ヒブ
1期初回 | 1期追加 | |
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標準的な接種年齢 | 2か月~7か月に至るまで | 初回3回目終了後7か月~13か月 |
有効期間 | 5歳に至るまで | 5歳に至るまで |
回数と間隔 | 3回を27~56日の間隔で | 1回 |
通知対象者 | 「こんにちは赤ちゃん訪問」でお知らせ | 左に同じ |
接種場所 | 個別予防接種医療機関で個別接種 | 左に同じ |
1回目の接種が生後7か月以上の場合は医療機関と相談してください。
5歳未満で今までに一度も接種をしていない人は保健センターで予診票を発行しますので、保健センターへお問い合わせください。
注:令和6年4月から5種混合ワクチンが定期接種化されました。
5種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・不活化ポリオ・ヒブ)ワクチンについて
病気の説明
ヒブ
インフルエンザ菌特にb型は、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの表在性感染症の他、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な深部(全身)感染症を起こす乳幼児の重篤な病原細菌です。ヒブによる髄膜炎は5歳未満人口10万対7.1~8.3とされ、年間約400人が発症し、約11%が予後不良と推定されています。生後4か月~1歳までの乳児が過半数を占めています。
ヒブワクチン(乾燥ヘモフィルスb型ワクチン)
インフルエンザ菌は7種類に分類されますが、重症例は主にb型のため、ワクチンとしてこのb型が使われています。このワクチンは世界的に広く使われていますが、わが国でも、平成20年12月に接種できるようになりました。
欧米ではワクチン導入後、Hib重症感染症は劇的に減少しました。WHOは1998年乳幼児への定期接種を強く勧告し、世界110か国以上で導入され、その効果は高く評価されています。
標準的な接種パターンは、生後2か月齢~7か月齢未満に開始した場合は27~56日(医師が必要と認めた場合は3週間)の間隔で初回に3回接種し、3回目の接種後7~13か月の間隔を空けて1回の追加接種をします。
標準的なパターン以外では、生後7か月齢~12か月齢未満に開始した場合は、27~56日(医師が必要と認めた場合には3週間)の間隔で初回に2回接種をし、7~13か月の間隔を空けて1回の追加接種をします。12か月齢(1歳)~5歳未満に開始した場合は1回接種をします
初回接種を7か月齢以上で開始される場合については接種スケジュールを医師とご相談ください。
他のワクチンとの同時接種を行うことについては、その必要性を医師が判断し、保護者の同意を得て接種します。
このワクチンは、製造の初期段階に、ウシの成分(フランス産ウシの肝臓および肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液および心臓由来成分)が使用されていますが、その後の精製工程を経て、製品化されています。また、このワクチンはすでに世界100か国以上で使用されており、発売開始からの14年間に約1億5000万回接種されていますが、このワクチンの接種が原因でTSE(伝達性海綿状脳症)にかかったという報告は1例もありません。したがいまして、理論上のリスクは否定できないものの、このワクチンを接種された人がTSEにかかる危険性はほとんどないものと考えられます。
ワクチンの副反応(予防接種と子どもの健康から引用)
副反応は、局所反応が中心で発赤44.2%、腫脹(はれ)18.7%、硬結(しこり)17.8%、疼痛5.6%、全身反応は不機嫌14.7%、食思不振8.7%、発熱2,5%などが認められています。
万一、定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合は、予防接種法に基づく救済制度により給付を受けることができます。給付申請の必要が生じた場合は診察した医師、または保健センターへご相談ください。
更新日:2025年04月01日