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午前10時00分開会
○議長(三浦康司)
ただいまの出席議員は22名です。定足数に達していますので、これより平成16年知立市議会8月臨時会を開会します。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。ここで市長から招集あいさつがあります。
永田市長。
〔市長 永田太三登壇〕
○市長(永田太三)
議員の皆様、おはようございます。
平成16年知立市議会8月臨時会を招集申し上げましたところ、議員の皆様方には、何かと御多用のところを御出席賜りまして、まことにありがとうございます。
本臨時会に御提案申し上げます案件は、報告2件であります。よろしくお願い申し上げます。
以上です。
〔市長 永田太三降壇〕
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○議長(三浦康司)
これで市長あいさつを終わります。
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○議長(三浦康司)
これより、日程に入ります。
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により議長において、7番 石川議員、8番 神谷議員を指名します。
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○議長(三浦康司)
日程第2、会期の決定についてを議題とします。
お諮りします。本臨時会の会期は、本日1日としたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(三浦康司)
御異議なしと認めます。したがって、会期は、本日1日と決定しました。
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○議長(三浦康司)
日程第3、諸般の報告をします。
報告第6号、第7号について提出者から順番に説明を求めます。
総務部長。
〔総務部長 林 義弘登壇〕
○総務部長(林 義弘)
おはようございます。
報告第6号の専決処分の報告をさせていただきます。
この専決処分の報告は、市職員の物損事故に関する損害賠償の額の決定及び和解について、地方自治法180条の第1項の規定に基づき行わせていただくものであります。
その内容につきましては、平成16年4月2日午後1時50分ごろ、知立市新富2丁目34番地、これは名古屋銀行の知立支店の駐車場でございます。その駐車場に入ろうとしたところ、車両の拡声器が銀行駐車場の高さ制限の看板をひっかけ、看板を損傷させたものであります。
示談により、相手側に看板の修理2万6,250円を支払うことで、平成16年5月21日に専決処分をさせていただいたものでございます。
職員につきましては、常に交通事故を起こさないように、また、交通ルールを守り、慎重な運転に努めるよう指導してまいったところでありますが、今後、かかることのないよう十分指導をしてまいりますので、よろしくお願いをいたします。
なお、今回の専決処分の報告が、本来、平成16年6月議会に報告すべき案件でありましたが、今議会になりましたことに深くおわびを申し上げます。
今後は自治法の処置に基づき、速やかに報告するようにしてまいりますので、今回の件につきましては、慎んでおわびを申し上げます。
失礼します。
〔総務部長 林 義弘降壇〕
○議長(三浦康司)
教育部長。
〔教育部長 岩田嘉彦登壇〕
○教育部長(岩田嘉彦)
どうも、おはようございます。
報告第7号、専決処分の報告でございます。
この専決処分は、物損事故に関する損害賠償額の決定及び和解でございます。
地方自治法第180条第1項の規定に基づき行わせていただいたものであります。
平成16年4月28日、午後1時45分ごろ、市役所駐車場植え込み内の生涯学習推進基本計画の立看板が設置後6年を経過し、老朽化していたため、当日20メーターを超す北風により飛ばされ、駐車場内に駐車していた車両の左前部バンパーに接触し、傷がついたものであります。
示談により、相手方の修理代5万4,810円を支払うことで、平成16年8月10日、専決処分させていただきました。
今後、このようなことが起きないよう、建物や施設の管理を十分するよう指導いたしますので、よろしくお願いを申し上げます。
〔教育部長 岩田嘉彦降壇〕
○議長(三浦康司)
説明が終わりました。
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
専決について若干お尋ねしたいと思います。
本件は、今、御報告がありましたように、公用車の上に拡声器のついた車両を運転する職員が、銀行駐車場の高さ制限の看板に拡声器をぶつけ、高さ制限の看板を損傷したと。したがって、2万6,250円の和解金を支払いたいと、こういう案件であります。
報告者からお話しがありましたように、職員はそういうことのないように細心の努力を払うのは当然ですが、私が注目したいのは、この専決が、なぜ6月議会に報告されなかったかという当局の姿勢です。
確かに、乗用車に拡声器をつけて運転する場合には、常時、拡声器がついていない車両を運転する方にとっては、注意を怠りますと高さ制限看板等によくぶつかるものであります。選挙カーなどでしばしばそうした事故があるのは、私たちもそういう観点から経験するものであります。
したがって、職員には、なお喚起をいただきたいところでありますが、問題は、これを直近の市議会に報告するという地方自治法の規定に、なぜ当局が遵守されて6月議会に報告できなかったのか。私はこの方がむしろたださなければならない当局の責任の大きさとしては重大だというぐあいに考えております。
先ほど、助役が、水道部の職員が休日とはいえアルバイトをやって大型バスの運転をして、きのう、おとといと新聞紙上にその懲戒処分の内容が報告されたところであります。問題は、綱紀粛正を言うなら、当局の執行部の中心がまず襟を正すべきだ。よだるんでいるのは当局の中心ではないか。言葉は悪いですが、私は今回このような示談を行った場合、もともとこれは議決案件です、示談を行う場合。ところが、お金が軽微な場合、あるいは緊急を要する場合に議会の議決を経ずして専決をすることができるが、それは専決をするという前提で直近の議会に報告する。これが、市民に対する当局の基本的な姿勢であります。ここを怠って、6月議会に報告できなかったことの大きさは、看板にぶつけてしまった職員のミステイクから比べれば、はるかに大きな瑕疵だと私は思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(三浦康司)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
今回、本来なら6月議会に報告する案件を8月の臨時会に報告するという、このことについては深くまたおわびをし、今後かかることのないように事務の処理を見直しをしていきたいというふうに考えておりますが、これにつきましては、私どもも十分反省をしていきたいというふうに考えております。大変申しわけございません。
○議長(三浦康司)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
議会への専決処分をした場合の報告行為は地方自治法の規定です。これはね。
当局が市議会に対して遵守しなければならない基礎中の基礎項目。あなた方はこれを報告しない限り、専決処分が有効にならない。議会、つまり市民と当局のバランス、緊張、ここに専決処分の議会報告というこの法的根拠があるわけです。
そこを軽視して、議会に報告をしなかった。忘れてしまったという行為は、誤ってスピーカーをぶつけたという、これも正しくないわけですが、この行為に比べたら、申し上げたようにはるかに重大な反市民的な行為だというふうに言わざるを得ないというふうに、私、申し上げているんです。
したがって、この事故に対する襟の正し方は、事故を起こした職員は交通安全上の措置について努力するとともに、幹部職員自身の綱紀粛正、襟を正すという行為が、もっと前面に出て明らかにならない限り、市民に対して責任をとったことにならないのではないか。私は、今の専決処分の総務部長の報告を聞いて、言わば、唖然としている。あいた口がふさがらない。みずからの責任をどのように市民の前ではっきりさせられるのか。つまり、執行部内の議会との関係での中枢的な事項が欠落している。ここの大きさを私は申し上げているわけであります。
助役、いかがですか。
○議長(三浦康司)
田中助役。
○田中助役
今回の件は、全く御指摘のとおり。私も、どういう形でそういう整理がされているのかというのをまず聞いたわけですけれど、やはり、つづりに順番がつづってあるというようなことになっていたようでございます。
その後、やはり、1つの一覧表的な形に整理をして、例えば、事故の起きた日、額、和解の日、専決処分の報告だとか、それが一連でわかる形にすべきじゃないかと。そういう形に直していただいたわけですけれど、今回の件につきましては本当に御指摘のとおりでございます。深くおわびをして、今後このようなことがないよう、しっかりやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(三浦康司)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
冒頭、開会前に水道部職員の心ならずとも謝礼をもらって、長い間運転業務をやり、言わば公務員の兼職禁止事項に違反したと。9年間、中を飛んで2年間ありましたが11年間こうしたことが庁内からは気づかれない、そういう体質。また、職員がよくないことだが失敗をして交通事故を起こした、違反をやった、あるいはぶつけた。このことを指導をする皆さんの姿勢は、職員に伝わるわけであります。市当局の中枢が本当にきちっと仕事をしておれば、その緊張感は職員にも移るはずであります。そのお互いの緊張感が一つ一つの仕事をきちっとやっていく、その基礎になる。そういうものではないかというぐあいに思うわけであります。
したがって、私、申し上げたように、今回、議会に報告すべき地方自治法上の措置が、当局の事務上の手続とはいえ欠落をし、今臨時会に報告をせざるを得ないという、ここに私は申し上げたように、もう少し具体的な責任感と、だから何をどうしてくれというふうに申し上げているわけではありませんが、具体的な責任感と職員を指導する側の皆さんの役職の重さを私は改めて痛感すべきだというぐあいに思うわけであります。
市長からも、この点についての御所見を求めたいと思います。
○議長(三浦康司)
永田市長。
○永田市長
今、高橋議員からの御指摘、ごもっとものことばかりでございます。
幹部職員の議会への報告義務、法律違反であります。こんな臨時議会でのお願いになっております。直近の定例会でなぜ報告できなかったと、私自身も戒めたわけでございますが、御指摘の点、十分踏まえまして、今後このことのなきよう注意をしてまいりたい、実行してまいりたい。
深くおわびを申し上げます。
○議長(三浦康司)
これで諸般の報告を終わります。