○8番(永田起也)
 それでは、補正予算の中で質問させていただきます。
 73ページ、総合公園整備事業基金積立金のマイナス減額でございます。私も一般質問の中で、幾つかの一般質問の中で、私もそうだったんですけども、質問の趣旨に対して市長の答弁が絡み合わなかったので、その延長という形になってしまうんですけども、御勘弁願いたいと思います。
 その幾つかの一般質問に対し、凍結の意味がまだちょっと私には理解できないところがあるんですね。当局との意思も十分絡み合っていなかったわけですし、その中で、市長の答弁の中で、主な理由というのが大型事業のピークを迎える中で、また少人数学級、子育て支援等々やってきたいというお答えが主な理由だったと思います。そして、また一度財政計画を立てて整理をしていきたいと、そういった理由だったと思います。それがどうして今回の総合グランド、総合公園という選定理由なのか、まだちょっと理解できないところがございます。
 市長は、幾つかの一般質問に対しての答弁は、私は総合公園は推進側であると、また、生涯学習、防災、環境や健康づくり、はたまた市民活動の拠点の場として必要性を感じている。議会以外にも要望が多いということも市長自身それらを認識しているという答弁だったと思います。
 市長の言われるとおり、子育て支援ですね、財政計画、もちろん十分やっていただきたいというふうに思うわけなんですけども、それがなぜ総合公園の今回の補正も当初の金額もそれらがカット、全部カットというのが、これはちょっと理由にはならないと思うんですよね。私ども、なぜこの要望の多い、それを市長も認めていらっしゃるものを予算を整理する前から金額をカット、しかもいつまで凍結するというものもよくわからない。おっしゃらない。これでこの予算が通るんであれば、まるまる2年空白になってしまうんですね。これでは将来的にやらないということでしか理解できないわけでございますけども、当局側は推進していくとおっしゃっておりますし、絡み合ってないわけです。いま一度、市長にこの総合公園を全額カットした選定理由、その背景についてお答えいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(三浦康司)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 総合公園の御質問でございます。カットした理由は、一般質問でも、るる申し上げさせていただいたところでございますが、やはり一時凍結を述べさせていただいた理由は、るる申し上げたとおり、名鉄知立駅の高架事業等々がまだ事業費がしっかりと固まっていない。さらに大型事業が非常に、大型事業と申しますか、建設事業ですね、新しい給食センターやら生きがいセンターやらたくさんの建設事業が非常にたくさん短期間の間に推進されてきた。そうした中で、安心・安全度を高めるでありますとか、教育子育て支援もしっかりやらないかん、そうしたバランスの中で、この総合公園の動きが非常に早く進んでいったという私なりの感覚でありまして、そうした中で、一時凍結ということを申し上げました。
 そして、この一時凍結という考え方でございますが、私はこれも昨日一般質問等で申し上げましたが、あくまでもこの総合公園は私は反対じゃないということは選挙中も申し上げてきました。
 ただ、余りにも早い動きに対して、もう一度時期とか、あと場所、ゲリラ豪雨で大丈夫か等々を一度考え、そしてこの財政計画を一回練り直す、整理をしたい、そんな中で一時凍結ということを申し上げてきました。
 そうした中で、基金の凍結というか、基金がカットさせていただいた理由です。そうした中で、選挙後、未曾有の大不況がきたわけでございます。そうした中で、平成20年度1億5,000万円の積み立てがあった。そうした中で、平成21年度は5,000万円ということで合わせて2億円がこの特定目的基金に積まれますと、財政調整基金が3億8,000万円になってしまう。そうした中で、今、法人税収入が平成21年度ベースで6億円ですか、歳出、還付合わせまして6億円等の影響が出ている。平成22年度においてもこの個人市民税が落ち込むことは間違いないわけでございます。そうした中で、果たして財政調整基金が予算をつくるときの調整弁になるわけでございます。果たしてこの3億8,000万円という財政調整基金で平成22年度予算が組めるのかというそういう問いかけをしたときに、なかなか厳しいなという思いの中で、まずは平成20年度の1億5,000万円のカット、そして平成22年度においても5,000万円を調整させていただいたわけでございます。これはやはり私、今回はこの平成21年度においては、そのほかにも例えばこれも議会等で再三出てきたと思います保育施設整備基金ですね、これも積み立てるというような案が原課の担当課の方からあがってきまして、私はこの子育て支援という視点から、この保育施設整備基金も積みたいなという思いがあったんですけども、これもやはりこの財政調整基金のバランスの中で、また保育計画等々のことを踏まえながらこれも調整させていただいたわけでございます。それでも御案内のように、平成21年度予算は、あとで審議されるんですけども、知立市制始まって以来の財政調整基金の繰り入れ落とし込みになったわけでございます。そうした中でございまして、私の凍結の理由、そして今回1億5,000万円をカットした理由は以上のことでございます。
○議長(三浦康司)
 8番 永田議員。
○8番(永田起也)
 今、るる述べていただいたわけでございますけども、確かに経済状況がこういった状況だから今回凍結というのはわかります。でも何も全額カットする必要ないんじゃないかなというふうに思うんですね。やはりこの経済状況どうなるかわからない状況ではございますけども、先ほど市長もですね、今までの答弁をみとっても必要性を感じるというふうにおっしゃってましたんで、何をこれも凍結するほどでもないんじゃないかなという思うわけでございます。確かに今回の保育園の整備基金もカットといういろいろ基金を取り崩していく方向で賄っているわけでございますけども、何もそれを取りやめてしまうようなことはしなくてもいいんじゃないかなというふうに思うわけでございます。
 これらも今後、推進するに当たって、現在の場所も農振地域であって、いざこれを始めようとすると、どんどんこれから難しい課題がたくさんあると思うですね。農振の除外もそう1年や2年で済むわけでもないですし、一度ちょっと聞きたいんですけども、当局の所見ではそういった財政の面ではどういうふうに考えてますかね。今の経済状況、経済が変化する中で、事業を全く凍結して全額カットしていかなきゃならないことなのか、たとえ予算の面で少しずつでも推進する方法、基金の積み立てに関して少しでも前進していくという方法があるのかないのか、あるんであればお答え、一度ちょっとその件に関してお答えしていただきたいなと思います。
○議長(三浦康司)
 総務部長。
○総務部長(近藤鈴俊)
 総合運動公園の今回の補正予算で1億5,000万円の減額補正ということとあわせて当初予算での積立金がなしという件につきまして、先ほど市長の方が答弁されまして、私も市長の公約を受けまして、その公約の中身というものが最初は私もなかなか白紙なのか、あるいは今、市長がおっしゃったような形での一時凍結という形なのか、あるいは永久淘汰的な凍結なのかということを私もそのときには思ったわけですけども、市長が何度となく答弁されてみえる中身をお聞きしますと、やはり連立の工事協定の中身がわかってくるということを踏まえて、そして大型事業をたくさんやってきた今後のランニングコスト並びにこういった経済の状況、当初予算にちょっと触れますと、市税で4億6,700万円の前年度対比減であります。
 そして、御承知のように財政調整基金の繰り入れという形の約14億円であります。そして赤字地方債が前年度4億円に対して平成21年度7億円という形で3億円と、そういったもので、やはり私、財政を預かる人間としては、一定の世界同時不況を受けての財政の構築の難しさがあらわれてきてることは間違いないと思います。市長は、平成22年度も悪くなるであろうという予測をされておりますけれども、私も市長と同じく、個人市民税、そして法人も引き続きくるんではないかという予測をしておりますので、今後、赤字地方債はそれなりに国の方は許可額というもの、許可額といいますか、発行可能額は引き上げてくると思いますが、それはひいては将来の公債費の高騰を招く要因にもなってまいります。そういったことを含めてみまして、議員の御提案の何らかの形で今後どうかということについては、私が積んでいきますという答弁ができることではございませんけども、市長が一時凍結という中身は推進していくということには変わりはないよということをおっしゃってみえる中身であれば、経済情勢の状況をみた中で積んでいくということもあながち行わないということではないというふうに市長の答弁からは理解できるところでございます。
○議長(三浦康司)
 8番 永田議員。
○8番(永田起也)
 市長、私ども別にむちゃくちゃいっているわけじゃないんですよね。ただこの火をとめちゃいけないなというふうに思うんですよね。市長に対しては必要であるという認識のもとに答弁させていただいているものですからね、何とかこれを少しでも、平成25年に計画という形もあるわけですけども、計画が、それらをちゃんと進めていく感じで、やはり基金というのは直接お金がどっかいくわけじゃないもんですから、何としてでもこの事業を少しずつでも推進していただきたいという私どものお願いでございます。
 確かに今ざっと金額言ってもらったわけでごっざいますけども、市長はちゃんと整理するとおっしゃってました。でも整理する前に全額カットというのが、やはり私には納得いかない。あとで整理して、何か問題があるんであればそれも一つの方法だなというふうに考えるわけでございますけども、先ほど池田議員も一般質問で言ってましたけども、経済不況というのは市長の公約が出るあとの話であって、そうじゃなかったですかね。それは市長も公約というものがあるもんでわからないでもないですけども、ぜひとこの総合公園というものを前進していただきたい。これは私どもが聞く市民の大きな要望の一つでもありますし、また財調からみてもしっかりと精査した上で考えていただきたいなというふうに思います。
 まだこの件に関しては、委員会もいろいろと質疑があると思いますので、私は担当委員じゃないもんで質問は閉ざさせていただきますけれども、市長の意向が今後の予算編成でどう変わっていくのかちょっと見きわめたいなというふうに思いますので、その点意見を留意しながら検討していただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(三浦康司)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 私もこの昨日来、申し上げております。また選挙中申し上げてきましたこの総合公園のまるきりやめていうふうに申し上げてきたわけではございません。
 そうした中で、今、総合公園財政計画があるわけでございます。そうしたことをもう一度踏まえて、財政調整基金をどれぐらい積んでいくのがほかの歳出とのバランスもあるわけでございます。そうしたことを踏まえて、私もできるだけ早い時期にはこの積み立ては再開はさせていただきたいと思いますが、いま一度、整理をさせていただきたいということでございます。
○議長(三浦康司)
 ほかに質疑ありませんか。
 20番 高橋議員。