○議長(久田義章)
これより陳情第11号に対する討論を行います。
まず、本件に対する反対討論の発言を許します。
〔「討論なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(久田義章)
次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。
19番 中島議員。
○19番(中島牧子)
陳情第11号 知立市立小中学校校庭トイレを休日も使用出来るための陳情書について、賛成の立場から討論をいたします。
知立市内の小中学校の校庭トイレは、休日、土日や祝祭日、また、夏休みなど長期休業日、これらには一部南小の例外を除いてすべてかぎがかけられております。
学校週5日制で休業日が増加し、学校の校庭開放、これもより一層意義あるものになっている、こういう今日において、校庭に遊びにきた子どもたちが用を足す場所がなく、木陰に向かって走っていく、こういう姿が見られるのはまさに残念な事態であります。
公園のトイレと同様に整備され、使用できるのが今や常識ですが、学校の状態は問題と言わざるを得ません。
陳情者はこれは子どもの人権が脅かされる重大な問題、こういうふうに指摘されておりますけれども、的確な指摘と考えます。校庭のトイレの開放は私もかつての議会、委員会質疑で取り上げ、検討を約束をしていただいたわけでありますけれども、なかなかそれが進まない、遅々として進まない、こういう状況が続いているわけでございます。
学校が地域に開かれたものになることが大切になってきている時代に、地域住民の声にも耳をかすのは当然ではないでしょうか。市教委は地域住民とともに子どもを育てる、地域と共同の活動拠点として、教育の活動拠点として学校をつくっていく、こういう大きな目標を掲げて、今後、改善を努力していただきたい、こういうふうに思うわけです。
この、本陳情の趣旨を早期に実施をしていただきたいということを強く申し述べたいと思います。
この件については、委員会では全員賛成で採択すべきものと決したわけでありますけれども、実施に当たっては学校ごとに校庭トイレの設置の仕方が異なっていると考えますし、施設の改修が必要な学校もあるかもしれません。また、夜間について施錠をする必要がある。こういうことが出てくるかもしれません。こういうものの措置をとることも合わせ、安全性確保の上で学校現場に合わせた対応を早急にとっていただき、陳情者の願意や、そして物言わぬ子どもたちの要望にしっかりこたえていただくようお願いをしたいと思うわけであります。
それにいたしましても、私はこの機会を得て、当局に申し述べなければならないのは、このようなささやかではあるが切実な要望が、このような陳情書という形でしか実現できないのか、こういうことに本当に残念な思いがいっぱいであります。議会でも取り上げ、また、直接この声は当局にもほかの方法でも届けられているというふうにも聞いております。それにもかかわらず、旧態依然として管理上の問題、こういうことで動かなかったその対応の問題は大きく反省を促したい、こういうふうに思いますし、また、このように市民の声が上がった際の説明責任を本当に果たしたのか、この点でも反省をしていただかなければならない。市民参加の市政のあり方、これはすべての部局で自覚をしていかなければならない、こういう問題ではないかと思うわけであります。このような形でしか市民の要望が実現できないということになったら、本当に市民が市政に対する絶望ということにもなりかねないので、そういった点を十分に踏まえて、この陳情については真正面に受けとめていただきたい。こういう意見を述べまして、賛成討論といたします。