○議長(高木正博)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、9番 林議員の一般質問を許します。
〔9番 林 郁夫登壇〕
○9番(林 郁夫)
通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。
まずは子育て支援についてお伺いします。
放課後子どもプランについてお伺いします。
共働き世代の増加、核家族化傾向などにより、日中、留守になっている家庭が多くなってきており、授業を終えた子供たちの居場所確保対策が今日的な大きなテーマの1つになっています。
そんな中で、本年5月文部科学省と厚生労働省の連名で示されたのが、放課後子どもプランであり、学校の授業を終えた子供たちの居場所確保のための総合的な対策プランであります。
このプランは、従来より児童館や児童センターを拠点に行っている放課後児童健全育成事業と、新たに制度化された、主に学校を拠点に行う放課後子ども教室推進事業の2つの事業からなっており、2つの事業を総合的に運用することで、学校の授業を終えた子供たちの健全な居場所の確保がより的確になされていくというものであります。
現在、知立市では、放課後における子供たちの居場所づくりのために、各小学校区にある児童館や児童センターで、児童健全育成事業を行っているところでありますが、基本的に低学年までしか対応しておらず、今回新たに制度化された放課後子ども教室への期待は非常に大きなものがあると思います。
そこでまず初めに、放課後子ども教室について、お伺いします。
この事業につきましては、さきの9月議会の中で、教育長がまずは試行的に知立小学校でスタートさせていくとの答弁がありました。あれから3カ月でまだその運営方法などは検討中かと思いますが、来年度の当初予算を組む時期でもあり、財源的には国・県・市がそれぞれ3分の1ずつを受け持つことになるということを耳にしているところでありますが、この事業に関連して、どんな予算を予定されていらっしゃるのか、また、どのように運営されていくのか、現在のわかる範囲で結構ですので、まずはお聞かせいただければと思います。
また、今回の事業の拠点は、学校の空き教室になるということで、先生方にも御配慮をいただくわけでございます。ただでさえいじめ問題や学力低下などの課題が山積している中、先生方に大きな負荷がかからないよう、できる限り地域のパワーを生かしていただくことのできるような環境づくりをしていただきたいと思います。
そうした仕掛けづくりはどのように考えていらっしゃるのか、また、そういった視点からの予算も予定していらっしゃるのか、お聞かせいただければと思います。
また、放課後子どもプランは、この放課後子ども教室推進事業と従来からの児童健全育成事業との2つからなるわけでありまして、2つの事業を調整する役割を担うべくコーディネーターを各小学校区ごとに設置することと聞いており、このコーディネーターの役割は非常に大きなものがあると認識をしているのですが、どんな方をどんな身分としてコーディネーターにされるのか、また、どんなタイミングで任命されるのか、お聞かせいただければと思います。
19年度当初からの放課後子ども教室推進事業におけるスタートは、知立小学校のみですが、今後7つの小学校区すべてで運営してく方向で、地域の方々に御協力いただけるようにいろんな機会を見つけながら、お話をしていっていただければと思いますが、いかがでしょうか、お願いをさせていただきます。
次に、認定こども園についてお聞きいたします。
就学前の子供に関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律が本年10月1日に施行されました。いわゆる認定こども園法でありますが、就学前の子供たちの教育、保育等への施策を一体的に推進していこうという法律であります。
現在、小学校に上がる前の子供たち、いわゆる就学前の子供たちは最新のデータで、知立市には4,781名いらっしゃいます。そして、そのうち保育園に通っていらっしゃる子供が1,402名、幼稚園に通っていらっしゃる子供が999名ということになっております。
児童福祉法に基づく保育園と、学校教育法に基づく幼稚園では、目的や機能が異なり、国における所管も前者が厚生労働省、後者が文部科学省と縦割りで、さまざまな制約があります。
また、0から5歳児のための保育園の場合、保育時間は標準8時間と長目でありますが、子供を入所させることができるのは、基本的に共働きの家庭に限られており、専業主婦の家庭などには開放されていません。一方、3から5歳児が対象の幼稚園は、親が働いていなくても子供を入園させることができますが、預かり時間は保育園に比べて短くなっています。
よって、保育園に子供を通わせている保護者が子供に充実した教育を受けさせたい、もしくは、幼稚園に子供を通わせている保護者が、子供を長時間預けたいと思っても、そうしたニーズに対応することは難しいのが現状であります。
そうした課題を解決させるために施行されたのが、この認定こども園法であります。愛知県では、この法律を受けて、この12月県議会に認定こども園として認定するための基準等を定めた関連条例を提出するということで、それに基づき各市町村は認定子ども園にしたい保育園、幼稚園を県に申請していき、その結果、認定されれば、認定子ども園何々保育園、認定子ども園何々幼稚園と従来の名前に冠がつくことになります。
認定子ども園には、保育園を認定子ども園とするパターン、幼稚園を認定子ども園とするパターン、また、新たに建設するパターンと3つのパターンがあるようであり、差し当たり、11ある公立保育園の1つか2つぐらいをモデル園として考えてみたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。
認定子ども園については、さきの9月議会においても議論になったところでありますが、この12月議会には、愛知県が関連条例を出していく点、また、他の自治体でも積極的に検討されているところも多数出てきている点なども踏まえ、改めて御見解をお聞かせいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
施設の有効活用を図る意味でも、また、就学前の子供を持つ保護者の方の選択肢をふやすためにも、前向きに御検討をしていただくようにお願い申し上げまして、次の質問に移ります。
いじめ対策についてお聞きいたします。
いじめは知立市内の小中学校でも必ず発生していると思います。今こうしている間にも、救いの手を待っている子、苦しんでもがいている子がいると思います。そうした前提に立って行政は何ができるのかを考えていかなければいけません。
先ごろ文部科学大臣がいじめ対策の一環としてスクールカウンセラーを拡充させていくということを明言されました。現在、当市においては各中学校にお一人ずつ、また小学校においては、心の相談員として7つの小学校で5名の方がいらっしゃいます。
今回の文部科学大臣の意見表明を受け、現在19年度の予算事務を行っています知立市としては、どの程度拡充をされていく考えがあるのか、まずはお聞かせください。
いじめの問題は非常にデリケートなものであります。スクールカウンセラーや心の相談員に相談していることを先生や親、友達などに知られたくないとかなどの理由で、自分の学校のスクールカウンセラーなどの相談員さんには相談しにくい場合もあると思います。
そうした中で、やはりだれにも知られないように相談できる窓口も必要であると思います。現在、県の取り組みで、子供たちのための電話相談窓口を設置しているようでありますが、子供にしっかりそれが周知されているのか疑問であります。 こうしている間でも、苦しんでいる子供たちはどこへ助けを求めたらいいのかわからず、どんどん1人暗闇に入っていってしまいます。
そうした中で、この電話相談窓口の電話番号などを記した、いじめお助けカードのような免許証ぐらいの大きさの物をつくり、御守りのような感じで小学生ならランドセルにぶら下げ、また、中学生なら生徒手帳に挟んでおいてもらうようにしていただけたらと思います。
また、そのお助けカードを配布する際などには、いじめは場合によっては死に至らしむということもしっかりと御指導いただければと思います。 御見解をお聞かせください。
また、このお助けカードに載せる電話窓口は、県の事業で行っているものなので、場合によっては、話し中の場合が多々発生することも考えられ、ぜひ知立市独自でもこうした電話相談窓口を開設していただければと思います。
実際に相談に来る子供たちは切実な悩みを持ってくるわけであります。そうしたことをしっかり受けとめ、的確に指導していただく必要があることから、例えば、先生方のOBの方々にこうした窓口を開設していただくなど、知立市独自の取り組みできないものかと思いますが、御見解をお聞かせいただき、次の質問に移ります。
観光対策について質問をさせていただきます。
まずは、かきつばた祭りをテーマに質問させていただきます。
知立市の花は言うまでもなくかきつばたであります。また、愛知県の花もこの知立市に咲くかきつばたをモチーフに、かきつばたとしております。せんだって、愛知県知事公館にお邪魔させていただく機会に恵まれた際、びっくりしましたのは、愛知県知事公館の玄関ロビーの壁画が知立市のかきつばたをデザインしたものであったことであります。
また、尾形光琳が描く数々のかきつばた図も知立のかきつばたをモチーフにしており、知立のかきつばたは場合によっては、知立市民が感じている以上に非常に由緒ある名高いものであり、それをもっともっとPRしてもよいのではと思います。
例年かきつばた祭りは4月下旬から5月にかけて開催され、たくさんの観光客が訪れますが、ここのところ入場者数が伸び悩んでいる嫌いがあります。5月のかきつばた祭り期間中の来場者数を比較してみますと、平成15年19万3,000人であったのが、16年15万3,000人、17年は15万人と少しずつではありますが、減少傾向にあります。
かきつばた祭りにもっと人を呼び込み、より快適に楽しんでいただけるよう、また、リピーターがふえていくように、園内整備をさらに推し進めていくことが必要な時期ではないかと思います。
そうした観点で、幾つかの御提案をさせていただき、御意見をお伺いしたいと存じます。
まずは、園内通路の整備の件でございます。
かきつばた園の門をくぐりますと、そこから無量寿寺境内の砂利がまかれてありますが、なかなか歩きにくく、また、車いすの方にとっては非常に動きにくい状況になっております。
人が行き交う最小限の範囲でも結構なのですが、インターロッキングなどを敷くなどしていただくことで、車いすでも通ることができ、しかも見た目もおしゃれな感じがするようになるのではと思いますが、いかがでしょうか。
次に、夜間照明の件でございます。
無量寿寺境内において、かきつばた期間中は夜間照明が夜9時までやられているのですが、非常に暗く、かきつばたの花を見ることのできる状況ではなく、観光客はほとんどいません。もう少し明るくし、また、光を照らす向きも調整していただくことで夜のかきつばたの美しさを皆さんに見ていただくことができるのではないかと思います。ぜひとも夜間照明を検討していただきたいのですが、いかがでしょうか。
また、観光ボランティアの方々の御意見、またかきつばた園に来場される方々の御意見の中に、案内看板をしっかりと設置してほしいという意見がたびたび寄せられています。かきつばた祭りにおいては、無量寿寺内にあるかきつばた園のみならず、伊勢物語の際に在原業平が歌を詠んだとされるかきつひめ公園、ゆかりの在原寺、根上の松など、鎌倉街道を歩いていただきながら関連する一帯の名所旧跡を見ていただくということが望ましいわけでありまして、ぜひともそうしたルート看板などの設置をさまざまな関係者の御意見をお聞きされながら、設置していただきたいのですが、いかがでしょうか。
最後にかきつばた祭り活性化のためのソフト事業についても、御提案をさせていただきたいと思います。
からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思う、これは有名な在原業平が知立の地において詠んだ伊勢物語に出てくる歌であります。五七五七七の各フレーズの頭の文字をとって、かきつばたとなる冠歌と言われており、このかきつばたという5文字を入れた冠歌の大会を知立市において開催できないか、と思うところであります。
知立市制施行30周年の際には、記念事業の一環でこの冠歌大会を開催したところ、県内のみならず全国各地よりたくさんの応募があったということであります。ちなみにそのときの最優秀作品は、からくりの 着飾りし山車 つらなりて 薄暮にゆれる 太鼓の響きというすばらしいものでありました。
この冠歌大会を知立市における名物行事として定着していただくことで、かきつばた祭りを広める効果があるばかりでなく、歴史、文化あふれるより魅力ある知立のイメージを定着させていくことができるのではと大いに期待されるところであります。
ぜひとも御検討をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
最後に、観光事業の活性化についてお聞きいたします。
観光事業の活性化に当たっては、観光協会の活性化が必要であるとかねがね思っているところであり、さきの9月議会においては、観光協会長が民間人なのだから、そのもとで仕える職員も観光協会で採用された民間人を入れていただくこと、また、観光協会を国際交流協会のように、一般の方々からも会費を集めるなどし、より多くの方の参加のもとに観光事業を考えていただくことなどを提案させていただきました。
平成18年度の観光協会への委託料は2,100万円であります。かきつばた祭り、知立祭り、よいとこ祭りなど知立市における観光事業全般にわたって運営を行っていただいているわけでありますが、観光協会がもっとフレキシブルに観光事業を展開できるようにしていただきたいと思いますが、観光協会の活性化の方策についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。
歴史、文化など知立市独自の観光資源は非常に豊富なものがあります。ぜひとも豊富な観光資源をさらに生かしていただき、知立は観光のまちというイメージさえ定着されるように、観光事業を活性化していただきますようお願い申し上げ、1回目の質問とさせていただきます。
〔9番 林 郁夫降壇〕
○議長(高木正博)
石原教育長。
○教育長(石原克己)
それでは初めに放課後子どもプランについて、現在考えていることにつきまして、お答えをさせていただきます。
まず、知立小学校放課後子ども教室の運営についてでありますが、対象児童、スタッフ、活動内容、実施日時、活動場所、予算の6つの観点で説明をさせていただきます。
まず、対象児童でございますが、1年生から6年生のうち、放課後子ども教室への参加を希望するすべての児童にしていきたいと考えております。
次にスタッフでございますが、コーディネーター1名、指導員3名程度、指導ボランティア、学習アドバイザー等20名程度の方々にお願いしたいと考えております。
コーディネーターは放課後子ども教室の計画、運営、調整を行っていただきます。このコーディネーターは運営の中心になる方であります。知立小学校の子供のことや、あるいは学区のことなどをよく知った方にお願いしようと考えております。
指導員には参加する子供への指導と安全管理を進めていただきます。指導ボランティア及び学習アドバイザーは指導員を補助して、子供の指導と安全管理のお手伝いをお願いしたいと考えております。地域の方や学生に協力していただきたいと考えております。
次に、活動内容でございますが、基本的には子供の遊びの時間を大切にしていきたいと考えております。宿題等の学習に取り組むのも自由であります。指導員や学習アドバイザーが学習の支援を行うこともあります。時には、たこづくりや百人一首などを企画して、実施することも可能であると考えております。
次に、実施日時についてであります。授業日につきましては、低学年の授業が終わる午後2時30分から日没30分前を考えております。また、午後6時30分までは延長教室を行っていく予定であります。土曜日、日曜日、祝日は実施いたしません。夏休み、冬休み、春休みにつきましても、午後2時半から午後6時半までの実施を考えております。土曜日、日曜日、祝日及び年末年始は実施いたしません。
次に、実施場所についてでございますが、南校舎の1階の2教室を主な活動場所とし、体育館、運動場も活用していきたいと考えております。
予算につきましては、この事業は国が3分の1、県が3分の1、市が3分の1を負担して進めるということでありますが、基準額、限度額などの詳細については、県担当部局に問い合わせておりますが、現在のところはっきりしておりません。
コーディネーター、指導員の賃金、通信費、消耗費などの予算化について考えているところであります。
次に、地域のパワーをどう生かすかということでありますが、今回の事業を進めていくためには、地域の多くの方の御協力をいただけねばならないと考えております。指導員、指導ボランティア、学習アドバイザー、運営協議会委員として地域の方々の力を貸していただくことになるわけであります。
次に、7小学校で実施していく計画はあるかということでございますが、まずは、知立小学校で実施いたしまして、知立小学校の実施状況や各小学校の施設等の条件を検討しながら、順次放課後子ども教室を立ち上げ、最終的には7小学校での実施を考えております。
次に、いじめ対策についてお答えいたします。
いじめ問題が毎日のように報道され、知立市教育委員会といたしましても、現在の体制をさらに強化していかなければならないと考えております。
そこで、来年度予算といたしまして、いじめ相談員につきましては、現行のままであいフレンド、心の指導員の充実を図っていきたいと考えております。
次に、電話相談口の電話番号を記載した、いじめお助けカードを作成してみてはどうかという御質問についてでありますが、今回のいじめ問題がクローズアップされて以降、教育委員会といたしまして知立市悩み相談機関という児童生徒向けパンフレットを作成し、市内の全児童生徒に配布いたしました。
今回のパンフレットはA5版の大きさの用紙で作成しましたが、先ほどお見せしましたこういったものであります。御指摘のとおり免許証ぐらいの大きさ、御守りのようにいつも携帯できる物であれば、児童生徒が相談したいときに即座に相談できるメリットがあると思いますので、ぜひ実施していきたいと考えております。
次に、知立市独自で相談窓口を開設してはどうかということでありますが、学校では子供と直接かかわる教師が子供との信頼関係をつくり、安心して相談できる存在になることを目指して取り組んでおりますが、相談しにくい場合もあります。そうしたことを考え、子供たちが悩みを相談できる体制の整備として、知立市独自の相談窓口の開設は大きなメリットがあると考えますので、これについても実施していきたいと考えております。
次に、道徳教育は現在どのように行っているかということでもありますが、道徳は道徳の時間を中心にして教科、特別活動、総合的な学習の時間の教育課程全般で指導しております。また、学習指導要領で、道徳で指導すべき内容項目は決められています。
例えば、中学校では24の内容項目があり、学年ごとにすべての内容を取り扱うことになっております。中学校24の内容項目のうちいじめと関連の深いものは、感謝と思いやり、友情、個性尊重、生命尊重、公正と公平などがあります。
以上であります。
○議長(高木正博)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(近藤和正)
認定子ども園の関係でございます。認定子ども園の制度化の背景といたしまして、教育ニーズが多様化する中で親が働いていれば保育園、働いていなければ幼稚園というように、親の就労の有無で利用施設が限定されます、従来の保育園・幼稚園の仕組みだけでは対応が難しくなってきております。
また、全国的に保育所の待機児童が多く存在する一方で、幼稚園の利用児童が減少する中で、相互に補完し合う仕組みを構築する必要性が生じてきております。
こうした背景から、就学前の教育・保育を一体として一貫して提供する新たな枠組みが法制化し、本年10月1日から施行されましたのが、認定子ども園ということを聞いております。
認定子ども園は、現行の幼稚園・保育所をベースとしながら、幼稚園機能、保育所機能、子育て支援機能を総合的に提供できる点にあると言われ、現在の幼稚園・保育所の認可制度を崩すことなく、既存の施設をベースとした上で機能を認定する仕組みであるとされております。
11ある保育園の1つか2つをモデル園にしてはということでございますが、現在の当市の公立保育園は、保護者が就労をしていなくても定員の範囲内で私的契約児の受け入れをしているのが実態でございまして、保育園を認定子ども園にする必要性ということにつきましては、現時点余り感じてないのが実態でございます。
愛知県では12月議会に条例を提案し、来年4月から施行予定と、こういう中で御質問者が言われるように、保護者の選択肢がふえることについての利点等もありますので、県の考え方、また、他市のいろんな情報をもとに総合的な見地に立って、今後検討をしていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(高木正博)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
まず、かきつばた祭りの関係でございますけれども、この祭りにつきましては、毎年4月の下旬から5月下旬にかけて開催をされまして、期間中には大茶会であるとか、盆栽展、俳句会、大正琴と詩吟大会などがイベントとして催されております。
期間中には大勢の方においでをいただいておりますけれども、問題がないわけではございません。まず第一は、御提言のございました施設の整備でございます。そのために19年度からは園内の夜間照明の施設改善だとか、あるいは、かきつばた池への水の安定供給、あるいは、身障者用のトイレの新設工事、通路のバリアフリー工事などを計画しております。
以上はハード面での整備でございますけれども、ソフト面でも中身を検討してまいりたいと思っております。ことしは初めて雅楽の演奏もさせていただきました。また提言のありました冠歌につきましても、新たな行事としてどうなのかを考えてまいりたいと、こんなふうに思っているところでございます。
次に、観光事業の活性化についてでございますが、大まかに3つぐらい考えられると思っております。
まず第一は、観光施設の整備でございますが、観光施設の整備につきましては、今述べましたような整備をまちづくり交付金を使いまして、3カ年にわたり集中整備を行っていきたいと思っておるところでございます。
2つ目は、観光協会の充実強化、再編でございます。観光協会の財源につきましては、現在は市よりの委託料だけで運営しておりますけれども、今後は寄附金であるとか、会費なども考えていかなければならないと思っておりますが、それ以上に事業の民間的発想が加われば、観光事業の活性化につながると思います。まだここの協会の受け皿となる組織がございませんので、今後の課題とさせていただきたいと思っております。
3つ目は、観光ガイドボランティアの方による観光事業の文化化でございます。16年度から観光ガイドボランティアの方には知立の観光地を文化や歴史というさまざまな角度から紹介をさせていただいておりますけれども、この私たちが住んでおります知立は古い時代よりいろんなところへ取り上げられ、私たちの大きな財産となっているとこでございます。
ガイドボランティアの方につきましては、この知立の持つ大きな価値を知立を訪れる方に紹介をし、また、行ってみたくなるような知立に、いわば観光の文化化をお願いしていきたいと思っております。
知れば知るほど奥深いまち、魅了のあるまち、それが知立だと思っております。ガイドの方の力をお借りし、リピーターをふやしていくことが観光の活性化につながると思っておるところでございます。
○議長(高木正博)
9番 林議員。
○9番(林 郁夫)
ありがとうございました。
観光事業の活性化、観光対策ということで2回目のまずは質問をさせていただきます。
かきつばた園の再整備ということで数々のことを予定していただいておるということで、ありがとうございます。
知立のかきつばたは、非常に有名でございますので、ぜひともどんどんとPRをしていただきたいと思います。
あと観光協会の活性化策ということも検討していただいておるようで、今後ともよろしくお願いいたします。
あと子育て支援でございます。今回のこの放課後子どもプラン、そして認定子ども園、それぞれ子育て支援の大きな国の施策、新しい施策でございます。放課後子どもプランについては、子供の授業後の居場所つくり、健全な居場所づくりということ、そして、認定子ども園については未就学児の施設の充実、拡充ということで非常に大きな施策でございます。
共通しているところは、御案内のように2つとも、文部科学省と厚生労働省、今まで縦割りでサービスをやっていたところが一緒になってやろうという、そういうような流れになっております。今後こうした今までの縦割りの行政の弊害をなくしていくような、補完していくような事業がどんどんどんどんとふえていくと思います。
知立市においても、うちの知立市は保健福祉部児童課と教育部というのがあるんですけれども、やはりこれからは市長部局と教育委員会ですね、教育部が一緒になって、これまで以上に調整を密にしていただいて、子育て支援に全力投球をしていただきたいと思います。この国の流れを受けて、そうした縦割りの弊害がないような形で子育て支援を進めていただきたいというふうに思っております。
その中で認定子ども園ですね、私的契約児確かに知立市多いということで、それほど必要性を感じてないということもわかるんですけれども、やはり幼稚園の持つ教育的な機能、幼稚園の果たしている役割というのをもうちょっと再認識をしていただいて、そうしたこともこの認定子ども園にしていくということも考えていただいてもいいのかなというふうに思います。
また、そうした認定子ども園について、未就学児を持つ保護者にとっては、やはり幼稚園も保育園も区別なく入れることができるということは非常にメリットが高いと思いますので、ぜひとも今後この認定子ども園については、各市の状況を見ながら、検討をしていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
あと放課後子どもプラン、中でも放課後子ども教室については、7つの小学校すべてでやっていただきますようにお願いを申し上げておきます。
あといじめ対策について、いろいろ前向きな御回答をありがとうございます。
それで、あと一つ、先ほど永田議員も質問されておりました、テレビを見る時間とか、パソコンを見る時間が非常にふえて、家族の団らんがなくなってきている。そんな中で子供のちょっとした変化というのがなかなか家族で見逃しているという、そういうことがあると思います。
やはりまず家族で、家庭の家族の方が子供の異変に気づくということが一番求められるのかなという思いの中で、先ほど永田議員がおっしゃられておりました、テレビの見ない日というのをぜひとも知立市でもチャレンジ、施行をしていただきたい。
せんだって吉良町でノーテレビデーを実施しております。非常に聞きましたら効果を発揮したということでございますので、知立市でも1カ月に1回ぐらいはノーテレビデーということで、実施していただいて、家族団らんの時間をつくっていただくような試みをしていただきたいと思いますので、それもお願いいたします。
あと道徳や総合学習の時間の中で、例えば、これはテレビで見たんですけれども、教材として、司馬遼太郎氏が書いた21世紀を生きる君たちへというのを教材にしているとことか、あと西尾市でいじめで自殺された大河内君の遺書を教材にされている自治体とかあって、各地、いじめに対しての取り組みというのを先進的な事例もあるかと思いますので、その辺も道徳や総合学習の中でちょっと考えていただけたらというふうに思いますので、お願いします。
あと最後でございますが、先月末、政府の教育再生会議が、いじめに対する緊急提言を出されております。この提言については、大きく3つのことを言っておると思います。
1つはいじめた子供に対しての厳しい措置をしていったらどうだという話と、あといじめに遭遇した先生方に対する措置、これも厳しいものにしていくべきだと。あともう一つは、いじめの傍観者もいじめの加害者であることをしっかり教えなさいと、その3つかなというふうに思っているわけでございますけれども、今回の緊急提言に対する教育長の御所見、あと知立市独自で進められようとしているいじめ対策なんかあれば、お聞かせいただき、2回目の質問とさせていただきます。
○議長(高木正博)
石原教育長。
○教育(石原克己)
テレビを見ない日、吉良町安井教育長が実施したということがありまして、なかなか効果があったということを新聞では報道されておりました。一度吉良町の状況等を聞き、またこれは、地域の方たちの御協力を得なければできない問題でありますので、青少年健全育成の会議で一度お話をしてみたいと思っております。
それから、先ほど言われました司馬遼太郎の21世紀に生きる君たちへというあれですけれども、私も以前読んで、今、自分の部屋にもあります。薄い本であります。大変子供たちにとっては、読みやすいいい本でありますので、ぜひ学校の方にも、総合的な学習の時間にかかわらず、いろんな面で目に触れる機会を与えてほしい旨をお話ししていきたいと思います。
それから、教育再生会議における緊急提言につきまして、3点お話がありました。
非常に厳しい対応をとるということであります。こうした厳しい対応をとることも1つの方策だと思いますが、こうした対応だけでいじめがなくなるかということについては疑問であります。
いじめはさまざまな要因を含んで発生します。また、被害者が次には加害者になることもあります。逆に加害者が被害者の立場に変わることもあります。1つ1つのケースをよく吟味して、適切に対応していくことが大切であると思います。
知立市の今後の対策についてでありますけれども、先ほどお話をしました、やはりいじめを起こさない学級づくり、授業づくり、このあたりがとても重要であると思っております。
100の施策よりも1人の教師、以前にもお話をしましたけれども、各学校の先生方が子供ときずなをつくりながら、一人一人を生かすような授業、授業力向上プロジェクト、これを一層充実していくことがまずもって根本にあるのではないかと、こんなふうに考えております。
○議長(高木正博)
これで9番 林議員の一般質問を終わります。