○議長(三浦康司)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、15番 田中議員の一般質問を許します。
〔15番 田中信好登壇〕
○15番(田中信好)
子どもの安全対策について質問をいたします。
近年さまざまな凶悪犯罪が増加する中、安心・安全なまちづくりのため、防犯対策は住民の切実な要求となっております。年間の犯罪発生件数を見ますと1980年代には約150万件、現在では2倍の300万件にも達しております。中でも子どもたちの安全対策が急務となっております。
警察庁の調査によりますと、昨年、課外活動を含む授業時間内に不審者が小学校へ侵入し、児童に危害を加えたり危害を及ぼすおそれがあったりして警察に報告されたケースが22件に上っております。
また、登下校時に子どもが誘拐され連れ回されたり、歩行中や公園で遊んでいる最中にいきなり不審者から殴られたり、服を引っ張られたりする誘惑、連れ去りの一歩手前の声かけ事件が愛知県警の調べで過去最高の141件になっております。
こうした状況の中で、当市としても子どもたちの安全対策を図ることが急務ではないでしょうか。
まず、平成14年、15年に被害の報告は一体何件あったのかお聞かせをいただきたいと思います。
そこで幾つか質問と提案をいたします。
まず1点目として、学校内の安全対策であります。学校の安全管理体制の総点検と見直しを行うとともに、防犯監視システム、また、門やフェンスの設置など施設の整備、学校独自のマニュアル作成、現在ある防犯マニュアルを見直し、実効性のあるマニュアルを作成、検討されてはいかがでありましょうか。
防犯監視システムについては、現在、銀行を初め、さまざまなところで設置をしてあります。防犯監視システムは犯罪に対して抑止効果があり、また、記録を残すことによって、その後の対応に十分生かされることも可能であります。学校という教育現場の中で防犯監視システムの設置となれば、子どもたちに十分に配慮をして、防犯カメラの設置を御提案申し上げますが、いかがでありましょうか。
先日の一般質問で、緊急時通報システムの質問がありました。私もこのシステム導入を検討をしていただきたいと思っております。このシステムは学校内で事件などが発生した場合、先生が携帯する無線機から校内一斉放送ができるシステムであります。これは事件でも、地震災害にでもスピーディーに児童の避難誘導が可能となります。即実効性のあるこのシステムの導入を再度求めておきます。
2番目は、登下校や公園を含む地域周辺の安全対策であります。まず、通学路の防犯灯の整備であります。特に冬場になりますと、午後5時過ぎになりますと外は真っ暗であります。中学校のクラブ活動終了後、外は暗くなり大変な不安を感じることと私は思います。防犯灯の明かりがどれほど心強いものかと思っております。そこで各学校の通学路の防犯灯の総点検を行い、蛍光灯の取りかえや、防犯灯が設置できるところは積極的に設置をして、子どもたちの安全対策のため検討されてはいかがでありましょうか。
次に、子どもたちの登下校の防犯対策として、各地で防犯ブザーやホイッスルが貸し出しや配布をされております。今現在の当市の現状をお知らせいただきたいと思うのであります。
来年度から小中学校に防犯ブザーの貸し出しが始まりますが、小学校に30個、中学校に80個と聞いておりますが、これは全児童、全生徒の一体何パーセントの貸し出しになるんでしょうか。
また、貸し出しも予定以上の申請があった場合、学校はどのような対応をされるのかお聞かせをいただきたいと思います。
このような緊急的な状況の中で、もう少し積極的な対策はとれなかったのか。保護者の要望を考えれば、全児童、全生徒に貸し出し、または配布ができるよう、この一、二年で実施をしていただきたいと思いますが、いかがでありましょうか。
3番目に、防犯訓練及び講習会についてお聞きをいたします。大阪の池田小学校の児童殺傷事件は社会に衝撃を与え、その後も類似した事件が続いていることは、私たちは忘れてはならないことであります。こういう事件が知立市で起きない保障はどこにもないのであります。そのために日ごろから研修や訓練が必要になってまいります。防犯訓練や研修は、いざというときに大きな力を発揮することは言うまでもありません。そのために訓練のための訓練ではなく、より実践的な防犯訓練でなければ、その効果を発揮することはできないのであります。そこで4点を伺います。
1つは、今年度平成15年度の防犯訓練の状況であります。少し詳しくお知らせをいただきたい。
2番目は各学校の防犯マニュアルがより実践的なマニュアルになっているのでしょうか、御紹介をいただきたいと思うのであります。
3番目は、警察への緊急時通報はどのような体制になっているのか。
4番目は、防犯に対して生徒や先生の学習、または研修についての状況、どのようになっているかお知らせをいただきたいと思います。
5番目に、現在各地域でボランティアによる防犯パトロールの動きが活発に実施をされております。豊橋市では校区ごとに危険箇所を記した防犯マップづくりや防犯パトロール隊を編成し、老人クラブや犬の散歩をする人をパトロールに取り組むなど、より身近なところから防犯対策を進めております。そして抑止効果をねらい、市は各校区ごとにパトロール用に腕章を配布しております。
また、岡崎では児童安全ボランティアを結成して、防犯という文字が入った黄色い名札を首から掲げ、子どもたちの登下校時に合わせ、通学路や公園など見回る活動を進めております。
一方、西尾市でも自分たちの町は自分たちで守ろうと自主的にパトロールを始め、ながら会と称して防犯パトロール実施と書いたたすきをかけて防犯活動を実施しております。
まだまだこういう活動は紹介し切れないほど各地区で防犯パトロールが行われております。こうした各地域の取り組みを担当部長はどのように受けとめておられるか御所見を伺います。
学校、警察の防犯対策の限界がある中、地域の方々に防犯ボランティアの協力をお願いしていくことは大変重要な取り組みであります。
現在、当市はシルバーの方でパトロール隊が発足をされておりますが、今後具体的に検討を進めていただきたいと思うのでありますが、いかがでありましょうか。
来年度は総務部の地域振興課になりますが、教育部としっかりと連携をとりながら子どもたちの安全対策を図っていただきたいと申し上げておきます。
最後に保育園、児童館等の防犯対策についてお聞きをいたします。
保育園は就学前の子どもを保育する施設であります。防犯に対して保育士の責任の重要性、不審者の侵入に対して、子どもたちへのスピーディーな避難誘導、警察への緊急通報などであります。訓練や保育士同士の連携などが日ごろの防犯対策によって、大きな力が発揮されることであります。そこで何点か質問をいたします。
1つは、防犯訓練は年3回実施をされているようでありますが、その訓練の状況等、詳しくお知らせをいただきたいと思うのであります。
2つ目は、訓練は防犯マニュアルに基づいているのか。また、これまでの訓練で警察の協力を得ての実施であるのかお知らせをいただきたいのであります。
3つ目は、児童館、または児童クラブの防犯対策についての状況、またそのお考えをお聞かせをいただきたいのであります。
4つ目は、緊急通報システムはどのような体制をとっておられるのかお聞きをいたします。
これから紹介するのは田原市の場合でありますが、市内15の保育園には緊急時警報サイレンシステムを設置する予定を進めていらっしゃいます。事務室でボタンを押せば、屋根についたスピーカーからサイレンが鳴り、近くの住民に知らせるというシステムであります。いかに速やかにスピーディーに異常を知らせるかが問題であります。一度検討をされてはいかがでありましょうか。
以上、子どもたちの安全対策のために幾つか質問をいたしましたが、前向きな答弁を求めて、第1回目の質問といたします。
〔15番 田中信好降壇〕
○議長(三浦康司)
教育部長。
○教育部長(野々山文夫)
それでは、子どもたちの安全対策の強化についてお答えさせていただきます。
まず1点目の防犯監視カメラの設置ということでございますが、これにつきましては今後防犯カメラの設置位置、それから箇所数、監視体制等をどのようにしていくかを、平成17年度に試験的に実施することを視野に入れまして、今後調査研究をしていきたく思っております。
それから2点目、通学路の防犯灯の設置についてでございます。最近の児童連れ去りや殴打事件などを考えますと、通学路の安全確保は重要であると認識をいたしております。現在、教育委員会で設置の通学路防犯灯は64基ございますが、今後学校において、特に夕方の通学路の総点検をさせていただくとともに、保護者、地域、学校からの要望等もお聞きしながら関係各課と連携をしながら新たな防犯灯設置に向けて努力をさせていただきたく思っております。
それから3点目の、防犯ブザーが全生徒に何パーセントくらい行き渡っておるかということでございますが、防犯ブザーの配布につきましては、平成13年度に全教職員へ353個を配布させていただいております。そしてこの15年度末で300個の防犯ブザーを生徒児童に貸し出しをということでお配りをさせていただく予定でございます。そうしますと、全児童生徒約6,000人弱でございますけれども、そのうちで貸し出し用は300個ということで、パーセントといたしましては5%ほどになろうかと思っております。
なお、防犯ブザーが出払って不足した場合の対応はどうするんだという御質問でございますが、これらにつきましては13年度に購入しました教職員への353個の配布させていただきました防犯ブザーを、そうした場合には貸し出しをして対応してはどうかというように考えております。
以上です。
○議長(三浦康司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
防犯訓練や講習会の実施についてお答えいたします。
御指摘のように、現在学校には児童生徒の安全を確保することが強く求められております。各学校におきましては、既に不審者が侵入したときにどう対応するかといった研究マニュアルを作成しております。しかし、それに実効性がなければならないわけであります。本年度はその実効性を確認するために、そのマニュアルに基づきまして実施訓練を全小中学校で実施いたしました。その結果に基づいて、このマニュアルでいいのかどうかマニュアルの見直しをしております。
また、防犯訓練、講習会でございますけれども、護身術の講習会を警察官を呼んで開催した学校が2つの中学校、独自で行った中学校が1校あります。警察への通報等をどうするかということも含めまして、16年度におきましては子どもたちの安全確保のために、全小中学校で警察官を呼んで行う、これは通報訓練も含めてでございますけれども、防犯訓練や講習会を計画的に進めるよう、3月の定例校長会で依頼したところでございます。
以上であります。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
それでは保育所、児童館の防犯対策ということで、4点ほど御質問いただきました。
まず、防犯訓練の実施状況ということでございますが、1つの園の話をさせていただきます。年2回ということで、ねらいはあくまで不審者の侵入から安全に身を守る、これをねらいとしまして年2回ほど実施をしております。1つは非常口から不審者が侵入した場合、こういった場合に子どもの関係につきましては、保育士の指示を聞いて、不審者より、より遠くのところへ避難すると。この防犯訓練の指導内容でございますが、子どもたちを動揺させないように、保育士は子どもの様子を十分把握し、スムーズに避難できるようにする。
それから職員間の連絡方法を確認し、子どもたちを2階へ移動する。それからベルの合図を聞いて協力体制をつくり、人身事故を受けないよう避難誘導を行うと。こういった形の中で各園とも防災訓練を実施させていただいておるということでございます。
それと警察官に協力をいただいているかという点については、現在そういう形での実施という形はとっておりません。
それから児童館の関係の防災訓練の関係でございますが、児童館につきましては保育所に準じまして不審者対策というものを作成いたしておりますが、防犯訓練という形での実施は現在いたしておりませんので、16年度において一度考えていきたいというふうに思っております。
それから緊急通報装置の関係でございますが、現在、保護者、関係機関の連絡方法を職員に周知徹底と、こういった中で消防署への連絡方法につきましては火災報知機を使った緊急通報システムと、そういったものを保育所の方については採用しているということでございます。
以上です。
○議長(三浦康司)
市民生活部長。
○市民生活部長(兼子弘高)
私の方からは、特にパトロールの関係についてお答えをしたいと思います。昨年の11月にシルバー人材センターが会を立ち上げ、そしてまた、この2月に区長会の方がスタートさせました。犯罪の防止に特に特効薬はないわけでございますけれども、大事なことは自分たちの暮らしの中でどんなことが可能かということを考えることが必要かと思っております。自分たちの暮らしに合った活動こそ長続きをするものだと思っておりますので、一発どんと打ち上げればよいというものでもございません。地域によってやり方が異なるのは当たり前だと思っております。この2月の区長会のパトロール隊の発足の前からも、各町内では既に防犯活動をやっているところもございました。
1つの例でございますけれども、西中町では防犯灯の球切れの点検をしながらパトロールをしてきたというような歴史がございます。防犯というのは地域活動でございますので、各地域の実情に合った方法が一番だと思っております。今後ともいろんな方法を考えていきながら安全なまちづくりに努めたいと思っております。
また、急遽、今回3月補正の方で防犯関係のグッズを購入する予算を計上させていただきました。少しでも地域の防犯活動に役立てればというふうに思っているところでございます。
○議長(三浦康司)
15番 田中議員。
○15番(田中信好)
ありがとうございました。
今回、子どもの安全対策のために、私ども2月いっぱいぐらいで署名をさせていただきました。ほとんどのお母さん方といいますか、保護者の方にお願いしましたら、大変な今こういう治安悪化の状況の中で、ぜひとも安全対策をお願いをしたいということで、結果的に6,326名の方の署名が集まりまして、2月27日に市長並びに教育長に要望書と署名を添えましてお願いしたところであります。それだけに、この子どもを取り巻く安全対策というのは非常に関心があるわけでありまして、どうか財源の関係もありますが、積極的に前向きにといいますか、お願いをしたいところであります。よろしくお願い申し上げます。
ちょっと確認の意味でお聞きをしたいんですが、1問目で、平成14年と15年の中で、被害報告ですね、ちょっとどんな状況かわからないものですから、ある校長先生に聞けば「5件ぐらい聞いているよ」と。ある先生に聞けば「ことしはなかったよ」という話を聞くわけであります。そういう意味で教育委員会が被害報告をどこまで受けているか、ちょっと聞かせていただきたいなと思っております。
教育委員会としては各学校に、そういうことがあればきちっと報告しなさいというシステムはできているわけですよね。それは当たり前のことだと思います。
もう一つは、今マニュアルを見直し中と、要するに実効的なマニュアルでなければ、いざというときに機能しないものですから、ある校長先生に聞いたら、「いや、ちょっとな」という返事が来たものですから、これはきちっとこういう時期ですから、しっかりと見直しをお願いしたいなと思っております。
防犯カメラ、これは一歩前向きな野々山さん御苦労さまでした。17年度に多分モデル的にだろうと思うんですが、何校になるかわかりませんが、一回試験的に行うということで、できればこういう時代背景がありますから早い方がいいんですが、17年度ということで、これもよろしくお願いをいたします。
それと答弁漏れで、もう一回、田原市の緊急時通報システムというのが私で2人目なんですが、来迎寺の小学校が来年度か再来年度かわかりません。校長先生の話によれば導入いたしますよというふうに私は直接聞いているんです。田原市の機械と同じということはないと思うんですが、同じ形態の緊急時に先生がどこへ行ったって無線機を持っていれば、何かあったときに一斉に校内放送ができるという、田原市もそうなんですが、そのたぐいの来迎寺小学校の校長先生が導入しますよと、こういう話を直で聞いたことがあるんですが、教育委員会は御存じでしょうか。答弁をお願いいたします。
防犯灯の点検、総点検をやってくださるということでありがとうございました。これはいつごろからおやりになるんでしょうか。総点検だから冬場にやらないと、夏は太陽が高いから近々やった方がいいですよ。冬場のうちに点検しながら、こことここと、できれば今の蛍光灯がついているサイズよりちょっと明るめというか、大きなのが多分あるはずです。通学路にはちょっと大きめのやつを。1回早めに総点検をしていただいて、来年度の防犯灯の予算はどのくらい計上してあるんですか、1回ちょっとどのくらいか聞かせてください。
防犯ブザー、ホイッスル、16年度から小学校に30個、中学校に80個という数でよろしいですか。そうした場合、合わせて300個だと、生徒数からパーセントを出せば5%だと。そうすると95%が、一般論で、5%しか貸し出しができないんだと。残りの95%が早く言えば借りたくても借りれないという状況が生まれるわけですよね。それは財政的に厳しいと思うんですが。恐らく今、お母さん方の、私たち署名をとっていろいろ声を聞きますと、防犯ブザーを貸してほしいという声がものすごく多いんです。だからお母さん方が小学校で30個となれば、じゃあ私たちはどうすればいいのという声が出てくる可能性が大きいかなという感じがするんですよね。だから、できるだけ早く防犯ブザーというものを全校に行き渡るような、市長ちょっと考えていただけませんかね。この前の新聞にも、市民の方から寄附で全校生徒に配布したとか、大変厳しい財政の折ですが、防犯ブザーは全校生徒に、この16年度か、17年度の頭くらいまでには全校の生徒に配布できるような体制を考えて、体制というより、そういう対策をとっていただきたいなと思っております。よろしくお願いします。
わかりました防犯訓練。学校の緊急時の通報体制を含めて、警察の方の協力を得て、防犯マニュアルを見直しながら、どこが問題なのか、どこを直せばいいのかということを含めながら、一回現場でやっぱり防犯訓練、また勉強会、研修会というものをお願いをしたいなと思います。これは要望しております。
兼子さん、余り具体的な答弁がなかったんですが、今現在、知立市の中でどういうパトロール隊とか、どういう隊があるのか、ちょっと教えてもらえませんか。例えば西中町の何隊がありますよと、さっきおっしゃったようなね。逢妻町にはこういうのがありますということを一回ちょっと紹介をしていただけませんか。何々隊とつくっちゃうと継続性がないわけなものですから、例えばさっき私が言いました、岡崎とか西尾とかいろんなところでやっておりますけれども、ジョギングの方とか、犬の散歩をしているとか、そういう方たちに、例えばですよ。パトロールとか、何とかというのを市の方から一回作成をしていただいて、みんな防犯のために身近なところで協力をしていただくような運動性のある、そういうパトロールをつくっていくことが私は大事ではないかなと思っているんです。腕章とかたすきとか、そういう自覚が出るような、こういうものを一回ちょっと市の方というか、その件ちょっと考えていただけませんかね。犬の散歩は今までは午後3時ごろだったのを5時ごろに犬の散歩を変えていくとか、そういう協力をしながら継続性のあるようなパトロールの体制をつくっていくことが大事だと思うんですよ。兼子担当部長のお考えをお聞きをしたいと思います。
児童館・児童クラブというのは、今までは防犯訓練とかなかなか難しいのはよくわかります。この児童館の保育士、職員の方ですね。この方たちの研修、学習会等々は、これまで定期的におやりになったことはあるんでしょうか。
さっき保健福祉部長、これは保育園が防犯訓練を実施をされておりますが、これは保育園の防犯マニュアルというものがあって、そのマニュアルに基づいての防犯訓練というのが実施をされているのかということをお聞かせをいただきたい。もしマニュアルというものがなければ、管理規定ですか、というよりもきちっとした保育園の防犯マニュアルというものをきちっとつくりながら、より実効的な、そういうものをつくって防犯体制のしっかりした対応をしていただきたいなと思っております。その辺のお考えをお聞きいたします。
最後に、今、緊急用システムは消防署に行くんだと、こういう話がありました。この緊急時というのは警察というわけにはいかんのですか。消防と同時に。それと同時に時間が限られていますから、万が一侵入者が入った場合。地域の住民に何らかの形で知らせるという。さっき私、例えて言いましたが、田原市の緊急のサイレンのことを申し上げましたが、この方法。このことも含めてお考えだけをお聞きをいたしまして、第2問といたします。
○議長(三浦康司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
先ほど、不審者、変質者の件数ですけれども、15年度の累計でお願いしたいと思います。15年度始まりまして、きょう現在まで15件で37人の報告が教育委員会の方にありました。教育委員会の方にこういう情報が入りますと、すぐに今ここにありますような生徒指導情報というのがあって、各学校にファックスで流すことになっております。来ると同時にこういうものをつくりまして、各学校にすぐに流します。そして各学校では場所、どういう人かということを把握して、子どもたちへも指導するというような形をとっております。
それからマニュアルですけれども、やはり御指摘いただきましたように、つくってもそれが実際に機能しなければ何もならないわけであります。例えば、火災の避難訓練、地震の避難訓練も毎年行っているわけであります。このマニュアルの見直しも1回やればいいというものではありませんので、毎年毎年訓練をしていくことが大切であるということを思っております。さらにただの訓練ではなくて、実践的なものにやっていかなければいけない。想定はさまざまな想定があるわけであります。そういうものを想定しながら訓練をして、子どもたちの安全確保に努めていくということが大切であると思っております。
○議長(三浦康司)
永田市長。
○市長(永田太三)
2月の末には6,300もの陳情をいただきました。市民の大勢の皆さんの願いと受けとめております。4項目ございましたが、その1つの防犯ブザーのことでございます。先ほど教育長が申しましたが、質問者が今おっしゃっておられますように、なお積極的にと、こういう話でございます。教育委員会の方と寄り寄りお話をいたしまして、ひとつ質問者の意図に沿うような形で私からもお願いをしてみたいと。何せ教育委員会のことでございますので、余り手を出し足を出しても何でございますので、私の気持ちを述べてお願いにあがってみたいと、かように思います。
それから余分なことでございますが、やはりいつ何どきどんなことが起きるかわからないというようなことで、大切なお子様を預かっておる学校でございます。早速、防犯の監視システムにつきましては試行をしまして、そしてよければ広く展開をしていきたいと、こういうふうに思っております。
以上でございます。
○議長(三浦康司)
市民生活部長。
○市民生活部長(兼子弘高)
各町内での活動の内容でごさいますけれども、先ほど西中町さんの例を御紹介をいたしましたけれども、ある町内ではウインドブレーカーのような目立つ格好をして町内を歩いていると。それが、また町民の皆さんに対しての一つの啓発になっているというようなことも聞いております。
それからまたある町内では、ここに見えます議員さんも含めまして、駐在さんも含めてパトロールをしているところもございますし、それから組長さん主体でパトロールしたり、あるいは地域安全のパトロール日誌なんかもつけた格好での巡回もしているところもあるようでございますけれども、それから特に地域の中で余り広いところじゃないところにつきましては、掲示板の啓発活動中心の活動をやっているところもあるようでございます。何にいたしましても、それぞれの地域の実情に合った一番やりやすい方法でやっていただくのが長続きをするこつだと思いますので、特に私の方といたしましては、こういうことをこういう格好でやってくださいというような指導はしておりませんけれども、できるだけ持続できるような方法でもってやっていただくということが一番かと思っております。
それからまた、さっきちょっと予算の話をしましたけれども、今年度の最後の3月補正、急遽でございますけれども、一応今回のパトロール隊なんかの発足の動きの中で、やはり少しでも市の方としても支援していく必要があるじゃないかというようなことで、少しばかり50万ちょっとですけれども、補正予算を計上させていただきました。議会の方を通りましたら、また町内の方の要望を聞きながら、ふさわしいものを配布もしてみたいと、こんなふうに思っているところでございます。
○議長(三浦康司)
教育部長。
○教育部長(野々山文夫)
2問目ですが、田原市の緊急通報システムの件でございます。今後、田原市のシステムの例も参考に一度研究させていただきたいと思います。
それから来迎寺小学校で16年度無線機の購入をということだが、承知しておるかということでございますが、昨日ちょっと聞かせていただきまして、ハンドスピーカー的なものを3台ほど購入するというような話を聞いておりますので、そのように進まれると思っております。
それから通学路の総点検でございますが、これはできるだけ早くタイムリーな時期に総点検の方をお願いしていこうというふうに思っております。
それから防犯灯に対する16年度の予算ということでございますが、関係予算といたしましては、修繕等も含めて31万2,000円を計上させていただいております。
それから防犯ブザーの貸与の充実をということでございますが、先ほど全体から見れば5%と申し上げましたが、各小学校においては既にホイッスルを全児童に配布している学校もございます。そうしたところには防犯ブザーは配布をしてございません。ちなみに申し上げますと知立小、猿渡小、来迎寺小、東小、八ツ田小については寄附なり、あるいはPTA等から防犯ホイッスルをいただいておりますので、そうした学校を除きますとパーセントはもう少し上がるのかなというように見ております。
以上かと思います。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
防犯に対する研修会の実施状況ということでございますが、保育園を含めまして現在までに実施をいたしておりませんので、今後警察等を講師に招き、計画していきたいというふうに思っております。
それから防犯マニュアルはあるのかというところでございますが、保育所の管理案の中で不審者対策として日常的に気をつけることとして職員会で共通理解を図り、役割を明確にして協力体制をとる。それから防犯のための避難訓練の実施、避難場所や保護者、関係機関の連絡方法を職員に周知徹底、出入り口に絶えず気をつけて必要以上に人を入れない。それから送迎は決められた方で、それ以外には必ず連絡をいただく。それから防犯ベル、また笛を身につけると。こういった形での定めはあるわけでございますが、これが防犯マニュアルという形になろうかと思います。
それと、緊急時通報装置の関係でございますが、これにつきましては、平成13年6月21日に消防庁の方から火災以外の緊急時における自動火災報知機の使用についてという通知が出ておりますので、これに基づいて実施をしているというところで、警察に直接これが通報がいくという形にはなっておりません。あくまで消防署の方へ連絡が入るという形になっております。
それと外部への連絡方法ということでございますが、これはあらかじめ近隣住民の方に防犯ベル、あるいは笛等が鳴った場合についてはよろしくお願いしますという形でのお願いはさせていただいております。
以上でございます。
○議長(三浦康司)
教育部長。
○教育部長(野々山文夫)
すいません、ちょっと答弁漏れをさせていただきました。最後になりますが、防犯ブザーの貸与の充実につきましては、先ほどホイッスルの関係だけ申し上げましたが、今後財政ともよく相談させていただき充実に努めてまいりたく思っております。
○議長(三浦康司)
これで15番 田中議員の一般質問を終わります。