○議長(三浦康司)
これで11番 笠原議員の一般質問を終わります。
次に、8番 神谷議員の一般質問を許します。
〔8番 神谷繁雄登壇〕
○8番(神谷繁雄)
議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。
今回は、美しいまちづくりと題し、1市1国フレンドシップ事業にあわせ、ポイ捨てと犬のふん公害、読めない看板等の取りかえまたは撤去、さらに、公園の遊具の落書きについて、簡潔に質問をさせていただきますので真摯なお答えをお願いをいたします。
まず、来年3月から愛・地球博が愛知県で開催されます。その一環として16年度に1市1国フレンドシップ事業として博覧会会場におけるアイスランド共和国との催事への協力参加及び地域における草の根交流の実施とグリーンマップを作成するための予算が予算化されました。これは前年度からアイスランドとの交流を深め、2005年の本番に臨む準備としてアイスランド市民に対するホームステイの体験、アイスランド共和国大使の表敬訪問、パテオでアイスランドウィークを開催し紹介する。そして、両国におけるナショナルデーの企画立案や、さらに、西三河12市共同事業としてインターネットによるグリーンマップホームページを立ち上げるなどが計画をされております。
また、去る2月5日に駐日アイスランド大使の歓迎レセプションがセントピアホテルで開催され、出席をさせていただきました。そのとき、アイスランドの町並みや山々をスライドで紹介され、その美しさに感動をいたしました。あの美しさと知立市とを比較したとき、今のままでよいのか、疑問を感じたのであります。些細なところでよいから町をきれいにする必要を感じ、美しいまちづくりとして質問をさせていただきます。
第1に、第5次知立市総合計画の『やさしいまち』の実現に向けての中で、第3節に、きれいな生活環境の確保と題し、不法投棄の防止対策の強化、環境美化意識の定着を掲げています。そして、道路や河川環境の清掃活動や草刈りなどを進め、不法投棄の防止に努め、さらに市民による環境美化活動を促進し、ポイ捨て行為のないきれいなまちづくりを目指しますとあります。市政会の16年度予算要望でも、河川の清掃・浄化を初めとする環境保全を重視した行政の推進及び不法投棄防止の罰則規定を設けられたいと要望をいたしております。先だっては町内の貯水池の柵の中まで可燃ごみ、不燃ごみが捨てられておりました。こうした極めて悪質な行為もあり、このポイ捨てに対し、ポイ捨て禁止の看板や罰則規定を含む条例化の考えについてお答えをいただきたいのであります。
次いで第2に、同じく総合計画の中で『ろまんを語れるまち』の実現に向けての中で、第1節中、憩える空間の創出と題し、道路、公共施設の植樹など公的空間の緑化推進、市民による緑地、植林地の保全、農地の保全など、民地における緑化の推進、都市公園、広場などの憩いの場づくりなどを総合計画に掲げております。特に農地の保全では、生産緑地制度の導入や景観形成作物栽培の奨励を初め、身近に存在する農地の魅力を再認識するとともに、市街地のオープンスペースとして機能を高めますとあります。これも市政会において市民農園やふれあい農業の充実、さらに、新設公園、借地公園を市民1人当たり3平米以上の達成に向け計画的に整備するよう要望をいたしているところであります。
ここで私が申し上げたいことは、公園、緑地、または河川堤などは緑の保全や憩いの空間として常に維持をしている人、そこを利用する人とが共生することによって憩いと緑が保たれるものであると思います。しかし、現状はどうでしょう。公園の樹木の根元や道路の肩などは犬のふんで汚されているではありませんか。特に道路の肩などは取っても取ってもまたやっていく。そこを農地を守り、緑の保全のために草刈りをする人や、また、その道を楽しく散歩する人がいます。また、公園をきれいに保つために愛護会で清掃をする人がいるのです。犬を散歩する人はこのことを知っていると思います。知っているからこそ袋を持っている人、夜間に懐中電灯で始末をしている人がいるのです。しかし、知っていてする、この「犬のふん」には本当に憤慨やるかたなしであります。この心ない人に対し、個々に立て札を立てたりして対策を講じておられるようですが、なかなか効果はないようです。
先だって、町内会の会議においても、ごみが各所に放置されている、犬のふんが道路上の各所に落ちていると議題になっているほどでございます。この犬のふん行為に対する対処の考えをお聞かせください。
第3に、16年度予算に歩行者ネットワーク構想作成事業が計上されております。歩いて楽しいまちづくりへの実現に向けての歩行者ネットワーク構想を構築するとありますが、1人で歩く人、友達と歩く人、家族で歩く人、それらと一緒に犬を連れて歩く人も多かろうと思いますが、緑の中に隠されたこのごみと犬のふん、このことを知った上でポイ捨てと犬のふん害対策もこの構想の中に入れてほしいと思います。いかがですか、お答えをください。
そこで提案をいたします。ことし3月、彦根市へ出かける機会がありました。彦根駅をおりた駅前に立ったとき目の前で見たものは、「ごみの散乱およびふん害のない彦根市、平成14年10月1日、美しいまちづくり条例」と記したPR塔でした。早速インターネットで条例を取り寄せてみました。題名は、「彦根市ごみ散乱およびふん害のない美しいまちづくり条例」というものでした。目的として第1条に、「この条例は、彦根市環境基本条例の本旨を達成するため、彦根市、市民等、市民団体、事業者および占有者が協力しポイ捨てによるごみ散乱および犬のふん害を防止することにより美観、景観の保持および及び水域の水質保全に努め、良好な環境の保全と、市民の健全で快適な生活に資することを目的とする」とあります。
そして、第11条に禁止行為がうたってあります。第1項に、「何人も、公共の場所等にみだりにごみのポイ捨てをしてはならない」。第2項に、「犬を連れて歩く市民等は、公共の場所等で犬がふんを排泄したときは、放置してはならない」とあります。彦根市はこの公共の場所等には、公共の場所または他人の土地も含んでおります。そして、第17条に罰則規定があり、「15条の勧告に従わないときは、従うべきを命ずることができ、従わない者は、2万円以下の罰金を処する」と規定がされております。
このように、罰則規定を盛り込んだ条例を制定して、ごみの散乱及びふん害のない美しいまちを目指している市もあります。また、8日の新聞紙上には、常滑市もポイ捨てに罰則つき条例を来年1月に施行する予定の記事が載っていました。知立市もごみの散乱及びふん害に罰則規定を含めた条例の制定をしてほしいのですが、お考えは。
そして、第1、第2、第3の質問を総称して、知立市は美しいまちであるか、評価はいかが。お考えをお聞かせください。
次に、些細な質問かもしれません。1市1国フレンドシップ事業で、アイスランド共和国より来られたときのまちの美化のために、古い看板の撤去ができないものかお伺いいたします。街角や道路脇に以前に指定した家庭の日の看板や横断歩道の予告、飛び出し注意などの緊急に設置した交通安全の看板などが立っています。中には相当古く、字も読めなくなっております。こうした古い看板の取りかえの考えはないか。公共施設の案内標識などはあたらしくカキツバタの色で感じもよく設置されておりますが、一歩足元を見れば撤去した方がよいものも残っています。市内を一巡してできるものから撤去や取りかえをお願いをいたします。
最後にもう1つ、落書きについてお願いをいたします。
先だって市内の公園などを少し回りました。開通早々の衣豊線の橋脚にもう落書きがしてありました。牛田の地下道は消してありました。新田公園の滑り台と新地公園のトンネルも落書きがしてありました。公園はみんなが楽しく憩える場でなければなりません。堀切1号、通称タコ公園のタコを見てびっくりしました。タコが怒っていました。すごい落書きです。ただ感心したのは、私の方のタコが黒一色の落書きですが、町のタコはカラーの落書きでした。しかし、1日も早く塗りかえをできないものか。私の町内の西ノ割公園のタコはおかげで塗りかえされ、見事な落書きは消えました。タコも温泉に入り、ほっとして赤ら顔をしております。堀切公園のタコやほかの公園の遊具もフレンドシップ事業として早急の塗りかえをお願いいたします。アイスランドの人々に知立市はきれいな町であったと印象を持って帰っていただくことを願い、第1回目の質問といたします。
〔8番 神谷繁雄降壇〕
○議長(三浦康司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
6月の最初の日曜日はクリーンサンデーの日ということで大勢の方に参加をしていただきました。残念ながら昨年とは違って、ことしは雨ということでしたけれども、昨年よりも半数ぐらいになってしまいましたけれども、熱心な方に参加をしていただきました。そうした中で、市内を見てみますと、不法投棄だとかポイ捨てというのはまだまだ後を絶ちません。道路の沿線だとか農地なんかにもたくさんやっております。私どもふだんの対策といたしましては、廃棄物の減量推進委員によりますパトロール、それから、職員によります夜間パトロール、それから、外部の郵便局の職員によります不法投棄物の発見への通報、それから、啓発看板等の設置を行っているわけでございますけれども、そしてまた、不法投棄をされましたテレビなんかには廃棄物の処理及び清掃に関する法律第25条の罰則規定を書き込んだ警告書を張りつけております。ただ、この警告書もこの対策がまだまだ十分でないというようなことで十分な機能は発揮しておりません。こうした不法投棄やポイ捨ての防止というのはなかなか即効薬はないわけでございますけれども、地域の方にやはり地道にそうしたものが問題であるということをやはり啓発をしていく以外にないかなというふうなことを思っております。そんなことで機会をとらえてその訴えもしていきたいと思っております。
また、ペットのふん公害につきましては、今、御説明のとおりだと思います。私も時々散歩をしますけれど、そんなふん公害も大変目立ちます。特に農地なんかの多い地域ではそれが目立つようでございますけれども、狂犬病なんかの予防注射の折には、また、飼い主の方にそうしたモラルについても訴えてまいりたいと、こんなふうに思っておるところでございます。
また、御質問者の方からは、彦根市の条例について、罰則を含んだ条例の整備はどうだというような御提言をいただきました。これ、彦根市の環境基本条例を実効あるものにするために策定をされた条例だと思っております。私どもも環境基本条例の制定の課題があるわけでございますけれども、現在、知立市のまちづくり条例の検討に着手をしておりますので、その制定を見まして環境基本条例の制定について考えていきたいと、こんなふうに思っているところで、そこの中でこの彦根市の条例がどの程度効果があったか、そこら辺も調査をいたしまして検討してみたいと、こんなふうに思っております。
最後に、知立市は美しいまちであるかというような御質問でございますけれども、そこの中では美しいまちでありたいとは思っておりますし、そんなことで、この町に住み続けたい、そんな町にできるように努力をしてみたいと、こんなふうに思っているところでございます。
○議長(三浦康司)
建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
飛び出し注意等の看板の撤去という話が出ておりました。今現在、非常にたくさんの交通安全の看板が出ております。これにつきましても、今現在、順次取りかえておるところでございますけれども、数多く出ております。順次取りかえていこうというふうに思っております。今後も努力してまいります。よろしくお願いします。
○議長(三浦康司)
都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 H)
歩行者ネットワーク構想におきまして、ポイ捨てとか犬のふん害対策もこの中では検討できないかということでありますが、これから半年間にかけて市民参加を得ましてワーキング部会でやっていきたいと思いますので、これらの問題点も検討いただく項目の中の1つとして取り上げてみたいと思っております。
また、公園の犬のふんにつきましても看板等をつけてPRしておりますが、長年の経過のうちに文字が読めないものがあるかと思いますので、いま一度公園を巡回し、撤去及び新設なものへと取りかえてまいりたいと思います。
それから、公園の遊具等の落書きにおきましては、パトロールを実施しまして、小さいものについては直営でやっておりますが、御指摘の点におきましてはかなり大きくやってございますので、御指摘のフレンドシップ事業ではどうかと聞いておりますが、先だって聞くところではちょっと難しいではないかというようなこともありますが、いずれにしても予算の調整をしながら対処をさせていただきたいと思っております。
○議長(三浦康司)
8番 神谷議員。
○8番(神谷繁雄)
お答えを聞いたという程度でございますけれども、一応一通りお答えいただきましてありがとうございました。
まず、内容に入る前に、市民の意識調査の結果が本年4月で報告書ができました。この中で今質問の内容の中で関係します分をピックアップしますと、環境美化を進めるために市民参加の呼びかけでは「満足」「どちらといえば満足」が31.5%、「不満」「どちらかといえば不満」が33.3%となっております。そして、「力を入れなくてもよい」が3.8、「どちらかといえば力を入れなくてもよい」が13.8で27.3%。すなわち、市民の方の不満が多くということが出ております。「特に重点的に力を入れてほしい」が24.1、「どちらかといえば力を入れてほしい」が42.3で、66.4%が特に力を入れてほしいというようなパーセンテージになっております。
さらに具体的提案の中を見ました。私の質問の「犬のふんの始末、マナーが悪い」というのが8人で第3位を占めております。「ごみのポイ捨てを禁止」「まちの美化活動に努める」、これが7人で第4位。3・4位が今の質問の内容のように、市民の方からの意見として出されております。関心が高いということがわかるわけでございます。
今申しましたように、こうした期待を持っている市民の多い中で、これからの施策も足元を見た実行性というものでやってほしいと思いますけれども、先ほどの第1問の中にありましたように、私どもの市政会が提案いたしましたことを踏まえ、罰則を含めた条例の制定。検討ではなく、まちづくり条例の後ではなく早急に。また、期限をいつまでにやれるか、いつまで検討して、いつまでに施行するか、その点を踏まえて市長さんのお考えをお伺いしたいと思います。
現在ある空き缶散乱防止条例、平成7年ですけれども、これでは少し内容が弱いと思われます。中でも「市民は環境美化に努める、市の施策に協力する、そして、土地所有者は清掃等に努め、市の施策に協力をする」とあります。彦根市は、先ほど申しましたように、公共と、それから、個人の土地じゃなく、他人の土地も含め、ポイ捨ての対象にしている。これらも踏まえて、今後の検討課題にしていただきたいと思います。現在ごみが落ちておりますと、道路だ、いや民地だということじゃなくて、境界ならば市で片づけていただきたい。これもひとつお願いをいたしたいと思います。お考えはいかがでしょうか。
それから、読めない看板の関係、撤去等のお願いしました。よろしくお願いをいたします。さらに要望したいのは、この古い看板の中で、交通事故現場に目撃情報の収集の呼びかけの立て看板があります。1年も過ぎ、文字も薄くなったものもありますので、これから取りかえなりを関係機関にお願いを要望をいたしておきます。お答えはいいです。
それから、公園の遊具の落書き、先ほど予算の関係もあると言われましたけれども、何とか早目にとって町をきれいにするように。特にこうした1市1国フレンドシップ事業の関係もありますので、特別予算でもしてひとつきれいな公園にしてほしい。これをお願いをいたしまして第2問の質問を終わります。
○議長(三浦康司)
永田市長。
○市長(永田太三)
先だって安城、知立の交通安全協会総会ありました。警察署長の方からお話が1つありましたことで、実は、取り締まり等において民間の力を借りると、こういうお話が新たに実施されるようであります。例えば駐車違反であります。どのような権限を与えてどうするのかなと、こう思うわけですが、こんな取り締まりが近々始まるようであります。今お話のありました空き缶のポイ捨て、あるいはふん公害によるこの防止についての罰則でございますが、先ほど御披瀝がありましたように、常滑においては新空港をスタートする前に、何とかきれいな町にしたいというようなことで、新たに罰則を設けた条例制定を今回提案されております。そんなようなことで、これが実施されるわけでございますが、先ほど彦根の例もお出しになられました。今後、条例をこのようにした場合にどのようにそれが実効あるものにできるかなというところがかぎだと思います。先ほどの警察の話ではありませんが、民間の皆さんの力を借りるような、そういう取り締まりのあり方もあろうかというふうに思っております。質問者御提案のありますポイ捨て条例等に罰則をという話につきましては、私も同感であります。今後、やはりきちっとした成果の出る条例にするということのためにも、その第一歩を踏み出してみたいなと、このように思います。ただ、今、質問者がすぐにと、こういうお話でありましたが、今まさにまちづくり条例の第一歩を踏み出して、そして、やがて将来、これらも含めた包含した条例ということになってまいります。そんなようなところで、どのように相関関係を持たせるのかということもあります。あるいは、一部早めて、その部分のみの罰則規定を設けてスタートをすると、こういうことも必要であろうかと思いますが、いずれにしましても、環境条例あるいはまちづくり条例そのもにつきましては、もうこの1年ということでありますのでそんなに遠い話ではありません。いずれにいたしましても、質問者の今回の御提言のことにつきましては、その趣旨に沿って実行してまいりたいと。条例の改正、そして、効果の出る、そういう条例にしてみたい、このように思っております。いずれにいたしましても、罰則規定を設けた場合には、どのような方法でもって毎日の運用ができるのかなと、このようなことが心配であります。特に空き缶のポイ捨てが多いのは、やはり西中でいえばインターのそば等でありまして、外部の通過交通の方々が非常に多い中で、あるいはかなりのスピードが出ておる中でどのように今後取り締まっていくのかなと。やはり、駐車違反であれば、これは現場での現認ができるわけでありますけれども、そういう問題もあります。今後におきましての課題はいろいろ検討する余地はありますけれども、罰則規定を設けての条例というものについては私も賛成でありますし、その方向でひとつ検討にすぐ入りたいと、このように思います。
以上でございます。
○議長(三浦康司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
第2問の御質問の中に、不法投棄されたものをだれがどう処理をするのかというようなお話がございました。今、私の方にいろいろな不法投棄の通報がございますけれども、原則的にはそれぞれの、例えばよその土地ですと地主さんの方にお願いをしております。といいますのは、市内の不法投棄物というのは非常に多くて、とても手が回り切れないといいますか、そんな状況でございます。そんな中で、そういう所有者、管理者の方にお願いをしているのが現状でございます。ただ、それがどこになるかなかなかわからないときは、またぜひ環境課の方に御相談をいただきたいと、こんなふうに思っているところでございます。
○議長(三浦康司)
これで8番 神谷議員の一般質問を終わります。