マンホールトイレについて

更新日:2024年03月15日

地震などの災害時、下水道のマンホールを利用して設置するマンホールトイレというものがあります。現在、知立市には10箇所の避難所に設置済みです。

1.トイレは大事です

災害避難時、まず必要なものとして食べ物、飲み物があげられます。生きるためには必ず必要なものです。そして食べたり飲んだりすると、排せつすることになります。
トイレがなかったり、トイレが汚かったりしてトイレに行くことを我慢すると、体調を崩します。災害時、生活環境が激変している中、トイレに行かない・行けないことは、健康を害することでしかありません。知立市として、災害時用のトイレの準備を行っていますが、個人としても簡易トイレ(ビニール袋と排せつ物を固めるための凝固剤などを組合わせて使用する、使い捨てのトイレ)などの準備をしておくことをお願いします。おおよそ「家族の人数×5回×3日分」と言われています。

2.マンホールトイレとは

マンホールトイレとは、マンホール上に簡易的なトイレを設置し、直接汚水を下水道管に排出するトイレのことです。主に震災などの災害時に使用するものです。
仮設トイレ(祭りなどのイベントで設置される箱型の大きなトイレ)、簡易トイレ(ビニール袋と排せつ物を固めるための凝固剤などを組合わせて使用する、使い捨てのトイレ)などと合わせ、震災時に使用します。

マンホールトイレ

3.マンホールトイレのいいところ

災害時、停電や機械の故障、下水道管の広域的な損傷によりトイレが使用できない場合でも、マンホールトイレを設置すれば使用でき、衛生面も高いものになっています。

4.マンホールトイレの構造・仕組みについて

マンホールトイレを設置する箇所には、耐震化されたマンホールトイレ専用の管が整備されています。マンホールの蓋を開け、その上に便座とテントを設置し、使用します。
専用の管には水が溜まっており、その中に排せつ物が溜まっていきます。
排せつ物が溜まり、下流の下水道管に損傷がない場合は、専用管のゲートを開け流すことができます。下流の下水道管に損傷がある場合、流すことができないため、バキュームカーで中を吸い取ります。共に排せつ物がなくなってから、管の注入口からプールや井戸の水を入れ、再びトイレとして使用します。

 

知立市マンホールトイレ概要図(PDFファイル:386.5KB)

 

マンホールトイレ1
マンホールトイレ2
マンホールトイレ3

・下流の下水道管が損傷していない場合、貯留弁を開け、下流に流します。

・下流の下水道管が損傷している場合、貯留弁を開かず、バキュームで吸い出します。

マンホールトイレ4

・防災倉庫に備え付けてある、「水中ポンプ」「ホース」「発電機」で注水します。

・施設により「プール」「貯水槽」又は「井戸」の水を使用します。

5.知立市の設置個所

 現在、知立市では10箇所の避難所に、計43基のマンホールトイレが設置済みです。今後も、下水道の普及に合わせ、整備を進めていきます。
 現地に行っても、マンホールトイレを確認することはできません。普段はマンホールの蓋は閉じられており、上に乗せる便座やテントなどの資材は防災倉庫に収まっています。
 避難所としての体育館がない公園などの例外はありますが、設置済み避難所では「照明灯が近くにあるため明るく、体育館などの避難場所からできる限り近い場所」を条件に設置しました。このことにより、夜でも女性やこどもたちも安心して使用できる位置としました。

 

マンホールトイレ設置状況
  設置場所  設置年度  設置基数  合計 
和式   洋式  

洋式

(要配慮者用)

1 知立小学校

H23

2

2

1

5

2 知立西小学校

H24

2

1

1

4

3 猿渡小学校

H26

1

1

1

3

4 知立東小学校

H26

1

1

1

3

5 知立南小学校

H30

1

1

1

3

6 知立中学校

H25

3

2

1

6

7 知立高校

H27

2

2

1

5

8 知立東高校

H26

2

1

1

4

9 草刈公園・スギ薬局知立福祉アリーナ(旧:知立市福祉体育館)

H22

2

2

1

5

10 昭和6号公園

H22

2

2

1

5

       合計 19 14 10 43

 

6.設置個所の詳細

お問い合わせ先
下水道課 下水工務係
〒472-8666
愛知県知立市広見3丁目1番地
市役所2階12番窓口
電話:0566-95-0134
ファックス:0566-83-1141

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