団員紹介 [団長] 野々山 喜代子

更新日:2023年08月21日

『姉妹都市ウインダム市を訪問して』

(写真)団長 野々山喜代子さんの写真

団長
野々山 喜代子

第10回姉妹都市派遣団の団長としてオーストラリアを訪問する機会をいただきました。今回は愛知県とビクトリア州との友好提携30周年記念事業に出席すること、また、知立市で今年11月に行われる市制40周年、国際交流協会20周年の式典にウインダム市からの訪問を要請する目的もあって、知立市長、知立市国際交流協会会長、副会長、幹事が同行され、有意義な旅になりました。メルボルンの式典は、日本からは神田知事夫妻、愛知県、知立市、東海市、豊明市の代表者が出席して盛大に行われました。式典を終えて夕方からウインダム市にバスで移動しました。

(写真)出発(知立市役所)

【出発(知立市役所)】

広大な農場、牧場が地平線まで広がって、はるか遠くに家の明かりがポツン、ポツンとみえました。その日は新築の市役所のファンクションルームで歓迎パーティが行われました。ウインダム市長、市会議員、市の幹部の皆さんの心のこもった歓迎を受けました。テーブルごとに会話がはずんでいました。

(写真)歓迎パーティー(ウインダム市役所)

【歓迎パーティー(ウインダム市役所)】

翌日、市民団は前市長カレンさんの引率で消防署を見学し、知立市長と国際交流協会役員は市役所において、ウインダム市長と知立の中学生との対話を視察したり、11月の知立市訪問に関するミーティングをしました。
消防署のおもな活動は、火災、自然災害(洪水、暴風、地震)、道路事故捜索と救助など多岐に渡っています。その多くが訓練を受けたボランティアによって行われています。火災に備えて PREPARE. ACT. SURVIVE. という写真入のパンフレットを作り啓発活動も行っています。
その後、新庁舎の横に造られた日本庭園に第10回目の記念植樹をしました。旧市庁舎当時に植樹した桜の木はこの日本庭園に移植されていました。富士桜といって日本の桜と樹皮は似ていますが、枝振りが少し変わっていました。

(写真)第10回記念植樹

【第10回記念植樹】

警察署ではいろいろな施設設備を見学し、説明を受けました。容疑者の取調べ室を見ても、人権が守られ、配慮が行き届いていると思いました。
ターネイトコミュニティセンターでは老人の方々と交流し、昼食も一緒にいただきました。日本の抹茶のサービスをしました。育児講習の行われている部屋、4歳児のデイケア施設を見学し、ポイントクックコミュニティセンターでは図書館、コンピュータ室などを見学しました。
中高一貫教育のウェルビーセカンダリーカレッジを訪問しました。中学2年生の日本語の授業に参加し、生徒の日本語による質問に応えたり、鶴の折り方を教え、出来上がった鶴の羽にメッセージを書いてもらったりしました。生徒1400人は約23カ国から来た2世、3世が多く、教職員134人も世界各国から来ておられるとのこと、熱心な教育が行われていることを知りました。校長先生は、生徒たちが将来、地球規模で働けるように教育しているといっておられました。

(写真)ウインダム市の住宅地

【ウインダム市の住宅地】

ウインダム市は542平方キロメートルという広大な土地があります。10年前、初回訪問団の記事に、当年8万人の人口は、2011年には15万人を見込んでいると書いてありますが、まさにそのとおりの増加を遂げております。現時点の人口は147,500人であり、2050年には48万人に増加すると予測されています。現在、1年に1万人ずつ増加し、1週あたり50人の赤ちゃんが生まれているとのことでした。文化や経済の成長の面ではプラスだと思いますが、広大な農地や牧場が住宅地に変わっていく様子や、住民のニーズの多様化への対処など、抱える問題も多いのではないかと思います。
日本の近隣には様々な国があります。そして時々、外交上の困難を感じます。小さな国日本が国際社会の中でどのように生きていくか考えるとき、外国への協力と理解が大切になります。とりわけ民主主義を担保できる国と、しっかりした協力関係を築いていかなければならないと思います。
知立市がオーストラリアのウインダム市と姉妹都市であることはほんとうに幸せであると思いました。今回、ウインダム市から学ぶことがたくさんありました。互いに知恵や技術を深め合って、交流していけるとよいと思います。

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