団員紹介 塚本 明美

更新日:2023年08月21日

『コミュニティーセンター内のデイケア施設訪問』

(写真)塚本明美さんの写真

団員

塚本 明美

市民派遣団に参加するに当たり、英語が苦手で国際交流という任務を果たせるか不安な思いでしたが、オーストラリアの福祉を見てみたいと強く思い、会話だけではなく笑顔で交流しようと参加しました。
暑い日本、香港を経由してメルボルンに到着すると冬でした。公園が多くガーデンシティとよばれ、建物は17世紀のビクトリア調が残っており、イギリスを思わせる美しい町並みでした。そこで愛知県とビクトリア州との友好提携30周年記念式典、パレード、レセプションに参加しました。女性は和服、男性は背広、その上にそれぞれハッピを着て参加しました。素晴らしい経験ができました。

(写真)愛知県とビクトリア州との友好提携30周年記念事業

【愛知県とビクトリア州との友好提携30周年記念事業】

3日目いよいよ姉妹都市ウインダムに到着しました。地平線のかなたまで続く広大な土地、果てしなく続く野菜畑、心が洗われるようでした。人口も10年前の2倍に増加し、広々とした分譲住宅もどんどんでき、リゾート地にはヨットハーバーもできる予定だそうです。その中にターネイト・コミュニティセンターがありました。

(写真)ウインダム市の風景

【ウインダム市の風景】

部屋・廊下の壁面には、空いているところがないほど教材や資料が、配色よく張ってあり、施設全体が手作りで温かいものでした。その中の妊婦のための教室、育児の教室では、男女が人形を相手におむつ交換の練習をしていました。私は、日本で男性がこのような教室に参加する姿を見かけないので驚きました。隣接して、4歳児のデイケア施設がありました。定員25名で、一週間に10時間、無料で預かってもらえるそうです。英語が話せない子供もいるそうですが、みんな仲良く遊んでいました。言葉だけではない心のつながりのようなものを感じました。庭には、人にやさしい木材のチップが敷いてあり、砂場では日本と同様スコップで遊んでいました。英語のできない親たちも、一年間無料で学習することができるとのこと、さすが多民族国家だと思いました。

(写真)4歳児のデイケア施設

【4歳児のデイケア施設】

その隣に、老人のためのデイケア施設がありました。日本と同様に、軽い認知症の人もいました。朝食、昼食を共にして14時頃に帰宅するようになっているとのことです。服装は明るく、笑顔も多く陽気な感じを受けました。老人の方たちとお昼の会食をしました。みんな食欲旺盛で、言葉ではなく手振りで食べ方を教えてくださり、楽しいひと時でした。いろいろ聞きたいこともありましたが、英語が話せなかったので少し残念でした。日本から抹茶茶碗、お抹茶、3種類の干菓子などを持参して、抹茶のサービスをしました。限られた時間の中で、30人ぐらいの人にお茶を振舞い、あわただしく片付けも行いました。中には飲まない人もあり、オーストラリア人にはなじみのない味だったのかもしれないと不安でしたが、お菓子にはたいへん興味を持たれ、一つずつ材料を質問したり、きれいなお菓子を家に持って帰るといって、丁寧に紙に包んでいる人など、その姿を見てうれしく思いました。
コンピュータ室や、多目的に貸し出しをする部屋もあり、世代を超えた人々が一緒に活動できる施設に目を見張りました。

(写真)老人のためのデイケア施設

【老人のためのデイケア施設】

市民派遣団の一員として姉妹都市、ウインダムを訪れる機会を与えていただき、心温まる交流、貴重な体験ができ、感謝の気持ちでいっぱいです。今後、国際交流に少しでも協力できればと思っております。

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