次に、18番 杉原議員の一般質問を許します。
〔18番 杉原元司登壇〕
○18番(杉原元司)
通告に従いまして、私は、みんなの知恵で花と緑の地域再生をテーマに質問をしてまいります。
現在の地方都市の状況が良好な状態ではない社会共通のものとなり、それを改善、修復するための都市の再生が求められております。都市が病んでいるという表現に代表されるように、凶悪な犯罪の多発、加害者の若齢化も気になるところであります。このような現象を生み出す素地としても、今の地域環境の悪化があると言えなくもないのであります。
時代を担う子どもたちが常に平安な気分で、心身ともに健やかに育つためには、環境の修復、再生が強く求められております。いわゆる景観緑三法が制定され、今後、環境整備に当たっては、これまで以上に景観美ということが重視される時代に入ってきたのであります。
地方都市再生とは名ばかりで、以前のような建物の建てかえだけの再開発では済まされなくなってまいりました。
地方都市に住む人たちの心をいやし、ヒートアイランド現象等がはっきりあらわれてきた地域そのものをいやすためにも、花や緑の導入による都市の環境修復、再生が何よりであります。花や緑による再生もそう簡単ではないのでありますが、そのデザインの仕方によっては、快適な人間生活を送る上での欠くべからざるさまざまな効用をもたらす一方、茂り過ぎた管理の悪さから、不快で、安全・安心でない空間をもつくり出す、そのような現況となっている公園緑地等の緑そのものについても再生が求められております。
これまで、都市緑化というと、都市には緑が少ないという大前提のもと、緑の量を少しでもふやすことに専念されてきたが、空間をただ単に緑で埋め尽くす緑化から、花や緑の空間を快適に彩る緑化へと視点が移すように、つまり、緑の量から質への転換の折に、花や緑のさまざまな効力や潜在的能力を引き出し、快適な地域環境をつくり出すには、地域の中に代表される自然を再生したり、市民の望む花や芝生の空間をつくり出す緑地を適正に配置し、建物の屋上を緑化することによってヒートアイランド現象の緩和を図る等、地域都市を軽快な空間に修復するために、みんなの知恵で花と緑の地域再生をしなければなりません。
そこで、環境緑三法の制定による対応策について3点お伺いいたします。
安全で軽快な環境保全型地域づくりは、豊かな緑や清らかな水辺、美しい町並みや歴史的な雰囲気などといった快適な環境は、私たちの生活に潤いと安らぎをもたらす。市民の生活環境に対するニーズの高まりに伴い、身近な環境の質を積極的に高め、このような状況を踏まえ、快適な環境を確保していくことが重要な課題となっております。
こうした中、環境緑三法が制定され、我が国では初めての景観についての総合的な法律である景観法を初めとする、以下、いわゆる景観緑三法が平成16年6月18日に公布され、同年12月17日に施行されました。
景観法は、都市、農産漁村等における良好な景観の形成を図るため、良好な環境の形成に関する基本理念及び国等の責務を定めるとともに、景観計画の策定、景観計画区域、景観地区等における良好な景観の形成のための規制、環境整備機構による支援等を行うことになりました。
本市の風景はかわら屋根の集落が点在する田園風景、多くの神社、仏閣や鎮守の森などの風景が維持されてきました。ところが、近年、周りの風景にそぐわない建物が目立ち始め、雑然とした町並みやコンクリートで固められた河川護岸、道路・鉄道の高架橋など多くなり、醜い野立看板が林立するようになりました。
そこで、美しい風景を守り育てて、次世代に引き継いでいくために、それぞれの責任を明らかにするよう、景観条例制定はいつごろまでに公布されるでしょうか。市長の御見解を問いたいと思います。
景観法の施行に伴う景観法律の整備等に関する法律は、都市計画法、屋外広告物法そのために、関係法律の整備が行ったもので、屋外広告物法について現行とどのように変わるんでしょうか。担当部長の御所見をお伺いいたします。
都市緑地保全法の一部を改正する法律は、都市における緑地の保全及び緑地並びに都市公園の整備を一層推進し、良好な都市景観の形成を図るため、緑地保全地域における緑地の保全のための規制及び緑化地域における緑化率規制の導入、立体都市公園制度の創設など、所要の措置が講じられるものでございます。
そこで、本市の影響について担当部長の御意見をお伺いいたします。
次に、生産緑地法についてお伺いいたします。
この法律は、生産緑地地区に関する都市計画に関して必要な事項を定めることにより、農林漁業と調整を図りつつ、良好な都市景観の形成を資することを目的としております。
法の第3条には、生産緑地地区に関する都市計画を定めるに当たっては、当該生産緑地地区に係る農地及びその周辺の地域における幹線道路、下水道等の主要な都市設備の施設の整備に支障を及ぼさないように、かつ当該都市計画区域内における土地利用の動向、人口及び産業の将来の見通し等を勘案して、合理的な土地利用に支障を来さないようにしなければならないとなっております。
御案内のように、本市の土地の利用状況は、現在、1,081ヘクタールが市街化区域、553ヘクタールが市街化調整区域に指定され、生産緑地面積は当初の65.11ヘクタールから、現在の42.78ヘクタールの現況とお聞きしております。
今回の都市計画マスタープランの見直しに伴い、生産緑地指定の対応について、どのようなお考えをお持ちでしょうか、担当部長の御所見をお伺いいたします。
次に、新設公園整備の今後の取り組みについてお伺いいたします。
本市では、都市公園整備の長期的な計画と合わせて、民有地の緑の保全や都市の緑化を総合的かつ体系的に推進することを目的とし、緑のマスタープランの見直しを含めて、緑の基本計画を1996年から2010年に策定されました。財政困難にもかかわらず、市民の健康と生きがいづくりのために、計画的に公園整備されたことに対し、関係者の皆さんに感謝とお礼を申し上げます。
そこで、本年度の公園整備事業予定の相生公園、野中公園、(仮称)桐山公園等の整備工事内容についてと次年度以降の猿渡川の治水対策に遊水池を利用したスポーツのできる多目的公園等の整備計画についても、担当部長の御所見をお伺いいたします。
次に、河川敷の緑化についてお尋ねをいたします。
本市の河川流域は人口の増加により、河川環境が著しく変化しております。また、市民の余暇時間の増加に伴って、散策や釣等の河川敷の利用がふえていることから、河川整備はもとより、景観を求められております。
河川の水辺空間など、身近な自然環境の保全に努めており、周辺と調和を図るために、マイリバーとして広い面積に花を咲かせて、周年花を楽しめる方法として、野生の草花、園芸用草花の種を10種類から、時には30種類程度ミックスして種まきをし、次々と咲き変わる花によって野生の花園のような空間をつくり出そうというやり方であります。1年草と多年草と混ぜてまくため、種まき後1カ月もすれば開花状態が楽しめます。また、1種類の花の開花期は限定されるが、種子類の異なる草の種子を混ぜてまくため、開花期がそれぞれ異なり、花の種のうまい組み合わせをあわせ考えれば、開花状態がリレー的に周年楽しめます。
雑草も徹底して排除せずに共生させることができ、用途や特性に応じて草の種の組み合わせを工夫することによって、それぞれ独自色のある花模様を創出することができるというメリットもあるので、逢妻川、猿渡川、準用河川敷及び法面などに修景効果を上げるためにも、花づつみ事業を推進したいと思いますが、担当部長の御意見を問いたいと思います。
次に、鉄道敷の緑化についてお伺いいたします。
狭い本市において、緑化の余地のある空間として、また、緑化の効果の大きい空間として鉄道敷があり、名鉄の朝夕のラッシュ時に、相変わらずのすし詰めの満員電車状態であります。身動きのできない車内のなぐさめは車窓の風景であり、このためにも、鉄道法面を上手に利用して緑化修景することが望まれております。
工夫の仕方もいろいろあると思いますが、鉄道敷で緑化の効果が上がる空間として路線内の法面があり、見え広がりも大きいため、緑化の効果も期待できます。花を多用した風景が楽しめるような法面の緑化を期待したい。鉄道敷地に目をやると可憐に咲いている草花によって気分も和らぎ、小さな工夫ではあるが緑化の効果は大きいと思います。
いずれにしても、鉄道は公共性の最も高い交通手段であり、鉄道各社は利用者へのサービスとして、地域景観の貢献策としてワイドフラワーによるさまざまな空間に導入する緑化を考えられるが、担当部長の御所見をお伺いいたします。
次に、街路樹のあり方について質問をいたします。
道路は、通学、通勤、経済活動、あらゆる社会活動にとって、子どもらから老人まですべての人々にとって、必要不可欠な最も身近な公共施設であり、この道路をクリーンで安全で快適に利用できるよう、管理者においても維持管理を実施していますが、すべてについて実施することは大変難しいと思います。
国では、緑陰道整備計画実施にあわせて、街路樹の種類の変更、街路樹の補植、植樹帯の新たな整備など、緑陰道路の整備を行おうとする場合は、必要に応じて、沿道住民と道路管理者等により、緑陰道整備計画を策定しています。
また、緑陰道路管理計画は街路樹を剪定しないことにより生じる標識や看板等の遮蔽や枝葉の沿道民地への侵入など、問題を解決するために、地域環境と地域管理者と協力して、次の項目を中心に街路樹の維持管理方法等に関する緑陰道管理計画を策定しております。町内会、商店街、小中学校など、維持管理に協力していただける場合は、関係者とそれぞれの役割分担を決めております。
本市の緑陰道路計画及び道路整備及び緑陰道路計画について、どのような方針を持っておられるのか。また、国道等の騒音防止に対しての街路樹計画についても、担当部長の所信をお伺いいたします。
次に、緑化の推進地域の現況と課題について若干お伺いいたします。
我々は、都市化の過程で、生活環境上大きな財産を代償として、身近にあった水辺や緑が周辺から失われてしまいました。依然として生活環境は良好とは言えない。自動車の排気ガスによる大気の汚染や生活排水の汚濁など、生活環境を守っていくことは、我々ばかりではなく、子々孫々のためにも重要なことであります。開発の名のもとに自然環境が破壊されつつあるのも事実であります。環境破壊のストップは足元からではないでしょうか。
地域再生の主役は市民であり、その舞台はまさに市民が住んでいる地域であるという認識のもと、自分たちの地域を自分たちの手で、花と緑にあふれる住みよい地域にするという認識をつくり出し、市民一人一人が自主的な花と緑にかかわっていく機運を高めていくことであり、このような観点から、地域ぐるみで花と緑に触れるまちづくりを円滑に推進するために、緑化への知識と熱意を備え、緑化の心を地域に根づかせる花と緑のまちづくりの輪を育てる活動を続けていくことが最も重要であると思います。
豊かな緑を満ちながら、水辺、美しい町並みや歴史的な雰囲気など、快適な環境は私たちの生活に潤いと安らぎをもたらす。そうした環境の中で生活を営みたいという願いはだれにも共通するものであり、より質の高い環境を創出するために、単に公害の発生を防止したり、既にある自然環境を保全するだけでは十分ではないが、私たちの身の周りの環境のトータルな質の向上を図ること、すなわち環境の快適さを求め、創出していくことが重要であり、担当部長の御所見をお伺いいたします。
環境教育の必要を唱えられるようになってから、かなりの年月がたちました。この間、学校教育の場では、環境問題について副読本がつくられ、最近では一般書店に環境の本を集め、コーナーが設けられることも多くなりました。新聞やテレビなどを通して、ことしは、愛・地球博の関係で毎日のように取り上げられております。暮らしと環境とのかかわり合いを考える材料が数多く提示されております。
ただ単に環境は大切だから守りましょうと唱えても大きな成果は期待できない。こうした事実を伝えるには、環境を守るために行動することが求められております。
こうしたことから、本市の各学校での総合的な学習の時間等による体験を通して、自然愛護、環境保全・美化に心がける態度を養うなど行っているが、頭ではわかっているが自分では何もしないではないだろうか。そこで、教育の役割として、事実の普及と対応の誘導について、教育長の御所見をお伺いいたします。
本市の環境教育の1つとして、地域の緑化活動として、花を育てる活動を通して、植物に対する愛情を育て、豊かな情操を高めるため実践教育に対しての現況と課題についても、合わせて各地域ごとにフラワーブラボーコンテストについても御所見をお伺いいたします。
以上、7項目について質問、提案をしたことが実現すれば、知立市の各地域に一斉に開花することを思っただけでも楽しいではありませんか。こうした、花いっぱい運動を推進することによって、いかがでしょうか。市長の御意見があればお伺いして、初回の質問といたします。
〔18番 杉原元司降壇〕
○議長(久田義章)
都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 H)
景観緑三法というのが、16年6月に公布されておりますが、これにつきましては、景観に関する総合的な法律でありますので、当市としても必要であるというふうに考えておりますが、これにつきまして、やはり景観計画ということで、これ、景観計画つくりますには、規制や制限、そして住民の協力をいただくことになりますのでなかなか難しいわけでございますが、今後におきましても、これを条例を研究して、何とか知立市にもこのような景観計画を盛り込むように進めていきたいと思っております。
それから、立体都市公園制度、これにつきまして従来につきましては制限があったわけですけれど、例えば、そういうふうに立体的な公園、できないかということでございますので、これにつきましては新たに、そういうふうに有効利用の中で都市公園も立体的に使えるというふうになってきましたので、例えば、連続立体交差事業の上部を公園にするとか、そういうことも可能になってきましたので、これにつきましては、そのようなことについて、活用もやっぱり今後とも検討してまいりたいと思っております。
それから、生産緑地の現状と今後でございますが、生産緑地につきましては、平成4年度に55ヘクタールが指定されまして、御質問者の言われましたように、16年度末で42ヘクタールということでございまして、その後、死亡、故障等で行いまして、22%の減額がなっております。
また、それに対する追加指定の関係でございますが、私どもにおきましても、先進地の事例を取り寄せて、現在、研究を続けておりますが、なかなか市独自の単独での見直しが難しいわけですけれど、また引き続き研究してまいりますが、現在のところにおきましては、当初の整合性だとか、また、他市との同一歩調がとれないということで、まだまだそれらについては新しい見直し案が出ておりませんが、引き続き研究をさせていただきます。
また、質問者の言われます都市計画マスタープランで、中における第5次総合計画等におきまして、新たにそういった用途を変更することによって生産緑地が変更、指定できないかということでございますが、これは、大都市法案における地域の住宅及び住宅地の供給に関する特別措置法ということで、特定土地区画整理事業ということを行う場合には、新たに生産緑地の指定ができるということでございますので、その辺の整備プログラムと申しますか、そういうような事業を捻出することによって新たに生産緑地ができると、こういうふうに考えております。
それから、公園1人当たりの整備状況は近隣市よりも低いということの中におきまして、最近の公園計画でありますが、既に用地を確保しておるところを現在優先的に考えておりまして、16年から17年におきましては、西町相生公園ということで、園路の整備、遊具の整備ということで、一応今年度でこの相生公園には完了したいと思います。また、上重原の特定区画整理で用地を確保していただきました野中公園、これにつきましては、既に組合区画整理の方で土も入れていただいておりますので、これについては、外構、休憩施設等、17年から18年において整備していきたいと思っております。
また、桐山公園等につきましては、今年度、北からの進入道路ということで確保して、整備に入っていきますが、何せ南側の進入道路についてはまだ解決されておりませんので、それにつきましては、整備に当たりましては進入道路の整備を優先して、やっぱり整備した中で行きたいというふうに考えております。
また、一番大きい上重原区画整理で出していただきました上重原公園につきましては、18年から20年に整備していきたいということで実施計画に位置づけしておりますので、よろしくお願いします。
また、未整備地区につきましては、区長会等にPRしながら、借地公園も整備していきたいというふうに思っております。
また、大きな公園につきましての猿渡川の治水対策で、遊水池を利用した公園ということの中で提案をされておるわけでございますが、これにつきましては、今現在、その公園をどこに設けるかということもなかなか位置づけされておりませんので、私どもとしては、その辺、それがそのように遊水池の機能を持てるかどうかわかりませんが、まずはそういった多目的公園等につきましても、市長が言ってみえますように、位置づけをこのマスタープランでできないかと、こんなふうに考えております。
それから、緑地の考え方でございますけれど、これにつきましては、平成12年度に緑化基本方針を立てまして、質問者の言われるように、緑の質の向上、緑の量の確保と、こういうことを重点的にして考えて、実施しております。これを、例えば申し上げますと、南陽通り、これにつきまして市役所周辺でございますが、ニセアカシア、アオギリということで、非常にこれらにつきまして、倒木しやすい、また、アオギリについて幅が大きく落葉して、管理が困るという中におきまして、これにつきましては、特に花木を主体に植えまして、彩り豊かな木を植えるという中で、花が咲くというような形で新たに補植する場合にはコブシを植えるというふうな中で、少しずつではありますが、そういうふうな形の中で考えております。
また、量の確保におきましては、従来、サツキ等植えまして、非常に夏場で枯れるということで御指摘ありましたので、その辺につきましては、カキツバタの色に並べままして、オオムラサキツツジとか、そういうものを非常に強いという中で、量も多いという中で、そのような低木等におきましても、そのような位置づけの中で、現在、少しずつでありますが、補植のついでとか、また、枯れたときの場合におきましては、そのような関係の中で努力しておるわけでございます。
また、河川敷地、鉄道敷地におきましては、地域の方々の協力をいただかなければならないわけでございますが、花つつみという、これにつきましては、それぞれ休耕田だとか、そういうものにつきましては、この辺につきまして、やっぱり地域の方々の協力が必要でありますが、今現在、私どもにつきましては、昨年から散歩道という中で、この辺の堤防敷、そういったものを舗装する。また、その中においては、今後におきましては、地域の方のボランティアということも必要になってきますので、その辺につきましては、質問者の言われていますように、ネットワーク化ということについて少しずつでもありますが、今後とも努力してまいりたいと、こんなふうに考えておる次第でございます。
○議長(久田義章)
建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
環境緑三法ということと、屋外広告物はどうだというお話でございました。
当然ですが、一体的に検討しなければならない事柄であろうというふうには思っております。関連する施策に建築基準法、都市計画法、緑地関係、また、景観法によりまして、住民合意に基づく景観計画の策定が必要な場合につきましては、関係各課と協議しなければならないということで、これからも研究していかなければならないというふうに思っております。
それから、街路樹のあり方ということの話がございました。街路樹につきましては、人の気持を和らげ、木陰をつくり、暑い日は日陰をつくりまして、強い風を防ぐ、いろんな働きがあろうかと思います。快適な社会、生活環境を築く上で必要なものであるとは思います。よって、無剪定で伸び伸びと育てるというのが一番かなというふうに思いますが、やはり、知立市内ではやはり歩道が非常に狭いということで、通行に支障を来しているということで、今でもちょこちょこ電話が入ります。信号機が見えない、交通障害だというようなこともあります。また、台風どきには倒木というようなその危険もあるということですので、やむを得ず剪定ということで、無剪定ではやっぱりできないんではないかということで、現実としては剪定を選んで進んでおるというのが現実でございます。
以上です。
○議長(久田義章)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
各学校においては総合的な学習時間等において環境問題に取り組んでおります。この学習においては、特に実体験を通して学ぶ、すなわち体験を重視する活動をすることが大切であると考えております。
また、各学校におきましては、花を育てる活動を行っております。花がたくさんある環境で学校生活を送ることは自然に触れる機会がふえたり、精神的な安定が図られたりするもので、学校花壇や一人一鉢運動などで花を育てる活動を通して、植物に対する愛情をはぐくんだりしております。こうした活動も大切にしていきたいと思っております。
次に、FBCについてでありますけれども、この活動は、子どもたちが先生と真心を込めて育てた学級花壇を教育に役立てるとともに、豊かな環境づくりを推進する事業であります。子どもたちが花等を育てる活動に参加することで、自然を大切にしようとする姿勢が育ったり、勤労の大切さを感じたりすることができるので、大変教育価値が高い活動であると考えております。
知立市では、市内の小学校内で2年間ずつ指定校を決めており、秋花壇2回、春花壇2回の計4回、このFBCに参加し審査を受けております。平成16、17年度は知立小学校が指定校でありました。秋花壇1回、春花壇1回、計2回、奨励賞をいただいております。平成17年度の秋花壇からは、知立西小学校が参加をいたします。
以上であります。
○議長(久田義章)
本多市長。
○市長(本多正幸)
私の方にも御質問をいただきました。
景観緑三法ということで、景観条例、今、部長の方がお答えをさせていただいたわけでありますけれども、景観条例につきましては、部長お答えのとおり、大変幅の広い私は中身だというふうに思っておりますので、昨日も中心市街地の問題で、門前町あるいは宿場町としてどういうふうにしていくんだというような話もございました。そういうことも、そういう知立市が歴史を、あるいは文化を持っておる都市でありますので、そういうものも宿場町としてのまちをかもし出す、そんなまちづくりのようなことも考えながら、そういう、その中で緑の位置づけ、あるいは花のある位置づけ、そういうものも景観条例の中では考えていかなければならい問題でありますけれども、あの条例につきましては、なるべく早く制定できるように研究をしてまいりたいというふうに思っております。
それから、最後の問題でありますけれども、とりわけ、緑地、公園の少ない当市にとって、質問者がおっしゃる手だては大変有効な手だてだというふうに思っております。例えば、質問者おっしゃいますように、多目的広場、当然、今、希望しておるわけでありますので、多目的広場につきましても、その設置の場所が決まれば、縁をコンクリートで固めていくという、そういう広場ではなくて、やはり、樹木や花で周りをあしらえる、そんな私は広場にすべきだなというふうに考えております。
特に、中心市街地には緑が少ないわけでありまして、近い将来、連立や駅周辺整備に向けて整備をされるわけでありますので、その中で、街路樹、樹木も、そして、花もその中にきちっと位置づけた、そういうまちづくりができることを望む一人でありまして、御指摘の本当に聞いておるだけで十分さわやかな気持になる、そんな御質問にお答えをさせていただきますので、御理解はいただきたいと思います。
○議長(久田義章)
18番 杉原議員。
○18番(杉原元司)
ありがとうございました。
景観条例、先ほど、質問の中で申し上げたように、知立市は土手が多くて、なかなか景観なんていうものでない。特に、私どもの上重原でもそうなんですが、知立の中でも今回でもそうですが、問題になっておる419の問題、それから、1号、155号等々、そうしたことの中で、非常に景観によくない。そして、今度されようとする名鉄の立体交差事業も含めて少し、景観にもう少し配慮をしたことができるではないのかなと。一日も早い、そういった条例で、ある程度縛りながらしないと、この知立市が先ほど申し上げたように非常にいい町であったのが、すべてそういったものに覆われてしまうではないのかなと、こんなふうに思います。
それから、屋外広告物法なんですが、申し上げたように、県ともいろんな方向で打ち合わせしながら、ああいった醜悪な看板はすぐでも撤去できるような、これは早くしないといけないではないのかなと。特に、皆さんが来られる場合、いろんな醜悪な看板が林立しておる、そんなことも含めてこの緑三法につきましても、その辺が大きな問題ではないのかなと、こんなふうに思います。
それから、きょうも風間議員の方から話があったんですが、公園緑地の手入れ、それから、街路樹の手入れも、国でも地域の沿道住民といろんな話をしながら、木の計画、それから、管理計画も今後はしていくということになっております。特に、街路樹の場合はもう少し組織的にいろんなものを考えるべきではないのかな。例えば、中町のリリオのところにあのスギ科の中国産であるメタセコイヤ、みんな来いやというようなことなんですが、あれは余り手入れしなくても済む、三角錐であって、ずっとこう済む、そういったものも考える必要があるではないのかな。あれは御案内のように、東京の青山でもあるんですが、今後ああいったものがすごくのしてくるではないのかな。そういった街路樹を1本つくるにしても、組織的にやはり研究する必要があるであろう。そうすることによって経費もかからないということではないでしょうか。
前後しますけれど、都市マスの関係なんですが、今、部長は、地区の区画整理等でする場合は、生産緑地は受け付けができるということで念押しなんですが、それでよいという話を聞きましたが、それは国土法の関係で間違いないということでしょうか。いろんな制限があるだったら、その辺も教えていただきたいと思います。
それと、景観条例は制定は大きな話でなかなかだよというような話があったんですが、愛知県ではどのくらいの市町でそういった条例をしておるのか、その辺もあれば教えていただきたいなと、こんなふうに思います。
それと、公園の先ほど話があった、各、今年度の相生公園、野中公園、桐山公園のその辺の器具だとか、その辺の中身のことはお話がなかったんですが、その辺のこともわかればお教え願いたいもんだなと、こんなふうに思います。
あちこちいって申しわけないんですが、生産緑地は知立市単独では難しいということで、この生産緑地は、これは市が独自でやれるものではないでしょうか。これは5市で協定を結んでやっておるんで難しいと、こういう解釈になるんでしょうか。各地区でいろんな開発をされる、そうすると宅地並み課税でとてもたまらんということで、先ほど申し上げた都市マスを含めて、その辺も再度教えていただきたいと思います。
それから、行ったり来たりして申しわけないんですが、今、公園の一人当たりはどのぐらいになっておるでしょうか、数字でお示しください。そして、土地がないと言っておるんですが、例えば、西中の遺跡公園は、これは教育委員会の方なのかどうか知りませんが、いまだに整備されてない。あそこは遺跡は掘ったんではないでしょうか。ああいったところが、もう何年となくほおりっ放しと言ってはおかしいんですが、その問題も。そして、借地公園もある程度提供する人があっても、なかなか進んでいかんな。例えば、弘法のところもちょっと埋め立てはしたんですが、その後、進んではいない、その辺の計画も今回に入ってない、こんなふうに思いますが、いかがでしょうか。
あとはまたほかの機会を見て御質問をしたいと思います。2問目を終わりたいと思います。
○議長(久田義章)
都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 H)
景観計画につきましては、なかなか内容が多いわけでございますが、これにつきましては、引き続き早期にできるように努力してまいります。
それから、都市景観マスタープランにおける新たに生産緑地の指定はできるのかということでございますが、これにつきましては、大都市地域における住宅及び住宅地域の供給に関する特別措置法による特定土地区画整理事業を行う場合はできますよというふうに説明しましたので、よろしくお願いします。
また、これにつきまして、生産緑地の指定につきましては、地方分権により、それぞれ地域におきまして生産緑地の改正ができる旨があるわけでございますが、この5市においてはそのような改正はされておりません。現在におきましては、名古屋市等がされておりまして、そういった、とか、東京等におきまして、そういったお話がありまして、先回、ほかの議員さんからもそのようなお話が出まして、現在、私どもはそういった資料を取り寄せて研究をしておりますが、先ほど申しましたような関係で、なかなかまた他市との同時歩調がとれないということでございますので、引き続き研究課題とさせていただきますので、よろしくお願いします。まことに申しわけありませんが、よろしくお願いします。
それにつきましては、あくまで特定土地区画整理事業におきまして、生産緑地を集合農地という制度を使ってやる。特に、現状で区画整理でなくて、特にその中におきまして、集合換地法におきまして、区画整理の中におきまして1カ所に農地を集めて、そこで農地が続けるような環境をつくって生産緑地を指定する。でないと、宅地混住の中に生産緑地を残しますとなかなか管理がしにくいということで、特に、農住組合がやりましたように区画整理をやる中で、なおかつ選択肢の中で営農を好まれる方につきましては、それを集約して一定のところに農地を残すということでありますので、そういうことにつきましては特定ということで、関係者の同意がないと生産緑地はできないので、特定土地区画整理というふうになるわけでございます。
また、一人当たりの公園面積は現在2.5平方メートルで、この5市の中では低いというふうに考えております。
それから、その辺の景観の条例をやったところは何市であるかということでございますが、現在12市あります。この辺におきましては、最近、新しいところにおきましては岡崎市、また、15年、それから、小牧市が12年というふうに考えておりまして、現在そのような状況を把握しております。
また、今後におきまして、公園整備におきましては借地公園ということでありますが、現段階におきましての弘法の借地公園は、当面、借地したところにつきましては広場扱いという中で柵まで実施しておりますので、よろしくお願いします。
また、今後におきましては、さらに地元として遊具等の話もあるわけですが、当面につきましては、第1次段階につきましては整地して柵をつくって、その中で当面利用していただくという中で考えておりますので、よろしくお願いします。
また、公園につきましては、上重原公園等につきましては、今後におきましてその計画等について地元と詰めていきますので、現時点、上重原公園については具体的な計画は持っておりませんが、今後、煮詰めてまいりたいと思っていますので、よろしくお願いします。
○議長(久田義章)
建設部長。
○建設部長(丹羽 毅)
景観法の中での屋外広告物の取り扱いについてどうだという話がありました。実質、私どもとしましては、今、道路管理者としての非常に見ばえの悪い、交通安全上非常に支障があるということで、今現在は屋外広告物の担当と、それから道路管理者と両方で一緒になって、特にガードレールや何かの巻き看板が相当出ます。あれについては、出たら即片づけるということで、できるだけ早く片づけることを目的にして今現在はやっております。
以上です。
○議長(久田義章)
教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
それでは、遺跡公園のお話がございました。
遺跡公園につきましては、現在3,000平方メートルほど面積あるわけでありまして、目的は遺跡の保護と遺跡を復元し、記念碑的な公園にしていくという目的で所有をしておるところでありますが、平成14年から発掘を始めておりまして、600平方メートルほど掘っております。5分の1ほど掘っておるわけですが、基本的にはすべて掘った後利用するということになるわけですが、多くの費用と年数が必要になってまいります。今現在、掘る前、発掘する前にでも利用できないかということで研究はさせていただいておりますが、なかなか見つからんわけですが、引き続き研究をさせていただきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(久田義章)
これで、18番 杉原議員の一般質問を終わり、一般質問の終了とします。
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○議長(久田義章)
以上で本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会します。
午後6時30分散会
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