○議長(三浦康司)
ほかに質疑はありませんか。
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
それでは、当初予算について質問させていただきます。
まず75ページ、地域振興費についてお伺いいたします。賃金、この地域振興費の中で、市民相談窓口、市民相談室、これについてでございますが、予算の概要を見てますと、相談業務として437万7,000円ということが上がっておりまして、この75ページの賃金見ますと435万4,000円。これに、あと差額が私が想像するに印刷製本の2万3,000円かなと。今回、庁舎の方は修繕されるということで、賃金と印刷製本が市民相談についての新たな予算かなというふうに想像するんですが、それでよろしいですか、確認お願いいたします。
○議長(三浦康司)
市民生活部長。
○市民生活部長(兼子弘高)
予算の概要の中では110ページでございますけども、市民相談事業ということで、事業費が470万4,000円というような数字が出ております。内訳でございます。市民相談と、ここにも書いてありますように、月曜日から金曜日までの9時から4時までの間でございますけども、ここら辺の人件費、そして現在やっておりますポルトガル語の通訳の方のいわゆる外国人相談、この2つの人件費が435万4,000円。そして旅費ということで8,000円。それから、消費生活相談、これは報酬ですけども32万7,000円。これは毎週木曜日、午後ですけども、一応予定しております。それ以外に、ポルトガル語の新聞、これ現在もとっておりますけども、一応1万5,000円ということで、470万4,000円が一応市民相談事業の事業費でございます。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 義弘)
ありがとうございました。予算の概要110ページに書いてありました。どうもありがとうございます。
それで、これ私やり方によっては非常に市民にとってはありがたい事業かなという思いがあります。また、やり方によっては形だけになってしまうのかなというおそれもあります。
私希望をさせていただきますのが、まず9時から正午で一たん区切られて、午後1時から4時という区切り方でございます。一番お役所仕事と言われる典型が昼休みに行ってもあいていない。
例えば免許の更新ですね。あと経験したのは旅券のパスポートの更新で私経験しているんですけども、相談に行ったら、要するに昼休みに行ってみたがあいていないというじゃあ、なかなか市民相談といっておきながら、非常に市役所に対する不信感が出てしまうと思います。ですから、これについてはぜひ、正午から1時まで、あいているような形でお願いしたいなというのが1点でございます。
あと、賃金ということで、人件費部分は、というのは物件費で対応されるということでございます。これはやはり今申し上げましたように、やり方によっては非常に市民にとってありがたい駆け込み寺じゃないんですけれども、ここに行けば何でも相談に乗ってもらえる。
例えば、市役所職員の方というのは市内の方も多うございまして、なかなか福祉の相談とか税務課の相談に行ったときに、あの方に顔を知られると嫌だなとか、そういうような方もいらっしゃると思います。そうしたときに、ここに行けば、その方が懇意になって、場合によってはその場所に担当の職員を呼んでいただいて対応していただけると、そのぐらいの温かさを持った相談業務にしていただきたいなという思いがあります。
ですから、この賃金で対応されるというのは結構かと思うんですけれども、この地域振興課の職員が1日に何回かは顔を出していただき、そしてまた市を通して、市役所全体で市民相談にあたる、そんな体制づくりを求めたいと思うんですが、それについて御所見をお願いいたします。
○議長(三浦康司)
市民生活部長。
○市民生活部長(兼子弘高)
まず、相談の時間の関係でございます。一応こちらの方では昼休みの時間ということでとらさせていただきましたけども、現在でも外国人の相談業務になってきますと昼休みの時間をまたいでというような格好のこともございますので、これは臨機応変に対応したいと思います。
ただ、この従事していただく方がどういう方になるかによってかわりますけども、現在まだ固まっておりませんので、こちらについてはできるだけ今のお話の方向でもってお話をしていきたいというふうに思っております。
それから、市民相談ということで、今言われましたように、やはりいろいろなところにまたがります。それぞれの部署に行くんじゃなくて、そこへきてもらうことも必要かと思いますし、そういうときには十分にプライバシーについて配慮していきたいというふうに思っております。
それから、市民相談といいますと、従来どちらかといいますと、例えば福祉の里の方に委託したりというようなことで、外に委託するようなことも結構あったかと思いますけども、やはり今の行政の中で、この相談業務というのはそんな片手間の仕事ではないと思っておりますので、できるだけ今の発言の趣旨に沿うような格好でもって努めてまいりたい、こんなふうに思っております。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
はい、ありがとうございます。ぜひ前向きによろしくお願いいたします。
続きまして104ページ、保育園費についてお尋ねいたします。
まずは、2節、3節、4節、人件費関係でございますが、今回2節給料は約3億7,500万円、そして3節の職員手当でございますね、各種手当が2億7,500万円ということでございます。これは私認識しますところ、保育士さん109人分の給料及び手当ということで理解しているんですが、それでよろしいですか。
それから、現在公立保育園に通っていらっしゃる園児さん、何人いらっしゃいますでしょうか、ちょっとお聞かせください。
○議長(三浦康司)
企画部長。
○企画部長(岩田嘉彦)
今ここの給料109人分ということですが、保育士と調理員が入っていますので、御理解いただきたい。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
公立保育園に入所してみえますお子さんの数ということでございますが、15年度の3月1日現在の公立の関係で、実施児童が823人、私的契約児が134人、合わせて957人でございます。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
はい、ありがとうございます。
合わせて957名ということでございます。そうすると単純計算をいたしますと、公立保育園の保育士さん1人当たりで、保育士さんと調理員さんですか、1人当たりで園児8.7人を保育されているということでございます。
義務教育の行政については、再三議論の対象になっております30人学級というのが非常に実現というのは苦慮する中で、それに比較いたしますと、保育というのは非常に手数というのが要するということは改めて実感するわけでございます。
保育士の配置については、小さい子どもほど手数もかかるということで、これは私も子どもを持っておりまして実感するわけでございます。
ですから、小さい子どもほど、保育士さんもより多く配置しなければならないというのは思うわけでございますが、その保育士さんの保育する子どもの年齢別によって保育士さん配置が違うと思うんですけれども、この状況についてお聞かせいただければと思うんですが、例えば、1歳児の子どもについてで結構なんですけども、国が示している、国が最低限これだけが1人の1歳児の子どもを面倒見るについて保育士さんを手当しなさいという配置基準ですか、その率と当市の現在の配置状況についてお聞かせいただければと思います。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
1歳児の児童の配置基準でございますが、国が示します最低基準については、1歳児6人に対して保育士1、それから、県については1歳児の児童数5にに対して保育士1、知立市におきましては、1歳児3人に対して保育士1と、3対1という基準で行っております。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
はい、ありがとうございます。
1歳児を保育するのに国の基準は6人に1人、県が5人に1人、当市の場合は3人の園児に対して1人ということで、非常に手厚く保育を、4人ですか、3人に対して1人ということで、非常に手厚く保育をしてくださっているということがわかりました。ありがとうございます。
地方分権の時代ですから、私は必ずしも国の基準にあわせなければならないということは絶対にないと思うわけでございます。また、このような子どもを保育するには、やはりより力を入れていく、このような現在の知立市の状況というのは、子どもを育てていくんだという非常に大きな意思のあらわれということで、評価したいなという思いはあるわけでございます。
そこで、この基準でございますが、当市のこうした国が6対1、県が5対1という基準にもかかわらず、当市がこのように3対1でやっているというこの根拠でございますが、ちょっとお聞かせいただければと思います。
例えば、極端な話、私思うには1対1というのが理想だと思うんです。やはり1対1が理想であると思うんです。そうではなくて、3対1というのは何か、例えば近隣市にあわせているとか、例えば保護者の方のアンケートから、せめて3対1にしてほしいという、こんなものがあったのか。そうした根拠があれば、近隣市における1歳児さんの保育士の状況とあわせもってお聞かせいただければと思います。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
まず、3対1で行っている県下の市町村でございますが、知立市以外ではございません。知立市のみが3対1で行っているというところです。
それと、近隣市の状況でございますが、5対1で行っているところが碧南、刈谷、豊田、西尾、それから4対1で行っているのが岡崎、安城、高浜という状況でございます。
それと、3対1で始めた根拠というところでございますが、3対1になった歴史的な背景というのは結構長くて、十数年前からこういった形で実施をしているということで、当時どういう経緯の中で3対1になったのかというところについては、ちょっと現時点わからないというような状況でございます。
以上でございます。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
はい、ありがとうございます。
当市の3対1というのは県下でナンバーワンということで、もうちょっと宣伝をしてもいいぐらいのことかなという、本当に思いがあります。よく私市民から、知立市は住みにくいとか、悪口ばっか言われる中で、このような子育てに対してやっているということは、今までやってきたということは、十数年前からですか、やはりもうちょっと宣伝してもよかったのかなという思いがあります。
今近隣市が刈谷、豊田、西尾、碧南ですか、5対1、岡崎、安城、高浜が4対1ということでございました。刈谷、豊田、安城というのは、御案内のとおり財政力指数というのは全国で675市の中でベスト10に入っている富裕団体でございます。また、高浜市はかなり福祉、子育てにおいても力を入れてきているということをお聞きしております。
その中でも私の市は、これ以上に力を入れているというのは非常に私、くどいようですけれども、すばらしいことであると思うわけでございます。私、子育てについては今回一般質問でも12月の一般質問でも取り上げたんですけれども、子どもの健全育成というのはこれからの柱かなと思うわけでございます。
しかし、一方、私またこれも一般質問で毎回取り上げている行政改革ということなんですけれども、本当に財源には限りがあるわけでございます。私、今回の一般質問の中でも触れさせていただきました当市の主な財源、市税でございます。これは今年度92億円ということで、平成8年の決算額なんですね。歳出は御案内のとおり、いろいろな行政事業が膨らんできているわけなんです。
そうしたことを踏まえながら、なおかつ保育行政をしっかりやって、同時に市民の方からいただいた大切な大切なこの92億円というのを、より公平に市民サービスに生かしていかなければいけない。これも保育行政を一生懸命やることと同時に大切なことであるというふうに、私は認識をしておるわけでございます。
限りある財源の中で、より効果的な保育行政を本当に持続していかにゃいかんわけです。これでやめたじゃなくて、本当に効果的な保育行政をじわじわじわっと、ずっと持続させていかなければいけないわけでございまして、これはほかの市民サービスに影響、限られた財源の中でそういうことをやっていくということ。また、ほかの市民サービスに影響してしまう、このままで何もしないでいくとほかの市民サービスに影響してしまうんじゃないかなということを考える私というのは、思い過ごしかなというふうにも思うわけでございますが、限られた財源の中でどのように保育行政これから進めていくか。これ、ちょっと真剣に考えていかなければいけないかなというふうに私は思います。
今までのこの議論の中で1歳児に対する保育士さんの配置基準が愛知県トップ、そしてあと、これからほかの市民サービスとどのように調整させていくかということを踏まえながら、最後に助役さんの見解をいただきたいと思いますけれども。
私は今おっしゃられましたように、やはり今回の一般質問でも、行政改革と児童の健全育成というのは、前回も一般質問でも取り上げているんですけれども、本当に子どもを育てるということは知立市にとっては大切なことであると思うわけです。
だけど一方、92億円というのは本当にもう10年ほど前の決算になっているというのも目をつぶっちゃいけないことだなというのは感じるわけでございまして、その中で何とかして保育行政も上手にやっていかにゃいかんという思いはひしひしと私自身思っています。
その中で、助役さんはどういうふうにお考えかということをお聞かせいただきたいと思いますけど、お願いいたします。
○議長(三浦康司)
田中助役。
○助役(田中 勇)
市の財政も非常に厳しいという話は毎回出ている話でございます。平成10年度でいきますと経常収支比率は83%、14年度決算で89%まで上昇してきているという内容あるわけですけれど、今御質問にありました保育士さんの配置基準、これにつきましては私ももう少し勉強させていただきたいなというふうに思うわけですけれど、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
はい、わかりました。ありがとうございます。
それでは、次の質問に移ります。
同じ保育園費でございます。106ページの民間保育所委託料と107ページの運営費補助金、これについてちょっとお聞かせいただきたいと思います。簡単で結構でございますけども、根拠をお聞かせください。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
まずは民間保育所の運営費委託金の関係でございますが、これは民間保育所に預けています実施児及び私的契約児の毎月の実施人数に国が定めます保育単価、これを乗じて保育所運営費として委託料を算定して支払いをしていると、こういったものが委託料でございます。
それと、補助金の関係でございますが、これは民間保育所に勤務をしてみえます職員の処遇改善を図るという意味合いから、市の給与格付けによる人件費を補助させていただいております。
以上でございます。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
はい、ありがとうございます。
当市には御案内のとおり、民間保育園3つあるわけでございます。猿渡保育園が昭和30年、そして徳風が23年、なかよしがたしか44年でございますか、非常に長い間愛されてきた保育園でございます。この保育園を卒園された方々、私も一部知っているわけでございますが、今立派に育っていらっしゃることと思います。
私はよく民間保育がどうのこうのとかという話もお聞きするわけでございますが、特に民間保育園に現在通われている保護者、また通われていらっしゃった保護者から、特に保育が悪いというような話は伺ったことはないんですけれども、実態はどうかということをちょっとお聞かせいただきたいなと思います。
なんか民間保育園に通われている保護者さんから、何かこんなことが不満だよということがよくお聞きになられる、その辺のあたりを実態をお聞かせいただければと思いますけども。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
特に私自身、苦情という形では聞いておりません。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
はい、どうもありがとうございます。
私の認識不足かもわかりませんけども、過日の議会から民間保育園では公的責任を果たしたことにはならないというような論調もあったわけで、ちょっと私わからない点がというか、不思議に思ったことがあるわけでございます。
そこでお聞きしたいんですけれども、民間保育園で何か子どもさんに事故があった場合、民間保育園で遊んでいて子どもさんがジャングルジムから落ちたとか、そんな事故があったときに、知立市としては何も責任を取らなくていいのかどうか。もしとってくださらないという話であると、私、民間保育園に預けられている保護者の方を知っているんですけど、とても心配なんですけど、ちょっとお聞かせいただければと思います。
○議長(三浦康司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
市の方が民間保育所に委託をしているという形になりますので、仮に園の責任に帰すべき事由による損害賠償、そういったものが発生した場合においては、必要に応じて市の方が賠償責任を負うという形になろうかと思います。
○議長(三浦康司)
2番 林議員。
○2番(林 郁夫)
ありがとうございます。
じゃあ、しっかりと市は公的責任をそういった面では果たしていただけるということで安心しました。ありがとうございます。
前にもというか、今冒頭で申し上げましたように、民間保育園を御卒業された方々、特に公立保育園を卒業された方と比較して何か問題があるという話も私聞いたことがありません。また、こうやって民間保育園に通わせる保護者からの大きな不満も今ないということをお聞きしました。そして、事故があったときには対処していただけるというありがたいお言葉、当たり前のことだと思うんですけども、声をいただきました。
また、今回上程されておりますこの16年度予算、今ありました民間保育園に対して、委託料と補助金合わせて3億数千万円ですね、額が計上されております。これらは市民の本当に大切な税金であるわけでございまして、私たちは公的責任を民間保育園が果たしてくださるという大きな期待があるからこそ、こういった3億数千万円という予算をこれから議決しようとしていると思うわけでございます。
これまでの話を総合いたしまして、助役さんの見解をお伺いしまして、私の質問を終わりたいと思います。
○議長(三浦康司)
田中助役。
○助役(田中 勇)
今の御質問は、昨年の12月議会で公的責任云々と、保育園と幼稚園合わせると4対6というような御指摘があったときの、そのときの議論からということでいけば、私は聞いてた範囲でいきますと、公立と民営との園児さん預かっている割合が、それだけ多くの比較があったのかという意味で、そこを公的と、狭義な議論だったのかなと。大きく見れば当然民間保育園であっても、今御指摘のとおり市として委託費から、いろんな意味での公的責任もってやっているわけですから、多分そういうことであろうというふうに私自身は思っております。