次に、2番 永田議員の一般質問を許します。
〔2番 永田起也登壇〕
○2番(永田起也)
6月議会一般質問、最後の番でございます。よろしくお願いいたします。
通告に従いまして、順次質問をしてまいります。
まず最初に、交通事故のないまちづくりについてお伺いいたします。
交通事故とは、ふだんは気をつけていても、一瞬の不注意、またわずかな油断などで起きることがあります。
事故に遭ってしまった方はもとより、起こしてしまった側にも大変な影響を与え、ましてや生命にかかわるようなことになれば、被害者、加害者、その両家族の人生までも大きく狂わすことになり、今まで平和な暮らしが一変にして崩壊してしまいます。
ふだんの日常生活の中で幾度となく自動車を使用したり、道路を歩行している私たちではありますが、予期せぬ方向から自動車が来たり、また、急に歩行者、自転車が飛び出してくることだってないとは限らなく、交通事情は常に危険がいっぱいであります。
交通事故を防ぐためには、ゆとりを持った車の運転、自転車の安全運転、歩道や交差点を横断するにしても、ふだんから交通ルールを守り、さらに一歩進んで先を読み、打つ手を考えるよう心がけが大切であります。
しかしながら、多くの人々の努力にもかかわらず悲惨な交通事故は後を絶たない状況が続いております。
愛知県では昨年に引き続き、ことしの5月末時点の段階で、都道府県別死者数が132名と全国ワースト第1位であります。
安城警察署管内では7名、本市は1名の死亡者数ではありますが、昨年に比べれば若干減少しているものの、人身約180件、物損事故約740件と、幾つか発生をしております。
第5次総合計画の交通事故のないまちづくりの施策の一つに、事故多発地点の改善とあり、人口や住宅の伸びなどの影響で、その内容も少しずつ変わってきます。
主に対策の一つとして、事故多発地点の要因を調査し、信号機の設置、狭隘道路の拡幅など、危険箇所などの対策に取り組んでいるところであります。
そこで、幾つかお聞かせ願いたいと思います。
まず最初に、本市が現在指定されている事故危険箇所、市内で幾つ指定をしておられるのか、まずお聞かせください。
また同時に、歩行者、通学路の安全対策について、通学路での危険場所、これについても指定数をお聞かせ願います。
とりわけ、児童による交通事故は学校が終了した後に発生することが多く見られます。もっと周知させるよう、お願い申し上げます。
また、危険箇所ではガードレールや信号機設置等ですむものもあれば、住宅を移動しなければ改善できない箇所、今の段階ではどうしようもないところ、さまざまあります。
そのような措置は、場所によって異なりますが、主にどのような措置方法を講じているのか、実例も含めてお聞かせ願いたいと思います。
次に、昨年、知立市交通安全条例11条2項の交通死亡事故多発非常事態宣言を市長が発令をしました。
条例では、市長は交通死亡事故が多発した場合、関係機関等と協議の上、必要があると認めるときは交通死亡事故多発非常事態宣言を発し、交通死亡事故を防止するための必要な対策を講ずるよう努めるものとするとなっておりますが、先般の宣言で、具体的な対処方法をどのようにしてきたのかお聞かせ願います。
続いて、駐車違反に関する制度改正についてお伺いします。
昨日の質問にもございましたが、道路交通法の一部改正により、駐車違反の取り締まり制度が変わりました。
6月1日より、全国都市部から始まり、愛知県では名古屋市からスタートをいたしました。まだ始まったばかりではありますが、その効果は路上駐車が激減し、道路の見通しがよくなった、駐車場の台数がふえたなどと改善されるところもあれば、反対に、駐車監視員妨害行為での逮捕、摘発されるなどのさまざまなトラブル、また、苦悩する配達業者の模様などが映し出されています。
そういった中、私が警察の方から聞いた話では、来年度あたりでは豊橋、岡崎、豊田と、平成20年度には全国一律スタートするのではないかという話をお聞きしました。
それが確かではないにしろ、いずれは本市もこの制度がスタートするわけであります。知立団地内もさることながら、集合住宅での対応等、当局は今後どのような考えをお持ちであるのか。市内全体としてどうしていくのか。今後の研究材料にしてほしいのですが、当局の見解をお聞かせ願います。
次に、犯罪のないまちを目指して、犯罪防止対策の推進についてお尋ねいたします。
全国では、子供をねらった事件が相次いで起きていることや、時折、理解に苦しむような凶悪な事件が相次いで発生しているところではございますが、愛知県の統計を見ると、昨年に比べ、若干は減少しているような気がいたします。
本市の5月号、防犯パトロールニュースによりますと、刑法犯の発生状況135件、前年度比マイナス20.1%。窃盗犯102件、マイナス28.2%の減少。しかし、県内ではいまだ高い水準の位置にあるかと思われます。
現状の街頭犯罪の状況を見て、当局はどのようにとらえられているのか、所感をお聞かせ願います。
続いて、対策推進の一つとして、防犯対策補助制度についてお伺いいたします。
空き巣、忍び込みなどの侵入盗などの対策を未然に防ぎ、安全で安心なまちづくりを推進するため、自治体が助成制度を進める制度であります。
主にサッシ等を防犯ガラスに変更、また防犯フィルム、補助錠、格子等の取りつけ、共同住宅のエントランスやエレベーター等の共有部分に防犯カメラ設置、センサーライトの取りつけなどに一部の助成金をつけるものであります。
愛知県内でも既に丹羽郡大口町、岩倉市と小牧市など実施し、市民に対し防犯意識の高揚にも役立っております。
県内でも犯罪発生率が高い水準にある本市であるからに、このような補助制度を一度検討してみてはいかがでありましょうか。当局の見解を求めます。
次に、青色回転灯車、いわゆる今のミニパトについてでありますが、現状の利用されている状況をお聞かせください。
私だけかもしれませんが、ふだんあまり見かけることがありません。やはり、1台というのが難題で、台数の増加の必要、自主防犯団体の方が使用できるよう交渉を受けていただく配慮も必要ではないかと思います。当局の見解をお聞かせ願います。
次に、昨年度の末、3月30日にまちづくり基本条例に規定されている知立市まちづくり委員会の提言書が本多市長あてに提出をされました。
喫緊の課題として、当委員会は、子供の安全確保をテーマにし、全学区安全パトロール隊の設置と連合体の組織化、市行政組織内における主務課の担当強化、恒常的側面支援の確立と3つの柱に具体的提言をされております。
既に行っておられる活動もございますが、これらの提言書について、当局は今後どのようにこれらを活用していくのか、また動きをしていくのかお伺いいたします。
最後に、自主防犯活動の現状と課題についてであります。
当局、また各関係団体やボランティア、市民の御尽力のおかげで、全学区にも防犯隊が設置されたと伺っています。
しかし、これをいかに今後よりよいものにしていかなければなりません。町内会の自主ボランティアも発足して3、4年入ってきたところもございます。
時折、発足時は機運も高まり、それなりに人も集まっていただけるのでしょうが、これから何十年先も続けなければならなくなった防犯活動をいかに持続、充実させるのか。また、学区や町内での温度差をどのように埋めていくのか。
また、こども110番の家も、色あせた旗や破れているような旗ではかえって逆効果にもなりかねません。
そのような例が数ある中、今後の自主防犯活動の課題について、当局はどのような取り組みをしていくのか、見解をお聞きします。
以上をもちまして、1回目の質問を閉じます。
〔2番 永田起也降壇〕
○議長(杉原元司)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
すみません、ちょっとお時間をお借りしまして、先ほどの高橋議員からの質問に対しまして答弁漏れがございました。お答えをさせていただきたいと思います。
社会福祉協議会のバスの貸し出しの関係でございますが、これは、どうも昔はバスがあって、それで貸し出しをしていたということでございますが、現在、バスがないということで貸し出しは行われていないということでございます。
○議長(杉原元司)
建設部長。
○建設部長(神谷正明)
危険箇所の改善ということでございますけれども、まず1点目の、市内の自動車の事故危険箇所の指定はしてあるかということでございますけれども、これは特に指定はしていないわけでありますけれども、安城警察署の12年、13年の事故の発生箇所資料から見てみましても、例えば国道1号ですとか、国道155号に市道が接続する交差点での事故が多く発生しておるわけでございます。
市道と市道の交差点でも事故は発生しておるわけでありまして、危険な箇所はあろうかと思っております。
それから、2点目の危険箇所への措置はどうかということでございますけれども、国、県の道路につきましては、交差点改良ですとか、信号機の設置、信号パターンの変更、右折信号の表示等の要望をいたしてはおります。
また、市道におきましても、交差点の改良ですとか、カーブミラーの設置、道路照明の設置、道路標識及び誘導表示の設置等の措置を講じております。
それからまた、3点目の件でございますけれども、交通事故多発非常宣言を発した際の内容についてどうかということでございますけれども、昨年の12月26日に実施をいたしました内容を紹介をさせていただきます。
まず、交通安全の協力団体に対しまして啓発活動の参加をお願いをいたしたわけでございます。
その折に、死亡事故を抑制するために、市長による交通死亡事故多発非常事態宣言文の朗読を市役所東側の駐車場で実施をいたしました。
それから、白バイ5台、パトロールカー2台、交通安全広報車両の広報活動の出発式を実施いたしました。
これにつきましても、参加者200人による農協前街頭の一斉啓発活動を行いまして、交通安全を呼びかけました、等の内容を実施いたしたわけでございます。
それから、交通違反に関する制度改革についてということでございますけれども、これにつきましては、平成18年の6月1日からの道路交通法の改正に伴いまして、昭和地区の違法駐車に対する対処の方針等ということでございますけれども、この違法駐車に対する事業等につきましては、安城警察署の実施される内容になるかと認識をしておるわけでございます。
現在のところ、これといった情報はまだ得ていないわけでございますけれども、今後につきましても、情報の収集に努めてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○議長(杉原元司)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
それでは、犯罪のないまちを目指してについて、何点か御質問をいただきましたので御答弁申し上げます。
まず最初に、市内の街頭犯罪の状況はどうかということで、御質問者も御紹介いただきましたけれども、ちなみに、本年の1月から5月までの統計が安城警察署の方からちょっといただいておりますので、少し御紹介させていただきますけれども、ことしに入りまして、御質問者もおっしゃいましたように、発生件数そのものはやや減少傾向かなというふうに思っております。
そんなことで、5月までのものを見てみますと、昨年の同期で、安城署管内全体では523件、19.4%の減少。知立市内でも117件、14.6%の減というようなことになっています。
また、窃盗犯だけを見てみますと、知立市では512件で、これ前年同期で比べますと、157件、23.5%減というようなことになっております。
その中を見ますと、ひったくりとか車上ねらい、車の部品ねらい、自販機荒らし、こういったものの減少が非常に目につくというようなこと。
それから、逆に、忍び込みですとか、事務所出店荒らし、こういった侵入盗はややふえているというような状況になっております。
こういう侵入盗は非常にそこで家の中の方と遭遇してしまいますと、また別の事故といいますか、そういったようなことに発展しかねない、凶悪な事件に発展しかねないというようなことで、この辺はまだ十分今後とも注意をしていかなくてはならないというふうに考えております。
この発生件数の減少ですけれども、これは一概にはもちろん言えないわけでございますが、一つには、やはり市民の皆さまがいろいろ関心を高めていただいているという点、また、学校のそれぞれの学区での安全隊の活動が始まっていることですとか、各町内での自主防犯パトロール、あるいは団体の方々のいろんな御協力によるボランティア活動、パトロール、そういったことも大いにそういったものに貢献しているのではないかなというふうにも考えております。
しかしながら、御質問者もおっしゃいましたように、全国ではいろんな凶悪な事件が相次いでおりまして、まだまだ油断ができない、今後とも気を引き締めて取り組んでいかなくてはならない問題だというふうに考えているところでございます。
それから、2点目の防犯対策の補助金の制度の導入についてどうだという御提言でございます。
これにつきましては、私の方も県内の大口町などの補助制度を少し見させていただいておりますけれども、御質問者おっしゃいましたように、いろんなそういう各個人が各家庭での防犯対策を取るための経費の一部を補助していこうという制度でございます。
これにつきましては、ある一つの町の制度を見ますと、上限8,000円で、センサーの設置経費ですとか、宅地内に玉砂利を敷く経費ですとか、先ほど御紹介のありましたマンションの共有部分でのカメラの設置、そういったものについての補助ということでございますが、私どもの方としては、今当面考えておりますのは、全市的な取り組みでのボランティアの育成、継続的な活動の支援、こういったことを中心に考えていきたいというふうに思っています。
御提案のこの制度につきましても、大変重要な、また効果も期待できるだろうというようなことも思うわけでございますが、きょうのところは一つ研究課題というようなところにさせていただければと思っておりますのでよろしく御理解をいただきたいと思います。
それから、ミニパトロール車の活用についてでございますが、現在、白い公用車に青色回転灯をつけたものと、それから、昨年、ライオンズクラブから御寄附いただきました白黒に塗りましたいわゆるミニパトカー、青色回転灯をつけたもの、この2台を保有しておるわけでございますけれども、質問者おっしゃいましたように、この2台がフルに活用されているかということになりますと、まだまだかなという、私どもの印象でございます。
この車を運転するにつきましては、やはり通常の車とは別の規制を緩和をされている中での活用ということでございますので、いろんな運転手が講習を受けていただくとか、そういった一つのまだ規制がございます。
そういったことで、私どもの方も過去に2度ほど研修をして、そういった運転できる方の養成に努めているわけですが、まだまだ十分でないと。
職員も講習を受けていただいて、今、4時から約1時間ですけれども、これは毎日、月曜日から金曜日ですけれども、市内を一定地域順番にパトロールさせていただくと、そんなような活動もしているわけですが、まだまだ不十分ということで、来月早々には100人程度のまた講習会も開かさせていただいて、その中でそういった方をどんどんふやしていきたいなというふうに思ってます。
そういった中で、継続的な活動がやはり今後必要だということでございますので、職員も今回講習を受けますけれども、各町内の自主パトロールの方もできるだけ単年度ではなくて2年、3年と継続して御協力いただける、そういう方を是非御推薦いただきたいということで、区長さん方にもお願いをしているところでございます。
そういったことで、できるだけ継続的に息の長いそういう活動ができるように、今後とも努めてまいりたいというふうに思っております。
それから、まちづくり委員会での児童防犯の提言でございますが、これ御紹介がございましたように、昨年度、まちづくり委員会から子供の安全を守るための取り組みについて提言がございました。
各それぞれ学校での安全隊というものが組織されて、また、その連絡会議というようなこともあるわけですが、その詳細については教育委員会の方でお話をいただいた方がいいかと思いますが、私どもの方といたしましては、そういった学校での安全隊、それから各町内での自主ボランティア組織、それから各種団体、そういったいろんな方々が取り組んでいていただきますので、そういった方たちとの横の連携が取れるような、そういった組織といいますか、そういうことを私どもの方では考えていきたいなというふうに思っております。
それから、ボランティア活動の現状と課題ということでございますが、現在では31の町内会の自主防犯組織、あるいは民生児童委員さんの通学路の監視ですとか、シルバー人材センターの防犯パトロール、知立まもる君ですとか、老人クラブ有志の皆さんによる通学路の監視活動でありますとか、上重原町での防犯モデル地区が発足をしていただいたことですとか、小中学校の安全ボランティア、また、市内のタクシー会社が走る100番というようなことで、そういった活動にも協力をいただいていますし、また、安城・知立防犯協会の加入の各企業、団体の皆さまもそういったそれぞれ独自に活躍をしとっていただいております。
私どもの方といたしましては、さらにそういった活動の輪を広げるということでは、さらに、例えば郵便局さんなどは是非協力したいというようなお話も伺っておりますので、そういったところに、そういうパトロールのシールみたいなものをつくってお渡しをして、そういう活動に一緒に加わっていただくとか、そんなようなことも今後努力をしていきたいというふうにも思っているところでございます。
いずれにしても、質問者も言われましたけれども、やはりこういった活動というのは、息長く続けるということが肝心かなというふうに思います。そういったことでは、町内のパトロール隊につきましても、町内の役員さんの任期とリンクしているというような部分もございまして、なかなか継続的なのは難しいという部分はありますが、先ほども申し上げましたように、青色パトを乗るための講習会には、是非継続的な活動のできる方を出していただくとか、そういった方が各町内での指導的な立場になっていただく、そんなようなことも期待しながら、そういう方たちの養成といいますか、そんなことも今後やっていきたいなというふうに思いますし、午前中、議論の中で市長も答弁しておりますけれども、補助金という形でこうこうするということではありませんけれども、そういう防犯パトロールをするために必要な物品、そういうものは何もなしに皆さんにお願いするということもなかなかできないということもありますし、一度整備されたものが、それが何十年もつというものではございません。また更新の時期がすぐやってくるわけでございますので、そういったところの支援、そんなことも視野に入れながら継続的な活動、それに努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(杉原元司)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
通学路の危険箇所につきましては、毎年、各学校で通学路点検を実施し、確認をしております。
確認されました通学路の危険箇所は各学校で作成しております安全マップに記載をされております。
学校は作成した安全マップをもとに通学路の危険箇所を児童生徒や保護者に伝え、安全な登下校に心がけるために活用をしております。また、職員やPTAの立ち番指導におけるチェックポイントとしても利用しております。
各学校で作成されました安全マップによりますと、通学路の危険箇所は108カ所ございました。108カ所の内訳を見てみますと、多い危険内容は道路が狭い28カ所、車の交通量が多い15カ所、カーブや建物等で見通しが悪い11カ所、車がスピードを出して危険11カ所であります。
こうした場所につきましては、土木交通課とも協議してまいりたいと思っております。
それから、下校後の事故防止についてのお話がありました。まず、子供たちの交通事故の現状についてでありますけれども、昨年度、21件の交通事故の報告がありました。
21件の内訳は自転車の乗車中の事故が14件、歩行中の事故が7件ありました。
また、登下校中の事故は7件、下校後や休日の事故は14件でありました。
御指摘のように、児童生徒の交通事故は登下校時よりも下校後や休日に多く発生しております。
学校から家庭に帰ってからのちょっとした気の緩みや不注意が原因の一つではないかと考えております。
こうした気の緩みや不注意でいつ大きな事故が発生するかわかりません。事故の概要につきましては、毎月の定例校長会で報告し、各学校における交通安全指導の充実に呼びかけておりますが、今後、さらに家庭への啓発や地域との連携を深めた取り組みをお願いしていきたいと考えております。
本年度になりまして、交通事故の報告は5月末現在まだありません。ちなみに、15年度は同時期の報告は7件、16年度も7件、17年度、昨年度は6件でありました。
次に、小中学校における防犯ボランティア活動の現状でございますが、昨年度、来迎寺小学校の来小はぐくみ隊の組織をモデルにいたしまして、市内の小中学校すべてに児童生徒の安全を見守る交通安全ボランティアの組織化を図ってまいりました。
そして、5月23日現在、小中学校あわせますと、防犯ボランティア882名、校内安全巡視員105名、あわせて987名の方に活動をいただいております。
そこで、今後の課題でございますが、御指摘のように、発足当時は勢いがありますが、この勢いをいかに持続発展していくかはとても大切なことだと思っております。
今年度は、防犯ボランティア連絡会を立ち上げております。各学校で組織化された防犯ボランティア団体と情報交換をしながら充実及び発展を図っていきたいと思っております。
それから、こども110番の家の話がありました。
色あせたもの、破損したものも目につきます。5月中にそういったものについては交換ということで、各学校で破れたもの、色あせたもの、あるいは支柱の破損したもの等、報告を受けまして、5月中にすべて配付したところであります。
また、蛍光の110番の家、これも70本、各学校10本ずつ配付したところであります。
今後も破れてきたりしたら、その都度取りかえていきたいと、こんなふうに思っております。
以上であります。
○議長(杉原元司)
2番 永田議員。
○2番(永田起也)
一通り御答弁いただき、ありがとうございました。
それでは、答弁の中で必要と思われる部分のみ再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
まず、交通事故のないまちづくりの危険箇所の改善についてなんですけれども、建設部は指定数はされていないということでございましたけれども、本当に、危険箇所というのは市内で幾つぐらいあるのかななんて考えますと、とてつもない数になるんじゃないかと思います。
その危険の度合いによっても、さまざまあるかと思いますけれども、私の住んでいる小学校区ですか、その学区にしてもたくさんあるわけです。それを、いかに認知するかというのは、やっぱり当局の努めでありますし、市内全体でやっぱり知っておくべきではないかなと。
自分もやっぱり、自分の住んでいる学区だけではなくて、市内全域のところのそういった危険場所、危険部類を知っておく必要があるんではないかな、そういうふうに思うわけなんですね。
現に教育長からは、そういった通学路の危険箇所というのはこうやって数値で示されているわけですから、危険箇所それぞれありまして、どうしようもないところ、本当に家をどけなきゃ、道路を広げなきゃできないようなところもあるかと思います。
そういったところも、やっぱり職員もそうですけれども、議員全員知っておくべきではないかなというふうに思ったわけですから、こういった質問をさせていただきました。
是非とも、こういった危険部類の箇所をわかるような何か手立てをしていただきたいというふうに要望しておきます。
次に、交通事故非常事態宣言の件でございます。
12月26日、私もおったわけでございますけれども、今回そういった事態、私も初めてだったんで、何だよこれって思って、起きてからわかったわけでございますけれども、昨年は約4名亡くなったということで、こういった非常事態宣言という形になったんではないかなというふうに思いますけど、これ、いいんですけどもね、1日だけで終わっちゃうのかな。それで、拍子抜けしちゃったなというような印象もぬぐえません。
行政のトップの市長が文章を読んで宣言するわけですから、とても重大なことはわかるんですけれども、何か宣言の重みというのがあまり感じられなかった、今ごろになってそういうふうに気づきました。
幅広く啓発運動をするんですけれども、このときに、もうちょっと市民全域にそういった非常事態宣言がわかるような状況が一番好ましいんではないかなというふうに思うわけでございます。
ほかの市もこういった感じなのかなというのをちょっとお聞きしたいなと思いますので、再答弁をよろしくお願いします。
そして、駐車違反に関する制度改正についてですけれども、これも、まだ現にわからないところもございます。
先ほど、部長の答弁では情報収集に当たるというふうに言っていただきました。
結構、この制度が始まって、ニュース等、新聞等でやたらと注目されていることでございます。それで、かえってうちはどうなんだというような声もたくさん市役所にも来ているんじゃないかなと思いますんで、早い情報収集をお願いしたいなと思います。
次に、項目は変わって、防犯活動でございます。
部長の所感で、全体的には犯罪等、街頭犯罪、減少していますけれども、侵入盗がふえてると、そういった実情で、今後も各関係団体と連携を引き締めていくというふうに、今後とも努力をしていただきたいというふうに思っている次第でございます。よろしくお願いします。
防犯対策補助制度の件でございます。
今回、提言しましたこういった補助制度は、個人によります助成制度でございますので、現在の地域ぐるみでまさにボランティアで活動を推進していこうという本旨でありますので、方針からずれてしまう可能性があるかもしれませんが、こういった制度もあるということで、今後とも研究していただきたい、こういうふうに思っておる次第でございます。
また、石川県金沢市では、そういった地域防犯活動による、これは地域防犯活動による事業費補助制度、そういったのもあります。
愛知県はないのですが、これも県でやっているところもございます。
そういったところも研究しながら、今後、防犯対策の予算化にも御配慮いただきたいなと、いろいろ研究していただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
ミニパトですけども、2台でしたね。今後ともフル活用できるよう努力していただきたいなというふうに思います。
まちづくり委員会の提言なんですけれども、もっとも、まちづくり委員会は防犯対策だけではございませんので、今後どういった方向に進んでいくのか、委員でない私にはわかりませんけれども、今回、こういった提言が当委員会から緊急の課題として提出されてきたわけですから、これがどう影響されるのか、このまちづくり委員会の行政との位置づけ、価値のあるものとして示してほしかったのも一つございます。
なかなか、このまちづくり委員会という位置づけっていうのは何か微妙な線があるというふうに思うわけでございますけれども、今回、初めてというものもございますので、その中で議論した内容となっておりますので、是非ともこれを考慮し、実行できるよう努めていただきたいなとお願い申し上げます。
そして、最後、防犯活動の現状と課題、取り組みについて当局の考えを述べさせていただきました。
本当に、発足当時はいいと思いますけれども、この自主防犯活動、いろんな団体に協力をいただいているわけですけれども、これが今後、本当にどのようになっていくのか、先が見えないところがございます。
これから、もし万が一、全国的に犯罪が減少するようなことがあれば、また知立市が本当に安全なまちになってこようが、この不安定な世の中ですから、こういった防犯活動というのは今後ずっと続けていかなければならないことだと。
この防犯活動もそうなんですけれども、地域コミュニティ、学校と地域のつながりが、私も自分でやっていてつながりができてきておるなと、徐々に。
こういった効果もございますし、防犯活動だけとはいえませんけれども、今の活動を衰退させるようなことはあってはならないというふうに思っております。
そのためにも、各活動の実態をきちんと把握しておく必要があるんじゃないかなと、当局もですよ。
各団体で情報交換も行って、努力していると思いますけれども、是非とも当局も今後とも活性化を図るために努力していただきたいと思っております。
以上で、2回目の質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(杉原元司)
建設部長。
○建設部長(神谷正明)
危険箇所の対策ということで、危険箇所を把握しておいたらどうかということでございますけれども、質問者が言われますように、私どもでは各小学校区単位には女性の交通指導員もおります。
また、教育委員会からの各学校からにつきましても、危険箇所、6月、まだ半数ぐらいの学校かと思うんですけれども、そのような形で提出がされております。
そんなような形で一度担当者、それから警察等とも連絡を取りながら危険箇所の箇所を把握してみたいと思います。
それから、一応、事故の多発非常事態宣言の関係でございますけれども、一般市民の方に啓発的にある程度内容的にまだ啓発活動について浸透してないかということでございますけれども、実際、昨年につきましては、事故が、質問者言われましたように4人死亡したわけであります。
そんなような形で、こういった死亡事故があっては困るということで昨年の暮れに年度も近づいておりますものですから、特に4人以上亡くなっては困るというようなことで、非常事態宣言を行ったわけかと思います。
そんなような形で、安城市を見ましても、ことしは知立市よりも安城市の方が大分死亡事故者数が多いと聞いております。
そんなような形で、安城市ではこういった非常事態宣言を行わなければならないといったような実情を聞いておりますものですから、私ども知立市といたしましては、一般市民の方、それから児童生徒の方にも、こういった事故の起こらないように啓発をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
それから、今回の道路交通法に改正しますとある程度の駐車違反に対する対策と申しますか、そういったものに対して、情報の収集を早く収集したらということでございますけれども、極力、早く収集できるように努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(杉原元司)
企画部長。
○企画部長(清水雅美)
防犯対策補助金制度につきましては、先ほども、また石川県金沢市も御紹介いただきました。
こういったいろんな各都市の取り組み、情報を収集しながら研究をさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
それから、ミニパト車の活用でございますが、公用車としてミニパト車ということでございますが、職員が乗るだけでは本当にフル活用できません。
そういうことで、自主防犯パトロール隊の皆さんにも講習を受けて、それに乗っていただく、乗っていただけるようにする。また、学校のそういう安全隊の方にも、講習を受けていただければそういった公用車を貸し出しをするというようなことも可能でございますので、そういったことでいろんな場所、時間帯、そういったこともいろいろ幅広く活用できるように今後とも努めてまいりたいと思っております。
それから、まちづくり委員会の提言についてでございますが、今回、各学区のパトロール隊の設置の提案、あるいは行政組織の強化というようなこと、それから側面支援、これは先ほども出ました、財政的な支援というようなことを含めての行政の支援の確立というようなことでの提言でございました。
そういった組織については現在、そういうことが進んでおりますので、私どもの方としては横の連携を取れるような形での組織、それから、また先ほども申し上げましたパトロール隊への一定の支援、そういったことを今後具体化していかなくてはいけないんだろうというふうに考えているところでございます。
また、この防犯活動というのは、今後もいろんな社会環境というのは、そういった防犯上でもよくなってくるというよりも、むしろどんどん悲観的なことも考えるわけでございます。地道に息の長いそういう活動をすることが今後とも必要であろうというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(杉原元司)
本多市長。
○市長(本多正幸)
交通問題と防犯は、防災と合わせて本当に大切な永久の課題だというふうに思っております。
そういう中で、先ほど質問者おっしゃいますような、非常事態宣言、昨年やりましたけれども、ことし、せんだって安城が行いました。
手法としては同じ方式でやったそうでありますけれども、その効果というのが、安城が4人死亡が出まして、非常事態宣言をしたんですけれども、宣言をして2日後か3日後にまた1人お亡くなりになったということで、5人目がということで、市長も嘆いておられましたけれども。
私どもは、今1人でストップさせたいわけでありますが、そういう非常事態宣言も今活用できる、例えば知立でいけば同報無線ですね、そういうものも活用して市民に知らせて、本当に注意してくださいということを促す、そういう活用も私は必要だったのかなというふうに、今ちょっと反省をしておりますけれども、同報無線が使える間はそういう非常事態ですね、これは。災害も非常事態。
あまり、非常事態非常事態で同報無線を使わない方がいいんですけれども、もし、使わなければならない、宣言をしなければならない、そういう事態にはそういうものをきちっと活用していくべきだというふうにちょっと反省を、今、話を聞かさせていただいて思いました。
それと、ミニパトの問題でありますけれども、防犯につきましては、昨年同月比、5月でいきますと、知立の刑法犯、中でも窃盗でありますけれども、そういうものは5月現在の統計を皆さん見ておられると思うんですけれども、24%ぐらい昨年から減っております。
それは地域の防犯ボランティアの皆さん方の活動やいただいたミニパトの巡回、少ないとおっしゃいましたけれども、もっともっと活用すればもっと減るのかなということを数字があらわしておるような気がいたしておりますので、引き続き皆さんのお手伝いをいただきながら、いただいたものはしっかり活用していきたいなというふうに思っておりますし、あわせて、今、知立市にいただきました白黒のパトと同趣旨のものをこの秋にも1台御寄贈いただけるような内々の話もいただいております。どこの団体だとは言いませんけれども、いただいておりますので、年末には同じような車が2台体制、そして、市の白い車にステッカーを張ったもので、3台体制で年末にも防犯に向けて活動していきたいというふうに思っておりますので、一つよろしくお願い申し上げます。
○議長(杉原元司)
これで、2番 永田議員の一般質問を終わり、一般質問の終了とします。
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○議長(杉原元司)
以上で、本日の日程は全部終了しました。
本日は、これで散会します。
午後7時15分散会
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