次に、2番 永田議員の一般質問を許します。
〔2番 永田起也登壇〕
○2番(永田起也)
議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、質問をしてまいります。
昨今の市町村の状況は、安心・安全、生活環境、福祉・医療、財政などと市民生活を直視した話題が多いですが、今回、私は、個性豊かで活力に満ちた知立市の実現に向けてと、まちづくりや人づくりの観点から、項目に分け当局の見解をお聞きしたいと思います。
初めに、活力ある地域づくりについてであります。
まちづくりを進めていく1つに、日常生活圏の広域化や、住民ニーズの多様化・高度化、さらには地方分権が実行の段階となった今日、住民に身近な総合的サービスの提供の責務を負う地方自治体には、自らの判断と責任で地域の特性を生かした地域づくりを進め、個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現していくことと言われています。
そのためには、行財政基盤の強化や行政の効率化はもちろんのこと、地域の実情に応じた創意工夫を行い、住民参加のもと、行政サービスや各種施策を自主的・主体的に決定し、実行していけるよう、個々の自治体の体制づくりや仕組みづくりが必要となってきています。当市も第5次総合計画輝くまちみんなの知立を実行のもと、市民での協働による自主的な活動・市民によるまちづくりがさらに充実していくよう進めている段階であります。
また、今年の3月まちづくり基本条例が制定され、これが、本市によるこれからのまちづくりを進めていく一環であります。
去る10月6、7日と、市政会の視察で高松市による全国都市問題会議で個性かがやく都市の再生をテーマにして開催され、都市の再生の戦略的な展開に向けての報告や讃岐うどんブームのプロモーションに見る情報発信の視点と地元独自の個性をうまく生かしたまちづくりの成功例など拝聴させていただきました。
今や、どの市町村でも、それぞれ持つ特徴を生かそうと、まちの活力ある地域づくりに懸命に取り組んでいるところであります。本市は、広域的な交通アクセスとなってべッドタウン化しているが、古くは鎌倉街道、また東海道の宿場町として繁栄し、歴史文化を持つまちであり、今もなおそういった建造物や文化財があります。
こういった、歴史的背景と情勢を考えれば、この個性を生かしたまちづくりが活用の1つであると考えます。
本市の社会経済情勢を考えて進めていくべき現在、観光ガイドボランティアというものがあります。現在の状況報告と来年度の見通しはどのように計画しておられるのか、お聞かせください。
また、ことしは万博開催のこともあります。そういったPRする機会ができた年でありました。
本市は、近隣市に比べ、まだまだそういった歴史・文化的にはまさっているが、まだまだ宣伝力の弱さから自ら損をしている面も見受けられます。本市に住んでいても知らない方も、また、多くみえます。
本市を情報発信するには住民の口コミ等が有効的あると、讃岐うどんブーム情報発信での話にもありました。図書や資料館で調べることより、視点や風景を肌で感ずることがよいとされます。
しかし、歴史による景観づくりとなると、費用や予算もかかるうえ、それはなかなか難しいことであります。
よく、視察などで感じますと、歴史・文化的な特徴を持つまちには、駅玄関窓口にデジタル式案内板によるものが設置されております。ボイス機能やタッチパネルなど、本市でも資料館にあるような近いものです。そして、そのまちの特徴や名産物など、紹介が見ることができます。
知立駅前には、看板、チラシしかなく、まだまだ来訪者から目につきにくいところもあり、そのようなものを駅前に設置してみてはいかがでありましょうか。
また、経済活性のための1つの方法として、住基カードや携帯電話等を活用した、地域通貨モデルシステムの導入・普及を研究してみてはいかがでありましょうか。当局の見解を求めたいと思います。
次に、現在本市の、大学生と行政とのつながりや、取り組みなどをお聞かせ願いたいと思います。
あと数年で社会人となる大学生は、何事にも勉強熱心であり、まちづくりの観点からしても、参画してもらうことも新しい発見がいろいろございます。
市民・行政・企業の三位一体の協働した地域づくりとよく言われていますが、せんだって、市民福祉委員の視察した調布市では、地域情報化基本計画があり、市民・自治体・企業・大学が協働して、まちづくりに取り組んでおられます。それらについて、答弁を求めたいと思います。
2つ目の項目に、個性と魅力あふれる地域間交流についてであります。
今年は、愛知万博の影響もあってか、世界間での交流ができた年でもありました。大きく飛躍する国際化時代の中、本市も、姉妹都市ウィンダムなどを活用した国際経済交流の促進に、国際交流協会のもとで毎年派遣という形で行くことができます。
私もことし、有志で毎月お金を全額積み立て、始めてウィンダム市に行くことができました。ここだけでは言い切れませんが、大変勉強となり、まるで人生観が大きく変化した、そんな気分になりました。
しかし、金銭的なこと、身体的なこと、時間的なことなど、人それぞれ事情のもと、もっとそういった枠組みを広げていくよう環境づくりが必要ではないかと感じます。これについて当局の見解を求めたいと思います。
次に、情報発信のホームページのことについて触れさせていただきます。
現在、当市のホームページは、どういった形で作成し、また幾ら費用、予算をかけておられるのでありましょうか。知立市の情報を取るものは、何も行政だけの情報だけではなく、買い物情報だとか、ホームページでも載せていないイベントも幾つかあります。
市内の企業、商店、あるいは民間の協力を得て、知立市のことなら何でも情報を備えた入り口玄関、つまりポータルサイト化するよう、情報発信の面で検討してはいかがかと思います。
また、市のホームページを、動画映像や音声を国内外へ発信できる改善に加え、ICTの活用情報提供や、相談窓口の開設等、いつでも、何でも、だれでも使用できる、より市民または全国的にも、より便利で幅が広く使い勝手がいい情報提供が望まれます。
何も、知立市のホームページは知立市民のためだけにあるわけではありませんし、ITを活用した地域間交流もできる時代にもなっております。担当部局の見解を求めます。
次に、国際化の時代に欠かせない交流、つまり、英語の教養であります。
最近は、大人でも高齢者でも英会話教室に通う方もふえ、これら未来を担っていく青少年たちには欠かせない教育の1つであります。また、だれでも知っていて決して損はないものであります。
最近の日本の英語教育も改められる中、小学校で英語科を設ける自治体がふえています。文部科学省によると、英語教育特区に認定された自治体は、約45県区市町。また、総合学習の時間などを用い、ALTを活用することから取り組んでいる自治体も幾つかございます。本市の英語授業の現状についてお聞かせください。
グローバリゼーションが進む現代社会で、本市も小学校に、総合学習か何らかの格好で英語学習を盛り込むべきであると考えます。これは要望として、当局の見解を求めたいと思います。
続いて、3つ目の項目、まちなかのにぎわいの再生についてであります。
景気は回復傾向と言われていましても、今や、どの自治体においても、現在は車社会の進展や大型店舗などの背景から、中心市街地の空洞化による衰退化をしております。本市も例外ではなく、空き店舗も目立ってきています。
中心地活性化での駅周辺区画整理の事業が進められている中、それが完成したから、まちなかのにぎわいがすぐになるとも必ずなるともそういうわけではなく、世代交代やこれから新規展開されてくる方々が育つよう上昇気流させ、にぎわいの再生の糸口をつかむようにしたいものです。そのためにはTMO構想を活性化に向け努力しなければなりません。これらについての現状と、これからの指針についてお聞かせを願います。
また、空き店舗対策のスペース太陽の最近の利用状況もお聞かせください。
最後の項目に、スポーツによる地域活性化についてであります。
スポーツは、人生をより豊かにし、充実したものとするとともに、人間の身体的、精神的欲求にこたえる世界共通の文化です。また、新しく豊かで活力に満ちた社会の形成や活性化に、人々が生涯にわたってスポーツに親しむことは極めて大きな意義があります。
市民の皆さんが、誰でも、いつでも、いつまでも、気軽にスポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会の実現を目指し、一人一人がライフスタイルに応じて、思い思いにスポーツを楽しむことが行政の職務であります。
本多市長の公約の1つに、総合グラウンド開設推進もしているところだと思いますが、整備的には、年月や大金もかかる上、この場ではさて置いて、現在ある土地効果的利用も欠かせません。
特に、419号衣豊線高架下利用は、市民の要求が多いことから、スポーツ施設などの考えをお聞かせ願いたいと思います。
また、行政の責務は、そのように身近にスポーツができる環境を整えていくことと同時に、スポーツ人口をふやし、市民の心身健全の発達に努めることであります。
現在、市民大会や生涯学習など、スポーツを通じて地域間交流も充実させていますが、外国人との触れ合いやコーチングでも大きな影響を与え、地域においてスポーツ指導等を行うJETプログラムのSEA、スポーツ国際交流員の利用などを検討してみてはいかがでありましょうか。
また、同時に、子どもにとって、常にプロスポーツ選手というのはあこがれであります。野球やサッカー、バレーボール選手など、種目はたくさんございますが、そういった方々と交流することで、子どもたちに夢と同時に大きな目標を与えてくれます。
それは、私たち大人にとっても生涯あこがれるものだと思いますが、プロ選手のスポーツでの交流や、著名な指導者のもとの指導などの方法で、定期的に通じて行うスポーツの振興、そういった活性化を図ってみてはいかがでありましょうか。答弁を求めます。
以上で質問を終了しますが、総体的に、地域での活性化していくにはどうしたらよいのかと考えてみますと、まず人口がふえることであります。増加すればまちは自然とにぎわいますが、特に若者層の人口がふえていくことが、活気あふれるまちづくりには重要であると思います。
若者が生活していないまちや都市は衰退しているイメージがあり、この厳しい時代、発展に必要な若者層をふやすには、県内外はもとより、外国から若者を呼んできて教育し定着させるというような、社会的構造づくりをすることで可能になると考えています。
以下、本日提案として申したことがほんの一部分のことではありますが、本市は、小さな面積でありながら人口もふえていますし、歴史・文化財などの個性もあることから、そういった要素は十分持っております。
今の知立市が、全く活気がないわけではありませんが、魅力ある、活力ある知立市をさらに目指し、もちろん私も努力いたしますが、当局も努力することを切にお願いをいたしまして、1回目の質問とさせていただきます。
〔2番 永田起也降壇〕
○議長(杉原元司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
個性豊かで、活力に満ちた知立市の実現に向けてというタイトルで御質問をいただきました。
まず、観光ガイドボランティアについてでございますけれども、平成15年度に、ガイドの養成ということで知立の歴史や文化を勉強していただき、16年度は、かきつばたまつりの期間中を中心にガイドをやっていただきました。そして、17年度は、この八橋とハナショウブを中心とした知立神社関連もガイド対象とさせていただきました。
まつり期間中以外でも、たくさんのガイドの要請ございますけれども、現在、15名ほどのガイドの方が頑張ってみえます。
参考までに、17年度の、今日まででございますけれども、334件の要請の件数がございまして、1788名の方にガイドをしたという、年間の実績が出てきております。
そして、現在でございますけれども、ガイドをしていただく方の充実を図るために、現在10名ほどの方が、ガイドの養成講座に参加をしていただいております。
今後は、弘法さんもガイド対象となるでしょうし、最終的には市内全域が対象となる、こんなふうに思っているところでございます。
幸い、知立は歴史や文化のまちでございまして、大変奥深いところでもございますので、このガイド活動を通じて知立を知っていただく、こんなことをやっていきたいなと思っております。
これが、いきいきしたまちづくりにつながればと思っているところでございます。
次に、デジタルの案内板についてでございます。
これにつきましては、昨今、いろんな観光地に行きますと、よく見かけるようになりました。
県の方の観光協会の方にお聞きをしますと、県内では道の駅を中心に10カ所ほどが設置をされているということでございます。光ファイバーに接続をして、道路情報だとか、天気予報、宿泊案内など、観光地の情報が検索ができるとのことでございますけれども、確かに便利ではございますけれども、最初の設置の費用が随分高いし、そしてまた、日常的なメンテナンスの面で、子どもなんかいたずらなんかも結構多くて、故障なんかもあるというようなことでございます。
その中で、知立がこれから駅を中心に大がかりな都市改造に入っていくわけでございますので、将来に向けての研究課題とさせていただきたいなというふうに思っているところでございます。
次に、地域通貨の問題でございます。
万博で、確かにこれについては大きく取り上げられました。日本は、量としては、世界一の地域通貨の導入国というふうに言われておりますけれども、中身を見てみますと、一過性に終わったり、活動が継続されていても、参加者の数だとか、取引頻度だとか、そんなことを検証いたしますと、なかなか持続的なインパクトという点においては抱えている問題も多いというふうなことを伺っております。
そんな中で、総務省は、ICカードの普及促進を推進をしておりまして、この地域通貨の方も提唱しておるわけでございますけれども、今述べましたような理由の中で、実際としては、すぐに導入に踏み切るというのは難しいかなというふうに思っております。
これにつきましても、今後の調査研究とさせていただきたいというふうに思っております。
それから、最後に、TMOの関連の事業でございます。
商工会の方では、スペース太陽という空き店舗を中心にいたしまして、当初から活動してまいりました。このスペース太陽は、おもしろ部会という部会がございまして、この中でいろんな事業をやってまいりました。16年度までには、この店舗を借り上げて、郷土史の講座だとか、パソコンの講座、英会話、囲碁、工作等の講座を精力的にやってまいりまして、私どもといたしましては一定程度の効果はあったと、こんなふうに思っているところでございますけれども、残念ながら、今は活動がとまっております。
各地のTMOの状況を見ますと、なかなか、スタートしても実績が上がらないというようなことで、いい結果が見えておりません。そんなわけで、この知立においても例外ではなく、正式発足の前に少し中断をしているというのが現状でございます。
今後につきましては、高齢者を中心とした地域住民との触れ合いの場だとか、あるいはまた、弘法さんなんかに訪れる方との交流の場が考えられると思いますけれども、地元商店街の方だとか商工会などと、また一度相談をしてみたいと、こんなふうに思っております。
○議長(杉原元司)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
それでは、国際交流の関係につきまして、御答弁させていただきたいと思います。
現在、姉妹都市でありますウィンダムに、市民の方を派遣させていただいております。今年度で6回目ということで、52名の方まで御参加をいただいております。
また、中学生の皆さんにつきましては、本年度で16回目ということで、トータルで163名の方にご参加をいただいております。こういった状況であるわけです。
市民派遣について、特に御説明をさせていただきますが、市民派遣につきましては、現在、国際交流協会の方で事業を行っていただいているわけでございますけれども、参加者を募る、これは一般公募で行わせていただいております。これには市内に2年以上在住ですとか18歳以上というような制限もございますけれども、基本的には公募で800字以内のレポートを提出をいただいて選考させていただくというような形をとっております。
派遣を始めました当初は、定員枠10名ということで始めさせていただいておりましたけれども、応募状況が少し振るわなかったというような中で、平成15年からは8名というようなことにさせていただいております。
そういった方、非常に、今御質問者もおっしゃいましたように、現地では非常に貴重な体験をされてみえます。そういった内容につきましては、年度末に帰国報告会というようなことで、国際交流協会の会員を初め、市民の方に、そういった報告会、参加していただく報告会を開催させていただいたり、その後、ウィンダム会というような会をつくっていただいて、そこで国際交流協会を通じてのいろんなボランティア活動に御参加いただいているという現状でございます。
そういった中で、質問者がおっしゃいました、1人でも多くの方に、こういった貴重な経験をということでございます。この辺につきましては、費用との関係がございます。
現在、市民派遣につきましては、13万円の上限というようなことで、お一人に補助をさせていただいているわけですが、なかなか、これを引き上げるというようなところが現状ちょっと難しいかなというふうに思います。
また、現状の予算の中で、定員枠を広げるということになりますと、お一人の負担額がふえるというようなこともございますので、この辺については、少し研究をさせていただきたいというふうに思っております。
いずれにしましても、今後とも、こういった事業は継続してまいりたいというふうに思っております。
それから、市のホームページについてのお尋ねがございました。
現在、市のホームページにつきましては、予算的には、サーバーの借上料、それから、ドメイン管理料以外は特に予算措置はございません。ページはすべて職員が行っております。
そういった中で、知立のポータルサイト化はどうかというようなご提言でございました。現在、ホームページ上では、タウン情報というようなページを設けておりまして、そこは広く市民の皆様に開放しております。メールで申請をいただければ、どなたでも掲載をしていただけるというような形になっております。
ただ、ここにも、市のホームページでございますので、公序良俗に反するもの、営利目的のもの等々については制約をかけさせていただいておりますが、そういったことの取り組みもさせていただいております。
また、今後、そのポータルサイト化につきましては、行政のホームページがどういうふうにあればいいのかというような問題とも関連してまいりますけれども、ということもございますし、また、民間の団体が運営いたします、そういったサイトもございますので、そういった辺の絡みもありますので、その辺は少し研究をさせていただきたいなというふうに思います。
いろんなところでは、NPOのような、そういった団体が運営委託をしてやっているというような事例もあるようでございますので、そんな方向性についても検討してみたいというふうに思います。
また、動画映像の発信をというようなこともございました。これについては、直ちに市の方というわけには、今、まいりませんけれども、今後の、どういったような形でそういったものができるのか、また、その情報を受けていただく側の、いろんなハードやOS、ソフト、そういったような問題もございますので、現在ではできるだけシンプルなものをというようなことで、今、進めている現状でございます。
なお、動画映像の配信サービスという点につきましては、衣浦東部広域行政圏の5市の産業や観光を紹介します、そういったことを行っておるわけですが、この中で、18年度の取り組みとして、そういった動画による配信も考えていきたいというような計画があるようでございますので、当面、そういった知立の観光、それから商業といったものの紹介は、そういったものでも少しは皆様にお知らせができるのかなというふうに思っております。
また、ITCを活用した相談窓口等の設置のこともございました。そういった、インターネットの双方向性、こういったものを活用して、いろんな情報交換、発信というようなことは大変すばらしいことだというふうに思っておりますけれども、反面、ウィルスでありますとかスパイウェア、こういったセキュリティ上の問題もまだまだあるようでございます。
今後、こういった対策も含めて考えていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(杉原元司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
ウィンダム市との交流についてでございますが、中学生のオーストラリアとの交流は、平成2年度から始めておりまして、ウィンダム市へは平成9年度から訪れております。
派遣の人数は、当初、平成2年度でありますけれども、6人でありましたけれども、応募する生徒からの希望もありまして、翌年の平成3年度からは9人、平成10年度は10人、その後は毎年12人と、人数をふやしてまいりました。これまでに163人が派遣され、そのうちのウィンダムには103人の中学生が訪れております。本年度の応募者数は、46名でありました。その中から12名を選考し、派遣しております。
中学生の海外派遣は、国際交流協会の協力で行っておりますが、できるだけ多くの生徒を派遣したいわけでありますが、予算の関係もありまして、人数をふやしますと個人の負担がふえてしまって、金銭的な面で行けなくなってしまう生徒も出てきます。バランスを考えて派遣の人数を決めております。
次に、小学校の英語活動についてでありますけれども、本市におきましては、現在、総合的学習の時間を使って、国際理解教育の一環として、英語活動を進めている小学校が1校あります。
総合的な学習の時間は、それぞれの学校が地域の実情や児童の実態に合わせて、環境や福祉、国際理解などを取り上げ、学習を展開しております
すなわち、環境問題を取り上げている学校もあれば、福祉の問題を取り上げている学校もあります。また、国際理解教育を推進している学校もあるわけであります。
国際理解教育の一環として、英語活動を進めている知立東小学校では、本年度から3、4年生で隔週で1時間、5、6年生では週1時間の英語活動をしております。つまり、3年生から英語に触れ、6年生までに1人当たり105時間の英語活動に取り組む計画で進めております。
こうした取り組みをしている学校に対して、ご指摘ありましたように、外国語指導助手等の派遣について考えていきたいと思っております。
以上であります。
○議長(杉原元司)
教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
それでは、大学との連携につきまして御答弁をさせていただきます。
当知立市教育委員会と愛知教育大学で連携をしておるところでありまして、平成17年、本年の7月19日に連携に関する覚書の調印をしておるところでありまして、その後におきまして、教育大学の先生方の御協力をいただいておるところでありまして、本年、生涯学習フェスティバルの中で、体験コーナーでも実施をさせていただきました。これは11月19日、土曜日です。
また、科学実験教室ということで、11月20日の日曜日に実施をさせていただきました。内容でありますが、静電気でびりびり、あるいは、おもしろびっくり科学マジック、ぷよぷよスラム、液体窒素で何でもかちかちと、こういう形で実施をさせていただきまして、小・中学校の54名の方が参加をいただきました。
また、物づくりの教室では、自分だけの永久磁石をつくろう、あるいは、ファイルボックスをつくろう、金属を溶かしてキーホルダーをつくろうと、こういう形で教室を行いまして、小中学校53名の方が参加をいただきました。
また、平成18年、来年度におきましても、愛知教育大学の先生方をお招きいたしまして、市民大学講座等を検討をさせていただきたいなというふうに思っておるところでおります。
また、文化会館におきましても、愛知教育大学との交流を続けておるところでありまして、平成15年度におきましては、ガラス工房の学生による作品展、また、平成16年度におきましてはガラスアート博覧会、また、版画彫刻研究室によります、展覧会などを実施をさせていただきました。
本年も、文化会館5周年記念といたしまして、今月、12月15日から特別企画展、また、美術展、シンポジウム、ワークショップ等を開催をさせていただく予定をしておるところでありまして、今後とも、このような交流を深めていきながら、地域の活性化を図ってまいりたいというふうに考えます。
続きまして、419衣浦豊田線の高架下の利用ということで御質問いただきました。
当教育委員会におきましては、衣浦豊田線高架下につきましては、5,000平方メートルほど検討させていただいておるところでありまして、土地の形、あるいは天井の高さ等、考慮しながら可能なスポーツを検討しておるところであります。
当面、平成18年度で牛田地区にゲートボール場1面を建設ををさせていただく予定をさせていただいておるところであります。残りの部分につきましては、非常に、新林地区になるわけですが、交通量、側道の交通量が非常に多いところでありまして、交通安全等考えながら、引き続き検討をさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
続きまして、スポーツによる地域活性化について、御答弁させていただきます。
まず最初に、スポーツ国際交流員について御質問いただきました。これにつきましては、近年の競技力の飛躍的向上と、国際交流の推進を図るという目的によりまして、平成6年から総務省、外務省、あるいは文部科学省の協力によりまして、国際財団法人自治体国際化協会、ここで設置をされたと聞いておるところでありまして、まだ私たちもよく理解をしておりません。一度、よく研究をさせていただいていきたいと考えております。
続きまして、著名なスポーツ選手によりますスポーツ指導という御質問をいただきました。これにつきましては、平成12年度におきまして、野球選手でありますが、皆さん御承知の中日ドラゴンズの岩瀬投手をお招きいたしまして、夢のボールパーク・少年少女野球教室を開催をさせていただきました。非常に子どもたちも喜んでくれました。
その後におきましても、生涯学習フェスティバルの中の講演会で、平成13年度には、元バレーボール選手益子直美選手、また、平成15年には元野球選手パンチ佐藤氏、平成16年度につきましては元マラソンランナー松野明美さんをお招きいたしまして、講演会を開催をしておるところであります。
今後につきましても、このような形の選手をお招きした交流も検討させていただきたいというふうに思います。
また、1つ、知立の3中学校のハンドボール部でありますが、トヨタ車体のハンドボールの選手、これは全日本の選手含めて3名の方に指導をいただいておるところでありまして、今年度につきましては、4月29日と、5月19日にですが、トヨタ車体の吉原体育館で実施をしていただきました。
基本的なパス、あるいはキャッチを初めといたしまして、コートプレイや、また、ゴールキーパー等の指導をいただいておるところであります。また、年明けにつきましては、また1月末か2月にかけましても御指導いただくような形で依頼をさせていただいておりますし、日本リーグの試合にも3回ほど御招待をいただいておるということでありまして、こういう形で、いろんな有名な選手、あるいはいろんな方々の御指導をいただきながらスポーツ振興も進めてまいりたいと思います。
以上であります。
○議長(杉原元司)
2番、永田議員。
○2番(永田起也)
一通り御答弁ありがとうございました。
それでは、答弁の中で幾つか再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
まず、活力ある地域づくりについてでございますけれども、まず、案内板と地域通貨に関しては、予測どおりの答弁が返ってきたわけでございます。
これは1つの手段を挙げたに過ぎないわけで、研究していただければよいのですけれども、余り暗病反な考えでも解決いたしません。
確かに、地域通過システムが必ずや起爆剤になるとも思えませんし、現に、余り効果がないというところも、私も知っております。
本当に、活力だけと言ったら産業、雇用、など、すべてにおいて調和のとれたものでなければならないですし、それが地域の事情によって有効的かということも、これは長い目で見ないとわからないことですから、引き続き研究をしていただきたいというふうに思っております。
ですけれども、本市の個性、特徴を生かす上で、やはり、部長も答弁ありましたけれども、歴史、文化というのは当市にとっては外せないものと考えます。そういったことに対して、観光ボランティアさん、現状進んでいる唯一の、唯一とは言いませんけれども、1つで進んでいるものであります。
こういった人たちも、そういったことに興味があってやっているわけでございますので、そういった人たちの知恵も拝見しながら、さらに充実できるよう、よろしくお願いしたいと思います。
次に、大学との関係でございます。
本市は、先ほども部長が言われたとおり、物づくりに関しても、ことし7月19日に調印が済んだということで、早速、先回行われた生涯学習フェスタでそういったご協力が得られたということで、少し安心できました。
本当に、大学生というのは、そういった、私も個人的ですけれども、大学生と、こういった市町村の市会議員とか、そういった、学ぶ、そういったのもありまして、あらゆる面で大学生は活動熱心でございます。
本当に、私も驚いているわけでございますけれども、引き続き、積極的に、こういった事業を取り込んで、協力できる分野は協力していただく形で進めていただければというふうに思っております。
次に、個性と魅力にあふれる地域間交流について、ホームページのことなんですけれども、私も本当に思うんですけれども、本市の市役所のホームページは、職員の手づくりでありながら、手づくりにしては本当によくできているなというふうに理解しているわけでございます。
各課、それぞれ拝見いたしましても、手間暇かけている感じがいたします。また、新しく作成したボランティア市民活動情報サイト、これらもまだ始まったばかりで、中身はまだ薄いですけれども、大変よいなというふうに思います。
今や、本当に、どの政府機関や地方自治体もホームページを開設しています。こうした中で、行政情報や行政サービスを利用する人が、求める情報やそういったものが、簡単にたどり着けないことも少なくありません。
行政ポータルサイトは、このような不便をなくすことを目的につくられていますけれども、まだまだ、本市役所のホームページも、これからどんどん充実していくわけですから、細かい点も触れていない面もまだまだありますし、今後もふえていくと思います。
そうすると、どうしても充実すれば充実するほど、情報は錯乱してわかりにくいものになってくると思います。それは仕方がないことだと思います。
今後は、そういったグルーピングもどんどん充実していただきたい。また、情報やサービスを提供する行政組織にとらわれることなく、芸能、芸術、文化、買い物情報、イベントなど、テーマごとに分野して提供できる、総合的なポータルサイトも目指していただければなと思っております。
これは、もちろん行政だけの力だけでは処理ができないことですし、専門的知識がいることであります。また、民間や団体、そういった連携の情報集約なんかも必要不可欠になってきますし、必要に応じて予算化、外部委託しなければならないところが出てくると思います。
とはいうものの、豊田市内のようなポータルサイトにしますと、莫大な金額がかかってくるわけでございまして、大変進行の早い愛知社会であります。せんだっての子ども議会に、1教室にパソコンの導入なんていう要望もあっただけに、その必要性はうかがえます。また、携帯電話の端末等も利用した行政サービスも、どんどん広がってくることだと思います。
もちろん、そういった、今に関してはウィルスだとかそういったセキュリティ問題も少しは残っていますけれども、時代におくれないよう、ぜひとも、こういったユビキタス情報化を目指すことを検討して、これからも研究していただきたいとの要望であります。
小学校英語教育についてでありますけれども、今現在、東小学校1校でそういった総合学習を利用しながらやっているということをお聞きしました。
また、これも学校、個人個人、そういった個性があると思いますので、そういった英語の教養も深めていただくよう、これもよろしくお願いしたいなというふうに思っております。
まちなかのにぎわい再生についてでありますけれども、このことは中心市街地のところで触れましたけれども、いろんな意味において、これからも中心市街地は地域経済の発展、人々の生活の実現に大切な役割を果たす場所であります。
また、このスペース太陽、TMO構想、商工会の方にもしっかりと要望していただきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。
最後に、スポーツによる地域化についてでありますが、平成12年に中日の岩瀬投手等、こういったスポーツによる、生涯フェスタでそういった講演もいいんですけれども、やっぱり、私が強く思っていることは、やはり、青少年に対して、そういった岩瀬投手との触れ合い、そういったことがスポーツの振興にも、活性化にもつながってくると思いますので、ぜひともこういった機会をどんどん取り入れてやっていただきたい、そういった要望をしておきます。
この、スポーツによる地域の今後の課題、競技スポーツの強化も視野に入れた、学校関係や地域の生涯学習のスポーツ、また、それ以外の団体、例えば体育協会の団体等、これをトータル的に構築してみればどうかなというふうに思っております。
例えば、スポーツ振興計画策定などしているところもあり、スポーツ振興による地域の活性化について総合的に考える計画、そういったところも、やっているところもあります。1回検討していただくよう、答弁を求めたいというふうに思っております。
以上で2回目の質問とさせていただきます。
○議長(杉原元司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
観光ガイドボランティアの方にお聞きをしますと、ことしは万博の年ということで、遠くからもたくさんの方がみえたそうでございまして、先日も沖縄の方を案内しましたよというようなお話もありましたり、あるいはまた、ちょっと朝の早い時間にガイドをしているとき、日が差すのがそのときは遅かったらしいんですけれども、ちょうどカキツバタの花がぽんという音を立てて咲きましたというような話も聞きました。
カキツバタの花言葉というのは、幸せは必ず来るという、こういう花言葉でございますけれども、大変感激して私に話していただきましたけれども、ガイドの方も、それからまた、今、講座をやっていただいております講師の先生方も、非常によく勉強をされておりまして、一生懸命自分たちで新しいことを勉強してきて、新しいガイドさんを養成しているというようなことで、生き生きしてやってみえますので、私はこれからも、このガイドボランティア講座の方がうまくいくように側面からサポートしていきたいなというふうに思っております。
それから、中心市街地の活性化の関係でございます。先ほど、スペース太陽の活動を少しお話をしましたけれども、商工会の方も本当に一生懸命やっていただきまして、いろんな企画をしていただきました。
ただ、それがなかなか目に見えた格好で、このまちづくりと重なってこないわけでございますけれども、今、知立駅を中心とした市街地の中心部を見ますと、やはり空き地が目立ってきております。これはやむを得ないことでございますけれども、ハード面の整備や、それこそ予算をつぎ込めば、いずれかは完成するわけでございますけれども、人づくり、ソフト面での充実というのは、まだまだこれから時間もかかると思いますし、かなりのエネルギーがかかるかと思いますけれども、商工会なんかと相談をしながら、少しでもいい方向に持っていけるように努めてまいりたい、こんなふうに思っております。
○議長(杉原元司)
教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
では、著明なスポーツ選手について、再答弁させていただきます。
確かに、今お話がありましたように、ちょうど岩瀬投手をお招きした時点も私おりまして、感じたことは、非常に多くの子どもたちが集まってくれましたし、また、それに伴いまして父兄の方たちも来てくれまして、直接こういう実力ある選手から指導をいただくということは、子どもたちにとっても非常に励みになることであろうと、一生忘れないことに残るんじゃないかなというふうに思います。講演会よりも、確かに、こういうところでじかに選手に触れるということは、非常に子どもたちにとって有意義なことであろうというふうに思います。
いろんな、知立市、実施する場合につきましては、いろんな面で、予算の面もございます、各団体とも協力しながら、今後ともこういう機会ができるような形で、努力はさせていただきたいというように思います。
○議長(杉原元司)
これで、2番 永田議員の一般質問を終わります。