ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話をきいて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。ゲートキーパーになるために特別な資格はいりません。
自殺の多くはいくつかの「危険因子」が重なり、そこにきっかけとなる出来事が加わって引き起こされます。
また、自殺を考えている人は、悩みを抱えながらも「自殺の危険を示すサイン」を発していることが多いと言われています。
一人でも多くの方に、「ゲートキーパー」として意識を持っていただき、自殺を考えている人のサインに気づき、できることから行動を起こしていくことが、自殺対策につながります。
あなたの周りの方の様子が、「何かいつもと違うな」と感じたときは、声をかけてみて、「心配している」というメッセージを伝えましょう。まずは大切な人のこころのサインに気づくことが大切です。
話をきくときには、相手の話を批判せず、じっくり耳を傾けることが大切です。
「話をきいてもらうだけで安心した」という方も多くいるのです。
自ら命を絶ってしまう要因には、さまざまなものがあります。話をじっくりときき、本人の気持ちを受け止めてから、必要があれば、医療機関や専門機関へ相談をつなげてください。
相手の変化に気づき、声をかけ、話をきき、相談機関へつなぐことを繰り返すことが、見守ることになります。相談機関につないでも、すぐに元気になるわけではありません。相談機関につないだ後も、必要があれば相談にのることを伝え、今までどおり温かく見守りましょう。
悩みを言葉にして話してくれなくても、いのちの問題につながる深刻な状態は、次のような形であらわれることがあります。複数あてはまる場合は、周囲が注意してみてあげる必要があります。
・食欲がなくなる。
・眠れなくなる。
・ため息が多くなる。
・突然身辺整理を始める。
・自殺をほのめかす言葉や「死にたい」など自殺についてはっきりと口にする。
・自分のからだを自分で傷つけたり、危険な行為をするなど、自分を大事にしなくなる。
・身だしなみに気を配らなくなったり、派手になるなど、外見が変化する。
・どこか投げやりな態度が目立つようになる。
・欠席や遅刻、早退が目立つようになる。
・いらいらが目立ち、怒りっぽくなったり、キレやすくなる。
・友達と交わるのを避け、孤立するようになる。
・もともと見られた性格が極端になる。(妙にハイテンションになる、ひきこもりがちになる等)
・勉強に身が入らず、成績が低下する。
・欠勤が多くなる。
・遅刻、早退が多くなる。
・能率が低下する。
・ミスや事故が多くなる。
どこに相談したらよいかわからない場合は下記機関へご相談ください。
相談機関 | 電話番号 | 受付時間 |
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知立市保健センター | 0566‐82‐8211 |
平日 8時30分~17時15分 |
衣浦東部保健所 (こころの健康推進グループ) |
0566‐21‐9337 |
平日 9時~12時、13時~16時30分 |
愛知県精神保健福祉センター | 052‐962‐5377 |
平日 9時~12時、13時~16時30分 |
あいちこころほっとライン365 | 052‐951-2881 | 毎日 9時~20時30分 |
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