〔9番 坂田 修登壇〕
○9番(坂田 修)
 通告に従い、質問させていただきます。
まず、雨水による浸水対策についてお伺いいたします。
東海地方を中心に、死者、行方不明者5,000人以上という我が国の台風史上、未曾有の被害をもたらした伊勢湾台風から、ことしで半世紀が過ぎ去ろうとしております。伊勢湾台風を知らない世代が時代の主役になりつつありますが、あの台風を経験した我々世代には、50年たっても昭和34年9月26日の夜、たかが二、三時間の間に受けたあの恐怖は、鮮明に脳裏に焼きついております。
被災から学んだ教訓を風化させることなく、安全・安心で災害に強い地域社会をつくっていくことが、今を生きる我々の責務であると考えます。
昔から、災害は忘れたころにやって来るといいますが、最近では気候変動に伴う局地的集中豪雨の被害が頻発しており、記憶に新しいところでは岡崎市に大きな被害をもたらした昨年8月28日から29日の集中豪雨や、今年7月には山口県で特養老人ホームを土石流が襲い、ホームの犠牲者を含め17名の方が亡くなるという痛ましい事故も発生しております。
このような局地的な短時間豪雨は、降雨量の予測が難しく、降雨時から道路の冠水、河川の増水、住宅への浸水までの時間が短いことが特徴であり、雨水浸水対策は、自治体にとって重要政策の一つであると考えます。
当市においては、幸いに山崩れや土石流の心配はありませんが、たびたびの大雨による市民からの道路冠水等の苦情は多くあると考えます。過去の定例会において、あふたり浸水したというような要注意の排水路が市内に19カ所あると答弁されておりますが、また、本日の質問の中で、衣浦豊田道路側道冠水被害問題に関して、市内の道路で冠水する箇所については詳細は把握していないと、そういった答弁もいただいておりますのが、浸水被害箇所は、ほぼ毎回の豪雨時同様であると想像します。浸水のおそれがあるところについては、当然とらなければならない対策は当局でもわかっていると考えますが、ただ、財政上の問題から手つかずになっている状況が多々あると考えます。
浸水被害が多発する最大の理由としては、急激な宅地等の開発により従来田畑であったところの地表面が建物やアスファルトで覆われ、このような土地利用の変化によって、田畑がもともと有していた雨水を貯留し、浸透させる機能が低下してきており、そのため大雨のときに雨水が一気に河川へ流入、また、高台地区の開発により、従来から居住している低地の地区に排水能力を超える雨水が流れ込むことによる被害が現実に発生しております。これらの状況をかんがみたときに、雨水対策を考慮した秩序ある都市開発を進めることは、これからのまちづくりの上で大切なことであり、当然行政側では考慮されていると考えます。
そこで、まず一点目お伺いいたします。 
今後の雨水排水対策として下水道整備が雨水の浸水対策に大事なことと考えますが、現状の下水道事業は汚水中心に計画を進める中で、雨水対策も抱き合わせで進めていると考えますが、現実の知立市における下水道の普及率は、議案説明会での部長からの説明にもありましたが、平成21年3月末時点で50.4%であり、下水道事業の計画がかなり先の地区における雨水の浸水対策は下水道計画とは別に考えなければ、下水道計画を待っていてはいつまでも浸水対策が進まない地区がかなりあると考えます。それらの地区に対して、今後雨水排水対策をどのように考えているのか。当然今後の雨水排水対策については、下水施設での対応、また、土木工事での対応と、それぞれの立場で連携して整備を進めることが大事なことと考えます。そこで、上下水道、建設両部長からそれぞれの立場で、今後の知立市における雨水排水対策に対する取り組みについての御所見をお聞かせください。
2点目として、知立市都市計画マスタープランの中に次のような項目が載っております。
上位計画の一つとして河川の改修、流域貯留機能の確保も含めた総合治水対策などの推進。また、総合排水対策については、雨水貯留浸透施設の設置を推進し、一定規模以上の開発では調整池の設置を励行するなど、治水対策を促進します。また、総合排水計画を策定し、総合的な治水対策を推進しますと掲載されております。
去る8月29日の新聞報道に、安城市の計画として、大雨が降ると急激に川へ水が流れ込んではんらんし、住宅などの浸水につながる恐れがあるため、ゆっくりと川に流すねらいから、中間壁のある調整ますを設置する事業を進めるとのことで、調整ますの設置は一つ100万円程度で、調整池の整備に比べはるかに安価で済むことから、安城市の雨水マスタープランに盛り込み進めていくとのことです。
ちなみに安城市では、学識経験者や関係団体の代表者で構成する安城市雨水マスタープラン策定委員会が平成20年9月に発足し、平成23年8月までに安城市雨水マスタープランの策定に向け協議を重ねております。
知立市においても、マスタープラン目標達成年次の2021年に向け当然計画を進めていると考えますが、現状の河川改修の状況、また、総合治水対策の進捗状況を含め、具体的な総合治水対策について担当部長からお聞かせください。
3点目として、豪雨時大量の雨水が一気に下水道に流れ込み、排水処理能力を超え、側溝から道路にあふれ、道路と側溝との境がわからなくなり側溝に転落し、川まで流され死亡する事故が豪雨時によく報道されます。その後には、必ず行政側の安全対策についての責任問題が取り上げられます。そのような事故が発生した場合の責任の所在について、どのように判断するのか。想像を超えた雨量で不可抗力と判断するのか、行政の安全対策の不備と判断するのか、そこのところはなかなか難しいかと思いますが、特に昨年の岡崎市で発生した時間当たり150ミリ近いというようなゲリラ豪雨を想定しての整備は行政側としてもなかなか難しいと考えます。現状、知立市内に豪雨時側溝との区別がつかずに川まで流される危険が予測される箇所について、今後、水路転落防止対策等について、担当部長の御所見をお聞かせください。
次に、道路整備についてお伺いいたします。
常時渋滞する交差点や交通事故が多発する交差点については、右折レーンや信号機の設置、また、交差点形態の改善等を進めることが、障害者や高齢者をはじめ市民のだれもが安心・安全に暮らせる地域社会づくりの上で大事なことと考えます。
第5次知立市総合計画の中で、交通事故のないまちづくりをめざし、事故が多発する地点の改善に取り組み、事故が発生しにくい道路環境づくりを進め、歩行者が事故に巻き込まれない環境づくりと交通事故の被害者、加害者ともに出さない地域社会づくりに努めますとうたっております。
私自身もこれまでの議会において、まずは地域住民の安全、また、住みよい住環境を考慮し、交差点改良、道路状況の改善、信号機設置について地元からの要請に基づきたびたび要請してきましたが、遅々として進んでいない現状のところ、また、工事計画が進んでいるところ、また、現実に工事にとりかかっているところ、いろんなところがありますが、今後の予定や工事の進捗状況を改めてこの場でお聞きします。
まず一点目、衣豊線開通後、有料部分を避ける車両が抜け道として旧東海道へ進入し、主に牛田町山屋敷1号線との交差点、また、コンビニ駐車場からの進入、牛田郷中の交差点からの進入と、朝夕の出勤、帰宅時間には大渋滞となり、近隣住民にとって日常生活に深刻な問題となっております。この地域の交通問題に関しては、これまでの議会で多くの議員からたびたび取り上げられており、私自身も平成16年12月議会で、市道牛田町山屋敷1号線の交差点改良について質問し、そのときの建設部長の答弁は、平成17年度以降右折ラインの設置を含め検討しているとお答えをいただいております。
また、この件に関しましては、平成17年度に時の市長あてに地元からの要望書も出しておりますが、その後、行政側は全く手をつけておらず、朝夕の渋滞はひどくなる一方であります。
特にこの地帯は工場も多くあり、大型車両の通行も多く、旧東海道から牛田町山屋敷1号線に右折車両も多く、せめて隅切りを大きく確保すれば少しは流れが変わるかと考えますが、恐らく文化財保護委員会の反対で今日に至っていると考えます。安心・安全な社会を考える上で何らかの道路改良について検討すべきと考えます。改めてこの交差点改良について、担当部長は毎日通勤にこの交差点を利用されており、当然私がここで言わんとしていることは御理解いただいていると考えます。そこで担当部長の交差点改良に関する御所見をお聞かせください。
2点目として、この交差点から東に至る牛田20号線との交差点において、死亡こそ起きておりませんが、相変わらず車両同士の事故が多発しており、多数の負傷者が救急車で運ばれております。この交差点に地元住民にとって積年の念願である信号機設置要望に対し、最近になって設置に関する動きがあると聞いており、この交差点改良に関し、平成20年度後半から側溝の整備、また、6本の電柱移転に関して地元区長の御尽力により移転の了解を取りつけております。この交差点の今後の道路改良計画と信号機設置に関して現状の状況を担当部長からお聞かせください。
また、平成16年12月議会で取り上げました国道1号線のパチンコダイアナ北側の交差点改良については、用地買収、道路拡幅計画が進んでいると考えますが、確認の意味から改良計画の進捗状況、また、具体的にどのように改良されるのかわかりやすくお聞かせください。
3点目として、住宅の新築や建てかえ時にセットバックすることにより道幅は4メートルとなり、従来緊急自動車の通行できない道もセットバックすることで安全で利便性の高い道へと徐々に変わっていくものと考えます。現実、私の身近においても、セットバックした上での住宅の建築現場を目にします。それらのセットバックした土地については、どのように行政側では対処されているのか。例えばセットバックした土地については寄附を要請されているのか、また、セットバックした土地については、きれいに舗装されている箇所がある反面、荒地のまま放置されているところがありますが、なぜこのようにさまざまなのか、担当部長からお聞かせください。
最後に、携帯電話リサイクルについてお伺いいたします。
政府は、使用済み携帯電話の回収台数を今後3年間で1億台に増やし、将来入手が難しくなるとされるレアメタル回収関連事業を進める方針を出しております。再利用されずに放置されている携帯電話は都市鉱山と呼ばれ、金やパラジウムなど多くのレアメタルが使用され、携帯電話1台には金が約0.03グラム含まれていると言われており、これらの主要産出国は中国、ロシアなどで長期的には価格の上昇が予測されております。
国内のたんすなどに眠っている携帯電話をすべて回収すれば、地下資源大国南アフリカ1国に相当するレアメタルの量をしのぐと言われておりますが、携帯電話のリサイクル回収実績は年々減少傾向が続き、リサイクルに関しては情報の促進と呼びかけが極めて重要であり、携帯電話のリサイクル活動を行うモバイルリサイクルネットワークは、地方自治体の協力に大きな期待を寄せております。
知立市では、2009年1月16日の広報ちりゅう、また、ホームページ上で携帯電話回収への協力を呼びかけておりますが、まだまだ多くの市民が使用しない携帯電話を自宅のたんす等にしまい込まれていると予測されます。また、現実、ごみの分別に燃ないごみとして出される方も多く見受けられます。今後さらに毎年発行される知立市のごみの分け方への掲載を含め、携帯電話リサイクルに対する啓発活動に取り組んでいくことが大事なことと考えます。
そこで一点目お聞きいたします。
携帯電話の回収については、個人情報の関係から自治体で回収することは難しいかと考えますが、ただ、集積所に毎回幾つかの携帯電話が燃えないごみとして出されているのが現実であります。それらはリサイクルされることなく廃棄処分されており、これらの現状を踏まえ、自治体で分別収集し、ある程度たまった時点でモバイルリサイクルネットワークに回収依頼することは可能であると情報通信ネットワーク協会の方は言っておられます。
また、今月7日の新聞報道でも、環境省は、使用済み携帯電話の回収を呼びかけるキャンペーンを実施した結果、6月は前年対比で30%ふえたと発表し、その中で、横浜市役所に置いた回収ボックスで358台、京都市内の区役所で687台回収したと報道されておりました。これらのことを考慮し、自治体での携帯電話回収に対し担当部長の御所見をお聞かせください。
最後に、今後の携帯電話リサイクルについて、行政側でも啓発活動に取り組んでいくことが資源輸入国の我が国にとって大事なことであり、先ほど申したごみの出し方への掲載、集積所への掲示、広報ちりゅうへの掲載等、今後の取り組みについて担当部長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。
以上で、私の1回目の質問とさせていただきます。よろしく御答弁をお願いいたします。ありがとうございました。
〔9番 坂田 修降壇〕
○議長(石川信生)
 ここで10分間休憩します。
午後6時55分休憩
―――――――――――――――
午後7時05分再開
○議長(石川信生)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建設部長。
○建設部長(足立光司)
 それでは、何点かの御質問をいただきましたので、順次御答弁申し上げます。
 まず、雨水による浸水対策の件でございますが、私どもの建設部所管の対策、雨水排水対策について御答弁申し上げます。
 市内の排水路で改修の必要のある排水路の改修箇所は多々ございます。それらを一挙に整備することは非常に困難でありますが、地元からの要望等も踏まえ、緊急性の高いところから、随時、整備改良を進めさせていただいているのが現状でございます。
 また、それらの排水路を整備改良するためも実態把握の必要もあり、現在、排水路台帳の整備もあわせて進めさせていただいております。
 今後におきましても、慢性的な浸水地区など下水道施設整備と連携できるところにつきましては、計画とあわせ整備ができますよう努めてまいります。
 次に、河川改修の状況と総合治水対策の進捗状況の件でございますが、現在、市管理の準用河川は、そのほとんどが時間50ミリの降雨による流化能力の改修が完了しております。また、総合治水におきましても、境川流域総合治水対策協議会を豊田、刈谷、安城など9市3町による組織で連携を密にし、境川、逢妻川、猿渡川の改修整備を推進するための活動を行い、着実に改修は進んでいる状況でございます。
 また、内水におきましても区画整理事業、民間の宅地開発など、雨水貯留浸透施設等の整備を進め、浸水被害の軽減を図っているところでございます。
 また、一般の住宅におきましても、雨水貯留浸透施設の設置補助により、少しでも流出軽減の期待をしているところでございます。
 次に、豪雨時の転落事故に対する責任の所在と転落防止対策についての件でございますが、道路側溝及び排水施設は時間雨量50ミリで整備をしておりますが、近年の豪雨は時間50ミリを超えるような状況がたびたび発生し、側溝が濁流となり、あふれる場合が出ております。
 そのような場合、もし転落事故が発生した場合の責任所在の判断基準については、施設管理箇所の有無により判断されると思いますが、このような豪雨時による水害に関しても、そのときの状況により判断されるものではないかと思います。
市内における水路等の転落防止対策については、道路に接している場合、原則として垂直での高低差が2メートル以上ある施設については防護さく等の設置をすることとしております。
ただし、通学路及び交通量などが多く、危険が予測される箇所については状況を判断し、その必要に応じ防護さく等を設置していきたいと考えております。
次に、道路整備の件でございますが、まず、衣豊線西側の旧国道と牛田町山屋敷1号線との交差点改良の件でございます。
この交差点の改良及び牛田町山屋敷1号線の改良は、衣豊線の開通にあわせ市道へ流れる交通量の増加を見込み、さまざまな改良を現在まで実施してまいりました。
牛田町山屋敷1号線では、平成16年度より側溝の整備及び用水路のボックス化など路肩改良により歩行者や自転車の安全対策を実施いたしました。旧国道との交差点部では、文化財である松並木の保存を考慮した中での暫定改良を行いましたが、朝夕の時間帯によっては大変な渋滞を招いているということは十分認識しているところでございます。
渋滞解消の手段としてさまざまな方向を今後とも検討しているところでございますが、この交差点と牛田インター交差点との間隔が近く、その方策には非常に難しいものがございます。今後におきましても、公安委員会、愛知県など他機関との連絡調整を図り、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解をお願いしたいと思います。
次に、来迎寺小学校南西の牛田町20号線と旧国道との交差点への信号機設置改良の件でございますが、牛田町20号線と旧国道の交差点におきましては、信号機設置に関し、道路幅員の確保のため電柱移転等で地元の皆様には御協力をいただき、ありがとうございました。
安城警察署と交差点の安全対策について協議し、交差点の整備計画を現在考えております。整備の内容といたしましては、旧国道側については電柱移転とあわせ交差点から東西30メートル区間の側溝整備、60メートル区間の区画線の引き直し、これはセンターラインの引き直し、それからシフトラインの設置等でございます。また、交差点部の防護さくの設置工事を平成22年2月までには実施完了する予定でおります。信号機設置につきましては、道路改良後の3月には設置できると伺っております。
次に、国道1号線と牛田町20号線との交差点改良計画の進捗状況でございます。
国道1号線と牛田町20号線の交差点改良につきましては、現況幅員9.75メートル、これは歩道が片側で2.5メートルの2車線道路になっておりますが、これを12.75メートルまで3メートルの拡幅として牛田町より昭和地区に向けて豊臣機工側に東側でございますが拡幅し、幅員3メートルの右折帯を設置するものでございます。それにより通勤時間帯の渋滞を緩和し、円滑な通行を確保するものであります。平成20年度には用地測量、実施設計を行い、一部用地買収を実施しております。平成21年度は残りの用地の現在交渉中であり、今年度中に取得できれば平成22年度には交差点改良工事を実施したいと考えております。
次に、道路後退していただいた敷地の整備の件でございますが、住宅の新築建てかえ時における道路後退、セットバックでございますが、につきましては、建築基準法の42条2項の定められております4メートル未満の道路につきまして、道路中心線より2メートルまでの部分を後退していただくこととなっております。この道路後退していただいた土地につきましては、知立市狭隘道路に係る後退用地に関する要項に基づき、後退用地に関する届出書を提出していただいて事務処理を行っているところでございます。
また、道路後退した民地の部分について、寄附していただける箇所については寄附をお受けしております。後退用地の整備については、道路後退により寄附を受けた箇所、または後退用地に関する届出書において舗装整備及び固定資産税等の減免の希望があった箇所については所有者の方から工事施工、無償使用の承諾を得て舗装の整備及び税の減免措置を実施している現状でございます。
以上でございます。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 それでは、下水道の立場から雨水排水対策、それからマスタープランについて、この2点について御答弁申し上げます。
 下水の雨水排水対策につきましては、比較的大きな排水区を背負った幹線、川と直接つながるような雨水幹線、これを主に私ども進めてまいりまして、今、下水道基本計画にのっとって整備を進めてまいりまして、およそ9割程度の整備を終わっております。
 今後の雨水浸水対策につきましては、議員おっしゃられておりましたとおり、公共下水道、汚水の面整備とあわせまして面整備のそのエリアごとに雨水の再チェックをいたしまして、必要とあれば既存の排水の改築あるいは新設を行って汚水管と同時に進めていくことによって効率性、または経済性をはかっていくという、こういう整備の進め方を今進めております。
 ちなみに、今年度からは、ことしの1月に認可区域127ヘクタールを広げまして、弘法通りからずっと東、市役所周辺から東は419号線までのエリア、これを今後5年間汚水整備を進めてまいりますが、この中で、浸水対策といたしまして、市役所周辺の浸水対策、それから、六反地区の浸水対策、これを進めていく予定でございます。
 それから、この公共下水道整備地区の外あるいはまだまだその計画がこないエリアにつきましては、議員おっしゃられるような危険な浸水ポイントがあれば、これは面整備の区域内でなくてもそれは施設によって所管は違いますが連携をとりまして修繕、改築整備を進めていくという考えでございます。
 それから、マスタープランについては、都市計画マスタープランの中では私ども汚水の記述しかしておりませんが、汚水整備に関しては、この中では平成30年度までに普及率を70%までにもっていこうという目標を立てております。
 現在は、議員も御披瀝になりましたが、現在50.4%、県の平均は69%ですので、さらに水をあけられたという今現状でございます。
 それから、総合治水対策としましては、ちょっと小さな施策かもわかりませんけども、私ども、汚水の面整備にあわせて要らなくなりました浄化槽、これを再利用していただいて、雨水貯留槽として使っていただくことに対して一部補助を行っております。これは、要らなくなった浄化槽に雨水をためていただき、ふだんは水まき等に使っていただき、雨が降った際にはそこの貯留槽にたまって越水した部分が側溝に流れていくというものでございます。これは1件30立方メートル未満のものにつきまして7万5,000円の補助を行っております。
 いずれにしましても、今後そういう内水対策というのが重要になってくるかと思います。しかしながら、先ほど来出ておりますゲリラ豪雨等、これはその発生メカニズム、または被害の起こり方が従来のものと大きく異なっておりまして、その危険性もなかなか予知できないという状況でございます。
下水道の整備も100ミリ以上の雨量に対応できるようなものにするには、予算的にも時間的にも現実的ではないと思っております。全体的には50ミリ対応で整備を進めていきながらも、そういう浸水の危険地区にポイントを絞って集中的にレベルアップを図っていかなければならないと、そういうふうに考えております。
 以上です。
○議長(石川信生)
 市民部長。
○市民部長(蟹江芳和)
 携帯電話のリサイクルにつきましては、議員が言われますように、製造メーカー及び通信事業者によってモバイルリサイクルネットワークとして進められており、販売店等において回収し、再資源化されております。
 市ではリサイクルは資源の有効利用に寄与するものと考えております。一度、地区集積所及び不燃物処理場に持ち込まれている使用済み携帯電話の状況を把握して、社団法人電気通信事業者協会とも連絡を取り合いながら処理方法を検討していきたいと思っております。
 それから、使用済み携帯電話のリサイクルの啓発につきましては、来年度の知立市のごみの分け方、ごみカレンダーでございますけれども掲載及び地区集積所へ掲載をしていきたいと考えております。
 それから、再度広報に掲載いたしまして、使用済み携帯電話のリサイクルの啓発に努めていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(石川信生)
 9番 坂田議員。
○9番(坂田 修)
 一通りの御答弁ありがとうございました。
 2回目の質問をさせていただきます。ただ、質問がちょっと前後しますことを御了承いただきたいと思います。
 まず、雨水浸水対策の一つとして下水道整備を進めることは、自治体にとって大変重要な課題であると考えます。部長から紹介がありましたように、知立市はマスタープランの中で下水道整備については平成30年度までに普及率を現状の50.4%から70%まで整備を進め、周辺環境の整備改善に努めますとうたっており、この周辺環境の整備の中には、当然雨水浸水対策も含まれると考えますが、最近の知立市のこの下水の普及率の進捗を見てみますと、平成19年度からの普及率は0.4%、そしてまた、ここ10年間の平均は約1.7%のアップであり、マスタープランに掲げる平成30年度までに普及率を70%にすることは財政的、またそして人員確保、いろんな見地から至難のことと考えますが、この平成30年度までに70%にするというこの件に関して上下水道部長の御所見を改めてお聞かせいただきた。
 次に、建設部長の答弁の中で触れられましたが、知立市で雨水貯留浸透施設に設置補助をし、浸水被害の軽減を図っているとの答弁をいただきました。
 この補助金対象としては、雨水貯留槽、雨水浸透ます、雨水浸透管等が対象となると思いますが、ただ、補助金交付実績は、これらに対して平成18年度が1件、平成19年度が1件、平成20年度は3件と聞いておりますが、今年度ここまでのこの補助の申請件数がわかればお聞かせいただきたい。
 またそして、それらの申請件数、またそして、これまでの補助実績に対し建設部長の御所見をお聞かせいただきたい。
 そしてまた、あわせて、これらの補助事業として浄化槽等雨水貯留施設転用補助制度、先ほど上下水道部長からの答弁の中にもありました。この件に関しまして、過日我々議員の手元にも配付されました小冊子の知立市の下水道に補助実績が紹介されております。この事業に対しては、平成20年度、平成21年度とも当初予算で90万円計上しておりますが、平成20年度の補助件数は2件で、補助金額は15万円であります。今年度も90万円当初予算で計上されておりますが、ちなみに、今年度これまでの補助実績、またそして、そうした申し込みがわかればお聞かせいただきたいとあわせて、先ほどの建設部長と同様、この申請に対するそこら辺の件数等についての上下水道部長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。
 次にですが、市のホームページに、この9月1日から知立市の下水道についてのアンケートが載っております。また、地区ごとに無作為に抽出した3,000世帯にアンケート用紙が佐川急便の郵メールで発送され、中には80円切手を張った返信封筒が入っており、これもかなりの予算を費やしてのアンケート調査かと思います。今、私もこの手元にそのアンケート用紙を持っておりますが、このアンケートについて二、三点お伺いいたします。
 このアンケート調査の項目では、ホームページ上では17問目、また、配付アンケートでは3の3に次のような設問がありますので、その設問を読み上げさせていただきます。
 近年、短時間に多量の雨が降る集中豪雨による浸水被害が課題となっておりますが、この課題をどのように評価されますかとの問いに対し、回答として、1、非常に重要、2、やや重要、3、どちらともいえない、4、余り重要でない、5、重要でないとなっており、5通りの回答がありますが、私にはこの設問を設けた意義がどこにあるのか全く理解できません。集中豪雨による浸水被害が各地で発生しており、当然自治体として浸水被害の対策は重要課題であることは当たり前のことであり、何をこの項目のアンケートで求めようとしているのか、上下水道部長からその点をお聞かせいただきたい。
 またそして、同じ設問のホームページ上では、16問目、配付アンケートでは3の2の中で、マンホールトイレ設置についての課題評価を求めておりますが、このマンホールトイレがどのようなものか理解されていると決め込んで設問かと思いますが、私が思うに、果たしてどれぐらいの市民の方はこのマンホールトイレというそういったものを理解しているのか、やや疑問に感じます。せめてこの設問を設けるからには、欄外に米印でこのマンホールトイレのどういったものかというそういう説明があってしかるべきかと思いますが、この点もあわせて上下水道部長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。
 次に、浸水による側溝転落事故については、何十年に一度というようなゲリラ豪雨を想定しての対策は私も1問目で申しました。なかなか難しいかと思います。毎年豪雨時冠水するところについては、側溝転落防止対策を土木、または下水の両面で連携して進めていただくことを要望とさせていただきます。
 そして、道路整備に対して今後の工事の進捗状況をお聞かせいただきました。その中で、牛田町山屋敷1号線の交差点改良についての今後の具体策は、残念ながらといいますか、予想どおり建設部長から具体的な考えは聞くことはできませんでした。確かに衣豊線の道路形態の問題改良については、部長の答弁にありました公安委員会、愛知県等々と協議を進めていくことが大事なことかと考えますが、今回私が取り上げたこの並木のところですね、牛田山屋敷1号線との交差点改良については、これは知立市単独でできる事業であり、ただ、松並木に関することで当然市の文化財保護委員会と協議が必要と考えますので、いま一度この件に関して知立市の文化財保護委員会と協議を進めていただくことをこの点も要望とさせていただきます。
 次に、例の20号線との交差点か十字路、あそこの信号機設置については、先ほど建設部長から、3月に設置されると伺っているという、何か人ごとのような答弁いただきました。私は、この問題に関しましては、通告書で企画部長の答弁を求ておりますので、この場で2問目のところで企画部長からこの信号機設置の進捗状況、また、今後の予測に関しましてお聞かせいただきたいと思います。
 それと、国道1号線交差点改良に関しては、次年度から交差点改良工事を実施するとのお答えをいただきました中で、幅員3メートルの右折帯を設けるということですが、この右折帯は、あの猿渡川の橋からすぐに3メートルの幅で1号線までずっといくのか、あるいは橋から先、1号線寄りですね、何メートル先から右折帯を設けるのか、そこら辺のところをもう少し詳細にこの現場の今後の工事予定を詳しくお聞かせいただきたいと思います。
 あわせて、現在進行中であるこの交差点から安城市寄りの例の高根地区、あそこの道路拡幅計画はかなり進んでおりますが、そこら辺のところ確認の意味からもですね、今後のこれからのまた工事予定等に家屋移転等を含めたそこら辺のところをお聞かせいただきたいと思います。
 携帯電話リサイクルについては、部長の答弁の中にありましたが、地区集積所及び不燃物処理場に持ち込まれている携帯電話の状況を把握するということは、これから試験的に携帯電話の分別収集を一度やってみると、そういった形で理解していいのか。この部長のここの答えたこの部分に関しまして、もう少しわかりやすく御説明いただきたいと思います。
 そしてですね、我が家にでもございますが、ここの議場に中の皆さんも幾つかの携帯電話がそれぞれの家庭で放置されていると思います。市内の家庭では、かなりの数の携帯電話が放置されていると予測されますが、ぜひこれらのリサイクルに向けての啓発活動ですね、答弁でもいただきました。集積所への掲載、掲示、またごみの分け方一覧表への掲載等を含めて、今後さらに啓発活動に取り組んでいただくこと、この点は要望とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 以上で、私の2回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 それでは、マスタープランの中で平成30年度まで70%汚水整備目標ということでございます。
 これは去年、ことしと汚水の面整備、ちょっとアクセルを踏んだ状態でございます。事業費もかなりふえてきております。その中で、去年は幹線整備を行ったために普及率は余り上がりませんでしたけども、面積的には30ヘクタール、40ヘクタールほどの整備を進めていけば、一応計算上では70%に何とか届くという計算上では成り立つんですが、今は人口集中エリア、要は整備効率の高い地域をやっておりますので、今後、例えば60%を超えて70%に近くなってきますと、投資の割にはなかなか普及率が上がらないという状況が考えられます。どちらにしても、この70%というのは私どもにとっては、ちょっと少し高いハードルかなと今感じております。
 それから、雨水貯留施設で使わなくなった浄化槽に対しての補助でございますが、補助実績は前年度までに合計で全部で29件ございました。これは平成16年から始まっておりますが、ことし3件の受付をさせていただいておりますので、合計しますと32件ということになります。なにしろ件数は予算上は1年12件を見込んでおりますので、かなり少ない状況ではありますが、私どもPRとしましては、工事説明会の折に、来た方々にパンフレットを渡し、また、土地所有者の方にはすべてパンフレットを郵送しております。それからまた、ホームページ等でもPRさせていただきましたが、今後さらにその分担金の説明会あるいは区長に御迷惑をかけるかもしれませんが、区長会等でまたお願いすることにしたいと思っております。
 それから、水道ビジョンのアンケートの問題で、これは大変失礼をいたしました。今年度、知立市下水道ビジョンというものを策定するために、日ごろ意識されない下水道ではありますけども、広く市民の皆様の御意見を伺おうということでアンケート調査を実施しております。これはその3,000名の無作為の方への郵送、それから広報、ホームページ、よいとこ祭りでもPRをさせていただきました。ちなみに、3,000件のうち、現在では828件の返答をいただいております。
 問題の設問の不適切な部分があるじゃないかということでございます。アンケートの内容は、自宅の下水道状況、下水道の役割等への考え方、下水道ビジョンに掲げる内容、こういうものをお聞きするものでございまして、アンケートの中で五つの回答の中から考えを選択するという、機械的にすべて同じ答えを張りつけてしまいまして、その中で、必要な事業であるという方にとりましては、その事業を否定するような、あるいはそういう軽んじるようなふうにもとれるような答えを用意しておったことについては、まことに適切ではなかったと思っております。この場をお借りしましておわび申し上げます。
 それから、マンホールトイレという聞きなれない言葉がいきなり出てきたということでございます。これも注釈を入れずに記載をしてしまいました。
マンホールトイレというのは、震災対策で補助金がつく事業でございますが、小学校、中学校等の広域避難所に、要は汚水管を引き込みまして仮設トイレを設置する箇所にマンホールをつけると。有事の際には、そのマンホール蓋を開けて上のトイレを設置していただいて、あとは公共下水道に直接落ちるという、そういう構造のものでございます。私どもは、その地下の部分のハードインフラ整備しかしてませんけども、今後、供用開始エリアの小・中学校の避難所等については、このマンホールトイレを整備していくという計画でございます。
数点何しろ説明不足で、市民の方には御迷惑をかけました。どうも済みませんでした。
以上でございます。
○議長(石川信生)
建設部長。
○建設部長(足立光司)
 それでは、2回目の質問にお答えさせていただきます。
 まず、雨水貯留浸透施設設置の件でございますが、これは平成18年の4月1日から制度として補助事業として実施させていただいているものでございまして、ちなみに、平成21年度、今年の8月末現在での今年度の実績でございますが、貯留のタンク、これは一般の家庭の中へタンクを設置していただくのに対する補助でございますが、これが申請が4件出ておりまして、6万6,000円の補助の実績でございます。
 それから、もう一件、浸透ます、浸透式のますの設置で1件申請が出ておりまして、1万円の補助ということでまだまだ件数は非常に少ないんですが、非常に対策としては有効かということで、これらがもっともっと広まることをまた期待しております。
 今まで私どもPRの仕方が非常に薄いといいましか、広報ちりゅうには年1回こういう制度がありますということと、それから土木課や建築課のカウンターの上にこういうパンレット等は設置させていただいておりますが、もう少し広く市民の方に知っていただきますようにチラシなども工夫していきたいというふうに考えております。
 それから続けて、道路改良の件で、もう少し詳細にということでございますが、まず牛田町20号線の国道1号線の改良の件でございますが、少し説明が不足で申しわけございません。
改良の中身でございますが、国道1号線ダイアナのパチンコのところの改良でございますが、冒頭の1回目の御質問でお答えさせていただきましたように、東側豊臣機工側へ3メートルを用地を買収して3メートルの右折ラインを設置するわけですが、3メートルの設置の長さでございますが、これはちょっと専門的になってあれなんですが、具体的に申しますと、右折帯の長さを車が何台ぐらい並べるかということで表現させていただきますが、一応57メートルの長さということで約7台の車が右折車両がおっても並べれる。乗用車でございますが、7台程度は右折車両が待機できるような形の長さ。これは北側の部分でございます。二百目橋という国道1号線から猿渡川との間でございますが、この間57メートル、7台分が並べれるような形ですりつけ含めまして、全体では102メートルほどになりますが、滞留長としては57メートルほどの長さを北側ではつくらせていただきます。
それから、パチンコダイアナの側でございますが、そちら側の右折帯の長さ30メートルの長さでございまして、乗用車では3台が右折車両がおっても並べれるような形、その左側を直進車が進めれるような形ということで、それらの改良を考えております。
それから、もう一点、南の高根地区の牛田20号線の改良の件でございますが、計画として現在進めておる状況でございますが、平成21年度で用地買収、物件補償も含めまして3件、今交渉中も含めまして用地交渉を進めさせていただいております。
それから、平成22年度では残りますのが1件でございます。あと1件の買収が終わりますと、拡幅用地の買収が完了という形で、これらがスムーズにいきましたら平成23年度には工事着手という形で私ども担当部署では考えております。
以上でございます。
○議長(石川信生)
企画部長。
○企画部長(竹本有基)
 牛田町20号線と山町来迎寺線、旧東海道との交差点のところの信号機の設置でございます。
 先ほど建設部長の方から御答弁をさせていただきましたが、年度末までにということでそういう交渉をしてまいりました。そして、そういう年度末までに設置ができるという感触も得ておりますが、再度年度末までに設置をしていただけるように念押しをしてまいりたいというふうに思います。
○議長(石川信生)
 市民部長。
○市民部長(蟹江芳和)
 先ほど地区集積所とか最終処分場で把握して協会と連絡を取りながらという、ちょっと直接じゃない言い方をしましたけれども、担当としましては、資源のリサイクルということで前向きに検討しております。
先ほど紹介にありました横浜市とか京都市内でキャンペーンをしてたくさん携帯電話が集まったという話も聞きましたけれども、ここで環境省は、キャンペーンは相当の効果があった。携帯電話業界に対し、回収が進む取り組みを求めたいというようなコメントも載っております。ですので、市の分別でいいのか、そこら辺を一遍勉強させていただきたいということで協会と連絡を取り合っていきたいというような言い回しをさせていただきました。
今後、資源回収ということで有効利用ということで、前向きに姿勢はおるんですけども、そこが一歩踏み込めないためにそういう話をしました。検討した結果、これを分別していくということでしたら、ごみカレンダーの方にもその旨伝えます。そして、これは協会でボックスで集めるんだということなら、その旨広報、ごみカレンダーにも載せていきたいと。ちょっと勉強する時間をいただきたいということでクッションを置かさせていただきました。
以上でございます。
○議長(石川信生)
これで9番 坂田議員の一般質問を終わります。
次に、19番 中島議員の一般質問を許します。