団員紹介 平松 千砂

更新日:2023年08月21日

『コミュニティーセンター・老人ホーム・カルチャーセンター訪問』

(写真)平松千砂さんの写真

団員

平松 千砂

今回の姉妹都市市民派遣団の訪問先は、バーデンパウエル校はじめ多方面にわたり、短い期間ではありましたが、密度の濃い経験をさせていただきました。
その中の、コミュニティーセンター内の図書館とユースリソースセンター、老人ホーム、カルチャーセンターについてご報告させていただきます。
図書館は、子供から大人までを対象とした学習施設です。
館内にはパソコンも設置してあり、学校帰りの生徒たちが気軽に訪れていました。
子どもコーナーでは読み聞かせタイムがあり、対象年齢ごと子供専門の司書やボランティアによって行われています。
私は、知立市内で絵本等を使わず言葉だけでお話を伝えるストーリーテリングの活動を行っていますが、この図書館ではこうした方法は使われていないということでしたが、子供たちに向けての読書啓発活動は、日本もオーストラリアも同じように行われているのだということがわかりました。

(写真)コミュニティーセンター内の図書館

【コミュニティーセンター内の図書館】

また、ウェルカムパーティーの席で隣り合わせた学校の先生に、オーストラリアの昔話や童話について尋ねたところ、その先生が、ご自宅にある絵本を何冊も持って、わざわざ滞在先のホテルを訪ねてくださいました。
これらの絵本を日本に持ち帰ったので、何らかの形で役に立てることができたらと考えています。

(写真)ウェルカムパーティーにて

【ウェルカムパーティーにて】

同じくコミュニティーセンター内にあるユースリソースセンターでは、青少年を対象としたダンス・音楽・グラフィティなどのプログラムが用意されているほか、心理カウンセラーによるカウンセリングも行われています。
ここでは、進路問題、いじめ、虐待など青少年の抱える問題についての支援がなされていて、学校との連携もできています。
子供たちの相談内容については守秘義務が設けられ、親たちにも相談内容について開示されません。
このように、子供たちが安心して相談に来られるよう配慮がなされており、加えて、気軽に足が運べるコミュニティーセンター内に設置されているということは、援助を求める子供への支援に対する有効な方法の一つだと思いました。
老人ホームは、広くゆったりとしていて、充分な自然光が入り、窓からは緑豊かな庭が見渡せる、明るく清潔感あふれる施設でした。
初めに、体操の様子を見学させていただきました。
14名ほどのお年寄りが、円形になってイスに座り、スタッフのリードで、落ち着いた雰囲気の中、ゆったりとしたテンポで身体を動かしていました。
私は音楽療法にも興味があったので、施設の方に音楽療法を取り入れているかと尋ねたところ、実際にその場で、音楽を使ったプログラムを見せてくださいました。
音楽が流れ始め、その音楽にのって、イスに座った状態で2~3個の特大風船を打ち合って楽しむものでした。
老人ホーム使われていた音楽は、やはりお国柄を表しているのだと思いますが、リズム感のある軽快な曲でした。
施設内を見学させていただいた後、入所されている方たちと交流させていただきました。
私たち派遣団は、簡単な楽器を使って「さくらさくら」と「ワルツィング・マティルダ」を演奏しました。
「ワルツィング・マティルダ」は、オーストラリアのポピュラーな曲で、皆さん一緒に歌ってくださいました。
演奏しているうちに、楽器と歌とがちぐはぐになってしまって、合わないところもありましたが、それでも大いに盛り上がり、楽しいひと時を過ごすことができました。
その後、折り紙でオルガンや鶴を折りました。
私のたどたどしい片言英語の折り方の説明にもかかわらず、皆さん熱心に折ってくださいました。

(写真)老人ホームでの演奏の様子

【老人ホームでの演奏の様子】

ウインダム市での最後の訪問先は、カルチャーセンターでした。
この施設は、もともとダンスホールだった建物で、2001年にカルチャーセンターとして創立されたものだそうです。
館内には劇場、図書館絵画展示室などがあり、劇場は477席で、年間およそ150回のパフォーマンスが行われるということでした。
劇場の担当の方に、音響や照明などの設備について説明していただきながら、普段私たちがあまり見ることのない舞台裏を案内していただいたことも楽しい思い出となりました。

(写真)カルチャーセンターの舞台

【カルチャーセンターの舞台】

姉妹都市市民派遣団に参加させていただいたことで、本当に多くの貴重な経験をさせていただき、日本との違い、共通点などについても改めて認識する良い機会を得られ、視野を広げさせていただきました。
また、行く先々で本当に温かい歓迎を受け、これまで姉妹都市交流にご尽力されてこられた方々の積み重ねを感じるとともに、国際交流の大切さを実感しました。
このようなチャンスをいただけたことに、心より感謝いたします。

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