これより請願第2号に対する討論を行います。
 まず本件に対する反対討論の発言を許します。
〔「賛成討論」と呼ぶ者あり〕
○議長(杉原元司)
 次に、本件に対する賛成討論の発言を許します。
 19番 笠原議員。
○19番(笠原晴美)
 私は、請願第2号 小泉首相に靖国参拝の中止を求める意見書提出についての請願書に対し、日本共産党を代表して賛成討論を行います。
 靖国神社は、日本軍国主義のシンボルとして戦争遂行に重要な役割を果たし、永久戦犯を合祀しています。靖国神社には遊就館があり、そこには戦闘機などが飾られ、日本が行った侵略戦争を自衛の戦争、アジア解放の戦争と、歴史上の事実に反し、美化・合理化し、公然と過去の戦争を肯定しています。戦争責任をどう考えているのか、このような性格を持つ靖国神社に日本の首相が参拝することは、歴史に逆流し、国際的にも厳しい批判を浴びるところです。
 日本は、戦後永久戦犯を裁いた東京裁判の結果をサンフランシスコ講和条約第11条で受諾し、調印して国際社会に復帰しました。小泉首相の靖国参拝は、歴史的認識・評価からして、日本国内はもちろんのこと、財界からも、またアメリカからも批判の声が上がっているところです。また、特に中国、韓国からは厳しい批判があり、このことは日本の国益を損なうものとなります。したがって、小泉首相の靖国参拝はやめるべきであります。
 企画文教委員会で市政会の方は、小泉首相の総裁選の公約で、二度と戦争を起こさない気持ち、平和を祈念して行われていると述べられましたが、平和は、だれもが願っていることです。言葉が平和であれば、何でもよいというものではありません。戦争責任をどう考えているのか、靖国神社が果たしている役割、そして、これは歴史認識が問われていることであります。たくさんの人たちの命を奪った侵略戦争の反省に立ち、請願第2号について、ぜひもう一度考え直していただき、賛成していただきたいと思います。
 以上、述べさせていただき、請願第2号 小泉首相に靖国参拝の中止を求める意見書提出についての請願書に、日本共産党の賛成討論といたします。
○議長(杉原元司)
 次に、本件に対する反対討論の発言を許します。
〔「討論なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(杉原元司)
 討論なしと認めます。これで討論を終わります。
 本件に対する委員長の報告は不採択です。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
○議長(杉原元司)
 挙手多数です。したがって、請願第2号 小泉首相に靖国参拝中止を求める意見書提出についての請願書の件は、不採択と決定しました。