これより議案第57号に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高木正博)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
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○議長(高木正博)
これより議案第58号に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
公共下水道特別会計について、金額そのものは大きくないんですが、一つだけお尋ねしたいと思うんです。
それは、63ページに公債費が計上されております。本補正予算は640万円の公債費を償還元金として計上されておりますが、償還元金の財源は市債ということになっておりまして、提案理由では借りかえをするんだというふうにおっしゃっておりますが、この内容について御説明いただきたいと思います。
○議長(高木正博)
上下水道部長。
○上下水道部長(田中正秋)
借換債の内容ということでございます。
今回お願いをするものは下水道事業ということで、利率が7.3%以上の起債に対しまして借りかえを行いたいということでございます。
ただ、その7.3%以上のものでも、7.3%から7.5%未満のものつきましては、最終償還日が平成22年の9月20日以降のものでなければ該当しないということになっておりまして、今回お願いするのは7.6%の2件についての内容でございます。
○議長(高木正博)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
下水道事業につきましては、地方債を主な財源にして、そして、管を埋設するわけですね。行政評価の文書がこの間、届きましたが、その行政評価、これは一般の市民の皆さんが行政評価委員会を構成して評価をされるんですが、その中にも、公共下水道については、当市の下水道普及率が愛知県のそれ、あるいは刈谷・安城の近隣市の普及率に比べましても低いということで、もうちょっと奮闘する必要があるんじゃないかというふうに述べられております。
しかし、多額な地方債を原資にしているために、当然財源的な制約はあることは、当市議会でも、るる議論してきたところであります。そこで、当市の公共下水道の市債残高およそ90億円と、平成17年度決算の数字は90億円の地方債があります。
部長御答弁のように、7.5%以上、8%未満の利率のものは、公営企業金融公庫において、1,000万円以上ありますね。また、政府資金で1,500万円、1,600万円近くあります。今回そのうちで640万円借りかえるということになるわけですね。これは7.5%以上の高い利率のものを何パーセントで借りるんですか、借りかえというわけですからね。当然、低い利率のものにしなきゃならん。これ、何パーセントのものを今度セットされているのか。
同時に、7.5%以上のものは1,000万円を超える市債の残高があるわけでして、今回640万円というふうにされたのは何でなのか、このあたり、ひとつ明らかにしてください、
○議長(高木正博)
上下水道部長。
○上下水道部長(田中正秋)
まず最初、どれけの利率になるかということでございますが、今回お願いするのが、今まで7.6%で借りておりました。まだ確定ではございませんが、一応2.2%ほどになるという話は聞いております。
それから、1,000万円以上ということでお話がありましたが、先ほど申し上げたように、今回、昭和55年に借り入れをしました2件について借りかえをするわけですが、昭和56年に借りたもので7.4%というものが2件やはりございます。これにつきましては、最終償還日が平成22年3月20日になっておりますので、9月20日以降でなければ該当しないという条件に当てはまらないということですので、これは今回は該当しないということでございます。
○議長(高木正博)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
90億円、地方債があって、かつて助役と議論したわけですが、ボディーブローになると、これは、90億円の現在市債残高、公共下水道だけですよ。これは、当然元利償還をしなきゃいかんので、この元利償還分については一般会計から出すということになりますので、ボディーブローになるのでということで、いつの時期だったかしりませんが、工事費を総体的に落とすという時期がありましたね、その議論はちょっといいです。
それで、改めて公共下水道の90億円の利率別の借入先をながめてみますと、これは公共下水道の平成18年版の19ページに利率一覧表がありますので御参照いただければよろしいわけですが、4%未満が18億円あるんですが、4%以上7%を超えるようなものも含めて、相当量、極めて高い金利を払っていると。こんな理不尽が許されるのかと、私なんかね。基金は全く利息がつかないのに、非常に高い利率のものを貸しておいて、今日まで借りかえも認めないというような事態は許せないというふうに思うんですが、これは今議論しているのは、公営企業の金融公庫の持ち分だけですね。政府債については、非常に高いものはいっぱい残っているけれども、これは手がつかないと、こういうことなんですね。
上下水道部長、こういうことを考えたときに、上下水道の財政状況、なかなか大変なんですが、一刻を争って高利の借金を低利に変えていく努力は引き続きやらなきゃならんというぐあいに思うんですが、今回、補正計上というのはどういう意味なんでしょうか。
○議長(高木正博)
上下水道部長。
○上下水道部長(田中正秋)
借りかえということでございまして、今まで借りとった分を一たんお返ししまして、その分でまた返していただくと、利率の下げた分を返していただくということで、お返しするものはお返しし、いただくものはいただくということで、今回収入、支出ということで計上させていただきました。
○議長(高木正博)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
だから、非常に効率的ですね。自己資金なしでいいでしょう。今度の補正予算、財源見ますと640万円の財源は、借金を起こして640万円つくって、これが今おっしゃったように2.2%の利率の借金を起こして7.6%の借金を返すわけでしょう。手持ち金なしでやれるわけじゃないですか。7.6%から2.2%に金利が下がる。私、金融屋じゃないのでよくわからんけれども、これだけ下がると幾ら得になるかというね、ぱぱっとすっと計算できないんですが、そういうことは大変な利率低減、一般会計も総務部長はいろいろね、私どもは何度も指摘しまして、るるやっていただいているけれども、公営企業については、この19ページにあるような大変な借金が大変高利で残っている。
質問には答えていただいていなんですよね。何で補正なのかと。当然、今言った満期の時期と借りかえ可能な時期については明確になるわけですので、当初からそういうことはわからないわけですか。今年度そういうふうな方針が出てきて、それに対して対応しているということですか。借りかえ可能な借金というのは、その都度、明示されてくるわけですか。このあたりをひとつ明らかにして、可能な限り借りかえていくと、低いものに、これは当然のことだと思うんですがね、改めて御答弁を求めます。
○議長(高木正博)
上下水道部長。
○上下水道部長(田中正秋)
借りかえの申請につきましては、今年度の分につきまして、平成18年6月26日に県の方から各自治体に借りかえの要望ということで通知がきました。それに基づきまして、そのときの条件が、先ほど申し上げたように利率が7.3%以上のものに限るというような形でございまして、現段階では該当するのは知立市の下水道については、この2件であるということでお答えしまして、それの申請がすぐ翌日の6月27日までに出しなさいということでございましたので、これをお願いしたわけでございます。
○議長(高木正博)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
補正になったいきさつはわかりました。
それで、そういう手続をその都度、県が償還可能な、借りかえ可能な案件について示してくるので、それに乗りおくれないように今回対応したと。
そういうことになれば、既に借りかえを行うわけですので、この借りかえはいつ行うんですか、今、補正予算組んでおるわけですが。
○議長(高木正博)
上下水道部長。
○上下水道部長(田中正秋)
一応、借りかえ日の予定としましては、今年度10月31日を予定しております。
○議長(高木正博)
20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
10月31日と。それで、償還利子3億円、平成18年度は。償還利子だけで3億円ですよ、計上されているのは、当初予算で。
3億円のうち、10月31日に借りかえして、その3億円のうち金額は微々たるものだけれども、利息が減るわけでしょう、これ。だったら補正予算で利息の減もうたっておくのが丁寧な予算ではないですか。
○議長(高木正博)
上下水道部長。
○上下水道部長(田中正秋)
御質問者、御指摘のとおりだと思います。
今回、この借りかえによって2.2%になるわけでございますが、単純に計算してみますと57万円ほど減額という形になろうかと思います。
○20番(高橋憲二)
わかりました。
○議長(高木正博)
ほかに質疑はありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高木正博)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
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