○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
補正予算について、若干お尋ねをしたいと思います。
細部については、今、るる質疑がされて、それぞれ答弁を求められたところでありますが、本補正予算の中心は前年度決算による繰越金が6億円を超えるという状況のもとで、財源更正を財調から繰越金に移し替えて、下半期の必要な予算を補正すると、こういう流れになっていると思います。
それで、本格的には繰越金は決算の議論にゆだねることが適切だと思いますが、6億4,411万2,000円の繰越金が計上されたわけであります。この繰越額について総務部長の見解を求めたいと思います。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
繰り越しにつきましては、14年度においても6億5,000万円余の繰り越しが出ておるわけですが、さきに一般質問の中で申し上げましたように、これが実質収支でいきますと、今年度が6.43ということになるわけでございまして、前年度が6.23ということでありますので、5%が望ましいと言われておるわけでございますので、やはりこれは2億円という、もう当初から繰り越しを見た予算が組んであるわけですが、いずれにしてももう少し精査をしていく必要があるだろうという基本的な認識は持っております。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
つまり繰り越しが多かったということをおっしゃったわけです。つまり6%を超える繰越額になっているので、5%以内に繰越額を精査すると、小さくすることが妥当だと。
この内容は、きのう、きょう始まったことではなくて、前任者の企画部長のころからこの傾向が続いております。私、決算の審議ではないので、余り立ち入れないんですが、今回は6億4,000万円、14年度はやはり6億円を超え、13年度は6億円を超え、12年度は8億円を超え、11年度、10年度は4億を超えると。つまり、なかなか財政が厳しいということで、住民要求、いろいろきょうも出ました、幾つか。しかし、金がないので辛抱してくださいという基調が答弁の流れです。もちろんその中で必要なものについては措置していただいておるし、予算化されていただいておるので、それはそれでよろしいわけですが、大局的には金がないから辛抱せよと、こういう今流れになっていますが、実際に決算を調定していくと、今申し上げたように総務部長みずからも認められるように、この繰越額が大きい。繰越額が大きいということは不用額が大きいということでしょ。不用額が大きいということは、必要な予算が執行されなかったということなのか、予算の組み方自体に甘さがあって、それだけの予算が必要でなかったのかと、このどちらかですよね。6.4%を超える繰越額を出したことについては精査したいとおっしゃっるが、その精査の方向は一体どういう方向を予定されておるのかということですよね。どうなんでしょうか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
まず1つは歳入面で、今回、税の方で3月で予算調定した後、決算ベースで1億8,000万円ぐらい出たと。やはりこれについては、もう少し、税、これは法人税というのが非常に見にくい部分があって、3月決算でいきますと、やはり12月ごろにはもう12月以前に、だから11、12、1、2、3とこの5カ月間は推測になるわけで、大変ぶれがありますので、余り出したは法人税が予定どおり入らないということになりますと不納欠損ということになって、税当局としては大変そこを苦慮するもんですから、そういう心配があるんですが、いずれにしても、もう少し、やはり1億8,000万円、3月補正でやった後1億8,000万円余というのは、これはもうちょっと1億8,600万円というのは、やはりきちっと精査をしていく必要があろうというふうに思っております。
それから、歳出では今回、不用額が3億8,700万円の不用額が出ておるわけですが、去年が4億2,400万円ということで、3,700万円減はされたわけですが、その中で、どうしても読めない部分も確かにあるわけでございますが、これもやはり3月補正でもう少し精査をして、これはやはり各部局の方もそれをきちっと認識していただくということで、私の方も予算査定ではきちっと言っていく必要があるだろうとは思いますが、これももう少し精査をしていきたいなというふうに思っております。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
歳入で年度末に1億8,000万円の税収増と。これ予算化されてなかったと、こういうことですよね。しかも法人が見にくいとおっしゃっるけれど、法人税全体は平成15年度で6億円強でしょう。もちろん見にくいことはよくわかるけれども、6億円強いただく法人市民税。この近隣都市では比較にならないほど法人税、法人市民税の額は少ないわけでして、そういう点からいくと、もう少し税務当局のこの見通しということが求められて当然だというぐあいに思うんですね。
それから、不用額についても昨年度よりは15年度は減ったんだということですが、3億円を超える不用額が出ていると。これは、総計予算主義の観点からいえば、それは年度の途中で明確になれば、3角で減じながら、財政調整基金で調整をするという作業をやれればいいと思うんですね。これは技術的な問題としてはそういうことだと思うんです。
ただ、私、万年的にやや、この予算を組みつつ、この繰越金で年度間を泳ぎたいという、この財政当局の思いがあって、実態として最近ずっとこういう決算が続いているんではないか。もう少し予算を精査していただいたりすれば、年度間でもっと必要な手を打って対応することはできるということは可能だと。最近どうもちょっと、この間の繰越金の数字を紹介しましたが、かなりじゃぶじゃぶの、じゃぶじゃぶの繰越金と言うとちょっと語弊があるんですが、そういう流れが基本になっているんではないかと、そんな感じがするわけですが。そういう認識でよろしいというふうに総務部長言いにくいだろうけれども、そんな感じを私持っているということを述べたいんですが、どうですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
今回も財政調整基金が13億7,590万円余ありまして、それから7億9,300万円を当初予算に入れて、そして、6月、9月で戻して、最終的には前年度期末の残13億7,000万円ぐらいまで戻っておるという、こういう現状があるわけですので、財政を扱う者としては、やはり、一定以上のこの財調というのが、今までは臨時財政対策債というのが出てきたんですが、これも18年で終わってしまうと。そうなってくると三位一体というのが、まだ今の時点ではわかりませんので、やはりここによりどころを求めて一定の財政の対応をせざるを得ないという部分がありまして、財政当局としてはそういう思いがあるわけですが、ここも今後、そういう面では最終的には戻るわけでございますので、この財政調整基金のありようも含めて考えていくということは必要だろうと思いますが、いずれにしても、将来この財政調整基金というのは、だんだん減ってくるという構造になっていますので、この辺をちょっとお含みいただきたいなという思いはしております。答えにならないかもわかりませんが、以上でございます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
答えになっていないですね。
そこで聞きたいのは、財調は今10億7,800万円ほどですか、この補正予算後。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
この9月補正で戻しまして、10億7,870万円余でございます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
確かに地方自治体をめぐる財政環境は厳しくなっていまして、普通交付税がなくなって赤字一般財源の市債を借りると。元利は返還しなければならないという事態の中で、財調に思いを託したいという気持ちは心情的にわからないわけではないですが、しかし本当にこの6億円を超えるような繰り越しを毎年計上されることについては、やはりもうちょっと襟を正して、不用額にすべきものは早急に不用額にして、繰り越し自体を減らしていくと。そういうことを通じて、よりシビアな当初予算に対する財政当局の信頼も高まるのではないかというふうにも思うわけです。
それで、15年度は年度末に1億8,000万円を超える税収が新たに歳入されたということなんですが、今年度のこの下半期の方向について10億円の財調があると、今回の補正予算を計上されたと、繰越金も確定したと、こういうことなんですが、今後の下半期の見通しはどんなふうですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
16年以降の下半期の見通しでございますが、歳入の方でいきますと、税の見込みは、今後1億5,000万円程度はまだプラスとして見込めるだろうというふうに見ております。ただ、これも先ほど申し上げましたように、法人税の推移が若干ありますけれども、そこがまだ後半、業績回復なんかで出てくればまた別ですが、そのぐらいは現時点では見込めるだろうというふうに思っています。
それから、これは当初予算でも計上してありますが、臨時財政対策債については枠が9億800万円余でございましたけれども、今当初では8億5,000万円計上してありますので、これは借り入れをしていきたいというふうに考えています。それで、財政調整基金の状況はさきに御案内したとおりでございます。
それから、歳出につきましては、人件費は今年度は現状の水準で改定なしという情報が入っておりますし、現在、特に大きな歳出はございませんので、12月補正等の推移を見ておるということで、最終的には、こうしたものを見ていくと、まだ財調としては、あと3億円から3億5,000万円ぐらいは戻っていくだろうということで思っております。
以上でございます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
財調のこの補正後の切り崩し額、繰入額が約3億円ですからね。今おっしゃったように、まだ3億円以上の留保財源、歳入、歳出の結果あるとすれば、財調は15年度決算額を超えると。16年度において。ということにも、今なり得る可能性を示唆されたと思うんですね。
私、そういう点で1つお尋ねしておきたいのは、先ほどから議論があるように、耐震工事は、いわば当市の地方自治体の命題と、中心的命題だというぐあいに思うんですね。確かに将来的な鉄道高架や駅周辺などの大型事業を控えています。この議論はまだ道半ばです。ですが、そういう思いを託しながら毎日財政をあずかってみえるわけですが、しかし、そういうことを前提としたとしましても、耐震工事というのは当市の中心的命題の1つというふうに思うんです。
それで、5カ年計画という方向を打ち出されて、先ほどの佐藤質問で2億円の一般財源が担保できるかどうかいろいろあるが、5カ年が総務部長としての思いだと、5カ年を上回るような計画ではまずいと、5カ年というのを1つ中心的な命題にして、つまり20年までには公共施設の耐震化を終えたいんだと。こういう決意を先ほど御披露されたんではないかという、そんなふうに考えております。
そういう意味でいきますと、今回、竜北中学校と宝保育所ですか、前倒して実施設計を補正予算で計上されました。私、そういう、今、財政の実態。まだ留保財源が年度末、下半期でもまだ3億円以上出てきますよと。こういうことを考えますと、例えば、同じ保育所の仲間でも今度の耐震診断の結果、知立保育園ともう1つ中央保育園、これが耐震補強の要ありと、こう言われたわけですよ。今回、宝保育所を先行で前倒して設計すると、こうなりましたね。これは1つ前進ですが、知立保育園と例えば中央は取り残された。いつやってもらえるのか、きょうの段階ではよくわからない。しかし、災害弱者である子どもたちが通う施設であることには間違いない。どうやって優先順位をつけるんだと、こういう議論も生まれると思うんです。
私、今度の補正予算で少なくても知立保育園と中央保育園ぐらいは設計ぐらいは組んでいただきたかったなと、設計ぐらいは。設計をやったらすぐこの補強ということになるんだけれども、それはもちろん一般財源2億円という枠があるでしょう、そういう中では。だけど、この補正予算で設計がやれると、それなりに余裕があるというなら設計ぐらい前倒しでやるべきじゃないか。そして、設計をやれば当然補強工事費の実額もつかめるわけですから、次年度以降の上乗せというか、実施していく上でも予算も組みやすいし、非常にわかりやすく、やりやすくなるんではないかと、こんな感じがしておるわけですね。だから、そういう点ではこの6億円を残す、財調にまた繰り入れをする、そして、下半期だって3億5,000万円ぐらいまだあるんだということであれば、もっと踏み込んだ耐震補強、耐震診断、補強の踏み込んだ補正があってもいいんじゃないかと。実はこういう気持ちを持ちながら補正予算を見させていただきましたが。総務部長、いかがですか。どんなふうに感じられますか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
財政の調整基金のこの額では、財政サイドとしては、14億円程度は今後の長期の財政計画を含めて見るときには、やはり確保したいなというのが正直な気持ちであります。
そんな中で今回、確かに補正予算で耐震工事の前倒しをさせていただきました。それは確かにあるわけでございますが、先ほど御指摘になりました保育園の耐震設計、合わせて工事についても今後早急に、どこの年次でやるかというのは位置づけをしていきたいと思いますが、補正については、先ほどの宝保育園ということにさせていただきました。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
はっきり答弁していただいておらんですが、脇へさわってもらっておるけれど、聞きたいところを答えてもらっておらんですが、ではちょっと角度を変えますが、耐震補強工事というのは前年度に設計をしていないとまずいと。つまり今回、宝保育所、竜北中学校、設計されました。したがって来年度はこれ本体の補強工事はされるだろうと、こう理解するんです。しかしそれは、年度を連続的に設計と施行が連続していなければいかんと、こういうものではないと思うんですね。この辺のまず確認を1つ求めたい。
それからもう1つは、3つの保育所のうち、なぜ宝保育所が今回、補正されたのかと、設計で。他の2つが残された。それは、たまたま2つ残ってしまった、結果的にはそういうことなんですが、宝保育所を優先された理由はどこに置いてみえるんですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
設計を早めた1つの理由については、耐震構造委員会の方の認可をとって、それから工事に着工しようとすると、内容によっては1年間では工程等、工事の工程等が難しい面がございますので、そういった側面もありまして、設計だけ早めたということもございます。
それから、今、今回の当初予算の段階で2つの体育館と、それから宝保育園、ほかの危険箇所もあるけれども、なぜ早めたかというのは、これは、現課とそれぞれの所管と話をして、それで緊急度を含めて今回の計上をさせていただいたということでございます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
周りは、周りにはさわってもらっているけれど、本丸にちょっといつも届かないのでね、答弁がね。連続的でないといけないのかと、設計と施工が。年度が連続していなければいけないのかということについては、むしろ離れておった方がいいと、工事工程上。そんなふうにも聞こえたんですよね。だから、それちょっと明確な答弁じゃない。つまり設計と施工が連続していない方が、むしろね。10年前に設計というわけにはいきませんよ。全体は5年間だから。むしろ設計と施工が連続していない方がやりやすいというふうな趣も答弁の中にはあったと思うんですが、もうちょっとはっきり答えていただきたい。連続していなければいかんのかということね。
それからもう1つは、担当と協議した結果、宝にしたと。それはそういうことでしょう、手続は。だけど、なぜ宝なのかと。これは、他の2つの園よりも宝の方が工事費が高い、ウエイトが大きい、だから今回、前倒しでまずお金のかかるところからやろうじゃないかと、こういう選択の基準で早めたというふうに私はここの時点で理解しているんですが、そうではないんですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
工事のスケジュールから見て、設計、そして工事ということになりますと、それで耐震構造委員会の方に審査に上げていこうとすると、やはりその間どうしても学校とか保育園というのは、耐震工事の時期も限定をされますので、それを全部設計をやって、それで構造委員会にかけて、そしてまた工事をやっていこうとすると、やはりそのスケジュール的に無理がありますので前に設計をして構造委員会の方へ諮って、そしていくというのでないと無理があるということで、今回9月補正で設計をやらせていただいたという。連続性がどうだということにつきましては、それが補助の対象になるとか、ならないという部分があれば連続性があった方がいいと思いますが、設計まで補助の対象には現在ないと思いますので、そこは特に問題はないと思います。
ただ、次の、なぜこの工事をやったかということは、御質問者の言われるように、やはりそれについては危険度が高いということと、それから、額が大きいのについてなぜやったかというのは、やはり財政的な面で言いますと、17年から5カ年でいきますと、まだ5カ年については早く前倒しをしたいという、そういう側面と財政的には、まだ初年度については、そこの枠の中に入れていった方があとの財政計画は組みやすいというのは、簡単に言いますと、多少の枠がそこにまだあるからということで前倒しをしていったということでございます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
一般財源を単年度で2億円ぐらい充当したいと、そして、5カ年計画で公共施設のすべてを耐震補強工事をやりたいと、この方針は理解をいたしましょう、それはね。
しかし、2億円というのはずっとおたくたちが財政検討をされて、ぎりぎりこれぐらいは取れるだろうと。しかし、2億を、例えば3億どうだと言ったら、いやそれはちょっと無理かもしれないとおっしゃっる。しかしそれは机上の空論でその2億円か3億円かという議論はそれはいろいろあると思うんですが、実際にその年度の財政運営上、いや3億円でもいけるという年度があるかもしれないし、2億も大変な年度があるかもしれない。しかし私、今これ16年度の議案審議、予算審議をしておりまして、先ほど入口論でやったように、財調への繰り戻しはやる、それから、これから下半期の歳入、歳出の見通しからいって、まだ3億円を超える余裕財源が財調に繰り延べることだって可能だという、今、財政認識の上であるならば、私はこの際、2つの保育所だって一気に補正すると、設計を。そのうち具体的に工事をやる場合、来年度はどこをやるのか、再来年は、それは振り分けがその段階であっていいと思うんです。しかし、同じ保育所で同じ子どもを通わせておるということからいうと、何でこう救われて、何でこちらは補正されなかったのかと、こういう問題もあるし、この財政的議論では十分やり得る余裕的な財源があるわけでしょう。私はそういうやり方にやや硬直感を感ずるわけですよ。総務部長、どうなんですか。
ことし、保育園みんな3園とも設計をやって、そして補強工事は来年度に2園になるかもしれない。来年度1園で再来年1園で再来年1園、その次1園になるかもしれない。その振り方はいろいろあると思うんですが、システムとして設計と施工との関係では、それは問題ないというのが先ほどの答弁だったと思うんですね。この点、改めて感想を求めると同時に16年度の枠は一般財源で幾らになるんですか、この補正をすると。耐震補強の関係は。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
保育園のあと2園を今年度設計をして、次年度ということでございますが、まだ今の現状では大変厳しいというふうに私は認識をしております。
ただ、これも実施設計を含めて検討しますけれど、これはちょっと難しいなというふうに思っております。
16年度のベースで今どれだけということでございますが、これにつきましては、ちょっと後で答えさせていただきます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
総務部長、保育所の設計、あと2園を追加することは何で厳しいんですか。2園追加したからといって17年度で3園とも補強せよという、こういう立場ではないですよ。しかし、余裕があるんだから設計ぐらい乗せたらどうだと。ほかにいろいろもっとやってもらうことはやぶさかではありませんが、わかりやすい議論として、3つの保育所がペケ印なら、設計ぐらい3つともやれないのかと。300万円でしょう、宝が。これ一番補強工事が厳しいところで300万円、あとの2つ乗せても五、六百万円でできるじゃないですか。学校の耐震設計は幾らですか、これ。竜北中学校、173万円じゃないですか、耐震設計。宝保育所が300万円、中央と知立を入れても500万円そこそこでできるじゃないですか。なぜ設計ぐらい補正しないんですか。そして、その上に立って、来年、耐震補強はできるかどうか、それはまたそのときに判断されればいいじゃないですか。保育所3園を設計することは何で厳しいんですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
設計そのものの額は、今、御質問が言われた額でございますので工事と違いまして、ですが、ただ今年度それをやっていくということになりますと次の工事がございますので、それは、小学校ではまだまだ校舎を含めて体育館だとか大物が残っておりますので、やはりその辺を精査した上で、なおかつそうしたものをどういうふうに順番をつけていくのか、そしてそれを精査した上で設計を組むというなら、これはまたいいと思いますが、今の段階では、まだ校舎を含めて事業規模のたくさんのものがありますので、ちょっとここでは、今、設計を組んでいくというのは、ちょっと御勘弁をいただきたいというふうに思います。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
しかし5年間でやるんでしょう。これ、ずっとやってみなければわからんと、いつエンドなのかという話なら別だが、5年間でやりたいんだと。財政的に少し余裕のあるときに、それはばあっと学校も設計されたらどうですか、極端な話。今、保育所の話わかりやすいから、3つ残っていて1つやると。体育館だって竜北をやると。あとも残っていますよね。その大ざっぱな話をすればお金をつぎ込んで設計だけやってしまえばいいじゃないですか、大ざっぱな話をすれば。いや、それぐらい公共施設の耐震工事というのは、位置と位が高いところにあるんだと。この認識が不一致だと必ずしもそうならんと思うんですが、私はそういう見地でもっと踏み込むべきだと、できたら5年未満で終わると、それぐらいの覚悟でやると、ぎりぎり5年だと。佐藤さんが言ったけれども、この間、夜中に揺するんですよ。私、いびきが高い方で余り夜中にいろいろあっても気づかないけれども、ばっと立ち上がってしまう、これ。立ち上がってこう窓枠を持って、やあっとこれ腹を決めてくるわ、これどうするんだと、ここで。こういう場面が二度、三度あるでしょう。いや、これ東海地震が起きるんではないかと。いやいや、ああよかった、1分ぐらい揺れたけれど助かったと、こう思いながらまた床につくんだけれど、これが東海地震だったらあんなわけにはいかんですよ。そのままいってしまいます。
そういう可能性が、市長言っているように科学的に予知できる範囲だと、東海地震は。市長に答弁は求めないけれど、そういう想定が東海地震でしょ、これ、器として。このときに、一刻も早く、公共施設について耐震補強をやると。民間の木造住宅についても、これを推進すると。これは丹羽さんの命題ですよね。そういう見地に立ったときに、このような余裕のある補正予算を組んで、6億円のこの繰越金を残されて、なお後半期に3億円以上のお金があって、これは財調へ積む可能性もあると。何で、保育所3つあるのに設計できんだと言ったら、答弁不十分と。こういう図式なんですよ、今。これ、私の側から描写すると。
それで、もう一遍聞かなければいかんのは、16年度2億円の一般財源とおっしゃっるけれども、では、幾ら16年度この補正後になるのかということですよ。それで、あなたそれで承知しないと、後で調べなければわからんというのでは、この議論かみ合わないんじゃないですか。ちょっと調べてくださいますか、16年度。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
16年度について私の方で議会の方にお話しているのは、17年度から20年度にかけて5年間にわたって実施をしていきます。そして、2億円はその一般財源として使いますよということでございますので、16年度については、その一財2億円というのは、ちょっとこれはお話としては、私は当初これ16年度は措置ということになっていませんでしたけれども、基本的にはそういう方向で御理解いただきたいと思いますが。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
二、五、十じゃないですか。だから、一般財源、一財とおっしゃったけれど、一財10億円の根拠は2掛ける5じゃないですか。それでは2.5使ってくださいよ、来年から。二、四が八。2.5掛ける4。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
すいません、質問者の言われるとおりです。16年から20年ということで御理解、ちょっと後で報告させていただきます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
いや、後って、これ一番大事なポイントですので、ちょっと、それでは休憩をとってくださいよ。
○議長(久田義章)
しばらく休憩します。
午後4時15分休憩
―――――――――――――――
午後4時16分再開
○議長(久田義章)
休憩前に引き続き会議を開きます。
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
すいません。これは大変な間違いを、私答弁をさせていただきました。
基本的には、17年から21年の間の5年間ということでございます。それで2億円ずつの財源措置をしていくということでございます。
それで、ただ16年度については、そのための準備の耐震、あるいは工事、それから橋梁とか、そうしたものの措置をさせていただいておるということで、17年から21年ということです。大変申しわけございません。
それで、16年度についてはその財源については、すいません、再度確認をさせていただきます。
○議長(久田義章)
しばらく休憩します。
午後4時18分休憩
―――――――――――――――
午後4時21分再開
○議長(久田義章)
休憩前に引き続き会議を開きます。
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
どうもすいません。貴重な時間をとらせて恐縮でございます。
基本的には16年度につきましては、耐震工事をするために、設計、あるいは各耐震診断等を行って、それが17年度の耐震工事に対応していくということの措置を行っております。その中で大きなものは庁舎の設計であるとか、庁舎、それから公民館、あるいは保育園等の整備費と、こういうことでございます。全体としては一財としては約1億円余の支出をしております。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
1億円、一般財源、という答弁でしたね。私たちは、今までの当局答弁で16年度から20年度までの、だから15年度で耐震診断をやりましたね、全施設。それで、ペケと丸がついて、いよいよ16年度から本格的な耐震がスタートするんだというふうに認識しており、その第一弾として市庁舎も設計と補強が今年度予算化されたと。これだけで約1億5,000万円強ですね、庁舎だけで。それで、全体に16年度1億円ということなので、これ、通年ベース、あなた方言う17年以降であれば、この倍の工事ができるというふうな理解になるわけですね。間違いないですか、この本年度1億円というのは、一般財源で。庁舎の1億5,000万円の財源は、これは地方債を相当借りてみえるわけですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
これは、今の段階では地方債1億5,200万円でございますが、地方債を約1億3,000万円余借りて、一財として2億2,000万円ということで、今計画をしております。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
ということであれば、今年度1億円の一般財源。だとすれば今年度は計画外だよと、5カ年というのは17年からだよと言われてしまうと、これは最初の升が一升升の大きさが違うよという話になるもんだから、これは議論をゼロからやり直さなければいかんわけですし、この17年から21年までの5年間でいいのかと、この新たな命題についての議論も展開しなれければいけなくなるわけですが、しかし、そういう意味からいっても、今年度補正予算で、先ほど申し上げた状況からいって、さらなる努力ができたんではないかという思いは、これは重ねて述べておかなければいかんと思うんですね。そういうふうに私は強調したいと思うんです。そして、1日も早くこの耐震設計をやり、耐震補強工事をやって、この公共施設の耐震を完了させるということも同時に必要だというふうに改めて強調しておきたいと思います。
その点では、私は最終年度は20年だと。いや、21年だということなので、前倒ししてこの20年度に向けた努力を改めて要請せざるを得ないと思うんですが、林部長、どうですかその辺は。
いや、部長が年度を間違えてござるということを、私はそういう想定に立たんので、これ。重要問題で所管の部長が、この想定が間違っておるということを前提していないので、私たちもその流れに沿って20年エンドということで考えてきたので、返す返す、あなたの認識の違いは残念だし、21年というように1年延長されることも非常に断腸の思いをしているわけですね。どうなんですか、前倒してやるぐらいの決意でやっていただかなければいかんのじゃないですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
改めて、今回、耐震につきましては17年度から21年度の5カ年計画ということで、改めて訂正をさせていただきます。
それで、16年度に前倒しということでございますが、先ほど来やり取りしておりましたように、いろいろな工事の対応ですとか、それから、工事の見積もりの問題、積算の問題等ございますので、やはりこれは一度またきちっと精査をして、先ほど申し上げたような形で実施計画できちっと位置づけをして、そして、議会の方にもお出しをしていきたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
精査してきちっとすることは、それはきちっとすればいいけれど、精査があったら早まるというものではないですよ。もちろん精査はしなければいけないけれども、精査せずにルーズではいかんけれども、しかし、政治目標として1日も早くこれをやり上げるということをしっかり念頭に置いた上での精査、それがなかったら好ましくないというふうに強調したいと思うんです。
それで、総務部長、そういう面から言っても、設計を先にやった方が精査も可能だし見通しも生まれてくるんじゃないですか。だって、幾らかかるかわからないような段階で幾ら精査するといっても数字が変わってきてしまったら、その精査した意味がないじゃないですか。設計は予算が担保できれば、どんどん設計を打っていくと。小学校の校舎であれ保育園であれ、打っていくと。その設計の結果を見ながら、より厳密な事業計画、補強工事のこの予算をつかんで執行すると。この方が精査という点では、よりベターじゃないですか。そう思われませんか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
この設計を含めて、まだ、先ほど申し上げましたように体育館ですとか校舎、それから福祉体育館というような大物も控えておりますので、その中で一通りの財源を見通した上で、それでどれを設計に上げて実施していくかということは検討していきたいというふうに思っております。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
この補正予算を見る限り、その財源は十分あると思う。あるいは、質疑でやり取りした限り、下半期の設計予算は多いにあると。このお金をなぜ使わないんですか、そちらの方へ。そして実際に設計をやれば、どの程度の工事かということは、より明確につかまる。手のひらに乗るんでしょ。その上に立って、この手のひらに乗った補強工事をどういうふうに年度間に落とし込んでいったら、いわゆる2億円の一般財源で事が生ずるのか、成就できるのかと、より可能性が生まれるじゃないですか。一般論じゃなくて今度のこの9月補正を見、議論を重ねる中でその設計予算は十分拠出できると。下半期から十分設計が発注できるというふうに私は考えますが、そう思われませんか、総務部長。これ、やるかやらんかはともかく、この補正予算を見る限り、私の言っておるような設計をぐっと前へ出して対応することは可能じゃないですか。そう思われませんか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
御質問者の御趣旨もよくわかるわけですが、今後、後の公共施設の設計については検討させていただきたいというふうに思っております。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
精査するとかいろいろおっしゃるけれど、どの公共施設を耐震補強しなければいかんかというのは、もうかなり決まりましたよね、これは。これはもうはっきりしました。だけど、個々に幾らかかるかということは設計をやってみなければわからんでしょ、これ。その設計がなかなか計上されないという段階で、どう精査するのかという疑問が生まれてきますよね。
私は、そういう点では、今回こういう補正予算が計上されているので、残念さは残るんだけれども、設計をうんと前へ出すと、来年も含めて。その上で工事費の掌握をやって、21年と言わず20年ぐらいまでの間にできるような方法、あるいは計画の再構築、こういうことについて踏み込んだ議論をしてもらいたいなというふうに思うんです。どうですか、そういう点では。田中助役かな、これは。
○議長(久田義章)
田中助役。
○助役(田中 勇)
この5カ年計画というスパンの問題ですけれど、結果的に15年度にすべての耐震診断を行ったと。本来でありますとこの耐震診断をしながら、この5カ年計画だとかこういうものを動き出していればよかったんですけれど、耐震診断が例えばことしの3月末に上がってきたと。ことしそれを使って中期長期計画と言いますか、これを今つくり上げているということで実質的にこの16年度がちょっと空白的な感じになってきたのかなという思いがあるわけですけれど、先ほど言われました少しでも短縮するような進め方をすべきじゃないかと。これ、今、実質のところ、総務部長が答弁をさせていただきましたように、この実施計画、ことしの実施計画、この中で何とかこれを煮詰めて、12月には御報告させていただきたいなという思いでおるわけなんですけれど、この中で多少でも早くなればということは一度検討させていただきたいと。
それから、今、設計の前倒しという御質問あったわけですけれど、これは今までの流れとしまして、前年度に実施設計を終え、翌年度に工事をやると。この流れで大体こう動いてきているわけなんですね。なぜかと言いますと、例えば1年か2年ぐらいならよかろうかと思うんですけれど、これ数年先になりますと、見積もり単価関係がまた見直しをしなければいかんとか余分なことがかかるというようなことからそんな動きをしてきていると。しかし、少し前倒しをしながら実施設計をして、この5カ年計画だと、これをもうちょっと精度を上げていくという必要性があるではないかという御指摘は1つの考えだなというふうに思います。そういう点含めて、この12月に向けて、私どもの実施計画と合わせて、この地震対策計画を煮詰めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいただきます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
煮詰めてもらって12月に出すというのは、前から佐藤質問でも答弁されているので、それはもちろん履行してもらわなければいかんけれど、私が今申し上げたのは、16年は空白だと、言ってみれば、いわば助走期間というか、準備期間という中にカウントされていると。これが1年のずれになっているわけで、私そういう点では、今度の補正予算を見る限り、耐震診断、そして補強に大いにこの財源ありというふうに見受けるわけですね。したがって、総務部長、勘違いなんですが、20年、前倒しを大いに奨励するということを含めて、12月までにきちっとした計画書をお出しいただくと。これ永田市長、さっき、答弁したくないよということだけれど、それはいかんわね。まだあなた任期中だからね。任期の市長として、部下に市長の思い、予算編成のときにあなたが権限を発揮できるかどうかはちょっと別として、12月の議会の段階はまだあなたは任期中ですから、市長の思いをしっかり語っていただきたいと、こんなふうに思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(久田義章)
永田市長。
○市長(永田太三)
ここ四、五日、揺れがないので助かっておるんですけれども、本当に私も夜中に障子にしがみついて立ち上がったという、そんな感じでありまして、とても心配なのは台風よりも地震であります。台風は大体こう読めます。地震は全然読めません。専門家の話によると来年の1月、2月が一番危ないという話もあります。そうなってしまうともうくちゃくちゃなんですけれども、何とか来ないことを祈りつつ、一方では今の御提言、少しでも早く手を打たないといけないよというのが地震です。助役、余りはっきり言えないのは部長の気持ちも立てておるんですけれども、私としては当初から20年という大きな柱をつくっておったつもりでありますので、これは勘違いには許されませんので、何とかその方向で最大限の検討をすると、こういうことできょうのところはお許しをいただきたい、このように思います。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
部長を立てての答弁だと。優しい上司だ、助役もね。だけど勘違いは許されないというのも市長答弁で、要は総務部長しっかりせいと、おまえが20年に向けて頑張る以外にだれが頑張るんだと、平たく言うとこういう答弁です。頑張ってくださいということです。
私ぐらっときたときに、市長が市長としてぐらっというのを感ずるのと、議員としてぐらっというのを感ずるのとでは、ぐらっとの感じ方が全然違うと思うんですね。6万数千市民に責任を持つ市長が障子に手をつけるのと、やはりそれは責任は大きいと思うんですよ。私たち当局の皆様を含めて、そういう心境であの地震を受けとめたのかどうかと、別の言葉で言うとね。ということではないかというふうに思うわけであります。
市長の答弁に沿って、20年、ここを最大の目途にしながら最大限の努力を重ねるという表明がありましたので、ぜひ、担当部署、総務部長を先頭に、そのような措置になるような計画を、ぜひ、期待をしたいというふうに改めて申し上げておきたいと思います。
その上に立って、建設部長にちょっと念を押しておきたいと思うんですが、先ほど佐藤議員の質問で、他市が管理している橋梁については3橋あると。豊田で2橋、刈谷で1橋。これらについては耐震診断がまだなされていないと。したがって、補強の見通しはないと、こういう答弁でした。豊田市管理の橋が2橋あると、こういうことですが、豊田市は公共施設の耐震化工事は平成16年で一気にやると。ここで言うと21年、20年の今議論をやっておるわけですが、豊田市は平成16年度をもって耐震工事を一気にやると、こういう大方針を掲げて地震対策に取り組んでおられます。それが事実です。したがって、橋、橋梁の耐震も当然その中に包含されているというふうに理解をいたします。よしんば、他市と共同で管理する、そして豊田市が管理する橋梁については他市の意向もあるので、そういうものから外れているかもしれません。しかし、耐震に対する、補強に対する豊田市の構えは申し上げたような構えであります。
建設部長は豊田市の意向を確認された上で、先ほどのような答弁をされているのか、意向は知らないけれども、やっていないことは事実なんだということなのか、この点について1つ明言をお願いしたい。豊田市はそういう構えでやっておるということについて私申し上げているので、そこを踏まえた対応を改めてお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(久田義章)
建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
豊田市は平成16年度で耐震について対応していこうという話でございますけれども、時たま、今現在、耐震診断というような形の中で進んでおる橋そのものは、西逢妻橋という橋が知立の管理ということで、豊田市と知立市との管理橋があるわけです。この橋につきましては、時たま知立市が管理ということですので、これについては今現在、平成17年度ということで豊田市とお話しをしておるわけです。平成16年で全部完了してしまうということの話、今、ちょっと僕は初めて聞かさせていただいたんですが、今のところ、先ほど言いましたような橋もあります。私どもとして、そこまでの了解はちょっとしておりませんでしたので、私はまだ現時点、豊田市とひざを交えて話はしておりませんので、先ほどそういうお答えをさせていただきました。ただ刈谷市については、ちょっとお話をさせていただいたということを先ほど言いましたけれども、そんな状況かと思います。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
ぜひ、ひざを交えて刈谷市とも含めてきちっと対応をしていただきたいということを改めて申し上げておきたいと思います。
間もなく5時になるんですが、もう1つか2つお尋ねして質問にかえたいと思うんですが、先ほどから出ているクリーンキャンペーンですね。この94万2,000円。何でこれ補正予算なんでしょうか。
○議長(久田義章)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
16年度の当初予算の編成のときにはまだこの行事は決まっておりませんでしたので、決まった時点でさせていただきました。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
そういうことなんですが、これは昨年度もやりましたね。昨年度も補正予算でした。
これは万博関連で、万博のやる会場地、愛知県をきれいにしようじゃないかということで急遽決まってきましたということで議論がありました。広報がちょっと先行したとか、いろいろあって、ありましたよね。それは補正予算だから、初年度の補正だから、それはちょっと骨子が決まらないうちに月日が流れたと、こういうことはあったんでしょう。しかし、これ2年目ですから、私は補正予算ということよりは、当然、当初から来年はどうなるのかなということで当初予算で構えていくべき予算内容ではないかと、こう思っているわけですが、そうじゃないんですか。これは全然わからなかったんですか。
○議長(久田義章)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
今、高橋議員さん言われましたように、昨年度の行事のときには予算措置の段階でいろんなミスも行いまして、そのために特に16年度につきましては慎重に構えておりました。しかしながら編成のときにはまだはっきり決まっておりませんでしたので、私どもといたしましては当初予算の方の予算編成に組み入れることができなかったということでございます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
そういうことであれば、やむを得ない面もあるかもしれませんが、これは来年はいかがですかというような打診も含めて、県当局とはされたんでしょうか。もう一遍そこを確認してください。
○議長(久田義章)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
当然させていただきました。初めからわかっているものであれば、当然当初予算の方に計上していきますけれども、それができませんでしたので、今回のような形になりました。
ただ前回と違うのは、少し実施時期をずらすことによって予算執行の方を具体的にまだしておりませんので、そういう面では前回よりは少し改善されたかなと、こんなふうに思っておりますけれど。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
それは県もいかんわね。県もいかん。これは、とったかみたかな事業になるんだわ、そんなことは。担当が「来年はいかがですか」と、予算を組まなければいけないけれど。いや、まだ決まっていないと。あと上意下達で、何とか愛知県環境美化推進事業交付金を配るので、ちゃんと事業化せよと。こういう点ではこれは生きたお金の使い方ではないというふうに言わざるを得ませんね。
だから、計画が後手に回るということで、去年もありましたよ。参加者が極めて少ない。参加された人が、「高橋さん、何で今回こんなに少ないんですか」と私に聞いてくるので、「それは市も困ってしまって、突然補正予算を組んで、形だけつくったからこうなったんじゃないですか」と言ったら、「それでわかりました」と。「それで少ないんですね」という御返事でした。そういう事業に、せっかく生きた公金を使うわけですから、してはならんと思うんですが、これは県も同罪と。市以上に、私は県の措置が悪いということなんで、機会を見て、市長、県にもちゃんと意見具申をしていただくというふうにしておいていただきたいなというふうに思います。これは、確認を求める範囲にします。
最後にもう1つ聞きたいわけですが、今度、常備消防の負担金、衣浦広域組合の負担金が1,356万円減額されてまいりました。詳しいことは、また、委員会でやりたいんですが、最近、広域連合になって、広域連合の何て言いますか、本来の姿と言いますか、意図していた姿がだんだん見えてくるにしたがって、大変私不安を持つわけです。
例えば、来年度、知立市の化学消防車、知立市に現在設置されている化学消防車は排除されるということになっているという話を聞かせていただきましたし、来年度、平成16年度では11台の消防車の更新が必要であるにもかかわらず、更新されたのは7台だけと。17年度では16台消防車を更新しなければならないが、5台は廃車で11台しか更新しない。つまりスケールメリットで、お互いに周辺から助け合うから知立市は化学消防車を設置する必要はなしと。あそこの署の消防ポンプ車も1台削れ、こちらの署の消防ポンプ車も1台削れということが最近の事業計画の中で次々と明らかになり、警防の職員のより一層の減少、各署所の装備の減少、そして、相互に乗り入れることによってこれを補完しようと、こういう流れになっているということを聞いて、私は、消防の広域連合、いかなるものだったのかというふうに、改めて、私たちがあの趣旨に反対したことの正当性を意気に感じているわけであります。
化学消防車の廃止という件について、これは市長にお伺いするしかないわけですが、これは本当の話なんですか。ちょっと確認を求めたいと思います。
○議長(久田義章)
田中助役。
○助役(田中 勇)
私が、当時向こうの助役をやっていたときに、まだ正式な形ではないですけれど、そういう素案的なものがあるということは聞いておりました。
私も当時、今言われる疑問を持って、使われている実態等どうなのかということをちょっと聞いたことがあるわけですけれど、知立の化学消防車については現実的には余り稼動していないというのが実態だと。刈谷、安城からの応援と言いますか、そういう形でというような話をした覚えはあります。ですから、現在そういう、今どういうところから今お話が出たということは、ちょっと私、定かではないわけですけれど、そういう話が出てきているのかなあというふうに今思っております。
以上です。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
これは、広域連合消防議会でそういう方向が示されているということなんですよ。我が市から3名、議員が派遣されて活動していただいているわけですが、こういう点になってくると、確かに知立は化学工場が少ないじゃないかということなんですが、しかし、では今まで知立市が設置していたのは、いわば屋上屋の設置だったのかというふうにもなるわけですよね。いや本当にそれでいいのかと。つまり、消防連合によってサービス下げないと、少なくとも。これが大原則であったわけですが、化学消防車は取られる、あるいは救急車のエリアはふえる。本当にこれが当市にとってベターな選択だったのかどうか、改めて疑問を感じているということをしっかりと述べておきたいというふうに思います。
助役もそういう方向は察知された。あなたは、たしか助役室で「化学消防車を削る、そんなことがあっていいのか」と叫んだというようなちょっとコメントを聞きましたが、あなた叫んだんだよ。いや、ばかなことがあるかと。そんな、幾ら広域連合でも化学消防車を減らしてなるもんかと、叫ばれましたよね。答弁はいいけれども、そういうことなんです。私も叫んでしまった、そういう話を聞いて。「何、化学消防車がなくなっちゃうの、そんなばかな」と。これが広域連合の実態だということについては、ひとつお互いの認識を深めておく必要があるというふうに思うんです。
最後に、総務部長にお尋ねしたいんですが、先回の台風、18号でしたか、その前の台風、同じようなコースをたどって、あれは16号でしたか17号でしたか。あのときに、衣浦広域連合の5つの市は、当然18号のときは災害対策本部を設置されて対応しました。その前の台風のときに安城市は災害対策本部を設置しませんでした。御承知ですか、これ。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
これ、キャッチの災害情報で設置の状況が出ますので、承知をしております。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
災害対策本部を置くか置かないかは首長の判断でいいと思いますよ。しかし、警報が発令されていますから、私は一般的に災害対策本部はできるものだというふうに理解しておりました。しかし、安城はおっしゃるようにキャッチの情報によれば、災害対策本部を設置されずと。知立は最終情報は22時、異常なしというのがテロップで出ました、キャッチで。安城は夕方6時ごろの予報で、情報が出る、載っておる範囲と。
つまり、同じ広域連合の消防のエリア内の自治体で、災害対策本部をつくる自治体もあれば、つくらない自治体もあるという事態だったんです。大した被害もなく台風が過ぎ去ったのでこれは問題ないんですが、この広域連合の構成市のうちで、そういうふうに災害対策本部ができておるところとできておらんところがあるということになると、消防本体の動き方は一体どうなるのかなと。私、かつて指揮権の問題を広域連合と各災害対策本部との指揮権の問題をいろいろ議論しました。知立を含めた4市はスクランブルがかかって災害対策本部ができて体制ができておる。安城はできていない。消防連合は5市、今、連合長は刈谷の市長さんですが、例えば安城の市長さんが連合長になっておったと、そこは災害対策本部ができていないと、他の4市はかかっておると、こんなようなことも考えますと、本当に災害時にこの広域連合の消防の任務が果たせるのかなあという疑問を持つわけですが、あたなはそういう疑問を持たれませんか。知立市の災害対策本部の事務方の責任者として。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
災害対策本部の設置については、災害対策本部長の指示によるというふうになるわけですが、その中で安城市は設置をされなかったということですが、それが広域連合そのものの消防団の指揮を含めてどうかということでございますけれども、基本的には知立の消防団は消防署長の指揮下の中に入りますし、また、災害対策本部ができれば、当然、署長含めて私ども本部に入るのは副署長が入りますので、そこら辺は団の指揮命令というのは一元的に知立市そのものとしては支障なくいきますが、5市での連合での問題はどうかと言われたときに、それぞれのそうした台風については、それぞれの市において対応していくわけでございますが、連合そのものがその指揮がどうかというのは一度これは私もその辺はちょっと連合の方にも確認をしてみたいと思います。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
知立が災害対策本部を設置した段階で、知立消防署、広域連合知立署の人員は全員結集するんですか。非番の人というか、その勤務の時間の人がおるだけで全体は平常時どおりということですか。災害対策本部ができれば知立署はどういう体制になるんですか。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
これは、署も非常配備体制をとりますので、そこで消防署長以下その対応がとられ、また、その必要に応じて消防団等にもその指示が入って、台風でいきますと、それぞれ詰所に待機をするというような対応に入っていきます。
○議長(久田義章)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
安城は対策本部ができていないから、安城の消防署はそういう体制をとってないということになりますよね。
そうすると、広域連合は安城の警防に支援してほしいことだってあるでしょう、知立は。事態が起きれば。そのために災害対策本部をつくって、それで広域連合だから一気に必要なときは力の集中をやるんだと。ところが、安城はスクランブルがかかってないじゃないですか、消防署は。広域連合はどういう対応をされたかは知りませんけれど、知立市はスクランブルがかかっておると、消防署に対して。広域連合の知立の署はね。ところが、安城はその災害対策本部ができていないから、スクランブルがかかっていないということじゃないですか。
そんな状況で、スケールメリットを生かして広域の1カ所で災害が起きたときに力を集中するといっても、安城は通常勤務と。知立市は特別勤務と。こんなことでよろしいのかということですよ。たまたま大事に至らなかったからよろしいんですが、こういう疑問が起きてくるんじゃないですか。これは、ぜひ、私はなぜあのときに安城署は災害対策本部ができなかったのか、これは市長の権限だから余分なことかもしれないが、広域連合はそのときにどういう対応をするのか。これはもう明確にしてもらわないと極めて心配事が多いということです。
間もなく5時になりますので、その点を1つ明確に答弁をいただきたいというふうに思います。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
これは、今回の安城の措置を含めて、一度、連合の方に確認をしてみたいというふうに思っています。
○議長(久田義章)
ほかに質疑はありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(久田義章)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(久田義章)
御異議なしと認めます。したがって、本日はこれで延会することに決定しました。なお、会議は明日午前10時から本日に引き続き質疑を行いますので、御参集ください。
本日はこれで延会します。
午後4時59分延会
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