次に、7番 石川議員の一般質問を許します。
〔7番 石川信生登壇〕
○7番(石川信生)
発言の許可を得ましたので、通告に従い順次質問をしてまいります。
地方分権一括法が平成12年4月に施行され、地方自治体は自己決定、自己責任の原則に基づいて自主的、自立的な政策の形成と執行が求められてきました。このことによって従来の横並び、画一的な政策から地域性を加味した住民ニーズをとらえた独自の政策を打ち出し、執行する自治体が増加している今日、ますます「都市間競争」が激しくなってきており、従来型の発想からの脱却が求められているときであります。その観点から今回は、2つのテーマで質問してまいります。
まず、市のイメージアップについてであります。市のイメージについては対外的なPRはもちろんのこと、住民に対する十分な情報の伝達、開示、そして政策や行事に参加することによって市の活力や精気が出てくるものであり、そのこと自体が大きく市のイメージとしてそのまちの特色となるのであります。
先般、知立が誇る山車が5町そろって愛・地球博「山車百輌総揃え」のイベントに参加したことは周知のことと存じます。ここで少し出展の状況に触れてみます。
まず、このイベントに参加すること自体が世紀の大事業でありました。祭りの山車がまちの外に出るということは西町の山車以外初めての出来事であり、不安を抱えての出発でありました。
5町のうち本町、宝町の山車は、長久手愛知県館のショーウインドーにオープンの前から展示されておりました。残り3町、中新町、山町、西町の山車は、4月22日トラックに積み込まれた山車とその組み立ての関係者が夜10時前後に出発し、規制の厳しい万博会場へ。日付の変わった23日0時半よりexpoドームの中で知立の山車3台を含む13台の山車が夜を徹して一斉に組み立て作業に入り、その光景たるや息をのむすごいものであり、熱気と迫力に満ち満ちて、圧巻そのものでした。
各山車、各町の名誉をかけての組み立てであり、まさに世紀のイベントにふさわしいもので、関係者に大きな感動を与えました。夜明けとともに組み立ても完了し、expoドームに知立の山車ここにありと勇壮な姿をとどろかせました。4月23日から25日の3日間、パフォーマンスを交えての展示を終え、4月25日夜、会場終了とともに解体作業を行い、イベント参加に終止符を打ちました。夜の作業であったが、事故もなく、無事終了し、知立市のPRができ、関係の方々の御努力、御尽力に敬意を表します。
さて、展示期間中には多くの方々が来場され、観覧されました。山車を間近にして「立派だね、知立市さんの山車は」という言葉に励まされ、監視、ガイド役の祭り総代初め関係の方々の説明に力が入ったものです。
この時点で痛感したのは、説明に必要なパンフレットの不足、祭りばかりでなく、この機会に知立市のPRを行えば千載一遇のチャンスであったという思いでした。
また、夜を徹して組み立て、解体を行った折には、市の関係部署の担当者が同席すべきであり、ともに参加してわがまちの伝統ある山車や市民のパワーに触れるべきであったと思います。
この山車百輌総揃えのイベントについての総体的な感想とあわせて御所見をお聞かせください。
次に、まちの中の案内板について質問いたします。
案内板というのは、そのまち雰囲気はもちろん、すぐ目につくことから、これがきちんと整備され、景観を配慮したものであることが大切で、ファーストインプレッションとして、そのまちの評価、イメージとなります。
今、知立市においては、市内には案内板が大変少ない。公共施設、学校、避難所はもとより、由緒ある名所や古跡の案内板が目的地まで誘導しきれておらず、途中で道がわからなくなったりする。
まず、数が少ない現状について、各担当部署の所見を伺います。
案内板といっても、案内、誘導、名所の説明、公共施設の表示、防災など種類は多いが、ばらばらな看板より、企画や色彩、文字など、デザインの統一化を図り、まちづくりの視点に立った配置、計画、そして、だれにでもわかりやすいものが必要であると考えます。観光客の声、市民の声を聞き、知立市のイメージにつながる案内板の整備、拡充の取り組みを提案いたします。御所見をお聞かせください。
次に、まちの歴史教育について伺います。
市民が自分の住むまちの歴史や特色を十分認識して、みずから誇りを持って我がまちを語ることができるのは、まちを愛する郷土愛の源であり、市のイメージアップにつながるものであります。自分のまちをよく知ってこそ市民参加のまちづくりが可能であると考えます。
小・中学校で我がまちの歴史や名所、古跡の場所などの勉強をすることが必要であり、また、一般市民には生涯学習やさまざまな機会をとらえて学習することが重要であると考えます。現状と所見をお尋ねいたします。
最後に、市のイメージアップについて、広報活動や市民意識の中に今後いかにあるべきか、まちづくりを含めて庁内調整部署である企画部の所見をお尋ねして次の質問に移ります。
次に、電子自治体構築についてであります。
平成13年3月に政府が打ち出したe−japan計画から4年が経過しました。各自治体、電子市役所を目指し、その実現によって等しく市民にその恩恵を与える目的で、庁内のLAN整備から始まり、年々多額な資金が投入されてまいりました。
知立市においては、行政情報化推進本部を中心として計画、対策を進めてきました。また、各自治体が個々に取り組むのではなく、相互に連携し合って共同で取り組もうと愛知電子自治体推進協議会が立ち上がり、当知立市もこの協議会に参加し、目的の達成に向けて努力されているところであります。
このような状況の中、まず庁内における行政情報化推進本部の活動状況、また、愛知電子自治体推進協議会の現状についてまずお聞かせください。
電子自治体では、ハード・ソフト面、さらには職員の教育、デジタルデバイドの緩和に努め、市民の方々への講座等を通じての教育も必要であり、多岐にわたるものでありますが、先進市と言われるところは、かなり先を走っているという状況が伺えます。
例えば、北海道室蘭市においては光ファイバーを利用した情報通信基盤の整備を行い、文化資料の公開、電子資料館、掲示板方式の市民交流の場での活発な意見交換が可能な電子会議室、公共端末から、テレビ電話のように市担当者の顔を見ながら、福祉、介護に関係する相談が可能な電子相談、避難所や公共施設の情報などをインターネットで提供する電子地図、多種テーマに関する市民の意見の募集及び市のアンケート調査の実施、電子アンケートなどなど。
また、福島県喜多方市では、民間IDC、顧客のインターネット事業代行サービスを全面的に活用した情報システムのアウトソーシングにより、迅速な電子化への対応と総合的な負担軽減を目的として、また、民間の広範囲な情報技術の導入と高度なセキュリティー対策のため、民間IDCの持つ最先端のIT施設やセキュリティ技術を活用するとともに、さまざまな分野における電子化について共同で取り組み、研究を行っているなど、それぞれ独自の創意と工夫を重ねて、市民サービスと事務の効率化に努めています。
施設の予約管理、証明書類の自動交付、図書検索予約等は目に見えた市民サービスの第一歩として既に歩み出している都市は数多いのが今日の状況であります。
当知立市においても目に見える市民サービスが待望されますが、いかがでしょうか。先進都市との格差についてもあわせて所見をお聞かせください。
また、庁内のLAN整備が完了し、学校や公共施設とLANで結ばれている現状ですが、そのことによりどのようなメリットが生まれたのか。効率のアップをしたのか。また、今後のさらなる活用が期待されますが、どのようなものが計画されているのか。庁内での活用についてお尋ねいたします。
また、今後の電子自治体、電子市役所が構築されるまでの予定と当知立市の将来像はいかなるものであるのかお聞かせください。
最後になりましたが、市長には市のイメージ、電子自治体は多岐にわたる努力が必要でありますが、伝統にはぐくまれたまちの特色をしっかりと継承しなければならない反面、目まぐるしい世の動き、住民ニーズに即応した施設の展開が望まれます。都市間競争、都市間格差はまさに待ったなしのときを迎えております。市民の満足度アップ、市民が誇りに思う我が郷土知立を目指していただきたい。市長の所信をお尋ねして質問を終わります。どうもありがとうございました。
〔7番 石川信生降壇〕
○議長(久田義章)
ここで10分間休憩します。
午後2時53分休憩
―――――――――――――――
午後3時05分再開
○議長(久田義章)
休憩前に引き続き会議を開きます。
答弁。市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
まず万博についてお答えをさせていただきたいと思います。
山車からくり愛知万博プロジェクトにつきましては、長期間にわたる各町の関係者と県や万博協会との協議がありまして、人手の面だとか資金の面などでたくさんの苦労がありましたけれども、終わってみると万博に出してよかったというのがまちの関係者の言葉でございました。
先日、NHKでこの「愛知の山車からくり総揃え」とこういった放映がありまして、改めて知立の山車からくり文楽のすばらしさを実感をいたしましたし、私たちに感動を届けていただいた関係者の皆様方に心よりお礼を申し上げたいと、こんなふうに思っております。
次に、そのPRについてでございますけれども、御質問者からはこの万博の際に知立市のパンフレットなどPRの素材が足りなかったのではないかというような指摘をいただきました。今回、万博の参加にあわせまして芸術創造協会の方で日本語と英語の知立の山車からくり文楽を紹介する新しいパンフレットをつくって配布をいたしましたけれども、若干不足があったようでございます。またこの際、知立市を紹介するものをもっと積極的にというような御意見でございましたけれども、万博協会の方の事前の説明では出展物に限定してほしいというような制約がございましたので、こんなような格好になったことを申し添えさせていただきたいというふうに思っております。
また、担当職員の配置でございます。
当日の担当職員の配置については、経済課の職員でございますけれども、ミスかきつばたのPRキャラパンと重なっておりまして、行動をともにすることができませんでした。市役所の中に山車からくりプロジェクト部会の職員7人がおりますけれども、当日はそれぞれの出身各町の山車を中心に動いたりしておりまして、全体的なきめ細かな事務局的な立場の動きが不十分だったようでございます。当日は寒く、夜を徹しての作業も大変だったと思います。各町の山車関係者の皆様には心よりこの場をかりましておわびを申し上げたいと思います。
○議長(久田義章)
建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
案内板の整備の充実というお話が出まして、この問題につきましては建設部の方で平成12年1月に公共サインガイドラインというものを作成しております。
その中といたしましては、まずは、わかりやすさ、適切な情報が提供できるもの、また、だれもが見やすいもの、それから安全性、長期的に利用でき耐える素材であるもの、あるいはまた親切ということで、だれもが利用できるもの、また外国人の方が対応できるもの、あるいはまた知立市の特徴を表現し、迎えるサインデザインであるものというようなもので、あくまでも人にやさしいまちづくりということを基本にこういうものを作成させていただきまして、各部に配置をさせていただいて、各部がそういう看板等をつくる場合については、それに基づいて看板を作成するというもので、1つの案として各部に提供しております。
以上です。
○議長(久田義章)
総務部長。
○総務部長(林 義弘)
私の方からは防災に係る案内板の設置、充実について御答弁をさせていただきます。
避難所、あるいは広域避難所、一時避難所については、それぞれ看板が、表示板が設置をしてあるわけでございますが、そこまで行く誘導案内の看板については今後また検討していく必要があるだろうというふうに認識をしております。
また、あわせて、その案内板についても外国の方にもわかるような形での案内表示というものも必要であろうというふうに認識をしております。
例えば、誘導案内の看板については、電柱であるとか側溝などに避難所への経路を矢印で表示すると、こういうような方法も一度考えてみたいというふうに考えております。この辺につきましてはユニバーサルデザインでわかりやすい表示の方法で対応してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(久田義章)
教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
それでは、案内板の整備、充実についてで私どもの公共施設等につきまして御答弁をさせていただきます。
まず、小・中学校でありますが、小学校につきましては案内板は設置をいたしておりません。
中学校につきましては2校で設置をいたしておりまして、まず竜北中学校は旧国道からの入り口、あるいは知立南中学校につきましては交差点等に3カ所設置をつけさせていただいております。
中学校につきましては、市外からも試合等で学校へ来るということがございまして、よく聞かれることは「建物は見えているけれども、学校への入り口がわからん」という声もございます。そういうことも聞いておりますので、中学校につきましては今後とも検討させていただきたいというふうに考えておるところであります。
続きまして、公共施設であります。
中央公民館につきましては3カ所、猿渡公民館は1カ所です。文化広場につきましては3カ所と案内看板はつけさせていただいておりますが、この施設等ほとんどの方が地元の方が使われるということでありまして、わかりにくいという御意見は伺っておりません。この3施設につきましては、このままでいいだろうと思います。
それから、福祉体育館、ここも3カ所設置をさせていただいていますが、若干市外からもおみえになるということですが、「ボーリング場の角を曲がってください」ですぐわかるそうですので、ここもそのあたりで案内させていただければいいのかなというふうに思います。
それから、図書館3カ所、文化会館2カ所であります。図書館につきましても、建ててから相当時間もたってございまして、あまり問い合わせはございませんが、問題は文化会館が非常に多くの方々が市外から来ていただいているということでありまして、よく「わかりにくい」ということを聞いているところであります。特に「23号線あたりからの入り口がわからん」ということも聞かせていただていますので、そのあたりの声を十分取り上げながら今後どこへ設置していいのか、設置の場所等につきまして十分検討させていただきたい、設置の方向で検討させていただきたいというふうに思います。
それから、まちの歴史教育の中で生涯学習の中でどうかというお話であります。
中央公民館講座等、郷土史研究教室等で実施をさせていただいています。例えば「知立市の石仏を訪ねて」、あるいは「知立市の歳時記」、「知立の昔話」、こんなような形で各市民の方々に学んでいただいておるところでありますが、最近、生涯学習地域推進事業として町内会でもたくさん取り上げていただいておりまして、私ども非常にありがたいと思っております。例を申し上げますと、中町では「知立の歴史と名所旧跡めぐり」、逢妻町では「逢妻町の歴史」、西中町では「自分の住む地域の歴史を知ろう」、八ツ田町でも「ふるさとの歴史を学ぶ」、来迎寺町で「郷土の歴史講座」、昭和1丁目でも「日本史の中の郷土」、こういう形で非常に多くの形で知立市の歴史等について学んでおっていただけて非常にうれしく思いますし、今後も実施していただけるような形でお願いをしてまいりたいというふうに思いますし、私どもの講座の中でも由緒あるまちでありますし、歴史と文化の高い知立でありますので、これらの講座を引き続き実施をしてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(久田義章)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
私の方からは小・中学校での知立の歴史についての現状についてお話をさせていただきます。
知立の歴史については小学校3・4年生で市で作成しております社会科副読本「知立」を、中学校では「変わりゆく知立」を使用して、知立市の歴史についての学習をしております。そうした学習を通して郷土への関心を高め、郷土愛の育成を図っております。
また、指導者である教員が地域の歴史を知らなければ十分な指導はできません。
そこで、本市では教員の初任者等研修会におきまして、「知立の歴史を探る」をテーマに夏休みに市内巡検をし、知立市歴史民族資料館の見学、荒新切遺跡の発掘現場の見学、重原城跡、権現石等、戦国時代の関連遺跡や伝承地の見学、また旧東海道を、知立神社をスタートに在原業平の関連遺跡を歩いて研修をして、我がまち知立の歴史を探ったりもしております。このような学習や研修が積み重ねていくことによりまして、子どもたちの家庭や社会の一員としての自覚は高められ、心のふるさととして家族や郷土を愛する心が育っていくと思っております。
以上であります。
○議長(久田義章)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
それでは、市のイメージアップと広報活動ということでございます。
質問者も御指摘でございますけれども、市のイメージアップ、そのための手段としての広報活動というのは大変重要なものだというふうに認識をしております。
従来、広報活動といいますと、行政の側から一方的なお知らせ、啓発情報の提供というようなものを言っているというケースが多かったわけでありますけれども、今後におきましては、双方向といいますか、協働というような形での広報活動、こういったものを十分念頭に置いていかなくてはいけないというふうに理解をしております。
そのためにも、現在の広報紙でありますとかホームページ、こういったものを魅力のあるものに充実をしていくということが私どもの課題だというふうに認識をしておるところでございます。
次に、電子自治体の構築についてということでございますけれども、まず進捗状況、行政情報化推進本部及び愛知電子自治体推進協議会の活動の中身ということでございますけれども、行政情報化推進本部におきましては、市政の広範な分野において情報通信技術を活用し、市政の質の高度化、市民サービスの向上を図る目的で組織をされ、その本部におきまして知立市の行政情報化計画を平成15年9月に策定をいたしたところでございます。
この計画に基づきまして、順次その充実を図っているところでございますけれども、具体的に申し上げますと、情報基盤の整備といたしまして、職員1人1台のパソコン、この実現に向けて、また基本システムの導入といたしましてLGWAN接続の環境整備、あるいは財務予算管理システムの導入、また市ホームページでの情報提供の充実などを進めてまいったところでございます。
また、電子自治体化におきます共同化での愛知電子自治体推進協議会でございますけれども、これにつきましては将来の電子自治体に向けてのいわゆるワンストップサービス、あるいはノンストップサービスと、いつでも、どこからでもそういったアクセスができる、そういった手続が可能になるというようなことを目指しているわけですが、これにつきましてはまだまだ時間が必要だというふうに認識をしておりますけれども、そういったことでの取り組み。
また、共同化によります共同開発による開発経費の縮減でありますとか、共同運用によります共同メンテナンスによる運用管理経費及びシステム改修経費の縮減などを目的にそういった協議会ができております。
また、セキュリティーの確保におきましても、データセンター方式による不正アクセス対策等の高いセキュリティーレベルの確保、あるいはデータセンター機器の二重化による安全性の確保、こういったことが目的に組織をされているわけですが、具体的な市民サービスの上での取り組みでございますけれども、現在、取り組みを具体的にしておりますのは、施設の予約システムと電子調達システムの導入に向けてでございます。
まず1点が施設予約システムでございますけれども、これにつきましては、18年度に一次稼働ということで、屋外スポーツ施設を対象に、施設の予約ですとか、そういった情報提供システムを立ち上げるという予定になっております。また、19年度には屋内のスポーツ施設で、平成20年度に文化系の施設、こういったものの施設予約、あるいは施設情報提供システムが稼働するというふうに考えています。
また、電子調達システムにつきましても、入札参加資格申請のシステム、電子入札のシステム、入札情報サービスシステム等々を含むものでございますけれども、一部18年度から運用をされるというふうにお聞きをしております。以上のような形で進んでおります。
また、ことしの1月からは、いわゆる市役所、行政に対する電子申請届け出システムを稼働いたしまして、これについては現在26の手続ということでございますけれども、来年に入りますとそれに20ほどの手続が加わるというふうに聞いております。そういったようなことを共同で開発、運用を目指しているという状況でございます。
こういったものにつきましては、先ほど申し上げましたが、やはり単独での開発、運用というのは大変経費がかかります。そういったことで、今後ともこういったことにつきましては電子自治体推進協議会、こちらの方に参画をし、共同で進んでまいりたいというふうに考えております。
次に、目に見える市民サービスをということでございますけれども、これにつきましてもそれぞれ各市さまざまな取り組みをされておりまして、その進みぐあいについてはいろいろ格差があるということは認識しております。
知立市におきましても、特別他市におくれているかなというようなは認識は持っておりませんが、単独で早くからの開発に向けてそういったシステムを立ち上げている、そういったこともございますので、そういったところでは、今後、共同化の中で進めてまいりたいというふうに思っております。
具体的に目に見えるものといたしましては、例えば図書館の検索システムの稼働でありますとか、市役所で申請をする申請書等のダウンロードサービス、こういったものもこういった議会の中での御指摘もいただいておりますけれども、そういったことを進めさせていただいておりますし、また、そういったメールでのパブリックコメント、意見提出でありますとか、市へのいろんな御意見、こういったものもメールでお寄せをいただく、そういったようなことについても努めているところでございます。
そういったことで、少しずつ市民の目に見えるそういうサービスの充実を図ってまいりたいというふうに思っております。
次に、今後のLANの活用についてということでございますけれども、現在、庁内LANにつきましては、市役所を含めまして36の施設に設置、ネットワーク化をしております。このLANの基本的な機能といたしましては、メール、それからスケジュール管理、それからフォーラム、ライブラリー、設備予約、それから例規集等を検索する等々の機能があるわけですが、こういったことによりまして全庁的な情報の共有化でありますとか、いろんな通知文書のペーパーレス化ですとか、そういったことでの活用、あるいは会議でのいろんなスケジュール管理ですとか、そういったこと、それから、フォーラムでは、いろんな職員がいろんな意見交換をする場を提供するでありますとか、ライブラリーについてはいろんな共通様式、そういったものをそれぞれ個々にそのライブラリーから活用するというようなことでの事務の効率化、あるいはペーパーレス化、そういったものも徐々にではございますけれども、今進めさせていただいているところでございます。
今後におきましても、いわゆる職員の休暇、それから時間外等々の手続につきましてのシステム化でありますとか、文書管理システムの導入、今後、電子決裁等も将来それに加えていかなくてはならない課題だろうというふうに思っておりますけれども、そういったものを進める中でさらなるLANの活用というものを進めてまいりたいというふうに思っております。
それから、電子自治体が構築されるまでの将来でございますけれども、この辺についてはなかなか先が見えないというのが実情でございます。いろんな経費の問題もございますし、先ほどの共同化の話もありますので、なかなか速やかなというところにはまいりませんが、いろんな意味で、今後のいろんな個人認証ですとか、そういったものがきちっと整備される、また、いろんな、現在まだ課題でありますいろんなセキュリティーの問題、そういったものが解決される中で、いろんな意味での電子自治体、市役所の構築ということになっていくだろうというふうに思っております。
いずれにいたしましても、私どもの方といたしましては、現在できる範囲の中で1つずつそういいった市民サービスの向上、事務の効率化というものを、そういったITのそういったものを使いながら今後進めてまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(久田義章)
本多市長。
○市長(本多正幸)
私には、世の動きに的確に対応すべく都市間競争、まさに待ったなしだということで、これからの我が市の市民の皆さん方にいかに満足度を与えていくのかとか、そういう市民を誇りに思う知立市の構築をというような御質問だったというふうに思うわけでありますけれども、きのうとおとついと議会の皆様方の御理解をいただきまして全国市長会へ行ってまいりまして、その2日間の間にいろんな会議があったわけでありますけれども、すごく殺気立っておりました。それは、市町村合併、合併によって3,200以上ある都市が、市町村含めて来年3月には1,800ぐらいになってしまうというようなことで、全国市長会でありますので、すべての市の市長が出ておるわけでありますけれども、昨年までの会議を、私は初めて参加をさせていただいたわけでありますけれども、二、三の市長さんがいつもいつもシャンシャン総会だと。シャンシャン総会をやっておっては全く今の国が進めておる三位一体、あるいは構造改革にとてもじゃないがついていけないということで、6団体の中でもとりわけ一番住民の皆さん方に近いのが我々の市であるので、もっともっと知事会の話を、よく新聞なんかに出てくるわけでありますけれども、なかなか市長会の話が出てこないということで、本当に生き残っていくためにはどうしたらいいんだというような、そういう殺気立った意見がたくさんあったことがすごく記憶に残って戻ってまいりました。
そういう中で石川議員さん御指摘のせんだっての歴史の問題からいきますと万博、万博もスタートして、今お話がありました山車百輌総揃え、あれから私は万博が燃えたんじゃないかなというふうに思っております。それまでは比較的協会の意と反した入場であって非常に心配をされていたわけでありますけれども、知立市も参加をさせていただいた。もちろん総代の皆さん方や関係者の皆さん方が本当に努力をして、紆余曲折あったわけでありますけれども、とにかくあそこにこぎ着けたということで、百輌の中で5台が出させていただいた。あれは本当に私は、愛知県の中でもそうでありますし、全国的に知立の山車を発信できた、本当にすばらしい機会だったなというふうに思います。
連休の前にNHKの名古屋支局へ行きましたときに、NHKの副支局長さんとお会いまして、そのときに「市長さん、ショールームに入ってる山車はすばらしいけれども、一遍見てみるといいよ」と私が言われまして、「いや、いや、副支局長さん、あの山車はどこの山車が知っていますか」と言ったら、「いや、どこだったかな」と。「いや、いや、あれうちなんですよ」と言ったら、それ以上声が向こうがなくてですね、そういう認識だったのかということで少し残念な思いがいたしまして、ぜひ今後は知立の宣伝もというようなことを投げかけて帰ってきたわけでありまして、私は、そういう意味で、電子自治体も最終的には、これから単独ではなかなか当市としては難しいかもしれませんけれども、今、部長が答弁させていただいたような方法でやっぱりきちっと立ち上げていかなきゃならないし、その反面、一方では今お話をさせていただいたような歴史、知立にある歴史や文化をいかに活用して、知立市の皆さん方に誇りを持って、知立市の誇りはあの山車だけではもちろんないわけでありますけれども、せっかくあるそういうものをもっともっと有効に活用がされなければならないなということは、あの万博を通じて、あるいは山車からくりもそういう協議会もありまして、犬山の市長さんが山車からくりの市町の19市町の会長さんをやっておられるんですけれども、その会議もせんだって出させていただきました。私自身も祭りと一緒に育ってきた1人でありますので、本当に祭りを愛しながら知立を見てきた、こんな記憶がずっとあるわけでありますので、これからはそういう歴史や文化を大事にしながら新しい取り組みに結びつけていく。
先ほど教育長さんからもお話がございました。子どもたちが、知立は4キロ四方で狭いんですが、せんだっての歩け歩け運動のときに子どもたちと一緒に歩いておりまして、子どもが「おじさん、僕この道初めて歩いた」と。あの明治用水の上をです。それは昭和の子でした。来迎寺、近いんですけどね。結局知らないということで、学校、教育委員会でもいろいろ歴史の勉強はやっているわけでありますけれども、存外自分の学区の周囲は比較的わかるんですが、7小学校、3中学校ありますと、ほかの学区の周囲だとか昔とどう変わったんだとか、そういうことがなかなか知られていないなということを子どもの言葉でよくわかりまして、これもいかんことだなと。やっぱり知立全体を本当に時間のあるときに子どもたちに歴史散策もきちっとやっていただいて、知立の歴史、文化をきちっと身体で受けとめてもらって知立を誇ってもらいたいなと、こんな思いで今はおるわけであります。
最後になりますけれども、そういう意味で電子自治体、今の都市間の競争にやっぱりおくれることない、そんな知立市にしていかなければならないということは痛切に感じておりますので、私も職員も進化をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(久田義章)
7番 石川議員。
○7番(石川信生)
どうもありがとうございました。
順番にちょっと申し上げていきますけれども、万博の件につきましては、先ほども申しましたようにいろいろありましたけれども、本当に結果がよかったんで、本当に私自身もたまたま参加する機会があったんですが、本当に上出来であった。上出来というか、結果がよかったのでほっとしているところであります。
それで、私もちょっと苦言を申し上げたところがあったわけですが、ああいう機会に市のそういう観光協会、経済課の方とか、そういうような方々が町の方々と一緒にいて、おるということだけでも市民との距離が狭まるんではないか。あれは町がやっているからそれだけでいいよというのではなくて、やはりそういう機会におると、裏をのぞくというわけではないけれども、そういうところまでわかるので、そういうことを念頭に置いていろいろなことをやっていただけるとわかる。そうでないと「祭りのことは私知らんで」と言われるような職員さんも出てきちゃうわけですから、やはりそういう機会を、まともにお祭りやっているところだけ見ているだけでは、本当の表面的なところだけですから、それがどういうふうになって、どういうふうにやっていかれているか。万博でも、せっかく窓口になっていただいて、経済課の人たち一生懸命骨を折られました。確かにあれは県の事業でもないし、万博協会という、そういう協会があるもんですから県に問い合わせてもわからない。多分板挟みで大分苦労されたと思います。そういうことがあってなかなかわからない点が多かったんですけれども、そういうような苦労もともにされたんですから、できたら現場に一緒におっていただいて、皆さんとともにしていただくと距離が近づいたんじゃないか。やはりみんなで参加していこうというところは、そういうところではないかなと思いますので、そんな点で気がつきました。
また、いろいろなパンフレットを用意されたようですけれども、expoドームの中でたまたま私が解説とガイド役をやったときには、もう配るものもありませんでしたので、言葉だけでしゃべっているだけでした。余り立派なパンフレットじゃなくてもよかったかなと思いますけれども、それで、「いつ祭りをやっているんだ」とか、いろんなことに興味を持って、たくさん質問を受けました。いろいろお話もしていたんですけれども、1つそういうものを持っていただけるとよかったなと。これは、私も参加する前に自分自身も余り気がつかなかったんだから非常にいかんかったかなと思うんですけれども、やはりなかなか初めてのことでどんな状況下になるのかということがわかりませんでしたけれども、やっぱりちょっとひらめいて、そういう市のPRなりをやろうという心構えを持つと1つ気がついたかなと思いますけれども、そんなことでまだ21日にも知立市の日がありますので、7月21日です。できるだけ知立市のいいところをPRしていただければと思っております。これは要望しておきますけれども、よろしくお願いします。
それから、3番の件ですが、今の答弁の中で12年1月からそういうものがあるということなんですが、それはあるんですけれども、先ほども私申し上げましたように、市内に看板の数が少ないです。そこに行こうと思ってもなかなか行けない。例えば、先ほどの万博の例を挙げていけませんけれども、「それじゃあ、その山車を見くのにどこへ行くの」と、「知立駅に来てどうするんですか」と、そうなるとこちらも説明しにくいわけです。「それじゃあ看板がありますので看板に従って行ってもらうといいよ」とかなかなか言えない。「どこへ行ったらいいでしょうね」「知立神社に午後になったらみんな勢ぞろいしますから、そのときに来てくださいよ」と言うんですが、それじゃあパンフレットなどには「知立駅から徒歩5分から10分」とかいって書いてあるだけなんで、駅へおり立っても、「さて、知立神社どう行くかな」ということになってしまうというのがあるというようなことで、できるだけまちにふさわしいような看板をたくさん、これやっぱり出すのにかなり費用かかりますので、段階的に計画を立てていただいて1つずつでもつくっていく。特に名所はかきつばたやら花しょうぶやらもあるんですけれども、なかなかそこへ到達できない。例えば東海道を走ってきて、それじゃあカキツバタへといっても旧道へ入っていかないとなかなか、あそこへ1つ今看板ができましたね、そういうものがないとなかなか、せっかくの、先ほどの川合議員じゃないですけれども、観光資源を持っていても来ていただけないということがあるかと思います。
それから、今の学校とかそういう施設のところの看板ですが、小学校はなしでいいやというものじゃなくて、別に近所の人はみんな知っていますけれども、違う学区のところへ行けば本当に知らない人はたくさんいるわけですから。それから、学校とかそういうのは、今の総務課の方の避難所の話ですけれども、避難所と一緒になりますから、一緒になってやっぱり幹線道路あたりに必要なことだと思います。だから、これ予算の関係もありますので、毎年計画的にやっていかれることをお願いするわけです。
したがいまして、全庁あわせてどこへ何をやっていくかというようなことを考えながらやっていかないと、ぱらぱら、ぱらぱらしていても非常に効率も悪いことだと思いますので、これとこれは一緒のところで看板に上げようとか、そういうようなことで、年々そういうものを段取りをしてやっていっていただくようなところを考えていただきたい。
今、建設部長の答弁ではそういうガイドラインがあるよというだけで、各課に配付してありますよというだけでは、それはなかなかやっていけないことだと思いますので、助役さん、そこら辺のところをまとめ役ぐらいしていただいて、「ことしはどんな看板つけるだ」というぐらいのところを予算とのかみ合わせで必要なところからぜひやっていただければと、そういうように思っておりますので、ちょっとそこら辺のところを御答弁いただければと思います。
それから、なかなか一般市民の方がわかっているようでわからない。自分ところの町がわからない。長く住んでいても、どこにあったかなというぐらいのこと。これ看板との兼ね合わせもあります。しょっちゅう車に乗っていて看板の矢印があれば、あそこにあるなというぐらいのことはわかるわけですけれども。一般市民の教育といいますか、そういうことをよく知っていただくということはかなり大切だと思います。
というのは、やはりいろいろなところへ今高齢者の人も旅もしますし、そうすると大抵観光地などでは「どこから来ましたね」という質問が大体あるわけです。ただ、「愛知県の知立市というところ」、「それじゃあ知立は何ですか」というのは、たまたま知っている人は、あん巻ぐらいのことです。「ああ、あん巻の知立ですか」と言うぐらいのことですけれども、そのときにある程度そういう市民の方も知っていれば、「知立というのはこういうまちなんですよ」というような話までずっとすることができる。そうすると、やっぱり行ったところでの輪も広がるし、また、それを誇りに思ってしゃべっていただいた方が一番いいのかなと、そんなふうに思いますので、特に途中から転入された方々はどのようなふうにそのようなことを知る機会があるのかというと、これなかなか難しいわけです。
1つこれは提案ですが、そういう転入時のときに、多分今ごみの収集とか、ごみカレンダーとか、そういうのはお渡し願っているかなと思いますけれども、そんなときに小さな冊子でも何でもいいんですけれども、知立のまちはこんなまちだよということを1つ出すようなことを考えていただいたらどうでしょうか。これ、読んでいただく人、読んでいただかない人もあるかと思いますけれども、こんないいところがある、名所があると、かきつばたがあるんだ、花しょうぶもあるんだというようなこともちょっと載ったような、簡単なものでもいいですけれども、お渡し願って、知立はこういうところですよということで、ぜひそういう人たちも知立に居ついていただきたいと思いますので、そういうことを取り組んでいただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
それから、いろいろ看板関連ですが、ネーミングとかが非常に大事で、今のイメージアップと同様に、朝からもちょっと出ていますけれども、老人クラブの問題でもそうですけれども、老人クラブなんていう言葉は非常にこの年代に達した人たちは余り言い響きはいたしません。もっと愛称といいますか、いい名前をつけてもいいんではないかと。
例えば託老所なんて言われたら、そんなところへ行きたくないなと思いますね、そのイメージから。私も大分高齢者に近づいていますけれども、託老所なんていう、そんなところへ行こうなんていう気はまず起きない。もっといいネーミングをつけてもらったらどうですか。託老所なんて。そういうことも十分これから考えていただきたいなと思います。
それから、もう1つ、いろいろな教育のことに関しては、やはり職員の人もしっかりと教育は受けられているかどうかということです。知立のまちということに対して、それも絶対必要なことだと。職員の人が知らないでは困ります。
それで、あと小・中学校のところでも歴史的な教育がされているんですけれども、どこの場所に名所があるのかということです。例えば子どもさんに市外から来た人が例えば「知立神社へ行きたい」「無量寿寺へ行きたい」と行ったときに教えられる生徒さんがどれだけいるかなということもあるんですけどね。中学生ぐらいだったら教えてあげられるぐらいのものが必要ではないかな。歴史だけをたたき込むのもいいんですが、やっぱりそういう地理的なことも必要なことではないかなと思いますが、いかがでしょうか。
それから、次に移ります。電子自治体の件でございますけれども、今いろいろ企画部長から答弁いただいたんですけれども、その印象といたしまして、いつまでに何をやるのか、何をしていくのか、どんなことをしていくのかというような計画性の答弁が1つも聞かれませんでした。それが一番残念なところ。ある程度めどをつけることが必要なことではないですかね。
ただ、先ほどからも私申し上げていますように、画一的に横並び的なときは全部国なりから指導が来ていますけれども、特にこの電子自治体の、私が目に見えない市民サービスとうたったのは、市民の方々には何も利便性を感じない。したがって、窓口へ来たらちょっと早くなったかなということはわかるかと思いますけれども、やはり先進都市というのはもうかなり進んで、自動的なことはいろいろなこと。
特に先ほどおっしゃいました施設の予約ですか、システム、18年度にやっと屋外だと。19年度屋内ですか。こういうもののシステムというのは、もうそのまち単独のものですから共同で開発するものはわかりますよ。確かにいろいろな補修をしたり、パソコンの大きいのを共同を使おうとかいうときには経費の節約になりますけれども、いずれは単独のまちでやらないと、それぞれのまちで事情が違うんですから、やっていかなきゃいかんわけですから、ある程度、ちゃんとそれはやらないといかんじゃないかと思うんですけれども。共同でやるところ、単独でやるところ、そういうものをしっかりと見きわめて、進んでいってもらわなければ、何も、それこそ五里霧中というか、何が来るのかわからない。
それじゃあ、知立市の電子市役所どんなになるだろうと言ってもさっぱりわからないと。そんなことでいろいろお金を投資をしてやっていくなんて、物すごく私には本当に心外だと思います。ある程度はそういうめどを立てて、ただし、ここは方はお金がないのでとかいろいろあるわけですけれども。
それで、今の情報化対策、庁内の情報化の推進本部ですか、これ確か私以前のときの答弁で4つの部会があるといって聞いております。確かにわっと単独で進むにはいろいろ経費面いろんなことで難しいところありますけれども、この4つの部会どんな活動をしているんですか。私は、少なからず勉強だけはしておってもらわないといかんと思うんです。他のまちはどれぐらい進んで、どういうふうになっているか。その答弁を受けて、しばらくそのことに全然触れなかったんですけれども、その全然見えて来ないので、ここでちょっと質問させてもらったわけなんですけれども。4つの部会があるというのは、それぞれの研究テーマがあるはずですけれども、そこでそういうものをぜひやっていっていただきたいなと思うんですけれども。勉強も必要なことです。どこまでよその進んだところが来ているのか。これも突然ですけれども、この周辺、豊田市さんにしろ刈谷市さんにしろ、安城さんもそうですけれども、財政の豊かなところは、やるときはどっとやってしまいます。そのときにそれじゃあ知立はどっと入れるかといったら、なかなかそんなわけにはいかないと思うんですね。そういう点もよく加味していろいろ研究してもらわなきゃいかんですけれども、どうも、この推進本部なんていい名前がついていますけれども、余り活動の状況が見えていない。
それで、今までの答弁の中では、愛知電子自治体推進協議会に入っているので、それを隠れみのにした答弁しかいただいていない。それに従っていきます。確かに従っていく部分のところもあります。単独で行かなきゃいかんところが絶対あります。それは、もう単独でやらないかんのです。だからそのことをちょっとしっかりと組んでいただいて、推進本部なりこの4つの部会、しっかり勉強するところは勉強する、各地の状況も勉強する、お金がないの発言から、それだからできないという論法ばっかりではとても前へ進むことはできません。我々市民は本当に情けない思いをしないといけない。
そういうことで今の電子自治体についてはほとんど具体的に見えた答弁がもらえませんでしたので、またの機会に質問したいと思いますけれども、ぜひ、推進本部などがあるわけですから、それをしっかりと踏まえて研究するというのでも相当なおくれになっていると思っています、私は。
先ほどのお話の中にありました個人認証の件でも、もう近々これは認証される制度はできます。そうしたら一気にいろんな申請物が、それこそ自宅にいてもできるようになっていくと思います。決裁ができるようになってきますから。それはもうすぐ近いことだと思っていますので、大いに研究だけはしてもらいたいと思います。
以上のことについて、推進本部の部長というのは助役ですから、一応その答弁をいただきたいと思います。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(久田義章)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
それでは、電子自治体の関係まず御答弁させていただきたいと思います。
なかなか目に見えたサービス、そういったものが進まんではないかという御指摘でございます。この辺につきましては、先ほど申し上げましたが共同化としてのメリット、そういったものを生かしながら進めていきたい。これが先ほど冒頭にも申し上げました行政情報化計画の計画の中にもこういった形で定義づけしておりますので、こういった中で進めさせていただきたい。
例えば、施設予約システム、あるいは電子調達システムについてもそういったような位置づけをしておりますので、そんな中で説明をさせていただきたいというふうに思っております。
それから、推進本部の活動内容でございますけれども、これにつきましては以前その推進本部において4つの部会でもっていろいろ研究をするというようなことで御答弁をさせていただいておりました。これにつきましては、平成15年9月に知立市の情報化計画を策定いたしましたので、現時点、その本部の部会も現在動いておりません、事実。それの現在は、そういった情報化の関係につきましては情報資産管理会議、これは助役を長にしているものでございますけれども、この中でいろいろなシステムの導入計画でありますとか、導入する際のいろいろなメリット、デメリットの検討、あるいはセキュリティーについての問題、こういったものを協議する、実行にするというような組織になっておりますので、御理解をいただきたいと思います。
これにつきましては、情報資産管理規程、この中で定めさせていただいているものでございます。
それから、それぞれの計画がいつごろできるのか、それが明確でないという御指摘でございますけれども、これにつきましては施設予約、あるいは共同化の面については、各年度こんな予定でいくというのは先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。
あと、そういった電子申請等の基盤整備にもなります。文書管理システムでありますとか決裁システム、こういったものにつきましても、本年度庶務事務システム、こういったものについては研究をするということにしておりますし、文書管理システム、あるいは電子決裁のシステムにつきましても順次その導入についての検討、導入に向けて取り組んでまいりたいというふうに思っております。その辺で御理解がいただければというふうに思います。
いずれにしましても、先ほどの答弁と重複いたしますけれども、いろんな行政手続につきましては、税務関係などでは非常に先駆けて進んでいるような部分もございますし、でありますけれども、今後そういった個人認証とかそういったものが確立して、いろんな市役所の申請届け出事務も徐々にそうした取り扱いの項目がふえてまいるわけでございますので、そういったものの中で構築をされると。こういったものを単独でやるということは現時点大変難しいわけでありますし、電子申請、あるいは届け出事務については、これ県内すべての市町村が参画するその共同化の中で進めているということで御理解をいただきたいと思います。
また、施設予約システムの単独、こういったものは単独でもというお話でございますが、隣の刈谷市さんなどは先駆けてそういうシステムが導入されております。そういった中で、今の共同化と経費の面でいきますと約7分の1ぐらいの私どもの負担金でやらせていただいているというような、そういう側面もありますし、共同化のメリットとしては県のデータセンターに共同の、いわゆるポータルサイトを使ってやるということでございますので、いろんな文化活動、スポーツ活動についても非常に広域化しています。そういった中では知立市の施設だけを活用するということではなくて、隣の刈谷市さん、あるいは安城市、豊田市さん、そういったような施設もお使いになる方もふえてくるわけでありますし、そういった情報を求められている方もこれからどんどんふえてくるわけでございますので、そういった中では知立市、少しおくれているわけでございます。これはいいわけをするわけではありませんが、そういった共同化の中で共同のポータルサイト、そういった中でのものが運用されてくれば、そういったことで広域的な活用、そういったものも念頭に入れて市民の皆様へのサービスが可能になるというふうに理解をしております。
そんなようなことでまたまだ十分でない点は多々あるわけでございますけれども、一つ一つ課題について取り組んでまいりたいと、こんなふうに考えておりますので御理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
○議長(久田義章)
田中助役。
○助役(田中 勇)
まず、知立市のイメージアップに向けてということで、市の道路等の案内看板ですね、これが不足しているんじゃないかという御指摘でございます。確かにそういう面があろうかなというふうに思っております。一度関係課を集めまして、現状をまず一遍把握し、それぞれがどうあるべきかというところを一度検証して、予算の許す範囲で整備をでき得ればやっていきたいというふうに思います。
それから、例えば転入者の方に観光的な、知立市は非常に歴史もたくさんあっていいところですよというPR関係やっているかと。今ちょっと部長に聞きましたら、ごみのカレンダーだとかそういうのは入れておりますけれどもという話ですから、多分やってないような気がいたします。一度その点についても検討させていただきたいというふうに思います。
それから、職員が歴史の勉強等しているのかという、自主的にやっていただいているかなというふうに思っているわけですけれども、この点につきましても、最近のところ新規職員等につきましてはそういう時間をつくれればやっていきたいなというふうに思います。
それから、イメージという意味で、先ほど託老所とかいうようなお言葉もあったわけですけれども、確かにネーミングといいますか、通称の呼び名としてはいろいろイメージのいいのがいいのかなと。私も、例えば足助町でバーバラハウスとかジジ工房とか、そういった施設を知っているわけですけれども、1つの施設をつくったときにそういった呼び名というのをやはり市民の皆さんと一緒に考えていくのも1つの方策だなというふうに思っております。
それから、電子自治体の件につきましては、ただいま部長から答弁させていただいたとおりですけれども、やはり定期的に、せめて今言われますように、他市の状況とか国の動き、そういうものの勉強会というのはやはり常々やっていかなきゃいかんなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(久田義章)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
中学生になれば、名所など尋ねられたときには、それが案内できるのはどのぐらいいるかということでありますけれども、自分の学区であればかなりできる子いるかと思いますけれども、学区外のことを尋ねた場合にどれくらいいるかということはなかなか難しいなと思います。
特に小学校におきましては、総合的学習の時間では特に身近な地域を学習しておりますので、自分の周りのことについては比較的理解できるわけでありますけれども、学区を外れるとなかなかわからないところも多くなってくるかと思います。
そのためには市にさまざまな行事があります。そういう行事に積極的に参加して、神社だとか、あるいは無量寿寺だとか、あるいは歩け歩けでいろんなところを回ってきます。そういうところを知る機会にもなるかと思います。そうした地域の行事に参加することなども積極的に進めて、地域を知る手がかりになるといいなというふうに思っております。
以上です。
○議長(久田義章)
これで、7番 石川議員の一般質問を終わります。