次に、16番 久田議員の一般質問を許します。
〔16番 久田義章登壇〕
○16番(久田義章)
 介護保険制度とは、被保険者になると、保険料を納め、介護が必要と認定されたとき、費用の一部を支払って介護サービスを利用できます。介護保険制度は、従来の行政主導の措置制度とは異なり、利用者が直接介護サービス事業者と契約をして、サービスを選択できる利用者本位の仕組みであることが大きな特徴であります。また、民間企業や市民参加の非営利組織など、多様な事業者の参入が可能であることも特色の一つであります。介護サービスについては、介護従事者の賃金水準が低く、また、体力的にも精神的にもきつい労働であり、離職者率が高いため、事業者の人材確保が困難といった実態が指摘をされております。このため、昨年の通常国会で介護従事者の処遇改善に関する法律が改正され、これを受けて、介護従事者の処遇改善のための緊急特別対策として、平成21年度の介護報酬改定率をプラス3%とするということが決定されております。ほかに2次補正予算及び来年度予算には、1番目として、介護保険業務未経験者を雇い入れ、1年以上定着させた事業主に対しては、1人当たり50万円を助成するということ。
 2つ目として、介護従事者の作業負担軽減や腰痛対策のため、移動リフトなどの介護福祉機器を導入、あるいは運用し、他の事業主に対しては、所要経費の2分の1を助成するということであります。
 3つ目として、介護福祉士などの養成校へ就学を希望する学生に対しては、月額5万円の就学資金を貸し付け、貸付後5年間、介護の現場に従事した場合には、その返還を免除するなど、従来の就学貸付事業を大幅に拡充するなどが盛り込まれております。第4期介護保険事業計画、第5次高齢者計画では、マンパワーの充実が表記されております。愛知県や関係者と連絡をし、人材の確保に努めるということですが、雇用問題、また経済効果の面等、総合的に対策として、知立市という保険者として、人材の確保というのは、今日的な行政課題だと認識しております。地方財政が取り組める新しい制度を啓発、浸透できるか、お尋ねをしたいと思います。
 また、プラス3%の介護報酬の改定の中身としては、1つ目に、質の高い介護サービスを提供するため、努力している事業所の支援対策として、多くの施設では、最低基準以上の夜間勤務を配置しているが、介護報酬上の評価を行う。
 2番目として、認知症高齢者や要介護の高い高齢者に対して、質の高いケアを実施するため、介護福祉士を多く配置している施設に対して、介護報酬上の評価を行う。
 3つ目として、訪問介護事業所で勤務するサービス提供責任者の負担が特に多い業務に対して、介護報酬上の評価を行うというものであります。さらに介護従事者の処遇改善やキャリアアップを応援する施策として、介護従事者がある程度定着している事業所や介護福祉士の資格を持つ介護事業所が比較的多い事業所に対して、介護報酬上の評価を行うといった介護報酬を改善する施策が多く盛り込まれているが、計画にあるように、保険料の基準額が今述べた介護報酬プラス3%も含め、国庫で対応され、保険者利用者に影響なくいけるものなのか、少なからず影響があるとするならば、保険料基準月額でいけるのか。介護現場では、国家資格者である多くの介護福祉士がサービスを提供しているが、その利用者のケアプランを作成している愛知県知事の試験の資格者である。利用者に対するケアはケアマネジャーにすべてかかっているということも過言ではありません。確かにケアマネジャーの質のばらつきを是正するため、更新性になりましたが、保険者として、より一層の努力が必要ではないかというふうに思うところであります。
 また、今後、単身高齢者、認知症高齢者等、判断能力のない高齢者が増加していくということが推定されますが、これらの人に対する金銭管理を支援する体制、権利擁護等を活用を強化していくことが必要となっていくと思われますが、ここら辺ももしあれでしたらお聞きしたいと思います。
 ほかに要支援に対するサロン事業の拡大、2つ目に、生きがいづくり事業、3つ目に、筋肉トレーニング事業等があるわけでございます。
 以上のことで、第4期介護保険事業計画・第5次高齢者福祉計画の内容を見きわめて、私の第1問とさせていただきます。
〔16番 久田義章降壇〕
○議長(三浦康司)
 保険健康部長。
○保険健康部長(久米正己)
 それでは、介護従事者の人材の確保という点につきましてのお尋ねでございますので、これについてお答をさせていただきます。
 これは、今御質問者、御指摘がございましたように、介護従事者というのは、その仕事の過酷さの割には賃金が低いといった大変条件の悪い雇用状態が続いております。そうした状況を改善するために、平成21年度から介護報酬が3%引き上げられるということになりました。この改定分3%がすべて介護従事者に還元されるといたしますと、約月額で賃金が2万円ほど上がるということとされております。これまで介護報酬は、介護保険創設以来、ずっと引き下げられてきておりましたのが、21年度初めて引き上げされるということでありますので、それなりの評価はしたいというふうに考えております。
 それで、今申し上げたすべてが介護従事者に還元されるということがいいわけですけども、これにつきましては、介護事業の事業経営者ですか、この方が今回の介護報酬の認定の意味なり趣旨を十分理解をしていただいて、適切な対応をされるということを期待をするところでございます。
 それと、多分に楽観的かもわかりませんけども、この介護報酬の改定と、それから先ほど御指摘のありました介護従事者の未経験者1年以上雇用することが確実と見込まれる事業主には、1年間1人50万円でしたか、こういった助成金、これは介護人材確保職場定着助成金ですか、こういった助成金の制度もありますし、今後行われるであろう緊急雇用対策、こういったことが相まって、非常に楽観的かもわかりませんけども、人材確保、いわゆる介護従事者の離職率、こういったものは改善されていくのではなかろうかということを期待をしておるところでございます。したがいまして、市として、特に人材確保に向けての方策というものは、今のところ考えておりません。
 それから、ケアマネジャーさんにつきましては、これは市としても、例年、市内のケアマネジャーさん、あるいは知立市をサービスの範囲としている近隣のケアマネジャーさんを集めまして、資質の向上のための研修は行っておりまして、今後も引き続き行ってまいります。
 それから、これからは介護予防ということが非常に大切になってまいりますので、先ほど御質問者の言われたいわゆるサロン事業、私ども託老所の運営費補助と言っておりますけども、こういったのが現在知立には2カ所しかございませんけども、こういったのが今後ますます各地に設置されていけるよう、何らかの方法といいますか、そういったものを考えてまいりたいというふうに思います。
 それと、筋力向上トレーニングであるとか、栄養改善、口腔機能の向上といった、そういった介護予防事業についても重点的に取り組んでまいりたいというふうに考えております
 以上です。
○議長(三浦康司)
 16番 久田議員。
○16番(久田義章)
 答弁ありがとうございました。
 介護報酬の改定の概要につきましては、私はやっぱり平成21年の報酬改定については、マンパワーの確保ということが大事でありますので、介護報酬の引き上げをどのように考えるかということを再度お聞きしたいと思います。これが1つ目です。
 2つ目は、ここに介護保険事業計画、老人保健福祉計画というのがあるわけでございますが、やっぱりこの老人の方に生きがいづくりをつくってあげるという、この家の中にこもってしまうというのは、やっぱり認知症になったり、あるいはぼけになったりということで、ここに書いてあるように、生きがいづくりをつくってあげるということが私は大事であると思います。今部長もおっしゃられましたように、託老所も大事だと思います。ふれあいサロンみたいなものを今後どのように充実を考えておられるのかということを再度お聞きして、私の2問とさせていただきます。
○議長(三浦康司)
 保険健康部長。
○保険健康部長(久米正己)
 最初の介護報酬の部分がちょっと私、聞き取れにくくて、質問の内容がよくわかりませんでしたので、ちょっとお答えしかねるところが。
 今回の介護報酬の改定というのは、あくまでも介護従事者の処遇改善と、そのためということでございますので、それと先ほど言われました、サービスの充実した事業所、そのために職員をふやしたりとか、夜間勤務をふやしたりとか、そういったところには、重点的に報酬が上がるようなことになっておりますので、介護従事者の処遇改善とサービスの充実と、これが両方図られるのではないかというふうに期待をしておるところでございます。
 それと、高齢者の生きがいのことでございますけども、今後ますます高齢者、高齢化率が高くなってまいりまして、定年後の高齢者がどういった老後を送るのかということは非常に大切な問題でございます。そういうことでございますので、今回、現在あります知立の福祉の里八ツ田、あそこの中にあります高齢者の生きがいセンター、これを分離独立、分離ではないですけども、建物を新たに平成21年度建設をいたしまして、そこに高齢者生きがいセンターにおきまして、高齢者の生きがいづくりと、こういったことを重点的にそこで実施をしてまいりたいというふうに考えております。
 と同時に、あちこちで託老所の運営費の補助の対象ではありませんけども、サロン的なところを実施されている地区もありますので、そういったところに対しても、何らかの助成なり、そういった高齢者の方が内に閉じこもらないで外に出ていけるような環境といいますか、そういったものがつくりやすい、そういったお手伝いといいますか、そういったことも何かできるのかなというふうに考えておりますので、そういったことも今後は重点的に行っていく必要があろうかというふうに思います。
○議長(三浦康司)
 これで16番 久田議員の一般質問を終わります。