○議長(三浦康司)
 これで2番 林議員の一般質問を終わります。
 次に、17番 風間議員の一般質問を許します。
〔17番 風間勝治登壇〕
○17番(風間勝治)
 第1問目の質問といたしまして、行政運営の基本についてでございます。
 日本国憲法では、第15条の2項に「すべて公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と規定されています。地方公務員法は、これを受けて、第30条に「すべて職員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行にあたっては全力を挙げてこれに専念しなければならない」と規定しています。その意味は、1つは公務員が国民に奉仕するために勤務しなければならないこと。もう一つは、奉仕の対象は国民全体であって、国民や住民の一部や一党一派に対してではないということであります。このような全体の奉仕者としての公務員を確保するということが国家公務員法や地方公務員法の根本精神となっているのは、いまさら私が言うまでもない基本原則であります。広辞苑によりますと、奉仕とは献身的に国家、社会のために尽くすこととあります。つまり、この大前提の職務が公務員で、職員採用試験の際には、その本人の意識を確認するために宣誓書を書き、その職務に忠誠を誓っているのも、それだけ重い職責ということの裏返しにほかならないわけであります。永田市長以下、職員の皆さんは、こういう精神のもと、一丸となって住民・市民のための利益向上、生活の向上に向けて、日々努力されているわけでありますし、また、私ども議会の側も公選の特別職として市民本位、住民のための政治の実現に努力しているところであります。
 そこでまずお尋ねをしておきたいことが、この基本原則であります全体の奉仕者という原則論をどのように認識し、どのように浸透されているのかをお聞きしたいのでございます。本来なら全部長にお尋ねをしたいところでありますが、時間の関係もありますので、この際、市長並びに助役と、制度論を含めまして企画部長にお聞きをしたいと存じます。
 さて、全体的な行政運営としては、私は一定の評価をしているわけでございますが、一面的な部分から検証いたしますと、相変わらずの縦割り行政の弊害によります市民の不平、横柄な窓口対応や、たらい回しの苦情、情報公開、説明責任不足によるねじれ現象や問題点、住民要望がなかなか実現できない不満等々、なかなか改善できずに繰り返されているのは事実であります。多くの市民の方々より、折あるごとに御指摘やら御苦情をいただいているのは、私だけではないでしょう。すべてを一気に解決することは至難の業と言えるでしょうが、一層の努力が求められているのは当然であります。ただ、これだけ行革だ、行革だと叫んでいる中で、なぜこういう分野での改善が遅々として進まないのかと考えた場合に、私は2つの問題点があると思うんです。
 1つには、先ほどの奉仕者の認識が職員各位において採用以来、月日を経るごとに薄れていっているのではないかという懸念を感じているわけであります。この根本原則に忠実に対応していさえすれば市民に対する姿勢も良好になり、苦情ももっと減少していくと思いますし、成果ももっと向上すると思っています。ただ、もともと職員各位でこの認識の差が見受けられるわけであり、そこをどう埋めるのかも対応も必要であります。その辺は担当としてはどう感じ、どう対応が図られているのかお聞かせください。基本中の基本原則でありますので、そこはしっかりと再認識の上に立って意識統一をして、市民のための的確な職務の遂行に心がけていくことこそが不可欠だと思いますがいかがでしょうか、見解をお願いいたします。
 いまひとつは、意識改革の問題であります。国際化、行動化、複雑多様化する社会状況下、また、地方分権が進む中で従来型の行政発想では取り残されてしまうと思います。地方分権で多くの規制緩和が実現し、独自性のまちづくり、自主自立のまちづくりが可能になっており、従来型の国・県からの上位解脱、横並びの発想の脱却が求められています。あくまでも市民が主役の地方分権、分権自治ではありますが、そのサポート役としての専門的パワー、ノウハウの発揮、住民との協働を実現していく上でも行政職員個々の創意工夫が必要不可欠であります。気がついたら、おらがまちの行政サービス、水準は近隣地域で最低だったとなりたくありません。第5次総合計画の第2章、あすを築く基礎的な条件にもありますとおり、国主導から地域の主体的な自立を促す視点を重視し、それによる自己決定、自己責任を基本とする地域づくりの抜本的な改革への意識づくりの促進が早急に求められていると思います。担当部長にその辺の対策を含めました所見をお聞かせいただきたいのであります。
 これら基本的考えがおろそかにされたままで市民のための行政の実現は不可能であり、一歩一歩の周知徹底を期待しながら、その上に立って将来ビジョン、目的をもって的確な行政運営にまい進していただきたいのであります。特に担当部長はもちろんのこと、課長レベルまでその認識を新たにしていただいて、幅広い視野と的確な目的意識、常に大局的ビジョンを踏まえた政策検証、政策企画立案、政策推進に向けて心がけていってほしいと思っております。その辺が現在の当市に欠けているのではないかと私は思えてならないのであります。幸いなことに、第5次総合計画は、「輝くまち、みんなの知立」を将来像として、その実現に向けて各目標設定をし、目指す目標を具体的に示す指標を定め、みんなで目標を管理するシステムの導入がされています。いわば、知立市のみんなのマニフェストとしてその真価が今後問われる計画内容、システム導入となっておりまして、大いに私も期待しているところであります。各部課長もしっかりとこの計画を腹に落とし込んで運営に当たってほしいと思いますし、また、各部に作成されている計画とも十分にリンクされて、そして充実させる部分は一層充実させて、その細部の政策実現を図っていってほしいと思います。代表して助役にその所見をお尋ねするとともに、企画部長には現状の課題、対応策を含めました所見をお聞かせください。
 さて、ここまでは私がたびたびこの本会議で指摘をしている点でありますが、本日一番申し上げたい基本部分として、これらを推進していく上で、あるいは市民のための行政運営を確実なものにしていくためには、職員各位における緊張感、危機意識の高揚抜きに語れないと思っております。組織全体がぬるま湯につかっていたり、たがが緩んでいるなどもってのほかであります。一例を挙げるならば、最近永田市長は、本会議答弁においてよく陳謝をされております。市民との約束の不履行や住民軽視、議会軽視、あるいは条例内容の不備、大きな失態等があれば最高責任者として議会の場において市民におわびをするのは当然の行為であります。しかし、私の質問も含めて、多くの議員各位のやりとりの中で、毎回頻繁にそういう状況が見受けられるわけであります。市長をトップとする行政側は、毎議会に臨むごとに政策や予算を企画立案し、綿密な打ち合わせをしてきていると思っています。そして、真剣勝負に臨むわけであります。その結果において、ここ最近の市長の陳謝が繰り返されることに対し、一体どうなっているのか、大丈夫だろうかと感じているのは私だけではないと思っています。
 民間会社の場合、一部を除き一度社長なり経営陣が陳謝の会見をしようものなら、組織全体に一気に緊張感が走り、責任の所在を明らかにし、再発防止策を徹底的に図り、組織の再構築に向け迅速に対応しています。なぜなら、こういう状況を放置しておけば、ユーザーに対する信頼をなくし、客離れを起こし、強いては倒産に追い込まれてしまう危険性があるからであります。しかし、行政は基本的には倒産はありません。安定した行政運営を行うためには安定した環境が必要であり、その環境が法的、制度的に保障されているからであります。それがゆえに、漫然と同じ繰り返しをし続けているのであれば、危機意識、緊張感の欠如以外の何者でもありません。
 そして、市長が陳謝を繰り返すことが、いわば行政の企画立案能力や情報収集力、運営能力などの未熟さを公然と露呈していることにつながっているということを再認識するのであれば、行政のプロとして大変恥ずべきことであり、普通ならプライドはずたずたになってしまうはずなんですが、当市はそれが繰り返されている点にこそ大きな意識の低さの問題点がひそんでいると私は思うんです。だからこそ、市長が陳謝を繰り返すなどえらいことなんだということの重大さを再認識されて、二度とこのような状況が再発しない対策を徹底的に講じて、緊張感をもった対応改善策を図っていくことこそが、そういう強い意識を導入することこそが、今当市に求められているのではないかと痛感しております。
 私は、特に最近の市議会を通しての行政側のそういう現状を見るにつけ感じてなりません。こういうたがの緩みが、ひいては市民の皆様に不利益、デメリットを与えてしまうことにつながるわけであり、その辺のところを再認識の上、市長以下、特に部課長の奮起を求める次第であります、あわせて所見をお願いしたいと思います。
 いろいろ行政の基本論を申し上げてきましたが、どんな分野でもそうなんですが、このような基本中の基本を行うことが非常に難しいわけでありますが、基本さえしっかりしていれば何事にも恐れずに足りずでありまして、永田市長は、先ほどまでの論旨をくまれましての今後どのように行政の基本姿勢、基本意識を浸透させ、緊張感を高揚させた当市のトップリーダーとしてのその重責を果たしていかれるのか。また、田中助役は、市長の補佐役として組織をまとめ、きめ細かいところまで目を配り、助役の役割の重要性を果たしていかれるのかを最後にお聞きして、2問目の質問に入ります。
 第2問目は、東部地区区画整理事業についてであります。またかと思われるぐらい再三取り上げられている問題でありますが、それだけ八橋町の中心部における大きなまちづくりの観点から重要な事業であるからであります。今回の質問では、過去の経緯や認識論など前段の部分は省略しまして、今日までの当事業における積み残し事業の要望やら、今後展望した考え方や対応3点、端的にお聞きしたいのであります。
 第1点目は、都市計画道路八橋里線の境界の確定のための測量実施であります。当該区画整理地域には、御案内のとおり、駒場牛田線、八橋里線の2つの都市計画道路が計画されています。区画整理事業内における都市計画道路敷きの境界を確定させることは、双方の事業を円滑に推進させるためにも必須事項でありますし、また、区画整理事業区域内に都市計画道路という規制をかけた以上、境界を明確にし、区画整理側の事業進捗の環境を整備することは市としての最大の責務であると考えます。駒場牛田線は、昨年境界測量を実施し、境界が確定されております。本来なら今年度、八橋里線の方も実施されてしかりでありましたが、種々の事情により先送りになっています。この際、来年度当初予算に八橋里線の現地測量の予算措置を強く求め、一刻も早い境界確定を求める次第です。
 第2点目は、事業手法が変更された場合の市の対応の判断についてであります。
 当該区画整理事業は、平成4年、準備世話人会が結成されて以来、10年余りの長い年月がたっています。当初は市の方が、時代背景もよく、いけいけどんどんで、地権者の方が慎重でありました。ところが、ようやく地権者が理解をし、推進していくんだという意識になったここ最近では立場が逆転し、時代背景もバブル後の10年余りと非常に不安定で、事業費の根幹を占める保留地処分の不安感や、国・県の区画整理事業に対する考え方の変更による採択基準の厳しさ等で市当局の方が慎重かつ及び腰になってしまい、現状での区画整理事業の先行きのめどが立たなくなっているというのが正直な現状だと思います。
 こういう市当局の対応に地元地権者よりは厳しい批判が寄せられておりますし、私も相当厳しい指摘をしてまいりました。ただ、地権者の推進の意識は反比例するかのようにますます高まっております。大局的・全体的なまちづくりや開発の必要論、農地の有効活用、宅地並み課税の重税感からの脱却などから推進意欲は相当高いものが保持されているわけであります。そんな中、どういう手法でもこの地域を整備すべきだとの意見の台頭により、必然的に選択肢の一つとして民間開発の流れが起きてきたわけであります。私は、現在の詳しい実情は知りませんが、もしこの民間開発の流れが急加速していくならば、市としても大きな政策の変更を余儀なくされることを申し上げておきたいのであります。区画整理事業であるならば、敷地内の都市計画道路敷き、約1万5,000平方メートルは組合側からの用地提供で対応していただけるわけでありますが、市の及び腰、消極性のみずからまいた種により、民間開発に移行した場合、この面積分は市の単独買収になってしますわけであります。そうした場合、くどくど語りたくありませんが、八橋町城下地区の内田橋開発地域区域内の駒場牛田線用地敷きの二の舞にならないように心して準備対応を求めておきたいのであります。もし再びこのような事態に陥るなら、当該東部地区における市の道路行政は完全に失墜してしまうでしょうし、私は、そう断言しておきたいと思います。市長いかでしょうか。
 あわせて都市整備部長の見解と民間開発に移行した場合の都市計画道路を含めた開発指導のあり方も若干建設部長にお聞きをしておきたいと思います。
 第3点目は、関係者への政策変更された場合の説明責任の周知であります。
 この区画整理事業の大筋の流れが確定していく中で、八橋町の関係者や準備組合の地権者の方々はもちろんのこと、平成8年には駒場牛田線の牛田町における全体説明会、平成11年6月には区画整理事業等の来迎寺町における説明会などを実施している関係上、もし区画整理事業から民間開発に移行した場合、少なからずとも地域に影響が出るわけであり、的確な情報提供や都市計画道路の当該地域における手法が単独買収による手法に変更するなど、新たな変更後における都市計画道路の推進策など、市としてきっちりと当該地域の関係者の皆様に説明責任を果たすことが求められています。担当部長の見解と、最後に田中助役の現局面を聞いた所見をお伺いいたしまして、私の初回の質問を終わります。
〔17番 風間勝治降壇〕
○議長(三浦康司)
 永田市長。
○市長(永田太三)
 風間議員からは、毎議会いろいろ御忠告、御指導いただきまして、まことにありがとうございます。
 全体の奉仕者としての再認識、緊張感に欠けるんではと、こういう御指摘でございますが、私自身は、決してそんなつもりはありません。また、多くの議員の皆さんから、まさかこれでやめちゃうんじゃないだろうねと、必ず継続して手を挙げてほしいと、こんな答えも非常にとまどうわけであります。
 何にいたしましても、今、風間議員からの御指摘、緊張感非常に欠けておるという御指摘であります。議員の見た目でそう映れば仕方ありません。歳月を経るごとに基本的な姿勢が失われるというのは、どの仕事においても私は同じような傾向が言えると思います。したがいまして、私は、日々そのことを頭に入れて仕事をやっておるつもりであります。特に公務員たるもの、市民の行政サービスをいかに保つか、そして、自分自身意識改革を常に先行して、そして、この時代にマッチした、時代を先取りしたそういう変化を受けとめて、それを市政に取り入れていくというつもりで日々やっておるつもりであります。
 ただ、多くの議員からいろんな激励をいただいておる中で、議員の御指摘は、やはり目に映ります。したがいまして、議会の議員方の全体の御意向として、きょうさらに改めて認識をさせていただきたい。そして、部長会で常に私は、最初市長意見ということで部長会の会議の始めにいろんなことを申しております。会議の都度、大体いつも100%近く私はその時々の情勢をつかまえて、まず訓示らしいものを述べております。そんなようなことで、常にこの御指摘を受けるということについては、非常に残念でありますが、今後とも御指摘いただきました点を踏まえて、いうならば全体の奉仕者、すなわち公平感、特に今お話があった裏を返すと公平感がないというふうにとれるわけでありまして、そういう気持ちはさらさらありませんけれども、意とされる部分を十分に考え、これからの仕事に反映してまいりたい、そんな気持ちであります。
○議長(三浦康司)
 田中助役。
○助役(田中 勇)
 今、市長からの答弁あったわけですけれど、全体奉仕者という点について、特に時間がたつにつれて薄れてきているんじゃないかという御指摘、これ職員研修などでも、特に若い世代にやっているわけですけれど、御質問者の点等を踏まえて、また今後の研修にも取り入れていきたい。それから、日々の中でも、やはり直接そういった指導もしていきたいというふうに思っております。
 それから、地方分権に伴う意識改革という内容でございますけれど、この地方分権というのが、何と言いますか、かつては10人が1つの方向を求めたと言いますか、10人が1つ、2つの方向を求めた時代があったわけですけれど、今日10人が十色を求めると言いますか、国・県縦割りから実質的には行政がなかなかやりにくい時代になったというのが一番の背景にあると思うんですけれど、そういう意味からしましても、よく議会でも御指摘いただいているわけですけれど、やはり国・県を見て仕事をやっているということではなくて、現場、市民を見て何が今求められているか、ここを原点にしていくというのが地方分権のほんとの原点であろうというふうに思っております。その点につきましても、特に今まで長い間ででき上がってきている中で、御指摘の縦割りの弊害、こういうことも私自身もまだ実感することがたびたびございます。ある件で話しますと、これはあっちだこっちだと言って中でもやっている事例がございますので、そういう場合にも、やはりある課長にした場合、異動があるからそこにいつまでもおるわけじゃないということをやはり認識して、どのポジションで何をやることが一番適切か、そういう観点で考えてもらわんと困るという話をよくしているわけですけれど、そういう点につきましても、今後きちっと指導をしていきたいというふうに思っております。
 それから、緊張感が欠ける、ちょうど昨年の議会はこの点で相当おしかりを受けてきたわけですけれど、私としては、だんだんよくやってきてくれているかなという向きはあるわけですけれど、まだまだそういう御指摘を受けるということでございますので、きめ細かい点までもう少し私自身が目を光らせないかんのかなと自分自身のことを含めてですね、という思いでいっぱいでございます。そういう気持ちで市長の補佐として頑張っていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、東部区画整理の件ですけれど、ほんとに御指摘のように、時代がこういう時代に入ってきた。特に前の議会でも申し上げましたけれど、一番の東部区画の問題点の原点というのは、やはり国の方が大きく流れが変わってきている、区画整理事業は特に人口、国もほんとに日本全体的を見て当然やっているわけですけれど、地域によってはまだまだこの知立とか東海ベルト地帯じゃないですけどね、このエリアというのは人口伸びてますから、そういうエリアと、逆に言うと、もう人口減っている地域もあるわけですけれど、いっしょくたにしちゃってですね、郊外型区画整理から中心部、この大きい流れはいいと思うんですけれど、郊外にもまだまだ目を向けていただかないかんなという気持ちを持っております。これは県にもよく言っているわけですけれど、県自体も実質困っているというのが実情でございます。ですから、そういう観点から、国の方へもお願いをしていく、この考えには変わりないわけですけれど、そういう大きな流れの中で、今現実の話として、郊外型の区画整理というのは街路事業費、道路整備特別会計の予算であるわけですけれど、こういう採択は本当に厳しい時代になってきているというのが現実でございます。そういう中で、今民間開発というふうなお話もあったわけですけれど、その指導に当たっても、過去の経緯を踏まえて私どもとしても対応してまいりたい。
 それから、地元に対する説明責任という話あったわけですけれど、私どももまだこの事業というのは、厳しい今時代というのは動いていくと思っておりますので、私自身そう簡単にそうならないかもしれませんけれど、今郊外から中心部へという向かいをしています。しかし、道路財源というのは中心部へ向かっていったときに、中心部でやるときの課題というのが、地元が本当に受け入れてくれるかどうかということ。それから、当市の場合もそうですけれど、地元の裏財源というのがついていけるかどうかという問題があります。ですから、中心部へどっと今、国は向かってますけれど、これが動きが鈍ればまた戻るべき郊外へ戻ってくることも一つとしては考えられるのかなという期待もしておりますので、私どもとしては、今後また機を見て地元とも一緒になって努力をしていきたいという思いには違いございませんので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
○議長(三浦康司)
 企画部長。
○企画部長(岩田嘉彦)
 それでは、御答弁をさせていただきます。
 まず、全体の奉仕者とはどう認識しておるかということでありますが、やはり御質問者言われましたように、憲法あるいは地方公務員法で決められておりますように、全体の奉仕者としての公共の利益のために全力を尽くしていかなきゃならんというふうに理解をしておるところでありまして、職員にどんな方策をとっておるかということでございます。
 研修、あるいは庁内文書等によりまして服務規律の徹底を図っておるところでありまして、まず、職員研修から申し上げます。新規研修でありますが、研修ではございませんが、4月1日に職員が入ってまいりますと、宣誓書の提出をさせていただきます。これにつきましては、憲法を尊重、あるいは擁護、全体の奉仕者等を誓うというものでございます。そのあと、前期研修が4月早々に始まりまして、内容としては公務員としての自覚の確立を図る、あるいは基本的な心構え、あるいは態度を身につけるということを基本としまして3日ほど実施をします。あと、後期研修、これは8月ごろになるわけですが、他の業務の経験もするということで、市のほかの業務のことも覚えるということもありまして、保育の関係だとか、他の自分の行っている以外の業務に勤務して市の業務の体験をしていただくというものもしております。それから、これは後期研修としまして、西三河6市で合同でやっておる研修が10月ごろあります。このときも公務員の意識の確立を図るという形で新規採用職員に対しましての研修をしておるというところでございます。
 また、一般職員につきましても、採用4年目ぐらいの職員につきまして、これも西三河6市合同で実施をしておるわけでありますが、職員としての果たす役割を中心としまして研修を5日ほど実施をさせていただきます。
 そのほか研修といたしまして、13年度、14年度2年間にわたりまして、接遇研修をさせていただきました。窓口の市民に対して親切丁寧、やさしい窓口というのを実現をするための研修をさせていただきました。
 また、集合研修といいますか、全職員に対しまして公務員として、また、全体の奉仕者としての交通ルールを守るということで交通安全研修を実施をさせていただいております。そのほか、年度当初等につきまして、服務規律の徹底につきましての文書を全職員に出させておりますし、選挙のときにつきましては、選挙運動等の禁止等につきましての徹底、あるいは年末につきましては、長期休暇によります気の緩みの防止というような形で実施をさせていただいておるところでありまして、今後につきましても、これらの研修を通じまして全体の奉仕者としての服務の徹底を実施をさせていただきたいというふうに思います。
 それから、地方分権に伴います意識改革ということであります。市長、助役等が答弁させていただいておりますが、若干私ども実施しておりますことを御答弁させていただきます。
 やはり地方分権ということになりますと、各自治体におきましては自主性、あるいは自立性を高めまして、特色を生かした個性豊かな自治体の推進ということです。自己決定、あるいは自己責任等意識改革の徹底が必要になってくるであろうというふうに思うわけでありまして、これには、やはり職員の意識改革が一番重要であるというふうに思っております。そういうことから、現在、政策課題研究講座というものに職員を派遣させていただいております。政策科学思想の重要性を理解し、政策課題の発見と政策形成のための倫理と技法を習得し、みずから研究することによって創造力と企画力の向上を図るという研修でありまして、9日間あるわけでありまして、これは県の自治研修所へ派遣をさせていただいております。このような形の政策形成能力の向上に役立つ研修等を派遣させていただきまして、地方分権等を乗り切っていく職員の育成に努めていきたいというふうに考えておるところであります。
 それから、ビジョン、目的を持った的確な運営ということでございます。先ほど議員もお話ございましたように、今回総合計画では施策、また事業の達成度等を管理しまして目標数値等を明らかにし、計画を立ててまいりたいというふうに思いますし、また、評価制度等も導入をさせていただきまして、その成果等を評価しまして、今後の事業の改善、あるいは見直し、これらを実施をさせていただきまして、行政の効率化、あるいは効果等を上げてまいりたいというふうに考えておるところでありまして、目標を定め評価し、次へ向かっていくというシステムをつくりながら実施をさせていただきたいというふうに考えております。
 課題と対応策、どう考えておるかということでありますが、やはり地方分権等非常に厳しい現在各自治体状況であります。やはり職員の能力開発というのが一番重要であろうというふうに思っておるところでありまして、やはり今後それらの職員の育成というものが一番重要と考えておりますので、すべての職員がそういう能力が養えるような方策を考えていきたいというふうに思いますので御理解いただきたいと思います。
 以上であります。
○議長(三浦康司)
 都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 吉)
 東部地区の区画整理事業の3点についてお答えさせていただきます。
 まず、都市計画道路八橋里線の中心ぐいの設置でございますけど、これにおきましては、16年度の予算要望に入れてまいりまして、打設するよう努めさせていただきたいと思っております。
 それから、この中における都市計画道路の用地買収という件でございますが、まだこの辺につきましては、事業認可を受けてない路線でございますので、現時点では用地買収は大変難しいという状態ですので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、関係者の周知の関係でございますが、これにおきましても、現在も準備委員会はそのままになっておりますので、その辺を踏まえまして、また地元と協議させていただきまして努めさせていただきたいと、こんなふうに思ってますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(三浦康司)
 建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
 もしも民間開発になったらどう市は指導するんだという話でございます。こういう指導の中でいきますと、知立市開発指導要綱で指導させていただくという中身になろうかなと思います。
 開発指導要綱の中では、やはり一番大事なこととしましては、地元説明の開催、そして、その中身についての市役所への報告、あと公共施設の整備、その中に道路計画というのがあるわけですが、都市計画に定められた道路につきましても、当然敷地については確保してほしいという中身になります。
 また、それ以外の地区外の道路も、もしも、以上に効果が上がるならば、それも整備していただきたいなというような形の中で指導させていただくという形で進んでおります。
 以上です。
○議長(三浦康司)
 17番 風間議員。
○17番(風間勝治)
 御答弁ありがとうございました。
 私は、永田市長が当選されて以来、是々非々、市長に対して毎回厳し目の指摘をさせていただいております。今後もそういう姿勢で臨む決意ですが、きょうは、最終責任者は市長なんですけど、市長に言ったのではなく、助役以下、職員部課長、その部分に厳し目のエール、激励を送ったと、こういうふうに理解していただきたいと思うんです。
 と申しますのは、ここ1年ぐらいの間に、相当な形で議会の場を通してですよ、先議会、私が質問したように、来迎寺学区の重要な政策が地元に何の説明もなく撤回されて変更されていると。私が指摘をしなければ、そのままどんどん進んでしまうと。気がついたときはどうなっちゃってるんだというね、そういう問題とか、あるいは一連のごみ行政の議会無視の問題ですね、市民不在のごみ行政ですよ。そういう問題とか、あるいは条例撤回の部分もありましたよね。そういうのが集中しておったというところがね、これは市長、今私の指摘に反論めいたことを言われましたけど、まさしくたがが緩んでいると言わざるを得ない状況が、この1年なり、ここ最近に集中しているというところはね、やはり真摯に受けとめてもらわないと。頑張っておるんだというのは私も認めてますよ。何もみんなが全然仕事やってない、職員の皆さんが全く熱意もなしにやってない、そんなことを私申し上げておるんじゃないんです。しかし、そういう問題点が私のみならずいろんな議員さんからの指摘に対していろいろ噴出してそういう対応に追われて右往左往していると。そして、最終的には市長が陳謝を毎回繰り返していると、そういう部分に対してどうなっているのと。もうちょっと内部的な状況調査をして情報収集能力を高めて政策立案をして、そして、市民の代表である議会の場で正々堂々と議論をしていくと、こういうところが若干弱いんじゃないのかという懸念のもとにきょう質問させていただいておるんです。非常に言いにくい部分で質問させていただいておるんです。だから、その部分は真摯に受けとめてくださいよということを言っているんです。どうもちょっと私の質問をはき違えて市長はとられたような気がしましたので、その辺に対しての市長の認識をいかがですかということを再度答弁してほしいと思うんですよ。
 それで、この件はくどくど申し上げないです。全体的には皆さん方、頑張っておられると思いますが、やはりまだまだそういう市民に対する政策推進の部分におけるそういう行政特有の体質と申しましょうか、そういうところから脱却していない部分があると言わざるを得ないのかなというふうに思うんです。
 だから、常に市民のための行政であるというそこを再認識していただいて、それを強化するためにはどうするんだというね、そこにポイントを絞っていただいて、そうしないと、地方分権に乗りおくれるというね、皆さんもうわかりきっておることですから、そういう部分で認識を新たにして、そして、そういう認識が政策推進をするためには緊張感とか危機意識、これがなければなかなか綿々と漫然とした体制が広がっていってしまうということですから、そういう部分で言っているんです。だから、建設的な意見として受けとめてほしいんですよ。だから、そういう部分で市長と、そしてもう一つは、市長の陳謝というのはね、御自分でまいた種で、御自分で口が滑って、よく私が指摘しているように、それで自分でせっぱ詰まっちゃって追い込められちゃって、それでまた自分で釈明して、きょうの合併の問題みたいなもんですわ。そういう部分があるんです。それは御自分でまいた種なので御自分で自覚して直していかないかんのですわ。しかし、そうじゃない政策立案の部分での問題点とか課題点ね、こういう議会に対する不手際があったでしょう、これ事実として。そういう部分をどう今後詰めてしっかりと推進していくか、そこをやってくださいよということを言っているんですね。だから、それはぜひともお願いしたいなということを思って、それは企画部長も再度その辺の認識論を答弁したいと思うんですが、ただ、今回は市長を擁護するわけじゃないんですけど、市長は最終政策責任者、最終決定責任者ではあります。しかし、これだけのいろいろな多様化する政策とか行政運営の中で、すべてを市長が把握してやっていくというのは、なかなか骨の折れることだと思うんですよね。決裁、決裁で追われてめくら判みたいに判を押す場合もあるでしょう、それは。そうした場合に、やはり補佐役である助役の役割というのが問われてくるんではないのかと。緊張感の導入もそうですよ。組織をまとめる長は助役ですから、その辺が助役さんがきちっとその辺を補佐して、そして、市長の見逃した点やなんかをしっかりと補佐役としてフォローして、そして、緊張感、危機意識を持ったそういう全体的な職員の皆さんに浸透させて、そういう感覚を、そして運営していっていただければ最高の市民のための行政運営につながるんではないのかということで、助役さんに、ある意味今回は奮闘、その役職の重要性というのを再認識していただいて奮闘していただければなということで質問させていただいたわけでして、その辺、頑張るということであれなんですけど、助役として今の課題は何かということを聞きたいですね。どういう部分が不足して、今後またしっかりと一丸となってやるためにはどの辺をクリアしていけばいいのかを当然掌握しているはずですから、その辺を一遍具体的にちょっとお示しをしていただければなというふうに思います。
 それから、3カ月に一遍という議会に対する体制もきちっとやってほしいなというふうに思います。やはり最大の幹部職員の皆さんの責務、仕事でありますからね、もうちょっと活力のある、そういう姿勢というのが見られるとよりよい議論ができ、政策の向上ができると思いますのでね、その辺もあわせてお願いをしておきたいと思います。それもあわせて助役にひとつ再答弁をお願いをいたします。
 次に、区画整理なんですけど、来年度予算要望してください。これで必ず予算化してくださいよ、これ。企画部長もお聞きになっておられると思いますけど。これやらない限り一歩も進まんですからね。お願いします。答弁はいいですよ、通告してないですからね。そういう認識で進めていってほしいと思います。現地測量の実施の予算措置。
 それから、民間開発に伴う単独買収の変更なんです。別に今、用地を買えとかそんなことを言っておるわけじゃないです。そういう準備をしてほしいということを言っているんです。いずれはそういう形になるのか、また区画整理に戻るのか、全く私は今どういう状況になっておるのかわかりませんけど、そういう話も強まっているという情報も聞きましたし、また地権者の皆さんからも、もしそうなった場合は、一遍そういう市としての正式な判断を表明してもらって、単独買収なら単独買収でいくんだというね、そういう判断をしていただけるのかどうなのかね、そういう部分を、きょうの部分はまだ区画整理組合の側が正式な決定も何もしてないですからね、答弁も求めるつもりもないんですけど、そういう準備だけはしておいていただきたいなという部分で申し上げているんです。
 それで、特に東部の都市計画における遅滞の状況を見るにつけ、特に駒牛線のそういう状況を見るにつけ、非常に市の道路行政とか整備に対する不信といいますかね、そういうのが広がって相当なお怒りもちょうだいしているのも事実なんです。だから、そういう部分で先議会で市長の私の質問に対する御答弁もありましたね。局面、局面によって地元の皆様の意向に沿えるようなそういう対応を頑張ってさせていただきたいという答弁があったです。だから、そういうのにのっとってね、民間開発に移行するというのも大きな局面だと思うんですね。もしそうなった場合に、しっかりとした対応できる準備、環境をつくっておいていただければと、そういう趣旨で質問しているんです。その辺の真摯な腹の内をちょっと教えていただければと、再度その辺の御答弁をお願いをしておきたいと思います。
 そして、地元説明責任については、これは正式になった段階でやっていただければいいものですから、今云々の話じゃないんですけど、説明責任だけはきちっと関係地域の皆様、周辺住民の皆様にするような、そういうものを正式決定した段階で即刻開いていただくと、こういうことはこれは要望にとどめておきます。
 以上で2問目を終わります。
○議長(三浦康司)
 永田市長。
○市長(永田太三)
 風間議員の御指摘に対しまして真摯に受けとめさせていただきまして、今後の行政に反映してまいりたい、このように思います。
 なお、部課長全員の席で私も申し上げておりますのは、今3カ月ごとの議会の話が出ましたから申し上げるわけでございますが、各議員さん、それぞれ意図するところがあっての御質問等であると、この辺を十分に把握して、そして、議会に臨むようにということで申し上げております。
 そんなことで、ひとつ今後とも私も常に野党、与党、そういうことを私は一切頭に入れておりません。是々非々をもって前へ進むという姿勢でこれからもやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(三浦康司)
 田中助役。
○助役(田中 勇)
 日々の行政の中で、助役がちょっとたるいなという御指摘であったわけですけれど、まことに申しわけございません。そこら辺のところで、どういうところが一番問題と感じているかというお話だったわけですけれど、やはりこの議会の中で御指摘をいただき、今後改めていくという中でもまた繰り返す問題があるという点もあるわけですけれど、もう一つとして組織の中で、毎日人間がやっている作業でございますので、いろんな間違いというのはいろんなところにあると思うんですけれど、本来でありますと、間違いが起きたことが表へ出てきて、それを改善していくというシステムがやはりないといいますかね、そこでしまうものですから、次の人が異動でいっても、またそれにぶち当たるというようなことというのが一つ大きい問題かなと。この点についても、私も何とか、例えば今のパソコンがあって、こういう中でも課の中とか、係の中でも結構ですけど、課の中でオープンにするなよとかね、課の中、部の中ね。よその間違いを見てまた大きな参考になると思うんですけれど、そういうところがどうしてもうまく掘り起こしていけんといいますか、逆に言うと、中の風通しの悪さということになるのかもしれんですけれど、もう少し私自身も各担当から、今メールというのもあるわけですけど、メールをどんどん入れてくれというんですが、なかなか来ないというのもこれも私にまた問題があると思うんでけれど、中の風通しをよくし、問題点というのを全体で共有できるような形、そして、みんなが目標を持って進めるような組織運営にしていくよう努力をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
○議長(三浦康司)
 都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 吉)
 東部の区画整理につきましては、予算にはそのように要望させていただきたいと思っております。
 それから、駒場牛田の関係を含めまして、この辺につきましては、新たに駒場牛田の着工ということを目指して頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(三浦康司)
 これで、17番 風間議員の一般質問を終わり、一般質問の終了とします。
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議長(三浦康司)
 以上で、本日の日程は全部終了しました。
 本日は、これで散会します。
午後4時16分散会