○議長(三浦康司)
 これで18番 杉原議員の一般質問を終わります。
 次に、1番 永田議員の一般質問を許します。
〔1番 永田起也登壇〕
○1番(永田起也)
 議長のお許しをいただきましたので、質問させていただきます。
 私は、今回、防犯対策と交通安全対策の2点に絞り、安心して住める安全なまちを目指す今後の知立市において幾つかお尋ねをいたしますので、よろしくお願いいたします。
 まずは、防犯対策の件であります。
 私は、昨年の12月議会においても同じような質問をさせていただきました。議席をいただいてから初めてのことでもあり、当初防犯に対することは過去の各種の議事録を拝見していても余り例がなく、このことのかかわりは自治体の対策として防犯灯と立て看板を設置することだけで、影が薄いことだなと正直なところ思っておりました。
 しかし、取り巻く環境の変化、長引く不況の影響もあり、ここ数年犯罪の増加、治安の悪化、日本の安全神話崩壊で、最近では近隣の市町村の議会でも多く取り上げられるようになり、我が知立市においても防犯、治安に関する質問等が多くなってきたことや、前年度を上回る刑法犯の増加により対策を講じなければと考えていることだと思います。
 また、国の対策で日本全国にも警察を増加することや取り締まりの強化など、何らかの対策を通じて対応しておりますが、突発的な凶悪事件、また電話で身内の危険を装い、多額の金額を犯罪者に振り込んでしまったなどの詐欺の被害や、キャッシュカード偽造の知能犯、また、テロによる脅威など、多様悪質凶悪化し過ぎてしまったために警察も対応に追われる一方で、市民の身近な存在からいつの間にか遠のいてしまいました。
 そういった背景もあり、自分の身は自分で守る、この言葉はいまや当然のようになりました。しかし、個人は個人ではやはり限界が生じ、個人でできないことは家庭で、また、家庭でできないことは地域でと各自治体でも活動が活発化してまいりました。知立市としても町内会の自主防犯、パトロールを実施、また、先月末にシルバー人材センターによる防犯パトロール、ボランティア組織、知立まもる君を発足し、市民に協力を得る運動もふえて、今後ますます地域住民活動が活性化することを大いに期待する次第であります。
 そこで、昨年12月議会で私の防犯対策の質問からちょうど1年経過したわけでありますので、昨年を振り返り、知立市はどのような対策を講じて変わってきたか。また今後、実施充実していこうとする当局のお考えをお聞かせ願います。
 次に、全国的に子供が被害に遭う事件が多いのが伺えます。最近この系統の事件は、身代金目当ての誘拐よりも、陰湿なわいせつを目的とした事件が多いようであります。被害に遭った子供は、長年を有しないと傷がいえていかなく、また、一生心の傷になるようで、むしろ私は、高齢者、女性よりも新聞や本などの難しい文章では情報を受けとめるのに消化できないこともあり、親や身近な大人、学校の先生方の意見しか耳に入りそうもない子供たちの方が犯罪者に対し、最も弱者な立場だと考えております。まだ知立市はそういった実例がほとんどなく、最悪なことがないので幸いではありますが、これは一つでも絶対にあってはならないことなのであります。生命にかかわることでありますから、普段から児童生徒たちに犯罪に遭わないためのノウハウを習慣させるシステムの充実を図るとともに、市内の小中学校全生徒に防犯ブザーを支給、あるいは貸し出しができるよう私は提案するものであります。
 東京都杉並区でも小学6年生の女児がワゴン車に無理やり押し込まれそうになる事件があり、防犯ブザーを鳴らして難を逃れたなどの実例が全国的にこのような事件が結構あります。同様の事件がふえていることから、子供の連れ去り防止や、他の犯罪にも最適な防犯グッズとして大変有効的だと言われて、支給する自治体がふえてまいりました。この子供たちに対する連れ去りなどは、いつ重要事件に移行するのかわからないことから、我が市も早目の対応を望みますので、当局の見解を求めます。
 続いて、青少年非行防止活動についてであります。
 昨今の取り巻く環境の変化で、青少年の犯行が後を絶えません。この手の質問内容は、他の議員からも過去多く取り出されているわけでありますので細かいことは申し上げませんが、現におこづかい稼ぎで人を簡単に殺害してしまうとか、恨みもないのに両親を殺害してしまうなど、私から見ても全く理解不可能な事件が相続いて、知立市もこのような残酷なことがいつか起きてしまうんではないかという大変心配するところであります。私の周りにいる子供たちは、元気にあいさつをしてくれますし、勉強も当時の自分より進んで、本当によい子たちばかりであります。
 しかし、あるところではそれが何かを境に一変してしまう。私も本や新聞、メディアなどで普段から拝見をしておりますが、家庭の問題、または教育での問題、生活環境による問題など、さまざまな要素や事の積み重なりがあり、根本的な解決方法ができないのが実情であります。家庭、教育、生活環境、この3点であるべき姿がどう変化してしまったのか、学識経験豊富である石原教育長にこの件に関して御意見を求めますので、よろしくお願いいたします。
 次に、防犯対策実施計画についてであります。
 現在、知立市第5次総合計画の犯罪のないまちの基本方針や施策の体系は、今後活動が活発化になってくるのに対し、具体的に行動が示されているわけでもなく、現状で十分であるとは疑問であります。また、防犯協会などの団体による地域安全運動などによる防犯に対する項目がありますが、市民には知らされていない面があり、情報として不足しているのではないかと思っている次第であります。
 地方分権が進んでいく中、ここで今、本議会で私から提案しておきたいことは、市民の不安が高まっていく中で、今後も地域防犯パトロール活動などふえてくると予測されますし、今以上に防犯に対する市民意識を高揚させるためにも防犯対策実施計画の策定を提案するものであります。これにより市民、行政、警察の三位一体となった取り組みが推進でき、レベルアップが図れると思われますし、また、防犯協会などの諸団体や町内パトロール隊の組織整備、情報交換、連帯強化もでき、混乱を招くことなく効率的に活動ができ、被害者支援の新しい窓口などできてくるんではないかなと思うところであります。もちろんこれがすぐにできることではなく、入念な市民の話し合いのもと、月日をかけていくようなことだと思っております。これから犯罪が大幅に減少していく期待がもてない最近の状況では、小手先だけの改善ではいつまでも安心して住めるまちになるとは思いません。その辺、御検討いただきますよう永田市長には総括しての御意見と当局からの御答弁をよろしくお願いいたします。
 続きまして、交通安全対策の件でお尋ねをいたします。
 平成15年度現在の交通事故発生状況についてでありますが、去る10月20日午前9時55分ごろ、新地町古田の交差点でトラックが横断歩道を走行中の自転車をはね、通行者が尊い命を絶ってしまう痛ましい事故が発生してしまいました。これにより昨年と同じの2名の交通死亡者が出てしまったわけであります。また、先月でも南陽通りの長田町付近で小学1年生の児童生徒が、これも自転車での横断中に自動車にはねられ、今も意識不明の重体に遭い、回復を祈っている状況であります。
 ここ数年の平均人身事故は約450件と被害者数は約530名の方が事故の被害に遭っております。また、安城警察署管内での過去10年間の交通事故発生状況を見ても、負傷者は若干ふえるとともに、物損事故が大幅に増加しているのが気にかかるところであります。「広報ちりゅう」やホームページに常に記載され、10月までの死傷者数統計は載っておりますが、いま一度最新の状況の発生件数、死傷者の数、平成14年度の対比をお聞かせ願います。
 次に、自転車の安全利用の促進についてであります。
 先ほども申し上げたとおり、自転車による交通事故の実例でもありましたが、昨年度の人身事故統計を見ましても、歩行者、バイク、スクーターの事故よりも自転車による接触事故の方がはるかに多い結果が出ており、その中でも子供の被害は48名の数であります。
 自転車は大変便利であり、子供でも気軽に利用できるものでありますが、時と場合によっては自動車よりも危ない乗り物になってしまいます。ましてや雨が降れば視界はさえぎられ、ブレーキの効きぐあいにも影響してきます。一般の人でも、傘を片手にふらついた走行をしているところを見て、危ないなと思うときもあります。つい最近では、小雨の中、小学生が猛スピードを出しながら自転車で走行していて、プレーキをかけた瞬間、どぶ板のグレーチングでタイヤを滑らせ、勢いあまって派手に転倒してしまい、自転車は壊れてしまいましたが、幸いヘルメットをかぶっていて、そのとき自動車が通っていなかったので大けがは免れました。
 中学校では、一部自転車通学を許可して使用できることはやっていると存じます。通学に使用しなくとも、遊びや塾などで子供たちは自転車を利用することがよくございます。自動車を運転しない小中学生に対しては、自転車による安全利用を交通安全教育で現段階よりももっと徹底すべきではないかと考えております。ヘルメットは必ず着用、雨運転への危険性など、今までも同様実行していると推測しますが、現状を踏まえて当局の答弁を求めます。
 最後に、町内の交通危険箇所の改善についてであります。
 毎年町内からの要望やPTAによる学区での危険箇所の改善を求める要望が出ていることと思います。財源には限りがあり、多額の資金を投じなければできない場所とか、月日年数がかかってしまう場所、破損修繕処理やすぐに対応できるような場所、事情によってはできない場所とかいろんなさまざまなケースがあります。私の学区でも通学路や一般道路にしても危険箇所が幾つかあり、道を広げない限り改善できないような場所もございます。また、当局側も交通危険箇所を把握するため、定期的なパトロールを実施しており気を配っているかと思います。
 市内全体に偏りがないよう、今後も危険箇所を改善しなければならないのですが、昨年の学区別人身事故発生状況を見て、総数618人に対し、猿渡学区が176、知立小学校区が175と圧倒的で、2学区だけで総数の半分以上を示しております。市内中心部である以上、数が多いのはわからないのでもないのでありますが、当局はこの結果をどう分析されているのか。またどのような判断のもと改善をなさっているのかをお尋ねいたします。
 以上、幾つか御質問をいたしましたので、明確なる御答弁を御期待申し上げまして、私からの初回の質問を閉じさせていただきます。
〔1番 永田起也降壇〕
○議長(三浦康司)
 市民生活部長。
○市民生活部長(兼子弘高)
 私の方は、2点の問題について御質問を受けました。
 まず1点でございます。昨年からことしにかけて防犯に関係して何がどう変わったかというような御質問でございます。防犯対策につきましては、安城知立の防犯協会の連絡協議会であるとか、あるいはまた、防犯会議、知立ブロックの交番駐在所の連絡協議会、暴力追放市民会議、住環境問題連絡協議会、区長会等々のいろんな会議ございますけども、そうした折には安城警察署長であるとか、担当職員の方から犯罪の増加だとか、その取り組みに対する説明を受けておりますし、安城警察署発行の緊急地域安全情報であるとか、Fネット防追愛知などPRの資材を使いまして、各区長さんの方に回覧をお願いしてきております。そんなことで、地道ではございますけども、昨年からことしにかけましてこうした活動に取り組んでまいりました。
 そこの中でも、とりわけ3点をまた御説明をしたいと思います。
 1つ目は、ことしの11月1日からでございますけども、来年のとりあえず3月31日までを予定をしておりますけども、団地の関係の道路を中心といたしまして、土日の午後6時から9時ぐらいまでを2人1組でガードマンによる巡回警備を実施をしております。
 また2つ目は、区長会の取り組みでございますけれども、もともとこの区長会といたしましては、以前から町内6カ所では既に防犯パトロールが実施をされておりますけども、昨今の警察の働きかけ等によりまして、いろんな地域の中でそんな動きが出てきております。
 それから、もう一つは、先ほど御説明もございましたけども、11月28日でございますけども、シルバー人材センターが防犯のパトロールのボランティアというものをスタートをさせまして、午前10時から午後4時ぐらいまでの間の2時間ぐらいをめどにパトロールをやっていくと、こういう取り組みがスタートしたところでございます。
 今後につきましても、ホームページなどでは犯罪状況を始めまして、現在の活動の状況などを紹介したり、あるいはまた、防犯灯であるとか、掲示板の設置などにも取り組んでまいりたいと、こんなふうに思っているところでございます。
 それから2点目の、防犯対策の実施計画の策定でございます。
 これにつきましては、今述べましたように、防犯活動につきましては説明したところでございますけども、計画につきましては、今後各部署と連携を保つ中で、取り組みについて研究をしてまいりたいと、こんなふうに思っておるところでございます。
○議長(三浦康司)
 石原教育長。
○教育長(石原克己)
 まず初めに、防犯に対しまして学校関係で改良改善されたことについてお答えをいたします。
 各学校では、不審者侵入に対する緊急対応マニュアルを作成してまいりましたが、今年度は、これをより実効性のあるものにするために各学校におきまして、不審者侵入に対する実地訓練を実施いたしました。あってはならないことですが、いざというときに児童生徒や教員が冷静に対応できるようにしてほしいと思っております。
 また、通学路子供110番の家につきましては、地域からの要望もございまして、新たに1カ所追加する予定になっております。
 次に、青少年非行防止につきまして、改善するべきところはどうなのかとの御質問でございますが、御指摘のように、多くの青少年は健全に育っておりますが、青少年の犯罪が増加したり凶悪化したりといったことがございまして、大変憂慮しております。こうした状況の背景には、一概には言えないと思いますが、一般的には子供たちを取り巻く社会の変化が大きく、その生活様式も大きく変化していること。社会のモラルが大きく低下していること。また、子供たちの自然体験や社会体験が少なくなり、心が育っていないことなどが指摘されております。
 そこで、改善するべきところということになりますが、学校、家庭、地域社会のそれぞれの役割について、いま一度見直す必要があるのではないかと思います。
 まず、学校におきましては、道徳の授業を中心とした道徳教育の一層の充実を図ること、心の教室を中心にしたカウンセリングを充実させることなど、心の教育を充実させていくことが大切であると思います。
 そして、保護者や地域社会、関係機関と連携し、問題行動に毅然と対応することなども必要であると思います。
 家庭におきましては、家族の会話をふやすこと、父親、母親がそれぞれの視点で子育てをすることなど、日常の家庭生活を見直すことが必要ではないかと思います。そして、悪いことは悪いとしっかりしつけすること。遊びの重要性を再認識することなど、家庭のあり方を問い直すことが大切であると思っております。
 地域社会におきましては、子育てを支援する家族にやさしい社会への転換を図ること、異年齢集団の中で豊かで多彩な体験の機会を保障していくことなど、地域が子育てへのかかわりを深めることが大切であると思っております。
 いずれにいたしましても、学校、家庭、地域、社会がそれぞれの役割を果たしながら密接に連携していくことが大切であると思います。
 次に、自転車の安全利用の促進について、小中学生にどう指導しているかについてお答えいたします。
 御質問の中にもございましたが、先月、自転車で横断中に交通事故に遭った小学1年生の子の一日も早い回復を願っております。
 交通安全指導は、直接、児童生徒の命にかかわることでありますので、非常に重要なことであると認識しております。自転車に関しましての具体的な取り組みを申し上げますと、小学校におきましては、自転車乗り方教室を実施しております。実施している学年は学校によって異なりますが、主に1年生から3年生までの低学年を対象として行っております。警察官や交通指導員の方々を招いて自転車の運転の技術、ルールやマナーなどを指導しております。また、通学班や一斉下校、全校集会等においても必要に応じて指導をしております。
 中学校におきましては、自転車通学者に対し指導しております。年度始めに交通ルールやマナー、ヘルメットの着用などについても指導しております。また、必要に応じて現場での立ち番指導も行っております。今後も各学校で安全指導を強化するとともに、家庭、地域社会との連携強化を図り、交通事故防止に努めてまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(三浦康司)
 建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
 交通安全対策ということでございます。最近の交通事故並びに人身事故に対する最新のものはないかというお話でございます。私の方で、11月末日ということでのトータルが出ております。警察の方から報告があります。これについて御報告させていただきます。
 今現在、人身事故の最終トータルとしまして、15年度601人、14年度が543人、増としまして58人、増加率が9.7%という中身でございます。
 内訳をお話させていただきますと、死亡事故が先ほどお話ございましたけども、2件、昨年が同一時期で1人ということで、尊い命1人ふえております。重傷事故としましては、今年度15人、14年度が11人、プラス4人ということで26.7%のアップ、それから、軽傷事故が今年度584人、昨年が531人、計といたしまして53人の増、9.1%、最終的に、先ほども言いましたけども、大幅な人身事故の増ということで、10%弱、9.7%という人身事故の結果でございます。この結果は非常に残念でございますけれども、先ほども話が出ておりましたけども、死亡事故ということに関しましては、ほんとに残念だというふうに思っております。
 それから、交通安全の啓発事業でございます。これにつきましては、幼稚園あるいはまた小中学校、これにつきましての交通安全指導ということで、私の方からも先ほど教育長の方からも話ございましたけども、職員を出かけさせまして、今現在はそういう教育をやっておるというのが現実でございます。それと、10日、20日、30日、この辺につきましても啓発事業、それから春夏秋、それから年末というものにつきましても、交通安全運動ということで期間を定めまして実施をしております。
 ただ、この知立小学校、あるいはまた猿渡小学校区での事故が非常に多いということについての問い合わせがありましたけども、私どもこのことにつきましては、少しわからないということであるかなというふうに思っております。
 それから、この事故に基づくものではございませんけれども、ただ改修としてやらなければならない中身としまして、私どもの方としましては、交通安全の中身につきましては、人にやさしいまちづくりの中からも段差解消ということについての整備は当然今現在もやっているところでございます。今現在、具体的には知立小学校南で側溝のふたをかぶさせていただきまして、通学路の安全を確保した。また、弘法地区で、地元からの要望ではございますけれども、狭い道についての一方通行の実施というものも今現在やっております。
 それから、今年度、平成15年度で南陽通りの歩道整備ということについての計画をつくらせていただいております。これにつきましては、今現在歩道そのものがマウントという形でございます。このマウントを何とか平面という形の中でつかないかということで検討しておりまして、歩道を原則として2メートルということで、11メートルのものを2メートルという歩道を確保しようということで考えて、来年度以降工事をやっていきたいというふうに現在は考えておるところでございます。
 それから、今の南陽通りそのものが全部ということではなくして、ユニーの交差点までということで、東側は郵便局からということで今現在計画しておりまして、それはおおむね800メーターというものでございます。
 それから、町内会の危険箇所ということのお話がございました。これにつきましては、先ほど御質問者の方もおっしゃいましたけれども、職員が10日、20日、30日というパトロールの件もお話をさせていただきました。こういうものを中心としまして、毎年地元区長さんからも申請をしていただいております。また随時、危険箇所につきましては、できるだけ改善をしていこうということで努力しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(三浦康司)
 教育部長。
○教育部長(野々山文夫)
 それでは、関係分についてお答えさせていただきます。
 まず1の2、子供をどう守るかという関係の1点目、犯罪に遭わないためのシステムについてでございますが、これにつきましては、本年7月に御提言の件も関連します法律が制定をされました。そうした中で、教育委員会にも関係する対応すべき項目も幾つか含まれておる状況でございます。こうした国の情勢を踏まえまして、今後学校関係者、あるいは青少年関係団体、諸団体等の御意見も伺いながら生徒児童の安全確保策を研究してまいりたく思っております。
 それから、2点目の防犯ブザー等の支給、あるいは貸し出しという関係でございます。これにつきましては、さきの9月議会で馬場議員さんの方から同種の御質問をいただいております。
 そうした中で、昨今の社会情勢からしますと、私どもとしても必要性を感じておるところでございます。当初は全児童に笛をというような考えもございましたが、既に小学校7校中の2校でPTA等の御協力によりまして全児童に配布をされておる学校もございます。そんなことで、今回は笛については取りやめて、当面は暗くなってから下校する児童生徒の安全確保策として、予算面もありますので、一定数の防犯ブザーを市で購入いたしまして、各学校で保管、貸し出しができるような考えで進ませていただこうというように考えております。
 以上です。
○議長(三浦康司)
 永田市長。
○市長(永田太三)
 御質問者からは、防犯対策の実施計画について総括的にというお話がございました。
 現在率先してシルバーの皆さん、あるいは区長会の皆さんが立ち上がって、いよいよスタートを切っていただいておるわけでございます。大変ありがたいことでございますが、根本的なところをしっかりと計画を組んで、そして市民あげての運動にしたいということでございまして、御質問者の提言どおり要望したいというお話については、私もそのようにさせていただきたいと、今後取り組んでいきたい、このように思っているところでございます。
○議長(三浦康司)
 1番 永田議員。
○1番(永田起也)
 一通り御答弁いただき、ありがとうございます。再質問をいたしますので、お願いします。
 防犯対策の件であります。当局も先ほど市長や部長の答弁のとおり、今団地周辺の巡回警備、またパトロール隊も新しくふえてきて、年間通じただけでも随分変わってき、また、その努力が伺えます。また、ことしも年末が近づいてまいります。犯罪が非常に起こりやすい時期にさしかかってまいりました。とりわけ、ほんとにパトロール、巡回される市民の皆さんには十分気をつけていただきたいとのお願いであります。今後ともこれに関して、引き続き当局も協力体制に御配慮いただければなと思っておる次第であります。
 また、これさし当たるんですけども、今後さらには生活習慣、その一角に市民全体に協力を促せるような行動や運動ができるようになれば、より効果的になってくることだと思います。
 1つの例を挙げますと、今の時期ですと毎日夕方5時に愛のチャイムを鳴らしています。これ自体でも防犯の呼びかけにはつながっておることはおるんですけども、年がら年中一緒で、はっきりいってワンパターンであります。何年前からか忘れましたけれども、これはたしか私が小学校のときから始まったような気がします。言葉も音楽も以前から全然変わっておりません。これ年に数回でもいいと思うんですけども、これを活用し、防犯の呼びかけをしていけば、より市民の関心が高揚していくのではないかなと、そんな思いであります。これはそう難しいことじゃないとは自分なりには思ってますので、一度御検討していただければなと思っております。
 続きまして、防犯ブザーの件であります。個人的に親から受け渡す家庭もございます。また、これにより誤って引っかけてブザーを鳴らしてしまうことがたびたびあるようでありますが、かなりの大音量なので、万が一危険な目に遭いそうになたときには、ほんとに相手をひるませる効果があり、安易に家族から携帯電話を持たすよりも防犯ブザーの方がより有効的だと聞いており、いまや若い女性、高齢者には大変人気な商品と聞いております。何分このことは運が悪いの一言では片づけられないことでありますし、事が起きてから遅いことであります。先ほど部長から防犯ブザーを一定数購入し、それを貸し出しできるよう前向きな答弁をいただきました。いつ何個ぐらいを予定され、また、予算的に幾らぐらいかかりそうなのか、再度答弁を求めます。
 そして、先ほど教育長に、最近の青少年の育成をお聞かせいただきました。ほんとに一言では難しいことであり、また、それが思うようにならない現状の厳しさも伝わってまいりました。家庭問題一つをとっても核家族化が進んでいる中、また最近新しい言葉で単家族化という言葉も出てきて、これが今後進んでくるといわれます。これでますます家庭への影響が出てくるのではないかなと、間違いないと思わせます。それにより学校教育の重要性がさらに高まっていく中、また、地域活動の参加や交流の機会、先ほどもございましたように道徳教育にさらに力を注いでいただけることを要望する次第であります。
 次に、防犯実施計画のことであります。これは大変今後のことだと思っておりますけども、何もすぐにやってくれとは言っておるわけではございません。今後ほんとに日本、知立市が治安が大幅に回復してくるのであれば、こんな手間ひまかけてやっていく必要がないわけであって、そう思われる状況でないので本会議に申し上げたのでございます。
 初回の質問にも申し上げましたので省略はしますけども、今は、ほんとに個々の活動での取り組みが始まって間もないこともありまして、これからいろんな面で改善していかなければならないことが必要であります。そのうちに組織だって、やがて大きくふくらんできたら、また防犯団体や警察などの協力体制で連携し合えるようになれば、市民全体での活動、昨年私が例に出したライトアップ運動や、また市民協力、ボランティアでつくる被害者のための相談所の窓口の新設、そのようなものが出てきてくるんじゃないかなと思うところであり、市民にも安心安全にとても役に立ち、また、青少年非行防止にもつながってくるんではないかと考えております。このことは現状を見守って、ぜひ御検討をしていただければと思います。これは、先ほどの市長や部長の答弁で研究していくとのお答えでありましたので、再度答弁は求めませんので、次にいきます。
 交通安全対策でございますが、今先ほど部長が現段階での数字を出していただきました。自動車も自転車も人間が使うものでありますから、事故があるのはほんとに当然であり、いくら気をつけても事故に絶対遭わないわけではありません。日ごろより関係機関団体のほか、市民の皆さん方一体となって交通事故防止活動を推進していただいているおかげで今の推移を保っていると伺います。自転車の安全利用、これもまたこれからも促進していき、来年度こそは目標である交通死亡者ゼロ人を目指すとともに、関係各位の皆さんと協力し合ってやっていただければなと思っている次第でありますので、よろしくお願いします。
 次に、交通危険箇所についてでありますが、とりわけ行政側も町内会やPTAの要望に何とかこたえようと取り組みには十分配慮していると存じているわけでありますが、予算的な事情もあり、来年3月にも衣浦豊田線の開通や、また駅の高架事業にさしかかってくるのに対し、御承知かと思いますが、自動車の流れ、また危険箇所も時代の流れとともに変化をしてまいります。これは、我が市政会の平成16年度予算要望書にもございますように、交通事情の変化による生活道路及び通学路の整備、歩道設置、危険箇所の照明の見直し安全確保を図っていただけることを今後も当局の一層の努力を切にお願いするところでございます。
 以上でございますけども、お答えできる範囲で結構ですので、答弁をお願いいたします。
○議長(三浦康司)
 市民生活部長。
○市民生活部長(兼子弘高)
 それでは、2問目の質問についてお答えをさせていただきます。
 犯罪の防止活動に同報無線の活用をというような御提言でございます。御質問者が言われますように、同報無線も随分長い歴史がごさいまして、その歴史の中で、愛のチャイムをまいてまいりました。当初は青少年の健全育成ということで、子供たちに早期帰宅を促し、危害が加わらないようなそんな活動の一環ということでスタートしたものだと、こんなふうに思っております。それはそれで私は重要な防犯の活動の一つだろうと思っております。普段は、なかなか気がつかないわけですけども、一端あれが故障なんかでとまりますと、それこそいろんなところから問い合わせが殺到いたします。そのことを見ましても、やはりあの愛のチャイムというのは、古いけども、大変今、役立っておるなと、こんな感じはもっております。
 ただ、広報につきましては、これからも考えていかなければならないと思いますし、犯罪の防止に王道はないわけでございまして、いろんなことを考えながらこれからも犯罪の防止に一つでも役立つようなことを実施をしてまいりたい、こんなふうに思っております。
○議長(三浦康司)
 教育部長。
○教育部長(野々山文夫)
 防犯ブザーの関係ですが、各学校にそれぞれ30個程度を予定をさせていただいております。先般ブザー買っておりますので、そのときの価格が大体1個800円ということで、30個ということの10校分ということになれば300個で800円、約24万円ほどの経費がかかるのかなというように思っております。
 それから、購入の時期でございますが、できれば早くと思っておりますが、財政当局とも相談せないかんですが、15年度の予算の残があればそうした中での対応も可能だと思いますし、いかない場合は、16年度の当初予算の中で対応させていただきたいと、そのように思っております。
○議長(三浦康司)
 建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
 交通安全につきましては、これからも推進を一生懸命やっていこうというふうに思っております。
 それから、危険箇所につきましても、平成16年度事業という形の中で、予算の許す中で対応していきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。
 以上です。
○議長(三浦康司)
 これで1番 永田議員の一般質問を終わります。