有機フッ素化合物(PFOSおよびPFOA)の検査について
PFOSおよびPFOAとは
有機フッ素化合物(PFAS)の一種であるPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、撥水・撥油剤、泡消火剤、半導体用反射防止剤等の幅広い用途で使用されいましたが、環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、2009 年以降は国内外において製造・使用が規制されています。厚生労働省は、2020 年4 月1 日からPFOS 及びPFOAを水質管理目標設定項目に追加し、暫定目標値を50ng/L 以下※1に設定しました。
人体への影響について
PFOS 及びPFOA は、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。
知立市におけるPFOSおよびPFOAの検査について
知立市では、2022 年度より水道原水(水源)において年1 回のPFOS 及びPFOA の検査を開始し、これまで全ての検査地点において不検出(定量下限値※2の5ng/L 未満)であることを確認しています。
また、県水配水エリアでは愛知県企業庁にて管理する豊田浄水場及び尾張東部浄水場にて浄水された水を配水しており、愛知県企業庁が水質検査を行っています。知立市では検査結果の報告を受け、安全であることを確認しています。
なお、この結果は毎年度3 月末に知立市公式ホームページにて公表しています。
※1 PFOS及びPFOAの合計値であり、2020年に設定された日本の水質暫定目標値。体重50kgの人が毎日2リットルを一生涯にわたって飲み続けたしたとしても、この濃度以下であれば健康に悪影響が生じないと考えられるレベルの値
※2 定量下限値:水質検査で使用する分析機器で正確に測定できる最小の値
更新日:2025年03月21日