○議長(久田義章)
これで、12番 早川議員の一般質問を終わります。
次に、9番 村上議員の一般質問を許します。
〔9番 村上直規登壇〕
○9番(村上直規)
こんばんは。それでは、犯罪のない安全で安心なまちづくりについて、議長より御指名をいただきましたので、通告に従い質問いたしますが、本日、防犯に対する質問が非常に多いということで、一部、二部、三部と重複する場合があるかと思いますが、お許しをお願い申し上げます。
では、まず本題に触れる前に、防犯に対する国・県の動向をお話しますと、国の空き交番の解消計画は、おおむね3年後には、交番は原則として1当務2人以上の配置。また、警視庁では7人以下の配置となっているが、警察事象の少ない交番は例外的に5人である。パトカー、交番相談員などによる補完体制の確立をすると言っています。
その計画の概要は、3年後の目標として交番数6,509所を190所減らし6,320所の交番にする。交番勤務員数は約4万5,400人を3,800増員して4万9,200人にするとのことです。こうした取り組みを地域住民の理解を得ながら計画的に推進し、状況に応じて必要な見直しを行いつつ、計画の進捗状況を定期的に検証しながら、現状の空き交番数1,952所をゼロ所にするそうです。
次に、私たちが暮らす愛知県の取り組みについて触れさせていただきますが、愛知県内の窃盗犯や凶悪犯、粗暴犯などの刑法犯罪は年々ウナギ登りに増加を続け、昨年は前年を約3万件も上回る22万5,706件と不名誉な記録となり、10年間でなんと2倍へと増加しました。
とりわけ自動車盗、自販機荒らし、忍び込みは全国47都道府県のうちワーストワン、また、車上ねらい、恐喝、部品盗はワースト2位、さらに住宅を対象とした侵入盗はなんとワースト3位で、あらゆる分野で上位にいるということで、県民の不安は一段と高まっています。
そうした治安悪化を受け、愛知県は警察、行政、県民が一体となって犯罪発生を防止し、安心・安全な地域を目指す「愛知県安全なまちづくり条例」が制定されました。
以上のような背景のもと、県警本部は数値目標を掲げ、「治安回復アクションプラン」を発表し、当面、緊急かつ重点的に取り組んでいくべき項目を、次のようにまとめています。
1つ目として、街頭犯罪・侵入犯罪の増加に歯どめをかける。
2つ目は、女性・子どもが被害者となる犯罪の検挙・抑制活動を強化する。
3点目については、暴走行為の徹底封圧と非行集団の解体補導を促進する。
最後の4点目でございますが、来日外国人犯罪の取り締まりを強化し、不法滞在の減少を図る。この4点でございます。
当市の対応、このアクションプランに対する当市の対応を具体的な活動として、どのように取り組まれているのか、お尋ねいたします。
それでは、これより、知立市と警察署との連携についてお聞きいたします。
現在の知立の活動として、警察を初めとする各種防犯関係との連携として、安城知立防犯協会連絡協議会などでのさまざまな活動をされているとお聞きしております。それらの活動の中で街頭犯罪の発生状況、緊急防犯状況、FAXネット暴追あいちなどを必要に応じて区長あてに回覧を行ってお願いをしており、防犯あいちを年4回配布し、地域住民の意識高揚のため「安全・安心なまち」を目指し、高い防犯意識を促しているとお聞きしていますが、防犯関連会議での議題及び研修内容、街頭犯罪発生状況並びに緊急犯罪発生状況、そういった対応はどのようにされているのかお伺いいたします。
また、警察との連携ですが、平成16年4月1日から上重原駐在所が廃止され、知立駅交番と統合されました。防犯体制の強化・充実していくといううたい文句でありましたが、少し疑問を感ずるところです。その内容は、交番を24時間勤務し、三交代で2人から3人で勤務します。昭和交番、上重原公民館、JAあいち西中支店、西中公民館の4カ所を重点警らし、押印箱を設け、交番員がパトロールすることになっております。交番体制の強化につながると言っていましたが、いかがなものでしょうか。交番統合後、その後の状況についてお聞きいたします。
次に、知立市の防犯パトロール状況についてお尋ねいたしますが、その前に、最近、「まもろうよ 私の好きな まちだから」などの垂れ幕表示が掲げられ、目につきます。私もそのとおりだと思います。
平成15年11月28日、知立のシルバー人材センター防犯パトロールの関連ですが、これは、先ほどの早川さん、知立まもる君の話がありました。少し割愛させていただきます。そして、区長会の平成16年2月20日、これも割愛させていただきます。ただし、こうした防犯パトロールの観点については、やっていないところに犯罪が集まるという問題解決の手段として、防犯に対する意識が高まってきていることが上げられています。行政の役割として、防犯パトロール隊に対し、どのようなかかわり方、また、どのような指導をされているのか、お伺いいたします。
さらに、知立の将来を担う子どもたちのことについて質問をしますが、決してよそ事ではない出来事が、去る11月18日午前零時6分に発見された、小学1年生の女の子の誘拐し殺害された事件、新聞、テレビなどで報道され、世間を騒がせていることは当然のことに皆さんも御承知と思います。この事件はいまだ解決されてないことで、また、どんな状況で起きたのかと言いますと、学校の下校時であることから、決して、奈良県平群町だから起きた事件ではないと思われます。こうしたことを起こさないためには、最も大切なのは、地域そして学校・父母教師会との連携体制が強くないと、子どもたちを守ることはできないと思います。そこで、既に設置されている子ども110番の家の状況、先ほども触れましたが、子ども110番の家の増設のお考え、再度お聞きいたします。
また、実際に犯罪に遭いそうになったとき、子どもたちの行動を想定した駆け込み訓練などの実施はされているのでしょうか。実際にされているとするならば、その内容も合わせてお伺いいたします。
そして、3つ目の質問は、防犯灯の設置基準の見直しです。我が市政会としても、要望、市長への予算要望でも掲げさせていただきました。現状の防犯灯設置及び修繕基準は平成13年4月から施行されている基準で、防犯灯の設置に対する補助金は、白熱灯、蛍光灯、水銀灯で1基につき設置費限度として最高限度額3万円と定め、さらに安城知立防犯協会より2,000円の補助を加え、3万2,000円までのものであれば、自己、町内負担なしで設置できるとされていますが、間違いないでしょうか。
また、電灯料・修繕補助費は、白熱、蛍光灯で、電灯料については市が全額負担、修繕費、つまり電球切れの交換は1基につき500円となっているが、問題は修繕費にあると思われます。防犯灯の電球切れが発生した場合、例えば、私の住んでいる西町では、町内の役員さんが約5メートルの高所作業を、危険を冒して取りかえるか、業者に依頼し、1基約3,000円程度の町内負担で取りかえを行っています。この状態を行政としてどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
防犯灯の件で、お隣の刈谷市の例を御紹介しますと、防犯灯設置事業として昭和41年から実施しているそうです。その内容は、地区要望に基づき、防犯上危険な場所への防犯灯設置、1基2万円、20ワットの蛍光灯の設置です。ちなみに、平成16年度の予算は600万円で市全域の300基だそうです。ここまでは知立市も同じような基準ですが、防犯灯管理事業の面で異なります。防犯灯管理事業は、昭和42年から実施していますが、設置した防犯灯の維持管理ということで、修繕、球切れ対応などで、平成10年度からは、地区設置すべての防犯灯管理を行政が行っているそうです。平成16年度の予算は3,183万円であり、刈谷市の防犯に対する取り組みについてはまだまだたくさんありますが、防犯灯1つについてもその意気込みが伝わってきます。
犯罪防止活動として、こんな話があるよと、私の先輩かつブレーンの方から7月13日の朝日新聞の切り抜きをいただきました。そこには、見出しに「防犯に終夜点灯」という活字が目に飛び込んできました。そのときのその内容は、以前、市政会の永田議員もさきの議会で質問していたのを思い出しました。その内容は、家庭の玄関などの明かりを終夜点灯して犯罪をなくそうということです。増加傾向にある街頭犯罪抑止を目的に、蒲郡市は各家庭や事業所に呼びかけて「一戸一灯運動」を始める。先ほど述べました街頭犯罪の増加を防ぐために、蒲郡市は毎年約60基の防犯灯の設置では、危険箇所全域に設置するには時間がかかるため、市民の協力を求めることにした。その運動を展開した場合、20ワットの電球を1日10時間、毎日点灯すると1カ月で約110円の電気料がかかるそうです。「缶ジュース1本で、安全なまちづくり」、「110円で、110番をなくそう」などと市民に対し協力を呼びかけたそうです。防犯灯に対する設置基準の見直し例を述べさせていただき、また、その中には、当然、通学路に対する対応も含まれていますので、助役、教育長、担当部局、そうしたことによって、財政部局のお考えも合わせてお聞きいたします。
以上、犯罪抑止の観点で幾つか質問とお願いをいたしました。私は知立が好きです。住んでいるところが好きです。住んでいる人たちが好きです。そんな知立を安全で安心できるまちにみんなのちょっとした努力でつくり上げることができれば、仕事から帰ったとき、ほっとするまち、旅行から帰ったとき、ふうっとするまち、きっと心の衣が脱げるまちになると思います。そんな思いを込めて質問をさせていただきましたので、ぜひとも前向きな御答弁をいただきますようお願いし、初回の質問とさせていただきます。
どうもありがとうございました。
〔9番 村上直規降壇〕
○議長(久田義章)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
ただいまは、犯罪のない安全で安心なまちづくりについてということで、何点か御質問をいただきましたので、御答弁させていただきたいと存じます。
まず初めに、本年4月に愛知県安全なまちづくり条例が制定をされました。その後における活動等についてどうだということでございますが、この辺につきましては、さきの御質問者にも一部お答えをさせていただいておりますけれども、重複するところがございますが、お許しをいただきたいと思います。
この条例制定に基づきまして、その条例の趣旨にもございます、それぞれの県内の各地区での防犯に対する安全なまちづくりに対する組織化ということで、当安城警察署管内におきましても、安城、知立市両市のそれぞれの防犯関係者での安全なまちづくり推進協議会が本年8月に発足をしているところでございます。その中でさまざまな事業の内容が盛り込まれているわけですが、具体的には、先ほども申し上げましたが、それぞれの企業、あるいは警察、行政、それから、市民の皆さん、それぞれの立場でそれぞれ防犯に関し取り組んでいただく、そういう中身が盛られているわけです。そういった中でそれぞれ地域での自主パトロールなどを実施していただいている、そういったことでの支援についても、警察官がそういったところに同行をするでありますとか、市もそれについての支援をさせていただく等々、細かないろんな面での計画が盛られているところでございます。
また、そういった推進協議会、あるいは防犯の会議で、どんな内容のことが議題になっているのか、あるいは、どんな研修の内容なのかということにつきましては、安城知立防犯協会連合会では事業の重点及び推進事項といたしまして、地域安全活動の積極的な推進、青少年の健全育成、暴力及び銃、凶器の追放、薬物乱用の防止を運動の目標に掲げまして、それぞれの企業等に対し、そういった中身の周知、情報提供等をしていただいております。
また、そういった中で防犯対策事業として、ガソリンスタンド、自動販売機荒らし、自動車販売業者に対する、また、その他金融機関、区長会等に対する防犯対策会議などを開催し、それぞれのところでのそういった防犯対策についての指導をしているというところでございます。
当市におきましても、老人クラブですとか町内会において、そういった防犯に対する教室も実施していただいているところでございます。また、中学校においてもそういった防犯講話というようなことでの啓発活動もしておっていただく、実施しているところでございます。
また、推進協議会につきましては、先ほど少し触れましたが、そういったことで、ことしの8月から発足し、運動が展開されておるわけでございます。市といたしましても、そういった協議会での活動と一緒に進めてまいりたいと思いますし、これも前の御質問者にもお答えいたしましたけれども、知立市としての取り組み、横の連携、そういったものをとりながら進めていく必要があるだろうというふうに考えておりますので、そういったことでの新しい組織づくり、そういったことについても今後検討してまいりたいというふうに思っておるところでございます。
それから、自主防犯パトロールの状況につきましては、現在20町内会ということで、今、会を編成して自主的に実施をしていただいているところでございますけれども、ほかには、6町内会が今後そういった年末等を控える中で実施を予定しておっていただくわけです。また、それ以外、そういった予定がまだないという町内については、今後もそういった推進協議会、あるいは私どもの方から、そういった呼びかけをしながら、そういった取り組みがしていただけるようなことをお願いしてまいりたいと思っております。そういった中では、そういった組織づくり、そういった活動のそういう計画づくり等につきましては、警察、あるいは私どもの方も支援をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。
それから、防犯灯の管理費の関係でございますが、まず、当市の防犯灯の設置及びその管理につきましては、従来よりその地域をよく御理解していただく、よくわかっておっていただく、そういう町内会にお願いをして設置管理をお願いしてきているところでございますが、この点につきましては、今後ともそのような形で進めさせていただきたい、進めていきたいというふうに考えているところでございます。ただ、御質問者も御指摘のとおり、設置、それから、電灯料につきましては、ほぼ全額助成というようなことになっているわけでございますけれども、球切れの修繕料ですとか、そういったものについては、御質問者もありましたように1灯につき500円というようなこと、それから、蛍光灯の2灯用のものについては、これ1部750円というそういう要綱に、それから、水銀灯については2,000円ということで、そういうふうな要綱に従って助成をさせていただいておりますけれども、それで十分なと言いますか、それで修繕料がすべて賄われているかと言いますと、これも9月の議会でもそういった御指摘いただきました。そんな中で15年度の状況を各区長さんにもお尋ねする中で調査もさせていただいております。そういう中でしておるわけでございます。そうしますと、大体、市にはそういったことで管理をしていただく防犯灯が約2,800ほどあるわけです。そういったものの中で各区長さんの方で球切れですとか、それから、機械本体が故障したとかいうことでの取りかえ等々の修繕をしておっていただくわけですけれども、15年度の中身を見ますと、約、そのうちの3分の1近くがそういった修繕の対象になっているのかなと。これも、いろいろ、担当とも話をしているわけですが、その年度によってもいろいろ違うかなということがございますので、単年度でもって即こうだというところはちょっと難しいねというふうな話もしているわけですが、いずれにしましてもそういった実態をもう少しよく調査をさせていただく中で、そういう修繕料のあり方、これについても今後検討させていただきたいというふうに思っているところでございます。
それから、交番の関係でございますけれども、御承知のように上重原駐在所が廃止をされたわけでございます。そういった中での地域の住民の皆様のそれぞれ不安だというようなお話も従来から聞いているわけでございますが、現在、駅前交番と統合されまして24時間勤務にし、三交代勤務ということで実施をされております。そういったことで、パトロール、巡回が手薄になってはいけないということで、先ほども御質問者が御紹介のとおり、そういったことで実施をしていただいているわけでございます。そういった中で私どもの方といたしましても、そういったことでの巡回の回数ですとか、そういったものについては、今後ともそういった充実を図っていただけるようにお願いをしてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
以上です。
○議長(久田義章)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
初めに、子ども110番の家の設置状況と増設についてお答えいたします。
現在、教育委員会の委嘱が88軒、安城署の委嘱が67軒、合わせて155軒でございます。学区別では、知立小学校区が24軒、猿渡小学校区20軒、来迎寺小学校区26軒、知立東小学校区12軒、知立西小学校区18軒、八ツ田小学校区26軒、知立南小学校区29軒となっております。しかし、地域の実情が年々変わってきておりますので、それに応じて増設を考えております。現在、4月には新規委嘱ができるよう、各学校で委嘱先を当たっているところでございます。
次に、駆け込み訓練の実施についてでございますが、現在、駆け込み訓練を実施している学校はございません。しかし、各学校では年度初めに学区の子ども110番の家を示した地図を配布したり、子ども110番の家を現地で確認したりしております。また、通学班や一斉下校など、機会あるごとに、その活用の仕方について繰り返し指導しております。学校によっては、子ども110番の家を確認するのに合わせて、あいさつをするなどして、家主さんと顔を合わせたり、自己紹介をしたり、お礼の手紙を届けたりして、子ども110番の家が身近な存在となるような活動をしております。
今後こうした活動のほかに、御提言がありました実地訓練へと広げていくことも大切であると思っております。
以上であります。
○議長(久田義章)
教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
それでは、通学路の防犯灯について私の方から御答弁させていただきます。
現在、通学路に設置されております防犯灯につきましては、私ども教育委員会のものと各町内会の管理しているもの、両方あるわけでありまして、現在、教育委員会では市内全域で76灯を管理をしておるところでありまして、球切れ、修繕等につきましては、学校、あるいは地元の方から御連絡いただきますので、私どもの方ですべて修理をさせていただいておるという状況でありまして、新設等につきましても、学校、また、地域の方々の御要望に応じまして、教育委員会の方で必要なところにつきましては設置をさせていただいておるということですので、よろしくお願いいたします。
○議長(久田義章)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
申しわけありません。1点、漏らしておりました。
御質問者、御紹介のありました蒲郡市の「一戸一灯運動」でございますけれども、御質問者から御紹介いただきましたように、こういったことでそれぞれ地域の方が協力しながら防犯活動を進めておられるということは十分理解をいたしました。知立市も、先ほど申し上げましたように、市内に約2,800の防犯灯設置をしていただいているわけでございます。そういった中でまだまだ一部そういう必要なところ、暗いところもあろうかと思います。そういったところにつきましては従来から区長さんの方にそういった防犯灯の設置についての説明会等をさせていただく折に、こういった「一戸一灯運動」というのは、そういう市民運動というような話ではございませんが、そういったところについての暗いところについては、その近くの御家庭の御協力がいただけるとというようなお話も従来からさせていただいているわけですが、こういったいわゆる市民運動というような形での取り組みについては、まだまだそういうところに至っていないわけでございます。今後、こういった運動をいろんな方と御相談しながら検討してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
防犯灯における設置基準等について、財政担当部局としての見解はということでございますが、これにつきましては、確かに、防犯というのは、今、大きな課題になっておりますし、それぞれ町内会における防犯灯の必要性というのは十分理解ができるわけですが、また、担当課の方の意見も聞きながら対応することといたしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
○議長(久田義章)
9番 村上議員。
○9番(村上直規)
それでは、2回目の質問させていただくわけなんですが、今、一通り御答弁ありがとうございました。それでは、順次、2回目の質問をさせていただくわけなんですが、重複しているところもありますので、私の方から一方的に言うだけのところも出るかと思います。
まず、防犯関連会議だとか、この防犯の全体の市としての取り組みということで、1点、先ほど、愛知県警はというところ、「治安回復アクションプラン」という4項目を上げさせていただいたんですが、これのことにつきましては、まだ最近の話だもんですから、連携が警察と行政というところではとれてないかもわかりません。先ほど申し上げました、この4項目について逆に言いますと、今後、この辺のところを警察とどう連携を図っていくかということで、ぜひともその内容を含めて、私、内容を持っていますけれど、内容も含めて、やはり行政としても前向きに取り組んでいただきたいなと、こんなふうに思います。
それで、あと、いろいろな活動の中で愛知県の条例、県の安全なまちづくり条例ということがあるんですが、こういったこと、当然、知立市もそれに対して条例づくりや何かやっていかなければいかんということがあるかと思います。そこで、再質問の中で防犯については、やっぱり行政、そして市民というところで、市民、素人という部分では大変だなと。何をやっていいかわからんというのが実態ではないかなというふうに思います。安全なまちづくりだとか、防犯だとか言ったって、しょせん素人なんです。犯罪者の気持も恐らく犯罪を起こしてない人はわからないでしょうし、私もわかりません。犯罪を捕まえる側といって、そういうプロの方にお願いして、やはり行政にかかわっていただくということがいいのかなということなんですが、そこで、提案なんですが、隣の安城市では警察OBの方というのか現職なのかちょっとわかりませんが、登用しておるということで、その経験と知識を行政の防犯体制に対し、一翼を担っていただいておるという話を聞いておりますが、この辺のところどうかなということで、担当の方も知っておられるかどうかわかりませんが、そういう方をということと、それから、もう1つ、以前に私もこの防犯対策に取り組みについて春日井市に直接見に行きました。スーパー防犯灯だとかというのがクローズアップされたもんですから見にいったんですが、しょせんこの辺のところもスーパー防犯灯をつけたって大した効果はないよと。やっぱり人なんだということで、これは県の方から現職が行政とタイアップして、その安全なまちづくりの条例からしっかり入っていっておるよと。それは、職員、現職の職員が、これは県のやっぱりモデル地区だもんですから、入っていっておるわけなんですが、やっぱり、その細かいことから全部、行政にいて、防犯に対する取り組みを行っておると。専門家の知識という部分ではしっかり取り入れておるなということで、うちでも例えば、生活安全、生安の関係で警察のOBの方に何とかお願いしてもらえないのかなということで、ぜひとも試みていただきたいなと、こんなふうに思うわけなんですが、ここでひとつ市長の方も踏ん張っていただいて、何とか、防犯に対しては、一丁やってやるぞという気持を示していただきたいなと、こんなふうに思います。ぜひとも、担当部局も恐らく前々からこのことについては考えておられるかと思います。市長も当然考えておられると思います。ぜひとも、早急に警察の知識、警察の知恵というものを、やっぱり行政に取り入れていただきたいなと、こんなふうに思います。
それから、子ども110番、途中のところちょっと飛ばしますが、時間の関係もありますし、テープの関係もあるでしょうから、子ども110番の家ということで、先ほどから述べていただきました。155軒、教育で88、それから、安城警察で67軒ということなんですが、各学校で見ると数件なんですね、155といっても。私は、例えば、通学路沿線上、例えば、200メートルとか300メートルとか500メートル、ここに1軒ずつあるよと。例えば、子どもが100メートル走ったら何秒かかる、200メートル走ったら何秒かかると、こんな観点で、いざ何かあったときに走って駆け込めるというようなまず状態をつくっていただきたいと。
それから、もう1点。その受ける側なんです。受ける側ですね。要するに家の人。これ、緊急通報装置というものが、恐らくまだない。ただ、看板を立ててやってちょうだいねというだけの話ではないかなというふうに思うんですが、受ける側の気持になって、設置してもらわないとなかなか拒否されるのかなというふうに思いますので、余り時間もないもんですから、110番の家を基準をつくって何メートルに1軒あるんだよと、それから、受けてもらう側に対して、何か起こったらすぐ通報できるような体制づくり。それから、もう1つは駆け込み訓練ということで、一部の学校では手紙のやり取りだとか、ごあいさつをするだとか、そんなようなお話も今ございましたが、やはり、顔の見える防犯、子ども110番と、そこの家の顔の見える、子どもたちの顔が見える、あいさつのできる、そんな子ども110番の家、本当の意味での子ども110番の家、看板だけじゃないよというものをつくり上げていっていただきたいなというふうに思います。
それから、3点目の方にもう入りまして、防犯パトロールにつきましては、先ほども触れていますので結構でございます。
それでは、3点目の方の一番お願いしたいというところは、当然、修繕料の単価というところなんですが、どうしても防犯灯を設置して3万2,000円出してつけるよと、その後の維持管理というところで、どうしても各町内、どちらかというと維持管理費、交換のお金がかかるから、二の足を踏んでしまうねというところがあるかと思います。例えば、私の西町の場合は約150、2年で1個球が切れるということで半分、80です。1,000円、1本2年ですから1,000円ですね。それを取りかえると幾らかかるかという町内負担が80として、80本切れるとして、それを全部業者に依頼すると1,000円貰って3,000円かかる、2,000円。2,000円掛けると16万円、毎年負担がかかってしまうねと。その16万円がないもんですから、高いところを無理して上がっておるというところもあるんです。その辺のところもしっかり把握していただきたいということです。
それから、あと、先ほど言った「一戸一灯運動」というこれは、あくまでも僕は運動だと思います。基本的には行政が防犯というところに対しての電気、明るくするというのは基本ではありますが、やはり、なかなか追いつかないところについては、追いつくまで何とかお願いしますよと。それから、防犯灯3万2,000円かかるところを、例えば、軒先借りた場合にはどうなの。軒先で蛍光灯の20ワットをつけさせてもらって直結をした場合、センサーをつけて10時間つくようにした場合には幾らかかるのと。こんなことも検討していただきたいなというふうに思います。
それから、先ほど、2,800基、先ほどの西町の計算でいきますと1,400、1,400掛ける2,000円、280万円増で、この辺のところができるのかなという感じはいたします。
それから、もう1つ、先ほどのその「一戸一灯運動」の中で、逆に、例えば、私は犯罪してないもんですから、犯罪者の気持はわかりませんが、この「一戸一灯運動」の中で、犯罪者の逆に気持になったときに、全部の家が夜、電気がついておったら、恐らく気持が悪いと思います。「え、このまち、何でこんなみんな電気ついているの」と、当然、連携があるという話の中で、その家庭に侵入することは多分やめるじゃないのかなと、そんな甘いものじゃないかもわかりませんけれど、違和感はありますよね。だから、そういう活動ということで、犯罪抑止という観点では必要なのかなと。これ、決して、市民にその110円を強いることではなくて、今、間に合わないから、今、できないから、何とか協力していただくと。最終的にはそれをきちっと整備していくよというのが、僕は正しい考え方なのかなというふうに思います。
いろいろ御質問させていただきましたが、以上で2問目の質問とさせていただきます。少し言葉足らずがありますが、よろしくお願いいたします。
○議長(久田義章)
田中助役。
○助役(田中 勇)
この犯罪、本当に最近ふえてきているわけですけれど、愛知県が全国で本当にナンバーワンとか、そういう非常に不名誉なところにあるということですけれど、実質言いますと、知立市も人口比で見ますと県内の5番目ぐらいに犯罪の多いまちになっているというのが実態でございます。
特に、お話ありましたように、最近は車関係の泥棒が非常に多いわけですけれど、また、犯罪の質も変わってきておりまして、昔は泥棒も遠慮をして、様子を見ていろいろ来たのもあるのですけれど、最近では、人がいても入ってくるとか、相当悪質化もしてきておるというような現状であります。
先ほど、安城市では警察官が入ってというお話があったわけですけれど、確かに、お聞きするところによりますと、現職の警察官を警察から派遣いただいて、今こういったことに対応しているというふうにお聞きしております。私どもも、先ほど申し上げましたように、県下5番というような非常に非常事態のような状況にあるということから、でき得れば来年度から、そういった警察のOB等専門家の方に嘱託等でも来ていただいて、何とかもう少し前進した対応ができないだろうかということで、現在、検討を進めておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(久田義章)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
私の方からは、修繕料についてのお話がございましたので、御答弁申し上げたいと思います。
防犯灯の修繕料につきましては、先ほども御答弁申し上げましたように、15年度について、町内区長さんの方にお尋ねをしながら、今、調査をしております。そういった中では、先ほどちょっと申し上げましたが、大体私がざっと見ますと、それぞれ町内によってもばらつきがございますけれども、大体、管理をしておっていただくものの、今、西町の方では大体半分だというようなお話もございましたが、そういった町内もございますけれども、おおむね3分の1ぐらいかなと、今ちょっと私としては、そんなふうに今、見ているわけですけれど、いずれにしても、そのことについては財源の問題等々あるわけでございます。そういうことでございますので、本当に全額という形になればよろしいわけですが、今の1灯につき500円、あるいは750円、水銀灯については2,000円ということでやっているわけです。この辺をどの辺のところでお願いができるのかというようなこと、それから、繰り返しになりますけれども、単年度だけではなかなか十分把握できない部分もございますので、もう少し時間をいただいて検討させていただいて、できるだけそういった町内の方に御負担をかけないような形での方向、そんなことを検討したいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(久田義章)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
子ども110番の家を通学路の中で、200メートル、500メートル、そういうところへきちっと位置づけていくというのは、とても大切だと思います。
それぞれの箇所につきましては、各学校で校区の中にその箇所を落としております。それを子どもたちに配布しているわけでありますけれども、そうした作業の中で、やはり、この辺にもあった方がいいじゃないかと、そういうところにちょうど受けていただける家があればいいわけですけれども、その辺のところを1回、全体の形を見ながら考えていくように学校の方にお話してまいりたいと思います。
また、受けていただける方、これボランティアで受けていただいているわけですけれども、今も拡大に向けて進めているわけですけれども、なかなか学校の方が期待するほど受けていただけないような現状もあります。今後、そういった面でもいろんな地域の会を通じまして御協力をいただくよう啓発してまいりたいと思っております。
○議長(久田義章)
これで、9番 村上議員の一般質問を終わります。
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○議長(久田義章)
以上で本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会します。
午後7時30分散会
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