7.弘法の森~宝町宝蔵寺のクロガネモチ
[復刻版] ちりゅうの緑 7 弘法の森 宝町宝蔵寺のクロガネモチ

遍照院は三河三弘法の一つとして古くから崇敬されてきたためかなりの自然相を保っています。クロマツやクスノキ、クロガネモチ、エノキ、アベマキ、アカメガシワなどからなる林下には、豊かなシダ植物層が存在します。院内には多く石を積んで弘法の像を祀るので、自然にシダの好む環境ができたと推察されています。
遍照院の林(写真右、面積は約4900平方メートル。)

猿渡川北岸に続く洪積台地、長篠町丸山の辺りには山地性の植物が残存し、クロマツの疎林の中にコナラ、ハゼノキ、ヤマウルシなどの落葉樹、クスノキ、モチノキアラカシ等の常緑樹が混じり、森林としてかなりの深みを見せています。
丸山樹林(写真右)面積は7300平方メートル。隣の弘法樹林1,705平方メートルとともに一大樹林帯を形成しています。

クロガネモチは関東地方以南に分布する暖地性の常緑高木で雌雄異株。冬も黒々とよく葉が繁り、灰白色の木肌とよくマッチして美しい木です。冬になると真っ赤な果実がたわわに実り、花と見間違うほどの優美な姿をみせます。
クロガネモチ(写真左) 幹周囲223センチメートル、樹高14メートル(宝蔵寺)
(知立市誌資料4「知立の植物」から引用)
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更新日:2023年08月08日