○議長(杉原元司)
 これより議案第6号に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。
 5番 坂田議員。
○5番(坂田 修)
 議案第6号についてお聞きします。
 これまで知立市に居住する者に限られていた知立市消防団員の入団資格を市外在住で市内に勤務する者にも門戸を広げようとする条例改正ですが、この条例改正の提案理由にもありますように、消防団員の確保を充実するため必要があるとうたってあるように、現実、各分団35名の定員をそろえるのになかなか苦労しているのが知立市消防団の現実でございます。
 私も、この問題に絡めて議員になって初めてのこの一般質問の席で何らかこれから行政側も消防団員の活動をもっと市民にPRするべきではないかと、そういった問題を取り上げましたが、ここ最近、また直近かと思いますが、私も知立市のホームページをインターネットで一昨日でしたかね、開けてみましたら、知立市消防団のページを新たに設けていただき載っておりました。そこで早速開いてみますと、知立市消防団の沿革、またそして組織、知立市消防団の紹介、そして年間行事及び活動実績の写真、また、その中には新入団員の募集中の勧誘の案内も掲載させていただき、消防団を応援する一人として大変うれしく思っているところですが、ぜひまだ見ていない方には、この消防団のページをぜひ開いて必見していただきたい。
 そこで今回のこの条例の改正ですが、私、もちろん反対する気持ちは毛頭ございませんが、ただ、消防団活動は自分たちの地域社会は自分たちで守るといういわゆる郷土愛の精神のもとに活動を支えている、そういった面も非常に大きい点を考えてみますと、今回ここで改正されますと、果たして市外に居住し、知立市に通勤している者が、そういった方々が、知立市民のための消防団活動ができるか、私、一抹の不安を感じますが、この点に関しまして担当部長はどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(杉原元司)
 総務部長。
○総務部長(林 義弘)
 今回の消防団の任用の門戸を広げるための条例を提案させていただいておるわけでございますが、その中に、市内に勤務する者という形で改正をさせていただいております。
 これにつきましては、消防団の方から、何とか入団を確保する上で、市内に勤務する企業などの協力を得ながら近隣におられる方についても消防団活動ができるような形での任用をふやしてほしいという要請がございました。
 もう一つは、消防団に任用されて以後、刈谷市とか近隣に転居をしてしまう。そして、その方は、依然として市内の企業の中におられるわけでございますので、そういう方にとっても消防団活動は企業の理解のもとに、また知立市の近隣ということの中では協力、対応ができるというような話もお聞きしておりますので、今回こういう形で条例をお願いしているものでございます。
○議長(杉原元司)
 5番 坂田議員。
○5番(坂田 修)
 現の消防団の方からそういった要望がわいてきたと。そういった点では、我々の時代とはまた今の団員の感覚が違うのかなと自分自身は思うわけでございますが、この18年度の新入団員の勧誘は各分団とも3月いっぱいで終わっていると思います。そういった点から、18年度の新入団員において、こういった市外の方が入団することはないと思いますが、ただ、今、部長もおっしゃられましたが、今後、消防団在籍中に市外に居を構えられる、いわゆる入団当時は知立市内に住んでおられた方が市外に出られた場合、これまでの知立市の消防団の条例では、第7条2項2号が適用されて消防団員としての身分を失うと、そうされておりましたが、今議会でこの条例が可決されれば、そのような事態が生じても消防団員として残ることができるわけですので、今回の条例改正は、今、申したように、また先ほど部長が申されたように、市外に居を構えざることができない、あえてそういった事態が生じた団員に消防団員として席を残すことができるように、そういった点に配慮に
重点を置くべきで、今後の新入団員の勧誘に関しては、あくまで基本的な考え方としては、知立市内居住者を勧誘すべきと考えますが、この点、再度担当部長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(杉原元司)
 総務部長。
○総務部長(林 義弘)
 やはり消防団の基本的な任務は、地域に根差した消防団活動ということが基本でございますので、やはりそこは市内に住居を構えての地域消防団活動というのは望ましいというふうに私も認識をしておりますし、また、募集においても基本がそこになると思いますけども、やはり今後企業での消防活動の中での御協力いただけるような態勢があるならば、そういう対応、それでなおかつ知立近隣にお住まいの方、あるいは途中でやむなく市外近隣に転出された方の御協力を得られる方は、引き続いてやっていただくんだということで御理解をいただきたいと思います。基本は、やはり市内の在住の方というのが消防団活動の基本に今の現状ではしているのなという認識をしております。
○議長(杉原元司)
 5番 坂田議員。
○5番(坂田 修)
 やはりこういった市外の方を勧誘する35名を確保するために、どうしてもそういった方にもお願いしなければならない。そういった事態も生じるかと思いますが、安直にこの条例改正でそういったことが先走って定員の35名の確保に安直な手段で走られては、やはり知立市消防団のこれまでの伝統、歴史、そういったものもこれからまた引き継いでいかなければならないわけでございますので、最悪の事態とは申しませんが、できるだけ基本的に、今、部長が言われたように知立市民、在住の方に勧誘をお願いしたいと思います。
 また、消防団がこういった出動するような火災発生は、深夜とか未明がほとんどといいますか、かなりのウエートを占めておるわけでございます。そういったときに、やはり市外在住者では消火活動に出動するにも時間を要すると。そういった点を考えますと、やはりどうしても市内の方にできるだけ入っていただきたい。またそして、消防団活動は、ある面では今の時代、大変珍しいといいますか、特異といえるこの縦のつながりの組織の団体である。これがいいか悪いかは別として、ある面でこの将来の知立市の人材を育成する人間形成の場でもあると、私は、かように思っております。また、まさにそれを実践された方が本多市長であられるわけでございまして、今回のこの条例改正、また、今後の消防団のあるべき姿について、消防団OBであられる本多市長から一言お考えを伺って、私の質疑を終えます。
○議長(杉原元司)
 本多市長。
○市長(本多正幸)
 消防団員の確保ということで、これは知立市に限らずどこの都市もかなり難儀をして、知立市でいきますと各町内会の区長さん役員さんにもお願いをしたりして確保策をとっているわけでありますけれども、今回の条例改正で基本的には今、部長が申し上げましたとおり、市内に居住をする方々の中から35名編成を組むということは基本でありますけれども、なかなかそれが4個分団うまくいかないという状況の中でこういう話が出てきたんであろうというふうに思っております。
 一方では、いわゆる地震災害等考えたときに、昼間の消防業務、あるいは夜間の消防業務ということを考えますと、昼間の場合は、知立市に在住の方でも昼間は外へ仕事へ行かれる方がお見えになるわけでありまして、35名市内にいないですね。だから、そういうことから考えますと、私は、そういう門を広げる意味で、企業の昼間の知立市内の企業におられる方は、十分対応できるのかなと、昼間のそういう従事には対応できるんでないのかなと。これは企業のもちろん理解のもとに団員になっていただくわけですけれども、そんなことも私は考えますと、ここで少し門を広げて確保するということも大事なことなかというふうに思っております。
 35名が市内の方で確保されても、現実、いわゆる幽霊団員といわれる方々が20%ぐらいはどうもどこの団にもおられるようでありまして、そういう意味からして、今回の条例の重要さを、ぜひ御理解いただきたいなというふうに思います。歴史と伝統の消防団でありますので、議員さんのおっしゃることも十分心得ている中での条例提案ということを御理解いただきたいというふうに思っております。
 以上でございます。
○議長(杉原元司)
 ほかに質疑はありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(杉原元司)
 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
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