○議長(久田義章)
この際、日程第6、議案第1号 知立市職員の給与に関する条例及び知立市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の件から、日程第38、議案第33号 平成17年度知立市水道事業会計予算までの件、33件を一括議題とします。提出者から順番に提案理由の説明を求めます。
本多市長。
〔市長 本多正幸登壇〕
○市長(本多正幸)
それでは、ただいま議題となりました諸案件につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
議案第1号 知立市職員の給与に関する条例及び知立市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例につきましては、2人以上の職員が同一住宅に居住している場合には、1人のみを支給対象とすることとするために、改正するものであります。
議案第2号 地方公務員法の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例につきましては、地方公務員法の一部改正が行われたことに伴い、知立市職員定数条例、知立市証人等の実費弁償に関する条例及び知立市公平委員会の委員の服務の宣誓に関する条例において、引用する条文を整理するものであります。
議案第3号 知立市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例につきましては、人事行政運営における公平性及び透明性の確保、公平委員会の機能の充実等を図ることを目的として、地方公務員法が改正されたことに伴い、任命権者は、人事行政の運営の状況を、公平委員会は業務の状況を毎年市長に報告しなければならないこと。また、報告を受けた市長は、これを公表することと定められましたので、同規定に基づき、必要な事項を定めるものであります。
議案第4号 知立市まちづくり基本条例につきましては、地方分権の進展によりみずから考え、みずから行う自主自立の自治体運営が強く求められているわけでありますが、第5次総合計画にもこうした考え方に基づき、みんなでつくるまちが基本理念として掲げられています。当市におけるまちづくりを推進していく上で、どのようなことを大事にしてどのような方法で取り組んでいくべきかなど、市政運営の基本的事項を条例という形で明確にして、その取り組みを一層推進してまいりたいと考え、御提案申し上げるものであります。
御提案を申し上げる条例案につきましては、市民の皆さんの御議論などをいただきながら、取りまとめてまいりました。だれもが暮らしやすく、生きていて楽しいと感じることのできる知立市を、市民の皆さんとの協働により築いていくことが重要であると考えております。
議案第5号 知立市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部の改正する条例につきましては、条例別表中の4点について改正をするものであります。
その第1点は、図書館嘱託員の名称を図書館司書嘱託員に変更するもの。第2点は、嘱託員による文化会館館長を廃止するもの。第3点は、市内の犯罪発生の減少を目指し、市民ぐるみで取り組む防犯体制づくりを進めるため、新たに防犯嘱託員を設置するもの。4点目は、知立市放置自動車の発生の防止及び適正な処理に関する条例制定にあたり、放置自動車廃物判定委員会委員を新たに設置する必要があるからであります。なお、放置自動車廃物判定委員会委員に関する項は、本年6月1日、その他は本年4月1日施行としております。
議案第6号 不動産登記法の施行に伴う関係条例の整理に関する条例につきましては、不動産登記法の全部が改正されたことに伴い、知立市税条例、衣浦東部都市計画事業知立第三土地区画整理事業施行規程及び衣浦東部都市計画事業知立駅周辺土地区画整理事業施行規程の関係する部分の字句、条文の整理を行うものであります。
議案第7号 知立市児童クラブ施設条例の一部を改正する条例につきましては、知立西小学校敷地内に新たに児童クラブ施設を建設したことに伴い、改正するものであります。
議案第8号 知立市国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、国民健康保険会計の健全化を図るため、国保運営審議会の答申に基づき、医療分における賦課限度額を1万円引き上げるとともに、介護分における均等割を1,000円、平等割を500円、賦課限度額を1万円、それぞれ引き上げるものであります。また、今回の介護分の引き上げに伴い、国民健康保険税の減額の部分がそれぞれ軽減率に応じて引き上がるものであります。
議案第9号 知立市国民健康保険条例の一部を改正する条例につきましては、国の通知に基づき、国民健康保険運営協議会委員に非被用者保険等、保険者を代表する者を加える必要があるからであります。
議案第10号 知立市有料駐車場事業特別会計設置に関する条例を廃止する条例につきましては、従来特別会計で経営処理を行ってまいりましたが、新年度より一般会計で実施するため廃止するものであります。なお、経理の明確化を維持するため、新たに土木費に目として駐車場費を設けることとしております。
また、このたびの措置により、事務量の軽減及び消費税の支出削減ができるものと考えております。
議案第11号 知立市放置自動車の発生の防止及び適正な処理に関する条例につきましては、年々増加傾向にある公共の場における放置自動車を速やかに除去するとともに、放置行為を防止するため放置を禁止すること、放置した場合の廃棄物認定処理、移動保管措置、違反者への罰則規定等を定めた条例を新たに制定するものであります。実効性のある放置自動車対策を進め、市民の安全で快適な生活環境づくりを進めてまいりたいと考えております。なお、施行期日は、周知期間をおく必要があることから、本年6月1日としております。
議案第12号 知立市都市公園条例の一部を改正する条例につきましては、都市公園法の一部改正に伴うもので、公園内に放置された工作物等の保管や処分についての規定を新たに設けるものであります。
議案第13号 知立市奨学金条例の一部を改正する条例につきましては、日本育英会法が廃止されたことに伴い、改正する必要があるからであります。
議案第14号 知立市体育施設条例の一部を改正する条例につきましては、昭和テニスコートの使用料について見直しを行い、本年7月1日から午前7時から午後6時までについては、1時間1コートの使用料を80円から200円に、午後6時から9時までについては、1時間1コートの使用料を450円から570円にそれぞれ改正するものであります。
議案第15号 愛知県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の増減及び愛知県市町村職員退職手当組合規約の変更についてにつきまてしては、本年4月1日をもって行われる市町村合併により、愛知県市町村職員退職手当組合に加入している13町村、3一部事務組合が脱退すること及び1市が加入することによる数の増減について、また、これに伴う組合議員の削減及び選挙区を整理するための規約の変更について、地方自治法第290条の規定に基づき、議会の議決をお願いするものであります。
議案第16号 市道路線の廃止及び認定についてにつきましては、道路法第10条第1項及び第8条の規定に基づき、市道の廃止及び認定をするものであります。廃止する路線は、行政境の変更により豊田市に編入になった八橋町72号線の1路線であります。また、新規認定する路線は、土地改良事業による28路線、知立第三土地区画整理事業による2路線、知立上重原特定土地区画整理事業による20路線、国道419号築造に伴う側道整備事業による6路線、民間開発事業による4路線の計60路線であります。
次に、議案第17号から議案第25号の平成16年度補正予算に関して御説明申し上げます。
議案第17号 平成16年度知立市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出それぞれ6,642万8,000円を減額し、総額を178億2,365万円にするものであります。歳入の主なものは、自動車重量譲与税及び利子割交付金を1,000万円、地方消費税交付金を4,000万円、国庫支出金のうち土地区画整理事業資金貸付金償還時補助金を2,000万円、財産収入のうち不動産売払収入を4,500万円余、それぞれ増額するとともに、事業の変更等に伴う所要の調整を行うものであります。
歳出の主なものは、老人保健特別会計繰出金1,300万円余、地方債償還元金2,300万円余をそれぞれ計上いたしました。
また、諸支出金の普通財産取得費として、知立市土地開発公社及び土地取得特別会計で先行取得した土地の買い戻し費用3億400万円余を計上しました。その他、各事業における不用見込額等を精査し、必要な調整を行ったものであります。なお、繰越明許費の連続立体交差関連道路整備事業費6,100万円につきましては、仮線側道整備に伴う移転補償物件が移転先確保に日数を要したため年度内完了が困難となりましたので、繰越明許費として翌年度に繰り越すこととしたものであります。
議案第18号から議案第25号までの特別会計及び企業会計のうち議案第18号 平成16年度知立市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)については、保険給付費を実績見込みにより増額調整するものであります。
議案第19号 平成16年度知立市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、不用見込額等を精査し、必要な調整を行ったものであります。
議案第20号 平成16年度知立市土地取得特別会計補正予算(第2号)につきましては、所有土地の一般会計への売払収入と、土地開発基金への繰出金を計上しました。
議案第21号 平成16年度知立市老人保健特別会計補正予算(第3号)につきましては、財源更正を行うものであります。
議案第22号 平成16年度知立市知立第三土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)、議案第23号 平成16年度知立市有料駐車場事業特別会計補正予算(第2号)、議案第24号 平成16年度知立市介護保険特別会計補正予算(第3号)及び議案第25号 平成16年度知立市水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、それぞれ不用見込額等を精査し、必要な調整を行うものであります。
次に、議案第26号から議案第33号までの平成17年度予算について御説明申し上げます。なお、今回から予算書を縦の見開きとし、予算説明書の歳出説明欄を事業ごとに整理することとしましたので、御理解くださいますようお願いを申し上げます。
さて、平成17年度の予算の総額は、一般会計176億1,000万円、特別会計109億7,599万8,000円、企業会計17億5,787万5,000円で、総額303億4,387万3,000円で、前年度比マイナス1.5%、4億6,123万1,000円の減となっております。なお、有料駐車場事業特別会計は、廃止しております。
平成17年度予算の編成にあたりましては、我が国の経済の動向や、国の税財政改革の内容、当市の財政状況等を考慮するとともに、市民ニーズに対応した新たしい事業への取り組みも積極的に行うことといたしました。
経済の動向を見てみますと、外需要因に加え、IT関連を中心とした個人消費も回復傾向にあり、長い間低迷してきた日本経済もやや明るさが見えてきました。特に、この地方においては、自動車関連産業が好調に推移している状況や、区画整理事業の進捗により一定の税収の増加が期待できる環境にあると考えられます。しかし、一方では、本来交付税措置されるべき部分が起債に振りかえられるなど、地方公共団体を取り巻く財政環境は以前厳しいと言わざるを得ません。ここ数年は、国と地方の三位一体改革推進に伴う財政的影響を的確に把握しながら、限りある財源を有効かつ重点的に配分するなどメリハリをつけることが必要と考えております。
以上の点を踏まえ、平成17年度予算は平成15年度の経常収支比率が86.5%にまで進んだ現状にかんがみ、この改善に向けて引き続き経常経費の一定額削減を行うとともに、一方で緊急の重要課題である公共施設等の耐震補強事業や少子化対策事業に積極的に予算計上し、第5次総合計画による新しいまちづくり推進のための年間総合予算を編成いたしました。
一般会計の歳入のうち最も主要な財源である市税は、税制改正及び景気の回復による市民税の増、家屋の新築及び負担調整率による土地の課税標準額増加に伴う固定資産税の増を考慮し、前年度比4%増の96億5,972万5,000円を計上いたしました。また、地方譲与税は三位一体改革により、税源移譲される所得譲与税の増額を見込み、前年度比46.2%増の3億8,000万円を計上いたしました。使用料及び手数料は、有料駐車場事業特別会計廃止に伴う駐車場使用料を加え、前年度比31.2%増の3億4,428万1,000円を計上しました。
一方、三位一体改革による税源移譲に伴い、廃止・縮減されるものなどを含め国庫支出金は、前年度比4.7%減の13億1,388万円、県支出金は、前年度比7.3%減の8億9,754万1,000円を計上しました。また、臨時財政対策債は、前年度比17.9%減の6億9,800万円を計上いたしました。
こうした結果、財政調整基金からは、前年度比9.7%増の8億7,004万円を繰り入れることとしております。
次に、歳出でございますが、総合計画に定めた4本の柱に沿ってその概要を説明申し上げます。
第1の柱は、「やさしいまち」の実現に向けてでございます。
安心して暮らせるまちを目指して、昨年度に引き続き高齢者・障害者を初め、だれもが安心して通行できるよう南陽通りの歩道拡幅と段差解消を図ってまいります。また、高齢者の結核にかかる率が高いことから、満65歳以上を対象とした定期検診に合わせて胸部X線検査を実施するとともに、子宮頸部がん検診を医療機関のほか保健センターでの集団検診でも受けていただけるようにしてまいります。また、ボランティア等による宅老所運営に対して助成を行い、高齢者の自立支援活動を援助してまいります。
次に、安全に暮らせるまちを目指して、東海・東南海地震に備えて、公共施設、避難施設等の耐震補強を進めてまいります。17年度においては、市庁舎を初め、猿渡小学校・竜北中学校の屋内運動場、宝保育園及び主要市道にかかる橋梁等の耐震補強工事を行ってまいります。また、知立小学校校舎、知立東小学校屋内運動場、知立保育園、中央保育園及び福祉体育館については、補強のための設計を行ってまいります。その他民間幼稚園の耐震診断費用補助、個人の木造住宅に対する耐震診断・耐震改修費補助、水道施設の機能強化に向けて、八橋配水場の耐震補強と老朽管の布設替えを進めます。
また、災害時の通信手段整備のため、防災行政無線の設置に向け調査設計、備蓄品の整備、防災講座の開催などのほか、消防団第1分団詰所を山町地内に移転新築をしてまいります。
また、交通事故のない道路環境づくりを進めるため、市道山屋敷町3号線の御手洗川、新林谷田町1号線の割目川橋及び西逢妻橋に歩行者用橋梁を設置してまいります。また、道路などの放置自動車対策を進めると同時に、犯罪防止に向けた地域活動支援や保育園のセキュリティ対策を進め、安心安全のまちづくりに向けた対策の強化を図ります。
次に、環境にやさしいまちを目指して、資源循環型社会に向けて市民参加が得られやすくするため、不燃物処理場での回収を日曜日も実施することとし、回収量の増を図ります。また、刈谷知立環境組合では、老朽化と増大する処理量に対応して、ごみ焼却施設の更新を進めます。きれいな生活環境を確保するため、浄化槽設置に対する助成を継続するとともに、下水整備にも引き続き努めてまいります。
第2の柱は、「ろまんを語れるまち」の実現であります。
幅広い世代が暮らすまちを目指して、生涯を通じて暮らし続けることのできる住環境整備のため、山町北部地域における新規土地区画整理事業を進めるため、調査測量を行ってまいります。また、歩行者ネットワーク構想に基づく、安心して散歩できる道の整備や水路の上部利用を図るため、市道谷田町12号線水路の暗渠化を順次図ってまいります。
公園整備では、逢生公園・野中公園などの整備を行い、市民の公的空間の整備、季節感が感じられる憩いの場を整備してまいります。また、将来の都市像や土地利用について、現行のマスタープランの見直しを行ってまいります。
人々が集う交流のまちを目指して、知立連続立体交差事業を引き続き推進するとともに、知立駅周辺区画整理事業による市街地の活性化を図ってまいります。また、知立を訪れる観光客などが気軽な足として使えるレンタサイクル事業を実施してまいります。
子供を豊かにはぐくむまちを目指して、老朽化した来迎寺保育園・来迎寺児童館の建て替え、児童数の増加に対応するため知立西小学校、知立南小学校の校舎増築事業や、知立中学校プールの改修を実施してまいります。また、就学についての相談やカウンセリングなどを行い、次世代を担う子供が健やかに育つよう支援してまいります。
第3の柱は、「まなびのまち」の実現に向けてであります。
本年3月から、愛知万博「愛・地球博」が開催されます。この万博を、情報発信の好機ととらえ、「山車・からくりプロジェクト」、「市町村催事・知立の日」、フレンドシップ事業などを通じて、当市の伝統や文化・観光・まちづくりなどの情報を広く紹介するとともに、世界の全国の人々との交流を深め、万博を盛り上げてまいりたいと考えております。また、芸術や文化を大切にするまちを目指して、芸術文化に触れ合う機会や、芸術文化活動を市民みずから創造していくよう、パティオ事業、リリオ事業や、市民文化活動事業充実を支援してまいります。文化財の保護につきましては、山車・文楽人形の修理事業を支援してまいります。
第4の柱は「いきいきとしたまち」の実現に向けてであります。
「知」を生かし合うまちを目指して、まちづくりに多数の市民が参画いただけるよう、制度の充実や市民活動を支援するための環境整備を図ってまいります。また、効果的、効率的な行政運営に向けた行政評価制度の充実にも努めてまいります。
新しい自治をつくるまちを目指して、地域の人々が互いに学び合い、コミュニケーションづくりを進めていただくとともに、町内の生涯学習推進が図られるよう、引き続き支援してまいります。
以上、今議会に御提案申し上げます案件の概要を御説明申し上げさせていただきました。
どうぞよろしく御審議の上、御可決くださいますようお願いを申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
〔市長 本多正幸降壇〕
○議長(久田義章)
これで提案理由の説明を終わります。
―――――――――――――――
以上で本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会します。
午前10時54分散会