ごあいさつ
四半期がすぎて
陽差しが一段と強まり、盛夏の気配を感じる季節となりました。
さて、5月2日および3日には、知立市の誇る伝統行事「知立まつり」の間祭が開催されました。5つの町から繰り出された勇壮華麗な5台の花車がまちを巡行し、華やかにまつりを彩りました。とりわけ、2台の花車が交差して回転する「すれ違い」では、多くの見物客から歓声が上がり、大変なにぎわいを見せました。
また、春から初夏にかけては、本市ならではの花の祭典も多く開催されました。4月下旬から5月中旬にかけて開催された「かきつばたまつり」では、伊勢物語の舞台として知られる八橋かきつばた園にて、美しい紫のかきつばたが咲き誇り、訪れた方々に安らぎと季節の趣を届けました。続いて5月中旬から6月中旬には、「花しょうぶまつり」が知立公園と知立神社で開催されました。この花しょうぶは、昭和期に明治神宮より下賜された由緒ある品種であり、紫や白の花々が見事に咲き誇る姿は、来園者の目を楽しませ、心を癒す存在となっています。
歴史や文化、そして自然の魅力を生かした多彩な行事が年間を通して開催されており、多くの皆様に知立の魅力を感じていただく機会となっております。

【知立まつり】
【花しょうぶ】
今年4月には、地域資源とデジタル技術を融合させた観光周遊型アプリ「知立巡り(XRツアー)」がリリースされました。本市を来訪する前に自宅で知立の観光地を体験できる「旅マエ体験」という機能は画面上に現れる仮想の「ドア(XR Door)」を通して、まるでその場にいるかのような没入体験が味わえます。
また、「旅ナカ体験」という機能では、市内9か所の観光スポットを実際に巡り、カメラをかざすことで「ARかきつばた」や「AR山車文楽」が登場するなど、新感覚デジタルコンテンツが体験いただけます。こうした取り組みにより、知立の魅力がさらに広く、深く発信されることを期待しています。
【知立巡り(XRツアー)】

一方、防災の面においても、着実な備えを進めております。5月25日には、猿渡川沿いにて水防訓練を実施し、市職員のみならず、自主防災会、知立消防署、安城警察署、陸上自衛隊、建設事業者など関係機関が一体となって、土のう工法や資機材の取扱訓練、情報伝達訓練に取り組みました。地域の皆様や防災ボランティアのご協力を賜りながら実施した本訓練は、実践的な対応力の強化につながるものと確信しております。
【 水 防
訓 練 】
近年、各地で地震や集中豪雨、台風など自然災害のリスクが高まる中、市民の命と暮らしを守ることが自治体の重要な責務であると改めて感じております。その一環として、本市では関係団体との防災協定の締結も積極的に進めております。災害時の物流を支える協定をはじめ、避難場所の提供に関する協定など、多様な場面での連携体制の構築を図り、有事において迅速かつ確実な支援が行えるよう備えを強化しております。
こうした取組の根底にあるのは、市民お一人おひとりの防災意識の向上です。日ごろからの備えが自らを守り、地域全体の安全につながります。今後も、市民・関係機関の皆様と連携を深めながら、より災害に強いまちづくりを目指してまいります。
夏本番を迎えるこれからの季節、熱中症対策をはじめとした健康管理の徹底とともに、引き続き防災への意識を高め、安全・安心な暮らしを皆で支えていくことが大切であると考えております。
今後におきましても、市民の皆様方にとりまして「安心」と「誇り」を持てるまちとなるよう、市政運営のひとつひとつに真摯に向き合い、全力で取り組んでまいります。引き続き、市政へのご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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協働推進課 秘書広報係
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更新日:2025年07月17日