野外彫刻プロムナード展2001作品紹介(第2回)

更新日:2023年08月21日

第2回展示作品の紹介

作品

「太陽の軌跡」

(写真)作品名「太陽の軌跡」
制作者

浅野卓司(AsanoTakuzi)

制作者からのコメント

古代より、太陽や月・星の運行を正確に把握することは人間が生きてゆく上で大切な意味を持っていました。狩猟や農耕に頼る生活形態では、夏至・冬至が収穫に大きく関係していたからだと言われています。特に「太陽」という存在は、生死を分ける要素となることから、宗教や神話の世界でも中心的・抽象的存在であったことは容易に想像できるでしょう。私はこういった「太陽」という存在を現代においても生活に密着した普遍的自然要素として捉え、「軌跡」を人間が歩んだ(育んだ)文明の足跡に重ねて表現しています。

「風殻―’98」

(写真)作品名「風殻―’98」
制作者

岡村明(OkamuraAkira)

制作者からのコメント

朽ち果てたスクラップの山から立体としての気になる鉄屑を見つけ出すと創作への意欲が涌いてきます。持ちかえった鉄屑を床に並べ切断し組み合わせて溶接すると工作をしていた童心に戻れてたいへん楽しいものです。その反面、制作過程で次から次へと現れる偶然が作る美しさに、誘惑されたり、それを断ち切ったりしながら、イメージに近づける難しさもあります。今回の作品は、めまぐるしく変化する時代に浸食されつつも存在し続ける「モノ」に焦点を当てて制作しました。粗野で無骨な鉄が作品として新たなバイタリティーを持ち大地や風と響きながら蠢いていてくれればと思います。

「People/woman」

(写真)作品名「People/woman」
制作者

阿部貴彦(AbeTakahiko)

制作者からのコメント

私の作品は人物が多いのですが、制作中はいつもその中に(キャラクター)が宿ることを心がけています。日常のなかで接している人たちであったり、映画や本のなかの登場人物であったりといろんな人たちから受ける印象、インスピレーションを思い出しながら、制作中の作品からキャラクターが出てくるのを待つように制作しています。この作品からも見る人が私の感じたものと同じでなくても何かしら感じてもらえたらと思います。

「退屈な毎日と意味のない習慣」

(写真)作品名「退屈な毎日と意味のない習慣」
制作者

加藤万也(KatouManya)

制作者からのコメント

社会的/文化的共有ファクターを個人として信頼しづらい現代において、芸術の意味は一体どこにあるのであろうか。私はそれを「主体がもっている個的世界観と、一般化されているように見える世界観との、共有領域の曖昧性を指し示すこと」だと考えている。個人の意思と社会秩序との間にある「あたかも安定して鎮座している様に見えるフィールド」が、いかに恣意的な操作の軌道上にあり、かつ個人の意思に相容れないものであるかを、私は作品を通して訴えかけたいと思っている。

「ねがい」

(写真)作品名「ねがい」
制作者

太田真(OhtaShin)

制作者からのコメント

パティオ池鯉鮒における野外彫刻プロムナード展のお話をいただいて、私はとても悩みました。日頃私は木を主な素材として作品制作を行っております。木という素材の持つ素朴さや荒さ優しさを大切にしながら自分の思いを形にしていきたいと考えています。木という素材は石や鉄などの素材に比べ、柔らかく、容易に形を変えることができます。そのため、ついこちらが油断をしたり、傲慢になってしまうと、一瞬にして木自体の持つ生命感が失われてしまいます。ゴツゴツとしたノミ跡や、ひび割れ、チェーンソーの刃の跡の残る切り口には、木にしか持つことのできない美しさがあると私は思います。新しくできたパティオ池鯉鮒の前に置かれる作品としてふさわしい作品かどうかは分かりませんが私なりに一生懸命考えて、制作しました。知立市の人と産業と自然が、最高のバランスで今後も成長を続け、21世紀に大きく豊かに発展することを願っています。

「うつわ」

(写真)作品名「うつわ」
制作者

古賀一弘(KogaKazuhiro)

制作者からのコメント

私はこれまで作品を制作するにあたって、好んでF.R.P(強化プラスチック)という素材を用いてきました。プラスチックは現代の生活の中では非常に馴染み深い物で、鉄や木にはない軽やかなイメージを感じさせてくれます。その雰囲気はとても魅力的です。

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