○9番(水野 浩)
 私は正直、1時から質問できると思っておりましたので、傍聴の方も見えてまして、順番をちょっと変えさせていただきたいと思います。
 最初に住宅都市としての環境整備について質問いたします。
 1つ目として、下水道の普及状況と今後の計画についてであります。
 現在、知立市の下水道普及率についてお聞かせください。県下では普及率はどの位置にいますか。また、今後決まっている範囲で結構ですから、普及率の事業計画ですね、場所、単年度事業費についてお聞かせください、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 上下水道部長。
○上下水道部長(加藤 初)
 下水道の普及率ということでございますが、知立市の平成23年度末の下水道の普及率につきましては、54.9%でございます。愛知県下での位置ということでございますが、県下、下水道事業に取り組む48市町のうち31番目になっております。
 今後の整備計画ということでございますが、現在、認可をいただいている区域を平成26年度までにおおむね整備を進めたいという考えでございます。
 整備区域につきましては平成24年度が長篠町のアピタの周辺、八ツ田町1丁目の周辺、谷田町の周辺、平成25年度以降は新池の周辺、引き続き八ツ田町1丁目の周辺、谷田町屋下の周辺を整備を進めていく予定でございます。
 事業費につきましては、普及に直接結びつく工事の請負費でお答えしたいと思いますが、一部地震対策工事費を含んでおりますが、平成23年度の決算額で約4億9,300万円を執行いたしました。平成24年度の当初予算におきましては、約5億8,400万円を予算計上をしております。以上でございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 今お話しいただきました普及率は54.9%で、愛知県の中では31番ということで、これは大変低いですね。相変わらず変わってないということだと思います。普及率としては全く改善されてないと言わざるを得ません。
 事業費も決して十分と言えるものではないというふうに思います。
 では、知立市と境界が接している刈谷市、安城市、豊田市の下水道普及率の状況について御紹介ください、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 上下水道部長。
○上下水道部長(加藤 初)
 近隣市の下水道の普及率ということでございますが、平成23年度末の数字でございます。
 刈谷市は89.5%、安城市が73.5%、豊田市が67.5%というふうになっております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 今、市長もお聞きになったと思いますが、以前、私、何年か前にこの質問をさせていただいているんですが、刈谷市が約90%、安城市は75%、稲武のほうまで含めた豊田市ですらもう68%。わずか4キロ四方のこの知立市で55%ですか、これを比較しただけでも一目瞭然だと思うんですね。大変低いということを認識していただきたいと思います。
 市内全域で下水道が完了するのはいつごろになるんでしょうか。完了予定時期をおよそで構いませんのでお聞かせください、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 上下水道部長。
○上下水道部長(加藤 初)
 市内で整備はいつごろ完了するのかというお尋ねでございますが、普及率が90%、100%になるには、大変難しい問題でございますが、現在の事業費をベースに確保できるとして、おおむね20年から30年以上かかるというふうに考えております。
 当面につきましては、都市計画マスタープランに掲げていますように、平成30年度までには70%を目標として進めてまいりたいと考えております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 今、20年から30年と、大分20年と30年は10年の差がありますので、大分違うような気がするんですね。私も含め、今傍聴に来ていただいている西中町の皆さん、これは下水道が完成しぬまま、この世にいないかもわからないというこういう状況じゃないですか。前、以前聞いたときに西中町は、市長の住んでる八橋も大変遅い時期だということを聞いとるんですね。これはもう少し馬力をかけて早くならないんでしょうかね、どうでしょうか、これ。
○議長(池田滋彦)
 上下水道部長。
○上下水道部長(加藤 初)
 もう少し普及を早くできないかということでございます。現在の整備の事業費ですね、を確保しながらということでございますので、それ以上、事業費を増額してという形になっていけば、普及が促進できるというふうには考えております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 上下水道部長は予算がつけば普及するということを言ってみえるわけですね。当然のことだと思うんですね。上下水道部長はこれ、普及させたいに決まっていますね。それは市民の皆さん喜ぶことですから。これはあとは、市長と副市長の考え方1つだと思うんですね。
 以前、私この質問をさせていただいたときに林市長から御答弁いただきました。ですから、今回は副市長のほうに御答弁いただきたいと思いますけど、副市長、これどうでしょうかね。これだけ県下でも低い普及率55%、近隣市の刈谷市が90%、安城市も80%近く、あの広い大豊田市ですら、もう温泉が出て、隣が長野県、岐阜県だと、このような豊田市ですら70%近く。それが、知立市が55%。これは住宅都市としては考えられないと思うんですね。この点について、いま一度、市幹部のほうの考え方をお聞かせ願いたいと思います。
 いかがでしょうか、副市長、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 公共下水道事業の進捗率、今担当部長が申し上げましたように、県下でも31番目ということで、数字的にもまだまだ低い状況であります。このことについては承知をしているところでございます。
 今、部長も申しましたけど、各年度でございますので、事業量をどのぐらい確保するかというところも非常に進捗状況との関連の中では大切なことだというふうには思って十分承知をしております。
 下水道事業会計、全体、毎年約8億円少しを一般会計からの繰り入れで賄っていると、そういうものでございます。その中には、過去の事業に対する借金の返済等々も相当占めておりますし、新規に事業費に充てられる分というのは、そのうちの何分の1かというような現況でございます。
 そういう中でございますので、私どものほうもできるだけこの事業を進めるために、そういった一般会計からの繰り出しというものをしっかり確保していきたいということで、毎年度の実施計画等々で議論をさせていただいておりますけども、御承知のとおり、いろんなさまざまな事業がございます。いろんな市民ニーズもございます。今は下水道に特化したお話でございますので、そういうことでございますけども、いろんなさまざまな市民の皆様に対する必要な事業というものもたくさん抱えておるわけでございますので、そういったものの全体のバランス、優先順位、そんなことも勘案しながら、毎年度の実施計画、計上させていただいているところでございますので、そういうことで御理解がいただければというふうに思います。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 いや、なかなか御理解できませんね、やっぱり。これ、早くやっぱりやっていただかないと。市長は西中町によく見えるときには風光明媚な、風光明媚って言葉はいいかもわかりませんけど、言葉を裏返してみればね、田舎でどうしようもないところだっていうふうに聞こえてくるんですよ。これはもう話になりませんね、はっきり言って。尾瀬や白川郷やね、そういったとこじゃないんですから。これは鉄道や、それから道路、交通の要衝って言われてるところなんですから、これはしっかりやっていただきたい、もうこのことだけはすぐやっていただきたいと思いますよ、これ。ただ、順番があるっていうのはそれについては清水副市長が言われたのは御理解できます。まあでも、速度をね、もっと今の3倍も4倍も上げてやっていただきたいということは、市長、いいですか、聞いてますか、鼻かいてる場合じゃないですよ、しっかりやっていただきたい。市長、どうですか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 まずは傍聴者の方もたくさんいらっしゃいますので、刈谷市、安城市、そして豊田市の事例を出していただきました。刈谷市、豊田市、安城市は800、市がある中で財政力指数がベスト10に入っております。知立市は、非常にこの下水道、遅々としてやっていないわけじゃないわけであります。今、一般会計から繰出金、税金を毎年約8億円入れております。この8億円というお金は、知立市にとっては、例えば通常、皆様方、市民の皆様方ごみを出されます。ごみを出すときに運んでいただいて、そしてクリーンセンターで処理するわけでありますけれども、大体ごみ処理経費で8億円前後であるわけです。あと、小学校、中学校費、小学校の維持修繕、中学校の維持管理費が合わせて大体8億円いくかいかんかぐらいであります。
 8億円っていう数字は本当に決してやっていない、税金を入れてないという数値じゃないわけでありまして、知立市にとっては非常に下水にも力を入れている。確かに水野議員がおっしゃるように、普及率が進まないじゃないか、上がらないじゃないかっておっしゃるわけでありますけれども、財政の入れぐあいとしたら、知立市にとってはかなり額としては入れてるほうかなというふうに私は思っております。
 しかしながら、これで満足しているわけではないわけでありまして、やはり下水を待ち望んでいらっしゃる方がたくさんいらっしゃることも承知しているわけであります。計画的に着実に進めていきたいというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 林市長、ずるいですよ、言い方が。8億円っていやあ、皆、8億円なんか持ったことないですよ。私ですら、そんな8億円なんて全然、ねえ。それはないですよ、生まれ変わって全然、8億円なんてもん。どなたが聞いたって、8億円現金が家にあるとかね、見たことあるって人はいませんよ。だから、すごいお金だって言えばそういうふうになりますよ。言葉はやっぱりね、最初に頑張ってやっていくっていう言葉が先なんですよ。ただし、なかなか財政的に厳しいということなんですよね。そういう言い方をしてもらわないと、8億円つぎ込んでるって、何かすごくやってるみたいな感覚とられますけど、実際31番目ということは、普及率が55%っていうことはやってないってことですね。ただまあ、林市長一人の責任じゃないです、これは。以前からの積み重ねっていうこともありますので、前市長、その前の市長からのことだと思うんですね。それを引き継いで林市長になってるっていうことなんで、それだけあなたに対して期待が高いっていうことなんですよ、そういうふうに受け取っていただきたいと思います。
 2つ目として、荒新切公園の整備計画について伺います。
 前地権者である岩瀬浅七さんの奥様が、岩瀬きぬゑ様がこの7月の下旬にお亡くなりになりました。生前中、荒新切公園について、いつになったら公園になるのか、どうなっているのかということをお話になられておりました。前地権者岩瀬浅七様、岩瀬きぬゑ様の思いを含めて、荒新切公園の整備事業計画についてお聞きします。
 きょうはその岩瀬きぬゑ様のお嫁さんですね、跡取りさんのお嫁さん、あるいは岩瀬家の方もお見えになっておりますので、しっかり前向きな答弁をお願いしたいと思います。
 荒新切公園整備計画を決定したのはいつですか。土地の登記が市に移行したのはいつなんでしょうか、お聞かせください、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 この荒新切遺跡の土地の購入でございますが、昭和59年度よりこの遺跡を含む一体が圃場整備事業が実施をされるということになりまして、その影響を受ける部分の遺跡の調査をまず昭和62年から平成2年にかけていたしました。あと、この残った未発掘の部分につきましては、貴重な遺跡を滅失させないために購入をいたしました。
 市として取得をした日は平成6年3月24日でございました。また、この購入したことによりまして、荒新切遺跡の未発掘部分3,049平方メートルを現状保存が図られていると思っております。
 また、平成14年から平成16年には今後の活用に向けての基礎調査として発掘調査を行いました。以上でございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 荒新切公園として整備企画をすべきだと考えている場所ですね。改めてその場所、今草ぼうぼうでわかんなくなっているところもたくさんありますので、そして、その面積ですね、それから、その当時、土地購入価格、金額について、これも教えていただけないでしょうか、部長、よろしくお願いします。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 まず、場所でございますが、住所で言いますと、知立市西中町荒新切57の1、57の2でございます。また、面積につきましては、3,049平方メートル、購入価格が1億4,220万8,373円でございます。以上でございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 では、現在年間の維持管理費については幾らかかっているんでしょうか。具体的に説明いただけますでしょうか、よろしくお願いします。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 現在、この年間の維持管理費といたしまして、荒新切遺跡保存用地草刈委託料ということで委託料を組んでおります。平成24年度予算額で59万円、平成23年度決算額で申しますと47万2,500円でございます。以上です。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 大体毎年草刈りで50万円以上ですね。この2年で割ってみると、53万円から54万円ぐらいかかっているということですね。本当にこれは到底納得できないと思うんですね。草刈りだけで50何万円もかけてて、これ、大変な無駄じゃないですか。市長、今後もこのまま何もせず放置したままの状態でいいんですかね。やっぱりこれ、公園として整備すべきじゃないですか。市はそういうつもりで、これ買ったわけでしょう。だから、しっかりやっぱりこれは、早くできることだと思うんですね。市長の任期中にできることだと思うんですよ、これ。だから、そこはしっかりやっていただきたいんですが、この点について、市長、どう思いますか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 この公園は、やはりこの荒新切遺跡っていうのは、本当に知立市にとっても最も古い遺跡というふうに私認識をさせていただいておるわけでありまして、この遺跡の保存を第一に、子供たちが古代の生活について理解をしていただけるようなそんな遺跡公園にしていきたいというふうに考えております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 いいですかね、市長。そういうふうに考えてて、何で草ぼうぼうなんですか、いつも毎年。しっかり保存していくって、草ぼうぼうが保存している状態なんですか。これ、元に戻すんですか、原始時代のように。おかしいじゃないですか。あなたの言っていることは全然だめですよ、そんなの。しっかり子供たち云々って言われるんだったら、しっかり保存するようにやってくださいよ、ね。いかがですか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 一度、教育委員会と調整をして、今、水野議員おっしゃるように、最終的には遺跡公園にしていくわけでありますけれども、今、現段階で草ぼうぼうという状況であるわけであります。この辺の管理のあり方についても、市の教育委員会と早急に話し合っていきたいと思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 市が購入してから、計画から購入まで含めてもう20年以上たってるわけでしょう。この間、何もしないっていうのは、やっぱりこれはおかしいですよ。総合グランドをつくるのとはわけが違うわけですから、もともと市が譲ってくださいと言って、土地を購入したわけじゃないですか、ね。だったら、やっぱり市が責任持たなきゃいけないと思うんですね。この点について、この遺跡としての価値とかそういうことの考え方については、教育長、どうでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 荒新切遺跡については、発掘したものも資料としてまとめてあります。そういうのを見ると、これはやはりきちんと保存して、それがうまく教育の中で活用できればいいなという思いは強く持っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 今、市長は考えるとおっしゃったと、市教委と話し合ってと。その考える、考えるがもう20年ね、これもまあ以前からの市長でずっと来てたと思うんですけど。それはねえ、20年考えるって、それ、20年考えなきゃいけないような問題なんですか、これ。公園として整備するかしないかっていうことじゃないですか。価値がね、今、教育長はあるって言ったんだから、これは整備すべきでしょ。教育長が価値はありませんよと、これはこんなのはそこらでごろごろころがってるもんと一緒だと言われたら、これは整備する必要はないですよね。だけど、市教委のほうはそういった考え方で、これは保存しなきゃいけない、やらなきゃいけないっていうんなら、これはすぐさまやるべきじゃないですか。市長に聞く前に教育部長がいろいろ考えてみえることがあれば、御披瀝願いたいんで、教育部長のほうから御答弁願います、よろしくお願いします。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 私もこの席に、この職に立ってまだ2年目でございます。過去の議会の会議録等も読まさせていただきまして、まずはこの整備委員会、この整備委員会を立ち上げるということがまずおくれているのかなというふうに、私は認識をしております。
 そういった中で、本年度、整備委員会のほうも立ち上げをいたしました。ただまあ、会議としては行っておりませんので、この11月末までにはまず第1回のこの委員会を開きまして、さまざまな角度から遺跡公園にするということも含め、遺跡公園にするならばどんな公園にするかといったことも含め、検討をしていきたいと思っております。
 そして、今後遺跡公園にしていくんだということになれば、来年度に実計には、整備計画の委託料を実計に挙げてというふうに進んでいくのかなと思っております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 ありがとうございます。教育部長から大変前向きな答弁ですね。市長、今聞かれましたよね、しっかり。ということは、教育部長、市教委のほうでは考え方を持ってるということですから、一刻も早く、話をすり合わせていただいて、実現する方向にやっぱり持っていっていただきたいんですね。ことし、もう岩瀬きぬゑさん亡くなって、やっぱりいつ公園ができるんだ、いつ公園ができるんだと、自分が生きているうちに見れるかなと思ったら見れなかった。以前、高橋議員がこの問題について質問されたとき、市のほうは慌てて看板を立てに行ったと。そんなんじゃ、話になりませんよ。その看板すら、今はどうなっているかわからない状況でね。あそこの部分、一部すみれ会の方たちがラベンダーを植えたりとかそういうことでやっていただいているんですよ。ですから、何とか形上は持ってるようなものですが、何せ、草がこんな2メーター以上でね、もったいないですよ、草刈りだけでそんな毎年50万円もかけてたら。そう思いません、これ、20年で1,000万円以上ですよ、公園整備できちゃうじゃないですか。
 例えばね、公園整備のためにお金がかかるんだったら、これまだね、わかりますよ、市民の皆さんも。草刈りのために、あなた50万円もかけて、これはもったいないです。これこそもったいないという、そう思いませんか。ですから、一刻も早く、これ市教委とあわせていただいて、市長、これやっぱり整備していただきたいと思います。やるならね。もう公園として価値がないなら、やめたっていうことを発表していただきたいです、これ。どちらかもう早く結論を出していただきたいです、市長、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 今、水野議員おっしゃるように、公園としてやはり市教委のほうも価値があるっていうふうに判断しているわけであります。私も先ほど申し上げましたように、この荒新切遺跡の位置づけっていうのは理解をしているつもりであります。今おっしゃるように、無駄なお金が出ているって状況、やはりこれは何としても阻止しなければいけないわけでありまして、できるだけ早くこの遺跡公園化に向けて動き出していきたいというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 市長、ありがとうございます。今のような答弁であれば、これは皆さん納得できます。こういった答弁をやっぱりしっかりしていただきたいと思います。
 次に、市道牛田西中線の安全対策についてお伺いします。
 市道牛田西中線は非常に交通量も多く、交通事故も多発しております。4年前には市道牛田西中線の西中町地内でも、幼い子供さんが町内の秋祭りの日に交通事故でお亡くなりになっています。
 現在、谷田町谷田交番付近では、いろいろな改善対策がとられました。しかし、八ツ田町や西中町では十分な対応、対策が行われていません。放置されたままの状況です。地元区長、住民は、市当局の御指導のもと、改善を図っていきたいと思っていますが、どのような対策、対応をすべきか、改善方法、手順についてお聞かせください。よろしくお願いします。
○議長(池田滋彦)
 総務部長。
○総務部長(今井 尚)
 西中町の牛田西中線で発生した事故では、過去、スピードの出し過ぎによる死亡事故や、御指摘の平成19年度に同乗していた4歳児の保育園児が死亡する事故が発生しております。
 その他の事故発生状況を安城警察署に照会いたしましたところ、西中町の国道23号線と国道419のインターチェンジ付近で人身事故等が今年に入り、数件発生していることがわかりました。
 安心・安全課といたしましては、安城警察署及び関係部署との協議を図りたいと考えております。また、地元と早急に協議し、スピードを抑制する、呼びかける看板等を設置いたします。
 なお、安城警察署へは交通取り締まりの強化をお願いいたします。
 きのうの時点では地元の区長と看板等の話を早速させていただいております。以上でございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 部長、ありがとうございます。すぐに対応していただいているようで、本当に感謝します。
 西中インターのあたりですね、横断歩道設置、そして歩道設置、これ、区長及び老人会の会長、老人クラブの会長、そして子供会の会長、もう何回も私ども、国交省、そして安城警察署、そして本庁のほうも行って、もう何回もお願いしたんですね。並大抵ではなかったんですが、危ない場所を見ていただいて、改善していただいてるんですね。今回、すぐ部長が見ていただいて、改善の方向にかじを切っていただいた、これは本当にいいことだと思います。
 それで、1つでも事故を減らすために具体的な対策をとっていただけるという、当局の前向きな御答弁だったんですね。いつ、どんな対策ですね、まず、予算ですね。これ、ただではやっぱり看板1つつくれないと思うんですね。それは紙で書いたような変な看板だったらできるかもわかりませんけど、さっきの看板の話じゃないですけど、標示板の話、変なものではこれ全く意味がありませんので、しっかりしたものをやっぱりつくっていただきたい、御指導いただきたい、そういった点で、どういったものが有効なのかっていうことを、あるいはスピードを落とすためのタイヤが踏むとボンボン音がするようなものとか、あとは色を変える、赤色とかそれから青い色、そういったものを変える、スピード減速ですか、そういったものはいろいろあると思うんですけど、この予算とかそういったことも含めて、どう対応していっていただけるのかっていうことをお聞かせください、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 総務部長。
○総務部長(今井 尚)
 1つの対策ではありますが、今回、議会の補正予算に防犯交通情報管理システム導入業務委託を計上いたしました。これは、交通事故の内容等を路線に落として、事故が多発した場合、素早く対応するためのものでございます。地元から市ではなく、市から地元へ早く協議ができるものになると考えております。
 質問者が質問された1つでも事故を減らすための有効な手だてとなると考えております。以上でございます。
○議長(池田滋彦)
 建設部長。
○建設部長(佐藤勇二)
 ただいま御質問の牛田西中線、これは国道1号線から西中苑、クリーンセンターまでを結ぶ4.6キロの主要幹線道路でございます。質問にもありましたように、西中インターから1号線側につきましては、大型車の交通量が非常に多くなりまして、いろんな安全対策を施してきております。
 今、御質問の西中町地内と八ツ田町でも調整区域の中ですね、この部分が直線コースが長くて、対策がやはり市街化区域の中の対策よりも少し見劣りするような状況に見えておるということだと思います。
 今後の対策としましては、まず、西中町地内、制限速度は50キロの制限になっております。これを町内の皆さんが御理解いただけるとするならば、1ランク下げるような話が公安委員会とできるのかなというのが1つ。
 それから、あとは形状が西中インターからカーブで少し上りまして、あとは直線コース。このカーブの部分につきましてはエスコートマークで、路外逸脱防止ですね。それから、途中に通学路の信号、押しボタン信号があると思います。ここに横断歩道があると思いますので、この横断歩道の前後については、要歩行者注意の何らかの路面表示ですね、そんなような安全対策が考えられるのかなと。いずれにしましても、今年度予算の中でも維持費の中で、交通安全対策維持費を持っております。こういうものでできる限りの対策を動いていきたいというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 総務部長、建設部長、ありがとうございます。大変前向きな御答弁で。市長、今、そういうふうに部長が言ってみえるということは、すぐ補正でやっていただけるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 総務部長のほうは補正で、補正予算ですね、そして建設部長のほうは現計予算でやらさせていただきます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 いや、今交通事故は少しでも減ったほうがいいに決まっていますし、以前、市長は何年間も知立市は交通事故ゼロだということで、それも一つ、知立市の誇れることだと言ってみえたと思うんですね。ですから、この辺のところは認識が一致するところだと思いますので、また、町民の皆さん初め市民の皆さん、大変喜ばれることだと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
 それと、これは要望ですが、市道牛田西中線、これ大変交通量が多いんですが、それと同時に、やはり市道の新林西中線、これも大変やっぱり交通量が多いんですね。知立老健のところを通って、市道牛田西中線に出ていく車が非常に多いんですね。そして、刈谷市や高浜市のほうに行かれるという、お勤めに行かれる方が非常に多いわけで、それで知立老健のところができまして、今は反射板しかないんですが、これ何とか、車が落ちて大変なことになったということがありますので、ガードレールをできれば設置していただければありがたい。そして、あそこのカーブミラーですね、大変車が多くて見にくいと。また、自転車で知立高校、知立東高校に向かわれる方がお見えになりますので、この辺も改善していただけると大変ありがたいなということを要望して、次の質問に移ります。
 ペットのフン公害についてお聞きします。
 ペットのフン公害については、特にこのペットとは犬のことであります。西中地区はこの問題に関して大変苦慮しております。同様に、この種の問題を抱えている地域は知立市内ほかにもあると思いますが、どこがあるんでしょうかね。それも1つの例になると思いますので、ちょっと教えていただけますでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 市民部長。
○市民部長(竹本有基)
 犬のフン公害といいますか、こういうお話、今、西中町のお話がありましたが、ほかにも西丘町ですとか、あるいはそういう特定な地域に限らず、知立市全域でそういうフンの放置ということはあろうというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 これはやはり川沿いだとか、あるいはいわゆる田んぼだとかそういったところがある地域が、やはりまずいんじゃないかと。あるいはまた公園でもあるかもわかりませんね。
 これは、犬を飼ってみえる人たちのモラルの問題かもしれませんが、やはり、大変苦しんでおります、町内は。今、町内の人がそこでペットにフンをさせるっていうことはまずないと思うんですね。かといって、その町内に接した人たちっていうのも、これも少ないような気もするんですね。
 今、大きな車で犬を乗せて、少し離れたところから、西中町の場合は刈谷市や安城市やそういったところとも接していますので、ちょっと車で来れば、また、そこを放し飼いにしてっていうことがあるかもしれません。ですから、一概に町内の人、あるいは近隣の方がこのフンの後始末をしないというふうではないかもわからないですね。ただ、どちらにしても、このフン公害をなくさなきゃいけないんで、対応策を市のほうから、この間、市職員、環境課長に来ていただきまして、御指導いただいたんですね。ちょっと私よくわからなかったんで、のみ込みが悪い方の人間ですので、どういった対策をしているのかっていうことを、ここをいま一度、済みません、部長のほうから、こういったことだったっていうことをちょっとわかりやすく説明していただけますでしょうか、済みません、私でもわかるように、よろしくお願いします。
○議長(池田滋彦)
 市民部長。
○市民部長(竹本有基)
 犬のフンの放置対策ということで、私どもでは、イエローカード作戦というふうに銘打って、今2つの町内会で試験的に行っていただいております。
 1つは、西中町、もう一つは西丘町でございますが、イエローカードといいますのは、こういう黄色い色をしておりますが、ここに書いてあるのは、飼い主さん、フンを持ち帰ってと、子供が犬を連れて散歩をしておる絵がついておるんですが、監視してますよ、こういう言葉が書いてあります。
 今、これを実際にフンが放置をされた道路ですとか、あるいは堤防ですとか、そういうところに町内会のほうで、フンのところへこれを置いていただいて、これはこういう形をしておるんですが、風で飛んでいかないようにということで、ここでおもしを、石の重りか何かを入れていただいて、いわゆるよく目立つようなものを置いていただいておるということです。
 それと、もう一つ、こういう、割り箸にこういう小さなカードが張りつけてあるんですが、これは特に舗装がしてないようなところでしたらぐっとこう差していただくと、フンのあるところへ差していただくということですが、こういうものを置いていただいて、実際にフンをさせて持ち帰らない人たちに、人が見ている、そういう後ろめたさっていうんですかね、そういうものを意識をしていただいて、フンを放置をしないということにつながっていけばと、そういう心理的に働きかけをして抑止をしていきたいということで、こんな作戦をしておるというところでございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 これ、ほかにもこういったことで取り組んでる先進市があると思うんですけど、その先進市とその効果のほどですね、これを御紹介いただけますでしょうか、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 市民部長。
○市民部長(竹本有基)
 これは私どもが参考にさせていただいたというのは、兵庫県高砂市というところでやってみえるというそんなお話を聞きまして、参考にさせていただいて取り入れたということでございます。
 こうした先進のところでは、大体3カ月ぐらいやると効果があらわれてくるんではないかというふうに言われておるようでございますので、ぜひ、継続的に続けていきたいというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 ありがとうございます。この取り組み、また御指導いただきたいと思いますので、また、ほかにいい方法があったら、すぐ伝えていただいて、それを取り組んでやっていきたいと思います。
 なかなかフン公害、大変だと思いますけれど、やっぱりこれ協力してやっていきたいと思いますので、そして、市長がよく風光明媚、その風光明媚もなかなか維持するの大変なんですよ。ですから、林市長、これ協力していただかないと、なかなか風光明媚を維持することはできませんので、よろしくお願いします。
 それでは、順番が逆になりましたも、申しわけありません、知立市の将来像について質問いたします。
 今現在、知立市の将来構想は市として市民の要望事項を踏まえ、総括した将来像、ビジョンは、2003年に策定した第5次知立市総合計画、前期基本計画、2003年から2008年の6カ年、そして、後期基本計画2009年から2014年の6カ年、計12カ年の計画をもとにして、行政運営されているという認識でよろしいでしょうか、企画部長、どうでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 企画部長。
○企画部長(清水清久)
 議員のおっしゃるとおりで、2003年から2014年まで、平成15年から平成26年までの基本構想をもとに、前期の総合基本計画、また後期の基本計画、6年ずつですね。その下に3年ごとの実施計画、事業内容、また時期等を詳細に決めました実施計画があると、この3点セットが現在の第5次の総合計画で、議員の御認識と全く御一緒でございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 ありがとうございます。
 認識は一緒だということで。他の市町村ではどのようなものかわかりませんが、知立市にとって総合計画とは、大げさに言うと、日本国憲法のようなものかもしれません。
 今、手元に第5次総合計画があります。ここにあるんですが、2ページに、総合計画の心髄たるものが書かれています。その部分を抜粋してちょっと読み上げます。
 本市のまちづくりにおける最上位に位置づけられる計画ですとあります。ということは、今、私が申し上げたとおり、知立市においては憲法のような大変重いものだというふうに考えられるということだと思うんですね。
 しかし、多くの知立市民の皆さんは重要なものであると感じているものの、総合計画がどのような経緯を経て策定されているのか、どのように取り扱われているのか、御存じないはずです。
 ここで改めて、市当局から、知立市総合計画の定義とはいかなるものなのか、御説明いただきます、よろしくお願いします。
○議長(池田滋彦)
 企画部長。
○企画部長(清水清久)
 総合計画は、知立市民皆でつくる町の姿をあらわしたものでありまして、知立市の全ての計画の基本となる最上位の計画でございます。
 どのような経緯を経て策定されるのかということでございますけども、さかのぼること平成13年になりますけども、最初のこの第5次総合計画ですね、まず、市民にアンケートで意見をいただきながら、市の内部で策定部会、それから専門部会、これは課長をメンバーとした部会でございます。それと、市長、副市長、全部長、これで策定委員会を設けまして、市の内部では市民アンケートをもとに、この計画の素案を練り上げ、また同時に、この当時は市民まちづくり会議という、市民のメンバーを中心にした外の組織とお互いやりとりをしながら練り上げた結果を、総合計画の審議会、これに諮問をしまして、最終的な答申をいただきます。この総合計画の審議会というのは、各団体の代表の方、また市会議員、県会議員、区長の代表、それから市民の代表、それから学識経験者、20名ほどのメンバーでございます。これで最終的に答申をいただきまして、それを議会に上程し、議決をいただいたというものが現在の第5次総合計画、こういう流れでございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 ありがとうございます。よく御説明のほうで理解できると思います。
 この総合計画っていうのは、地方自治法上総務省から必ず策定義務がつけられているのですか。もし、義務化されているならば、執行機関とか文言とか形式ですね、一定の基準があるんですか。今現在は、かなり総務省のほうも各自治体、各市町村にいろんなことを任せているというような気がしますが、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 企画部長。
○企画部長(清水清久)
 これは地域主権改革の法案が出されまして、地方公共団体の自由度の拡大ということで、自治法上、平成23年8月地方自治法が改正されまして、第2条の4項というのが削除されました。これは、市町村が基本構想を策定する義務でございます。これが削除されましたので、撤廃されましたので、この基本構想をつくること自体、市町村には義務がなくなりました。ゆえに、議員のおっしゃいますような執行機関あるいは文言とか形式とかそういうものは縛りを受けておりません。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 ありがとうございます。ということは、一応つくらなくてもいいといえばいいということだと思うんですね。
 ただ、私としてはやはりこの第6次知立市総合計画もつくっていただきたいと思うんですね。これは必要不可欠なものだというふうに私は思ってるんですね。総合計画に基づいた市政運営をやっぱり行っていただきたいと私は考えております。
 知立市のこの第5次総合計画ですが、後期基本計画が、本当に知立市に適したものなのか、この計画の中身をよくよく見ても、何も知立市でなくてもよいのではないかと思えます。
 いま一度、多岐にわたり検証をすべきであると思います。この総合計画は、別に知立市じゃなくても、福岡県何々市、神奈川県△市など、全国の至るところの市町でも、多少文言や数字を変えれば、十分通用してしまうと感じます。どうでしょうかね、この点については。
 そして、第1章ですね、これの総合計画の第1章総合計画のあらましの計画策定の目的、総合計画の性格と役割、計画の編成の文言が、これはかわりばえしないのは、これは仕方ないと思うんですね、もともとの最初のものですから。ここの部分が余り変わってても、これ変だと思うんですね。
 しかし、重要な箇所である実現に向けてについては、知立市の新たなまちづくりなわけで、この文言ではやっぱり具体的に、やっぱり変えていただきたいところもあると思うんですね。
 その箇所として、第1節、皆で共有できるまちづくりの目標設定、第2節、皆で進めるまちづくりの指針設定、第3節、皆で管理できる体制の確立など、どれもこの中の文章を見ておると、当たり前のことばかり書いてあるんですね。全くこれ、独自性が感じられないんですね。実現に向けてっていうことは、これ知立市がこういうふうにしたい、こういう町にしたいというその実現に向けてなんだから、やっぱりここの部分は独自性が出てもいいような気がするんですね。
 私はそう思いますけど、これ、市長、副市長、企画部長はどう思われるかわかりませんけど、この点については市長、どうでしょうかね。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 私はこの総合計画については、輝くまちみんなの知立を目標に定めて4本の柱、やさしい、ろまん、まなび、いきいき、で、やろまいっていうですね、1つのキャッチフレーズ設けて今推進しているわけでありまして、非常に私は知立市に合った、いい総合計画だな、当然議会で議決していただいたわけでありますから、皆さん承認のもとの総合計画でありますので、すばらしいに決まっているわけでありますけれども、これにやはり魂を入れ込むわけであります。これはやはり入れ込みぐあいによって、かなり輝きが違ってくる、そんな思いで、今一生懸命やっているところでございます。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 文言は、それは幅を持たせたほうがいいから、曖昧な形を一般的なものをつくればいいと思うんですけど、今市長が言われた魂っていう部分が、非常にこれは入ってないような気がするんですね。ですから、私はこの一般的な文言、表記ではなく、また、漠然としたものではない第6次知立市総合計画は、できるだけ知立市民にとってもっと身近でわかりやすい具現化された表現にするべきである、私はそう思うんですね。それが魂だと私は思うんですけど、この点については、市長、いかがでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 できるだけ、やはりわかりやすく表現をしていくっていうことはやはりやっていかなければいけないというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 いや、私、そういうことを言ったんじゃないですよ、今。私が言ったのは、わかりやすいというのは、小学生でもわかるとかそういう意味じゃないんです。知立市民にとって価値あるものにしていただきたいと、そういう意味なんですよ。それが魂だと私は言ったわけです。そういうふうに、市長は魂っていうのはそういう考え方じゃないんですか。どういう意味ですかね、魂っていうのはよくわからないです。私は知立市民にとって役立つものにしていただきたい、そのために具現化された、具体的に、また、わかりやすい表記のものにしていただきたいと。それが知立市民のためになる、だから魂のある総合計画になるんじゃないかというふうに私は捉えたんですけど、あなたの魂っていうのはそういう意味じゃないんでしょうか、いかがですか、市長。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 水野議員と同じような私も思いがございます。市民にとって役立つ、また具現化していけるような知立市に合った、またわかりやすい形でつくっていきたいと思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 私、そのとおりだと思いますよ。その点については、やっぱりこれは市長じゃなくても、どなたでも同じようなことだと思うんですね。それ、違ってたら大変なことになっちゃうと思いますので。
 具体的にはどこが問題なのか、私なりに思ったことを述べさせていただきます。
 この種のものはいかにもどこかのコンサルタントがひながたをもとに作成したものが多く、非常にアンニュイ、曖昧な感が否めません。まず、そもそも期間であります。基本構想の期間が、前期6年、後期6年、計12年というのは余りにも長過ぎます。今まで総合計画をもとに、行政運営をしているわけで、例えば、市長が、たとえ市長が公約を掲げて当選した暁には、市長公約を履行したくても、基本構想が当選以前に策定、施行されているので、なかなか市民が期待した施策が反映、実現しない、大きな壁となっている、そんな気がするんですね。ですから、私はまたリーマンショック、3.11の大震災など予測不可能な出来事が起こる昨今では総合計画の期間は4年、前後期計基本構想を各2年として、実施計画は単年度とすべきであると思います。市長、そして市議会議員の任期は1期4年であり、市長の任期と絡めて4年にすべきであると私は考えております。
 現在の総合計画は余りにも期間が長く、眠たくなるような抽象的な文言で、ちょっと私は今即してないんじゃないかなと思うんですね。知立市が今後すぐに取り組まなければならない施策は山ほどあり、早急に数々の懸案事項に対してどう対応していくのかという明確な道筋を示すべきであると思います。また、期間も含め、市当局の御見解をお伺いします。
 これ、副市長にお願いしたいと思いますので、副市長、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 清水副市長。
○副市長(清水雅美)
 今の御提案、基本構想も4年ぐらいでいいじゃないかというようなお話でございますけども、過去の第1次、第2次の総合計画を見てみますと、やはり20年とかそういった基本構想の期間を設けながら、将来にわたってのまちづくりの目標を掲げ、具体的な事業を基本計画あるいは実施計画の中でいろいろ作業をしながら具現化してきたということでございます。
 今回の第5次の総合計画についても、今御質問者がおっしゃるように、過去のような10年、20年というような単位のそういう構想でいいのかっていうのはこれも議論になったところだというふうに思っております。
 今のように、いろんな部分で世の中の変化が激しいと、こういう世の中でございますので、過去のようなそういう長いスパンでの基本構想が合ってるのかどうかというところも、またこれ議論があると思います。
 ただ、将来にわたっての大きな目標といいますか、まちづくりの指針でございますので、これが数年単位でということがいいのかどうかということもこれまた議論があるのかなというふうに思います。ある程度の長期的な目標の中で、それを具体化するための基本計画あるいは実施計画というものがきめ細かく精査され、計画が計画的に実施されていくということであるならば、それは1つの考え方だろうというふうに思うわけです。
 第6次の総合計画っていうものの1つの考え方は、基本的に実施計画をもう3年ローリングという1つの考え方がある中で、基本計画を6年、6年というような形、前期の基本計画の進捗状況を見ながら、後期の6年の基本計画もそこで一度見直しをしましょうというような考え方の中でできたものでございますので、私は今の基本構想、今後第6次をつくるときには、また新たな議論が必要だというふうには思いますが、私はこの第5次というのは、皆さんのいろんな、それができるまでのいろんな過程もいろんな議論も踏まえて、私は確かな計画だったというふうに考えております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 私、今この計画においては、非常に先ほども言ったとおり、抽象的な文言が多く、本当に知立市に当てはまっているのかっていうのは、やっぱり疑問なんですね。せっかく今、マニフェストっていうのが私いいかどうかちょっと疑問な部分もあるんですが、林市長が4年前に公約を掲げて当選されたと。それについて、こちらのほうもしっかりした計画があって、行政のほうとしては、市長の言うこれこれがあるんだからっていう形になっちゃうような気がするんですね。せっかく市長がいろいろ手を挙げられて、こういうことをやりたい、ああいうことをやりたいと、別に林市長をかばうわけじゃないですが、これが足かせになっている部分があるじゃないか。裏を返せば、市長の言っていることはとんちんかんなことを言ってるからこっちのほうで行こうや、行政のほうからね、そういうふうにもね、うがった見方をすると、捉えることができちゃうんですね。
 だけど、ここは一本化したほうが私はいいなというふうに考えるんですね。これはこれ、市長の公約は公約と。何か二本立てで行ってるような感じがして、何かよくわからない部分あるんですね。だから、その部分ですね、踏まえて1期4年と。まあ、20年なんちゅうのはちょっと長過ぎて、今は12年になりましたけど、前期、後期で訂正を入れてやるっていうことなんですけど、時代のサイクルが物すごく早いんで、その辺も考えていただいて、私は短くしてもいいかなというふうに、それぞれの考え方、今、清水副市長は清水副市長の考え方、これは尊重されるべきだと思うんで、それはそれでいいと思うんですね。市長はどういうお考えでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 このどのぐらいの年数で、この総合計画つくるか、なかなか難しいことだなと思っております。
 一方、今御指摘いただきましたように、市長公約と総合計画と矛盾する部分はどうするのだっていう部分でありますけれども、例えば、総合公園の位置づけとかそういうのも、ある部分があるやもしれないんですけれども、そういう部分については、あくまでも公約、直近の民意が反対していただいたということでそういうことでありますけれども、いずれにしましても、この総合計画があると、ですけれども、市長公約に限らず、ときどきの財政的な状況もあるわけであります。そうしたこともやはり考慮しながら、いろいろと実施計画の中では見直しをしていく。しかしながら、基本構想の部分では、やはり基本構想をつくるときには、やはりある程度のスパンは必要なのかなというのは、私の今の段階の考えであります。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 私は、ある程度のスパン、それはよくわかるんですね。そのスパンが長過ぎて、もう何ていうんですかね、間延びしちゃうんじゃないかと。もう、時代と、12年前のことと今じゃ全然合わないだろうし、6年前でも厳しいような気がするんですよ。だから、その辺のところをのんびり構えてていいのかなと。知立市は長いのが好きだと。鉄道高架事業でもどんどんどんどん長くなっちゃってると、完成時期が。そういう長いのが好きだっていうんじゃ困ると思うので、やはりさっきの遺跡公園の話じゃないですけど、すぐやれるものはやっていただくと、そういうことが大事じゃないかなって思うんですね。市長、どうでしょうか、いま一度。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 今申し上げましたように、基本構想はある程度のスパンがあったほうがいいのかなっていうこと、そして、やるべきことはやはり実施計画は3年ローリングで今動かしているわけでありまして、この3年ローリングでいいのか、はたまた2年じゃないといけないのかとか、実施計画をつくるときには、やはりその迅速性はしっかりと担保していかなければいけないというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 副市長、市長、考え方、よくわかりました。それぞれ考え方あっていいと思いますので、これは皆さんの考え方で決めていくことだと思いますので、それに沿って、第6次の総合計画をつくっていただければというふうに思います。
 認識の部分ですね、知立市において。これは各部署から多くの計画書、報告書が立派な冊子にまとめられ、配付されます、私たちの議員のほうにも。それらの計画書や報告書の冒頭、知立市の概況など記載されていますが、残念ながら、文言がまちまちなんですよね。だから、この統一性がないという部分がちょっと気になるんですね。
 例えば、平成24年度版、知立市の環境、これ、配られたばっかりのものですけど、こちらは知立市は愛知県のほぼ中央に位置し、東西、最長5.8キロ、南北最長4.6キロのひし形状の市域で、名古屋市から東南に約25キロの位置にあります。地形は平たんで山はなく、気候は温暖です。愛知県の主要都市を結ぶ中間点で、交通の要衝として、また、名古屋市などへの都市通勤者の住宅都市として発展してきました。商業の特色としては自動車関連の中小下請企業が多くあります、と記載されてるんですね。これ、全部統一されてるんですかね。何か、私はまちまちのような気がするんですね。こちらではこういうふうに書いてあった、ほかのものは違うように書いてある気がするんです。これは独自性を持たせてるんですかね。この点についてはどうでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 企画部長。
○企画部長(清水清久)
 先ほども申しましたとおり、総合計画というのは市の最上位計画で、その他の計画あるいは報告書というのはその枝葉の部分でございます。基本的な部分は全て同じはずでございます。各計画に、本来ならば、企画政策課の職員が、政策途中からかかわるというのが本来でございますけども、それもちょっとマンパワー的にできてない状態でございます。議員のおっしゃるとおり、表現の統一感がないというのは確かにあると思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 これ、総合計画をつくる上においても、やっぱり方向性一緒だと思うんですね。知立市がいい町になる、市民が喜んでいただく、市民サービスの提供と、そういったところで同じだと思うんですね。ですから、初めのこの冒頭のところの文言ぐらいは、これは私、一緒にしてもいいと思うんですね。そのほうがわかりやすいと思うんですよ。いろいろ見させてもらったんですけど、何か違うような気がするんですね。言っとる内容のことは一緒ですけど、これ、統一しても私はいいかなっていう気がするんですね。その辺のところはやっぱり考えていただきたいなと思うんですね。
 それから、先ほど期間については12年、今この辺で妥当じゃないかという話があったんですが、文言についてはどうなんですかね。まちづくりの基本目標、将来を実現するために一緒にやろまいという表記ですが、この表記がこれからの知立を背負っていく若者に適しているのか、大変疑問です。昭和時代のキャッチコピー的なものであり、落語ですかね、そういったもので使うような形で、やろまいのやが何々、ろが何々、ろまんの何とかとかね。そういう形で今つくっていますね。このやろまい、こちらのほうに書いてあったんですが、三河地方の方言と記載されてたんですけど、これ、三河って言っても、これ、やろまいっていうのは、今、知立市民、使うんですかね。これ、岡崎市、それも特に連尺学区の方たちが頻繁に使うということを言語学者がそういうふうに言ってみえるんですよ。今、本当に知立市民がやろまい、やろまいって言うんですかね。私は林市長と同級ですけど、そんなにやろまいという形で言葉が弾んで、この間同窓会やったばっかですけど、そんなやろまいなんという言葉で、そんな話が弾んだっていう感じじゃないんですね。だから、このところ辺も、もう少しスマートなものにしていただきたいんですね。ちょっと時代がかかったような形が、私はしてならないんですけど、この点についてはどう思われますかね、一度考えていただけないでしょうか、企画部長、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 企画部長。
○企画部長(清水清久)
 市民共有の目標でございますので、そういうわかりやすい表現ということでやろまいと。少なくとも西尾市ではそれは使っておりますけども、ちょっと知立市ではわかりませんけども、わかりやすい表現の1つの表現ではあると思います。
 第6次に向けての御提言ということでございますけども、まだちょっと姿、形もないものでございます。今、議員のおっしゃった御意見も、また、市民の方々にも意見を聞きながら、また、議会のほうも、今のところ、議決要件がなくなりましたけど、議決をしていただくような仕組みも議会のほうでつくっていただけると思っております。また、議会のほうにも意見をいろいろ聞きながら、第6次に向けてはその長さ、内容も含めて検討してまいりたいと思います。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 ありがとうございます。
 このやろまいという言葉につきましては、これは将来に向かっての知立市ですので、過去は使ってたのかもわかりませんけど、私は余りこう使ってたって感じがしないんですね。また、知立市っていうところが、何も知立市にもともと見えた方ばっかじゃなくって、ほかの地域から知立市に移り住んだ方もたくさん見えると思うんですね。ですから、このやろまいっていう言葉が果たして適切なのかどうかっていうことですね。岡崎市のように、もともと岡崎市が大好きで、岡崎大好き人間ばっかが集まったような町はこれでいいと思いますよ、はっきり言って。でも、知立市はいろんなところから来ているわけで、住宅都市としての価値もあるわけですので、やはりその辺のところが、もう少しこう将来に向けて、明るい感じのようなものでやっていただいたほうが、まあそれは私たちの年代はいいですけど、これが10代の人だとか、20代前半の人が受け入れられるかどうかですね。だから、その辺のところも企画部長のところの企画政策課ですか、の方たちは優秀な方が多いんで、一回、その辺のところをしっかり考えていただいてやっていただいたほうが、私はいいんじゃないかなと思います。
 この点について、市長、どうでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 これは、やはり今の水野議員の意見もございます。やはり、この総合計画をつくるときには、やはり大事な計画でありますので、若い方の意見も当然入れていかなければいけない、また、高齢者の方々の御意見等も入れさせていただく。そんな中で、やはりこの構想、形をつくっていきたいというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 いや、今、何を言っているのかちっともわからないですよ、はっきり言って。だから、このやろまいっていうのは、私としては変えていただいたほうがいいと思うけど、御高齢の方やある程度の年代の方については親しみがあるっていうならそれはそれでいいんですけど、将来に向けての計画であるんだったら、やっぱり将来こうだというところを見せていただくほうの文言がいいんじゃないかということで、一度それは検討していただきたいということなんですよ。その検討すらいかんで、このやろまいという言葉、その物すごく愛着が何かあるんですか、やろまいっていう言葉。私、あなたからあんまりやろまいなんてそういう言葉聞いたことないですよ、今まで。ですから、そのことについて、これからの将来ですから、若い市長ですからね、まだまだ。だから、そういった将来に向けて子育て日本一って言ってるんだから、そういう感覚で捉えて、やっぱり文言も考えていただいたほうがいいんじゃないかっていうことを私は言ってるんですよ、どうでしょうか、市長。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 水野議員の御意見も1つの参考意見として、今度つくっていきたいというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 9番 水野議員。
○9番(水野 浩)
 参考意見という言い方は大変いいんですが、しっかりその辺のところも、若い人の意見を入れていただきたいと思います。参考だったけど、あんたのはたった一人だったとかね、そういうふうに逃げられちゃあね、もうよくわかるんですよ、どういう感覚かっていうのは、あなたの。だから、しっかりやっぱりこれは練っていただいて、10年以上の感覚で持ってみえるわけでしょ。だったら、今、例えば、15の子たちが27でしょ、これ終わるころには、今度第6次ね、そういう感覚なんですよ。だから、それでも通用するような形でやっていただきだいと思うんですね。まあ、方言的なものじゃなく、もっと洗練された言葉でもいいんじゃないかなと。私はそう思うんですね。田舎町じゃないんですから、知立市は。交通の要衝でベッドタウンだということも言ってるわけですから、やっぱりその辺のところはしっかり考えていただきたいと、こういうことなんですね。答弁結構ですので、それを要望して、私の質問を終わります。
○議長(池田滋彦)
 これで9番 水野議員の一般質問を終わります。
 次に、20番 中島議員の一般質問を許します。
○20番(中島牧子)
 私は障がい児、障がい者の支援強化について、まず伺っていきます。
 最初が肢体不自由児の特別支援学級開設についてであります。
 通常学級でいわゆる健常児と一緒に授業を受けることが困難な障がい児のために、特別支援学校というのがあります。いわゆる養護学校とかって言われております。
 しかし、肢体不自由児のための学校は県立のものでは7校のみということで、知立市の通学エリアは本宿にある岡崎養護学校であることは御承知のとおりです。
 大変広いエリアですから、通学バスが出ていますけれども、重度の障がい児の場合は、通学バスの利用も容易ではなく、親が送迎しなければならないという状況であります。
 2014年4月入学を控えていらっしゃる重度の肢体不自由児のお子さんを持つ御家庭、御家族お二人から、本宿までの通学には時間がかかり過ぎ、毎日の送り迎えは大変。本当なら専門的に見てもらえるはずの養護学校がいいのはわかっているけれども、通学は困難なため、どうか市内の小学校へ入学させてほしい。もしもこれが受け入れられないならば在宅しか道が残っていない、大変深刻な相談が寄せられたわけであります。お二人のお子さんは脳性麻痺もある重度障がい、重複障がいであり、経管栄養の状態、また、たんの吸引も必要な場合もあります。しかし、現在は刈谷のひかりっこという通所施設でデイサービスを受け、集団の中で療育を受けながら、地道ながら着実に成長を見せていて、学校生活にも期待を膨らませているという状況であります。
 今議会、知立市子ども条例が提案されております。その中で、第4条では、子供の権利はあらゆる機会において子供が一人一人の人間として育ち、学び、生活していく上で、大切な権利として保障されるとしています。
 また、既にあります知立市の障がい者福祉計画、はっぴいぷらんというのもありますが、障がい者を支える温かい地域づくりなどを具体的に整備していく、こういうことをうたっているわけであります。紹介しました市民の願いにどのように応えていただけるのか、この点を伺いたいわけであります。
 まず、福祉子ども部長には同じようなお子さんがほかにも見えるんではないかという点で、重度の肢体不自由児として市が把握していらっしゃる実数を伺いたいと思います。
 その上で、肢体不自由児の教育の保障、この点で教育長にお考えを伺いたいと思います。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 7月30日現在で申しますと、就学前のお子さんで肢体不自由児で重度の障がいのあるお子さんは、保育園の年齢児的に申しますと3歳児のお子さんがお一人、4歳児のお子さんが3名、それから5歳児のお子さんが1名という状況でございます。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 今、3歳児から5歳児までの重度の肢体不自由児の、市内でですね、実態がありましたが、就学年齢、小学校、中学校の年齢のお子さんは小学校2年生の子がお二人、それから、小学校3年生の子がお二人、小学生はこの4人でありますが、いずれも岡崎養護学校のほうに通っております。
 それから、中学生のほうでは中学校3年生の子がお二人ということで、お一人は豊橋市の養護学校、それから、お一人は半田市のほうにあります、ひいらぎの養護学校のほうに通ってみえるっていうことで、合わせて小学校の子が4人、それから中学校の子が二人ということであります。
 それで、重度の肢体不自由のお子さんの教育の保障ということでありますけども、先ほど質問者がおっしゃられたとおり、基本的には養護学校でその子に合った教育を受けるというのが基本であります。ただし、いろんな家庭の状況などですね、その通学がなかなか難しい、あるいはその子の障がいによっては通学が難しいという児童・生徒に対しては、訪問教育というのがありまして、自宅にいて、養護学校の先生のほうが自宅に来て指導してくださるという形式のものもあります。その場合は、ふだんの学習はそういった訪問してくださる先生の指導を受けるわけですけども、状況に応じて本来の養護学校でスクーリングをしたり、あるいは学校行事ですね、参加できる範囲で参加をするというような形もあわせて行っています。以上です。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 重度の障がいの子供たちの実数ということについては、就学前、今言われたとおりかなというふうに思います。
 就学年齢の方はまだほかにもお見えになりまして、たまたま学校に通っていらっしゃる方の人数が披露されたのかなというふうに思います。全体では、就学前、それから就学年齢全体では、大変たくさん28人の方が重度の扶養手当を受けていらっしゃるということで、市のほうでカウントしている数字だというふうに思います。
 いろんな選択で何とか学校教育を受けるという形をとっていらっしゃるのかというふうに思いますが、学校で通っていらっしゃる方は岡崎養護のほうに、肢体不自由児の方が4名通ってみえると、これは事実でございます。
 それで、今おっしゃられましたように、基本は養護学校ということですね。基本は養護学校。岡崎、名古屋はそれぞれ市立のもの、私立ではなく公立ですね、市立のものをそれぞれ1校ずつ持っていらっしゃって、市内のお子さんを預かるというか、教育するそういうものも持っておりますので、県下で全体では9校ございます。
 通えない子について、今訪問教育ということが言われました。ただ、訪問教育には、やはり私もそのお子さんたちを見ていまして、大変限界があります。集団の中で子供たちの目が輝く、いろんな音を聞いて笑顔を出すというような、やはり集団の持つ力というものの中で教育の保障があるのではないか、こんなふうに感じているわけであります。
 そうなりますと、もし今言われました養護学校、または通学困難な方には、訪問教育とこういうふうに言われましたが、それもできない場合はどういうふうになりますか。その他の方法。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 障がいのあるお子さんに対する教育ですけども、1つは先ほどから出ています特別支援学校ですね、肢体不自由の学校もありますし、知的の学校もあるわけですけども、あるいは聾学校、盲学校という特別支援の学校があります。
 今話に出てます肢体不自由、重度のお子さんの教育でありますけども、そういった養護学校はなかなか難しいという場合は、当然、公立の普通の小中学校に特別支援学級というのがあります。今現在、知立市では知的と情緒と2種類の特別支援学級があるわけですけども、その肢体不自由にかかわる特別支援学級も実際には県下にもありますので、知立市内にはありませんけれども、例えば、新たに市内で開設するということも1つの選択肢かということを思います。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 この地域周辺にも特別支援学級を、普通校の学校の中に設けているところもあります。刈谷市また安城市もそうであります。また、県下全体では、相当たくさんありますけれども、その辺は御承知でしょうか。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 今年、平成24年5月1日現在でありますけども、肢体不自由の特別支援学級の数でありますが、県下で小学校が38学級、中学校が9学級、計47学級というふうに把握しております。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 そのとおりであります。そこの中で、小学生でいうと、70人の子が通い、中学校では12人の子が通って、計82人が普通学校の中で特別支援教育を受けていると、こういう状況がございます。
 今回、先ほど冒頭に申し上げました御相談の方については、知立市の学校へぜひ通いたいので、知立市で特別支援学級を設けてほしい、率直にお願いをされているところであります。これは教育長のほうにも直接お話がいったわけでありますけれども、これについての御所見を改めてこの場で伺いたいと思います。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 特別支援学級の設置でありますけれども、これはもちろん設置をする主体は県のほうが予算をつけて先生を配置してということであります。県としては、障がい児の立場で考えて、その子にとって最も必要かつ適切な教育の場を考えて設置するというふうになっております。ですから、その子の障がいのこと、あるいはそのいろいろ周りの環境のことなどを考えて、その子にとって何がいいのかということが設置すべきかどうかの判断というふうに考えています。
 知立市としては、知立市も全く同じでありますけれども、その子にとって最もよい教育環境を考えていく、これがもう一番大事なことであると思います。
 その最もよいというのが、いろんな側面があるわけですけども、1つは子供の安全ということですね。特に、肢体不自由のお子さんということになりますと、ただ、教室にいて教育の支援をするだけではなくて、やっぱり身体的なことで介護の必要な部分とかいうこともありますので、そういった面での安全の保障、これがきちんとできる。それから、健常の子供たちと比べると、学びのステップが非常に緩やかではあるわけですけども、確実に成長していくわけです。その子たちも学びの成長を本当に適切に指導していく、そういった教育効果が得られるようなそういう指導体制ができるかというようなこと。それから、そういうことを大事にしていくわけですけども、さらに言えば、保護者の希望がどこにあるのかというようなこともひっくるめて検討していく。その中でその子にとって一番よいものはどういうことかということを考えていきたいと考えています。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 安全の保障、学びのステップの保障、これは本当に大事なことでありまして、もし知立市で開設をしていただけるなら、このためにどのような体制をとっていくのか、これが大きな課題になろうか、こういうふうに思います。
 その点で、例えば、養護学校でいいますと、重度の障がいのある肢体不自由児の方については、自立活動の指導においては、体の動きの改善を図ることや、コミュニケーションの力を少しでも育てていくような指導が行われるということやら、また、医療との連携を大切にした教育を進めますということを養護学校のほうでは言っています。そして、体制としては、1校当たり、全体でですが、看護師の配置も2名、学校であれば行っているということであります。
 こういった医療ケアという点については、たんの吸引、経管栄養、導尿、この3つが挙げられるというふうになっております。これが養護学校の中での保障のあり方ということになります。これが、完璧にというふうにできるかどうか、それは市としては当然不安な点だろうというふうには思いますけれども、看護師の配置等も含めて、ぜひ前向きにこれは検討していただきたいなというふうに思うわけです。その点でまず、基本的にどういうふうにお考えか、お答えください。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 これまで知立市には肢体不自由のお子さんの特別支援学級はないわけですから、もしそれを本当に開設していくとなれば、いろんな準備が必要かなということを思います。
 先ほど御紹介ありましたように、刈谷市あるいは安城市でも既に小学校で肢体不自由児の特別支援学級を開設していますので、その辺のことをいろいろのことを参考にしながら進めて、まずは考えていくのかなと。あるいは、養護学校のいろんな経験とかそういうことも参考にさせていただくのかなと思います。
 そのお子さん、お子さんによって、障がいの程度だとかいうことが違いますので、開設のために何を準備したらいいのかっていうことは、なかなか難しいわけですけども、例えば、施設的にスロープが必要とかエアコンが必要だとか、ひょっとしたらエレベーターが必要だとか、ベッド、冷蔵庫とかいろいろハード的な部分で受け入れるのに必要なものは何だろうというようなこと、それから、人的に新しく特別支援学級が開設されるとなると、先生が一人、県のほうから配置されますが、その先生だけではやっぱりやっていけない。介護のための補助員でいいのか、あるいは看護師のような医療のできる方も必要なお子さんなのかということ、あるいは保護者のほうの付き添いなどのお手伝いがどれだけいただけるのかというようなこと、それから、先ほど、教員が一人配置されると言いましたけども、残念ながら知立市内で重度の肢体不自由のお子さんの教育にかかわった者が今のところおりませんので、そういった、もし、そういう開設されるとなれば、そういう方への研修だとかいうことも計画的にやっていかなくちゃいけないかなと、準備することはいろいろあるということを思います。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 教育長には大変、その点では心を砕いて考えていただいているということで、大変前向きなお気持ちは伝わってくるわけです。今、ハード面での改修等、また設備、備品、また、人的なもの、これは刈谷市の場合では補助員を一人つけていらっしゃる、安城市は家族の方の全面的な支援をいただくっていうようなことを前提にやっているなどと、そのお子さんの程度にもよるとは思うんですけれども、やり方がそれぞれであります。
 今、願いを持っていらっしゃる方お二人とも看護ケアが必要ということになりますと、やはり看護師の配置、常勤か非常勤かはともかく、パートになるかどうかはともかく、看護師のお手伝いがなければいけないと。ほかの者は手が出せないという状況でありますので、そういった体制をとらなければならないという点であります。この点で、林市長に、そういった環境づくりのために、心を開いていただけるかどうか、この点について、最もきょうは答弁いただきたいなと思うんです。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 この肢体不自由児のお子さんの状況、教育長にもお話をお聞かせいただきました。本来であれば、岡崎養護等に専門の施設でありますので、しっかりとその子のために、その子にとっても岡崎養護に行くことが意味あることかなと思わさせていただいたわけでありますけれども、親御さんの御都合で行けれない。親御さんはお仕事で行けれない。これは本当にそういう背景もしっかりと確認をさせていただきました。そうした中で、残る選択肢としては在宅教育ということがあるわけでありますけれども、その子にとっては集団活動を、多くのお友達の声を聞くだけで反応をされるということであります。ふだんはなかなか反応はされないんですけれども、お友達の声を聞くと反応されるということで、やはり集団、在宅教育じゃなくて集団で受けてもらいたいなというのが正直な私の感想でありました。
 教育長とお話、一緒に考えさせていただいて、先生については県から配置されます。私どもは、施設の改修、そして補助員の配置ということであります。これを前向きに一度検討をしていきたいというふうに、というのが今の思いであります。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 ありがとうございます。県のほうとも私話し合いましたけれども、やはり県のほうとしては、7カ所っていうところが本当に大きなネックで通えないというふうなお話がたくさん届いていると。本当に申しわけないというような状況は言ってみえました。分校をつくるとかスクールバスをもっとふやすとか、そういうことも考えてはいるんですけれども、すぐには動けないということで、各市町村でそういった対応をしていただけるならば、教員の配置は2名いれば無条件にいいですよと、市のほうがやるとおっしゃったら無条件に教員を配置しますと、こういうことでありました。
 今、林市長が前向きにお話しいただいたので、そういう条件ができたのかなというふうに思います。
 1つは、県にもこういう状況なんだから、もう少し県のほうとしても施設改修、また人的な補助員、こういうものについても少しは援助がもらえないのかということも言っていただいたらよいんではないかというふうに思いますので、ぜひその点も含めて、準備のほうをしていただきたいなというふうに思います。
 養護学校等のスクーリングを刈谷市の場合は毎月、養護学校に1回、先生も行って、お子さんも家族と一緒に行って、勉強されてよりよい教育をするという努力をしているし、養護学校もそれを受け入れて、そういう環境整備はしているので、いつでもおいでくださいというようなことも言っているということですので、ぜひそういったことも含めて、本当に安心して、子供を地域で育てられるように御支援をいただきたいなというふうにお願いをしておきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 それから次に、学校へ入るのも一苦労ですけども、学校から出たら、今度はまたまた行き場がないというのが障がい者の皆さんの状況であります。作業所の拡充ということについて、拡大について、次に伺います。
 現在の市内外の作業所というのは、仲間たちが卒業というものがないわけでありまして、定員はどんどん埋まっていってしまう、こういう状況が一般的に考えられますが、現在、余裕という点ではどのように把握をしていらっしゃるのか、市内外の作業所という点でわかれば、お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 障がい者の方の就労支援ということにつきましては、初日の杉山議員からも、二日目でしたか、杉山議員からも御質問がありました。今現状としましては、大変厳しいといいますか、なかなか就労のほうに導くようにはなかなかいってないという状況であります。
 今、御質問者がお話がありました現在知立市内の方で、就労支援事業所というか、事業所のほうに通所等をされている状況をちょっとお話しさせていただきますと、就労移行支援、一般企業等に就労できる方は、可能性のある方が25名、そのうち、市内の事業所に9名、これは市内事業所は2つの事業所です。それから、市外の5事業所、五つの事業所に16名通っておみえになります。計25名。それから、就労継続支援ということでA型、これは原則、雇用契約をされるということの勤務形態ですが、A型で28名の方、それは事業所が2つの事業所で計23名、市外の事業所が4事業で5名の方で、計28名。それから、B型ということで、雇用契約を結ばない雇用形態になった方のB型ですが、24名。これは1事業所、市内、これはメープルけやきですが、10名の方、市外14名行ってみえますが、これは9事業所、市内10名、市外14名ということで、計24名ということで、多くの市外の事業所のほうにお仕事に行っていただいている方が多くあるという認識でございます。
○議長(池田滋彦)
 ここで10分間休憩します。
午後2時54分休憩
―――――――――――――――
午後3時05分再開
○議長(池田滋彦)
 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 福祉子ども部長のほうからは、通っていらっしゃるそれぞれの施設の人数を市内外で示していただきました。
 それで、これから卒業する生徒たちが行き場があるんだろうかな、これが心配なわけですね。安城養護学校に通っている生徒数、高校生が今、大体高校まで行って作業所へ行くとかいうことが常になっていますよね。だから、来年の卒業、その次の卒業、その辺の見込み数と、それからけやき作業所、今はけやき作業所っていうふうには単純には言わないわけですけども、メープルとかね、なってますが、受け皿があとどのぐらい余裕があるんだろうかということを私は伺いたいと思います。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 今、現状で申しますと、来年、今現在高等部3年生に行ってみえる方が8名お見えになります。そのうちにもけやきに通いたいという方は、一応私が聞いてる範囲では5名の方がお見えになるわけですが、そうした現状です、この5名の方がけやきその他、市内ということで限定されていきますと、余裕ということでいけば今の現状はなかなか難しい現状です。ただ、市外の事業所も含めてということになればそれ、市外のことの状況はちょっとわかりませんが、いずれにしても知立市のけやきという御希望をされた方に、そのまま作業所の希望ということは、今現状、なかなか難しいのかなというのが実態でございます。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 あんまり答弁がはっきりしないんですけれども、けやきの保護者の皆さんの集まり等があって、将来を心配して話し合いをされていると。そういうことがテーマになっていると。そういう中でけやきのほうがあと何名受け入れができるだろうかという話も、当然けやきの方も参加する中での話し合いがされたということで、あと来年5名入ったらもうおしまいになっちゃうなというような話があったと聞いたわけですよ。
 たまたま来年3月ですね、今年度卒業される方が、8名ですが、5名の方がけやきを希望しているというようなことで、そこでは数字が合うのかなと、こういうような状況ではないかというふうに思われますが、その辺の確認をしたかったわけですね。
 高校生どうかっていうと、1年生が現在6人、2年生が7人、3年生が8人と、在学状況はこういうことであります。だから、あとにも続くわけですよね、当然のことながら。またその後も、現在通っている養護学校の中学生だけでなく、市内の中学校の特別支援教室の子がまたそちらの高等部へ行かれる方もいるでしょう、人数はふえると思います。
 ですから、そういった意味で、将来的に受け皿っていうものを私は心配しているっていうことなんですよ。
 けやきの状況はそういうことでよろしいですか。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 ごめんなさい、私、8名、来年8名の子供が卒業で、そのうち5名の方がけやき作業所に希望してみえるということは承知してるんですが、そのままけやきが5名を受け入れてくれるかどうかの確認は、今現在のところしておりません。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 その子供たちをそのまま受けるかどうかという確認よりも、5人ぐらいの枠しかもうあいていないということを聞いているわけですね。ほかからも希望者が来れば、当然入れないわけですよ。入れないでしょ。いうことで、私はこの辺の将来的な見込みも含めて、今後の受け皿をどのように考えているのかということを伺いたいと思うんです。はっぴいぷらんの中には、特にその辺は書いてありますか。そういうことも含めて、見直しの中で、今度書いていくのか、その辺のことをお考えをお聞かせください。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 この障がい者の方の就労支援事業ということでいきますと、大変私も聞きもし、心配、今後のことを考えると重要課題だというふうに思っております。
 その今現状の作業所の方たちが、やはり一般就労に結びつくジョブコーチの話もありましたけども、一般就労のほうにうまく移行していただけるようにジョブコーチの方には頑張っていただきたいということで、またお話もさせていただいているんですが、実績として、今現在なかなか難しい状況です。そうしていきますと、知立市内の中で、昨年も議会の中でちょっとお話がありましたが、一般の企業の方、事業所が進出等をしていただければ、そんなありがたいことはないわけですが、これも他力本願的なことでは計画、なかなか難しい状況です。
 市としても、やはり新たなそういった枠拡大できる方向をやはり今後は取り組んでいかなきゃならないなというのは切実に思っております。
 具体的にじゃあどうするかということは、今はちょっと持っておりませんが、私どもとしては、この間の、前回お話ししました民間企業の方にも一度新たに知立市内でもう一つ事業所等できないのかということも含めて、一度お話しに行きたいなというふうに、ちょっと私は個人的には思っております。ですので、その辺、いろんなことがとれるかということも、今後、いろんなことを取り組んでいくということは申し上げたいなというふうに思っております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 今、民間企業の方に御相談に行きたいというふうに言われましたか。具体的にどういうことか、もう少し。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 今現在知立市内で13名の方がA型の事業所に働きにお見えになっています。そこの事業所に、前にも社長にもお会いしましたけども、そういった新たな開設といいますか、そういったこともできないかということも、一度お話ししてみたいなというのが私、今現在思っております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 スマイルリンク、コーラスですね。そこがA型で雇用契約を結んで、障がい者の皆さんの就労を支援するというそういうことの格好で、今13人の方が通っているということですね。その該当するお子さんたちであればいいかなと、就労Aということに該当する場合、そうでない方もいらっしゃるかもしれません。けやきを希望していらっしゃる方が5人見えるということは、なかなか難しい、こういう想定があって、言ってみえるのかなということも考えられます。あらゆる方法をとってということを言われましたので、それでぜひお願いしたいと思いますが、はっぴいぷらんというのは今後どうなりますか。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 これが、計画が来年度でしたかね、計画されるとか、その辺につきましては、はっぴいぷらんに盛り込めれるように、事前に今年度中にもある程度形というか方向性を捉えて、やっぱりはっぴいぷらんのほうにも盛り込んでいかなきゃならない事業だろうというふうに思っています。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 第3次はっぴいぷらんということになりますね、今度ね。地域福祉計画というのを先につくったので、ちょっと間があいて、はっぴいぷらんの間があいてしまったんですが、2次と3次の間にちょっとあいてしまったんですが、ちょっと1年おくれて計画がつくられるという、こういうことになりますね。
 その中に、こういった障がい者の就労という支援をどのようにするのかという具体的な明記を行うということであります。
 それはぜひということですが、民間の企業で幅が広がっていくといいなというふうには思いますけれども、けやき作業所のように地域に根づいて、なかなか就労できない人たちの就労、B型とか移行支援とかいろんな形の事業もやっています。そういったものもふやさなければならないんではないかと。計画の中にはぜひそういうものも市が自主的に広げていく道っていうものを示していただきたいなというふうに思うんです。
 その際に、法律変わりましたけど、従来の自立支援法というのは、施設を運営するにはなかなか大変だという状況がありますし、法が変わって、総合支援法になりましたけども、基本的に施設が障がい者の方たちを雇う形でやっても、1日幾らとか月決めでなく日決めみたいな制度そのものについては修正がされていないということで、運営は大変困難であろうというふうに思うわけです。
 そういう意味では、やはりけやきも全面的に支援をしてきた経過がありますけれども、もし新しいものをもう一つ市内につくっていくということであれば、市有地を提供して誘致する形を、けやきがやっていただければ、ぜひけやきということにもなろうかと思うんですけれども、やはり地域に根づいているその団体がとっても信頼も厚いしということもあれば、もし意向が合えばですけれども、そこんところはともかく、市有地を提供して、そういった施設を誘致していくということも1つは考えていかなきゃならないんじゃないかというふうに思うんです。市有地は財政困難な中でどんどん売ろうという計画がありますけれども、それはそれとして、でも、必要な施設のための底地を市有地の中で確保するということも、やはり考えなければならないというふうに思いますので、その点でのお考えを聞きたい。これは市長にぜひ御所見を伺いたいなというふうに思いますけれども。じゃあ、部長、先にどうぞ、市長、後からどうぞ、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 市有地というお話もそうだろうと思いますが、議会の中でも議論になってました。1つには空き家ということも、私たちちょっと事務局的には考えておりまして、そういったことでいったら、なるべく場所にもよるだろうと思いますけども、事務局的にはそんな考えも一つ、思っております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 このはっぴいぷらんの中で、次策定するはっぴいぷらんの中には、その障がい者の方々のその作業所ですね、やはり自立を支援していくための作業所をつくっていくことは、本人にとっても関係者にとっても大事なことでございます。これ、やっていかなければいけないと思っております。
 一方で、市有地を私どもの公共用地を、やはりどういうふうに使っていくかということについては、しっかりと優先順位、いろんなニーズがあろうかというふうに思います。そうしたことをしっかりと見きわめて、判断をしていきたいと思っております。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 今、いろいろと提案がありまして、ぜひ市有地の検討、そして空き家の検討、こういうものも含めて、適切な場所確保ということをやっていただきたいなというふうに思います。
 作業所で言うと、けやきの工房にあるところでも、1,154平方メートルあります。空き家っていうのでは多分これほどのものはとれないだろうと思いますし、そういったことも含めて、十分に検討していただきたい、はっぴいぷらんの中に盛り込んで、できるだけそれは早い段階で、もう初年度からつくるぐらいの勢いでないと、受け入れがもうできないという状況になりますので、ぜひその辺でもスピード感を持って対応していただきたいというふうに思います。
 この間、新聞、中日新聞で、安城市の本田さん、市議会にも陳情を出されて、この地域に入所施設をつくってほしいと、重度の方の入所施設をつくってほしいということで動かれまして、当市議会も全会一致で県に要望したわけです。なかなかすぐにはということの中で、新聞の記事ではNPOを立ち上げて、空き家を使って手づくりでまず施設をつくろうというそんな動きを表明されているっていうことで、本当に前途多難な障がい者の状況だなと、すごく法律的にも制度的にもいろいろこう言われているにもかかわらず、現実問題は小学校へ入るにも学校が出てからでも、またその後、親が大変だったら施設が欲しいと、本当にずっとついてまわる大変さっていうものがまだ解決されていないなということをつくづく感じております。そういったことに対しても、これからもぜひ力を発揮して、市からも県にどんどん言っていってほしいなと。通告にはないですが、その入所施設のことについては、県のほうに言ってくださいっていうのを前の議会でも言ってましたけども、その辺は何かアプローチされたかどうか、伺いたいと思います。
○議長(池田滋彦)
 福祉子ども部長。
○福祉子ども部長(毛受秀之)
 特に、私どもから県のほうにということはございませんが、地元の県議のほうにはこういった問題であるので、一度行動をとっていただきたいということは、私、お話をさせていただきました。直接市のほうから私が、私どもから直接ということはありません。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 ぜひ、先ほどの特別支援学級への援助を求めることも含めて、県に対してもう少しこの辺動いてほしいということを伝えていただきたいというふうに思います。
 次に、大津のいじめ、自殺事件から何を教訓とするのかと、この点に入りたいと思います。
 多くの方がこの問題を取り上げていらっしゃったわけでありますけども、このいじめというのは、まさに人権侵害ということであり、被害者の心に一生残る傷を与えるもの、ましてや自殺に追い込むなどとんでもないと、そんな思いを私は強くしているわけであります。
 この事件では、他の生徒からの通報などいじめを伺わせるさまざまな事象がありながら、学校と教育委員会がこれに早期に対応してこなかったということが大問題になったわけであります。
 また、早期の対応がおくれたことにより、加害生徒に対する教育的な指導もできなかったということではないかと思うんですね。
 その後にも、生徒のアンケートをいろいろとりましたけども、真実から目を背けるような対応、真相隠し、責任逃れとこういった批判も上がりまして、遺族の皆さんを苦しめたんではないかと思います。社会的な批判の中で、ついに警察が7月11日に、学校や教育委員会への強制捜査ということになったわけで、本当にまさに非常事態だということになって、教育委員会不要論というものまで持ち上がってしまった、本当に残念な事態だと私は感じております。
 どうして事前に学校と教育委員会が自分の力で何とかできなかったんだろうかと、そのことが残念でならないわけでありますけれども、西尾の大河内君の自殺の事件のときも、二度とああいうことを繰り返さないっていうことを何度も聞いてきましたし、願っておりました。けれどもまた起きる。そしてまた、ついこの間も札幌で自殺の方が、中学校1年生の方がいじめで自殺をするということが次から次と起きているわけです。ですから、まさにこれは対岸の火事ではなくって、みずからの問題としてどのように受けとめるのかということを、私は大事な点として教育長にまず伺いたいと思うわけであります。いかがでしょうか。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 今回の議会でもいろんな議員の方から御質問なり、私の考えを問う、そういったことがありました。それから、もちろん今全国的に、本当に国民がこういった学校での現状、あるいは教育委員会、学校の対応について、非常に不信感を持って見ているということは非常に残念でありますし、また、我が身に振り返って、我々はそういう部分はないだろうかということを本当に見直す機会にしなければならないというふうに思っています。
 今お話ししましたけれども、いじめというのは、いじめというか、人間と人間の何ていうんですかね、関係がうまくいかないということは、やっぱり何人かの人が集まれば当然あることなんですけども、やっぱりそれはうまく対処していけるようなそういった人間関係がつくれる、そんな力をつけていきたいということを思うこと、それから、どこの学校でもどこのクラスでも誰にでも起こり得るんだというそういった危機感を持って対処しなくちゃいけないということ、それから、幸いにも今知立市内で非常に問題になるような大きな事例、細かいことは実際にはあると思いますけれども、そういうことが起こっていない、そういう時期だからこそきちんと、いろんな考え方、あるいはシステム、子供たちへの指導、そういうことが落ちついてできる時期だと思いますので、今回の事件を本当にそういった教訓にしたいというふうに考えています。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 教育委員会としてもさまざまな取り組みがあることは御披瀝、この間の質問の中で伺ってまいりました。悩みアンケートや生活日記というものを生徒に書いていただいて出していただいていると。こういうことでありますけれども、実際に、平成22年度37件、平成23年度14件、平成24年度6件といういじめの実態というのが報告されておりますけれども、このようなアンケートや生活日記、こういうことの中から、これが見えてきたというものであったのかどうなのか、その点はどうでしょう。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 悩みアンケートについては、これも何度かお話をしてますが、全小中学生で6月と11月に行っています。そのアンケートの内容から、担任の先生が教育相談をして、その内容あるいは解決策などについて、子供と一緒に考えていくということでありますが、今回、少なくとも今年度やった悩みアンケートの中では、そこから新たないじめが発見できたということは聞いておりません。
 それから、中学生の毎日の生活日記のことでありますけれども、そこからいじめが発見できたかということについては、ちょっとこちらは把握してません。学校は多分そういったことの中から、日々の子供たちとの行動を見たり、子供たちの言葉の中から、あるいはその日記からといういろんな角度からと思いますので、直接そこから何か発見できたかということについては、ちょっと把握していません。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 そういう中では、発覚はしていないんじゃないかということで、大変、これ取り組みの中で前に出しておっしゃられたもんですからね、その点では重要なものだなというふうに思ってたんですが、実際にはそこではなかなかいじめは発覚していないという、より先生方がいろんな問題に寄り添う中でいじめを感じ取るとかいうことなのかなというふうに思いましたが、悩みアンケートなんですが、6月、11月ということです。子供たちのいじめというものがばあっと急速に膨らむのが夏休み明けだというふうに聞いております。ですから、1回目はともかく2回目については夏休み明けの早い時期、6月と近いのでどうかという感じはしますけれども、しかし、一番危険な時期が夏休み明けだと、エスカレートしてくるということでは夏休み明けということが言われておりまして、その辺での見直しはどうなんだろうかというふうに思うわけですね。
 それと、このアンケートは、数は、数というか教育委員会の報告というのは、このアンケートに関する報告というのは、どのように行われているのかなと。なかなか中身までは報告をもらっていないよというような話も少し聞いたんですけれども、それではやはりとる意味がないなというふうに思いまして、その辺、こう問題が、教育相談につながりそうな問題であれば、数だけでなく、内容についても教育委員会が把握するということが大事ではないかと。その点の改善もしたほうがいいんではないかと思いますが、いかがでしょう。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 先ほどの悩みアンケートから発覚したいじめはないという話を、言い方をしましたけども、実際には子供のほうからはいじめがあったよというようなことはたくさん出てきます。
 それで、いや、どういうことだったのって言うと、例えば、この前もちょっとお話ししましたけど、いろいろありますけど、例えば、これは4年生ですかね、ある子が放課後、公園で遊んでいたもう一人の子に入れてと言ったけどもだめと言われた、その場でけんかになったが、他の友達が助けてくれて皆で仲よく遊べた、その後このようなことはなく、一緒にサッカーなどを遊んでおり、そのときいじめられたと思ったこの子も、そのときだけだったと教育相談で話したので、いじめとは判断しなかった。子供としてはそのアンケートの中でいじめられたことはありますかって言うと、あるよって、こう丸をつけるわけですね。そうすると、これどういうことなのってこう話をしながら、あ、それはそうだったの、じゃあこれはもう仲直りしようねというようなことで、子供も納得したり、状況がつかめたりということで、大きないじめに至るような発覚はなかったよということを申しました。
 それから、6月、11月の時期はどうなのかなというお話でありますが、今言われるとおり、確かにいじめだけではなくて、いろんな生活行動面でも長期の夏休み明けというのは、先生方が大変こう子供たちが変化が大きく変わる子もいますので、注意をしているところであります。
 ただ、この悩みアンケートについては、そのいじめのことだけではなくて、まず最初、6月にやる意味なんですけども、新しい学年が始まって、新しいクラスが始まって、少し落ちついてきたところの中で、子供たちに何か悩みはないのかなということの掘り起こしという意味が6月ごろにあるという一つの意味です。
 それから、11月というのは、ある程度なれ、夏休みも過ぎて、中盤から終盤に移るところ、いろんな人間関係もできてくる中で、最後学年末に向けて、何か問題を抱えているとすれば、そこでやはり解決をしていくというような意味で、やってると思います。夏休み明けをやらなくていいのか、これは多分、この悩みアンケートという形で全校一斉にということはやってませんが、学校のほうではいろんな形で子供たちの変化を捉えるための調査だとか、あるいは相談だとかいうことをしていると思います。
 それから、報告について、学校でやった結果についての報告についてでありますが、これまでは子供たちの悩みを担任が受けとめて、そこで教育相談をして解決できるものはする、できないものについては継続して指導をしていくというための悩みアンケートだったので、教育委員会としては特にそれをこちらで全部把握する必要は余り感じていませんでしたが、特に、ことしのそういったいじめの事件等もありましたので、今回についてはきちんと学校のほうから上げていただきました。それは数字だけではなくて、さっきちょっと紹介したようなこういう事例があって、これに対してこういう働きかけをしたら子供たちはこうなったというような事例も幾つか挙げてもらいながら、実際子供たちがどういう悩みを持ち、そして学校でどのような対応をしているのかということも含めた報告をいただいています。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 改善を少ししていただいているということですね。
 カウンセラーの相談なんですが、秘密原則ということがありまして、なかなか内容はわからないので、いじめの内容が話されてるかどうかわからないという話も、さっきの質問者の中でもやりとりがありました。そうなんですが、いじめというものが重大にならないためには、やはりこういう問題は報告してもらわなきゃいけないと、それはルールとしてあってもいいんではないかと思いますが、いかがですか。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 個人のいろんな悩み、相談内容が全て、例えば担任の先生に、自分は担任に相談できないことをカウンセラーに話したことが全部筒抜けに例えばなってしまうということになりますと、子供たちが安心して話ができる場がなくなってしまうので、やっぱりカウンセラーの守秘義務というのは当然あると思いますが、ただ、やはりその重大なことに結びつくような可能性、あるいは生命の安全が脅かされるようなこと、いろんなことをカウンセラーが判断されると思いますけど、それについては当然学校のほうにも報告をいただいています。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 変わりますが、教師のいじめに特化した研修というのはあるのかないのか。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 これもたびたびの答弁の話で申しわけないですが、知立市はまさにその大河内君の事件以降、不登校いじめ未然防止対策協議会という組織をつくっています。そこでは、学校の先生だけではなくて、児童相談所の方だとか、民生児童委員の方だとかいろんなPTAの方だとかいろんな方が入った組織をつくっています。そういう中で、研修部会、相談部会、広報部会という3つの部会がある中で、研修部会のほうが、そういった先生方の不登校やいじめに対する研修をするということで取り組んでいます。だから、いじめだけに特化した研修というのは、と言えるかどうかわかりませんが、不登校いじめ未然防止という中の枠組みの中で研修会をやっています。
 例えば、学級きずなづくり研修会、これは各学校で、それこそスクールカウンセラーを交えた中での研修会、子供の見方だとか、子供たちの反応の対応の仕方だとか、そういうような話。それから、不登校、いじめの防止のための講演会ということで、夏休みにやるわけですけども、いろんな先生方が来て、不登校、いじめに関するそういったエキスパートというんですかね、そういう経験のある方のお話を聞く会。それから、事例研究会というのがありまして、各学校でいじめとか不登校だとか、いろいろ人間関係でうまくいかない子供の事例を持ち寄って、そこで、じゃあこれはどうしていこうというようなことを話し合いで進めていくというようなことを、具体的には進めています。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 たくさんお答えをいただいておりますけども、この間も、大津のほうだったかな、このいじめに特化したお子さんを亡くされた方が講師みたいな、もう実際に体験者を講師に、大河内君のお父さんもいろんなところで活躍をされていらっしゃいますけども、そこの中で、私は一番感動したっていうのは、その方のお話の中で感動したのは、子供たちが何かおかしいなと思って何と声をかけるのかと、先生は。どこで判断するのかっていうところのくだりで、大丈夫とこう聞いた場合に、えって言う子は大丈夫だと。大丈夫ですって答える子は大丈夫じゃない子なんだと。何か自分に問題を持ってるから大丈夫ですっていうふうに答えるんだと。もう全然、ええーっていう、何でそんなことを聞くのっていう反応をぱっと示す子は大丈夫だろうと。大丈夫ですって言った子が危ないんですっていうようなお話もしていましたね。やはり、なるほどっていうふうに私は思いましたし、我々の人間づきあいの中でもそうかなっていうふうに思うことがあったんですけども、やはりそういった特別に今こんなときだからこそ、そういった研究をできるような講師を特別に招いて勉強してもいいんではないかなということを提案をさせていただいときます。
 人間を大切にする知立市の教育ということが大もと、一番大事なわけでありますけども、市長は先生をたくさんふやして、少人数学級などをふやして、子供たちとしっかり向き合うという時間をとることが大事なんだってことを前の質問者のときにおっしゃって、私はああ、それはすばらしいと思いました。少人数学級を拡大してきたという点では、私はそういう意味からも非常に重要なことだなというふうに思います。市長は、その少人数学級、そういう意味でも今後も力を入れていくということなのかどうなのか、この際伺っておきたいと思います。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 前回の質問者のときにも申し上げました。このいじめについての対策ということで、国はいろんな施策を打っていただいているわけでありますけれども、やはり根本的には気づき、早く気づくということでありまして、それにはできる限り先生お一人が見る生徒が少なければ少ないほど、当然ながら気づきが早くなると申しますか、細かい部分まで気づけるようになるということでありまして、私はいじめ対策のやはり根本的な対応と、施策としたら、やっぱり先生の数を、国・県にふやしていただく、そんなことがやはり大事なことかなというふうに思っております。
 また、これはいじめから離れるんですけれども、教育長がたびたびおっしゃっていただいております生きる力を育む教育、まさしくこれも子供たち一人一人に向き合って、そしてその子供のそれぞれの力を引き出していく、そんなこともやはり少人数学級、先生をふやすことによって、可能性としては広がっていくんじゃないかなと思っております。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 基本的な考え方ということですが、独自に今後ふやすかどうかについては、触れられませんでしたが、その点ではどうかなと。国・県にふやしてもらいたいなというこういう気持ちはよくわかりますけれども、例えば中学校をもう少し拡大するとか、その辺の考えはないですか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 当然ながら、国・県に今も申し上げておるんですけれども、これからもずっと申し上げていきます。拡大はしていきたいという思いは持っております。知立市から近隣市にも当然理解をいただき、そして、県・国をやはりこれからの少子化社会においても、また、日本をつくっていく上においても、やはり子供の力を強くしていくっていうことは大事なことでありまして、これは投資、言い方はちょっと変わるんですけれども、日本に対する投資にもなるというふうに思っておりますし、これはきっと県・国も気づいていくと、今でも気づいていらっしゃると思っております。現にOECDの中でも、日本は最低水準の先生配置であります。これはしっかりとやっていかなければいけないと思っております。
 方針といたしましては、これも前から、以前の議会、昨日また先週も話題になっておりますが、経常収支比率が非常に高くなっております。このあたりをしっかりと見きわめて判断をしていきたいと思っております。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 可児市がいじめ防止条例というのを9月議会に提案されております。これについてどのようにお考えなのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。これは知立市で言うならば、子ども条例が今回出ております。権利擁護委員会を設置すると、こういうこともあります。これとの関係で、可児市のこの取り組みを我々アピール性としてはとても大きいものだなというふうに思いますけれども、知立市としてはどのように考えるかという点で伺っておきます。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 子ども条例に関しては、また御審議をいただくことになりますが、自分としては子供の人権を守るためのこの条例ということは、いじめはまさに子供の人権を侵害するものであります。そして、それを救うための擁護委員会の設置も知立市のほうでは子ども条例のほうでは考えています。それも、慌ててつくったものではなくて、随分こう時間をかけて、いろんな方の考えを聞きながらつくってきたこの子ども条例があり、さらに、じゃあいじめ条例が要るかというと、自分としてはやっぱり子ども条例の適用で知立市の場合はうまくいくんではないかなというふうに考えています。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 わかりました。子ども条例についてはまた質疑等でいろいろ議論できると思いますので、これで終わります。
 次に、教職員の労働条件についてということでありますが、先ほどの気づくが早くなるというこういう点で、先生たちが過労状態であってはならないということは、前から私どもは指摘をさせていただいております。大津の事件でも先生が過労過ぎるということも、逆に言葉が上がっているわけであります。
 文科省が平成18年、そして愛知県が平成22年ということで、いずれも教員の勤務時間管理の必要性というものを強調して、80時間が過労死ラインだよと、月ね。100時間超えたらメンタルヘルス、しっかり医師の診断を受けなきゃならないんだと、こういう数字も挙げてやっておりますが、知立市は全体では把握は十分できていないということで、各学校に任せているという、これが前の議会の答弁でしたね。その後、こういう事件もあって、私はさらに徹底するためにやられたほうがいいんじゃないかというふうに思いますので、御所見を伺います。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 先生方が多忙ではないかということで御心配いただきまして、前は池田福子議員から、その辺の勤務時間あるいは在校時間の把握をきちんとすべきではないかというお話、あるいはタイムカードとかいろんな方法もあるんではないかという御提案をいただきました。もちろん、先生方が生き生きとした、はつらつとした気持ちで、子供たちの前にいるということは非常に教育的効果も高いというふうに思います。
 しかし、現実、先生方の勤務は非常になかなか多忙感から逃れられないというのが現実であります。それで、その後、何か変わったことがあるかということでありますけども、直接的に教育委員会で市内の先生方の在校時間を把握するようになったということはありません。やはり、この前と同じ答弁になってしまいますが、4月あるいは8月の校長会で、校長先生方に、先生方のやはり健康管理をしてほしい、その中で1つの方法としては在校時間をきちんと記録を取り、それを見ながら、必要なところについては校長先生のほうからアドバイスなり指導をしてほしいというような話をさせていただきました。以上です。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 そういうお話、一般論になってしまうと、なかなか改善されるものもされないんではないかという危惧をしているわけで、国も県もやったと思うんですね。労働法制上の責務として、労基法、労働基準法、労基法の32条にかかる規制が、先生方にも当然これは当てはまります。これについては認識をお持ちですか。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 当然、労働者である先生方が労働基準法に当然遵守しなければいけないということはわかりますが、不勉強であります、32条の細かい内容については把握しておりません。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 それが、労働安全衛生法上もということになるんですが、長時間労働者への医師による面談指導義務というのがあるわけです。これ、文科省が通知の際に、幾つかポイントとして挙げられたその1項目であります。100時間以上はこの義務があるというのが労基法の扱いということで、その点で、先ほどのファジーな対応だけではだめではないかと思うので、もう一つ踏み込んで、私はこれは検討してもらいたいというふうに思います。
 次の教育委員会のあり方にもかかわるので、そちらに移ります。
 教育委員会のあり方ということですが、情勢に機敏な議論をどの程度しているのかということが、教育委員会に求められているんじゃないかなというふうに思うんですね。大津の事件なども機敏にマスコミでいろいろ言っているけどもどうなんだろうか、自分たちはどうするんだろうかというような議論を、すぐに教育委員会で行ったか。
 例えば、教職員の問題でも、今の勤務時間の問題でも議会でこんなに問題になったんだけどもどうしようかと、こういう対応でいいんだろうかと、こういうことも教育委員会の中で話し合われましたか。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 定例の教育委員会の中で、それが議題として挙げられたかというと、議題としては実は挙げていません。教育長のほうから、いろいろ議会での話、あるいは学校でのいろいろなことについては御報告申し上げ、そこで御意見は聞きますけども、これまで議題として取り上げたことはありません。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 それ、残念なんですね。やっぱり情勢に機敏になってほしいということで、こういった私ども議事録をホームページで見ましたけれども、たくさんの項目がありまして、議論されているということはよくわかります。しかし、こういったポイント、ポイントについても、議論をしていくということが必要ではないかということを申し上げたいと思います。
 もう一つは公開制の問題でありますが、関心、こういうことをちゃんと議論しているのかなっていうことで関心を持った市民が傍聴をした際に、途中で自由討論から退席を求められたと言って、議会報告会でも憤慨されて発言をされました。信頼性というものを担保するためにも、公開制は大事ではないかと思いますけれども、事実経過について伺います。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 まず最初に、定例教育委員会の中で、こういった一般質問で出された議題について、検討されているかということがございまして、一般質問につきましては、教育長に出された一般質問、私に出された一般質問については議題として挙げて、報告をし、また、教育委員からも意見をいただいております。
 あと、次のこの公開ということでございますが、当然のことながら、教育委員会はこれを公開するということは当然でございます。ホームページ上でも会議の内容につきましてはアップしております。
 しかし、委員会におきましては人事に関する事件、あるいは意思決定過程の事件など内容によっては秘密会という形で審議する場合がございます。また、秘密会にするかどうかにつきましては、知立市教育委員会会議規則によりまして、委員の発議により、出席委員の3分の2以上の多数で議決をするということとなっております。以上でございます。
 それで、この前回8月の定例教育委員会の傍聴がございまして、これは知立市審議会等傍聴要領というのがございまして、これに沿って対応させていただいたというわけでございます。傍聴人に退場をお願いをいたしますのは、開催審議等の提出議案が終了したときと、このようになっておりますので、そのときに退場をお願いしたということでございます。以上でございます。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 前段の一般質問等のことについてはという話で報告しますということであります。
 大津市の事件は、これは一般質問よりも会議はもっと前ですので、今は一般質問ですからね、その前にやったかどうか、機敏にやったかどうかということを聞いてるんですね。
 勤務時間についてはさきの6月議会ですか、やったわけですけども、やられたかどうかわからないです。これね、議事録が5月までしかアップされてないんですよ、見ても。6、7、8の3カ月間のものはホームページにまだ出てません。よそのホームページ見たらもう新しいのがずっと出てるのに、なぜこんなに知立市のは遅いんだろうと、私は目を疑いました。そういった点でわからないわけですね。やったかどうかもわからないということです。機敏に議論してほしいということは申し上げておきますし、公開の問題では一般の議事が終わったら非公開というのは、納得できないんですね。自由討論だからなんですかね、よくわかりませんが、先ほどおっしゃったように地方教育行政の組織及び運営に関する法律の第13条6項で会議の公開について3分の2以上の賛成があったら公開できないと。しないこともできると。公開しないことができるとありますけども、それ以外に公開しないというのを勝手につくっちゃっていいんですか、説明もなく。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 まず、今回の事案につきましては、傍聴者が申請に見えたときに、この議案が終わったら退場ということは当然のことながらお伝えするべきだったと反省はしております。そこのところは私ども、深く反省はしております。
 あと、自由討議でございますが、自由討議の中では、やはり個人名が出たり、まだ公開するには途中の段階ということも話し合われることもございますので、一応、議案が終了したときに退場いただくという知立市審議会等傍聴要領に沿って退場をお願いしております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 この法律、先ほど読み上げたものに、それはやり方として違反してるんですよ。事前に言っときゃよかったなという問題じゃなくて、3分の2以上の賛成で公開しないことができるとあるわけです。そういう措置は全くとられていないわけでしょう。個人名が出るかもしれないとか、プライバシー、わかりますよ、それは。だから、非公開もあるんですよ。きょうはそういうものだから、今からっていうことの前提で非公開を決めたのか、その辺が全く曖昧なまんまやられたわけですよね。本当にプライバシーの問題で、例えば、不祥事があってまだ発表できないような不祥事があって、調査中なので、これは伏せておかなきゃならないとかいうことがあれば、それなりの非公開にするということで、きちんと手続をとらなきゃいけないじゃないですか。それは非常に公開制という意味ではペケです。どうですか。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 確かに、3分の以上の多数で議決をすることになっておりまして、この8月の定例会においてはそれはいたしておりません。これは今先ほども申しましたように、知立市審議会等傍聴要領っていうのがございまして、その中での流れに沿って退場いただいたっていうことでございます。以上です。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 繰り返されても困ります。地方教育行政の組織及び運営に関する法律が上位だと私は考えております。
 それに違反するようなことを勝手に決めて、これに基づくというのは修正してもらいたい、今後改めてもらいたいと思います。いいですか、教育長、後から。
 それからもう一つは、議事録ずっといろいろ見せてもらいましたが、委員の名前がない。これはおかしいですよ。議会も全部議員の名前を出して報告、いろんな文書でやります。教育委員の場合は名前が書いてない、ただの委員。書いている市もたくさんあります。この辺の改善はやっていただけますか。これもやはりここで同意した委員がどのような発言をしているかということでありますので、当然、オープンにすべきです。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 これは、早急に検討いたしまして、そのように氏名が出るような形にさせていただきたいと思います。以上です。
 委員の発議により、出席委員の3分の2ということにつきまして、当然これをこの会議の中でそういった個人名が出るということであれば、当然のことながら秘密会としてこの形をとるべきでございました。反省をしております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 そのとおりにやってください、これからは。
 それから、教育委員の公募、あと時間少しですけども、市長マニフェストということで公募ということでありますけれども、今議会でも新しくの先生が同意されました。それで公募という形をとらなかったということであります。あなたの任期はもう、教育委員を選任する機会はもうありません。この点についてはどのようにお考えですか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 教育委員会の委員、幅広いところからいろんな方々から選んで教育委員に任命したい、そんな思いでそういう教育委員の公募っていうことで言ってまいったわけでありますけれども、いろいろな過程を経て、教育長等とお話しさせていただく中で、また議会でも申し上げたとおり、今の段階で保護者代表がかわられるときに一般公募をしていく、そういったことで前回の議会のときにも申し上げているわけでありまして、今もやはり保護者代表、まず保護者代表がかわられるときに、一般公募をさせていただきたい、これは前回の議会でも申し上げたとおりでございます。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 準備をさせると。どういう基準でやるのかということを準備させるという発言も前にありましたが、その辺はどうなってますか。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 実際に要領でやるのか、要綱でやるのか、条例でやるのか、そのことでありますとか、案文については担当のほうがもうつくっておるわけでありまして、あとはこれを条例に、今申し上げましたように、どの形で持っていくかっていうことをやはり今後判断をしていかなければいけないというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 20番 中島議員。
○20番(中島牧子)
 あなたが、自分が知らないところにすばらしい教育委員の適格者がいるのではないかという思いから公募ということを考えているというふうに言ったわけでありますけども、保護者代表というところにうんと矮小化したなというそんな感じであります。公募がいいという、私たちは特に思っておりませんけれども、まずはということでこれから変わりますけども、眺めてまいります。
○議長(池田滋彦)
 これで20番 中島議員の一般質問を終わります。
 次に、8番 稲垣議員の一般質問を許します。
○8番(稲垣達雄)
 議長のお許しをいただきましたので、本定例会、最後の一般質問を通告に従いまして、順次お尋ねさせていただきます。
 今回私はものづくり広場、まちの科学館設置について3点と、運動場の夜間使用について3点ほど質問させていただきます。
 市当局におかれましては簡潔、的確な答弁をお願いいたします。
 それでは初めに、子供の教育、自然の環境、科学と技術を取り巻く現状についてお尋ねいたします。
 科学技術の発展に伴い、さまざまな生活が高度な技術に支えられる一方で、自然が破壊され、温暖化など気候の変化が起き始め、市街化が進む知立市はそのはざまにあり、残すべき自然や自然とのつながりある長い歴史を、常に市民が理解し、導入すべき科学技術をうまく活用していく知恵を持たなければ、知立市の自然は全て破壊され、先人が築き上げた歴史はやがて忘れ去られることになりかねません。
 今日の学校教育の現場では、いじめや学級崩壊、不登校、また理科離れなどの問題が生じ、家庭や地域社会に目を向けても、核家族化や少子高齢化、また、地域の人々の結びつきの希薄化など、元来教育に果たして役割を十分に果たせなくなってきております。
 これらの役割は今でも大変大きなものでございますが、地域社会の本来持っている教育力が十分に発揮されません。さまざまな体験や人とのかかわりを通して養われるコミュニケーション能力の低下が大変危惧されております。新しい解決策を考えていかなければなりません。
 初めに、こうした状況について教育長としてどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 現在の認識については、質問者と全く同じような考えを持っています。
 とにかく、未来に夢や希望が、大人自身が持てないような今社会ではないかなと。それを子供たちは肌で感じている。子供たち自身が未来に対して夢や希望が持てないようなちょっとそんなような社会風潮があるのかな。それから、自然環境がだんだん狭められている。あるいは人間関係が希薄になっていく、そんな社会を子供たちは肌で感じていると思います。
 現在の子供たちを取り巻くそういった環境ですね、必ずしもいい方向に向かっているとはちょっと言いがたいかなと感じています。
 こういう状況の中で、子供たちの生きる力や希望を育てていくためには、それは我々大人のそういうことを育てるのは我々大人の責務であると自分は考えています。
 それをそういった子供たちを育てるのは、学校だけではもちろんできないです。学校でもちろん理科だとか国語、算数、体育、いろんな教科を学ぶわけですけども、それはやっぱり学校ができることは限界があります。
 家族が、あるいは地域が、あるいは社会全体がそれぞれ持っている教育的な役割を十分に発揮することによって、そういった子供たちが育てられるのかなというふうに思っています。
 これまで以上にそういった地域の教育力など、果たすべき役割は大きいのかなとそんなふうに感じています。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 はい、ありがとうございます。そうですね、いろんな問題がここに来て一気に、自然災害、また子供たちの問題、またこのつい終わったばかりの夏休み中にも全国あちこちでいろんな問題が聞かれました。
 さて、過日、川合議員の質問にもございました。知立市には知立少年少女発明クラブ、子供たちが自由に発想を生かし、科学技術に対する夢と情熱を育み、創造力豊かな人間形成を図ることを目的とされ、平成19年に設置されました。科学が大好き、また、工作大好きなものづくりに関心のある子供たちを、理科の先生方、また退職された先生方、また地域のいろんな方が協力し合い、指導者の会がしっかりとその彼女、少女、少年たちをサポートされておられます。生涯にわたる学習の基礎を身につける場として、今大きな成果を上げているというふうにお聞きします。
 また、当市出身で、照明文化研究会のあかり塾塾長落合勉氏だとか、宇宙航空開発機構、JAXAですね、ここのヒューストン在住員で南中学校出身の水野浩靖さん、また、海洋開発研究機構、ここには金井隆憲さんなど、このように知立市出身で多くの皆さんが世界で大変活躍されておられます。
 ちなみに9月4日ですね、金井氏所属する海洋研究開発機構、海洋資源を調査する会社でございます。青森県八戸沖で、地球深部探査船ちきゅうのドリルが海底下2,132.5メートルに達し、海洋科学掘削として、世界新記録を更新した、このように発表されております。
 まさに好きこそ上手なれ、好きな子が好きなときに来て、好きなことに取り組み、定期的に科学実験や講座を開催し、子供も大人も科学を楽しむことができ、つくったり試したり情報を共有し合う環境整備と人材の育成が喫緊の課題であると思います。
 教育長におかれましてはお考えを、こういった件についてのお考えをお示しください、お願いします。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 知立少年少女発明クラブ、平成19年からの活動が始まっています。それから、この前も紹介しましたことし11月4日に知立市宇宙の学校を開校する、いずれも直接的に教育委員会がかかわっているわけではありませんが、知立の市民のいろんな方が御尽力いただいて、子供たちにそういった科学に触れ合える場、体験できる場、そういうものを用意してくださっている、大変自分としてはありがたいかなということを思います。
 それで、今も御紹介いただきましたように、知立市出身で各分野で活躍してみえる方も、実はたくさん見えまして、自分もそういった何人かの方のお話をお聞きしました。非常に刺激的で、興味がわくようなお話をいろいろお伺いしました。
 そういった方に、子供たちにそういったお話をしていただいて、そういった経験だとか、あるいは技術だとか知識だとか、あるいは熱い思いなどを子供たちに伝えてくださるようなそんな機会ができれば子供たちもまたちょっと違った面で、科学だとか自然のいろんな現象について興味が持てるのかなということを思います。
 そういった知立市の人材だとか、知立市の環境だとかいうことが有機的にこう結びつけて、子供たちのある面、教育に活用できたらいいかなということを思います。
 また、そういったこと、そのばらばらでこうやっててもいいんですけども、一つ、拠点のようなものがあって、そこに行くと何か科学のおもしろいことがやれるぞとか、何かおもしろいものが見れるぞとかいうようなこと、発明クラブもそこへ行って何かをやるとか、うちの学校もそこでというようなちょっとまだ曖昧ですけども、そういったような何か子供たちの科学の関心の拠点になるようなものができたらいいなという夢はありますね。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 はい、ありがとうございます。先ほど教育長の話の中に、負の方向に、要するに、今はいろんな問題が山積しているという話を聞きました。また、今のお話の中に、指導力を発揮する人材育成、また、生きる力を発揮できる子育て、こんなことが非常に大事だというように受け取りました。
 そうした中で、市として、特に力を入れている、そんなようなポイントがありましたら、ちょっと御披瀝ください、よろしくお願いいたします。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 知立市として、特に力を入れていることと言われますと、もう少し具体的にどういう面でということをもう一度。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 ここんところ、いろんな町のそういった中に、先ほど紹介されました宇宙の学校とか、また発明クラブ。この発明クラブはそもそも刈谷市でしたかね、愛知県で一番歴史のある発明クラブ、ここには、本当に知立市はたしか定員が30名、幾ら応募しても30人、今は33名ですか、そんな少年少女しか参加できないということで、1年がサイクルということですけど、抽せんに漏れて泣く泣く他市へ、刈谷市へ行ったり、また安城市へ行ったり豊田市へ行ったり、そんなことをよく聞くんですよね。
 そういったことで、要するに、また一方では抽せんに外れたからもう諦めるとか、そんな子がこう出てきちゃうんですよね。そういった子たちのことを理科の先生である川合先生は、特に知立市において、これから理科離れっていうことも、また、せんだって新聞で、理科の学力、随分低いっていうことですね。そんなことを見て、今特に、先生の中に、思いというものがあったら、ちょっとそこをお聞きしたくて、お願いいたします。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 まず、やっぱり学校での理科の授業ですね、より楽しく興味のあるものにする。やっぱり教科書と黒板とノートだけの授業では、子供たちも新たな関心を呼び起こすことはなかなか難しい。あるいは、今インターネットなどで簡単に情報などは手に入るわけですけども、やはりそれはある面表面的な情報でしかない。やはり学校での理科の授業が子供たちの直接な観察だとか、直接の体験だとか、あるいはある自然事象を見て不思議だな、調べてみたいなというような提示の仕方だとか、そういった理科の授業の工夫は1つは必要かなということを思います。
 それから、先ほどから話題になってます子供たちが学校から離れても、そういったいろんな自然事象を体験ができるような環境が整えばいいなということを思いますが、教育委員会として何をやってるんだと言われると、ちょっと今のところ、そういった学校外の部分で、特に力を入れて進めていることはないですが、そういった活動と一緒に自分もそばにいて、今後ですけども、教育委員会としてさらに何か支援をすることがあれば、子供たちのために進めていきたいなという思いはあります。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 はい、ありがとうございます。次に、今、時々いろんな情報の中で耳にする第4の学校、学習環境の必要性についてお尋ねします。
 昨年3月に起きた大震災以降、エネルギーの概念を根本から変えなければ生活していくことができない時代へと突入し、人々の持つ知恵を結集する場を持ち、皆で考え、町を変え、暮らしを変えていくことが必要となりました。資源の乏しい我が国は当然のことながら、最先端の技術力で環境に優しいものづくりが要求され、新しい知識、情報、技術があらゆる領域において活動の基本となり、多様な教育ニーズが生まれております。
 子供たちの健全な成長は学校教育だけで実現できるものではなく、家庭や地域社会それぞれが役割を担い、機能を発揮し、連携しながら、課題に取り組んでいく学習環境の整備が急務であります。地球環境との共生を考え、多角的、総合的な視点で科学を捉える、そういった場として、知立少年少女発明クラブや、先ほど紹介にありました、この11月4日に八ツ田小学校で開校する宇宙の学校は、まさに子供たちの好奇心を引き出す場として、大いに期待されるところでございます。
 こうした取り組みに対して、教育委員会として、また教育としてこうした第4の学校、学習環境の必要性や役割、そして将来像についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 先ほどからのちょっと繰り返しになりますが、学校の場だけでなく、地域とかいうところで地球環境を学んだり、科学的な能力を育てるということは、本当に必要だと思います。
 稲垣議員も頑張ってみえた、猿渡川まつりというのを自分も今回も参加させていただきましたが、その宇宙とか難しい原子力だとか、そういうことではなくても、本当、身近な猿渡川の川にボートに乗って一つ視点を変えて、周りの景色が見える、周りの自然が見える、そういったことの中から、やっぱり子供たちはいろんなことを学ぶと思います。
 ほかにも地域でそういった子供たちの関心あるいは環境とか自然に触れるような機会が今後ともふえていくといいなということを思っています。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 私も今教育長がお話しされたとおりで、こういった学校の環境というのは大変必要なことかなと、今、自分の中では思っております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 ありがとうございました。そうですね、子供たちのたまり場といいますか、そういう物事に熱中する、集中する、そんな遊び場であり、学び場であるような拠点づくり、こういったことについて、一つお尋ねいたします。
 いつの時代でも未来の社会を担う子供たちが限りない夢と創造力を持ち、たくましく伸びやかに成長していくため、私たちはその学び場、遊び場に特定の機能を備えたものづくり広場、町の科学館、こんなようなものを設置して、将来を担う子供たちへの贈り物としたいと考えます。財政厳しい昨今です。新たな施設をつくるということではなくて、今ある公共施設、例えばパティオだとか、中央公民館、八橋の文化広場など既存の公共施設を活用して、多面的学習機能、また育成機能、遊び場機能、居場所機能、交流機能を備えたものづくりの拠点としてスタートをしてはどうかと考えます。こうした点について、教育長の考えをお聞かせください。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 既存の施設の利用でもいいので、そういった拠点がぜひ必要ではないかということでありますが、もちろん専用の新たな施設ができて、子供たちの本当に活動のしやすい、そういったものができれば一番環境的にはいいんでしょうけども、せめて、そうでないにしても、何らかの形で子供たちがそういった自然とか科学とか宇宙とかいうことに、自由にというんですかね、興味あるときはこう行って、そこで何かができるというような施設が知立市にできるということは大変夢のある話だなということを思います。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 先ほど、ちょっと再確認です。宇宙の学校の開校は11月4日ですか、これ、開校、もう決まっているわけですけど、正直言って、こういった話をなかなか町なかで聞いたことがない、子供たちからも聞いたことがない。これからその宇宙の学校の、例えば応募とか、準備ですよね、そういったものについてちょっとお聞かせください。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 先ほども言いましたように、直接教育委員会が
かかわっているわけではありませんが、自分もそのいろんな打ち合わせの中では参加させていただいたので、知っている範囲でお答えをしたいと思います。
 多分、ここに見える中でも、今回この議会での質疑、答弁の中で初めて宇宙の学校が知立市にできるというようなことも耳にされたということも、議員の中でも多いのかなということを思います。まだまだ全く広報をしてないわけで、8月、夏休みの間に、具体的に最終的なその開校に向けての準備をする中で、広報の仕方、知立市役所のあの広報に載せよう、そのための原稿とかチラシづくりをして、子供を通して家庭に配ろう、それ以外にも何らかの形で市民に知らしめていこうということが、今準備をしている段階で、近々にいろんな形で具体的なものが目につくような形になるのかなということを思います。
 あと、当日の流れなどについても、この前も話しましたように、的川教授の記念講演会を初め、開校式、そして第1回目の親子でのスクーリングという、それは熱気球を飛ばすということまで具体的に決まっています。
 それから、じゃあどういう形でどんな準備をするかと、細かいことも今詰めているところであります。そういうことも含めて、近いうちに子供たちあるいは市民の皆様にその計画、今考えてるプランがお知らせできるのかなと考えています。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 もう一つ教えてください。
 先ほど申した少年少女発明クラブ、ここの指導者の会の方々が随分この宇宙の学校にもかかわっていくということを聞いております。さっき私が申した町の科学館、こういうような仮称でございますけども、こういったものが、今私の中にある情報の中では、宇宙の学校を初め歴史ある発明クラブですね、また、こういうようなものは、将来的にはこれ、ひとつそのベースの中で、いろんな形でまとめていくという形で考えておられるんですか。その辺、ちょっと教えてください。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 実際にはそれぞれ別の団体と言えるほどじゃない、その集まり、グループの人たちが進めていることなので、将来的にどうなっていくのかっていうのは、その方たちの今後のこと、話し合いとか必要性があれば、そういう方向に行くかと思います。
 何回も言って申しわけないです。自分はこの3つの活動とも全てこうかかわってきたものですから、自分としてはそういったものが一体化できると集中的に密度の濃い空間ができて、より子供たちにとっては利用しやすいものになるかなという思いはありますけども、例えば、宇宙の学校というのは、今考えているのは、例えば今回熱気球をつくるんですけども、結構大きなビニールの袋に熱をやって、こう飛ばすわけですけども、これは室内でやるわけですね。そうすると、今回は八ッ田小学校の体育館を使うということなので、十分できる広さがあるんですけども、じゃあ、ほかの一般的なところでそれだけのものがあるかというと、なかなかやっぱり小学校の体育館ならいろいろ、例えば紙飛行機を飛ばすにしてもいろんなことをやるにしても、スペース的には十分かなと思いますけど、じゃあ、発明クラブは、じゃあ体育館でできるかというと、やっぱりいろんな工作をしたりするので、やっぱり体育館では難しいというそんなことがあります。それぞれの活動の特性などもあるので、1つに集約できるかどうかっていうのは、まずそういう思いがそれぞれの団体にあるかどうかっていうことから始まって、可能かどうかということも、まだまだ検討が必要かなというふうに考えます。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 はい、わかりました。ありがとうございました。ちょっと角度を変えて質問をさせていただきます。
 第5次知立市総合計画の中で、まちづくりの基本目標として、やさしいまち、ろまんを語れるまち、まなびのまち、いきいきとしたまち、このように示されております。自分たちが暮らし、自分たちの子供が育つまちの将来に語り合うまちとあります。また、学びたいという願う人がいつでもどこでも気楽に学べ、さまざまな知識や技術、芸術文化に触れることのできるまち、とあります。こうした観点からもものづくり広場、こういうようなものの必要性は明らかであると考えます。
 まちづくりの視点から、企画部長に、これについて見解をお聞かせください。お願いいたします。
○議長(池田滋彦)
 企画部長。
○企画部長(清水清久)
 今の議員の御質問は総合計画上はどうかと言う御質問だと思います。今、議員おっしゃったのはまちづくりの基本目標の部分をおっしゃいましたけども、まちづくりの具体的な取り組みというところでも、ろまんを語れるまちの実現ということで、子供を豊かに育むまちというのを挙げておりまして、子供たちが地域社会の中で過ごせる場所づくり、あるいはまなびのまちの実現の中で、思いやりの心を育むまちとして、世代、地域を超えた交流機会をつくるということもうたっております。
 今回、議員がおっしゃっておられることは、総合計画上、進めるべき方向とはずれてはいないというか、同じ方向性だとは思っております。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 はい、ありがとうございました。この地方は、大変ものづくりの盛んな地域で、新しい試みとしまして、知立市にふさわしい産学協同のものづくり広場、まちの科学館を設置し、好奇心や探求心旺盛な幼児期や小学校の低学年から学び、遊ぶ機会、また場を創出し、創造力豊かな子供たちが数多く育つまちの科学館の設置を提案させていただきます。
 この質問を最後に、教育長と市長に御所見を伺いまして、この質問を閉じさせていただきます。
○議長(池田滋彦)
 川合教育長。
○教育長(川合基弘)
 まちの科学館でありますけども、科学館といっても単なる展示スペースではないと。子供たちが実際に体験したり、いろんなことが操作ができるようなそういった活動の場というですかね、いうことを考えて、今進んでいるというふうに認識しています。
 科学への興味だけではなくて、やっぱり自然とか環境とかエコとかいうことを考えたり、体験できる、確かめたりできる、そういうスペースでありたいなということも、一番中心になって考えている方が見えるんですけども、そういったことですね、そういうことも大事にしていきたいという方向性であります。
 それから、さっきもちょっとお話が出ましたが、少年少女の発明クラブ、あるいは宇宙の学校など、子供たちの科学的な興味を持つといったそういった活動が、一つに拠点的な役割が果たせるようなまちの科学館がもしできるとすれば、さらに魅力が増すのかなということを感じています。何かこう、子供たちがわくわくして、親子ともどもそこに行ってみたくなるようなそんなまちの科学館ができるといいなと思っています。
 それで、今準備をしてみえる方たちは、これは市民、そういった気持ちのある市民、それから大学、それから企業、それから各種団体ですね。例えばライオンズクラブとかいろいろ、商工会とかいろいろあるでしょうけど、そういうとこの協力も得ながら、あるいは全国の科学館だとか全国の博物館との連携も構築をしながら、知立市の身の丈に合ったまちの科学館がつくりたいなということでやっていただいてますので、本当に自分も一緒になって応援をしていきたいなというふうに考えています。以上です。
○議長(池田滋彦)
 林市長。
○市長(林 郁夫)
 まちの科学館ということであります。今教育長の語られたことについて、本当に私も非常に楽しみだなっていうふうに思わさせていただいております。教育長が、また教育委員会の進め方、進めることについて、やはり市としてもできる限りのバックアップをさせていただきたいというふうに思っております。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 それでは次に、運動場の夜間使用についてお尋ねします。
 この件は昨日、高橋議員からしっかりと質問されましたので、ほとんど重複しますので、簡潔に二、三点ほどお尋ねさせていただきます。
 昨日の部長答弁では、使用期間の延長、すなわち通年使用と、また点灯時間の延長について、南中学校と竜北中学校双方の地域住民の理解が得られれば、12月議会に条例案を提出し、1月から新しい条例に基づき、利用が可能となるというようなお話でございますが、部長、この辺、お間違いございませんか、ちょっと教えてください。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 昨日の一般質問の中で、確かにそのようにお答えをさせていただきました。この通年使用につきましては、私も大変前向きに考えております。昨日も申し上げましたが、やはり地元住民の理解、これが大事ですので、ここをまず押さえまして、ただなかなか、例えばですけども、南中の住民の理解が得られて、例えば竜北はまだだとなった場合でも、昨年度、刈谷市がやられたような形で、試行的にやることも可能かなと思いますので、とにかく前向きに早い時期にやります。できれば、12月議会に条例案の一部改正を出して、1月から施行ということは今も変わっておりません。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 双方の学校でなくて、1校でも地元の調整がつけば実行していくということでお願いしたいと思います。ありがとうございました。
 次に、この件、サッカークラブの指導員の方からも同じ通年使用、点灯時間の延長等々、問われております。早急に関係する区長を通じて地元説明会を開き、理解を求めていただきたいと思います。
 そこでですが、この準備ですよね。こういったものというのは、すぐさまできるんでしょうか。また、過去にこういった住民とのナイターの設備、竜北、また南中、この辺の住民との協議とかこういった意見交換会などはとったことはあるんでしょうか。その辺、ちょっとお聞かせください。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 まず、当然この当初、ナイター設備を設置するときには、地元の方との調整でお話し合いはあったと思います。以後、それ以後は特に住民の方との打ち合わせは持っておりません。
 あと、この説明会でございますが、先ほど議員が言われたとおり、まず区長のほうに話をして進めていこうとは思っておりますが、これがとにかく早急にはやりますけども、今ここでいつっていうことはちょっと言えませんので、とにかく早急に動いてまいります。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 はい、ありがとうございます。サッカー、1年中活動する、多分このナイターの設備は、当時は多分野球とソフトボール以外は余り利用がなかったのかなと。現在、このナイター利用する競技種目っていうのは幾つぐらいあるんでしょうか。ちょっとその辺、教えてください。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 現在は、やはり軟式野球、ソフトボール、サッカー、これが3つが主でございまして、あとはほとんどないでございます。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 それと、昨日の答弁の中に、この平成21年から利用がどんどん減って、これは企業が利用しなくなったからだということでございますけど、このせっかくのこのナイター施設をもう少し幅広く市民に利用していただくっていうようなこともどうなのかなというふうに考えます。
 例えば、行政のほうから、ナイターいろんな、たしか平成21年は60回ぐらい、それからこの利用がたしか昨年29回でしたかね、そういうふうに、激減しているわけですよね。何かその、まだ市民の方でこのナイターが運動場が使えるよっていうことを知らない人もたくさんいるのかなというふうに思います。そういったことで、こういったPRなどは考えておられるんですか、どうなんですか、ちょっとお聞かせください。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 このナイター施設についてのPRということでございますが、まだちょっとそこまでは考えておりませんでしたが、やはりこの使用者が減ったということで、せっかくある施設でございますので、できれば有効にたくさん使っていただきたいということで、今後PRのほうも努めてまいりたいと思っております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 ありがとうございました。
 次に、さきの議会で明石議員の質問に、南中学校のナイター照明は大変暗いという質問があったと思います。その後、改善されたのでしょうか、ちょっとお聞かせください。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 その件につきましては、竜北中学校のナイター設備でございますが、まず、照度をはかりまして、そのはかった結果でもって、ランプの向きを、そのいいところに変えました。ただ、それで今使用はしていただいておるわけですが、まだ完全に今の段階で照度が十分ということではないのかなと思っておりますが、それ以上になりますと、かなり大きな工事になりますので、それはまた今後の検討課題だと考えております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 で、現在使用してみえる、利用してみえる方々からの、暗いぞという声などは届いていないということですか。
 例えば、これ、明るさが足らないということは、けが、事故、これにつながるのかなということも思います。そういったことについてはどのように考えてみえるのか、ちょっと教えてください。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 その後は、私のところには暗いだということの話はまだ聞いてはおりません。ただ、暗くても言ってみえない方があるのかもしれませんが、まだ私はちょっと聞いておりません。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 ちょっと、この使用料についてちょっと教えてください。たしか、3,100幾らということを聞いてるんですよ。これは1時間でしたかね、ちょっとこの辺、料金体系ちょっと教えてください。
○議長(池田滋彦)
 しばらく休憩します。
午後4時40分休憩
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午後4時40分再開
○議長(池田滋彦)
 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 まず、使用料でございますが、最初の1時間が3,260円、以後30分ごとに1,620円とこのようになっております。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 はい、ありがとうございました。今の質問ですね、実は問い合わせがあって、学校のナイターの設備の利用、例えばこれ、3,000円、4,000円という料金になると、少人数の競技グループは料金のことがあって、なかなか使いにくいよねっていうことを聞いたもんですから、今、確認しました。
 ありがとうございました。
 これはまた改めて部長のとこに相談します。
 次に、さきの6月議会で、体育館や運動場の照明ランプを省エネ無電極ランプ、LVD、またLEDに交換すべきと提案させていただきました。その後検討されたのか、進捗状況についてお尋ねします。教育部長、よろしくお願いいたします。
○議長(池田滋彦)
 教育部長。
○教育部長(野村清貴)
 体育館のLVD化につきましては、6月議会で御質問いただきました。また、そのときの答弁もしたと思うんですが、まだなかなかこのLVDについて、メジャーじゃないもんですから、今言ったLVDも含めLEDも含め、現在も検討中ということでございます。以上です。
○議長(池田滋彦)
 8番 稲垣議員。
○8番(稲垣達雄)
 検討中、いつまで検討しておってもやっぱり試行しないとデータ出ないもんですから、ぜひ早急に検討いただき、試行していただきたいというふうに思います。
 以上をもって私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(池田滋彦)
 これで8番 稲垣議員の一般質問を終わり、一般質問の終了とします。
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○議長(池田滋彦)
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。
午後4時42分散会
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