○議長(石川信生)
 これより議案第40号に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(石川信生)
 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
―――――――――――――――
○議長(石川信生)
 これより議案第41号に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 今回、公共下水道築造工事弘法雨水2号幹線ほかの入札が行われ、工事契約をしようという議案であります。
 予定価格2億円余に対して落札率が66.7%、別表で入札執行調書が提示されております。この落札について、金額等について感想を求めたいと思いますが、どうですか。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 今回、低入札調査基準価格を少し割ったという状況の状況の入札でございます。この競争自体が億を超える工事については、今回その低入札調査委員会を開いて業者との聞き取り調査もしましたけども、億を超える工事については、あらゆるいろんな技術提案があって、地理的要件あるいはそういうことで何とかこの値段で契約の物件が担保できるという理由も成り立つということで、私も調査委員会の一員として了承した次第でございます。感想としては、そういうことでございます。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 御答弁では、低入札価格を少し割ったと、こういうふうなくだりがあったんですが、低入札価格というのは幾らなんですか。限度額というのは。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 低入札価格については、事前も事後に非公開になっておりますけども、この低入札の決定については、予定価格の3分の2から5分の4の範囲で決定するということで、今回その落札率が66.7%で低入札価格以下でございました。
 3分の2は66.6%でございますので、それより今回の落札率はそれを下回ったということで、お察しいただければと思います。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 知立市契約規則第15条に最低制限価格の作成というのがあるんです。これは3分の2から5分の4の範囲で定めなければならない。第2項に前項の規定により最低制限価格を定めたときは、第13条に規定する予定価格書に併記しなければならないと、こうなってるんですが、これは併記するということですから公開しないんですか、これ。併記はするが公開しないと。どこに書いてあるんですか、それは公開しないということ。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 ちょっと言葉が悪かったかもしれません。事後公表しないということです。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 最低制限価格を設けたときは、この予定価格書に併記しなければならない。しかし、非公開にするというのは書いてないんですよね。どこにうたってあるんですか、最低制限価格非公開というのは。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 私、ちょっと言葉を使い間違えたかもしれません。事後公表してないということで、公開せずということではありません。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 おっしゃってることがよくわかりませんが、業者に対しても、我々市民に対しても予定価格は事前公表されているが、最低制限価格、つまり低入札価格については示さないと、示してはいけないと、こういうことを言ってみえるんですか。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 今、公表の範疇にその最低制限価格が入ってないということでございます。これを知立市は何%でやっているとか、そういう公表はいたしておりませんし、ホームページ等そういう閲覧可能な部分でも公表はしておりません。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 だから公表しない根拠を伺っているんです。どこに書いてあるんですか。
○議長(石川信生)
 しばらく休憩します。
午前10時52分休憩
―――――――――――――――
午前10時53分再開
○議長(石川信生)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 ここで10分間休憩します。
午前10時53分休憩
―――――――――――――――
午前11時03分再開
○議長(石川信生)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 先ほどの最低制限価格の事後公表ということですが、知立市予定価格の事前公表に関する要綱、要領というのがございまして、これには予定価格の事前公表についてはうたわれておりますが、最低制限価格の事後公表についてはうたわれておりませんので、公表するすべがないということでございます。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 要綱にうたってないから公表できないと。要綱をおつくりになったのは当局がおつくりになったわけで、要綱ですから議会の議決の要件を求められたわけではない。しかし、その要綱が公開を言ってないので公開できないということなんですが、これは事後公表されることを私、申し上げたいと思うんですが、どうでしょうか。それは要綱を変えられればいいわけでしょう。なぜ事後においても公表できないんでしょうか。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 これは私が答えるべき立場かどうかわかりませんけども、事後公表しております団体もございます。そういったところ、他市を参考にしないと一概に言えないと思いますが、今、事後公表している団体もある以上、これは一度調査する必要があると思いますので、ちょっと私が答える立場ではないかもしれませんけど、よろしくお願いします。
○議長(石川信生)
 総務部長。
○総務部長(林 勝則)
 先ほど上下水道部長が答弁されたように、事前公表に関する要綱というのが定めてございますが、今、最低制限価格等の公表、事後公表について何ら規定がされておりません。そんなことからお話がされてないわけですが、多くの市でそういった公表についての要綱を定めているところが結構あるわけですが、そういった整備がまだ完全にできてないというところもありまして今のような話になっておるわけですが、これも先々においてきちっとそういった要綱も定めていかないけないという考え方ではおります。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 先々がどうのこうのというより、その要綱があるから事後公表できないということを唯一の根拠にされていますが、なぜ公表できないのかというね、ここについてはお答えになってない。事後についてすぱっと公開されればいいじゃないですか、そういうふうに要綱変えてくださいよ。どういう支障があるんですか、他市でやってる。
 かつて予定価格は市議会にも公表されないというのは昔あったんです。この庁舎ができたときに、14億4,500万円でした、落札価格は。三井中一建設14億4,500万円。予定価格は幾らだったんだと大論争をやりました。秘密会を開いて、秘密会というのは、ここだけ公表するが他言をしてはいけないという地方自治法上の秘密会を議決をして、そこで予定価格を公表されました。予定価格というのは、今後の工事に重大な影響を与えるので予定価格は公表できないんだというのが当局側の死守された論調でした。その後、現在では予定価格は事前に公表されている。あれから長い月日がたっているとはいえ、考え方は180度変わってきた。つまり、開かれる方、情報開示の流れに大きくウイングを切ったわけですよね。
 したがって総務部長が、今、私の問いに対して公開性を必要とされるならば、早急に事後公表について対応するという答弁をされるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(石川信生)
 総務部長。
○総務部長(林 勝則)
 事後公表につきまして早急に検討していきたいと思っております。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 検討するということですが、早急に要綱を整備して公表していくんだと、こういうことでいいですね。
○議長(石川信生)
 総務部長。
○総務部長(林 勝則)
 各市の対応、非常にまちまちでございますので、そこら辺も含めて事後公表であるものについて大きくダメージを受けるものではないと考えますので、そういった意味からして、公表に向けての一度各市の資料も集めて一遍要綱整備もさせていただきたいと思っております。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 情報開示は時の流れですから、各市のものを研究、調査することは結構だし、既に研究、調査されてるんです。手元にデータがあるんじゃないですか。情報開示の流れに沿って公開すると、要綱を変更するという手続が必要ですが、大至急開示するという流れの答弁にしてくださいよ。林市長どうですか。
○議長(石川信生)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 私の方から御答弁申し上げます。
 今の公表の件につきましては、今、総務部長も申し上げました。流れとしては情報開示ということでございますので、そういった線でいきたいと思います。
 ではありますけども、一度中でしっかり議論をさせていただいて、腹に、どこどこがやってるから大丈夫だろうということではちょっと私自身も少し不十分かなと私自身思いますので、その流れで協議をさせていただき、そういう手続をとらさせていただきたい、改正の手続をとらせていただく方向で考えていきたいというふうに思っています。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 事後公表は全く問題がありません。直ちに要綱上の精査をされて、直ちに実行していただきたいということを強く求めておきます。
 それで今回は、中一建設工業に1億3,670万円で落札をいたしました。先ほど申し上げた契約規則によりますと、3分の2から5分の4の範囲において最低制限価格を決めるということになっていますから、一番低い場合は1億3,667万円です。これ以下の最低制限価格は存在しません。
 中一建設工業は、1億3,667万円のこれ以上下がらない最低制限価格に対して1億3,670万円、その差額は極めて微量であります。したがって、当市があらかじめ設定をされていた最低制限価格を下回ったと。これは1億円以下の工事請負の場合には、この段階で直ちに中一建設工業は失格ということになりますね、今の答弁ですと。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 現在では130万円以上の工事について低入札価格調査ということになりますので、直ちに失格にはなりません。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 130万円を超えて1億円未満の場合にはケースとして最低制限価格を下回った場合には、その段階で失格になりますね。
 今おっしゃったのは、1億円を超える請負金額の入札だから、そこに技術的な検討の余地があるということをおっしゃったんじゃないですか。どうですか。今回の中一建設の応札は、最低制限価格以下であると、これはよろしいですね、さっきの答弁で。基本的に最低制限価格を下回った場合は失格です、業者は。そうじゃないですか。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 今回、最低制限価格の設定ではなくて、低入札調査価格を設定しております。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 低入札価格というのは契約規則のどこに書いてあるんですか、総務部長。
○議長(石川信生)
 総務部長。
○総務部長(林 勝則)
 低入札調査価格については、規則の中に記載がございません。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 規則の中に記載はございませんって、さっき規則があるから直ちに開示できないといって規則を根拠にされ、今回は、規則にはないけども低入札価格やるんだと。先ほど御紹介した知立市契約規則第15条に最低制限価格を設けるんだと。その幅は5分の4から3分の2の範囲だと明確になっておるじゃないですか。なぜこれが適用されずに規則にないものが先行するんですか。
○議長(石川信生)
 総務部長。
○総務部長(林 勝則)
 今現在、最低制限価格を設けておりますのは、130万円以下のものについてそれを設けておりまして、それ以上のものについて低入札価格というものを要綱において定めております。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 130万円以下のいわば入札行為としては金額の少ないものについてはあえて契約規則の中の13条、15条でうたって、130万円を超える契約としては、より重大な内容については契約規則でうたわずに低価格入札制度を決めているんだと、そんな矛盾した規則の運用はないんじゃないですか、あなた。我々に低入札価格の規定を入手するすべがないじゃないですか。どうやったら私どもは低入札価格の要綱を入手することができるんですか。どこに書いてあるんですか。
○議長(石川信生)
 総務部長。
○総務部長(林 勝則)
 規則において、その低入札価格にかかわるものがございませんで、実施要領という要綱でそれを実施しておるわけですが、要綱の入手ということになりますと要綱集の中にそれが折り込んでおりますことと、今現在、随時でございますが、要綱についてもホームページ等に要綱集というのを記載させていただいとるのが現状です。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 契約規則の中に最低制限価格の規定が明確になってるけども、これは130万円以下の契約についてのみ言っておると。どこに書いてるんですか、そんなことは。130万円の契約についてのみ最低制限価格がその存在するなんてことはどこに書いてあるんですか。
 そして、もっと重要で、もっとお金のかかる契約、つまり、よりシビアにやらなければならない契約については、この規則の中に全く明示されずに、何か今おっしゃったような細則の中に書いてあると、ホームページ突いてもらえば出てきますがねと、こんなばかな答弁がありますか、これ。市長、情報公開はあなたの根本的な公約じゃなかったんですか。なぜ例規の中にうたわないんですか、これを。そんなものは脱法行為じゃないですか。
○議長(石川信生)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 私の方から御答弁させていただきます。
 今、議論になっております低入札調査価格の件でございますけども、今、御質問者も御指摘のとおり、契約規則等に記載がないということでございます。
 当市といたしましては、平成17年の4月に知立市低入札価格調査実施要綱というものを定めまして、今、総務部長が申し上げました中身でもって今、実施をさせていただいているということでございます。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 そんなこと聞いてないですよ。そういう経過でつくったということはわかりました。
 しかし、なぜ契約規則に130万円以上の重大な契約についての記載がなくて、130万円以下の最低制限価格の条項だけが載るんですか。また、ここには130万円以下なんて全く書いてないじゃないですか。これは脱法行為ですよ。その姿勢についてただしているんです。市長どうですか。おかしいじゃないですか。言いわけは要らない。市長どうですか。
○議長(石川信生)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 確かに御質問者がおっしゃいますように、そういった先ほどの低入札の価格の公表につきましても、今後早急に対応させていただくということを申し上げましたが、こういった中身につきましても、今後しっかり検討させていただくということでございます。
 ただ、私もこういったものを導入するというところではいろんな議論があって、こういった要綱でもって実施をさせていただくということにさせていただいているわけですが、いずれにいたしましても、実際の今、要綱でやらせていただいているという中身については、そういう諸規定の整備、そういうものが今おくれているということでございます。それは認識をしております。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 だから言いわけはほしくない。市長どうですか。こんな運用でよろしいんですか。契約規則にそのことを明示せずに、契約規則には最低制限価格のあり方についてずばっとうたって、130万円以下と何とも書いてない。
 ところが、あなた方の細則では、これはこれでそのまま放置して迂回でつくって、勝手に細則をつくられて、これで運用している。インターネットひいてくればわかる。ばかな言い方はないじゃないですか。どうですか、市長、見解を求めたい。こんなことでよろしいんですか。
○議長(石川信生)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 市のさまざまな行政運営は、御案内のように、条例規則、要綱、要領等で行われているというのは御案内のとおりであります。
 知立市には、条例規則が主に400本あろうかと思います。また同様に、要綱、要領等も同じぐらいの本数があるわけでありまして、今、契約に関してということで副市長答弁させていただいております。この契約にかかわらず、知立市においては脱法行為にはならないように、当然ながらそれは基本中の基本であります。そうした中で、的確に運用させていただいておるわけであります。
 そうした中で、条例規則で定めるもの、そして要綱、要領で運営させていただいているもの、そういうものが多々あるということであります。これは契約等の事務にかかわらず、そういうものがあるということでありまして、これは知立市に限ったことでは当然ないわけでありまして、これも国から来る準則でありますとか、県から来る指導でありますとか、あと、他市の状況でありますとか、そうしたことを踏まえて、これは要綱、要領でもいいんじゃないか、これは条例規則でやるべきではないか、そういったこともやっていくわけであります。
 しかしながら、私の基本的な姿勢として、やはりできるだけ多くの方々に見ていただくということであります。そうした中で、この近隣市ではどこもやっておりませんが、要綱、要領もインターネットで開示をしていくということであります。そうしたことを開示させていただき、そして、この要綱、要領を皆さん方見ていただいて、よりよい行政運営をしていく、そんな姿勢であるということでありますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 迂回答弁を求めているわけではありません。契約規則第15条に最低制限価格の作成について明記されていますが、低入札調査価格の価格の明記は全くありません。この契約規則に、その明記もないのに運用上これが独自に走っていくという行為について、その姿勢をただしているわけです。要綱でうたってあれば脱法行為ではなどということで規約にうたわれていないことを代弁することはできないと思います。
 もしそういう運用をされているとすれば、直ちに要綱ではなくて規約を変更されて、市議会に変更した内容について提出されるべきではありませんか。どうですか。その行為がないまま、今あなたのような答弁で愚弄することは許されません。どうですか、明確にしてください、これを。
○議長(石川信生)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 この低入札調査価格制度を実施するそのときには、そういった時代の要請等々がこの議会の中でも議論がされたのかなというふうに、余り詳しくは記憶ございませんが、そういった議論の後にこういった制度を知立市も導入させていただいたと。しかもそれを要綱の規定でやらせていただいたということでございます。
 この点については、今、御質問者がおっしゃいますように、やはり要綱ではなくて規則、そういったもので本来規定をすべきものだろうというふうに思っております。
 先ほども申し上げましたけども、先ほどの事後公表のことも含めまして、内部での協議をさせていただいて、早急に結論を出していきたいというふうに思います。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 既に内部では規則でうたってあるにもかかわらず、さらにそれより位置づけの低い内部的な要綱を活用されて、それを優先的に活用されている、そのあり方の問題点を私、指摘しているわけですね。そこはおわかりのようなんだから、直ちに規則を変更されて、我々にその態度を明確にされるべきだと、これが少なくとも当局の姿勢でなければならないということを申し上げておるわけです。
 そこで最低制限価格がなぜ設けられるのかと。低価格に対する入札について対応することがなぜ必要なのかということについては議論の余地はないと思います。すなわち、安ければ安いほどよいというわけではない。品質請負の結果がきちっと担保されるということがもう一方であるわけですから、余りにもらち外な低入札については、その入り口で最低制限価格のシステムによってこれを排除していくというところに最大の問題があると思うんですが、今回66.7%で工事の良好な履行が担保されると、こういう判断をされたということですか。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 今回、入札は5月20日に執行しまして、今回このような入札になりまして、それを保留としまして5月24日、低入札調査価格委員会を開きました。
 その中で、この入札金額に至った内訳書並びにその内訳書に至る明細書の提出を求めまして、その他その価格により入札した理由、それから現在手持ちの工事の状況、それから手持ち資機材の状況、資材の購入先と入札者との関係、労務者の具体的な供給の見通し、下請契約の予定者及び下請金額、過去の公共工事の実績及び成績で、その他といたしまして、今回残土、あるいは産業廃棄物の運搬計画書、それから配置予定技術者の名簿を提出させました。
 そういったことから、積算に至る経緯、あるいはその業者もこの席に同時に呼んでおりますが、聞き取り調査もしまして、逆にいいますと、この工事が担保できない理由がなかったということで、今回この工事を了といたしました。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 つまり、どこにどのような基準をおいて、最低入札価格を割ってしまった業者のこの仕事の適性を判断するかというのは、なかなか難しい問題だと。いろいろおっしゃいましたが、なかなか難しい問題だと。
 だから、その中身に立ち入って1つ1つ吟味することもよろしいわけですが、先ほど申し上げたように、最低制限価格を割った場合には、基本的にその業者を失格とすると、そのために最低制限価格を設定してるわけですから。
 それで安ければ安いほどよいというのも一つの議論としてあるわけですが、そのことが結果的に下請の単価の切り下げの誘因になり、そこで働く方々の賃金、あるいは労働条件、ここへしわ寄せがいくというのは世の東西で指摘されている重要な課題です。結果的にそこへしわが寄るんではないかということであるとしたら、先ほどいろんな聞き取りの実態も言われましたが、今後、間違いなく下請の単価や価格、労働者の賃金が担保されるかどうか、そこまで見届けられる必要性があると思うんですが、そういう御決意で今回最低価格を割った業者とあえて契約をしようと、こういう理解でいいですか。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 議員おっしゃいますように、下請へのしわ寄せがあったり、また、労働条件の悪化があったり、安全対策の不徹底があったりしてはなりません。
 今回も求めました書類の中で、労務者の確保計画ということで、どういう賃金が払われるかということまで求めましたけども、各市この低入札調査価格については一定の基準を持っとる市もございます。現場管理員の何%以下だと失格、要は失格基準を明確に持っている市町村もございまして、私どもは、ちょっと整備が今そこまでには至っておりませんけども、今後そういう数字的な面で、どう見てもこれが失格か、アウトかセーフかというラインが明確になれば、今後こういう調査委員会についても明確な判断ができるんじゃないかと思います。今回は、この工事の品質は担保され、また、その下請労務者等のしわ寄せもないという判断はいたしました。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 最低入札価格を割った業者を、なおかつ契約の相手方とするという場合には、いかなるケースで、どういう基準に沿ってそれを行うのかということを内部的にやはりきっちりされる必要があると。すなわち落札業者の業者名を見ながらね、こちらがおっとり刀で対応すると。相手は中一建設工業だというところから発想が始まって、そして、先ほど言われたような聞き取りをやると、一通りやってはみると。しかし、一体どこでどういうふうに判断をするのかということは、必ずしも明確ではない。こういうシステム自身が私は問題だと。
 かつても今日もそうですが、公契約条例をつくって、市が発注する工事請負、委託、これらの委託の末端でこの仕事を請け負っている2次、3次の下請の人々にきちっとした単価や労働条件が担保できるのか、このことまで発注者が見届けるようなシステムをつくりなさいというのが私どもの主張ですし、その主張と考え方については、おおむね皆さんも条例こそないけれども了とするということを答弁されております。
 したがって、今回私は、極めてこの特異な例ということを申し上げておきたいんですが、中一建設工業と契約をしたい。ついては、もう一度担当部長に答弁を求めますが、今後、定期的に下請単価や労働条件、あるいは作業の進捗、そして適正、随時調査をされ、必要な場合には市議会にも御報告いただきたい、こう思うんですが、そこは明確に御答弁いただけますか。
○議長(石川信生)
 上下水道部長。
○上下水道部長(清水清久)
 今回、推進工事というちょっと特殊な工事でございます。ですので、まずは手の抜きどころがないと申しますか、その手の工事でございます。ヒューム管あるいは人孔、それは全部工場でできた2次製品でございますし、トンネル工法の入り口から出口までヒューム管がつながればその工事の目的物は完了するわけでございまして、そういった意味では、建築工事のように監督強化を当然この工事をしなければなりませんけども、幸いにもこの現場は市役所の前でございます。取られた業者も看板を掲げながら市役所の前でやられるということで安全配備等については問題なかろうかと思っていますが、一層監督強化は図ってまいりたいと思っております。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 上下水道部長の姿勢と対応を今回は一応承っておきたいと思います。
 問題は、今後この種の最低制限価格、最低入札価格を割ったような業者、あるいは最低入札価格についての対応、基準、こういうものについてはひとつ明確にしていただきたい。副市長よろしいですか。
 その場、その場で業者の顔色を見ながら調査、聞き取りをして、この業者を契約するかしないかその都度決めるなんてことはやめてほしい。一つの明確な基準を示し、それを市議会に御提示いただいて、一点曇りのないような対応にしていただきたいと思いますが、そういう規定基準を明らかにしていただきたい。どうですか。
○議長(石川信生)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 先ほど上下水道部長が申し上げましたけども、今回のものにつきましても、以前のものでもそうですけども、そういった業者の顔を伺ってとか、その顔を見ながらということについては、そういうことは決してございません。
 先ほどの事後公表の話、それから、低入札価格調査の制度のことの法規定の問題、今、御指摘のありましたそういったものをよりクリーンにするということでの先ほど上下水道部長が申し上げましたけども、そういったものができるだけ数字化されておれば、それは非常に客観的にも判断がしやすいということですので、その辺がどこまで整備できるのかということも含めまして、内部でしっかり協議をさせていただきたいと思います。
 また、なお、先ほどの話の繰り返しにもなりますけども、やはりこういった低入札価格調査制度このものもその必要性がいろいろ論議された結果として現在要綱という形ではございますけど、今実施をさせていただいているということもございます。そういったことも含めまして、十分内部で調査をし、その結論がまとまれば、そういったものをまた逐次御報告をさせていただきたいというふうに思います。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 いつまでにその作業をやっていただけるんですか。
○議長(石川信生)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 ちょっと期限をということでございますけども、早急に協議をさせていただくということで、きょうのところはお許しをいただきたいと思います。早急に実施をしたいと思います。
○議長(石川信生)
 20番 高橋議員。
○20番(高橋憲二)
 市長にも同じ質問をさせていただきたいんですが、どうですか、市長、大至急お願いしたい。
○議長(石川信生)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 今、副市長が申し上げたとおりで、私も早急な調査をまた指示をさせていただきたいと思っております。
○議長(石川信生)
 ほかに質疑はありませんか。
〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(石川信生)
 質疑なしと認めます。
 ここで企画部長より発言がありますので、発言を許します。
 企画部長。
○企画部長(竹本有基)
 先ほどの議案38号で御答弁させていただくことができませんでした部分について、調査が済みましたので御答弁させていただきたいと思います。
 まず、育児休業を平成21年度中にした職員が25名おるというふうに申し上げましたが、この期間ごとの人数でございますが、1歳未満、子供が1歳になるまでの期間で取られた方がお二人、そして1歳から1歳半までの方が4人、1歳半から2歳までの方が4人、2歳から2歳半までの方が6人、2歳半から3歳までの方が9人、合計で25名でございます。
 それと、もう一点、育児休業手当金の根拠でございますが、これは地方公務員等共済組合法の第70条の2に規定がされております。したがって、知立市の職員、あるいは愛知県市町村職員共済組合の職員だけではなくて、全国の地方公務員についてはこうした手当金が支給をされるということでございます。
○議長(石川信生)
 ただいま議題となっています日程第1 議案第37号 知立市職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例の件から、日程第5、議案第41号 工事請負契約の締結について(公共下水道築造工事)までの5件は、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります議案付託一覧表第2号及び第3号のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託します。
―――――――――――――――
○議長(石川信生)
 以上で、本日の日程は全部終了しました。
 本日は、これで散会します。
午前11時38分散会
―――――――――――――――