次に、13番 三浦議員の一般質問を許します。
〔13番 三浦康司登壇〕
○13番(三浦康司)
 おはようございます。
 通告に従いまして、順次質問させていただきます。
 初めに、知立駅前西新地地区町づくりに関し、お伺いをいたします。
 知立駅東に市街地整備事務所が開設され、知立駅周辺土地区画整理事業13.3ヘクタールの開発が今、されようとしています。そして平成27年には知立市の玄関口として新しい知立駅が誕生し、さま変わりした駅前周辺があらわれるわけであります。 もちろん、それにより中心市街地の活性化がなされるわけであり、商店街を核とする商業全般も活気を取り戻さなければならないのであります。
 そうした中、知立駅の再開発が完成した時点においても、知立駅正面の一等地には商業施設ではなく、依然と鉄骨をむき出した市営駐車場が君臨していると思われます。
 駅周辺区画整理において市営駐車場を含む西側は区画整理外となっているのです。せっかく新しい駅が完成し、駅前がきれいになっても、正面の一等地が商業的に有効活用されてないまま依然と駐車場として置かれているのはいかがなものでしょう。この市営駐車場の設立時の話では、庁舎跡地を有効利用するために暫定的に駐車場とするが、駅前の活性化につなげるためであれば、そのときにはいつでも動かすというような話だったと私は認識をしております。
 中心市街地は人、物、情報が終結する街の顔であり、その地域における経済、文化、治安、防災、地域コミュニティの形成といった商業機能及び都市機能を有さなくてはならないのです。
 その点において、この地域、駅前西新地地区は、これらの機能を一つも有さない地区であります。駐車場裏の一角においては、狭い道が迷路のように存在し、多くが空き家となった古い家が点在しています。また、駅の周辺にもかかわらず畑も幾つかあるのです。
 このような地域において一番心配するのは、当然のごとく火災であります。一つ火災が起きれば大変な事態となるわけであります。早急な対応を望むところであります。
 そのような中、地元の商店主と地権者が再開発しようと立ち上がっているのです。なかなか市の援助をいただけない中、商工会、商業活性化事業TMOを利用し、街づくり研究会をつくり動き出しました。商業施設、生活サービス施設、住宅を含む再開発ビル、そして駐車場を移築、再設置した構想を持ち、北地区と東地区への誘導路を確保し、地域全体の活性化を促すものであります。関係商業者の意欲、地権者の積極性を断つことなく、早急な対応をすべきであると思います。市所有の駅前駐車場を含む西新地地区一体の再開発事業として市の積極的支援を願うところでありますが、いかがでしょうか。
 現在、研究会及び説明会を行っているとお聞きしますが、行政の指導状況及び進捗状況をお伺いをいたします。
 また、今後、調査費などをつけ、取り組まれることを期待いたしますがいかがでしょうか、お伺いをいたします。
 次に、山町地区土地区画整理事業についてお伺いをいたします。
 昨年度、本事業に予算がつき、調査・測量が行われています。以前の報告では、地権者62名、うち、同意者54名、仮同意87%と伺っています。現状はいかがでしょうか。また進捗状況はいかがかお伺いをいたします。
 また、今後の予定において、児童の通学路も区画内にありますが、歩道設置などの対応は。また、国道との接続道路に問題はないのか、区画整理の設計、事業計画認可など含めた今後の予定をお伺いをいたします。
 次に、中央公民館・庁舎の有効利用についてお伺いをいたします。
 現在、生涯学習の拠点として中央公民館がその役割を果たしています。市の中央に位置し、市民も通いやすく、利用度も高くなっており、重要な交流の場としての活用がなされています。
 しかし、この中央公民館は、講座や催しに来るだけの会館でいいのでしょうか。講座などの前後にくつろぐ場、ふっと立ち寄る場としてなどの空間づくりもこれからは必要なのです。そういった意味において、当市の公民館は果たして市民、そして利用者にとって使い勝手がよい公民館なのだろうか、疑問を抱くところであります。雰囲気のいい公民館、元気の出る公民館としてリニューアルすべきであります。
 個人でも入りやすい空間づくり、だれでも随時利用できるフリースペースの提供。さまざまな住民の交流と活動を支援する上でも集いのスペースは欠かせないのであります。
 不特定多数の住民が随時来訪して長時間滞在するという環境がなければ、そこに集いも交わりも生まれてこないのです。ただ教室を貸し出すだけの公民館ではいけないのです。生涯学習都市宣言をしている当市としてふさわしい公民館づくりをすべきであると思います。
 他市の公民館でよく見かけるのは、明るく広いロビーに資料的な書架があり、自由に見ることができ、机があったり、くつろぐいすがあったりし、市民や学生が気軽に集える環境づくりをしています。
 当市の公民館はいかがでしょうか。1階ロビーの隅に、パンフレット棚と少しのベンチが置いてあるだけです。時々展示スペースとして活用されていますが、市民がくつろぎ、集う場所としては成り立っていません。また、2階の奥に図書室がありますが、その場所もわかりにくく、市民に有効な活用がなされているのでしょうか。市民の交流の場、生涯学習の一層の推進のためにも交流の場づくりを提案しますがいかがでしょうか。お伺いをいたします。
 また、中央公民館の老朽化に伴い施設の補修が必至になってきています。来年度は、公民館も耐震補強工事を予定しています。この補強工事を機会に講堂の扱い、図書室のあり方、フリースペースの設置など、公民館全体を見直し、生涯学習の拠点施設として中央公民館を改め、生涯学習センターとしてリニューアルしてはいかがでしょうか。市長にお伺いをいたします。
 最後に、市庁舎、時間外・休日受付窓口案内についてお伺いいたします。
 時間外・休日受付の窓口が非常にわかりにくいとの声が市民よりあります。特に、夜間においては駐車場も暗く、窓口案内も表示もわかりにくく探し回り、最後には間違えて公民館の受付に行ってしまうというようなことをよく聞きます。時間外・休日は特に急ぐ場合も多くあります。そして市民サービスの最前線窓口業務であります。わかりやすい大きな表示と、特に夜間は電気がつくような看板の設置をすべきでありますが、早急な対応をお願いし、第1回の質問とさせていただきます。
〔13番 三浦康司降壇〕
○議長(杉原元司)
 市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
 知立駅前の新地町西新地地区の将来を見据えて、現在街づくり事業説明会が開催をされております。質問者のお話にもありましたように、この地区は老朽化建物や空き家が多く、細い路地の存在は防災という面から見ると大変大きな不安材料となっております。
こうした環境を改善をし、市街地の活性化につなげようと商工会が音頭をとりまして、現在回を重ねてきております。平成15年7月に第1回を開催をし、今日まで10回の会議を持ち、まちづくりのコンサルタントの提案をいろんな角度から検討を加えてまいりました。途中、東京はじめ磐田市、浜松市、小牧市、春日井市など、いろんな先進地の現地調査も実施をしてまいりました。最初は少人数でありました地権者の参加も次第にふえ、昨年6月には発起人会も発足をし現在に至っているところでございます。
再開発をするエリアをどの範囲とするのか、あるいは建物などの施設規模はどの程度にするのか、現在の市営駐車場をどう扱っていくのか、資金の捻出や補助制度はどうなのかなど、さまざまな問題はあるところでございますけども、地域の商業者や住民の理解や協力はもとよりでございますけれども、この地域に市営駐車場があることにより、市民全体の利益につながるという合意形成も非常に大切になってきます。今後はまちづくりにかける地権者の声や公共性を十分考慮して注視してまいりたい、こんなふうに思っているところでございます。
○議長(杉原元司)
 都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 セ)
 山町地区の土地区画整理の進捗状況についてお答えさせていただきます。
 現在は事業化に向けまして準備委員会を重ねまして、そして全体計画、そういうことをまとめましたものを計画ということで愛知県に計画協議中でございます。今年度におきましては、そうした予定地区内の現況測量、地区界測量を現在実施しております。それをもとに18年度におきましては、区画整理設計といいまして道路とか排水、公園、公共施設と、それから宅地造成の設計を行いまして、さらにそういったものを関係者と協議したものを事業計画書、認可申請というような形の中でつくり上げていきたいと思っております。
 そして、そういった事業計画をもとに地元の同意を取りまとめて、認可申請というものをあげていきたいと現在考えております。
 そして19年度ぐらいに何とか、この土地区画整理の組合設立というものができればというふうに考えております。
 そして、地区内の通学路につきましては歩道つきの通学路ということを考えております。また、国道1号線のタッチでございますが、これは左折のみということで、出るときに岡崎方面しか出られないということでありますが、そのような箇所をということで考えておりますが、これにつきましては今後、関係機関とも協議して、そのようなことに努力したいという、現在そんな状況でございます。
○議長(杉原元司)
 教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
 中央公民館・庁舎の有効利用について、まず交流の場としての公民館について御答弁をさせていただきます。
 まず、中央公民館の利用状況につきましてでありますが、平成16年度の利用回数につきましては5,137回。前年度と比較いたしますと205回、率にして3.8%の減少でありました。また、利用者につきましても16万2,497人ということで、前年比6,462人、率として3.8%の減となっております。全体としまして若干ではありますが、利用者が減少しているところでありますが、おおむね全体として横ばい状況であるというふうに考えておるところであります。
 また、講堂を見てみましても平成16年度の利用回数は208回、前年度と比較して7回増加でありました。利用者につきましても2万4,787人、777人、率として3%の減少となっておりました。
 一方、図書室の利用状況を見てみますと平成16年度の利用者数が9,232人、前年度と比較いたしまして533人、率として6.1%の増加という状況でありまして、貸し出し冊数につきましても1万224冊、1,199冊増ということで13.3%の増加となっておりまして、状況を見てみますと、やはり全体的に横ばい状況というふうに考えております。
 今後におきましても、各部屋の利用状況の把握、また、どんな施設が今後必要なのか十分検討させていただきたいと思っておりますし、あわせてリニューアルにつきましても検討をさせていただきたいと考えておるところであります。
 今後も社会教育活動が確保され、市民サービスが低下しないよう配慮しながら、社会教育施設の中核として、また地域の生涯学習の拠点といたしまして、皆様方に便利で利用しやすい施設、人々が集まっていただける施設として、また交流の場となる施設として検討をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
 また、利用者によくわかるような案内板についても引き続き検討をさせていただきたいと考えております。
 以上であります。
○議長(杉原元司)
 総務部長。
○総務部長(林 義弘)
 市庁舎の時間外と休日受付案内についての改善について御答弁をさせていただきます。
 この件につきましては御質問者の御指摘を踏まえて、市民にわかりやすい夜間照明などを踏まえた案内表示を設置してまいりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(杉原元司)
 本多市長。
○市長(本多正幸)
 私の方にも質問をいただきました。
 中央公民館の有効利用という点で御質問をいただきました。全く質問者と私も同意いたします、同じ考えを持っております。しかし、公共施設というのはつくったときの経緯、その目的がございまして、その中でほとんどのものが補助をいただいてつくってきたということからして、今日までなかなか転換が難しい、そんなことがずっとあったわけでありますけれども、国の施策も大きく変わってまいりまして財産処分等も非常に緩和されてきておるということもございますので、先ほど部長が答弁させていただいたとおりリニューアル、いわゆる耐震の中でリニューアルしながら名称が生涯学習センターという名称になるのかどうかはこれから研究をしてまいりますけれども、今、職員で公共施設のあり方、あるいは整備について見直し部会というものがございまして、そこで見直しをさせていただいております。何とか方向性を18年度中にきちっと出しまして、耐震の工事にあわせて公民館がリニューアルできるように推進をしたいというふうに思っておりますのでよろしくお願いいたします。
○議長(杉原元司)
 13番 三浦議員。
○13番(三浦康司)
 ありがとうございました。
 それでは2回目の質問をさせていただきます。
 初めに、知立駅前西新地地区まちづくりの再開発についてでございます。
 地元の皆さんは、話のようにTMOにてコンサルを招き研究会を幾度も開いている現状であります。また、先月の終わりには研究会で小牧、春日井の再開発を視察しております。それには多くの地権者が参加し、都市開発課、経済課の方々も同行していただいております。これに見るように地元は相当意欲的であります。そして、27名いる地権者のほとんどが協力的であるとも聞いております。このように地元が意欲的に立ち上がろうとしている今、そういった気持ちをつむことなく、ぜひ地元の思いを感じとってほしいのであります。
 商店街の中には一時でも早く方向性が定まらねば対策がとれないと言っており、早急な立ち上がりを望んでいます。
 つい最近でありますが、政府は鉄道駅とその周辺などを道路や建物も含め面的にバリアフリー化し、障害者や高齢者が移動しやすいまちづくりを進める法案、高齢者・障害者移動円滑促進法案を出してきました。こういったバリアフリーの基準を義務づけられることが今後予測をされます。その意味も踏まえ、商業施設、市役所の出先機関を含めた生活サービス施設、住宅施設そして市営駐車場を隣接した再開発ビルの実現が大いに期待されるわけであります。
 立体交差事業、駅前再開発完了時と同時に完成を願うところでありますが、それには準備組合の設立が必至だと思います。そういった地元の意向を受け、駅前再開発事業との兼ね合いも含め、西新地地区の再開発事業に対し当局の今後の取り組みや考え方につきまして都市整備部長にお伺いをいたします。2問目でよろしくお願いいたします。
 山町の土地区画整理事業におきましてはお聞きしました。今年度も事業費はつけていただきまして区画整理設計業務委託、そして事業計画、認可申請資料作成業務委託など今後も確実な進展の方、お願いをいたしておきます。答弁は結構です。
 次に、中央公民館、庁舎の有効利用についてであります。
 生涯学習の都市宣言をしている当市として、生涯学習の拠点は中央公民館でありパティオ知立だと思っております。その拠点として中央公民館の役割は生涯学習に取り組んでいる団体や個人への教室の提供、学習成果の発表の場づくり、交流を深めるための空間づくりなどが必要だと思います。そういった意味において当市の公民館は、それらがまだまだ満たされないと思っております。
 そして老朽化も進んでいる現状であります。来年度は耐震補強の際にあわせて考えていただきたいと思っています。先ほど市長の返事がございました。十分考えていただくということであります。ぜひ、結果の方に期待をしております。
 先ほどの話にもありました、今まで公立社会教育施設整備費補助金にかかわる財産処分は予算の執行の適正化に関する法律に縛られていましたが、改正により施設整備後おおむね10年以上を経過したものについては柔軟に対応ができるようになり、代替施設の整備も弾力化を図り、社会教育活動が確保され、住民サービスが低下しないものであれば転用も可能となりました。こういった規制緩和により施設転用も容易になったわけであります。19年度の耐震補強の際に施設の改修もあわせて行っていただきたい、そう思っております。
 そこで一つ御質問をいたします。
 中央公民館の耐震補強の内容を、どこを補強されるのかをお聞かせください。もし、講堂の方を補強するのであれば、今後の講堂のあり方も考えてほしいと思います。ホールのすみ分けもすべきではないでしょうか。パティオの稼働率を高める意味においても300人とか500人の講演また催しについてはパティオに移し、現状の講堂を教室など有効利用してはとも考えております。講堂や図書室の有無などを含め、今後の方向性を再度お伺いいたします。
 時間外窓口の案内であります。これはお聞きしました。早急にまた対応をしていただくということでよろしくお願いを申し上げます。
 最後に西新地の再開発、生涯学習センターへの意向など建設的な回答を再度お願いし、2問目の質問とさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(杉原元司)
 都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 セ)
 駅前西地区の関係でございますが、これにつきましては関係者が再開発に向けてそういった研究会を発足しているということは承知しております。
 私どもも駅前周辺整備事業の中で昨年にも事務所を開設しておりますので、そういったところで比較的近いということでございますので、この研究会にさらに人的な協力をしてまいりたいということで、その中で職員も一緒になって、どのようなまちづくりの手法があるかどうかについては、そういった関係で協力させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。
○議長(杉原元司)
 教育部長。
○教育部長(岩田嘉彦)
 それでは2問目の御答弁をさせていただきます。
 まず、公民館の耐震補強工事でありますが、平成20年度を現在予定しておりますのでよろしくお願いします。平成19年度に設計に入りたいということでございますので御理解をいただきたいと思います。
 工事の内容でございますが、講堂の天井の屋根の補強をするという形で現在聞いておるところでありまして、今、御質問者も言われましたように講堂の屋根を補強するということでありまして、講堂の利用を今後どう考えていくのかということであります。ちょっとお話させていただきますが、さっきも御答弁いたしました。年間208回、公民館、確か304日開館しております。一日一回利用するということになりますと68%の利用があるということでありまして、私たちもよく利用をしていただいているというふうに理解をしているところでありますが、御質問者も言われましたように講堂の利用状況、今後どんな形の施設が必要なのかということを十分検討させていただきまして、御質問者の言われました内容についても研究させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○議長(杉原元司)
 これで、13番 三浦議員の一般質問を終わります。