気をつけよう!乳幼児の事故
自転車に乗せた子どもの足が巻き込まれる事故に注意しましょう
自転車の荷台に座っていた子どもの足が、後車輪に巻き込まれて受傷する、いわゆる「スポーク外傷」が多発しています。
6歳未満の子どもを自転車に同乗させる場合には、足の巻き込み防止のため必ず幼児用座席を使用しましょう。また、ドレスカードも足の巻き込防止に有効と考えられますので、幼児用座席と併用するようにしましょう。座席ベルトの使用やヘルメットも忘れずに着用させましょう。さらに、自転車の荷台に幼児用座席を取り付ける際の注意点としては、取扱説明書、自転車への取り付けの可否、適合する質量別クラス、両立スタンドであるかを必ず確認しましょう。
※幼児用座席を使用しないで荷台に6歳未満の子どもを乗車させることは、道路交通規則の違反となります。
抱っこひもからの転落に注意しましょう
抱っこひも等から転落すると、特に月齢の小さな赤ちゃんは、入院を要する重篤なけがを負うことがあります。注意しましょう。
抱っこひもを使うときのチェックポイント
- バックル類の留め忘れはありませんか?
- ウェストベルは腰骨の上ですか?
- お子さんの位置は下すぎませか?
- お子さんは苦しくありませか?
- 全体にベルトの緩みがありませんか?
詳しくは下記のリーフレットをご覧ください。
抱っこひもからの転落に注意
抱っこひもからの転落に注意(PDF:928.2KB) (PDFファイル: 928.3KB)
食品等の誤嚥による子どもの窒息事故を予防しましょう
厚生労働省の人口動態調査によると、平成26年から令和元年までの6年間に、食品を誤嚥して窒息したことにより、14歳以下の子どもが80名死亡していました。そのうち5歳以下が73名で9割を占めていました。
窒息・誤嚥事故防止のため、以下のことに注意しましょう。
・ ゆっくり落ち着いて食べることができるよう子どもの意志に合った タイミングで与える。
・ 子どもの口に合った量で与える(一回で多くの量を詰めすぎない)。
・ 食べ物を飲み込んだことを確認する(口の中に残っていないか注意 する)。
・ 汁物などの水分を適切に与える。
・ 食事の提供中に驚かせない。
・ 食事中に眠くなっていないか注意する。
・ 正しく座っているか注意する。
そのほか、下記リンクもご確認ください。
ン等による子どもの窒息や誤嚥(ごえん)に気を付けましょう!(消費者庁)
節分は窒息・誤嚥に注意! 硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないで!(消費者庁)
医薬品の誤飲に注意しましょう
子どもによる大人用の医薬品の誤飲が多く発生しています。
特に「向精神薬、気管支拡張剤、血圧降下剤、血糖降下剤」は子どもが誤飲した場合、重い中毒症状を起こす可能性があります。
家庭での医薬品の保管ポイント
- 子どもの手の届かない所に保管しましょう。
- 保管する場合には、鍵のかかる場所に置く、取り出しにくい容器に入れるなど複数の対策をとりましょう。
詳しくは、下記の消費者庁ホームページをご覧ください。
子どもによる医薬品の誤飲事故に注意!(消費者庁)(外部リンクのpdfファイルが開きます)
洗濯用パック型液体洗剤に気をつけましょう
洗濯用パック型液体洗剤は、新たな形の洗濯用洗剤として販売されています。計量の必要がないため便利というメリットがありますが、フィルムが破れ、洗剤が口や目に入る等の事故が増えています。
フィルムは水に溶けやすいため、子供が握ったり噛んだり遊んでいるうちに、破れてしまうケースが多く、特に3歳以下の乳幼児に被害が集中しています。
乳幼児の手の届かないところで保管するよう注意しましょう。
店舗用ショッピングカートでの子どもの事故に注意しましょう
店舗で子どもがショッピングカートから落ちてしまった、ショッピングカートに乗ったまま転倒してしまったなどの事例が多く寄せられ、頭部や顔面にけがを負ったり、なかには骨折や頭蓋(ずがい)内損傷などの重症事例も寄せられています。
中でも乗り出したり、立ち乗りからの転落は全体の60%以上になります。その他、転倒や衝突、挟むといった事故が続きます。
ショッピングカード等での事故が起こらないよう注意してください。
以下のリンク先から詳しい事故事例を見ることができます。
ショッピングカードでの子どもの事故(国民生活センター)(外部リンクのpdfファイルが開きます)
子どもの事故は防ぐことができます!!
子どものこんな特徴が、事故に結びつきます。
- 1.頭が大きいので、重心が高く、バランスを失って転びやすい。
- 2.大人より視野が狭いので、空間を把握する力が足りません。
- 3.手に触れたものは、なんでも口に持っていく時期があります。
- 4.大人や動物のまねが、大好きです。
- 5.好奇心が強く、想像も出来ないような遊び方や、道具の使い方をします。
- 6.行動が自己中心的で、怖いもの知らずです。
- 7.前後左右の判断ができず、とつぜん飛び出したりします。
- 8.じっとしているのが苦手で注意力も不足しています。
- 9.気分やさんで、感情の起伏が激しく気まぐれなことがあります。
- 子どもの心身は、日々発達しています。
- その時期その時期で起こりやすい事故も変化していきます。
- 乳幼児期の子どもの死因の多くを占める「不慮の事故」は、前もって住環境を整備したり、親や家族全員が気配りをすることで大半は防ぐことができます。
- 事故防止の認識を深め、楽しい子育てライフを送りましょう。
更新日:2023年09月20日