次に、6番 高木議員の一般質問を許します。
〔6番 高木正博登壇〕
○6番(高木正博)
通告に従いまして、順次質問させていただきます。
学校教育について数点伺いますが、まず初めに、二学期制についてお尋ねいたします。
生きる力の育成と、ゆとりある学校生活の実現を目標に、平成14年度から完全学校5日制による教育時間の減少と教育内容、学習内容を削減した新学習指導要領が完全実施されました。保護者の4人に3人が学力の低下問題を心配されましたが、心配どおり学力の低下が現実となり、その対応策の一環として三学期制を二学期制に改める動きが全国的に広がってまいりました。
二学期制の導入には、完全学校5日制に伴い授業時間が減少。約70時間の減少が子供たちの学力低下を招いているのではないかと懸念する声が大きく、それらの解消のためにも二学期制を導入することにより、始業式や終業式など行事回数が減った分が授業時間の増加につながり、授業にゆとりが出ることが大きな要因と言われています。
知立市も小学校では八ツ田小学校で平成15年度から二学期制を試行しており、中学校では南中学校で平成16年度に試行し、平成17年度から全小・中学校に二学期制が導入されました。全小・中学校に二学期制を導入して間もなく1年になります。
二学期制の導入に対して、保護者からは次のような不安の声もありました。通知表が1回減ることにより学力を確認する機会が減る。学期の途中に夏休み、冬休み等の長期休暇が入り指導の持続性が絶たれる。高校入試に影響は出ないのかなどの声がありました。
そこで二学期制を導入して間もなく1年になりますので、次の5点について伺います。
二学期制を採用して、学力にはどのような変化がありましたか。
二つ目、二学期制について子供たちや保護者の反応は。またトラブルはなかったか。
3番目、二学期制により通知表が1回減ったが、かえって先生の負担はふえたとの話も聞くが、先生方の対応・反応・意見はどうでしたか。
高校入試への影響はなかったか。
二学期制の総合評価、また、デメリットは何か。
以上の5点についてお聞かせください。
次に、運動会について伺います。
学校の運動会は開催期日、実施方法など各学校がいろいろと工夫をして実施されており、毎回楽しみにしているところでありますが、八ツ田小学校の今年度の運動会は、午前の部は子供たちの運動会、午後の部は地域の皆さんと子供たちとの合同運動会として開催され、地域対抗の綱引き、玉入れ、年齢別リレーなどを行い、非常に盛り上がり、見学者も例年より多く、また子供たちや先生と地域の皆さん方の間にコミュニケーションが大いに図れたと思われます。開催に当たり、各区長さんはじめ関係者の皆さんには大変な御尽力もありました。
なお、この運動会の影響がどの程度あったかわかりませんが、八ツ田小学校の安心、安全対策のあんしんみまもり隊ボランティアを再募集したところ、新たに70名近い応募があり、現在168名の登録者数となりました。内訳は、保護者ボランティアが55名、地域ボランティアが113名であり、地域の皆さんの子供たちの安全・防犯に対する関心がさらに深くなったあらわれではないかと思っているところでございます。
そこで、教育長にお伺いいたします。
地域を含めた当運動会の開催に関して、どのような御意見・御感想をお持ちでしょうかお伺いいたします。
次に、視力の低下についてお尋ねいたします。
文部科学省の2005年度の学校保健統計調査によると、視力が1.0未満の子供の割合は小学生全体で26.5%、中学生では47.8%、高校では58.4%とふえていく。10年前より特に小学生が増加しており、悪化傾向にある状況であり、原因はいろいろと考えられます。教室や図書室等の照明の明るさ、パソコン・テレビゲームなどの長時間使用、夜更かし等があげられます。
そこで、伺います。
一つ目、視力の低下について、知立市の実態、レベルはどのようになっているか。
二つ目、教室の照明のルクス管理はどのようにしているか、定期的にチェックをしているのか。
3番目、特に低学年で視力の低下に気づかず、黒板などの字が見にくくなり勉強に影響が出ている子はいないか。また、急に視力が低下する子もいると聞くが、視力検査はどのようにして行われているのか。
四つ目、学校では子供の視力低下防止について何か対策、指導をしているのか。
以上の4点についてお尋ねいたします。
次に、持ち物検査についてです。
犯罪白書によると、少年非行の現状は少年の人口に占める刑法犯の比率が高水準にあり、少年による特異な凶悪犯罪が発生するなど予断を許さない状況にあるとあります。学校では校外からの侵入対策として、フェンスの見直しや門扉の改善、施錠等をし、外部からの侵入者に対していろいろと対策を立てておられますが、学校内の子供の中には最近特に、少しのことで切れて、見境なく暴れる子供もおり、身近に危険なものがあれば、いつ大事件になるとも知れない状況にあると言われています。
そこで、お尋ねいたします。
危険なものを学校に持ち込まないように、子供たちの持ち物検査はしているのか。しているのならどのような方法で持ち物検査をしているか。
また、持ち物検査をしていないなら、危険なものを学校に持ち込まないように、今後どのような方法で指導、対策をしていかれるのか。事件が起きてからではおそいと思われます。
また、保護者に対してどのような対処をしているのかお聞かせください。
次に、子供の防犯対策について伺います。
昨年末に広島安芸区と栃木県今市市で相次いで起きた、通学路の下校途中で児童が連れ去られ殺害された事件は社会を震撼させました。警視庁の調査によると、昨年1月から11月までに学校や道路、公園、空き地などで殺害された子供の数は34人にものぼるとあります。子供の安全をどう守るか、学校、行政、保護者、地域住民に突きつけられた課題は大きいと言わざるを得ません。
そこでお尋ねいたします。
登校は集団登校であり、時間も決まっており問題も少ないが、下校時間は学年により異なり、曜日によってもまちまちのため下校時間の把握が難しい。新学期も間近であり、犯罪の対象となる低学年だけでも下校時間がわかれば、地域ボランティアであるあんしんみまもり隊の活動もしやすくなると思うがどうでしょうか。
また続いて、登下校時をねらった凶悪犯、凶悪事件から子供たちをどう守るべきか、各方面でいろいろな取り組みが始まっています。例として、1年生は授業終了後も校内にとどめ、2年生と一緒に帰る。待ち時間は担任が補習。また、下校時に一人になる児童と通学路の把握。それから交通安全の観点から選んだ通学路を防犯の面からも見直す。不審者情報マップの作成。郵便配達員の協力。ICタグを使った防犯システムの検討などがあり、当市の登下校時の子供たちの安全、防犯対策を今後どのように取り組んでいかれるのかお聞かせください。
次に、シルバー人材センター事業について伺います。
高齢化社会を迎え、高齢者の生きがいの充実のために、地域社会に根差した就業やボランティア活動の社会参加機会を希望する高齢者に対して、その希望に応じた仕事などを提供するシルバー人材センター事業の充実、支援が求められています。
また、知立市も2007年問題、要するに団塊の世代が定年退職を迎えられます。知立市の人口の約5%、3,000人近い人が退職されると言われております。団塊の世代の皆さんはまだまだ元気であり、すぐれた知識、技術、技能と豊富な経験を持っておられます、宝です。その宝を、今後いかに生かすかが今後の課題であります。その高齢者の希望に応じて働く機会が確保されるよう、ワークプラザ補助金などを活用して多様な雇用、就業機会を確保していくことが重要であることは当然と考えます。今後のシルバー人材センター事業の果たす役割はますます大きくなっていきます。
なお、シルバー人材センターの会員登録は、現在450人を超えており、今後、団塊の世代が退職を迎えると会員が大幅に増加すると考えられます。
また、厚生労働白書でも高齢者が生きがいを持って地域社会に参加することは、健康寿命の延長にもなり、医療費の削減にもつながる重要な政策であると言っています。
そこで、お伺いいたします。
シルバー人材センター事業の充実のために事業計画はどのようになっていますか。事業計画ができていないなら、団塊の世代の受け皿として、また増大多様化するシルバー事業のニーズに対応していくためにも早急に作成し、事業の拡大、充実を強力に進めるべきではないかと思われますがいかがでしょうか。
次に、リサイクル事業への取り組みについてです。
シルバー人材センターに循環型社会への一翼を担ってもらうため環境に配慮した事業として、当市も市民サービスの一環として、今年度よりシルバーによる資源ごみなどの、ごみの休日受け入れを実施されましたが、どのような状況で、どのような効果がありましたかお聞かせください。
また、ごみの減量化とリサイクル率の向上を目指して、落ち葉の肥料化は実施されていますが、剪定枝などのチップ化、肥料化は将来どのようにされるお考えですか伺います。
なお、現在リサイクル事業として子供服やおもちゃ、子供用ベッド、自転車、チャイルドシートなどは福祉の里八ツ田、ともちゃんで実施されており、効果も上げられているようですが、粗大ごみ、たんす、ベッド、応接セットや家具、自転車などの粗大ごみのリサイクル事業がシルバーで実施できるような体制を整え、就業機会の拡大と市民サービスの向上を図ってはどうでしょうか。
次に、福祉の里八ツ田の充実について伺います。
地域福祉活動の拠点施設である地域福祉センターと高齢者の生きがい活動施設とをあわせ持つ福祉の里八ツ田は、高齢化社会を迎え、ますます利用者が増加すると思われます。駐車場は増設され、利用者には好評ですが、施設が手狭になってきており、通路や廊下にも品物が見受けられ、非常時の場合は大丈夫かと心配な面も見受けられます。今後の利用者の増加が見込まれる中、受け入れ対応として施設の増設、改善、建てかえ等の計画はあるのか、また、今後の対応、対策はどうのようにされるのかお伺いいたします。
以上で1回目の質問を閉じますが、前向きな答弁をお願いいたします。
〔6番 高木正博降壇〕
○議長(杉原元司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
学校教育に関しまして、幾つかの御質問をいただきましたのでお答えをさせていただきます。
初めに、学校二学期制についてでございますが、御指摘いただきましたように、本市では17年度から市内全小・中学校に学校二学期制を導入いたしました。各小・中学校におきましては平成16年度から準備を進めてまいりまして、通知表の工夫、懇談会の開催、長期休業中の活用、そして授業の改善などそれぞれの学校で工夫、改善をして実施しております。
また16年度に、知立市学校二学期制研究推進委員会を設けまして、教育課程部会、評価評定部会、啓発活動部会の三つの部会で研究を進めてまいりました。今年度はさらに、各学校の実施状況についての情報交換や実施内容の検討、児童生徒、保護者、教職員へのアンケート調査を実施してまいりました。現在、そのまとめをしておりますので、それを踏まえて御質問いただきました5点についてお答えをさせていただきます。
まず、二学期制を採用して学力にはどのような変化があったかということでございます。現在、具体的な数字としては把握しておりませんが、アンケート調査によりますと児童生徒の8割が授業がわかった、授業が楽しいと答えており、確かな手ごたえを感じているようでございます。各学校では年度末に学力検査を行い、それぞれの学力の把握を行いますのでその結果を見てまいりたいと思っております。
次に、子供たちや保護者の反応はどうか、トラブルはなかったかということでございますが、特にトラブルは聞いておりません。先ほど述べましたがアンケート調査によりますと、子供たちの8割が授業がわかった、授業が楽しいと答えており、保護者の皆様方からは通知表や資料の工夫、懇談会の開催など各学校の取り組みを好意的に受けとめていただいております。
次に先生方の意見、対応、反応でございます。
学校二学期制の実施によって評価方法、懇談会開催、長期休業のあり方などさまざまな変化があり、戸惑いや、なれないため負担を感じた先生もあったようであります。
次に、高校入試への影響についてでございますが、特に聞いておりません。3中学校とも12月に私立高校入試への資料を作成しておりまして、他地域と同様の日程、手続で進んでおります。
5点目の総合評価デメリットでございますが、デメリットは特にはなかったと聞いております。
本市の学校二学期制1年目を総合的に評価いたしますと、おおむね順調に進んでいると思っております。各学校ともそれぞれの創意工夫が見られ、新たな学校づくりが進んでおります。このように評価をしております。
次に、運動会についての御質問にお答えいたします。
八ツ田小学校での地域を含めた運動会についての意見、感想ということでございますが、八ツ田小学校区の特性を生かした意義深い取り組みであったと思っております。
運動会本来の目的は、心身の健全な発達や健康についての関心を高める、運動に親しむ態度を育成する、体力の向上を図るでございますが、学校や地域及び児童の実態の応じて実施することや、人々との触れ合いを充実すること、そして教育的意義を損わないことも大切であると思っております。
御指摘にありましたように、八ツ田小あんしんみまもり隊が一層充実しているとお聞きしておりますが、学区をあげての運動会も大いに影響があったと思います。今後も各区長さんをはじめとして地域の多くの皆様に支えていただき、子供たちの安心、安全のためにも学校と家庭、地域の連携を深めていただきたいと思っております。
次に、視力の低下について4つの御質問をいただきました。
初めに知立市の実態とレベルについてでございますが、裸眼視力が1.0未満の児童生徒の割合は、昨年度と今年度を比較しますと、小学校では21.3%から22.5%へ、中学校では46.1%から47.8%と若干ふえております。全国平均、平成16年度でございますけども、全国平均と比べてみますと小学校では0.2ポイント、中学校では1.7ポイント低くなっております。
次に照明のルクス管理についてでございます。
本市では定期検査といたしまして毎年11月末に、学校薬剤師会が照度及び照明環境についての検査を行っております。照度及び照明のむら、まぶしさ等を測定し、評価し、総合的に学習に適した環境を維持できるようにしております。そして照度の数値が足りない箇所には照明器具をつけたり、直射日光が当たるまぶしい場所にはカーテンを取りつけたりして管理をしております。
このように学校においては、条件の悪い雨の日でも机上の照度が300ルクス以上になるように光の環境づくりに努めております。
次に、低学年で視力の低下に気づかず黒板の字が見にくくなり、勉強に影響が出てくる子がいないかとのお尋ねでございますが、担任と養護教諭との連携で、児童の授業中の様子や、観察で気になる児童にはすぐに視力検査を行うようにしております。そして家庭へも連絡をしております。定期検査は4月と10月の年2回実施しております。
4点目の、視力低下防止対策と指導についてでございますが、学校においては視力低下防止対策といたしまして、長時間の作業の後は目を休めたり、窓から外の景色を眺めたりして遠くを見る習慣をつけ、目をリラックスさせるように対策をしております。指導といたしましては学級担任が毎日の授業の中で指導。特に書くときの姿勢について常に気をつけるように指導し、学級活動や保健学習で目の健康に関心を持たせております。
また、啓発活動といたしまして家庭に保健だよりを配布してお知らせをしております。
次に、持ち物検査についてでございます。
まず、危険なものを持ち込まないように子供たちの持ち物検査をしているかということでございますが、小学校におきましても中学校におきましても実施している学校はございません。これは、子供の人権擁護、プライバシー保護、子供と教師の信頼関係のためであります。しかし、学校に刃物などの危険なものを持ってこないようにという、子供たちに対する指導は常に行っております。また、道徳や学級活動の時間においては命の大切さを自覚させ、人を傷つけることは絶対にしてはいけないことも指導をしております。
学校では図工や美術等の制作活動や理科などの実験のために、どうしてもカッターやナイフなどの刃物類を必要とする機会があります。学校においてはそうした機会には、学年だよりなどで事前に保護者への連絡を行っております。
また使用する際に、刃物の安全な管理や取り扱いの仕方を指導し、使い方によっては人を傷つける危険なものであることを認識させております。必要以外で所持していた場合は、本人に危険性を指導し、教師が一時預かるようにしております。
次に、保護者に対してはどのように対処しているかということでございますが、各学校では子供が学校へ危険なものを持ち込まないように保護者にお願いをしております。
次に、子供の防犯対策についてでございます。
まず下校時刻が学年により、曜日によってまちまちであり下校時刻の把握が難しい、低学年だけでも下校時刻がわからないかということについてでございます。各学校では特に低学年の安全な下校を考え、できるだけ集団下校をするように努めております。また、下校時刻のばらつきがなくなるような取り組みも行っております。
こうした下校時刻は現在、各学校とも保護者や交通指導員の皆さんには知らせておりますが、防犯ボランティアの方や子供110番の家の方への連絡は十分に行われていないのが現状であります。1月の定例校長会で、下校時刻について防犯ボランティアの方や子供110番の家の方への周知についてもお願いしたところであります。
次に、登下校時の安全防犯対策を今後どのように取り組んでいくかについてでございますが、今年度はまず学校における対策といたしまして、不審者侵入防止訓練や防犯教室の開催、学校学区安全マップの作成、通学路の安全点検、学校内の安全を確保するための校内安全巡視員の組織化を図ってまいりました。
また、地域における対策といたしまして防犯ボランティアの組織化、子供110番の家の増設、不審者情報の共有体制づくり等に努めてまいりました。
今後につきましては、より安心・安全な学校づくりに向けまして、本年度行ってまいりました学校における対策と地域における対策の両面を、さらに充実させてまいりたいと考えております。
特に地域における対策につきましては、学校と保護者、地域が一体となった、より組織的な取り組みを推進していきたいと考えております。具体的には保護者や地域の方々の御協力をいただきながら、防犯ボランティアをさらに多くの地域の方々を巻き込んだ組織にしていくこと。不審者情報を、より早く市民に周知する体制を整備していくことなどであります。
以上であります。
○議長(杉原元司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
それでは、シルバー人材センター事業の充実につきまして。
シルバー人材センターにつきましては、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の第43条の規定に基づきまして、毎年度事業計画を策定し、都道府県知事に届け出をしておるところでございます。この事業計画に基づきまして就業機会の確保と提供、それから就業に関する情報の収集と提供、就業に関する調査研究と相談事業を実施をいたしているところでございます。それ以外にも市から委託を受けて、高齢者生きがい活動推進事業として花づくり事業や高齢者生きがい講座を実施しているところでございます。
平成19年以降、団塊の世代が退職を迎えるわけでございますが、再雇用制度の充実、それから、まだ60歳そこそこでは体力、能力も限界、現役と大差なく、景気も上向いていることもあって民間企業の求人も見込まれることから、直ちにシルバー人材センターの会員が大幅に増加するということは考えにくい状況にあります。しかし、退職者が増加することは確かではございます。シルバー人材センターにおきまして、団塊の世代の大量退職に対して何らかの対策が必要ということが判断されれば、シルバー人材センターにおきまして計画を策定すべきであろうというふうに考えます。その計画を伺った上で市として何ができるか、今後検討させていただきたいというふうに思っております。
それから、福祉の里八ツ田につきましては、地域福祉サービスセンターと高齢者生きがいセンターの複合施設でございます。それぞれ事業展開をしているところでございますが、それ以外にも社会福祉協議会とシルバー人材センターが事務所を構え、それぞれの独自の事業を展開しております。
御指摘のとおり、そういったことから手狭になってきているわけでございますが、市の増築計画ということでございますが、市としての増築計画については現在ございません。ただ、シルバー人材センターからは、福祉の里八ツ田の建物から独立して隣地に出たいという、こういった要望も伺っておりますし、現在シルバー人材センターにおきまして計画の立案もされているというふうに伺っております。その計画の提案を待って検討をさせていただきたいというように思っています。
以上でございます。
○議長(杉原元司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
高齢者の方の生きがいの充実と環境事業について御説明をしたいと思います。
この件につきましては知立市では過去、幾つかの事業をシルバー人材センターに委託をしております。歴史的に見てみますと昭和63年4月より不燃物処理場の受け付け、分別指導業務をやっていただいております。この業務につきましては、昨年の4月より日曜日もオープンをするなど、業務の充実を図ってきておりまして、来場者の増加に伴いまして派遣していただけるシルバーの方の人数もふえてきておりまして、高齢者の方の雇用の拡大につながっております。
また、平成7年の9月より、回収した食用廃油の堆肥化事業を行っていただいております。この事業につきましては、つくられた堆肥は福祉まつりやリサイクル店などで市民の方に配布をし、リサイクル事業の啓発の一翼を担っていただいております。また、新たな堆肥化事業につきましては、
堆肥化に必要な設備とか、それからつくられた堆肥の品質だとか、つくられた堆肥の供給先など、検討が必要でございますので、今後の研究課題とさせていただきたい、こんなふうに思っております。
○議長(杉原元司)
6番 高木議員。
○6番(高木正博)
答弁ありがとうございました。
2回目の質問を若干させていただきます。
まず初めに二学期制についてですが、二学期制を採用して学力にどのような変化があったかについては、まだ年度途中である。学力の具体的な数値はまだこれからということでございますが、年末に学力検査をされるということでございますので結果を期待しております。
また、アンケートで児童数の8割が授業がわかった、授業が楽しいとの答えでありますが、答えで確かな手ごたえを感じるとのことですが、残りの少数意見にはどのようなことがあったか。また、学習のおくれてる生徒、救済、挽回はできたのか、この2点お聞きしたいと思います。
また、子供たちや保護者の反応は、トラブルはどうかについては、先ほども言われたように8割の人が授業が楽しい、授業がわかった。また保護者としても懇談会や通知表、資料のことなどできめの細かい情報交換で学校の取り組みについては好意的だということでございますので、反応はよかったと受けとめておきます。
また、先生の意見、対応、反応につきましては、なれないために負担を感じた先生もあったというが、もうなれたのか。それとも、今後とも指導が必要なのか、ちょっと伺っておきます。
4番目の、高校入試の影響については特に問題はないということでございますので安心しました。答弁はいりません。
それから総合評価とデメリットについては、デメリットは特になく、おおむね順調に進んでいる。各学校も工夫が見られ、新たな学校づくりも進んでいるとのことですので、二学期制の採用は、おおむね成功かなと思っておりますが、私、改善には必ずメリット、デメリットはつきものであると考えております。今後とも先生、保護者、生徒の小さな意見にも傾聴していただき、よりよい二学期制にしていただけるようにお願いをしておきます。
次に運動会についてですが、運動会の開催方法は各学校が特性を生かして実施すればよいことであり、八ツ田小学校のように地域を含めて運動会をすることは全くないが、人と人との触れ合いとか、子供や先生や地域の皆さん方とのコミュニケーションを図るにはよい方法ではないかと思っております。これも特に答弁はいりません。
視力の低下について、知立市の実態は全国平均に比べると小学校で5.2ですか、中学校で1.7ポイントよいということでありますが、前年度よりふえている傾向でありますので、常に状況を把握して改善に結びつけてほしいと思います。
また、照明ルクス管理につきましては机の上の照度が300ルクス以上になるように管理されているということですが、蛍光灯なんかは古くなるとだんだん暗くなりますし、ちらつくと視力にも悪い影響を与えますので、早目早目にひとつ交換をしていただけるようにお願いをしておきます。
低学年の視力低下の児童の様子と視力検査の方法について、いろいろと手を打っておられますので、定期検査は4月と10月に行われているということですので、今後とも十分な御配慮をお願いいたします。
それから視力低下防止対策と指導については、視力低下防止対策には目をリラックスさせるためにとかいろいろ試みをしておられるようですが、視力回復体操もあると聞いておりますので、また取り入れを検討してみてはいかがでしょうか。
次に、持ち物検査についてですが、刃物などの危険なものを学校にはもちろん、学校以外でも持たないように、先生、生徒、保護者、地域が一体となって徹底した指導が必要であるかと思います。危機管理の徹底をして事件が絶対に起きないようにする指導、努力をしていただきたいと思っております。
今後の登下校時の安全、防犯対策についてですが、今後は、より安心、安全な学校づくりに向けて学校における対策と地域における対策の両面を充実するために、いろいろな施策に取り組み推進するということですが、一つ一つ確実に実施していただき、早く体制を整えていただく。また安全、防犯のレベルはアップするようにしていただきたいと思っております。
次に、シルバー人材センターの充実については、今後ますます高齢化社会を迎え、シルバーの人材は豊富であります。シルバーでできることはシルバーにどんどん切りかえていただきたいと思っております。
また、リサイクルの取り組みについては、平成17年度より不燃物処理場でのごみの日曜日受け入れを実施され、現在のペースで見込めれば、以前より年間でごみの持ち込み者数が1万人ぐらいふえるということになりますし、シルバーでの受け付け業務なども延べ300人の雇用が拡大になったというような形を今お聞きしましたが、ごみの休日の受け入れ事業は市民へのサービスの向上と雇用の拡大には大きな効果があったかなというふうには考えております。
私ども、去る1月18日に広域行政特別委員会で久喜市の久喜宮代衛生組合を視察しました。同組合は久喜市と宮代町の一般廃棄物を共同で処理する一部事務組合で、ごみの減量、リサイクル化の推進として、緑のリサイクル事業である剪定枝の資源化に取り組み、焼却していた剪定枝を破砕粉砕して肥料の原料や土壌の改良、雑草抑えのマルチング等にリサイクルし有効活用を図っておりました。当市も剪定枝の資源化に取り組む必要があると思いますが、知立市で単独でやるのもいいと思いますが、久喜市のように広域的な一部事務組合での実施を含めて、ひとつ十分な検討、推進をしていただきたいと思います。
また、久喜市ではリサイクル率が全国平均15%に対して平成16年度で43.2%と高い率であるが、19年度までに60%を目指していろいろと取り組んでおられます。知立市のリサイクル率向上の秘策はあるのか、また、どういうことを考えておられるのかお聞きしたいと思います。
次に、福祉の里八ツ田の充実については、福祉の里八ツ田は現在既に手狭であり、今後の高齢化社会を迎え、ますます利用者が見込まれますので、早急に何らかの改善に着手すべきではないかと考えております。先ほどシルバー人材センターの計画が出たらという話もございましたが、これ、早急に何らかの手を打つべきではないかと。その辺は助役さん、どう考えておられるかお聞きして終わります。
○議長(杉原元司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
それでは2問目の御質問にお答えいたします。
その前に、先ほどの答弁の中で視力の低下についてということで、全国平均に比べますと小学校では0.2ポイントと答弁しましたが5.2ポイントの間違いでございました。おわびを申し上げます。
それでは2問目の御質問にお答えをいたします。
初めに二学期制についてでありますけども、アンケート調査の残りの少数意見にはどんな意見があったかということでございますが、残りの2割の児童生徒のほとんどが授業がわかったとか、楽しいとは余り感じなかったと答えております。また、一部無回答もあったと聞いております。
次に、学習のおくれている児童生徒の救済はできたかということでございますが、各学校ではそれぞれ工夫しておりまして、補いの時間での指導、長期休業中の個別指導といった手だてをして学習のおくれに対応をしております。また、基礎基本を身につけている児童生徒には発展的な学習も進めていると聞いております。
次に、戸惑いや負担を感じた先生もいましたが、この1年間の経験を生かし、次年度は見通しをもって教育活動ができるのではないかと思っております。今後、子供たちや保護者、先生方の小さな意見にも耳を傾け、そうした声を大切にして、よりよい二学期制にしていきたいと思っております。
次に、蛍光灯は早目の交換をということでございますが、子供の視力が低下しないように定期検査のほか、その都度状況を把握しまして早目の交換をしてまいりたいと思っております。
それから視力回復体操でございますが、八ツ田小学校では、以前私が勤務していたころには行っておりましたが今はやっていないようであります。目の疲れをいやすためにも目の体操を行うことはよいことだと思っておりますので、紹介をしてまいりたいと考えております。
次に持ち物についてでございますが、刃物などの危険なものは学校はもちろんでありますけれども、ふだんでも所持しないように重ねて指導をしてまいりたいと思います。
登下校の安全につきましては、今後とも気を配ってまいります。関係機関と十分連携をとりまして、防犯のレベルアップを図ってまいりたいと思います。
以上であります。
○議長(杉原元司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
それでは2問目のお答えをさせていただきます。
まず新たな堆肥化の事業でございますけれども、先ほどもちょっと申しましたけれども、堆肥化に必要な設備とか機械というものが、いわゆる堆肥化工場といいますか、そうしたものも必要だと思いますので、そういうときにはかなりの高額な予算も必要かと思います。また、つくられた堆肥につきましては品質の問題、それからきちっとした供給先がなければ単なる堆肥化したものを焼却してしまうという格好になりますので、こうしたいろんな面をクリアして初めて、こうしたものができるのではないかというふうに思っておりますので、いろんな事例を参考にしながら少し勉強してみたいと思っております。
それから知立市のリサイクル率ですけども、16年度現在でも15%を切っておりまして、数字的には決していい方ではなくて、これから高めていかなければならないとは思っておりますけれども、リサイクル率というのは少し考えなければならない点というのは、これがごみの総排出量の削減につながらなければ何の意味もないことでございまして、いろんなところでリサイクル事業をやっておりますけれども、やっぱりやればやるほど経費もかかるというものもございますので、今後十分に検討して、この、ごみの総排出量の削減に結びつくリサイクル率の向上を目指していきたい、こんなふうに思っております。
○議長(杉原元司)
田中助役。
○助役(田中 勇)
福祉の里八ツ田の充実についてということで、先ほど部長の方から答弁させていただきましたように、シルバー人材センターの方からは御指摘のように相当手狭になっているということで、隣地へ出たいという話を受けているわけですけれど、私の方から申し上げていることは、これからのシルバー人材センターの、当然のことながら高齢化どんどん進んでいきますので、そういった会員さんの拡大傾向とか、それから新たな事業等、検討されて、どういう形でこれからの、今の福祉の里から独立するとか、そういう計画を一度きちっとまとめていただけないかというお話をしております。これが多分、今、検討してみえると思いますので、出てくれば前向きな検討をしていきたいというふうに思っております。
以上です。
○議長(杉原元司)
これで、6番 高木議員の一般質問を終わります。