団員紹介 [副団長] 吉田 純一郎

更新日:2023年08月21日

『ウェルビー消防署&ウインダム警察署訪問』

(写真)副団長 吉田純一郎さんの写真

副団長
吉田 純一郎

今年度の姉妹都市市民派遣団の帰国報告書は全体を団長の野々山さんがまとめ、訪問先ごとに担当を決めての報告書を作成することになり、私の担当は消防署と警察署の2カ所となった。
2010年7月19日
ウェルビー消防署訪問 ( Werribee Fire Station
バスでウェルビー消防署に着くと、2人の消防士が迎えてくれた。
ダリーウェルズ署長の説明によると、ビクトリア州には消防署が1200カ所あり、この地区には5つの消防署があり2つは24時間勤務しており有給だが、残りの3つは無給で合計約6,000人のボランティアが働いている。
1915年この消防署の設立当時ウインダム市の人口は1,000人だったが現在は147,000人にもなっている。
この消防署の業務としては建物火災、自然火災(ブッシュファイアー)の他、車の事故(ロードレスキュー)を含め年間900回出動していて、昨年(2009年2月7日)の自然発生火災山火事(ブラックマンディー)では仲間2人が亡くなり、山火事は風向きが変わったりするので、非常に危険だと話してくれた。この署長は33年間消防士をして、退職後11年間ボランティアをしているとのことだった。
何故オーストラリアで多くの消防がボランティアで支えているかというと、以前金鉱が発見されて、多くの人が一攫千金を夢見て金鉱に集まっているとき、火災が起き、大変だったことが根底にあるとの説明だった。
現在ビクトリア州では希望する11歳から15歳まで前段階の消防訓練がありチームワークとはどういうものなのかを学んでいる。16歳からはシニアとなり前段階の2年の教育と訓練を終えていなければシニアのボランティアには入れないシステムになっている。
小さいころからボランティアの精神を養う教育がなされているのは日本も学ぶべきだと思った。
それから通訳さんの話によると救急車を呼ぶと1回約8万円ほど請求されるそうで、なかなか呼べないとのことであった。無駄な税金の出費を抑えるようになっている。日本でこのシステムを取り入れたらどうなるだろうか・・・
1本目が子供のころから消防に対する重要性とボランティア精神の育成など、2本目が昨年のブッシュファイアーのDVDを見せてもらった後、車庫にある出動できる態勢の消防車の説明を聞いていると地元のメディアが来て、本田さんが消防服を「重い重い」と言って着ているところを写真に撮っていった。あとで新聞に載ったのをコーディネイターのミリアムさんがオーストラリアからメールで送ってきてくれた。下の写真はその時のものである。

(写真)現地新聞に掲載

【現地新聞に掲載】

ウインダム市のレスキュー隊はオーストラリアでNo.1だそうで誇りにしているし、近くレスキューの大会があるとのことだった
消防隊の奥さん達の「炊き出し」などのボランティアもあるそうだ。
一通りの説明が終わり、温かいコーヒーを男手で入れてくれてクッキーもご馳走になった。気温13℃位で寒かったこともあってとても「心温まるもてなし」であった。
帰るバスの中でオーストラリアの消防に関するボランティアは凄いと皆関心しきりだった。
2010年7月19日
ウインダム警察署( Wyndham Police Station
ザイス署長から警察署の説明を受けた。
ウインダム警察署は今年3月31日にオープンしたばかりの新しい警察署でビクトリア州の西部に位置している。署長はウェルビー地区の署長も兼務していて合計120名の警察官を統括している人である。
ウインダム市は542平方キロメートル(知立市の面積16.34平方キロメートル)という広大な面積でそれを管轄するのは大変であり、日本の人口密度と同じだったら200万人の人口が住んでいる広さになるそうだ
ここでは制服の警察官、刑事課、鑑識課、犯罪防止課がありここで2年間勤務できたらどこの警察署でも務まるという位ハードな警察署だと説明された。
現在人口が147,000人(知立市の人口70,000人弱)と非常に増え、若い人が特に増えており、若い家庭でのDV(ドメスティックバイオレンス)が増加傾向にあるとのことであった。
署長の説明の後、署内を見学。中央監視室には定点監視カメラからの映像が常時部屋中のモニターに映し出されていた。
アスレチックジムや仮眠室があり、取調べ室( interview room )はビデオカメラで撮影できるようになっていた。また、留置場はベッドとトイレだけの約6畳くらいの広さがあった。拳銃の保管庫も開けてくれた。20丁ほどあったように思う。

(写真)警察署前

【警察署前】

見学を終えて最初説明があった部屋に戻って感想など聞かれたあと署長の説明の理解度のようなテストがあり、「署長が管轄している警察署はいくつ?何人の警察官を統括しているか?」の質問であった。正解者2人には「 Victria Police 」と書いた帽子( cap )をプレゼントしてくれた。 最後に「警察署長は勤続何年でしょう?」の質問に私が正解して、警察官が正装の時にかぶる新品の帽子をもらった。
日本の警察署は暗いイメージがあるがウインダムの警察署は新しいせいもあって明るく、警察官にもジョークが通るような気がしたのは私だけだろうか?
最後になりましたが派遣団と一緒に行っていただいた、林市長をはじめ国際交流協会の方々および市から随行の竹本部長、我々だけだと心細く心配だったのですが本当に心強く有難かったです。お礼申し上げます。
また、昨年新型インフルエンザの流行で派遣が見送りになって2年越しにお世話をしてくださった秘書課の稲垣さん、お陰様で楽しい思い出を沢山かかえて無事帰って来ることができました。感謝いたします、有難うございました。
まだ姉妹都市ウインダム市に行ったことがない人は是非行ってみてください。
通訳さんがいてくれるので大丈夫ですよ。

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