次に、13番 村上議員の一般質問を許します。
〔13番 村上直規登壇〕
○13番(村上直規)
 こんにちは。
 議長より御指名をいただきましたので、ただいまより指定管理者制度導入後の評価並びに今後の導入計画について質問させていただきます。
 平成17年6月定例会で、指定管理者制度について一般質問させていただきました。
 公の施設の管理・委託については、以前は公共団体や地方公共団体が設立した出資団体などに管理運営を委託する方式に限られていました。
 しかし、多様化・複雑化する市民ニーズに的確に対応するためには、民間事業者の能力やノウハウを幅広く活用するとともに、市民サービスの向上や行政コストの削減を図ることを目的として、平成15年6月に地方自治法が改正され、指定管理者制度が創設されたことは皆様も御存じのことと思います。
 当市は、平成17年9月定例会において、手続に関する条例が制定され、平成18年4月より市営駐車場ほか、4つの公施設が指定管理者による管理運営がスタートしています。
 そこでお聞きします。指定管理者に管理運営をゆだねて1年が経過し、議会に対しても市民の方々も含めた指定管理者選定等審査委員会から評価結果報告書も提出されていましたが、その内容についてもう少し詳細に報告していただきたいと思います。
 指定管理者に管理運営をゆだねた施設としては、精神障害者小規模保護作業所、文化会館、福祉の里八ッ田、西丘コミュニティーセンター、市営駐車場の5つの施設でありますが、文化会館と市営駐車場以外の3施設につきましては、施設を建設した目的及びその施設の性質などを勘案し、従前から管理を委託してきた団体などに指定管理者として指定がされましたが、管理運営自体は指定管理者になったからといって大きな変化はないものと認識しております。
 しかしながら、市営駐車場は民間へ、文化会館は従前から委託していた創造協会であるものの、民間的経営を意識し、より一層の効果的・効率的、さらには市民サービスを求め指定管理者に移行した経緯がありますので、この2施設について1年間指定管理者にゆだねてみた結果、主にどこがどう変わったかを検証してみたくお尋ねいたします。
 最初に、市営駐車場についてお聞きします。
 多くの市でも指定管理者による管理運営がなされていますが、民間のノウハウを活用した経営手法により、経費削減が可能であると同時に、サービス内容の充実が図られるなど、指定管理者制度の趣旨に沿った最もふさわしい施設と思われます。
 評価結果報告書を見ますと、利用台数については、対前年比3,832台の増加、利用料についても対前年比約600万円という大きな増額が報告されています。利用料金の値上げをされたわけでもないのに、こうした利用者の増加、利用料の増額要因は、指定管理者の何らかの経営努力があるものと推測されます。
 そこで確認及びお尋ねしますが、利用料金に対する導入基準は条例で定めている施設の利用料金の範囲で、指定管理者が市の承認を受けて、料金を定め、みずからが収入できるということがこの制度であります。
 したがって、運営に一定の自由度を与え、意欲やノウハウを生かし、より一層の市民サービス向上や経費の削減ができる可能性が生まれてくるわけです。
 しかしながら、市営駐車場の場合は、制度導入以前から料金制度を導入しているのですが、現在の料金設定額とその考え方並びに近隣民間駐車場の利用料金の比較もあわせてお伺いしたいと思います。また、市が管理運営をしていたときと比較し、具体的にどのように改善・工夫がされたのかについて、担当部長の分析もあわせてお伺いしたいと思います。
 次に、文化会館の指定管理者についてお伺いします。
 知立らしい魅力にあふれた交流の拠点づくりのために、伝統文化の継承と21世紀に向けて新たな文化の創造の役割を担う場として、平成12年7月にオープンして以来、自主事業をはじめ市民参加型事業を積極的に取り組み、多くの市民に愛されている施設として今があると思います。
 同じく調査結果報告書を見ますと、制度導入の効果として指定管理料の減額約500万円、利用サービスの拡大、自主事業の企画の見直し、指定管理者としての経営意識の強化など上げられていますが、そうした結論に至った具体的な取り組みについてお聞きしたいと思います。
 次に、利用者数及び利用料についてお尋ねいたします。
 評価結果報告書には、利用者数及び利用料の増減について報告がされていませんが、その実績について市営駐車場と同様に市が管理していた時と比較。また、その結果について担当部長はどのように分析されているのかお伺いしたいと思います。
 指定管理者選定等審査委員会から提出された評価結果報告書を見る限りでは、指定管理者にした5つの施設については、目標が達成されており、努力が評価できるという評価結果が出ており、指定管理者に管理をゆだねたことは大変よかった選択であると思います。
 そこで最後の質問になりますが、そうした結果を踏まえ、今後において公の施設の管理に指定管理者の導入計画がありましたら御披瀝をお願いしたいと思います。
 行政改革は、人は経費の削減も大切でありますが、仕事のやり方そのものの見直しも重要な要素であると考えます。そうした面からすれば、民間活力の活用は大きな柱の一つであり、今述べた指定管理者制度も民間の創意工夫を公の施設に管理に生かしていこうというものであります。
 今後さらに行政サービスの効率を進めるために、民間の知恵やノウハウをより積極的に活用することが重要だと思います。公の施設の管理でさえ民間に門戸が開かれたわけでありますから、ほかの行政分野でも民間開放をさらに進めていくべきと考えます。市長並びに関係部局の皆様方の見解をお伺いします。
 以上、幾つかの観点で質問をお願いをいたしました。ぜひとも前向きな御答弁をいただきますことをお願いし、初回の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
〔13番 村上直規降壇〕
○議長(石川信生)
 企画部長。
○企画部長(清水雅美)
 それでは、平成18年度から実施をしております指定管理者制度について御答弁申し上げます。
 ただいま御質問者が御紹介いただきましたとおり、平成18年4月から5つの施設について指定管理者制度を導入したわけでございます。1年が経過した後の評価はどうかということでございます。
 これにつきましては、知立市の公の施設における指定管理者の指定の手続等に関する条例第8条におきまして、指定管理者毎年度終了後30日以内に事業報告書を作成し、市長に提出しなければならないと定められております。
 市ではこれを受けまして、それぞれの指定管理者の1年間の管理内容等を評価するということにしておるわけでございます。
 評価につきましては、3つの段階で対応をさせていただきました。
 まず第1段階といたしましては、基礎評価といたしまして、各施設の所管課におきまして提出されました事業報告書及び関係書類等に基づき、指定管理者の業務の遂行状況や実績を確認するための評価を実施いたしました。
 次に、第2段階といたしまして、これも内部検証機関といたしまして知立市指定管理者評価委員会設置要綱を定め、庁内の職員によります委員会を組織し、2段階目としての基礎評価結果についての評価委員会による審査・検証を行ったところでございます。これにつきましては、6月に議会の方にも御報告をさせていただいたところと思っております。
 この評価委員会での評価の総括といたしましては、制度導入1年目ということもありますけれども、各施設につきましてはおおむね適正に管理運営を行われていたというふうに判断をしております。また、各施設ともに利用者へのサービス向上という面を強く認識した上で、管理運営に努めていただいており、指定管理者制度導入により大きな効果が生じているという評価も加えております。
 また、経費面におきましても、文化会館、有料駐車場におきましても効果を見ることができ、指定管理者の努力が伺えるものというふうに認識をしております。
 さらに、平成19年度においても引き続き指定管理者として管理運営を行っていただくわけでございますが、そういった面での利用者へのサービス等々につきましては、利用者のアンケート結果等も行っていただいておるわけですが、そういったものをもとに、いろいろな課題について積極的に対応し、よりよい施設の管理を進めていっていただきたいというようなことでの注文をつけさせていただいているところでございます。
 さらに、この内部評価の結果に基づきまして、また、知立市指定管理者選定等審査委員会、こちらの方にお諮りをし、第3段階としての最終評価をさせていただいたところでございます。この評価委員会には、市の職員のほかに市民3名の方に加わっていただいております。
 この中で審査委員会として御指摘をいただいた点何点かございますけれども、少し御紹介させていただきますと、5施設共通でございますけれども、目標は達成されており、努力が評価できるものという点、それから、精神障害者小規模作業所につきましては、アンケート調査が行われていなかったというようなこともございまして、利用者御本人もそうですけれども、保護者等へのアンケートも実施し、利用者の要望等を十分確認しながら施設の管理運営に努めていただきたいというようなお話もございました。
 また、ほかの4施設につきましても、アンケートをやっていただきましたけれども、その回収状況等々やり方につきましてもそれぞれ温度差がございました。そういった面では利用者の声を十分取り入れるという点ではさらなる努力が必要ということでの御指摘もいただいたところでございます。
 また、経理関係におきましては、市民委員の中に税理士もお願いをしておりますので、そういった委員の御意見もいただいたところでございます。
 市がこういうものを受けまして、各指定管理者に対し評価の結果を通知し、以降の管理運営に対応していただくというふうにさせていただいているところでございます。この辺の中身につきましても、既に議会の方にも御報告させていただき、公表もさせていただいているところでございます。
 それから、今後の指定管理者制度の導入はどうだということでございますが、市といたしましては、今回5つの施設について導入をさせていただいたわけでございますが、これはどんな施設に限らずそういったことが有効であるという判断があれば、そういったものを採用していくという考え方でございます。
 現在具体的には何を検討しているかということになりますけれども、今、昨日の議論にもございましたけれども、福祉体育館、それから公民館、図書館、この3つの生涯施設を今取り上げて、その検討をしているところでございます。
 内容といたしましては、平成18年の2月に所管部署との打ち合わせ、それから実際に指定管理者としてそういった施設を管理している民間の業者、そういった方におこしをいただいて、その管理の状況等をお聞きをいたしました。
 また、本年になりましてから、体育館の関係につきましては、企画課の担当とスポーツ課の担当によって東海市で既にこういった制度を導入しておりましたので、そういったところを現地を視察させていただいております。
 現時点でございますけれども、そういったことで検討をしておりますけれども、まだまだ十分な検討というふうには思っておりませんので、今後さらにそれぞれの施設、所管担当とまた先進地事例も参考にしながら研究を深めてまいりたいと思います。
 できうれば今年度中くらいには一つの方向、方針も出していきたい。その後において必要なものについてはそういった手続をとっていきたいというふうに思っています。
 いずれにいたしましても、御質問者も御指摘のように、市民施設の効率効果的な管理運営とともに、市民サービスのアップ、こういったものを行う上においての一つの選択肢であります指定管理者制度でございます。こういったものが十分適用できるというものについては今後とも研究をしてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(石川信生)
 建設部長。
○建設部長(神谷正明)
 それでは、市営駐車場の評価結果につきまして、現状の利用料金とその考え方ということで答弁をさせていただきます。
 指定管理者制度の導入後初年度となっておるわけでございますけれども、この駅前駐車場につきましては、その管理運営につきまして民間事業者等による自由な発想を生かすことによって、利用者のサービスの向上ですとか、経費の削減等、その趣旨に基づきまして、現在、大成株式会社の方に決定いたしまして、業務契約を締結をいたしております。
 それで、現状の利用料金の設定額ということでございますけれども、自動車一時利用料金につきましては30分までを50円、以降1時間ごとに150円となっております。それから7時間を超えまして24時間までを1,200円、それから自動車の定期利用料金でございますけれど、これは全日24時間につきましては月額1万2,700円、夜間でございますけれども、午後6時から午前9時まで、これにつきましては月額4,100円となっております。
 この料金の算定につきましては、平成16年度に利用者の利便性の向上ということで、利用者の拡大を趣旨といたしまして、長時間の利用者ほど低料金になるように算定をされております。
 それから、民間の駐車場の利用料金につきましては、現在、名鉄パーキングと協和パーキングにつきましては、1時間150円、6時間を超え24時間までを1,000円に設定をされております。
 それから、NPC知立駅前パーキングにつきましては、1時間100円、10時間を超え48時間までを1,000円に設定をされております。
 それから、指定管理者としての具体的な改善策ということでございますけれども、これは具体的な事例をちょっと申し上げまして説明をさせていただきます。
 お客様へのあいさつの励行ということで、感謝の気持ちを持ち、心を込めて対応するよう通達及び研修会の実施をしております。それから、安心安全な駐車場づくりということで、消火器庫の扉が開けやすいように改善をいたしまして、駐車場事業者全員に消火訓練を実施をしております。
 それから、自動車の出入り口の入口の集中時には、利用料金の精算の手伝いをしております。それから、飲料水の自動販売機、災害ベンダーの設置ということで、これは災害時に自販機内の飲料水を救援物資として無料配布できる機能を整えた自販機の販売機を設置をしておるということでございます。
 それから、自転車のカードのつまりを減少をしております。これは雨で濡れたカードを精算機に挿入しますと詰まることが判明しまして、精算機の上に屋根を増設をしております。
 それから、遠隔監視センター、これはセコムとの連絡インターホンの位置をわかりやすく表示をいたしました。
 それから、従事者が誇りと生きがいを感じながら仕事を取り組むそういうような取り組みやすいように担当者に名札を表示したというそんなようなことが改善をされたという事業報告書より報告をされております。よろしくお願いします。
○議長(石川信生)
 教育部長。
○教育部長(鈴木民男)
 それでは、知立市文化会館の評価結果ということで、4つの効果についてお答えします。
 1番目が、指定管理料の減額についてということで、平成18年度当初の協定書による指定管理料に対しまして、指定管理者の管理経費削減等と、事業収入等の増収の努力によりまして、変更協定書を作成しまして、506万2,000円の減額をしていただきました。
 次に、2番目でございます。利用サービスの拡大についてでございます。サービスと利便性のよい貸し館運営を推進するため、次のことを実施されました。
 一つ目として、受け付け対応の改善をしました。2番目にリハーサル備品の設備を充実しました。それから3番目に、各種サービス、印刷、コピー、携帯電話充電の拡大、4番目に自販機の移設・増設をしました。
 3番目に、自主事業企画の見直しについてでございます。地域に根差した芸術創造事業の展開をされました。
 一つ目として、親しみある鑑賞事業としまして、アンケート等の意見を反映して、知名人の鑑賞事業、伝統事業の鑑賞事業を取り入れました。
 二つ目に、連携による創造事業としまして、地域保存会との連携、シアターカレッジ、パティオボランティアとの連携事業を推進しました。3番目に育成事業としまして、7芸術講座を継続しつつ、さらなる活動の拡大を目指し、自主運営化を展開しました。
 4番目に、連携事業としまして、各分野の芸術団体及びパティオウェーブとの連携による事業を推進しました。
 次に、4番目として、指定管理者としての経営意識の強化についてでございます。
 まず、施設管理において安心して利用できる施設、整備の環境整備と管理を進めるため、次のことを実施されました。
 一つ目に、各委託業者、受付、施設、舞台、清掃、警備等との定期的情報交換会を開催し、問題点を明確化するとともに、改善を実施しました。
 2番目に顧客に迷惑をかけない施設、設備管理のための活動として、今後の老朽化に対応するための施設、設備更新の長期的実施計画を検討し、市に提言をされました。3番目に経費削減としまして、節電、節水活動を実施しました。
 次に、信頼される指定管理者としての経営体制、人づくりにおいては、企業倫理の遵守としましてきちっと感、ぴりっと感の意識向上を目指しました。
 次に、円滑な業務推進のためマニュアルを整備しました。
 利用者数、使用料についてですが、利用者数につきまして貸し館については平成17年度17万6,768人、平成18年度は17万4,400人ということで、2,368人の減となっております。
 利用料についてでは、平成17年度は1,748万6,900円、平成18年度においては1,903万2,400円で、154万5,500円の増でした。
 指定管理者制度に移行しての分析としてはどうかということですけれども、市民サービスの向上や経費の削減、貸し館における利用料の増加など、努力され効果があったものと見ております。
○議長(石川信生)
 本多市長。
○市長(本多正幸)
 指定管理者につきまして御答弁をさせていただきます。
 今回5施設の指定管理者制度を取り入れたわけでありますけれども、総じて経費的にメリットがあるもの、あるいは市民サービスの向上、いろいろメリットがあるわけですけれども、代表的な2施設を取り上げていただきましたけれども、この2施設以外も私は今まで以上に市民サービス、とりわけこの2施設につきましてはお客様という、お客様にサービスという考え方の中で、経営努力がなされてきたなということを私自身も評価をいただいたこともあるんですけれども、たびたびおじゃまをして、その考え方、お話を伺う中で感じてきたわけであります。
 初年度ということで、初年度としては本当に一生懸命やっていただいたなというふうに思っております。
 駐車場につきましては、業者そのものでありますので、これは業者である限りは手をあげたときには必ず当初目的よりも上に行かせるというのがこれは当然のことだというふうに思いますし、また、その中で逆に何かが低下したものがないかということも考えていかなければならないわけですけれども、そういうものも見受けられなかったということで、まずはまずまずかなというふうに思っております。
 今後につきましては、今企画部長が申し上げましたように、他の施設につきましても、ただそれにこの制度になじむものとなじまないものがあるというふうに思いますので、その辺の選択を誤ることなくこの制度を取り入れていきたいというふうに思っておりますのでよろしくお願いいたします。
○議長(石川信生)
  13番 村上議員。
○13番(村上直規)
 それでは、初回の質問に対しまして御答弁いただきありがとうございました。
 それでは、再質問させていただきます。
 まず初めに、5月に庁舎内部の検証機関で評価された指定管理者の内部総括では、今御答弁にありました管理運営利用サービス、費用面での効果が認められたということで、今お話がございました。さらに、7月、これは外部の人が入ったということなんですが、指定管理者選定等審査委員会での最終評価においても目標が達成されており、努力が評価できると言われています。
 この件につきましては、やはり職員の皆様方、そして指定管理者の皆様方にも大変努力をしていただいたということについて敬意を表するところでございます。
 しかしながら、この結果報告書を確認しますと、例えば利用者アンケート主要項目、回答結果のデータ数というものを見ますと、余りにも少ないですね。データ数としては非常に少ない。例えば31件というのもございまして、その中で評価したとするならば、やはり今後に向けて少し不安が残るのなかという感じもしますね。身内だけ集めてその中でよかったよかったという評価、ここまでは言いませんが、ちょっとこの辺のアンケート数が余りにも少なかったなということで。
 そこでお聞きしますが、まさかこのアンケートだけで評価したとは私思っておりません。評価では基準ですね、評価基準、評価項目という部分に対してどんなようなものがあるのか。そしてさらにアンケートのデータ数を拡大に理解して企画部が中心になるかと思いますが、その方策等があれば御披瀝をお願いできますでしょうか。
 次に、個別の2施設。今回この2施設を中心に御質問させていただいたわけなんですが、その2施設について御答弁もいただきました。まずは駅前駐車場についてですが、大成株式会社が民間ノウハウを生かし成果を上げられているのは、さまざまなこういった指標を見る中で評価できますし、御努力に対しては計りしれないものがあるかなというふうに感じるところでございます。
 そうは言うものの、指定管理者に対して自由な発想と創意工夫を発揮できる体制に本当になっていたのか、現状はどうなのかなということで、実は私も指定管理者の方とお話しする機会がありまして、その中でお聞きすると、既にこれも議会の中でもう明らかになってきたんですが、料金設定、例えば機械、これは精算機なんですが、それからもう一つは従業員など決められたことが多く、自由度が少ない。ノウハウを実際には生かし切れてないのなかというふうに。本当はもっともっとノウハウを生かしたいんだけど、生かしきれていない。こんなふうに思っておられるそうです。もっともっと民間に市民の方にサービスをしたいなということもあるんでしょうかね。
 また、応募した時の条件で、これは仕方のないことでありますし、議会でも確認させていただきました。これは2施設につきまして、あとは5年と3年がございまして、この施設につきましては、期間が3年間ということで、短いねという話もされていました。なぜかというとお客さんの利便性を高めるために設備投資をすると。一つの例、ほかの例もございましたが、一つの例を言いますと、やはり事前の精算機などを導入したくて、やはり3年だと採算がとれないねという、そんなようなことも言っておられました。だからさまざまな市民に対するサービスの向上をしたいということで、市営駐車場自体に独自に利益が少し出たら、もう少しサービス向上をうまく図りたいなと思っても、なかなか3年では採算が取れないなという話もされておりました。そんなようなことも今後の中で検討の素材と。
 やはり初めてのところを5年というのもやはりどうかなというふうに思いますが、その精算機一つにしても、やはり行政の考え方、そして指定管理者の方たちの考え方という部分もやはり十分論議する中で、どちらかというと市民向けと、市民の方たちがより便利になればこれはいい話ですから、そんなようなことも検討していただきたいなということです。
 それで、あと料金の関係なんですが、こういう話を聞く中で料金の設定がということで、市が利用料金を設定し、競争原理がやっぱり働かないようになっていることなのかなと。それから、民間駐車場より料金が高いという現状ですね。
 それで先ほどの答弁の中で時間がございました。6時間を超えて24時間まで1,000円ですねというのが駅の北側の駐車場2つ、名鉄ともう一個ね、協和ですが。それから、駅の南側につきましては、48時間、10時間を超えて48時間で2日ですね、1,000円ですねという。この辺で知立の市営駐車場が7時間を超えて24時間で1,200円。例えばこれは1泊の場合なんですが。
 それからもう1点は、初回の時間当たりの駐車料金ということで、初回の50円という30分50円という部分につきましては、これは市営駐車場ということで、やはりそういう市民に対するというところはいいんですが、これは以前高橋議員でしたかね、質問されておりました。その次の1時間になると150円になっちゃうねと。そうすると1時間とめたら200円高くなっちゃうじゃんという話もございましたが、やはりこの辺のところをもう少し一遍、一度考え直してみるべきじゃないかなというふうに思います。
 なぜかと言いますと、これは行政財産なんですよね。行政財産ということは、これは言ってみれば市民の財産。それを市民の皆さん方が使うのに民間よりも高いというところをもう一回考え直してほしいなというふうに思います。この辺のところについては、過去からいろいろな経緯はお伺いしております。やはり民間駐車場の経営を圧迫してはいけないという話もお聞きしております。でも、そうは言うものの、これは指定管理者という部分についてはやはり競争原理が働くというのが当たり前の話であります。そこで抑えるという部分であれば、当面は同額というところまでいったん検討していただきたいなと。もっと言うならば、行政財産であり、市民の財産、市民が使うになぜ高いのかというところをやはりこの辺のところをきちっと今後の中で検討していっていただき、やっぱり料金体系というところも考えていただきたいなというふうに思います。やはり民間も競争、市民に対して市役所もそれに対して競争していかなければ。やっぱり500万円、600万円というのが出たら、その部分をやっぱり市民に還元するという部分のそういったベクトルの動かし方も大事なのかなというふうに思います。
 それと、料金の関係でもう1点ございますが、プリペイドカードの料金改定という部分についても、ちょっと私自身疑問が残ります。というのは、今1,000円、3,000円、5,000円ということでしたかね、プリペイドカードがあるかと思いますが、1,000円の場合に1,100円、3,000円の場合に3,300円、5,000円の場合に5,500円というふうになっております。高額に対してのそのリスクに対する割引率のアップというのが全然この中に組み込まれていないねということで、できれば高額のものをもっともっと買っていただきたい。そのかわり持つ方については、それを落としたりなくしたりというリスクがありますねと。そういうことでやはりこの辺のことももう少し、幾らにすればいいかということじゃないんですが、例えば3,000円を3,300円ということで3,500円くらいにするだとか、それから5,000円については5,800円にするだとか、金額が幾らというのはありませんが、高くなるにつれて高額なものと。だから1,000円いらなくなっちゃうじゃんとこういう話はあるんですが、1,000円は1,000円で、やはり商工会の方がギフトに使うだとか、いろいろなものでその1,000円という単価もある部分では必要かなと。これは民間が考えることでしょうけれども、そんなようなこともプリペイドカードに対するその料金改定の方もひとつはお願いしていきたいというふうに思います。これはすぐできないかと思いますが、検討する必要があるのかなと。
 この辺のところは、先ほどの料金の精算機の絡みもあるかと思います。恐らく精算機はあと1年か2年、そのまま使わないとあれができないわね、リースの関係もございますし、その例えば変えるときにはそういった検討もお願いしたいなというふうに思います。
 それから、駅前駐車場については、最後の問いかけになりますが、指定管理者の決定の際に、例えば名古屋のデパートだとかホテル利用時の割引券のお話がございましたが、その辺のところは指定管理者の方と担当の部局の方とのお話どうなっておりますか。まだこの辺の割引券、利用券のそういったものについてはまだ出てきてないですよね。今1年が経過しました。この辺のところを今現状どうなっておられるのか。恐らく私も軽くは聞いております。今こういう状況だねというのは聞いておりますが、当局としてどんなような話をお聞きになっておられるか答弁をお願いしたいと思います。
 次に、文化会館についてですが、経費削減ということで500万円。いろいろな指標を見ますと、文化会館全体でかかる費用につきましては、約2億5,000万円ぐらい年間かかっておるねと。その中での500万円が市に返還されたということなんですが、指標を見る中では光熱費だとか備品購入費などで、これは抜本的な改革という部分については、余り取られていないなと。どちらかというと電気を消したり備品を少なくしたり、文化会館そのものが暗くなるような施策だったと。暗くして暗くして500万円生み出して、これが明るいなんてことは恐らくないと思いますが、どちらかと言うとけちってけちってけちって500万円出したと。こういうことでは、あそこでやっておられる方も、恐らく仕事に対して意欲も恐らくわかないでしょうし、市民に対してもそういった部分については余りいい対応ができないのかなというふうに思います。やはりこの辺のところは非常に難しい、市の施設ということもありますし、指定管理者制度に限ったことではないんですが、やはり創意工夫と発想の転換という部分が必要なのではないかなというふうに思います。
 例えば、こんなことはできないかわかりませんが、例えば劇場経営ということも発想の頭のどこかに入れたときに、あれだけの施設なんですね。劇場経営だとああいった施設を自分で建てて、何かを呼んで、そこから利益を上げるというのがこれは劇場的な経営ということになるわけですね。そうはいうものの、文化会館ということで公の施設なものですから、そこまではいけないんですが、そういう劇場経営的なその発想を視野に入れた中で、今後やはり経費の削減、もっというならば、さまざまな事業の展開を図りながら、あんだけの施設があるものですから、独立採算運営ができるような、2億5,000万円を削って、毎年2億5,000万円ですよね、削ってといういかにも削らないかんということじゃないんですが、削ってでも、市の皆さんの血税を投入しなくても、やはり市民が楽しんでいただいて、いろいろな事業ができて、さらに指定管理として運営ができていくねと、こういうのを目指してやっていただくべきなのかなというふうには思います。これは一長一短にはいかないと思いますが、やはりこういった観点もいろいろな会議、今後の進め方の中では頭の中、視野に入れていただくべきなのかなというふうに思います。
 これ最後になりますが、指定管理者の導入計画について、昨日、先ほどの部長の方からもございましたが、林議員も言っておられました、福祉体育館の指定管理者制度の導入についてということで、例えば刈谷の例が上げられておりまして、コナミ株式会社が刈谷市では指定管理者ということでやっておられると。ここにいろいろなエアロビクスだとかいろいろなことをやっておられまして、専門のインストラクターをつけておられるということです。先ほどの答弁の中では体育館、公民館、図書館ということで検討をいただいているわけなんですが、福祉体育館という部分につきましては、やはり全体のレイアウトを変更する中で福祉体育館ですから、予防介護というところでトレーニングジムが地下の方に、暗いところにぽつんとありますねと。こういったところももう少し上階の方に上げてきて、例えば予防介護、エアロビクスも含めた軽い運動も含めた、高齢者もできるそんなようなトレーニングジムということで、もう少し広い場所、それからレイアウト変更をする中で、常に活用するものと活用しないもの、そういうレイアウトという部分については考えるべきなのかなと。ここにはやはりインストラクターという部分を指定管理にする中で入れて、やはりほかの施設よりも安くて、そして健全なスポーツ、それから耐力づくり、ピンピンころりじゃありませんが、死ぬまで自分の力でトイレに行けると、これが理想ですよね。そんなようなことも含めながら考えていっていただきたいなというふうに思いますし、先ほど東海市の先進事例も見てきたそうですね。こういったところをうまく取り入れ検討をしていただくことをお願いいたします。
 最後に言いますが、あくまでも市役所は利益を追求しないサービス事業として、民間的な思考を導入し、職員の意識改革をお願いするとともに、今回の評価結果を見れば、やればできるという証となったわけですから、さらなる御努力をお願いし、再質問を閉じさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。以上でございます。
○議長(石川信生)
 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長します。
 企画部長。
○企画部長(清水雅美)
 それでは、指定管理者のアンケートあるいは評価の指標についてのお尋ねでございますので、お答えしたいと思います。
 まず、アンケート調査でございますが、先ほども申しましたように、御指摘もありましたサンプル数が少ないところですとか、行われなかったところもあるわけですが、この辺につきましては、施設もそれぞれ違います。利用者が限定されているようなところですとか、不特定多数の方が御利用いただくということでいろいろ違いがあるわけですが、それぞれの施設にあった形で利用者の方のいろいろな御意見、御要望を十分にくみ取っていただいて、適正な管理運営をしていただければというふうに思っているわけでございます。
 また、文化会館のように日常的にアンケートボックスを設置されまして、そこで意見、御要望に対する回答をそこに掲示をするというようなそういった取り組みを積極的に行っていただいている指定管理者もあるわけであります。
 いずれにいたしましても、施設利用者の意見、要望を踏まえたサービスの取り組みが大変重要なことだというふうに考えておりますので、引き続きその辺の充実についてはお願いをしていきたいと思っております。
 また、施設管理全般についての提出された報告書、あるいは関係書類、ヒアリングに基づく評価という点での指標でございますけれども、これにつきましては、私の方で定めておりますけれども、関係法規等の遵守の状況、業務実施体制をはじめとし、経費の執行管理、あるいは市との連携、個人情報の保護、情報公開、こういったいろいろな項目、18の項目を設けまして、その中に63の指標をつけまして、1項目ずつチェック、評価を内部でして評価等の審査委員会にもお示しをしたところでございます。
 施設によっては、この63の指標すべて当てはまる場合とそうでない施設によってはあるわけですが、こういったことを通じてさらなる充実を図ってまいりたいというふうに思っておりますのでよろしくお願いします。
○議長(石川信生)
 建設部長。
○建設部長(神谷正明)
 プリペイドカードの料金改定についてでございますけれども、確かに高額になればリスクは大きくなると思っております。
 それで指定管理者との打ち合わせがあるわけでございますけれども、その中でも高額ほど売れ行きがよく、例えば1万円券の要望があるということも聞いております。この件につきましては、知立市も有料駐車場管理規則がございます。その中では駐車場の回数券及びプリペイドカードの場合につきましては、あらかじめ市長の承認を得て、指定管理者が定める額とするとこういうふうになっております。そんなようなことで、指定管理者より金額の設定の申し出がございましたら、本当によく検討しまして、適切な金額であれば承認をするということになっておりますので、よろしくお願いいたします。
 それから、名古屋のデパートのこういうデパート等の利用時の割引券についてどうかという御質問でございますけれども、これにつきましては、現在、名古屋の有名百貨店と交渉中ということを聞いております。近い内にまとまる予定であると聞いておりますものですからよろしくお願いいたします。
○議長(石川信生)
 教育部長。
○教育部長(鈴木民男)
 これからの文化会館の運営につきましては、先ほどお話をいただきましたように、民間発想における創意工夫や発想の転換をして事業の実施をしてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いします。
○議長(石川信生)
 これで13番 村上議員の一般質問を終わります。
 ここで10分間休憩します。
午後4時41分休憩
―――――――――――――――
午後4時51分再開
○議長(石川信生)
 休憩前に引き続き、会議を開きます。