X (ten) Stages ~彫刻フェスタ2010~ を開催しました
知立市制40周年記念・知立市文化会館10周年記念・知立ライオンズクラブ創立45周年記念
野外彫刻プロムナード展10周年記念事業「X(ten)Stages~彫刻フェスタ2010~」
平成22年6月15日から27日まで、文化会館パティオ池鯉鮒を中心に、野外彫刻プロムナード展10周年記念事業【X(ten)Stages ~彫刻フェスタ2010~】を開催しました。
これは文化会館パティオ池鯉鮒のエントランスロードに毎年6体ずつ彫刻作品を展示する野外彫刻プロムナード展が、平成22年に10周年を迎えたことを記念し実施したものです。
「フェスタ(お祭り)」という名前の通り、10周年記念展覧会のほか、シンポジウムや愛知教育大学の学生によるワークショップなど、様々なイベントが行われ、アートによるまちづくりについて考える貴重な機会となりました。

X (ten) Stages~彫刻フェスタ2010~チラシ
彫刻フェスタ2010チラシ(PDF:470.1KB) (PDFファイル: 470.1KB)
イベントの詳細については、こちらのチラシもご覧ください。
彫刻フェスタ2010チラシ(イベント詳細)(PDF:577.3KB) (PDFファイル: 577.3KB)
関連イベント内容や申し込み方法について詳しく載っているイベントチラシです。
主催等
主催:野外彫刻プロムナード展振興運営委員会
共催:知立市・ちりゅう芸術創造協会・知立ライオンズクラブ・愛知教育大学美術教育講座
後援:知立市文化協会・知立市教育委員会
開催イベント概要
10周年記念展覧会X(ten)Stages
10周年記念展覧会は、平成22年6月15日(火曜日)から27日(日曜日)の13日間開催されました。
これまでの野外彫刻プロムナード展に参加した作家33名が、パティオ池鯉鮒のギャラリーやロビー等に作品を出展しました。
様々な素材を使った個性あふれる作品に、多くの人が足を止めて見入っていました。

記念シンポジウム ~アートから地域再生へ~
記念シンポジウムは、平成22年6月26日(土曜日)にパティオ池鯉鮒かきつばたホールにおいて開催され、250人にご参加いただきました。
第1部、基調講演 「美術によるまちづくり」 講師:北川フラム氏(アートディレクター)
全国各地で「アートによるまちづくり」を実践してこられた北川フラム氏に、基調講演をいただきました。
北川フラム氏が関わってこられた取り組みのうち、以下の4地域の事例を紹介いただき、「アートは、そこに暮らす人々と、そこを訪れた人々とのつながりを創りだし、生きる力、希望をもたらす」というメッセージを伝えてくださいました。
1.ファーレ立川(立川基地跡地関連地区第一種市街地再開発事業)での取り組み:東京都立川市
歩道や植栽帯にアート作品を設置している。また車止め、排水口自体をアート作品として設置した点も特徴。
設置した作品は109点で、世界各国のアーティストが作品を出展。作品数は多いが、事業費としては、同時期に整備され10点の作品が設置された新宿アイランドと同規模。
普段は奇抜な作品を手がける作家も、「再開発によって新しくできるまちには、どういったアートがあるべきか」を真摯に考えた作品となった。
現在、作品は、地区の事業者、商工会議所、サポーターによって組織された「ファーレ倶楽部」によって維持・管理されている。
2.代官山での取り組み:東京都渋谷区
北川氏が事務所を構える「自分のまち」代官山において、「都市の中の村をつくろう」とのコンセプトにより、ステキ発見フォトコンテストや、代官山インスタレーションなどの各種イベントを実施。また災害に備え、アート化された防災用チェアも設置した。
3.越後妻有での取り組み(越後妻有トリエンナーレ 大地の芸術祭):新潟県十日町市ほか
日本有数の豪雪地帯であり、急激な過疎化により、住民は元気を失っていた。しかし芸術祭を通して、世界各国から来たアーティストやイベントボランティア「こへび隊」、そして観光客と交流することにより、元気を取り戻すこととなった。
数多くのアートが点在する集落の民家や棚田に設置された。これらアートは、越後妻有における人間と自然との関わりを表現したものとなっている。
4.瀬戸内での取り組み(瀬戸内国際芸術祭2010)
アートを見るために船で各島々をわたるという経験を通して、島の生活を知ってもらうというコンセプトにより実施。その中でも、国立療養所大島青松園のある大島での「やさしい美術プロジェクト」は、アートの新たな役割、可能性を模索する取り組みである。

第2部 シンポジウム 「大学と連携したまちづくり」
愛知県内外の大学の先生をお招きし、アートによるまちづくりの実践例について、ご紹介いただきました。
実践例の紹介を通して、司会をしていただいた愛知教育大学のふじえみつる先生には、「それぞれの地域が、それぞれにあった空間でアート活動に取り組むことで、その地域ならではのアートが生まれている。21世紀という多様性の時代において、アートはその原点に立ち返りつつある」ということをまとめていただきました。
1.愛知県立芸術大学、柴崎幸次先生
大学と地域の幼稚園との連携により行ってきた幼児のためのダンボール遊具プロジェクトの紹介と、これまでの活動を基に実施した「水都大阪2009」で実施した「ダンボール遊具で遊ぼう」のプロジェクトについて紹介。
2.名古屋造形大学、坪井勝人先生
「小牧市民四季の森」石彫シンポジウムでの取り組み等について紹介。
3.名古屋芸術大学、西村正幸先生
ホスピス・緩和ケア病棟に入院するがん患者さんのために美術作品を提供する取り組みや、ホスピスで音楽療法等のボランティア活動などを行う方を大学に招き、講義してもらう取り組みについて紹介。
4.広島市立大学、前川義春先生
ニュルンベルク大学と交流し、芸術活動を行うことで、学生がその国のその場所にある素材を使って芸術作品を作ることに関心を示すようになり、大学近辺の荒れた竹林を整備し、竹を使った作品制作やイベントを行うようになった取り組みについて紹介。
5.愛知教育大学、宇納一公先生
大学の近隣市である知立市、刈谷市において実施している、「パティオ DE クリスマス」や「刈谷アクアモールイルミネーション」等でのアートによる地域活性化イベントの取り組み、学生が主体となって企画する展覧会やワークショップの取り組みについて紹介。

愛知教育大学学生によるワークショップ
ワークショップは、平成22年6月13日(日曜日)と6月20日(日曜日)の2日間で、6つのワークショップが開催されました。
いずれも創意工夫を凝らした内容で、参加した子供たちは、先生(愛知教育大学学生)と一緒に、思い思いの作品を作っていました。
日にち | 時間 | 会場 | ワークショップ名 | ワークショップ概要 | 対象年齢 | 参加 人数 |
---|---|---|---|---|---|---|
6月13日 (日曜日) |
10:00~11:00 | パティオ池鯉鮒ワークショップ室 | 竹パカパカをつくろう | 竹を使って乗って遊べるおもちゃをつくる | 3才~大人 | 12人 |
6月13日 (日曜日) |
13:00~14:00 | パティオ池鯉鮒ワークショップ室 | 水 ~Water World~ | 水をつかって遊ぶおもちゃをつくる | 3才~小学生 | 18人 |
6月13日 (日曜日) |
15:00~16:00 | パティオ池鯉鮒ワークショップ室 | うちわをつくろう | 夏にぴったり、自分だけのうちわをつくる | 全年齢 | 11人 |
6月20日 (日曜日) |
9:30~11:00 | パティオ池鯉鮒ワークショップ室 | 部屋中ロープ | ロープを使って元気に体感遊びをする | 小学1、2年生 | 13人 |
6月20日 (日曜日) |
13:00~14:30 | パティオ池鯉鮒ワークショップ室 | 深海の不思議 | 深海にいそうな魚ってどんな魚!?不思議に光る魚をつくる | 小学3、4年生 | 8人 |
6月20日 (日曜日) |
15:00~16:30 | パティオ池鯉鮒ワークショップ室 | くるりんタワー | くるりん!と紙をまるめて不思議なタワーを完成させる | 小学5、6年生 | 6人 |
知立でアート見つけた!!おさんぽ展
愛知教育大学の学生による「おもしろアート」44作品を、旧東海道沿いにある商店街の11店舗に、平成22年6月15日(火曜日)から27日(日曜日)の13日間出展しました。
作品は、各店舗担当の学生さんがお店の方と相談し、店舗のイメージやスペースから着想して、制作・展示しました。
またお店の方にも、作品鑑賞のためのスペースなどを創意工夫していただき、手作り感のある、温かな雰囲気の企画展となりました。
会場となっている店舗には、各店舗をイメージした看板が設置されていました。
看板の裏にはスタンプ台がついており、スタンプラリーをしながら作品を鑑賞し、スタンプを全て集めると、先着50名様がオリジナルエコバックをもらえる取り組みも行いました。
展示する作品の制作・設置だけでなく、展覧会の企画から各店舗への交渉、看板やスタンプの制作・設置に至るまで、全て愛知教育大学の学生さんが行い、「アートによるまちづくり」に、一石を投じた展覧会となりました。


おさんぽ展チラシ
おさんぽ展チラシ(PDF:2.8MB) (PDFファイル: 2.9MB)
おさんぽ展のチラシです。 2枚目は、開催場所の地図およびスタンプラリーの用紙です。
更新日:2023年08月22日