補助金額を少なくし、参加する生徒の自己負担をふやすという方法もあります。派遣者の増員につきましては、今後保護者や学校の意向を踏まえまして考えていきたいと思っております。
 続きまして、給食センターの改築について、その計画と教育長の考えはという御質問にお答えいたします。
 給食センターの改築につきましては、平成19年に設計、平成20年建設を目途といたしております。現在、庁内組織の学校給食建設研究委員会におきまして、施設規模、場所、運営方法などについて研究中でございます。私といたしましては、計画どおり進むよう努力したいと思っております。
 続きまして、地域における活動機会の充実に関しての御質問についてでございます。
 まず、青少年体験学習の実施でございますが、青少年の豊かな人間性をはぐくむため、学校内外を通じた奉仕活動、体験活動の機会の拡充をはかることを目的にいたしております。今後、関係機関や各種団体等との連携を図る協議会を組織するとともに、情報提供やコーディネート等を行う支援センターを設置し、学校教育、社会教育を通じた青少年の奉仕活動、体験活動の推進体制を整備してまいります。
 次に、スポーツクラブ活動の支援でございますが、年間を通して土曜日、日曜日に地域社会の中でスポーツクラブとして活動し、小中学生が生活体験や社会体験のできる場づくりを目的としています。今後もスポーツ少年団、少年野球チーム等への支援をしてまいります。
 次に、文化事業の鑑賞機会の提供でございますが、各種ジャンルのイベントを企画開催いたしまして、多様な文化を鑑賞する場を提供するため、今後も補助金を交付してまいります。
 次に、自然科学体験学習やトンボ池の造成でございます。
 自然科学体験学習につきましては、子供向け生涯学習講座といたしまして、生き生き子供教室を月に1回のペースで自然体験、科学体験を中心に開催してまいります。トンボ池につきましては、市内の湿地を借用しまして、ボランティアの方々の御協力を得て、季節になりますとメダカが泳ぎ、トンボが飛び交う池を造成していきたいと思います。
 続きまして、さまざまな教育環境に対する取り組みと見解ということですが、まず、ADHDについて当市において実例があるのか。また、学校及び教師の対応など考えているかという御質問にお答えいたします。
 ADHDと専門医の診断を受けた児童生徒は4名おり、該当の児童生徒は、それぞれ名古屋大学、愛知こども保健医療センター、豊田市こども発達センター、蒲郡病院で専門医の診察を受け、ADHDと診断されております。
 対応でございますが、まず、担当教員や保護者は、該当児童生徒への接し方や指導方法につきまして、市で配置しております心の相談員、スクールカウンセラーでございますが、心の相談員から専門的な見地での指導助言を受けております。
 また、教師の資質向上のための研修会も行っております。昨年度は、各学校の特殊教育担当教員がADHDやLD児童生徒の支援のための校内支援委員会のあり方について研修いたしました。今後の対応といたしましては、教員の研修を深めるとともに、基本計画にもありますが、2003年から2005年度に通級指導教室が設置できますよう努力してまいりたいと思います。
 続いて、2学期制の導入と学校選択性についての考えということですのでお答えいたします。
 まず、2学期制についてですが、仙台市が平成14年度に市内の全小中学校で導入したほか、神奈川市や大阪市でもモデル校を指定して研究を開始しています。滋賀県や青森県、宮城県、神奈川県の一部の学校でも試行されています。本市でも本年度、八ツ田小学校が試行しております。
 そのメリットといいますと、その一つは、終業式や始業式などの行事等が削減され、授業時間数が確保できる。もう一つは、習熟度や成長過程について時間をかけて把握できるようになり、能力や個性をさらに伸ばす指導と結びつけることができる。3つ目として、長期休業が1つの学期にはさまれるので有効に活用できる。目標を持たせた学習計画を立てさせられるなどがあります。
 しかし、学習の結果を保護者に知らせる機会が少なくなる。あるいは評定の回数が少なくなり学力が心配になるという問題点もあります。本市といたしましては、ことしから来年にかけて八ツ田小学校の実践を検証し、教育委員会で平成17年度からの実施を視野に入れながら話し合いを進めてまいりたいと思います。
 次に、学校選択性についてでございますが、今年度この学校選択制を実施した自治体は、30市区町で、昨年の12市区町の倍以上となっております。また、導入を予定している自治体も7市区町あるほか、検討中の自治体も多いと承知しております。これにもメリット、デメリットがあります。メリットは、保護者は選択したことで積極的に学校にかかわりを持ち、学校教育への協力もより強くなる。2つ目として、特色ある学校づくりの推進、より開かれた学校づくりが期待できるなどがあります。
 また、デメリットといたしまして、1つは通学区域は地域のまとまりを示す重要な要素であり、地域内の連携や地域と学校の連携が薄れてしまう。2つ目が通学が困難になるおそれがある。3つ目としましては、集中した場合に教室等の施設面で対応できないなどがあります。現時点では、個別の事案につきましては、通学区域の弾力的運用で対応していきますが、今後の状況を見て必要になれば検討してまいりたいと思います。
 次に、屋外運動場の砂じん対策についてですが、学校周辺の市民の皆さんには、少なからず御迷惑をおかけしていることに対し申しわけなく思っております。知立中学校については、平成6年度にグリーン・サーフェース化をいたしました。これにつきましてもメリットとデメリットがありまして、メリットは砂ぼこりが少ない、水はけがよい点であります。デメリットは塩害による樹木及び農作物への被害が心配されるということであります。こうした点から、それぞれの学校や地域の実情に合った方法で費用対効果を勘案し、砂じん防止対策を実施していきたいと考えております。
 最後に、子供議会の開催提案についての見解を述べさせていただきます。
 子供議会は、議員御指摘のような意義があると思います。自分たちの住んでいる地域について現状や将来について考える機会であり、子供たちが、大人と交わる場に出て自分の意見や所信を述べることで一人前という気持ちや社会人としての自覚を持てる機会として大変有意義であると思います。
 また、学校では総合的な学習の時間の取り組みが本格的に始まり、子供たちと地域社会とのかかわりが多くなっていますし、完全学校週5日制の実施により地域で活動することも多くなってきており、地域社会を見る目も育ってきております。
 これまでも少年の主張大会、交通安全担当者会、各小中学校での学校保健委員会などで子供たちが大人と交わって意見を述べたり考えたりする機会はありましたが、こうした開催提案をいただきましたので、子供議会について他の部局とも連絡をとりながら、平成17年の市政35周年に実施していく方向で検討してまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(嶋ア康治)
 13番 三浦議員。
○13番(三浦康司)
 ありがとうございました。
 多岐にわたる質問に対しまして、丁寧にお答えいただきまして、本当にありがとうございます。
 私が石原教育長に初めてお会いしたのは、竜北中学で石原先生が教務主任をされていたころだと思います。その当時、石原先生が中心になり郷土芸能の伝承事業としてクラブ活動の山車文楽をつくっていただきました。そのときに私も指導に行っておりました。その山車文楽のクラブは現在も続いていまして、地域の伝承育成に大いに役立っております。そんな意味もありまして、地元にも大変貢献をされている。また、愛知県、そして知立市の教育委員会にも豊富な経験をもっておられまして、その手腕をぜひ発揮していただきまして頑張っていただきたいと思っております。
 それでは、回答をいただいた件につきまして、少し2回目の質問をさせていただきます。
 はじめに、総合学習の関係で御答弁をいただきました。やはり地域と総合学習の関係、密着な関係があると思います。ますます地域の関係がふえております。この学校評議員制度の導入に絡みまして、地域における皆様方との交流という形で大変機会がふえてくると思います。
 先日の知立祭りにおきましても知立小学校の4年生の生徒全員に知立祭りの奴道中の指導を奴道中保存会の方たちがされました。そして、知立祭りに参加するという形で、大変お祭りにも参加をしていただいております。それから、子供さんたちの作文、また子供さんからの要望による文楽とか、お祭りの囃子のことを聞きたいということで、地域の祭りの方たちが、総合学習の時間に出て指導しているということも今行われております。そのような意味で、大変この総合学習は重要になっています。そして、一番この学校評議員制度、これもそういった意味におきまして、ぜひこれは早急に行っていただきたいと思っております。今は各小学校、中学校に指示をしていただいているということであります。この件、評議員制度の見通しはですね、どのようなのか、果たして何年ぐらいにこの制度ができるのか、また、その件ももう一度お伺いをしたいと思います。
 それから、ウインダムの中学生の派遣の件であります。
 今、生徒を派遣されているわけですけど、予算の関係上、なかなか増員は難しいということ、また、予算的には生徒さんに負担をして人数をふやすかということを言われました。なかなか生徒さんの負担も大変でございます。ぜひこの点も海外に行くという経験は、大変重要な経験になってくると思います。この件も、ぜひ何とか予算の増額の方も考えていただき、一人でも多くの方々に行っていただけるようにまたお願いしておきます。
 それから、学校給食センターの件でございます。
 これも2008年までに行うこの経過でいきますと、19年に設計、そして20年以降建設ということをお聞きしました。教育長としましては、計画どおり努力するということでございます。そこで教育長にお聞きしたかったことは、内容につきまして答えられる範囲で結構ですけど、民活はどう考えているのか、また、保育園の給食もそこでは考えるのか、その点のことが教育長の考えで結構ですのでお伺いをしておきます。
 それから次に、注意欠陥多動性障害の件ですけど、知立市に4名おられるということをお伺いしました。この4名いますと、大変先生が気を遣って、授業が大変難しいということも聞いております。その点、知立の小学校には、そういった教室の授業に対して支障が起きたのかどうか、その辺のことをお伺いいたします。
 また、それに対して対応はどうしているのか、その辺をお伺いをしておきたいと思います。
 それから、2学期制につきまして、八ツ田小学校で実施しているところでございます。そして、今年度から17年度実施に向けて、各小学校に話をしていくということでございますが、これは小学校、また中学校も考えておられるのか、17年度に向けてどのような実現性はどれぐらいあるのか、その点もお伺いをしておきたいと思います。
 それから、学校選択性、これは大変難しいかと思います。知立の場合も3校あります。3校をそれぞれ体育系、文科系、その他に分けて生徒が自由にいけるというような形になるかと思うんですけど、先ほど教育長が言いましたように、メリット、デメリットも大変多くあるかと思います。デメリットの方が少し現状でいくと多いんではないかなということも考えております。この点も検討していくとは回答いただきましたが、これはどのような可能性の検討でしょうか、その点もお伺いをいたしておきます。
 それから最後の子供議会、これ私も前に子供議会の開催をお願いしました。先回30周年ではなかなかできなかったということで、今回平成17年の市政35周年に実施をしたいというお考えをお伺いしました。ありがとうございます。この内容につきましては、いろいろなやり方があると思います。学校からの選抜だとか、学校それぞれで行うとか、いろいろあるかと思います。その点まだ先のことでございますが、教育長の考えとかございましたら、またそれをお伺いしたいと思います。
 いろいろ多岐にわたりまして新教育長にはお伺いいたしました。今お聞きしまして、新教育長の教育に対する情熱が伺えたと思っております。十分に期待をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 以上で2回目を終わらさせていただきます。
○議長(嶋ア康治)
 石原教育長。
○教育長(石原克己)
 まず、学校評議員制の設置の見通しについてでございますけども、現在各校長に聞いたところ、8校の学校は今年度中に立ち上げができると、2校は準備し、来年早々に立ち上げると言っておりました。できるだけ早く立ち上げて、地域の方の声を聞いて学校運営するようにという話しをしておりますので、今年度中に大部分は立ち上げることができるのではないかと見通しをもっております。
 それから、ウインダムの派遣の生徒の増員については、なかなか予算の面等があります。たくさん行くことは大変いいことであります。その辺もどのようにしてたくさん行けるのかということについて考えていきたいと思います。
 それから、給食センターについては、十分な把握をしておりませんので、回答の方を控えさせていただきます。
 それから、ADHDの4名の生徒ですけど、これは診断を受けた生徒が4人ということで、診断を受けないけどもそういうような傾向の子供は、まだおると把握しております。授業の中でもなかなか難しいところがあるわけであります。そうした研修等をしまして、どのようにしていくのか、あるいはチームティーチング等も活用できます。対応の先生を県の方からいただき、通級のような形がとれるといいなということを思っております。
 それから、2期制につきましては、小学校だけ中学校だけというのではなくて、小中一緒にと考えております。中学校の高校入試、私学の関係だと思います。私学の高校入試は、2学期の成績がいきます。そうしたときに、2期制については2学期の成績は難しいということで1学期の成績でよいというふうに聞いております。これは、これから2期制をとってくる学校はたくさんありますので、当然話し合いがなされていきますので、その辺はクリアできていくと思います。
 それから、学校選択性についてですけども、今のところは、まだそういった大きな声もないので、そういう見通しは声があがってくれば検討していくという段階で、知立市というのは学校と地域の結びつきというのが非常に大きいので、もしこれが崩れてしまいますといろんな面がすごく崩れてくるわけであります。そうしますと、検討するに当たっては、やっぱり教育委員会だけではなくて、皆さんにも御協力いただいて進めていかなければならない大きな問題であると認識しております。
 それから、子供議会につきましては、他市あるいは学校等と話まして、どのような方法でいくのがいいのかということを考えていきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(嶋ア康治)
 これで13番 三浦議員の一般質問を終わります。