次に、22番 馬場議員の一般質問を許します。
〔22番 馬場節男登壇〕
○22番(馬場節男)
最後の質問者となりました。大変お疲れと思いますが、簡潔に質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
今回、私は環境にやさしいまちをめざしてとのタイトルで、初めに、知立市のごみ処理基本計画に基づき、ごみの排出抑制、減量化とリサイクルの推進、そして環境負荷の少ない適正なごみ処理の確立との基本方針の観点から、幾つか提言を申し上げながら、質問をさせていただくものであります。
私たちは毎日、たくさんの物を使って生活し、いろんなごみを出しています。日本で一年間に発生するごみ、一般廃棄物は約5,210万トンで、東京ドームの約140杯分にもなると言われております。
ごみの量は1985年から1990年ごろにかけて日本経済が発達した時期と重なり、急増しました。たくさんの物をつくり、それらが不要になると、まだ使える物もごみとして捨ててきました。いわゆる大量生産、大量消費、大量廃棄の実態でありました。その後、経済の発展が停滞し、急激なごみの増加は無くなりつつも、いまだに、ごみの量は少しずつふえているわけであります。
発生したごみを適正に処理するという従来の廃棄物処理の考え方ではなく、地球環境に対する負荷の提言、限りある資源・エネルギーの有効利用を視野に入れた循環型社会形成基本法でのごみの発生抑制と、適正の処理、そしてリサイクルの推進が求められているわけであります。
そこで、知立市のごみの収集量の推移は、前質問者からもお話がございましたけども、基本計画の基準となっている平成12年度では、一般家庭の可燃ごみ1万3,587トン、15年度1万3,486トン、17年度1万3,882トンで、約300トンふえております。人口増があるので、収集量の推移は横ばいかとも思えます。しかし、事業系の可燃ごみは平成12年度5,332トン、15年度6,738トン、17年度6,842トン、5年で約1500トンも大幅にふえているわけであります。
また、平成15年度より容器包装リサイクル法の規定に基づき、プラスチック容器包装廃棄物の分別収集を実施してきたこともあり、平成17年度でリサイクル率は14.5%の実績であります。
そこで質問ですが、知立市の家庭系ごみの排出削減量は、一人一日平均排出量を平成12年度の実績に比べ、平成28年度まで3.8%以上の減量、事業系ごみの排出量は、平成21年度の増加を20%以内に抑制し、平成28年度までに43%以内に抑制することを数値目標として掲げていますが、現状のごみ収集の推移はふえてきているわけでありますが、それぞれ減量目標に対してのご見解をお聞かせいただきたいと思います。
また、リサイクル率の目標については、平成12年度の11%から平成28年度には22%に引き上げる。ただし、資源物回収によるリサイクル率は14%との数値目標であります。
平成17年度のリサイクル率は、14.5%を達成しているわけですが、知立市のリサイクル率の目標は少し低いのではないかと思われます。ちなみに、埼玉県の久喜市はリサイクル率43.2%で、全国トップクラスです。知立のリサイクルの取り組みについての見解をお聞かせ下さい。
粗大ごみの収集量も、平成13年度では478トン、平成15年度626トン、平成17年度は571トンとふえているわけであります。
知立市は、御家庭で不要になったタンス、机、ベッド等の家具や自転車、おもちゃなどを再利用していただくためにリサイクル展を開催しています。なかなか好評であります。
そこで、日ごろからこうした再利用できる家具類などを、いろんな技術を持ったシルバー人材センターの方に再生、修理していただき、リサイクルしていただくためのリサイクルプラザの設置を再度、求めるものでありますが、いかがでしょうか。担当部長の御見解をお聞かせ下さい。
次に、まぜればごみ、分ければ資源という観点から、可燃ごみの中の紙類は、平成17年度で53.2%と半分以上を占めています。特に紙などの容器包装廃棄物の分別の推進についてであります。基本計画によりますと、紙などの容器包装廃棄物について、資源の有効利用と排出抑制を促進するため、種類や量などに応じたリサイクルの方法を調査し研究し、効率的な処理体制の確保を図り、適正で計画的な分別収集を推進しますと述べられております。
プラスチック容器包装廃棄物は、平成15年度から分別収集され、定着化されてきております。容器包装リサイクル法の規定に基づき、紙類の容器包装リサイクルを実施し、可燃ごみの減量化に取り組むべきと思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせ下さい。
次に、ごみ減量を目指すうえで、可燃ごみの中で重量的に占めているのが生ごみでございます。生ごみのリサイクル、堆肥化の推進を拡充していただきたいのであります。
知立市は平成11年度から電動生ごみ処理機補助事業を実施しています。途中、補助金を限度額2万円から1万円に削減しましたが、私どもの主張で、平成16年度より補助額2万円に復活しております。電動生ごみ処理機、コンポスト容器、ぼかし専用容器を使用しての生ごみ堆肥化補助事業のPRと、生ごみリサイクルで、ごみ減量化の充実をさらに目指していただきたいと思います。
問題は事業系の生ごみの減量化とリサイクルであります。知立市内の飲食店やスーパーなどから出る生ごみは、どのように処理されているのでしょうか。以前は市内にも豚舎などがあり、飲食店からの残飯を回収する畜産農家の方もいましたが、今は見かけなくなりました。飲食店などから出る生ごみは、一般廃棄物として各家庭同様に処理されているのではないかと思います。大型店から排出される生ごみは、事業系として業者が回収し、クリーンセンターへ持ち込まれ、焼却処分されているのでしょうか。事業系生ごみの回収処理について教えていただきたいと思います。
また、事業系生ごみを堆肥化させ、リサイクルするために、各都市で大型の生ごみ処理機を設置し、生ごみリサイクルに取り組む自治体がふえてきました。
二、三紹介しますと、神奈川県厚木市は、厚木中町大通り商店街で、平成16年度からキッチンリサイクルという名称で、商店街の一角でエコステーションとして、商店街の飲食店や家庭から出る生ごみを回収して堆肥化し、その堆肥を有機栽培に利用、同時に生ごみをエコマネーと交換、商店街発行のカードにポイント加算され、買い物に利用できる、商店街の活性化も図るという事業を展開しております。
また、生ごみの堆肥化に苦労された山形県の新庄市は、平成6年から取り組まれ、初めは臭いが出て失敗したり大変だったそうですが、先進地の調査結果などを参考に、生ごみ処理機の発酵機は密閉型にすること、それは悪臭対策を最重要課題と考えて取り組み、5年目の平成11年度に新庄市環境保全型台所の生ごみから良土づくりに成功したそうであります。そこまでこぎつけるのに5年の歳月が費やされております。
担当者の話によりますと、分別した生ごみを出しやすくすることに徹するようにしています。初めは小さな輪でも、誠心誠意やれば、必ず市民の輪は大きくなっていきますとのことでした。今は、悪臭対策もできた生ごみ処理機が開発をされているそうです。
その他、長井市、東京の東村山市などで、ごみの減量化とリサイクルに見事に取り組んでおります。ぜひ、知立市においても、公共施設に大型生ごみ処理機設置と、大型店やホテル、商店街などにも設置していただくようにお願いをして、事業系生ごみの減量化とリサイクルの拡充を求めるものですが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせ下さい。
次に、みどりのリサイクルであります。
クリーンセンターへ持ち込まれる可燃ごみの中で、生ごみよりも多いと言われているのが、刈り草や、剪定枝、落ち葉などであります。市内の一般家庭や街路樹、公園などから発生する剪定枝や刈り草は、ほとんどがクリーンセンターで燃えるごみと一緒に、焼却処分されているのが現状であります。
そこで、ごみ焼却量の軽減と資源化を図るため、剪定枝を機械でチップ化して、有機資源として有効利用するものであります。チップ化した剪定枝は堆肥の原材料や家庭菜園、花壇の土として利用したり、散策路の舗装材、雑草防止材等に利用されるものであります。
知立市の公園内は、木の根元に腐葉土が無く、雨で表土が流されているため、根がむき出しの状態であります。木の根元にチップを使用することによって樹木を守り、土の流出を防ぐことができます。既に、安城市や豊田市でも、みどりのリサイクルが実施されております。
問題は、資源化設備の施設を確保することが課題となっているわけであります。施設設置の場所や費用を考えると、大きな施設は今すぐというわけにはいかないというのが、これまでの担当部長の答弁でございました。
そこで、厚木市や横浜鶴見区、坂戸市、千葉市などで実施されている剪定枝チップ機の貸し出し事業を紹介します。厚木市では、コンパクトタイプ、処理能力1時間あたり30キログラムを4台。中型タイプ、処理能力1時間あたり300キログラム1台を導入しております。利用するための申請、取扱説明、遵守事項が決められていて、ごみの減量化への協力、チップは農地及び宅地内に自然還元処理し、決して、ごみ集積所には出さないことなどの条件が決められているわけであります。ぜひ、当市においてもごみ減量と資源リサイクルのために導入することを提案申し上げます。
また、落ち葉を堆肥に再利用ということで、安城市は安城公園で公園の一区画を仕切って落ち葉を集め、堆肥化する試みを始めました。知立市では以前に、矢多良根公園で仕切らずに木の根元に落ち葉を堆肥化することで少し実施されたそうですが、現在はいかがでしょうか。11月末から12月にかけて非常に落ち葉が目立ちます。側溝などに入って大変です。ぜひ、剪定枝のチップ化とあわせて、落ち葉対策について対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。御見解をお聞かせ下さい。
次にバイオ燃料、廃食用油のリサイクルについてであります。
近年、突然の竜巻や大雨による災害が各地で起こり、不順な天候による農業災害など、世界的な気候変動の影響と思われる災害が、頻繁に起きるようになってきています。同時に、爆発的な人口増加や大量消費に伴う資源の枯渇は深刻であります。世界的なエネルギー消費は2030年度までに、60%増加し、2050年には3倍まで膨れ上がると言われ、地球が1億年かけてつくり出したエネルギーを、今日の世界では余りにも多く消費してしまっている現状であります。
この現状のエネルギー消費社会を、そのままにして、限られた化石燃料だけに頼ることは不可能であります。石油価格の高騰が続き、世界経済の不安定感が増す昨今であります。ロシアで行われた主要国首脳会議でも中心課題はエネルギーの安定補償でありました。太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの大規模利用や、技術革新を進めることを、行動計画の骨子に織り込まれました。
日本においても、新国家エネルギー戦略をまとめ、石油依存度を現在の約50%から40%を下回るまで減らそうとの数値目標を立てています。このことは、世界的に石油など主要エネルギーの需給が逼追しているからであります。地球温暖化問題も含め、化石燃料に対する依存率を下げ、省エネルギーへの取り組みを本格的にしなければならない時代に入ってまいりました。
京都議定書で掲げられた二酸化炭素排出量の削減目標を達成するためにも、バイオ燃料が注目されております。なぜバイオ燃料が環境に優しいエネルギーなのか。バイオ燃料を燃やしても、排出されるCO2二酸化炭素は植物が成長するときに大気中から取り込んだCO2であるため、CO2の増加がないバイオ燃料を燃やせば、地球温暖化防止に役立つ構図であると言われているわけであります。
現在、各地で堅実な成功をみているのは、廃食用油のバイオディーゼルへの利用であります。廃食用油を資源物の一つとして位置づけ、回収、燃料化、再利用する事業は、捨てられていた廃油を資源として有効利用するため、ごみ減量化や河川などの保護に繋がります。
また、精製された燃料を使用すると、軽油と比較した場合、酸性雨の原因となる硫黄酸化物が排気ガスの中にほとんど含まれず、人体の呼吸器に影響を与える黒煙が約6分の1に減少し、地球温暖化に繋がる二酸化炭素の発生量も減少します。
さらに再利用によって、限りある石油資源の使用量を減らすこともできます。今、全国でも環境にやさしいまちをめざしている自治体、廃食用油のエコディーゼル燃料化事業を各地で研究、検討されています。いち早く導入した京都市では、廃食用油のバイオディーゼルへの利用で、ごみ収集車220台のほか、市バスの一部にも利用して好評を得ています。その他、新しいところでは堺市、唐津市、新庄市、真庭市、宮古島などが始めました。三河一色町は、平成13年度より廃食用油の回収事業が始まり、平成14年度に生成し、年間1万1,000リットルを回収し、1万リットルを生成して、車両11台、ボイラー2台分をバイオ燃料として給油しています。
廃食用油のリサイクルはごみの減量化と水質汚濁防止と地球温暖化防止、大気汚染防止、資源循環型社会の構築として導入されているわけであります。積極的な環境都市を目指す隣の安城市は、来年度実施することを市長が決断しております。知立市においても、ぜひ、導入の検討を始めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。御所見をお聞かせ下さい。
次に、ごみの不法投棄防止対策についてであります。市内の空き地や道路、河川敷、公園、田畑などへのごみの不法投棄が、昨年までは大変目立っていましたが、最近は廃棄物の減量推進委員さんや職員のパトロール、片づけなどを精力的に実施していただき少なくなってきました。当局の御努力に対し感謝を申し上げます。
しかし油断はできません。最近は、大型ごみは少なくなってきましたが、家庭ごみであるペットボトル、ビン、カンなどが袋ごと、空き地や河川敷などで、特に雑草が繁茂している場所で見受けられます。したがって、河川堤防や河川敷の草刈は、年2回は励行していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
逢妻川の河川敷でも、町内のボランティア団体である逢妻川散歩道グループが毎月1回、河川敷の雑草を刈り、ごみ拾いを展開して、河川敷もきれいになってきました。しかし、いまだ雑草の繁茂している所や、左岸堤などは、ごみのポイ捨てが見受けられます。そこでお願いしたいことは、不法投棄防止の看板と、よく見えるポイ捨て禁止の黄色い看板を設置していただきたい。
また、近隣市との連携で、広域行政としての対策についても、取り組んでいただきたいと思います。さらに、街をきれいにするため、環境ボランティア団体の育成と支援について、力を入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせ下さい。
最後に、逢妻町八幡地区上部にある豊田市駒新町の不毛川排水路の整備の進捗状況について、お尋ねをいたします。平成12年の東海豪雨によって、逢妻川の溢水で床上、床下浸水の大きな被害が発生しました。平成13年度から逢妻川右岸堤のかさ上げ道路拡幅、丸坪地区では、流れ川の排水整備に努力していただきましたが、逢妻川の上部である逢妻男川と女川の合流点となる豊田市駒新町金山地内の不毛排水路の整備について、平成14年度9月の一般質問でその対策を提言し、毎年の予算要望でもお願いをしてきたところであります。
その後、平成17年10月に住民代表として逢妻区長と東海豪雨被害地区代表から本多市長へ、逢妻川合流地点右岸堤防と道路のかさ上げ、不毛排水路整備の要望書が提出され、協議の結果、知立市長より当核地域整備の要望書が提出されました。
平成18年1月に当要望箇所については、逢妻女川右岸堤のかさ上げや合流部排水路の整備検討が必要と思われるので、両市と県で協議を進め、即効性のある浸水対策事業を検討していきたいとの回答がありました。
また、県河川工事事務所・西三河出張所の加藤所長にも直接お願いし、知立の秋田県議、豊田の小島県議にも現場を見ていただき、来年の予算で整備をお願いしているところであります。本多市長も積極的に働きかけていただいているようですが、不毛排水路の整備についての進捗状況をお聞かせ下さい。
以上、いろいろ申し上げましたが、当局の積極的な答弁を求め、初回の質問とさせていただきます。
ありがとうございました。
〔22番 馬場節男降壇〕
○議長(高木正博)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
環境にやさしいまちを目指してというテーマで、いろんな角度から御提言やら、御意見をお伺いしました。
お答えをしたいと思います。
まず、ごみの減量化の関係でございますけれども、16年度の実績と比較をしての数値の変化での見解でございます。
まず、家庭系のごみにつきましては、若干、下がっているわけでございますけども、これはそれぞれの地区の集積所での各町内の役員さん、あるいは担当の方の努力の結果だろうというふうに思っておりますので、これからも地道な立番の方をお願いをしたいなと思っておるところでございます。
それから、事業系ごみにつきましては、大幅増ということでございます。この大きな原因というのは、恐らく剪定枝であるとか、刈り取った草のこれは屋外焼却の禁止というのがございましたので、その辺の関係でふえてきたのではないかなというふうに思っているところでございます。
それから、リサイクル率は平成17年14.5%ということでございます。ふえてはおりますけれども、先ほどお話にございました埼玉県のある市のリサイクル率と比較をいたしますと、かなり低いわけでございますけども、今、うちの都市の置かれた状況の中では、こんなことかなというふうに思っておりますけども、ただ、若干、過去の状況等変わってきておりまして、最近では新聞販売店さんの方の古紙回収も始まっておりますので、そのときには若干の減というような、一時的な減少が見られております。
それから、埋め立て処分場につきましては、27.5%減という格好になっておりますけれども、これは、最終処分場の方が限界に来ておりますので、さらにこれについては、できるだけ延命が図れるようにしたいなというふうに思っているところでございます。
このリサイクルの政策につきましては、ごみカレンダーと一緒に配布をしておりますごみの出し方の中にいろいろプラごみを初め、いろんな資源ごみの出し方が書いてあります。まだまだ、分別が不徹底というような感じがしますので、これをさらに定着化するのが大事かなというふうに思っております。
それから、減量の関係でございますと、最近、17年度からでございますけども、指定ごみ袋を使用しての例えば、可燃ごみなんかにつきましては、ルール違反のないような格好で、レッドカードというのを使っておりまして、一定の成果を得ております。そんな中で、少しずつルールを充実するとともに、ごみの減量化につながっているんじゃないかなというふうに思っております。
それから、事業系のごみにつきましては、先ほどの議論にもありましたけども、年々増加傾向にあるということでございます。18年度から環境組合では、処理手数料を33%引き上げました。また、さらに、増加傾向が続くようであれば、新たな減量対策が必要となってくるんではないかなというふうに思っております。
それから、話の中にありましたリサイクルプラザの関係でございますけども、御案内のように、現在、環境組合の中では焼却施設の更新工事が実施されております。完成後には、残された旧施設をどうするかということが、当然、検討材料として上がってくるかと思いますので、今、お話のございましたリサイクルプラザも1つの選択肢ではないかなというようなことで、検討の中に加えてまいりたいと、こんなふうに思っております。
それから、食品のリサイクルでございます。
平成12年に食品の関係では、売れ残りや食べ残しによる食品廃棄物の発生抑制と減量化を目的といたしまして、食品リサイクル法が制定をされました。再生利用等の目標を平成18年度までに20%と定めまして、食品廃棄物等の発生量が100トン以上の事業所に取り組みの義務化をさせております。そんなわけで、私どもといたしましても、この問題につきましては、国、自治体を上げての重要課題というふうに思っておりますので、食品関連の事業所さんには、法の趣旨を尊重し、対策を実施するようにお願いをしたいと、こんなふうに思っておるところでございます。
それから、可燃ごみの方の分別収集の拡充という中で、私どものごみの収集は、昭和39年、週1回の委託収集がございまして、42年目を迎えて、さまざまな分別収集を現在、制度化してまいりました。
一定の成果は見られましたが、まだまだ可燃ごみの中に資源ごみとなるものが混入をされておりますので、現行制度の徹底がまだまだ行き届いていないと、こんなふうに思っております。定着を図ってまいりたいというふうに思っております。
御提案の中に、紙容器包装ごみの話がございましたけども、これにつきましては、まだ、研究する部分が多いかと思いますので、今までの制度をとにかく定着することを最優先に考えていきたい、こんなふうに思っております。
それから、みどりのリサイクルの関係が出ておりました。先ほども言いましたように、屋外焼却が禁止されたというようなことで、剪定枝だとか、刈り草、落ち葉なんかが、野焼きの禁止に伴いまして、可燃ごみとしてクリーンセンターに持ち込まれる量は相当になってきました。剪定枝のチップ化だとか、堆肥化っていうのは、有効であろうと思いますけども、需要とともに供給の方のバランスが第一かというふうに思っております。これからどうするかについては、研究課題とさせていただきたいなというふうに思っております。
それから、バイオ燃料だとか、食用廃油のリサイクルでございます。現在、食用廃油のリサイクルとしましては、シルバー人材センターによります堆肥化事業を行っておりまして、引き続き、継続をしてまいりたいというふうに思っております。
それから、化石燃料対策として、バイオディーゼルだとか、アルコール燃料の実験の話が出ておりましたけども、また、安城市が平成19年度から公共施設の食用廃油を利用するバイオディーゼル施設を建設するのではないかというような情報もありますので、今後の研究課題というふうにさせていただきたいというふうに思います。
それから、ごみの不法投棄対策でございます。
不法投棄対策というのは、特効薬というものはございません。環境の教育だとか、環境のPR、引き続いて、地道なことでございますけども、実施をしてまいりたいというふうに思っております。
それから、河川堤なんかの管理につきましては、人間のモラルによることも多いわけでございますけども、除草等の美化に努めていくことが大事かと思っておりますので、管理者あるいはボランティア団体なんかにやっていただければ、大変ありがたいこと、こんなふうに思っております。
それから、不法投棄なんかの多発する場所につきましては、看板なんかで啓発をすることも一定程度、効果があるかと思いますので、また、そこら辺につきましては、特定の場所について、お教えをいただければとありがたいかというふうに思っております。
それから、全体的に言えることでございますけども、ごみ問題というのは、市とか何かだけでできるものではございません。やはりそれ以外に、ボランティア団体の活動というものが、大変大事になってきますので、こうした活動の支援についてはできる限りやっていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(高木正博)
都市整備部長。
○都市整備部長(黒谷 C)
みどりのリサイクルについて、答弁させていただきます。
剪定枝をチップ化したものにつきまして、これまで市内で2カ所ほど試行しております。雑草が生えにくいとか、乾燥防止には非常に効果が出ておりますが、一方、雨とか風で飛ばされないように、花壇の土をすっと低く下げるだとか、柵が必要であります。
また、落ち葉につきましても、そのように長期に囲むとか、そういうところが必要でありますが、これにつきましては、さらに、天地返しって申しますかね、ただ、積むだけではなかなか腐らないようでございますので、そういった天地返しが必要でございますので、この辺については、公園愛好会等にお話しまして、市としましては、柵、そういったものについて、協力するところがあれば、今後とも施行してまいりたいと思っております。
○議長(高木正博)
建設部長。
○建設部長(神谷正明)
不毛排水路の整備の要望についてという件でございますけれども、逢妻町の不毛排水路の進捗状況につきましては、11月21日に豊田市の河川課に行きまして、進捗状況を聞いておりますので、一応、報告をさせていただきます。
現在、豊田市におきまして、水路の予備設計及び樋管の検討を含めまして、調査設計委託が発注をされておりまして、来年2月ごろには成果報告書ができ上がってくるとのことでありました。
今後の予定といたしましては、成果報告書ができ上がる2月ごろにまた関係者一同が集まりまして協議し、方向性が決まれば、来年度にも詳細の設計の作業に入っていきたいとのことでありました。今後、知立市といたしましても、機会あるごとに早期実現が図られますように、要望してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(高木正博)
22番 馬場議員。
○22番(馬場節男)
一通り答弁はいただきましたが、もう7時になりますのでね、これですんなり引き下がろうと思いましたが、私は非常に今、憤りを感じております。なぜかと言うと、担当部長のね、この減量に対するハートが全然伝わってこない。これがね、あんた、首をひねってるのが、本当おかしいですよ。
これは計画書をだれがつくっとるんですか。知立市が計画書をつくって、12年度から家庭ごみは300トンふえている。これは、微増でありますけどもね。事業系ごみは1,500トン、さっき、28.3%ですか、ふえているんだと。これに対して、どう減量化していくかということを数値目標として、上げとるじゃないですか。これが達成できるんですかということを言っとるんです。全然達成できる方向に行ってないじゃないですか。
だから、このごみ減量のために、どうすればいいかということを、先ほどから前質問者も含めて、どうするのかということを具体的に、掲げてお話をしとるんじゃないですか。そこをやっぱりね、こちらの意も含んでいただいてね、そして、適切な対応をしていただきたいなというふうに思います。全部研究課題じゃないですか。そして、今までのやってきたことをまだこれからも定着していきます。それは大事でしょう。しかし、ごみ減量のためには、こういった手を打っていこうということが、必要になってくるんじゃないかというふうに私は思うんですよ。
この28年度減量目標から、目標値からすると、このままでは可燃ごみは減っていかない。年度ごとの減量目標をきちんと立てて、毎年の減量は幾らを目指すのか。そして、一人1日というのもありますけども、1日1世帯、何グラム減量すればよいのか。そのためには、どういう手を打っていくのか。事業系のごみも含めて、どういう手を打てば、減量につながっていくのかということが、一番大切なことなんです。ここが欠如しとるんです。だから、申し上げているんですよ。
それから、リサイクルのね、この分別収集については、いろいろか、もっとリサイクルについても、目標を掲げてやるべきだと思いますけども、現状のままでやりたいと言うんだったら、それでいいですけどもね。しかし、全然、それに対する前向きな姿勢が見受けられません。
紙容器包装ごみもそうです。これは容器包装リサイクル法では、紙類のね、今、紙類は雑誌とか段ボールとか、そういうものは地区ごとに集めていただいておりますよ。しかし、そこに出てくるやつは、例えば、紙パックは、牛乳パックがほとんどでしてね。それで、この雑誌の中にね、一緒にジュースのパックとかね、そういうものも若干含まれてきますけども、そのほかのお菓子やら、そういういっぱいあるんです。紙と書かれたやつ。紙パックじゃなくて、紙と書かれたやつがいっぱいあるんです。それをどうするかということなんですね。
そうすれば、それを対応をしていくと、ごみは減っていくのではないか。それから、もう一点は、これはこのことは、環境課が述べているんですよ。2005年2月16日号、広報ちりゅうで、燃えるごみのうち、約3割弱は生ごみ、紙ごみは約4割を占めています。お菓子などの箱や包装紙、雑誌、新聞も多く含まれております。これらのごみをきちんと分別して処理すれば、資源として再生されますと。こういうふうにすばらしいことを述べられているんですね。
ですから、私はその紙の表示も含めたこの容器包装の紙類も、しっかり検討してもらいたい、こう言っとるわけです。生ごみについてもそうですよ。生ごみについても、事業系生ごみなんかも、全然、進めようという気持ち、もうあなた任せの事業者任せの話しか出てこない。これ、残念です。
ですから、こうしたことをしっかり取り組んでいくために、どうしたらいいか。これはね、今始まったことじゃない。中島議員からもこの事業系の生ごみ、事業系のごみ、きょうも出ましたけども、しかし、そして、うちのね、この田中議員からももう17年でしたか、16年でしたかね。きちんと、この事業系のごみが多くなっとるんだと。ここを何とかせないかんぞ。研究しますという回答ですよ。検討しますという回答ですよ。いまだにまだ研究課題じゃないですか。これ、全然進んでない。
それから、剪定枝のこともそうです。この剪定枝のことも、私たちは、この久喜市も訪問して、そして、こういうことがいいですよと。ごみ減量化には、チップ化もね、必要ですよと。それで、答弁は、施設がいるから、お金がかかるからという話でしたから、チップ機を貸し出ししたらどうですかっていう話をしても、全然、話に乗ってこない。研究課題だっていうんです。もう話になりませんよ、これは。
これはね、全会派がこの剪定チップ機の貸し出し、それから、この葉っぱの問題も含めてね、全会派が言っとるんですよ。議長さん、2回も提言しとるんです。検討しますと言っとるんですよ。これ、もう全然、きょうは研究しますに変わっとるじゃないですか。もう全然、前向きな答弁になってない。残念です。
それから、もう一つは、廃食用油はね、今回、初めての提言でございます。これも、やったかな。ごめんね。私からは、初めての提言でございますけども、この燃料化というのはね。シルバー人材センターでやっとるのは、私が提案したんですからね、これは。燃料化はきょう初めて提案しましたけども、これも隣の市が、市長が決断をしとるんです。だから、私はね、このところはやっぱりね、しっかり取り組んでもらいたいなと、検討してもらいたいなというふうに思います。
これ、もう話になりませんので、市長、ちょっと一遍ね、その辺のことをコメントがあれば、お聞かせいただきたいなというふうに思います。
それから、もうすぐ終わりますけども、不法投棄、これにつきましては、やっぱり不法投棄が発生しにくい環境を進めることが大事であるというふうに思っております。
来年度ね、逢妻川の左岸堤の方、舗装工事をやっていただけるという、実施提言は出ておりますけども、この車両がね、ここを通るというふうになると、車両でばっと来てね、あそこ、ごみが、河川が、雑草が繁茂しておると、めり込んでいくんです。ますます投げ込みやすいようにしとるんじゃねえかというね、批判もあるわけですが、この辺は車の進入はどうなんですか。
それと、この雑草を、やっぱりしっかり刈っていただきたいなというふうにお願いしときますが、この点はいかがでございましょうか。
それから、地域の環境ボランティアのさらなる育成と御支援、これをお願いをしたいというふうに思います。ごみ拾いや草刈りなど、ボランティアで活動している、いただけるわけですから、ごみかきやごみ袋、草刈り機や草刈り機の歯、燃料などについても、積極的な御支援をお願いしたいというふうに思います。
最後に、不毛排水路の整備の実現のため、今後とも、御尽力をお願いをいたしまして、コメントがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
ありがとうございました。
○議長(高木正博)
市民部長。
○市民部長(兼子弘高)
大変、手厳しい評価をいただきまして、恐縮をしておりますけども、ただ、私どもは、今までごみの減量施策をいろいろやってきました。必ずしも、これが現在、限界まで来ておるわけでございません。まだまだ、やれる余地があると思っておりますので、中途半端な中で、いろんな政策に手を染めれば、また、いろんなところが不徹底になろうかと思っておりますので、もうしばらく待っていただきたいこともございます。
ただ、きょうの高橋議員の話もありましたように、ずっとやっぱりごみの推移を見てみますと、事業系のごみであるとか、先ほど、馬場議員も言われましたけども、普通の食品会社、事業者が出すような生ごみについては、これからやっぱりやっていかなければ、ごみの減量化につながらないということは考えておりますので、これについては、早急にやっていく方向でもって、考えていきたいというふうに思っております。
決して、自分が手を抜いておるわけじゃなくて、全部、総花的にやれれば一番いいわけでございますけれども、なかなか私どもの力量の中では、今のところが限界かなというようなことで、あのような答弁になってしまいました。
以上でございます。
○議長(高木正博)
本多市長。
○市長(本多正幸)
永久のテーマでありますごみ問題でありますけれども、減量、リサイクル、新たな分別と。いろんなことがどんどん毎年、一つずつふえてくるわけでありまして、それは各市が、それぞれの主体性を持って、取り組んだものが多分、全国的に知らされてくるというふうになっておるというふうに思っております。
当市も、それなりに一生懸命やっておるわけでありますけれども、ごみにつきましては、クリーンセンターがどうのこうのということもありますけれども、市の主体性を持った新たな取り組みも研究しながら、まずはやっぱりモラルと周知、これをいま一度、徹底をしていきたいというふうに思っております。
○議長(高木正博)
建設部長。
○建設部長(神谷正明)
今、逢妻の左岸堤の堤防の整備の件ということでございますけれども、来年度、実施計画に載せてあります。車の進入等ですね、それから、不法投棄されないように、看板等設置をする等、一応、検討をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(高木正博)
これで22番 馬場議員の一般質問を終わり、一般質問の終了といたします。
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○議長(高木正博)
以上で本日の日程は全部終了しました。
本日は、これで散会します。
午後7時11分散会
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