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午前10時00分開議
○議長(久田義章)
ただいまの出席議員は22名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。
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○議長(久田義章)
これより日程に入ります。
日程第1、一般質問を行います。
質問の通告がありますので、順次発言を許します。
17番 風間議員。
〔17番 風間勝治登壇〕
○17番(風間勝治)
皆さんおはようございます。今回私は、安心できる選挙権の行使について、順次質問いたします。
広辞苑によりますと、選挙とは選挙権を有する者が全国または一定区域において、一体として一定数の議員・都道府県知事・市町村長のような公職につく者を投票によって選定する行為と記されています。
その選挙権は、憲法第44条には、両議院の議員及びその選挙人の資格は法律でこれを定めると規定され、ただし人種、心情、性別、社会的身分、門地、教育、財産または収入によって差別してはならないと規定され、普通選挙、平等選挙を保障しています。
この憲法の規定を受け公職選挙法では9条1項に国会議員の選挙権について、日本国民で年齢20年以上の者は選挙権を有すると規定されています。地方公共団体の議会の議員及び首長の選挙権については、残念ながら憲法に明文規定はありませんが、憲法第15条及び第93条2項の規定の趣旨から、国会議員と同一精神をもって規定されるべきであると解釈されています。
公選法9条2項に日本国民たる年齢満20年以上の者で、引き続き3か月以上市町村の区域に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会の議員及び首長の選挙権を有すると規定されています。
また、公職選挙法第1条では、その選挙は選挙人の自由に表明する意思によって、公明かつ適正に行われることを目的に選挙の基本原則、管理執行の手続、選挙運動のルールなど、選挙全般にわたって規定しています。
これらの法律の規定を見ましても、私たち国民の一人一人が選挙制度を正しく理解し、身近な問題を初めとして、政治や選挙に十分関心を持ち、人物や政策に対して正しい見る目を持ち、大切な自分の1票を進んで投票することが民主主義ではとても大事なことだと言えるわけであります。
特に我が国におきましては、憲法前文にありますとおり、代表民主制、間接民主主義が基本であり、自分のかわりに日々の暮らしの中の問題点や改善点、希望などを国や地域で実現してくれる代表者、つまり政治家を選ばなければなりません。それが選挙であり、その1票の大切さ、重要性は今さら言うまでもありません。
そこでまず初めに、この選挙の重要性、1票を投じることへの重みに関しての認識をここで新ためてお聞かせいただきたいのであります。選挙管理委員長並びに選管参与にこの認識をお聞かせいただきたいと思います。
また、永田市長にも公選で選出されているという、市長という重い立場を踏まえての御所見をお聞かせいただきたいのであります。
さて、本来なら政治というものは全員参加で運営されることが理想であります。しかし、場所の問題や、余りにも多い意見の集約、日程調整の問題など、全国民参加会議など現実的には不可能であります。ですから代表者を選び間接民主政治のもとにおきましての運営が図られているわけでありますが、その代表者を選ぶその選挙、その選挙における投票行為こそが住民、有権者の政治参加として重要、重大であり、投票率の向上、投票率低下に対する歯どめ策が問われて久しいわけであります。できる限り多くの有権者が投票する、投票できる、投票しやすい法律規定、環境整備が求められているわけであります。
国は有権者がより投票しやすい環境を整えるために、平成10年6月より投票時間の2時間延長や、不在者投票事由の緩和等の公職選挙法改正から始まり、15年12月からは期日前の投票手続の簡素化など、期日前投票制度の創設、16年3月からは郵便等による不在者投票の対象者拡大、代理記載制度の新設など、あの手、この手の対策を打ち出してきたわけであります。しかし、投票率低下の流れに歯どめがかかっておりません。
当市でも投票区を再編して初めての7月11日執行参議院選挙が実施されました。期日前投票の導入で、実施場所も従来の3階会議室から1階フロアに投票場所を移動して、出足好調で投票率も上がるのかと期待されたわけでありますが、結果は2001年度61.94%、今回59.42%と2.52%投票率が低下してしまいました。期日前投票の創設など、国の制度改革、当市の期日前投票場所の改善、当市の投票所の再編、16投票所から15投票所に1投票所減が影響したのかなどなども含めまして、選管委員長としての、今回の参議院選挙の当市におけます投票率低下の分析をされておりましたら、その御所見をお聞かせいただきたいのであります。
私は今回、期日前投票の実施場所の1階フロアへの変更も、議会からの指摘を受けて、迅速に改善されたことに対しては、大いに評価をしております。また、投票区再編は時代の流れ、人口の変化、地域バランスなどを考慮した場合必要なことであると思っています。事前の選挙管理委員会の提案でも、私は賛同したわけでありますし、期待を込めて、この新制度を見守っていくことが肝心であると思っています。
ただ、選挙後に当該地区の有権者の方々から、新しい投票所がわからなかった。投票場所の変更のことなど知らなかった、二度手間になった、PR不足ではないのかなどの声が多数寄せられている点を考えた場合、変更を余儀なくされた谷田、新林、西中、猿渡、中山、広見、新富地域の対象住民の方々に対して、十分で的確な対応がされておったのかどうなのかは疑義が残るところであります。この部分をもう少し対策の強化を図っていれば、この辺の投票率の向上も見込めたのではなかったのかと思いたいのですが、いかがでしょうか。選挙管理委員長といたしまして、事務局に対しまして、その辺の指示徹底はされていると思っておりますが、この際、その辺の状況や投票所再編を踏まえましての今参議院選におきましての総括的御所見、また、本年11月の市長選、市議会議員補欠選挙に向けましての投票率の向上策など、総括的な御所見をあわせてお伺いしたいわけでございます。
選管事務局として、その指示を受けて、しっかりと確実にPR、周知の対応を図られたのかどうなのか選管参与の方からも、その御見解をお聞かせください。
さて、今まで申し上げましたように、多くの有権者が安心して選挙権を行使していただくためには、投票をしやすくする制度改善、投票環境の充実が必要であります。それと同時に多岐にわたる選挙事務の正確性、迅速性、親切な対応も当然求められるところであります。公職選挙法に事細かく選挙全般にわたり規定されるところを見ましても、その重大性は言うまでもありません。この認識論は選挙管理委員会、事務局のみならず、議員各位や、有権者サイドから見ましても共有する認識であると思っております。その認識の上に立ちまして、選挙管理委員長をトップとされて、委員会もきょうまで努力をされてきたと思っておりますし、私は、そのきょうまでの御努力に対しまして、心より敬意を表する次第でございます。
ただ、選挙管理委員会がいくらよりよい方針を立てて、その取り組みの強化を図っても、事務局がしっかりとその意識を受けとめて、その方針を具体化するように努力徹底していかない限り、打っても響かないではなかなかよりよい前進は難しいのではないでしょうか。
私はここ最近、この選挙管理委員会の事務局のあり方、的確な対応の部分に疑義異論を感じており、組織の体質改善をしていくために、これよりは選挙管理委員会事務局に対し数点の問題点を指摘させていただき、よりよい見直し、体質改善が図れればと思う次第であります。
まず初めに、開票作業の迅速、正確な執行は今さら私が申し上げるまでもない、選挙の基本根幹であります。職員のOBの方にお聞きをいたしましても、開票作業は真剣そのもので、過去には選挙事務の鬼と称される先輩もおられて、立ち会った職員全員ピリピリで開票事務に当たったとお聞きをいたしております。しかし最近の開票現場はそうなっているのでしょうか。
私も最近の開票立ち会いに際して感じることは、確かに職員の皆さんの多くは、真剣そのものに事務に当たっていると思っております。また、開票の迅速な処理はすばらしく、県下でも有数で自負できるものと思っております。が一部には雑談や笑顔も見えるのも事実であります。選挙管理委員の1人からも、開票作業は最重要作業であり、私語、笑顔は慎み、真剣に作業に当たるように指示しているのだが、なかなか真意が伝わらないとの苦言を私にいただいております。私も同感であり、要は選挙管理委員会の意識が事務局を通して開票事務全体に浸透し切れていないあらわれではないでしょうか。事務局の機能がしっかりと発揮されていないと考えられるそんな状況の中で、その信頼が揺らぐ事態が起こったわけであります。私は今回も参議院議員選挙における比例区の開票立会人として、当日午後9時より立ち会いをさせていただきました。選挙区の開票が終了し、比例区の開票事務が進む中で、100票束を点検中に間違いが発見されたわけであります。私の隣にいた自民党開票立会人の林議員が、民主党100束の中から自民党の1票が間違って混入されていたものを発見したわけであります。それも事もあろうか、同様の形で2度も発見したわけであります。本来なら私も、その場で選管委員長に申し出て、改めて開票作業の正確性を促すべきであったとも反省しているわけですが、その時点では発見した林議員のすごさの方に気を取られていたというのが正直なところでありました。
今の開票確認作業では、一般的にはこのような間違いを発見するということは難しいと思います。もし、発見できなければ、この2票は誤りの票にカウントされてしまうわけであります。貴重な自民票が民主票として処理されてしまうわけであります。このような重大な事態が起こったことは有権者に対する重大な背信行為であり、選挙の信頼性を大きく損なう不手際であり、ほかにもあったかな、どうなのかなという開票事務の信憑性をも大きく問われるゆゆしき事態であると思うのであります。事の重大さをひしひしと感じずにはいられません。選挙管理委員会参与、いかがお感じですが。私は後日、二度とこのような失態がないように、選挙管理委員会事務局職員に対策強化を伝えておいたわけでありますが、今日まで選挙管理委員会参与、書記長などから、幹部連からその後の連絡はナシのつぶてでありました。私の非公式の指摘など、どうでもいいことなのでしょうか。この程度のことなら、そんなに言いなさんな、こういう態度でしょうか。一体どうなっているんでしょうか。
今回、通告をした途端にばたばたと対応策が協議されているようでありますが、再発防止に向けての対応策はどのようなものかお聞かせください。
また上司、部下の連絡、情報伝達体制、協議体制は、また意見者への返答体制はどうなっているのかもあわせてお聞かせをいただきたいのであります。
2点目は、開票立会人の報酬支払いのおくれであります。従来では必ず当日に報酬が支払われていたものが、今回に限っては当日支払いがされませんでした。私にいやらしい話だがと前置きをして、聞いてこられた立会人の方もおられたわけですが、私もわからないので後日聞いておきますと申し上げ、その日は何の説明もないまま解散となったわけでありました。二、三日して、その理由が記された文書が郵送されてきたわけでありますが、理由は事務のおくれによるものと記されていました。翌日事務局職員に確認を求めたところ、単なる事務手続のおくれによるもので、御迷惑をおかけし大変申しわけないとのことでありました。
私はその時点で、その職員に過去にこのようなことはあったのかと確認をしたところ、初めてのミスです、とのことでありました。私は単なる事務のおくれ、このような小さいと思われる問題の中で、まず、なぜ当日理由を説明しなかったのかという説明責任の欠如、開票立会人に対する軽視がまず大きな問題であると思うのであります。事務局は、この件に関してどのように思っているのでしょうか。認識をお聞かせいただきたいのであります。
そして安易な経費の執行の姿勢に対しても警笛を鳴らさなければならないと思うのであります。当日、事務局の怠慢のために支払いができなかったおかげで、郵送料80円掛ける9人分掛ける3回分と、振込料400円ですか、600円ですか、わかりませんが、9人分で五、六、七、八千円程度の貴重な市税を余分に支出しないといけない事態になったわけであります。私はこの金額の大小ではない、考え方、姿勢の部分を指摘し正さなければならないと思っているのであります。
昨年度終盤に、時の総務部長は議会に対して例月出納検査表の議会提出分の廃止を提案してきました。理由は経費節減が主な理由でした。削減額は印刷代として五、六千円、作成人件費を割り戻したと計算しても2万から2万5,000円程度節減できるというものでありました。議会、市民に対する情報開示を後退させてまで、えらい細かいところまで経費節減に頑張っているんだなと、その面では関心したところであります。恐らく、各部局にも同様に、総務部財政係通知を出され強力に経費切り詰めの指示を出されていると思っております。しかし今回は、その総務、選管と兼務する当該部局御自身が、通知とは逆行する失態を犯しているということであります。模範を示すことができませんね。的確な事務処理さえしていれば、こんなことにはならなかったわけであります。貴重な公費支出、経費節減に対する認識の欠如以外何物でもないじゃありませんか。選管参与というよりも、これは総務部長としても、一体どういう御見解をお持ちなのかお聞かせをいただきたいのであります。
またこの際、2年前にさかのぼって知立市議会議員選挙においての2件であります。
1つは、公費助成に関しましての契約書類の見本の場合、通常一般的な申請用紙でもそうなんですが、見本をそのままコピーして使用できる形態になっています。ところが先回の書類様式が、そのままコピーしても使用できない形態になっていて、書類を作成し直すなど、各候補者陣営が困惑した経緯は選管事務局も既に指摘されて御承知かと思っておりますが、このような不親切は近隣市を見回しても当市だけであると私は認識しています。
本年暮れの市長選、市議会議員補欠選挙に向けての是正を求めておきたいと思いますが、いかがでしょうか。あわせて供託金申請用紙に記載する供託事由の部分を手書きから他市でもやられている印刷の対応ができないものかどうか見解をお聞かせください。
いま1つは、事前審査における各陣営に対する選管職員の高圧的な対応があったことも申し上げておかなければなりません。親切丁寧な市民に対する対応、説明の見地からはかけ離れた対応で、その職員に当たった選挙陣営担当者多数は、その職員の態度や説明手法にびくびくと戦々恐々とされていたとのことでありました。これは選管事務局職員の範疇というよりも、全体の奉仕者としての市民に対する職員の対応の基本根幹の資質にかかわる重大な問題であると言わざるを得ません。いかがお感じでしょうか。
以上、いろいろ御指摘させていただきました。このような組織の体質改善における所見、その後の今後の対応策、改善策をお聞かせください。
選挙管理委員会とは地方公共団体に設置される4人の選挙管理委員で組織される合議制の行政委員会でありまして、民主主義の根幹をなす選挙の公正な執行を確保する重要な使命と責任を有しております。選挙管理委員会事務局は、その選挙管理委員会の意思や方針をしっかりと忠実に補佐し、対応していく大きな重大な責任を有しております。この基本原則をまずは事務局として再認識をしていただきたいと思うのであります。そして引き続き選挙管理委員会としましては、本年度暮れに実施される市長選、市議会議員補欠選挙に向けまして、独立した行政委員会としての御尽力を委員長を中心にされまして、事務局に対しましてもさらなる意識徹底を喚起していただけますよう、適正な制度確立、事務執行に対する御尽力をお願いをする次第であります。と同時に選挙管理委員会事務局として、本日私の指摘を真剣を受けとめていただき、問題点をしっかりと検証されて、組織の体質改善を図り、あすに向けたよりよい体制確立を求めまして、私の第1回目の質問を終わります。
〔17番 風間勝治降壇〕
○議長(久田義章)
選管参与。
○選挙管理委員会参与(林 義弘)
ただいま御質問者が言われた各指摘事項につきましては、真摯に受けとめさせていただきまして、来る11月28日執行されます市長選挙並びに市議会の補欠選挙につきましては、適正に処理をしていきたいというふうに考えております。
それでは随時答弁をさせていただきます。
まず、投票行為の重要性ということでございますが、選挙には投票に行うということで公職選挙法にも規定がございますし、国民が政治に参加する機会というべき投票がいかに重要であるかということは言うまでもございません。それゆえに国民の自覚ある一票の行使が大切であるということとあわせて、投票を管理する側、選挙管理委員会を含めて、とりわけ事務局の自覚というのが大切になってくるということを改めて認識をさせていただいております。
また、それが自由、かつ公平に行われ、主権者である国民の意思が正しく反映されるような最大の努力を傾けていきたいというふうに考えております。
それから投票率の向上でございますが、さきに行われました7月11日の執行の参議院選挙での本市の投票率は、御質問者が御指摘のように、59.42%であり、全国では56.5%、愛知選挙区では54.55%ということでございまして、それと比べますと4から5ポイント高くなっております。しかし、前回と比較では全国で愛知県でわずかながら上昇しておりますが、本市を含む愛知県13区のすべての市で投票率が下がっております。本市は御質問者が言われたように2.52%ということで、やっぱり今回も投票率の凋落傾向に歯どめをかけることができなかったわけでございます。今後につきましては、投票率を上げるための諸施策を実施をしていきたいというふうに考えております。
それから選挙事務を行う者が、投票がいかに重要であるかを認識し、主権者である市民の意思が正確に反映されるよう選挙事務を行うということが今後大変重要であります。開票では事務従事者への説明会で入念な事務の点検を行うとともに、事務従事者の自覚を促してまいりたいと考えております。投票では投票事務の公平さを保つため、事情に応じた統一マニュアルの作成、障害者や老人など、社会弱者の投票を補助するための事務従事者の研修をより一層行ってまいりたいというふうに考えております。
そこで、7月11日に行われました参議院の通常選挙について、各問題点を整理をいたしまして、9月2日に行われました選挙管理委員会に御報告し、そして反省点を含めましていろいろ改善点、あるいは選挙管理委員会からの御指示をいただいておりますので、それを改めて、ここで今後の対策を含めて報告をさせていただきたいというふうに思っております。
投票率につきましてはさきに申し上げましたが、今後の投票率の低下についての対応につきましては、まず広報紙に全投票区の地図を今後掲載を1回ではなく、重複して掲載をしていくように努力をしていきたいというふうに考えております。そして、告示日により、今回選挙区が変わったところがあるわけでございますが、選挙当日に看板を設置をして、その啓発のお知らせを促したわけですが、これは中山公民館、西中第1公民館、南小学校、中央公民館ということで促したわけですが、今後は選挙当日ではなくて、告示日から選挙当日までの間、それを設置して広く周知を図っていきたいというふうに考えております。
それから新しく変わったところ等において、その投票場所がわからないという御指摘がございました。これについては、入場券を個々に選挙人1名に1枚の地図入りのような形で、より周知をするために、そうした印刷物を次回の11月28日の市長選及び補欠選から実施をしていきたいというふうに考えております。
それと入場券の未到達ということで問い合わせが選管事務局の方にございましたので、行政連絡員から郵送に変更したらどうだという御意見もありますので、これも検討をしていきたいというふうに考えております。
次に、これは大変御質問者から御指摘を受けました比例区における結束の中に間違った党派が入っていたということ、それも1回のみならず2回ということでございました。確かに御指摘のように、これは開票結果のその信頼そのものを損なうという重大な結果であるということで、私どもとしては十分反省をし、今後その対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
そして具体的には、これも選挙管理委員会での御指摘もございまして、次からの選挙としては比例代表の開票時に、開票立会人の点検において、点検第1係から機械係の票の開票は党派前に色分けしたボックスを使用して、人が票そのものを配送するじゃなくて、ボックスで運んで機械係の方の開票係に持って、誤りを防ごうということと、あわせて機械係から計算係の間に新たに点検係1名を配して、その結束誤りを防ぐということにしていきたいというふうに考えております。
次に御指摘のありました開票立会人への報酬等につきましては、手続の不手際により後日振り込みにより支払ったということでございますが、これはまさに十分な説明責任と言われましたが、まさにきちっと事前にこういうふうに変更になるんだ、振り込みに変更になるんだということが十分にご本人さんに説明がされなかったということ。これに対しては十分な気配りがされていなかったことについても深く反省をいたしまして、次回からは説明時に今後口座振り込みで行っていく旨を通知をして、十分皆さんに理解をしていきたいということでございます。
確かに御質問者が言われるような形で郵送料一部かかりましたが、その件についても深くおわびを申し上げます。
それから、視聴覚障害の選挙人が期日前投票で代理投票を行う際、補助者の選任に手間取ったということがございました。これについても今後は事前にその職員を配置して、そしてそれが的確にできるように対応していきたい。あわせて障害者の方、あるいは老人の方については優先的に行うようにしていきたいというふうに考えております。そうしたことを早急に11月28日の投票から行い、十分また注意をしてまいりたいと思います。
そして御質問者が言われました選管と事務局、選管の意思がきちっと事務局の職員に伝わっておって、それがきちっと行われているかということでございますが、これは十分私が中心にそうしたことを指示し、また、行っていくよう、今後より一層徹底を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
それから高圧的な態度があったということでございますが、これは公務員として全く許されない行為でございますので、今後親切丁寧に対応するようまた指示をしてまいりたいというふうに思っております。
以上かと思います。
○議長(久田義章)
永田市長。
○市長(永田太三)
御質問者からは、私に対しまして公職者として選ばれる側の立場としての御質問かと、このように思います。先生方も御一緒でございますけれども、市民の皆様方が行政に参加できる最も重要なチャンスであります。そのようなチャンスに対しまして、私どももできるだけ投票率を高めていただき、そしてスムーズな正しい選挙が行われるようにお願いがしたいものだと、このように思います。
以上でございます。
○議長(久田義章)
選挙管理委員会委員長。
○選挙管理委員会委員長(竹内康雄)
先ほど来、御質問の議員からいただきましたことに関しまして、簡単に御説明申し上げます。
私ども市民の暮らし、また社会への思い、さまざまな願いを我々の願いを代表して行動を起こし、現実のものとしていただく人たちを選ぶ、それが私たち自分たちの手で選ぶ、それが選挙であると言われております。公職選挙法では、選挙は投票により行うと、簡潔に表示されておりますので、その1票の投票の重さ、重要さ、これは十二分に認識しておるつもりでございます。ですから、我々選挙管理委員会といたしましては、投票に関する事務を担当する選挙管理委員会として、その使命の重さを認識をし、さらに投票する一人一人の有権者の方が自由で、落ち着いた雰囲気の中で安心して投票できる環境をつくり上げていくことの重要さを認識をし、今後もさらに努めてまいらなければいけないと考えております。
また、最近行いました投票所の変更後の初めての選挙におきまして、その変更をした投票所においては、投票率が市平均より下がっておるという現象が一部起きております。これはもう御指摘のとおりPR不足であったかなと、今にして反省をいたしております。
我々は広報に記載をしていただいたり、いろいろ折り込みをしてみたり、いろいろしたつもりではございますが、十分でなかったと反省をいたしております。先ほど参与からも申し上げましたとおり、次回の予定されております11月の選挙に関しましては、さらにさらに具体的に参与も申し上げましたが、いろいろ手を打つ、さらに我々選管としても、選挙管理委員会の大きな任務の1つであります選挙啓発、政治意識の向上、あるいは選挙の方法等について知らしめるというのが選挙管理委員会の任務の中に記載されておりますけれども、それをさらに積極的に打って出て、次回の投票率の向上につなげていきたいと考えております。
すべての有権者が安心して投票し、後の処理も全幅の信頼を持って見守っていただけるような選挙管理事務の体制を築き上げていきたいと心から願っておりますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。
終わります。
○議長(久田義章)
17番 風間議員。
○17番(風間勝治)
御答弁ありがとうございました。
2問目は余りありません。非常にこの間の状況を検証されて、今後に向けた対応、それがひしひしと伝わってくる答弁であったと思います。選挙管理委員会とは、先ほども申し上げましたように4人の委員さんの合議制の機関であります。これも独立した行政の機関でありますから、その独立した行政委員会の権限というのが非常にこれは重要視して、今後とも公平、公正な見地からひとつ選挙の事務の正確性、そして投票率の向上、そういうものに対して、より一層御尽力を賜ればというふうに思っております。
ただ、私は今回いろいろ指摘をさせていただいたわけでありますが、やはり選挙管理委員会がくどいようですが、いくら方針や意思を打ち立ててやっていこうとしても、その一番肝心かなめである事務局、補佐体制の事務局の方が打てば響かないでは、これはなかなかよりよい方針が確立できない。こういう危惧の見地から今回の質問は組み立てているわけであります。
議会でもそうなんですが、我々議員がいくらしっかりとした活動をしても、その補佐役である議会事務局がきちっとそういうフォローをしていただかなければ、やはり的確な議会の意思表示や議会活動は担保されないと思うわけであります。議会事務局の場合は、非常に皆さん職員の方、本当に熱烈に頑張っていただいていると思います。選挙管理委員会事務局の方も同様であると私は思っておるんです。しかし、やはりもろもろの細かい点とか、そういう状況を見るに当たり、連絡体制とか協議体制、こういうものは一体どうなっているのかということですね。今回たまたまこういう問題点、課題点が発覚した。そういうものの積み重ねによって本当に大丈夫なのかという、そういう懸念を私は非常に強く感じたわけです。そういう部分からのやはり指摘であると、これは前向きに受けとめていただかなければならないことだと思うんですよ。
昨年の暮れに、私はよく最近は市役所の体質の部分でいろいろ指摘なり、提言なりをさせていただいておるわけですが、昨年の12月も厳しめの提言をやったばかりです、いろいろな案件に対して。そうしますと、また今議会でも職員のアルバイトの問題とか、あるいは例の専決処分にかかわる問題ですね、そういうのが出てくるんですね。だからなぜそんな短期、短期でそういうミスや怠慢性ともとられる状況が出てしまうのかという部分を本質的に分析して、そして対応していかないと、もうその繰り返しじゃないですか、ここ最近見ておりますとね。どこに問題があるのか。そこをしっかりと分析しないといけないと思うんですね。
これはちょっと選管の部分とは外れて申しわけないんですが、同じことなんです。これは市役所の体制からくるそういう問題があると思うんですね。だからそこはきっちりと助役、再度。僕はしょっちゅう助役に苦言を言って申しわけないんですが、体制整備に向けてやっていただかなければいけないと。職員が兼務しておるわけですからね、事務局の方も選管事務局の方もね。だから、その辺の認識論、基本的認識論がお粗末ですと、当然こういう問題は繰り返されるということです。だから、そうならないような意識改革、今、地方分権では一番意識改革という部分、その意識が改革されない、今までの親方日の丸的発想、上意下達の発想、市民に対しての非常に現場を見ないとか、自画自賛、自信過剰なそういう体質、そういうのを改めなければいけないという、地方制度改革でも強い指摘がされているんです。
だからそういう流れに乗りおくれないような的確な体制整備に向けて、今後善処していただければというふうに思うんですが、これは総括的に助役に再度くどいようですが、もう一遍答弁を求めておきたいと思います。
それから、もう1つ申し上げておきたいのは、市議会議員選挙に向けての私の2つの件、この改善、これが答弁なかったものですから、次の質問で再確認をさせてください。
最後にもう一遍、これは市長にちょっと御所見を賜りたいと思うんですが、選挙管理委員会など行政委員会は一般行政権から独立して、みずからの特定の行政の執行に当たる権限を有しているわけです。政党ないし政治の影響から中立である行政に、特に技術的、専門的知識を必要とする行政や、相対立する利害の調整を必要とする行政、あるいは争訟の判断のような特に慎重を期する必要のあるものについて、職務権限の独立と、身分保障のもとに合議制の機関によって判断させることが妥当である行政と位置づけられているわけです。
選挙管理委員会では、どうしても選挙で選任された市長や議員、議会、こういうのがいますから、その影響を受けやすい環境にはあると思うんです。しかしあくまでも独立の権限を持った委員会であるわけでありますし、自信を持った運用していただければいいわけです。
ただ、市長や議会に対しての配慮の中よりの運営は、過去の経緯の中でも選管が配慮していただくと、こういう事実はあったわけです。公選組に対しての、そういう配慮をしていただくのは私も是とはするんですが、要は基本的考え方の選挙管理委員会の基本運営が公選の立場、公選組に影響されない独自展開は重要であると思っているんですよ。そういう取り組みの中で、より一層の体制整備をしていくことが、強いては市民有権者に対する安心できる選挙権の確立につながると思っております。
永田市長は、この独立した行政委員会の考え方、これはどういう見解をお持ちか再度お尋ねをしておきたいと思うのであります。
今回、私の事務局に対するいろいろな指摘をさせていただきました。どう感じられたでしょうか。このままでよろしいのでしょか。職員を兼務しておるという、そういう側面から見てですね。11月21日告示、28日執行の市長選に向けて、選挙をくぐった現市長さんとしても、投票率の向上や事務局の運営の体制改善に向けた中で、選挙が正しく的確に執行され、後任の方に次を託すことを願っていると私は思っておりますが、いかがでしょうか。安心できる選挙権の行使の見地に立ち返って、最後に市長の御所見も参考までにお聞かせをいただきます。
最後になりますが、本日はお忙しい中、選挙管理委員長さんにはお越しいただきましてありがとうございました。心より感謝を申し上げ、今後の活躍を期待して私の質問を閉じます。ありがとうございました。
○議長(久田義章)
選管参与。
○選挙管理委員会参与(林 義弘)
御質問者から御指摘がありました各様式、供託金等の様式、申請等に関する書類の改善でございますが、その添付してある書類が即記入できるような形で改善を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(久田義章)
田中助役。
○助役(田中 勇)
今回の選挙の関係につきましては、選挙管理委員会から事務方への指示というのがきちっと届いてないじゃないかと。また、かねがね出ておりますいろんな問題、緊張感が足らないという問題もよく言われたわけですけれども、同じ間違いを繰り返すというようなことが起きているのが実態であります。非常に申しわけなく思っております。
私自身、緊張感が足らないの一言で片づけていくことではないなと。やはり、今までの体質として間違いだとか、いろんなことが組織の中でどうしてもオープンにされないといいますか、それぞれ隠されていくというところに、1つそういった大きな原因があるのかなということから、懲戒処分の場合につきましても、戒告処分以上については公表するという形で、これも1つの前進かなというふうに思っているわけですけれど。
もう1つ、今ちょっと指示をしてお願いしていることが、やはりそれぞれの組織で起きているいろんな失敗とか問題ですね。今回の場合におきましても、こういうことでこういう失敗が起きたと、こういう改善をしたと。これがやはりだれの目でもいつでもチェックできる機能という形がないと、1つ問題じゃないかなと。
例えば人事異動で変わっていきますと、形として変更させてあるから問題は起きないだろうということではなくて、それがまた忘れられていってしまうというようなところが1つ大きいかなと。それぞれの失敗をどう生かしていくかと、そこをどう全体で見れるようにしていくかというところが、これからの大きな課題だというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
○議長(久田義章)
永田市長。
○市長(永田太三)
質問者からの私への質問内容は、先ほどとは全く違いまして、言うならば独立した選挙管理委員会という、この組織に対しまして、具体的に行動いたします選管の事務局、参与以下の事務局体制等のあり方、すなわち選挙事務全体についての仕組みとして、知立市の今の実態、これがこれでよいのかと、こういうような御質問かと思います。いずれにいたしましても御指摘の点、いろいろ御示唆をいただきましたけれども、よりよい市民の皆様方の選挙という行動がきちっと正しく公平に行われる、そして効率的な運営ができるという点を考えまして、この仕組みが他市に比較いたしまして劣っておるのか、あるいは選管事務局のあり方、この点につきましても、さらにこの機会に研究をさせていただきまして、他市の実例等をよく勉強させまして、一度宿題にさせていただきたい。このように思います。
○議長(久田義章)
これで、17番 風間議員の一般質問を終わります。