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令和4年度 施政方針

はじめに

 本議会は、令和4年度(2022年)の当初予算案を審議していただく議会でもありますので、私の所信の一端を申し述べます。

 

 まずは、新型コロナウイルス感染症対策への取り組みについて申し上げます。

 日々、市役所や学校、保育園、図書館や体育館などの公共施設内で、感染者が発生・拡大しないよう教員、保育士、職員が、毎日、細心の注意を払い、自分自身の体調管理はもとより、頻繁な消毒作業や換気の徹底、利用制限などを行っており、今後も、引き続き、気を引き締めて、感染症対策を徹底してまいります。

 

 また、保健所からの陽性者などの情報が入れば、様々な媒体を使って、迅速かつ正確に発信し、市民の皆様方への、マスクの着用や三密を避けることなど、繰り返し呼びかけていくとともに、引き続き、町内会や各種団体の皆様方とも連携し情報共有を図ってまいります。

 

 そして、感染症対策の徹底と同時に、社会経済活動が両立できるよう今後も努めていくとともに、関係者の皆様方に寄り添いながら、必要な支援策を実施してまいります。

 

 一方、ワクチン接種であります。

 3回目の接種が、始まっているところであり、今後も、医師会の先生方にご協力いただき、進めてまいります。

 

 2005年、知立市は、市民の皆様方と、協力しあい、協働のまちづくりを明文化した「知立市まちづくり基本条例」を、全議員の賛同を経て、全国に先駆けて制定しました。

 その前文には、

「私たちは、先人が築いた地域資源や文化を引き継ぎ、より暮らしやすくするとともに、豊かで潤いのある未来を次の世代へ繋げるために、ともに力をあわせていかなければなりません。そのためには、市民が、市民の手で、市民の責任で主体的にまちづくりに取り組むことが大切です。」と謳われています。

 知立に住む、知立に集う、全ての方々が、それぞれのお立場でまちづくりに携わっていただくことで、第6次知立市総合計画が目指す「輝くまち みんなの知立」になっていくものと確信をしております。

 そして、現在、様々な場面において、多くの皆様方が力を発揮され、ご活躍していただいています。

 

市民参加のまちづくり

 例えば、コロナ禍において様々なところで開催された「テイクアウト・フェスティバル」や定期的に開催されている「寺の市」などは、市民の皆様方のお力によるものです。

 また、知立市のマスコットキャラクター「ちりゅっぴ」が、「全国ゆるキャラグランプリ2017」において、見事、準優勝となりましたが、これは、まさしく、市民の皆様方の力の結集でありますし、山車文楽・からくりが、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのも、長きに渡って、祭り関係者の皆様方が、伝統文化を継承されてきたお力によるものであります。

 

 併せて、「こどもが集う総合文化祭」と銘打ち、コロナ禍の今年はオンラインで開催された「ちりゅうこどもフェスティバル」や、感染症対策に留意しながら、開催された新地公園での「ドリーム・イルミネーション」なども、コロナ禍において、市民の皆様方に、喜びや感動を提供したいという、市民有志の皆様方の熱いお志で成し遂げられたものであります。

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[ドリームイルミネーション]

 また、現在、コロナ禍においても、感染症対策に留意しながら開催してくださっている毎朝のラジオ体操や、市内各所で開設されている高齢者サロンも、市民有志の皆様方が運営してくださっていますし、防犯パトロールや、環境美化推進員、子どもたちの登下校におけるスクールガード、また、公園や道路の愛護会など、様々な分野で、細心の注意を払いながら、より居心地の良い地域づくりのためにご尽力してくださっており、関係各位に、改めて感謝申し上げるところであります。

 

 令和4年度も、本市を家庭のように家族のように、「輝くまち、みんなの知立」にすべく、尽力してまいりますのでよろしくお願いし、以降、個別の課題への取り組みについて申し上げます。
 

安全で安心できるまちづくり

 まずは、安全で安心できるまちづくりに向けての取り組みであります。

 防犯対策について申し上げます。

 

 過去、知立市において、犯罪発生件数が最も多かった年は、2009年(平成21年)で、年間件数が1,883件と、人口比率では愛知県でワースト1位でありました。

 しかしながら、昨年は376件と、1,507件の減少となるなど、着実に減少に転じています。

 令和4年度も、犯罪を無くすため、防犯パトロールの実施や、防犯灯の増設、また、防犯カメラにつきましても、従来の町内会への防犯カメラの設置補助や公園や学校などへの設置のほか、令和4年度も、警察と連携しながら、市道など街頭への設置も、計画的に進めてまいります。

 

 また、令和4年度、新たに、特殊詐欺対策電話機器等購入費補助事業なども実

施し、特殊詐欺の撲滅に努めていくほか、過日、警察署と安城市、そして知立市とで、「ドライブレコーダーに記録された画像の提供に関する協定」を締結しました。犯罪や交通事故または、住民の安全を脅かす事案が発生した場合などに、警察署と連携して、迅速に、事案解明などに取り組み、より安全で安心なまちづくりを推進してまいります。

 

 そして、交通事故撲滅に向けては、年間を通じての様々な啓発活動の実施や、児童生徒等及び高齢者を対象とした自転車用ヘルメットの購入費補助事業を継続するほか、引き続き、中高生を対象とした200日間自転車無事故無違反ラリーの実施、道路区画線などの明瞭化や反射鏡などの交通安全施設の設置、また、高齢者の運転免許証の自主返納支援事業の促進などと併せ、75才以上の皆様方へのミニバス運賃の無料化制度の周知を図るなどしながら高齢者ドライバーによる交通事故防止を図ってまいります。

 

 また、安心安全の強化には、警察力のさらなる充実化が欠かせません。

 知立警察署の設置などについても、引き続き、要望活動をしてまいりますので、ご支援よろしくお願いします。

 

 次に、防災対策についてであります。

 この地域にも、いつ大きな自然災害が発生するかわかりません。

 令和3年度、国土強靭化地域計画を作成し、また、洪水ハザードマップの見直しも行いました。

 愛知県には、猿渡川河川改修などしていただいていますが、引き続き、着実に、猿渡川や逢妻川の河川改修事業が実施されるよう要望してまいります。

 併せて、業務継続計画(BCP)をもとに、さらなる訓練や検証を行っていくほか、引き続き、令和4年度も、名古屋大学減災連携研究センターへ職員派遣を行うなどし、防災に関しての研鑽を積んでまいります。

 

 知立市において、南海トラフ地震が発生しますと、約4300棟の家屋が倒壊し、約200名の方がお亡くなりになるという数値が出ています。

 引き続き、家具の転倒防止や家屋の耐震化の啓発、多世代同居を条件とした家屋への耐震化の支援制度も実施してまいります。

 また、重要給水管の整備促進や橋梁の耐震化、用排水路の改修、また、防災ラジオの購入補助なども引き続き実施してまいります。

 

 また、防災士の養成に対しての支援事業のほか、令和4年度、消防団の処遇改善を行っていくなど、消防団や自主防災会のより一層の活性化が図られるよう引き続き努めていくことに加え、女性や外国人、障がい者、また、中学生など子どもたちの防災訓練などの参加促進を図っていくほか、コロナなど感染症禍における防災訓練も実施してまいります。

 

 知立市は、愛知県外6自治体と災害時相互応援協定を提携し、市内民間宿泊事業所とは「大規模災害時における宿泊等確保に関する協定」、また、各福祉施設とは、「災害発生時における福祉避難所の設置運営に関する協定」などを締結しています。

 また、昨年は、民間事業者と、「災害時等における無人航空機による情報収集活動に関する協定」いわゆるドローンの協定なども締結させていただきました。

 令和4年度も、防災協定自治体など既存提携団体との連携強化や、災害時に備え、様々な視点で、さらなる民間事業者や各種団体などとの提携や協定に努めていくなどし、大災害が発生しても、知立市からは犠牲者をひとりも出さない、そんな取り組みを、自助・共助の重要性や必要性を訴えながら、市民の皆様方と共に進めてまいります。

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[災害時等における無人航空機による情報収集活動に関する協定]

子ども・子育て支援に関しての取組み

 次に、子ども・子育て支援に関しての取り組みについて申し上げます。

 私たちは、未来を、子どもたちに託していきます。

 政治、経済、文化、芸術、スポーツ、科学など、一人ひとりの子どもには、無限の可能性があると同時に、それぞれの特性があります。

 

 学校の先生方には、一人ひとりの子どもにしっかり目配り心配りをし、子どもの悩みに応えていただくとともに、子どもの長所や能力を引き出し、伸ばしていただくことを期待するところです。

 

 国では、2021年度から2025年度にかけて、段階的に、小学校全学年での35人学級に取り組んでいくこととしておりますが、知立市では、令和4年度も引き続き、小学校全学年の35人学級の実施や、小中学校全校へのサポート教員につきましては、さらに増員をしていくなど、きめ細やかな教育環境づくりに努めていくほか、令和4年度、新たに、子どもたちの日常生活での悩みなどに、様々な機関と連携をとりながら解決をしていくことを目的に、スクールソーシャルワーカーを学校教育課において採用し、学校からの要望に応じ、また、必要であると思われる学校への派遣を行ってまいります。

 

 また、オンライン教育、プログラミング教育も着実に進めてまいります。

 今の学校の様々な問題の根っこには、「みんなで同じことを、同じペースで、同質性の高い学級の中で、教科ごとの出来合いの答えを、子どもたちに一斉に勉強させること」といった慣習的なシステムに原因があると、ある書物に書かれていました。

 そして、この問題を解決するための一つの方向性が、「学びの個別化」であり、100年程の実績があるドイツの「イエナプラン教育」やアメリカの「ドルトン・プラン教育」が注目されており、その手段のひとつが一人一台パソコンなどであります。また、コロナ禍においては、一層のオンライン教育の必要性が言われています。

 令和4年度も、ICT教育を着実に推進してまいります。

 

 また、令和3年度は、保育園へのICT化も推進し、登降園の管理や給食管理を始め、園だよりや献立などの配信や健康管理カードなどの保護者への連絡など、保護者の利便性の向上と保育士の業務負担の軽減を図ることができ、子どもと向き合う時間が増えてきております。

 

 また、子どもたちの放課後の安心安全な居場所づくりとして、引き続き、放課後児童クラブと放課後子ども教室との連携を図っていくほか、保育園、児童センター、児童クラブの施設整備を引き続き実施するとともに、先に述べたICT化の推進も背景として、保育園においては、登降園や園児の記録等のシステム導入を済ませ令和4年度から本格運用を開始するところです。

 そうした中、さらに、令和4年度には児童クラブへの無線LAN環境の構築も行い、子どもたちに配備されているタブレット端末をクラブでも利用できるよう、環境を整えます。このほか、多胎児家庭への支援として、「多胎児家庭健診サポート事業」や「産後家事援助費助成利用期間の延長」、また、「多胎児家庭への一時保育利用の負担軽減」、「多胎児家庭へのファミリーサポートセンター事業利用料補助」などを実施し、多胎児家庭を引き続き応援してまいります。

 産後ケア事業の実施や母子保健支援相談員の配置など、にじいろニコニコ事業の着実な実施を図りながら、「子どもを産み、育てるならば知立」と、多くの皆様方に評価していただける環境づくりに、引き続き取組んでまいります。

福祉への取組み

 次に、福祉への取り組みについて申し上げます。
 一人ひとりの尊厳を重んじ、人と人とのつながりを基本として、困った時に助け合う「顔の見える関係づくり」や「共に生きる社会づくり」のため、様々な施策を推進してまいります。

 例えば、「福祉を育む意識づくり」として、イベント等における地域福祉についての啓発や、市民活動団体などへの取組み支援、また、職員が、高齢者や障がい者の方々に、より的確に対応すべく、福祉関連の職員研修についても引き続き実施してまいります。

 

 また、第4期の障がい者計画(はっぴいぷらん)の中で設置を計画しています基幹相談支援センターでは、障がいのある方への支援について相談業務を実施するほか、相談支援センター相互の連携を図るとともに、業務に従事する相談支援専門員に対して専門的研修等を実施することにより、障がい者への支援体制をより一層充実させるように努めてまいります。
 

 一方、高齢社会に向けての取組みであります。

 「100歳元気なまちづくり」とし、今後も、さらなる健康推進や介護予防などの視点で、高齢社会に向けて取組んでまいります。

 まずは、高齢者の方々が身近なところで活動できる場所づくりとして、現在、市内各地域で、まちかど運動教室や高齢者サロンが開催されていますが、令和4年度は、新たにオンラインまちかど運動教室も開催いたします。

 

 また、介護保険や認知症のことなど、高齢者の皆様方の課題を相談しやすい体制づくりとして、令和3年度新たに知立老人保健施設内に西部地域包括支援センターを設置いたしました。福祉の里・社会福祉協議会内にある東部地域包括支援センターとともに、しっかりと周知をさせていただきお気軽に相談できるような環境づくりにさらに努めてまいります。

 

 そして、今後、高齢社会が進むに伴い、認知症の方も増えてくることが予想されます。認知症の早期発見が大事なこと、認知症の方を理解する、社会全体で支えていく、そんな環境づくりのため、認知症サポーター養成講座を多くの皆様方に受講していただくほか、メール配信を通じ、地域の皆様で、認知症徘徊者などを捜していただくシステム「いまどこネット」を、より多くの方にご登録いただけるよう啓発をしてまいります。

 

 また、知立市は、平成12年度に生涯学習都市宣言をして以来、多くの高齢者の皆様方も、スポーツ活動や文化・芸能活動、ボランティアや地域活動などの生涯学習活動に精力的に取組んでいただいています。

 ある高齢者の方は、朝はラジオ体操をされ、それが終わると、地域において子どもたちの通学の見守り活動をし、そして、午前中はグラウンドゴルフ、午後からは、図書館やカラオケ教室に行かれたりと、生き生きとされていらっしゃいます。

 これからも、より一層、生涯学習活動がしたくなる、また、生涯学習活動がしやすい環境づくりに取り組むなどしながら、「100歳元気なまち」を目指してまいります。

 

 併せて、特に、コロナ禍においては、様々な情報を迅速にお伝えさせていただくには、LINEやすぐメールなど、デジタル媒体を活用することが効果的であることを実感しており、令和4年度は、新たにオンラインまちかど運動教室も開催されるなど、誰もが、デジタル媒体を活用できるように、講習などを引き続き実施してまいります。

 

 また、高齢化比率と外国人比率が、ひじょうに高くなっている昭和地区においては、より良いコミュニティづくりなどの視点から、昭和未来会議を開催していくほか、生活困窮者の方のための自立支援事業や、生活困窮世帯を対象とした子どもの学習支援にも、引き続き取組んでまいります。

 

 併せて、お亡くなりになられた方のご遺族様のお気持ちに寄り添い、ご遺族様の負担軽減を図ることなどを目的に、本年7月には、新たに、お悔み窓口を開設してまいります。

 

 東京大学名誉教授の神野直彦氏は、『生活困窮は低所得だけで生じるわけでな

く、「あたたかい手と手をつなぐ」人間関係に包まれなくなった時に生じる。』と仰っておられます。

 知立市を家族のように家庭のように感じることのできる心の通うあたたかいまちにするためにも、自助力、共助力の重要性を申し上げながら、引き続き、各施策に着実に取組んでまいります。

環境に関しての取組み

 次に、環境に関しての取り組みについて申し上げます。

 知立市は、環境美化推進条例を施行しており、ポイ捨てや、犬のふん放置の禁止事項を罰則規定とともに定めております。

 環境美化推進員などの啓発や指導などで、着実に成果は出てきており、さらに効果を上げるべく、引き続き、ふん害撲滅のためのイエローカード作戦や、「愛犬マナー宣言」をしていただいた方への「愛犬マナーポーチ」配布事業、また、外国語にも対応した「ごみ出しガイドブック」や、「ごみ出しカレンダー」などでの啓発のほか、移動式の不法投棄監視カメラも、重点地区には、随時、設置してまいります。

 また、今議会において、クリーンサンデーをより柔軟に開催できるように条例案を上程させていただくとともに、令和4年度、新たに、ゴミ拾いをしながら、健康増進、コミュニティの醸成などにも寄与すると思われますSDGsスポーツである「プロギング」を実施してまいりますので、お誘い合わせてご参加くださいますようよろしくお願いします。

 

 近年、地球温暖化に起因すると思われる猛暑や局地的豪雨などが毎年のように発生し、深刻な被害をもたらしています。これは、まさに気候危機と呼ぶべき状況に直面しており、地球温暖化防止は待ったなしの状況であります。

 国においては、内閣総理大臣より「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことが宣言されました。

 

 知立市は、これまでも、地球温暖化対策実行計画において、「省エネ活動の推進」「再生可能エネルギーの導入・支援」「緑化の推進」「廃棄物の削減」「環境教育」などの施策を定め、また、現在の環境基本計画においても、「低炭素で豊かに暮らせるまちづくり」を掲げ取り組んでいるところでありますが、今後さらに、市民、事業者、行政が協働して、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指すべく、本日をもって、「ゼロカーボンシティ」を表明いたします。

 

 そうした中、令和4年度、新たに、家庭ごみの可燃ごみ指定袋をバイオマス・ポリエチレン(植物由来の原料)25%を配合した環境にやさしい指定袋を導入してまいります。

 

 また、太陽光発電や、家庭用エネルギー管理システム (HEMS)、また、定置用リチウムイオン蓄電池システムなどへの導入支援のための予算枠を拡大するとともに、令和4年度、ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ゼッチ(ZEH))を補助メニューに加え拡充を図ります。

 

 また、新しい試みとして、クリーンセンターで発電される電気を活用して、「エネルギーの地産地消」、「エネルギーコストの地域内循環」、「事業利益の地域への還元」を目的として、刈谷市及び民間事業者と連携して、地域新電力会社を立ちあげてまいります。

 

 地球温暖化防止は待ったなしであります。

市としても、着実に取り組んでまいりますので、よろしくお願いします。

健康に関しての取組み

 次に、健康に関しての取り組みについて申し上げます。

 まだまだ新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されます。

手洗い、うがいなど、予防に努めていただきますよう、よろしくお願いします。

 

 健康であることは、全ての市民の願いであります。

 引き続き、妊産婦・乳幼児健診事業、特定年齢がん検診推進事業、インフルエンザや高齢者肺炎球菌のワクチン接種事業を実施していくとともに、新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、引き続き、国の指針に基づき、医師会の皆様と連携しながら、市民の皆様方に、迅速かつ安全に、接種できるよう万全を期してまいります。

 

 また、引き続き、糖尿病重症化予防プログラム事業として、健康指導や追跡健康チェックなどを行うなどし、人工透析患者とならないよう予防施策に取組むとともに、さらなる健康推進のため、健康マイレージ事業の普及促進にも努めてまいります。

 

 また、令和4年度も、公園・散歩道の整備、学校グラウンドなど学校施設の有効活用、また、各種スポーツ教室の開催や高齢者スポーツへの支援、ラジオ体操の普及促進など図りながら、「いつでも どこでも いつまでも」スポーツに親しんでいただける環境づくりにも努め、健康を推進してまいります。

 

 また、歯の健康は、心身の健康に大きく関係します。

 引き続き、80歳で自分の歯が20本以上有る方を表彰させていただく「8020」や90歳で自分の歯が20本以上有る方を表彰する「9020」を実施するほか、引き続き、障がい者施設通所者歯科検診補助事業を実施するなどし、歯の健康づくりを応援してまいります。

 

 令和4年度も、健康知立ともだち21計画の目指す「全ての市民が共に支えあい、希望やいきがいを持って各世代に応じた健康づくりを実践するまちづくり」を着実に進めてまいります。

産業振興とまちの活力づくり

 次に、産業振興とまちの活力づくりについて申し上げます。

 100年に一度のまちづくりとして進めています知立駅周辺整備事業を令和4年度も着実に推進してまいります。

 鉄道高架事業においては、令和4年度中には、長年の悲願である高架化が実現します。段階的な整備のため名古屋本線の豊橋方面行きが先行して高架部分に切り替わり、本線の踏切遮断時間が短縮されてまいります。

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[知立駅の将来イメージ]

 また、令和5年度になりますと、三河知立駅が、竜北中学校辺りにて移設開業となる予定であり、これからは部分、部分で連立事業の効果が出てまいります。

 

 一方で、連立事業の効果を知立駅周辺の賑わいづくりに繋げていくことが大切だと考えております。

 

 例えば、バス停機能の強化であります。

 現在でも、知立駅前は、路線バスや中長距離バス、また、企業や学校の送迎車両など、バスの発着本数がひじょうに多いところであり、多くの皆様方が行き来されておられ、乗り換えの際に、駅付近の飲食店や医療機関などを利用される方もいらっしゃいます。

 

 このうち、企業や学校の送迎車両については駐車スペースが限られ、特に朝夕の混雑時に路上で乗降している現状もございます。このため令和4年度は、試行的に企業バス等の送迎車両の乗降所を整備し、それらの送迎車両を集約できるよう整備を行います。そして、将来的には、新たに整備する30m道路である知立南北線を活用して、より効率的なバスの発着ができるような環境づくりに努めてまいります。

 

 また、駅前広場の一部に、イベントなどで活用できる環境づくりを進めてまいります。こうした環境を活かして今後は、先ほど申し上げたような連立事業の段階的な効果発現に併せたイベントの検討を進めてまいるとともに、継続的な賑わいづくりのための仕掛けについては、市民の皆様とも協働して検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

 

 知立の玄関口であります知立駅周辺につきましては、地域商店街、鉄道事業者、学識経験者などで構成するエリアプラットフォームを立ち上げ、定住人口、交流人口を増やし、経済効果や税収効果が着実に発揮できるような環境づくりに努めてまいります。

 

 また、まちの活力は、市内の中小事業者が元気でなければ生まれません。

 市内中小事業者を市民みんなで応援していこう、そんな目的を持った知立市中小企業振興基本条例に基づき、コロナ禍においてご苦労されていらっしゃる方々に寄り添いながら、信用保証料の助成や利子補給事業、若手後継者育成のための支援や新規創業事業補助など、地域を支えてくださっている市内企業を支援してまいります。

 

 併せて、農業振興策として、水稲等の作業効率のさらなる向上を図るため、畦畔(けいはん)除去への支援や、新規作物チャレンジ事業を引き続き実施する他、令和4年度、新たに、高額な農業用機械の更新などの経費の一部を支援していく、農業用機械等導入支援事業費補助金を新設してまいります。

 

 一方、観光施策についてであります。

 令和4年度も、「観光振興計画」をもとに、様々な観光施策を推進してまいります。

 また、観光交流センターの活性化を図るため、ちりゅっぴ関連などの物販のほか、「ちりゅっぴちゃんねる」からの発信、また、駅前においてのサテライトキャンパスを引き続き開設してまいります。

 

 引き続き、かきつばたや花しょうぶ、松並木、弘法さん、知立まつり、ちりゅっぴなど、知立市の観光と、産業の振興が、計画的・機動的に図られていくよう、コロナ禍を鑑みながら、観光振興計画の実行を図ってまいります。

 

 とりわけ、本年の大河ドラマは「鎌倉殿(どの)の13人」であり、鎌倉街道が通る八橋、また、来年の大河ドラマは「どうする家康」であり、家康の次男・結城秀康を生んだ母・お万の方ゆかりの知立神社など、そうしたことも絡めながら、知立市をさらに発信してまいりたいと考えております。

 

 また、コロナ禍において、商工関係者などの皆様方が、文化会館やスギ薬局福祉アリーナの駐車場などで「テイクアウト・フェスティバル」を開催してくださいました。

 また、弘法さん遍照院においても、地域の皆様方が、感染症対策を施しながら、定期的に「マルシェ」を開催してくださっています。

 知立は、江戸時代より東海道の宿場町として発展してまいりました。

 「馬の市」や「木綿市」など、様々な市が立っていたようであります。

 現代版宿場町として、今後は、「知立にいつ行ってもどこかでマルシェやテイクアウト・フェスティバルが開催されている。」そんな環境づくりを、市民の皆様方にお力添えを賜りながら考えてまいります。

より効率的、効果的な行政運営

 次に、より効率的、効果的な行政運営について申し上げます。

 多様化する行政課題、厳しい財政事情などに鑑み、令和4年度も、モッタイナイ意識や内部管理コスト意識を徹底し、併せて、民間活力の導入や広域行政の推進を図るなどし、最小の経費で最大の効果が発揮できるよう、より効率的で効果的な行財政運営に努めてまいります。

 

 公共施設における夜間警備やエレベーター、自動ドア、電機工作物などの包括管理委託、また、電気やガスの自由化に伴う契約方法の見直しなどで、経常経費の削減を図ってまいります。

 

 併せて、引き続き、広域行政の推進を図ってまいります。

 知立市は、現在、ごみ処理については刈谷市と、消防行政については碧南市・刈谷市・安城市・高浜市と一緒に行い、また、ほかに定住自立圏の枠組みを形成しているなど、それぞれの行政課題を様々な枠組みの中で、広域行政を推進しているところであり、令和4年度も他自治体と連携しながら行政施策を推進してまいります。

 

 また、税収確保の視点からも、引き続き、知立駅周辺の土地区画整理事業を実施していくほか、蔵福寺地区や鳥居地区の土地区画整理事業の推進と、併せて、再開発事業として西新地地区の再開発事業も引き続き推進してまいります。

 

 企業誘致も着実に進めてまいります。

 都市計画マスタープランにおいて、産業促進拠点を新たに4か所追加し、また、より迅速に企業誘致ができるよう条例も制定させていただいたことなどにより、着実に実績も出てまいりました。また、交渉中や問い合わせの案件も増えてきております。

 そうした中、今後さらに、企業の皆様方に選んでいただける環境をつくるべく、本議会においては、工場等の新増設に対し奨励金を交付する優遇制度などを盛り込んだ条例案も上程させていただいています。

 企業誘致につきましては、これまでも、私自身、企業やディベロッパー、金融機関や県の東京事務所、JETRO(日本貿易振興機構)などにも足を運びPR誘致活動をさせていただいていますが、今回の優遇制度を盛り込んだ条例案を可決していただいた後には、そうした内容を盛り込んだパンフレットなども作成し、これまで以上に誘致活動に努めてまいる所存でありますので、議員の皆様方におかれましても、誘致活動へのご支援ご指導賜りますようよろしくお願いします。

 

 また、特定財源の確保にも引き続き努めており、令和4年度は、知立市にとって新たな事業となりますバイオマスプラスチック製ごみ袋導入事業や新電力会社の出資事業などを「選ばれるSDGs未来都市知立へ!地方創生×脱炭素GuruGuru(ぐるぐる)好循環プロジェクト」というプロジェクトにまとめあげ、地方創生推進交付金を最大限に活用できるよう工夫するとともに、引き続き、ふるさと応援寄附金制度や公共施設の有効活用、ネーミングライツ制度も図るなどし、税以外の財源についても積極的な確保に努めてまいります。

 

また、令和4年度も、様々な事務事業へのICT化にも積極的に努めてまいります。

 令和3年度、日本経済新聞において、東海4県の内、知立市が、AI導入率トップであると報じられました。

 AI機能を持った市への問い合わせ対応事業を始め、LINEを活用しての情報発信や商業振興にも資するまんぷくーぽん事業、また、スマホを活用してのコロナワクチン接種予約のほか、これまで町内公民館等で開催しておりました「市長出張ふれあいトーク」も、オンラインで開催いたしました。

 

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[まんぷくーぽん]

 また、各課の様々なアンケートをオンラインで実施させていただいているほか、先ほど申し上げました子供関連事務、公用車管理や行事予定表管理など内部事務のICT化も積極的に推進しているところであります。

 

 そして、議会にご指導ご支援賜り、予算書、予算説明書など、本議会よりペーパーレスでさせていただいているほか、電子決裁は7,983件、電子回覧は24,191件(令和4年2月18日時点)と、多くのものをペーパーレス化してきており、今後、事務に支障を来さないものにつきましては、全てペーパーレス化してまいります。

 

 これからも、ICT化を進めるにあたりましては、市民の皆様方に、市民サービスを受ける際に、「待たなくても良い」「書かなくても良い」「行かなくても良い」をモットーに市民サービスの向上の視点で進めるとともに、職員の意識改革・働き方改革などの視点で、可能な限り、様々な事務事業のICT化に積極的に取り組んでまいります。

 

 令和4年度も、最小の経費で最大の効果が発揮できる行政運営、そして、さらなる財源確保を図るなどしながら、着実に、丁寧に、市政運営をしてまいりますので、よろしくお願いします。

おわりに

 結びにあたりまして、第6次知立市総合計画の基本方針のひとつでもあります「自助・共助・公助が息づく協働のまちづくり」について申し上げます。

 自助は、自分そして家族で支え合うこと、また、共助は、地域や隣近所で助け合うことであります。

 様々な行政課題に対し、行政責任をしっかり果たしていくことは当然でありますが、一方で、自助・共助の重要性は、これからも言い続けていかねばなりません。

 

 例えば、6千数百人以上の方がお亡くなりになられました阪神淡路大震災。

奇跡的に一命を取り留められた90%前後の方々が隣近所の助け合いでありました。

 あのような大地震の際には、市役所職員など公務員も被災をします。

 また、道路が寸断され、また、情報も錯乱し、すぐには、ピンポイントで、救助に向かうことはできません。

 隣近所の助け合い、共助が不可欠であります。

 

 「自助・共助・公助が息づく協働のまち」とすることで、安心安全力や福祉力などがより高まり、総合計画が目指す「輝くまち みんなの知立」になっていくものであると確信しています。

 コロナ禍という厳しい状況ではありますが、令和4年度も、より一層、市民の皆様方が、自助・共助の力を発揮していただける、また、知立のまちづくりに、自助・共助の力を発揮したくなる、そんな環境づくりに努めてまいります。

 

 そのためには、まずは、市民の皆様方への情報公開、情報共有が不可欠であります。

 知立市は、条例や規則のほか、要綱や要領もホームページ上で公開しております。

 また、広報紙やホームページ、LINE、すぐメール、市民からの手紙、おいでん市長室、市長出張ふれあいトークや、私自身のツイッターや街頭での市政報告など、様々に、行っているところであります。

 その中で、LINEにおいては、先ごろのまんぷくーぽん事業などの効果もあり、現時点、17,000名以上の方が登録してくださっています。タイムラグを発生させることなく情報発信できる媒体でありますので、これからも、登録者数を増やしていくとともに、デジタル機器の不慣れな方への講習なども着実に実施をしてまいります。

 また、先ほども申し上げましたが、市長出張ふれあいトークをオンラインで開催させていただきました。今後も、オンラインでの開催なども積極的に進めてまいりたいと考えています。

 

 市民の皆様方が、自助・共助の力を発揮していただける、そして、知立のまちづくりに、自助・共助の力を発揮したくなるためには、私ども職員が、行政が、市民の皆様方に信頼を得ることが何より重要であります。

 私共職員が上から目線であったり、横柄であったり、不誠実であってはいけません。

 「あの職員となら一緒に安心安全なまちをつくろう」「あの職員となら一緒にきれいなまちをつくろう」「あの職員となら楽しいまちをつくろう」などと思っていただけるよう、私たち職員が、ひとりの人間として、誠実であるべきことが肝要であり、令和4年度も、5つの知立市職員の誓い、すなわち、「明るい挨拶をする」、「笑顔で丁寧に応対をする」、「心を込めたサービスを提供する」、「税金を大切に使う」、「信頼される職員を目指す」を、職員一同、しっかりと遵守してまいります。

 

 また、総合計画やまちづくり基本条例の基本理念のひとつに「互いの人権を尊重し、思いやりの心を育むまちづくり」があります。

 互いに助け合える共助のまちづくりのためには、「互いの人権を尊重できる環境」が必要不可欠であります。

 

 知立市は、昨年、「SDGs未来都市」の選定を内閣府より頂戴しました。

 持続可能な社会づくり、また、誰一人取り残さない社会をつくるため、SDGsシンポジウムの開催や多文化共生の推進を図るほか、新たに、高齢者、障がい者、LGBTQ、外国人など、誰もが生きやすい、活躍しやすい社会を目指し、令和4年度、人権都市宣言をしてまいります。

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[SDGs未来都市選定証]

 世界的なベストセラーとなっている「ペスト」(アルベール・カミュ著)において、主人公は、「ペストと闘う唯一の方法は誠実さである」と言っています。
 感染から自分や家族を守るためにやれること、まちや社会を守るためにすべきこと、社会経済へのダメージを最小限にするためにできることなど、情報や風評の渦に翻弄されることなく、冷静に考え自分の役割に誠実に向き合う。その力がいま試されていると思っています。

 

 「知立市に住みたい」、「住み続けたい」と、多くの皆様方に評価していただけるまちをつくるため、令和4年度(2022年度)も、私ども職員、全力を尽くして市政に邁進してまいる所存でありますので、ご支援ご指導賜りますようお願いし、施政方針とさせていただきます。

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[ちりゅっぴ]

知立市長林郁夫