ここで10分間休憩します。
午後5時00分休憩
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午後5時10分再開
○議長(杉原元司)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、13番 三浦議員の一般質問を許します。
〔13番 三浦康司登壇〕
○13番(三浦康司)
それでは、通告に従いまして、順次質問させていただきます。
報道では、昨日、新潟の小学校で防火シャッターに児童が挟まれるという痛ましい事故が起きてしまいました。改めて学校内での施設について再点検し、安全対策をよりしっかりとしていただきたいものであります。また、6月1日には春日井市で帰宅途中に5年の児童が刃物で傷つけられるという事件が起きてしまいました。また、秋田県で起きた凶悪な児童殺害事件は、ことしに入って全国で8件目だそうです。こういった背景を受け、当市でも児童を不審者や交通事故などから守るパトロール隊等が各小学校単位で設置され、児童の登校時には黄色いジャケットの方々による児童を見守る姿を最近よく見かけるようになりました。
先日、愛知県下一斉に学校安全緊急情報緊急情報共有化広域ネットワークと題する情報伝達の訓練が行われました、この訓練は、緊急時においての児童の安全を確保するため、不審者侵入などの緊急情報を教育委員会を経由し、各学校、各園等に正確に、かつ迅速に伝える訓練として行われたものです。
当市では、知立小学校に不審者が侵入したという設定で行れました。この訓練は、マスコミも大変関心があり、NHKを初め、民放3社、キャッチネットーワーク等が取材に来ていました。地域の防犯ボランティアなどの協力をいただき、不審者への対応の仕方、情報発信など、学校として真剣に取り組まれていました。現在、知立小学校では、あらゆる防犯対策として学校の外周をフェンスで囲み、正門も授業中は施錠するという対策をとっています。また、ボランティアによる校内巡視も行っています。また、学区では児童を地域で守るとして知立小あんしんサポート隊を発足し、登下校時の児童を見守っています。市内の各小学校でも知小と同じように対策が行われているわけで、学校、地域、PTA等のもたらす役割がますます重要となってきています。
そこでお伺いをいたします。
今回行われました学校安全緊急情報共有化広域ネットワークの訓練にての状況と伝達などがスムーズに行われたのか。また、訓練において新たな対応すべき問題などがあったのかお伺いをいたします。
また、時の事情とはいえ、大人に対し簡単に声をかけられない子供たちへの指導として、登下校時やふだん大人に接する対応、またあいさつなど教育現場としてどのような指導、方向性を示唆しているのか、教育長にお伺いをいたします。
次に、観光・文化のまちづくりに関しお伺いいたします。
5月、6月は知立市にとって一番観光的要素の多いときであり、一番華やかな時期でもあります。5月の2日、3日は知立祭りでしたが、天候にも恵まれ、例年にも増し多くの見物人でにぎわいました。そして、八橋のかきつばた祭り、知立公園の花しょうぶ祭りと県内外から多くの方々が知立に来ていただいています。
そういった観光客に対し、当市の観光案内等の対応は十分なされているのでしょうか。道路市境においての知立市の看板ようこそ知立市へなどの看板は立っているものの、看板はさびついて、ポールは曲がって傾いています。知立の玄関として整備してほしいものであります。
名所の松並木においては、ガードパイプが設置されていますが、これもまたパイプがさびていたり曲がったり傾いた状態であります。文化遺産に対する景観配慮などを踏まえ、一考していただきたいものであります。
こういった2点は、私も以前より指摘をさせていただいておりますが、一向に改善をされておりません。早急な整備を期待をいたします。
また、知立市内に入ってからの観光地や市の施設等の案内板、サイン等は的確になされているのでしょうか。他市から来ていただいている人たちにとって、知立市の印象を左右する案内板などです。果たして、どのように思われているのでしょうか。現状の状況把握と今後の対応をお伺いをいたします。
次に、名所・旧跡の多い文化のまち知立として最近特に旧東海道を散策するリュックサックを背負った方たちが団体でよく歩いているのを見かけます。東海道散策の途中として、また、知立市の名所めぐりとして多くの方々が歩いていただけるようになりました。知立市への関心がふえつつある今、関連する施設整備、情報整備が必至であります。このような旅の途中、名所めぐりなどの方々に対し、観光的関知から知立市としてもできる限りの対応をしてほしいものであります。
お伺いをいたします。
このような方々へのガイドとしての名所・旧跡観光案内マップなど最近のものが充実しているのでしょうか。希望者への配布などは的確に行われているのでしょうか、お伺いをいたします。
また、散策する人たちの休憩所、トイレなどの対応も必要になると思いますが、いかがでしょうか。
また、観光ボランティアも徐々に育成をされていますが、現状と活動状況をお伺いし、第1回の質問とさせていただきます。
〔13番 三浦康司降壇〕
○議長(杉原元司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
それでは、子供たちに対する安心・安全対策についてお答えをいたします。
まず、学校安全緊急情報共有化広域ネットワーク伝達訓練の実施状況についてでございますが、5月11日に児童・生徒の安全を確保することをねらいといたしまして訓練を実施いたしました。
この訓練は、愛知県の全地域で実施されました。西三河教育事務所管内7市4町ございますが、この西三河教育事務所管内では、知立小学校が情報発信校となり、市内関係機関、保護者はもちろんのこと、西三河全域に発信をいたしました。
この訓練の実施目的についてでございますが、1つ目は、緊急情報共有化広域ネットワークが機能し、緊急情報が各学校及び学校安全ボランティア、保護者、地域住民等に迅速に伝達できるかを検証することであります。2つ目は、当日一斉下校を実施し、防犯ボランティア、保護者、子ども110番の家の方に通学路の巡回の協力をお願いし、地域全体で子どもの安全を見守る対策状況を確認することであります。3つ目は、この訓練を通して得られる課題を分析し、今後、緊急時の対応が円滑に行われるように改善を図ることであります。
そこで今回の訓練の実施状況についてでございますが、午後2時に知立小学校から発信された緊急情報を市教育委員会では午後2時02分に受信を完了いたしました。市内小中学校及び園、高校及び専門学校、安城警察署、西三河教育事務所、近隣教育委員会、市長部局等の関係機関には2時8分にファクスや文書等により送信を完了いたしました。知立小学校を除く市内9小中学校では市教育委員会からの情報を午後2時20分までに受信し、保護者、防犯ボランティア、子ども110番の家に発信をしております。
また、この訓練にあわせて職員による校内警備や校内施錠の確認を実施するとともに、学校ごとに防犯・防衛意識の向上を目的とした防犯教室を開催いたしました。
さらに、各学校とも一斉下校を実施し、防犯ボランティア、保護者、子ども110番の家、地域の方等に通学路の巡回の協力をお願いし、地域全体で子供の安全を見守る対策状況を確認をいたしました。今回の訓練には、防犯ボランティア、保護者、子ども110番の家、地域の方を合わせて2,000人を超える参加をいただきました。学校から、思っていたより多くの地域住民の方に通学路の安全確保をしていただき、子供を守ろうとする地域の力を感じたという報告がありました。
次に、新たな対応すべき問題についてでございますが、ネットワーク機能におきましては、各小中学校から次のような報告がありました。学校の電話やファクスの台数が少なく、保護者や防犯ボランティア、子ども110番の家等への迅速な伝達が難しかった。不在家庭が多く、全保護者への連絡が十分できなかった。電話による伝達に時間がかかり過ぎた、このような報告がありました。こうした課題について、学校側では、次のような対応策を考えております。より早く伝達できるそれぞれの連絡網を再整備する。学校から直接保護者への緊急連絡先に伝える方法を考え、緊急時使用の電話、またはファクスの増設を検討していく。保護者の携帯電話への緊急情報メール発信システムの導入を検討する、このような対応策を考えております。教育委員会といたしましても、学校と話し合いながら支援について考えていきたいと思っております。
次に、大人に対して簡単に声をかけられない子供たちへの指導について述べさせていただきます。
御指摘のように、子供たちをねらった大人の犯罪が多発する現在、大人に対して子供たちから積極的にあいさつしたり話しかけたりすることが防犯上、難しい世の中であります。しかし、子供たちの社会性や人間性を豊かにするためには、自分から進んで大人にかかわろうとする意識や態度を育てることが大切であると考えます。
特に、子供たちの安全を見守ってくださる防犯ボランティアの方や子ども110番の家の方、地域の方へのあいさつや話しかけが学校と地域とのコミュニケーションを高め、より安全で安心して過ごせる地域社会につながるものと考えます。
八ツ田小学校では、昨年度、豊かな人間性や社会形成をはぐくむ道徳教育、体験活動や地域の連携を通してというテーマで道徳教育の研究実践を行っております。児童会が実施しましたあいさつ調査の学校では友達や先生にはできるが、地域の人には不十分という結果をもとに、昨年度の9月、あいさつのできる学校にしようというテーマで集会を開催いたしました。
集会では、保護者や地域の方、あんしんみまもり隊の方を招いて、あいさつに対する意見交換やあいさつゲームなどを実施しました。集会後の児童の感想に、あいさつをすると仲よしになれる。地域の人に、もっとあいさつをしていきたいとのことがあり、児童会のあいさつ運動の発展につながったと聞いております。八ツ田小学校を例に挙げましたが、あいさつを通して地域の人たちと積極的にかかわる態度を育てることは、どこの学校でも進められております。こうした取り組みを、今後はさらに学校、家庭、地域が連携して展開していくことにより、地域の中で育ち、地域の大人の方に気軽に声をかける子供にしていきたいと考えております。
以上であります。
○議長(杉原元司)
建設部長。
○建設部長(神谷正明)
見せたいまちとしての整備ということで、松並木に設置をされておりますガードパイプの件でありますけれども、昭和45、6年に設置をされております。そんなような形で、確かに、さびておったり曲がっていたりしている状況につきましては認識をしております。一応対応策を考えていきたいと思っておりますが、もう一度、よく現地の安全性等を再調査しながら、撤去する方向で検討をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(杉原元司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
私の方からは、観光ボランティア、ガイドボランティアの状況とか、それから観光施設の整備についてお答えをしたいと思います。
知立市には、近隣市にはない、すぐれた観光資源がございまして、毎年多くの方が知立に訪れ、そして喜んでいただいております。特に、ことしはNHKの街道てくてく旅という番組で池鯉鮒の宿が報道され反響を呼びました。そうした中で、最近発足しました環境ガイドボランティアのことでございますけれども、現在27名ほどの方が登録されておりまして、隔年でのガイドの養成を行いつつ、かきつばた祭りや花しょうぶ祭りの期間中に交代でガイドに当たっておられます。昨年は、万博に来られましたお客様をガイドしたり、あるいはまた、ことしはフランス人の方もガイドしたとの話も聞いておりまして、観光資源を生かした観光事業の文化化の最前線に立っていただいております。
一方、観光案内マップといたしましては、池鯉鮒文化財マップであるとか、池鯉鮒の歴史ウォッチキング、それから知立観光のごあんないなどを用意しております。また、知立駅などにはポスターのほかに祭りのチラシなども置かせていただいておりますけども、ことしの知立祭りの中では、通りの中で知立祭りのパンフレットが若干足らないというような苦情もお聞きしましたので、こちらについては、今後生かしてまいりたいというふうに思っております。
また、観光施設の整備といたしましては、従来からトイレの改修とか案内看板の整備、それから花しょうぶの新品種の購入などを進めてまいりましたが、来年度以降については、かきつばた池の排水工事にも取り組んでまいりたい、こんなふうに思っているところでございます。
○議長(杉原元司)
田中助役。
○助役(田中 勇)
公共施設や観光地等の施設案内板についてお答えしたいと思います。これはいろんな部にまたがりますので。
確かに、御指摘のように、市境のようこそ知立市へとか、それから、すぐ南陽通りからここへ入ります市役所への案内板、これも少しペンキが見にくいような状況になってきております。
平成12年に知立市サインガイドラインというのをつくったわけですけれど、当時、各担当課も新しいものをつくっていこうということで予算要求したようなんですけれど、ちょうど文化会館をつくった当時で財政も非常に厳しいということで、なかなか実現せずに、ちょっとこのガイドライン自体が眠ってしまったということかなというふうに思っているわけですけれど、早速、既存の案内板については調査をさせていただきまして、順次直していきたいというふうに思います。
それから、新たなものにつきましても、その後、検討を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(杉原元司)
13番 三浦議員。
○13番(三浦康司)
ありがとうございました。
初めに、教育長、お答えていただきました。本当にありがとうございます。
子供たちに対する安全対策ですね、聞かせていただきました。子供たちをねらう犯罪が非常に発生している今、たまたま当市においては、まだ大きな事件、事故が幸い起こっていないという状況であります。犯罪に対しては、しっかりと対策をしていかなければなりません。今、教育長にお伺いした大人に対する子供のあいさつにつきましては、大変難しい問題になっていると思います。なぜなら、子供が大人に対し、疑問を持ってしまうことがあるわけでございます。子供が大人に対し、あいさつの習慣ですけど、目を見て相手を疑うような表情をしてしまうと、そんなことが起こっております。そういったことが果たしていいのでしょうか。そういったあいさつは、子供にとって一番重要な日常の問題であります。先ほどもございましたあいさつが大切ということで、この件につきましては、今後も一層の指導をよろしくお願いしたいと思います。
それから、子供を犯罪から守る対策が幾つか行われていますが、学校をフェンスで囲ったり、また、子供に笛や防犯ベルを持たせたりしております。そんな中、1点お伺いをしたいのは、児童の名札の問題であります。昔から名札は欠かせない持ち物でありましたが、今、子供たちの胸から名札が消えております。時節柄、悪用されてはいけないという意味から外されたものと思いますが、名札をつけることのいい点、また悪い点があるかと思いますが、現場での対応をお聞かせをいただきたいと思います。
名札については、それぞれの学校が独自の対応をとっているともお聞きしております。市内の小学校がどのような経緯で、どのような指導をしているのかお伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。
それから、観光につきましては、ありがとうございます。
松並木のガードパイプ、これ、もう御答弁にもございました。45、6年についたということで、これも以前からこの問題は指摘をしてました。今回、一度考えるということで、ぜひまずガードパイプを外してください。そうすれば景観的にもよくなりますし、そのことをとりあえずはお願いして、またその後、いろいろと考えていただきたいと思っています。
それから、案内板、サイン、これはやはり公共サインとか人まちの関係で事業で以前整備されたということであります。今も話がありましたが、まだまだ十分でない。私も前に指摘させてもらったのは、市民会館と書いてあってパティオとは書いてないということで、なかなか紛らわしいというそんなことも改善の方もされていましたが、それも全部ではないと。それから、これもよく聞くんですけど、知立駅に行くにはどういったらいいのかと、そんなようなことで知立駅に対する看板とかそういったものもまたなされてない。いろんな意味で、知立に来た方が迷われるということであります。いま一度調査して検討させてもらうということですので、ぜひまたよろしくお願いを申し上げます。
今ありました観光の点でございます。旧東海道、今、多くの方が通っております。それに対しまして、今、ガイドマップ、それからガイド案内でございますが、これらは皆さん、どのような感じで手に入れているのか。知立が通過点になるかと思いますが、知立のマップ、それから案内みたいなものは、どのような形で手に入れているのかわからないのですけど、その辺の配布の仕方とか、その辺がどうなっているかわからないものですから、その辺をもう一度お聞きしたい。
また、ガイドマップその他、更新はされているんでしょうか。なかなか古いといいますか、昔からのがあるかと思いますが、施設なんかも変わってますので、またぜひ更新のお願いをしたいということであります。
そして、今ありました休憩所、その松並木の街道沿いの休憩所並びにトイレ、トイレもどこで使えるのかというふうなそんなこともあるかと思いますので、そういった点もまた研究していただいて、知立に来ていただく皆様方に、ぜひ親切な案内をしていただきたいと思います。
以上であります。よろしくお願いします。
○議長(杉原元司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
小学校の子供たちの名札についてであります。
現在、七つの小学校すべての児童は登下校中は名札をつけておりません。これは、校長会で一度話題にいたしました。こういうことについてということで。そして、各学校でいろいろ話し合いをしてもらいまして、まず、先ほど名札をつけているのはいい面もあります。例えば、だれかすぐわかります。だれだれちゃんと声をかけやすいわけです。また反面、それが危険な場合もあるということで、現在つけておりません。中学校は、これまでどおり登下校に名札をつけております。7校一斉に名札が消えたわけではなくて、1校名札がなくなり、2校なくなり、つい先日までは6校が名札がなかって1校だけが名札がありました。その学校も名札を登下校につけないというようなことになりまして、今は1校もつけておりません。
逆に、先生方につきましては、学校で余り名札をつけていなかったわけでありまして、今、非常勤講師だとかたくさんおります。だれが先生なのか、職員なのか、保護者なのかがわからないというようなこともありまして、今、学校の職員は、すべて名札をつけております。
以上であります。
○議長(杉原元司)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
観光の関係でございますけども、マップだとか案内とかいうような関係につきましては、その年度限りのものにつきましては、各公共施設にも随分置いてあるわけでございますけれども、いわゆる少しボリュームのあるものにつきましては、市役所の経済課を中心に置いてありますので、問い合わせがありますとそちらの方で配らさせていただいております。
また、内容につきましても、当然、更新をするとときにはもちろん見直しをしていきますけども、部数につきましては、状況に応じて不足のないようにやっていきたいと、こんなふうに思っております。
それから、トイレの整備でございますけれども、先ほど私が申し上げましたのは、観光施設のエリアのといいますか、敷地の中でのトイレの整備ということを中心に申し上げました。例えば、街道筋であるとか、いろんなところについてはどうかというような問題があろうかと思いますけども、これにつきましては、少し時間をいただきたいと、こんなふうに思っております。
○議長(杉原元司)
これで13番 三浦議員の一般質問を終わります。
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○議長(杉原元司)
以上で本日の日程は全部終了しました。
本日は、これで散会します。
午後5時37分散会
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