次に、13番 三浦議員の一般質問を許します。
〔13番 三浦康司登壇〕
○13番(三浦康司)
それでは、通告に従いまして、順次質問をさせていだきます。
安心で安全なまちであることは、すべての住民が願うところであり、すべての住民の要望でもあります。行政としても安心、安全のまちづくりは永遠のテーマであり、欠くことのできない課題であります。そのような中、先月住民を震えさす凶悪な事件が安城市と大阪の寝屋川市で起きました。私たちの生活において一番身近な場所で起きた事件だけに、教訓を生かしながら今後の行政としての対応をお伺いしていきます。
初めに、隣接する安城市で起きた無防備な幼児を対象とした凶悪な通り魔傷害事件に関してであります。容疑者は、三河地方の更生保護施設から抜け出し、安城市内の廃車などで寝泊りをしており、犯行当日、暖を取るため「たまたま目に入った」安城市の大型スーパーに入り、犯行に至ったと言われています。すべでが場当たり的な犯行であり、当知立市にある幾つかの大型店で起っても不思議ではない事件でした。
市民が安全に安心して外出したり、買い物できるよう行政も警察とともに多岐にわたり指導、警告すべきと思いますが、当市として事件後の対策対応はどのようにしたのかお伺いをいたします。
また、今回、容疑者が廃車の中で寝泊りをしていたことは、犯罪の温床とも成り得ることであり、行政においても放置自動車や廃車の対応が問われるところであります。
また、容疑者と同じような住所不定者が、廃車や放置自動車、そして空き家などに寝泊りをし、火災や犯罪をつくりだすことも考えられるわけであります。
当市の図書館においても不審者の出入りの心配もあり、一般利用者からも不安を訴える声が聞こえます。安心して利用できるよう対応すべきであります。
市内の空き家の把握、またホームレス等の把握などしているのかお伺いをいたします。
また、大衆が集まるという意味においても当市の公共施設、例えばパティオ池鯉鮒でも夜の時間帯に駐車場に暴走族化した若者が頻繁に集まり、利用者がおびえるというようなことも聞いております。
パティオ池鯉鮒、図書館、中央公民館、福祉体育館など、多くの市民が出入りする公共施設の安全対策はいかかでしょうか。警備員の配置状況、セキュリティなどの対策、対応をお伺いをいたします。
次に、先月大阪の寝屋川市で起きた不審者小学校侵入、教師殺傷事件に関してであります。この件に関しましては、先の質問者と一部重複する点がありますが、お許しをいただきたいと思います。
小学校の授業中に17歳の卒業生が起こした事件であり、学校の安全がまたもや打ち砕かれ、地域住民や学校関係者に衝撃が走りました。この事件において、不審者に対する学校側の危機管理体制が大きく取り上げられました。そして、学校の開放か閉鎖についても大きく議論を呼んだところであります。
私も事件が起きた日の直前、市内の7小学校を訪問する機会があり、すべての小学校に伺いました。そのとき、ほとんどの小学校の門が鉄のさくで閉ざされていました。訪問者はインターホンなどで問い合わせをするように書かれていました。危機管理の一端が見えていました。
学校の閉鎖に関しましては、3年前の大阪府池田市の児童殺傷事件以来、不審者が小学校に侵入する事件が全国各地で頻繁に起こっています。その件数は、平成14年には2,168件で、平成11年の1,042件と比べ、2倍を越えている状況です。そのたびに問われてきた問題でもあります。開放的な学校環境を望む一方、致し方ないことかと思うところでもあります。
各学校も、不審者に対する対策、学校のセキュリティなど早急に検討を始めています。また、各地では不審者が侵入した場合を想定した訓練をしたり、警備員を雇ったりするなど対策に必死であります。
文部科学省は、今回の事件に対し、早速学校の安全対策などに関してプロジェクトチームを結成し、学校、また地域を含めた安全対策の検討を始めました。そして、各学校に対しては緊急に「学校安全に関する具体的な留意事項」として流しました。「学校独自の危機管理マニュアル」を作成し、そのマニュアルに沿った訓練を定期的に行うことや、「安全週間」や「安全の日」などを設定し、この期間内に集中して訓練などを行うことが有効であると指導しています。そういった面も含め、「学校への不審者侵入時の危機管理マニュアル」をどのように活用しているのか、具体的にお聞かせください。また、事件後の対応についてもお伺いをいたします。
次に、市制35周年記念事業と万博に関し、質問をさせていただきます。
2005年のことしは、県下において中部国際空港の開港、そして愛知万博「愛・地球博」の開催と大きく飛躍の年となっています。当市においても17年度は市制施行35周年の年となり、さらなる飛躍の年となることを願うところであります。
35周年記念事業として、記念式典、市勢要覧の発行などの予定をしているとお聞きしていますが、その記念事業の1つとして「子ども議会」も企画されていると思います。当市の子どもたちが、自分たちが住む知立市をどう思っているのか、またどのような未来像を描いているのか、知る絶好の機会であります。そして、学習の一端として議会の仕組みを知ること、市政に関心を持つことなど、大きな経験となることでしょう。地域の環境などに関心を持ち、子どもの目線で見た多くの意見が出てくることを期待するところであります。
市制35周年記念事業に予定されている「子ども議会」の開催の時期、内容などをお聞かせいただきたいと思います。また、ほかにも記念事業を企画していればお教えください。
次に、今月25日に開幕される「愛知万博」に関して質問させていただきます。
大阪万博から35年、21世紀に世界で初めて開かれる愛知万博「愛・地球博」に当たり、知立市も多くのイベントに参加し、当市を大いにアピールすると思われます。
県下の山車100両が万博会場に集結する「愛知県ウィーク市町村フェスティバル・山車100両総ぞろえ」には、市内の5町の山車がすべて参加します。また、お祭りプロジェクト「武者行列」には、岡崎の「家康行列」、刈谷の「大名行列」などと一緒に知立の「子どもやっこ道中」が参加します。そして「知立市の日」には、太鼓を初め多くの文化団体が参加します。
それぞれ関係する団体は、早い時期から準備にかかり、万博の関係者と打ち合わせを繰り返しています。また、参加当日は知立市の使命を受け、大いに当市の文化伝統を国内外にPRするわけであります。県内の各市も万博には積極的に支援の体制を取っています。当市においても、経済課を中心に推進指導をいただいております。
まだまだ、参加者においては、多岐にわたり積極支援を願うところであり、今後の支援をより期待をいたします。そして、万博への積極的PR活動をお願いするところでありますが、当市の対応をお伺いをいたします。
もう1つの万博関連事業であります「フレンドシップ事業」についてであります。
当市の相手国は「アイスランド共和国」であり、他市に先駆け早い時点から交流事業を行い事業展開をしてきました。アイスランド大使を迎えての「フレンドシップ会議」、アイスランドを紹介する「アイスランドウィーク」、チャーター便の就航とともに「アイスランドでのジャパンデー」など交流活動を行ってきました。また、万博においては「アイスランドナショナルデー」など展開をしています。
永田前市長は、アイスランドとの関係を万博が終了してもよい関係でいたいと言っていました。先日いただいたフレンドシップ事業の中間報告では、今後の展開として、ハンドボールクラブの来日による中学生との親善試合、チャーター便による文化交流、コパボグル市の市長の来日、知立市長の渡氷など予定されています。また、姉妹都市の提携なども記載されていました。
永田前市長は、アイスランドとの交流には積極的に推進されていましたが、本多市長はいかがでしょうか。お考えをお伺いし、第1回の質問とさせていただきます。
〔13番 三浦康司降壇〕
○議長(久田義章)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
市民が安全に安心して外出したり、買い物ができるように前回の安城市のイトーヨーカドーでの事件についての関連でございますけれども、事件当日のことにつきましては、発生後、その容疑者と言いますか犯人と言いますか、早く逮捕されたというような情報がございましたので、安城警察の方からもそういったことの事件の発生などの情報はいただいておりました。私の方としては、それを町内会ですとか、そういったところにお知らせするというようなところまではしておりません。特に、他のところに連絡をさせていただくというようなことはございませんでした。また、こういった事件後のそういった大型店などへのいろんな働きかけという点でございますけれども、この辺につきましては、知立幹部交番所の方にもお話をお伺いしておりますけれども、そういったお話の中では、そういった大型店については事前にそういった対策を行っているというようなことの中で、特にそういったことは対応していないというようなお話を伺ったところでございます。
ただ、こういった事件は大変でございますので、私どもの方といたしましては、そういった防犯協会等々のそういった団体などを通じて、そういった警察からのいろんな防犯関係の情報につきましては、今後も引き続き周知、情報提供をしてまいりたい、また警察からも必要な情報を入手してまいりたいというふうに考えているところでございます。
また、空き家の情報ですとか、ホームレスの情報についてでございますけれども、この辺につきましても知立幹部交番の方に問い合わせをしてみましたところによりますと、現在市内に10数人の方がお見えになるというふうなことを把握しているというふうにお聞きをしております。そういった方も常に同じ場所にお見えになるということではないようでございますので、確実な数はわからないというような部分もあるわけでございますけれども、いずれにしましても警察といたしましてもそういったパトロール時に声をかけるなどして、そういった対応をしていただいているというふうにお聞きをしております。それから、空き家の情報でございますけれども、この辺についての把握も大変難しいわけでございますけれども、先ほども申し上げました防犯協会の中には、知立市のアパート、貸家防犯協会というような団体もございます。そういったところに空き家の管理ですとか、そういった対応については十分注意をしていただけるようなことをお願いしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(久田義章)
教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
それでは、私の方から、公共施設の安全利用について、その中で図書館、文化会館、公民館、体育館等の安全対策について御答弁をさせていただきます。
まず、図書館でございますが、先ほど不審者というようなお話もございました。ホームレス等が来館する場合もあるわけであります。しかし、現在のところ幸いに事件、事故が発生しておりません。しかし、図書館と言いますと女性の多い職場でもありますので、職員の数の手薄になります夜勤務ですね、これにつきましては、現在1名のガードマンによりまして、5時から7時までの2時間巡回をしていただいておるというのが状況であります。
また、文化会館でございます。暴走族のお話もありました。暴走族あるいはシンナーの入ったビニール袋等が散乱したこともあるわけでありまして、このようなときにはすぐに警察に連絡を取りまして、巡回の強化をお願いをさせていただいているというのが状況でございます。文化会館につきましても、やはり図書館と同様に夜勤務に入ります5時半から10時半まで5時間ですか、1名のガードマンによります巡回をしているところでありまして、文化会館におきましても今のところ不審者によります事件、事故等が発生しておりません。しかし、一般来館者、利用者の安全が第1でありますので、1つ安全対策には万全を期していきたいというふうに考えているところであります。
続きまして、中央公民館、あるいは体育館でございます。これにつきましては、現在施設管理協会の職員が夜間ですと2名管理をしておりまして、5時ごろになりますと夜勤務に入りますとすぐ1名の者が館内の巡視を行っております。安全点検、火元だとか、電気、あるいは空調等と合わせまして館内の状況の見回りもしておりますし、また閉館間際になりますとまた同じように1名が各部屋の戸締り、消灯、不審者などのチェックをしながら施錠をして帰るという形で実施をしているところでありまして、現在のところ公民館、あるいは体育館におきましても事件、事故が発生しておりません。しかし、同じように安全面につきましては、万全を期していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上であります。
○議長(久田義章)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
それでは、初めに「学校への不審者侵入時の危機管理マニュアル」の活用と事件後の対応についてお答えをさせていただきます。
まず、不審者侵入時の危機管理マニュアルの活用についてでございます。
本市では文科省や県教委の示しているマニュアルを参考にしまして、すべての小中学校で「不審者侵入時の危機管理マニュアル」を作成しております。
そのマニュアルに沿いまして、日常的には、校舎内外の巡視を行い、来校者を見かけた場合は声をかけるようにしております。また、マニュアルに沿った訓練も実施しておりまして、今年度はすべての小・中学校で、不審者侵入を想定して安城警察署などの指導を受けて実施しております。
次に、先月の14日に起きました寝屋川事件後の対応でございますが、本市ではその2週間前の2月1日に、安城警察署の警察官2名を講師にお願いしまして、市内全小・中学校の安全担当者及び生徒指導主事等を対象にしまして、「学校の安全対策に対する研修会」を行いましたので、事件後特別な訓練などはしていおりません。
そこでの研修内容でございますけれども、校内に不審者が侵入した際における児童・生徒の安全確保。凶器を持っている侵入者への対応の仕方などでございました。金属バットや刃物を持って入ってきた侵入者に、室内にある机やいす、モップなどで防御する実技指導を受けております。
こうした研修を、来年度も実施してまいりたいと思っております。
次に、子ども議会についてお答えをいたします。
御指摘のように、子ども議会は、子どもたちが自分たちのまち「知立市」をどう思っているか、どのような未来像を描いているのかを知るよい機会となると思っております。
本会議場に足を踏み入れたことのない子どもたちですが、この子ども議会がきっかけとなり、知立市の将来を自分たちで考えていこうとする意識づけになるのではないかと大いに期待をしております。
まず、開催の時期でございますが、10月下旬から11月上旬を予定しております。
内容につきましては、市内3中学校の3年生それぞれ8名、合計24名が議員となり、一般質問のようにして実施してまいりたいと思っております。
子どもたちはグループを編成して、「総合的な学習時間」などを使って、身近な問題について調査し、それに基づいて質問をしていきます。市当局は、その質問に応じて答えるということになります。
このほかの記念事業といたしましては、知立市文化協会35周年企画事業の「小・中学生美術展」、「小・中学生の百人一首大会」がございまして、現在各学校で取り組んでいるところでございます。
以上です。
○議長(久田義章)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
私からはまず、愛知万博についての知立市の取り組みについて答弁をさせていただきます。
けさの毎日新聞だとか中日新聞には、写真入りで大きな記事が載っておりましたし、また名古屋テレビでも放映にもありましたけれども、愛知県パビリオンのショーケースでは昨日と3月6日から4月25日まで、本町と宝町の山車を展示をし、3月20日の内覧会では文楽も上演する運びとなっております。また、山車・からくりプロジェクトでは、県内より100台以上の山車が4月23日から25日まで勢ぞろいいたします。知立市からも、中新、西町、山町の3町が参加をし、合わせて山車からくりと山車文楽を上演して、知立の伝統と文化を国内外へアピールをしてまいります。
そして、7月でございますけれども、フレンドシップ事業ということでアイスランドの元首を迎えまして、アイスランドを紹介する記念プログラムを展開し、それには大勢の市民の方と団体が支援をすることを計画をしております。
また、7月21日には「知立市の日」が設定をされておりますので、市内の伝統芸能を初め、芸術に携わる市内各団体の出演を得まして、知立市の魅力を存分にアピールしてまいるつもりでおります。そのほか、「子どもやっこ道中」や「西三河の紹介行事」にも支援をして、愛知万博を盛り上げていきたいと思っているところでございます。
次に、アイスランド共和国との交流についてでございますけれども、アイスランドとはこの万博という機会を利用いたしまして、昨年来有意義な交流をしてまいりました。小・中学校では、アイスランドを紹介する特別授業だとか、アイスランド給食の実施など、子どもたちを中心としてアイスランドという国の理解も深まっておるところでございます。
また、昨年は名古屋〜レイキャビク直行便の就航もございまして、大勢の方がアイスランドにわたり現地で「ジャパンデー」と銘うった日本文化紹介イベントを実施をさせていただきました。そして、ことしでございますけれども、万博の本番を控えた3月13日と26日には、第2回のアイスランドウィークを開催をいたしますし、3月の下旬には知立市に日本アイスランド学生外交会議を招聘いたします。また、ハンドボールチームの親善試合や少年少女合唱団との文化交流も計画をされております。そのほか、アイスランドのアートフェスティバル開催や、新空港からアイスランドへのチャーター便の契約がことしも進行中でございまして、10月22日には現地の方で、日本文化紹介イベントを予定をしているところでございます。
以上が、アイスランドとの交流の内容でございます。
○議長(久田義章)
本多市長。
○市長(本多正幸)
私の方への質問は、アイスランドとの関係ということで御質問をいただきました。
前市長さんが、アイスランドとの交流取り組みについては、比較的に積極に推進されていたというようなお話でございまして、私はどうだという御意見でありますけれども、私も、アイスランドの駐日大使さんが昨年10月に交代をされました。知立も私が12月に就任をさせていただいて、私といたしましてもフレンドシップ事業にはもちろん関心がありまして、今後の事業をどうするべきかという心配もしておりましたので、ことしの2月2日に万博フレンドシップ親善大使の知立市国際交流協会会長の加藤良平さんと御一緒にアイスランド大使館を東京に訪問いたしまして、初めてトーヅル・アイギル・オスカーソンさん、駐日大使さんとお会いをさせていただきました。その際、前市長と前駐日大使が第1回フレンドシップ会議で合意をされました市民中心の交流を展開する、将来にわたる友好関係を築く、この2点については再確認をさせていただき、万博を通して末永い友好関係を築き上げることで再合意をさせていただいてまいりました。今後とも、この知立の市民の盛り上がりの中で、万博の成功とアイスランドとの友好をより深めるために諸事業を進めてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(久田義章)
本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長します。
13番 三浦議員。
○13番(三浦康司)
ありがとうございました。それでは、2回目の質問の方をさせていただきます。
初めに、凶悪事件に関しましてでございます。
凶悪事件の危機管理、今回の取り上げました2件の事件は、いずれも刃物を使った事件でありまして、刃物の販売とか、また取り扱いに注目が集まりました。安城市の場合は、子どもが1番安全な「子ども広場」の隣に刃物の売り場があり、そこの刃物を取って殺傷事件が起こったということ。そして、また大阪の場合は、学校近くのホームセンターで刃物を買い、その刃物で事件を起こした、こういう事情でございます。大阪の場合は、青少年に刃物を売ったということも大変問題になっておりました。未成年に刃物を売る場合は、やはり使用目的や名前を書くということも、今後必要になってくるのではないかと思っております。そういったのを踏まえまして、兵庫県の川西市では、今回の事件を受け、刃物の購入者の記録する条例、刃物類の販売に関する条例というのを、今、制定をしようとしております。そのような凶器になれる刃物に対しまして、こういった防御策をとっているわけであります。当市においても、このようなとっている業者もございます。それを踏まえて、また御意見などお伺いしたいと思います。
それから、2問目の学校での危機管理でございます。
校門等の適切な管理につきまして、文部科学省は「学校での安全確保のためには不審者を校内に侵入させないのが基本であり、地域の状況にもよるが、少なくとも校内への出入り口を限定し、施錠などにより適切にそれを管理することが安全確保の大前提」と言っています。そして、「門を利用する者の動きが確認できるような施設設備の工夫や死角の把握などもすることもその対応も重要な課題だ」と言っています。そんな意味におきまして、この市内の小学校のセキュリティの関係、防犯監視カメラ、またセンサーだとかインターホン、各小学校がどれぐらいそういった設備をしているのかその辺もお聞きをしたいと思っています。
そして、今後の対応として、そういったセキュリティ機器をどのように配置をするかということもお伺いしたいと思っています。
そして、犯罪、防犯の器具、簡単な器具、先ほど質問者にございました「刺股」、これも私も西小学校に行ったときに見ました。西小学校には、備えてあるということで、先ほどではもう1校か2校ということでした。これも、全校に入っているかと思いましたが、まだまだ入っていないということで、比較的に金額的に用意ができます「刺股」だとか、それから「盾」、それから「催涙スプレー」、それから「捕獲用の網」などこういった簡単な防御の備品は、ぜひ購入してそろえていただきたいと思っています。そんなことの対応をお伺いをいたします。
それから、総合警備システム、いわゆるセコム。これメーカー名ですけれども、そういった市内の小学校、夜間このセコムは入れているということを聞いております。この夜間ではなく、今、もう24時間、そういった形の対応も必要になってくるのかなとその辺の考えもまたお伺いをさせていただきます。
そして、先ほどありました校門の施錠の件。この施錠については、教育長どのような考えを持っているのかお伺いをしたいと思います。
そして、前質問者にございました警備員の件でございます。
私も、警備員の配置を要望する1人であります。今回のこういった事件に対して、全国の各行政、市が全校に警備員を配置するというようなこと、先ほどもございました。そういう形で各小学校に配置の方しております。そういった行政の対応に待っていられないというところ、例えば、東京の小学校などはPTAが1人5,000円の会費を払って警備員を雇うとそういった行動を始めた学校もあります。そういうことも聞いています。また、京都では、有償のボランティア、スクールサポーターと言いますが、これを雇いまして学校の監視、また登下校時にサポートするというような形を取っているところもあります。そういった形で各小学校は対応しています。
知立小学校に警備員が1人立っています、御存じでしょうか。体育館の建設に関しまして、業者のトラックの出入りするのに子どもの安全とか守るために立っているわけであります。やはり1人でも立っていますと、制服を着ている人が立っているということは、犯罪の防止、抑制にもなります。そういった面で、大変知小の場合は、今、安心して通うような形が見えます。ですから、この警備員というのは本当に必要ではないかなと思っております。そんなことを踏まえまして、警備員の方の対応について、またもう1度教育長のお考えを聞きたいと思います。
それから、子ども議会です。
子ども議会、参加の10月の下旬、11月ということで行われます。これ、議会の参加する24名だけではなくて中学校全体でこの件を取り上げて、その議会に対してとか、市に対しての要望、その他を全体で取り上げてその中からまた吸い上げるというような、そういった全員がこの件に関して関心を持つようなまた施策をお願いしたいと思っております。そして、子ども議会でいろんな問題が出てきた場合、ぜひ当局としても子どもの積極的な素直な意見をぜひまた取り上げていただくように、内容的にはわかりませんが、そういった積極的、前進的な対応をお願いしたいと思っています。
そして、万博、それからアイスランド。この2つの件は、もう積極的な支援を願うしかございません。今後の、また市の支援をぜひお願いして2回目の質問とさせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(久田義章)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
ただいまはイトーヨーカドーでの事件等の刃物を使ったそういった凶悪事件という中で、兵庫県川西市の条例制定ということでの御紹介と御提案がございました。
この条例は、刃渡り15センチ以上の先端が鋭い物を包丁類というような規定する中で、そういったそれを購入する際に買った人の氏名ですとか、そういったものを記入させるというようなことを義務づけるというような内容になっているようでございます。私もこの報道の情報でしか承知しておりませんが、こういう中身でございます。この辺については、市としてこのような条例をつくってそういう対応をしていくということが、どのくらいどうだということに、まだまだ全然検討、研究をしておりません。報道によりますと、警察庁広報室では、こういったことは全国初の例かなというようなコメントもあるようでございますので、こういったものがどんなふうに運用されるのか、そんなようなことも情報を仕入れながら研究をしてまいりたいなというふうに思っております。
また、市民ぐるみの防犯体制づくりという中では、新年度からそういったいろんな立場での方の防犯についての御協力をいただく。そういったまちぐるみでの防犯体制づくりというようなことも力を入れてまいりたいというふうに考えております。そういった中では、それぞれの立場で御協力をいただくというようなことでの情報提供ですとか、義務化はどうかわかりませんけれども、それぞれが注意をしていただくというような部分での市民みんなでそういったことを進めていただく、そんなことに力を注いでまいりたいというふうに考えております。
○議長(久田義章)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
御指摘のように、学校内へは不審者を一切侵入させないこと、これが学校の安全確保の最も基本的なことでございます。そのためには、防犯監視カメラを初め、セキュリティ機器や人的な配置も必要となりますが、現在こうした機器や設備はありません。玄関と職員室を結ぶインターホンが設置されている学校はありますが、これは東小学校と西と南小学校の3校でありますが、校門と結んでいる学校はありません。「刺股」などの防犯器具につきましては、現在竜北中学校の職員室に1つ、知立西小学校の職員室に2本が常備してあります。先ほどお話しました2月1日の研修会の中で、警察署からもその必要性の指導も受けております。来年度防犯担当者会で検討してまいりたいと、このように考えております。
また、校門の施錠につきましては、県の教育委員会からもできるだけ施錠するようにという指導を受けております。学校や保護者、地域の皆さんの御意見を聞きながら、防犯担当者会で検討してまいりたいとこんなふうに考えております。
また、警備員の配置ということでありますけれども、学校の安全管理にとりまして警備員の配置は大変有効な方法であると考えておりますけれども、現在、各学校におきましては、保護者や地域の方々が学校の安全を確保しようという機運が大変高まっておりますので、今後警備員の配置も視野に入れながら、ボランティアの活動、これの一層の充実を図っていきたいと思っております。
子ども議会の件でありますけれども、先ほど総合的な学習の時間でグループで取り組むと、いうこともあります。また、各学校での取り組みというのも当然あるかと思います。そうした取り組みを通して多くの子どもたちの声を反映していきたいと思っています。
以上であります。
○議長(久田義章)
これで、13番 三浦議員の一般質問を終わります。